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カテゴリ:植物園 > 小石川植物園

7月に行った小石川植物園の続きです。公開温室を見終わって、隣にある冷温室に入ります。小石川植物園には薬草保存園や分類標本園もありますが、なんだかんだで園内を2時間以上歩き回って疲れてしまい今回はここまでとしました。


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冷温室は涼しく、高山植物なども見ることができます。


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ヨツマタモウセンゴケ Drosera binata
葉が4裂するモウセンゴケです。ニュージーランド、オーストラリアの原産。
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面白い形の捕虫葉。神代植物公園の食虫植物展でも見ました。変種のヤツマタモウセンゴケは東京農業大学バイオリウムで見ています。
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白い花が咲いていました。食虫植物のイメージにはない可憐で美しい花ですね。


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カライトソウ(唐糸草) Sanguisorba hakusanensis
白山などに生えるバラ科ワレモコウ属植物。美しい穂状の花が咲いていました。命名はかの牧野富太郎。


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シマホザキラン Malaxis boninensis
シマホザキランが開花しています。シマホザキランは小笠原諸島の父島と北硫黄島のみに分布し、個体数が少ない希少種です。絶滅危惧IA類(CR)で父島の自生個体は10株未満と言いますから、一般ではまず見ることが出来ない植物です。小石川植物園では国からの要請で種の保存並びに繁殖を担っています。ちなみに、ヤギやアフリカマイマイなどの外来種も減少の原因の1つということです。対策として柵の設置や人工受粉が行われています。ちなみに、2016年にCrepidium属になっているようですね。

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地球上から失われる可能性が高い植物です。地道な保全活動には頭が下がる思いです。


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ムラサキマユミ Euonymus lanceolatus
ニシキギ科の低木。マユミの仲間は赤い面白い形の果実を観賞するために栽培されます。

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ムラサキマユミの花
ムラサキマユミは非常に小さなキノコバエという昆虫により受粉します。日本では7種類の様々な分類群においてキノコバエ媒花が見られるそうですが、その花には共通点があり、キノコバエに適応した収斂を示しています。主な共通点は、短い雄蕊、暗赤色の花弁、7mm内外の放射相称花で平らということです。



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オオカモメヅル Vincetoxicum aristolochioides
種小名のアリストロキオイデスの通り、ウマノスズクサ属のような葉を付けます。旧ガガイモ科で現在はキョウチクトウ科。
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オオカモメヅルの花
オオカモメヅルは1mm程度の微小な吸血昆虫であるヌカカ類、特にケブカヌカカにより受粉します。このことは小石川植物園で観察されたそうです。ヌカカ媒が見られるのは主に熱帯で、カカオやタシロイモなど特殊な花で見られます。


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冷温室から出て、シダ園に向かいます。とはいえ、シダ園は見るだけです。というのも、昔シダの図鑑を読み込んだりもしましたが、結局鑑定眼は身に付きませんでした。シダは難しいですね。


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Dicksonia antarctica
オーストラリア原産の木性シダ。同じ木性シダでも熱帯に生えるヘゴと異なり耐寒性が高いので、屋外栽培が可能です。
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幹は気根で覆われます。


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Equisetum myriochaetum
高さ4mになる巨大なトクサやスギナの仲間。水辺によく見られるそうです。メキシコから南米北部原産。



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Pinellia pedatisecta
中国原産のカラスビシャクの仲間。園内では沢山見かけました。


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ウマノスズクサ(馬の鈴草) Aristolochia debilis
ウマノスズクサが咲いていました。とても不思議な形の花ですね。漢方の材料とされてきましたが、含まれるアリストロキア酸が腎障害を引き起こす可能性があるため、現在は使用されていないそうです。


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カノコユリ(鹿の子百合) Lilium speciosum
ちょうどカノコユリの時期でした。


ということで、小石川植物園こと東京大学大学院理学系研究科附属植物園にいって参りました。7月の快晴日でしたから、汗を拭きながら散策しました。とは言え、園内は樹木が生い茂り直射日光を避けることができます。久しぶりにいい運動になりました。今回は園内をぐるりと一回りしましたが、主に外周だけで見ていない樹木も沢山あります。次回は見ていない場所を中心に見ていきたいですね。来年の春頃に行けたらなあとは思っています。


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7月に行った小石川植物園の続きです。温室を廻っていましたが、小笠原諸島原産の植物などを育てている部屋に入ります。公開温室は本日が最後です。


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Euphorbia abyssinica
「大雲閣」と呼ばれる柱サボテン状のユーフォルビア。しかし、ribが細かくうねるアビシニカらしさはありません。アフリカの角付近の原産。


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ナナツガママンネングサ Sedum drymarioides
絶滅危惧IA類(CR)。しかし、ナナツガママンネングサは別名をハコベマンネングサというように、一見してマンネングサには見えない姿であるはずですから、これは別物のような気がします。


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コゴメマンネングサ Sedum japonicum subsp. uniflorum
南方系のマンネングサ。日本固有種。2022年にS. ryukyuenseとなり独立種とされました。ちなみに、S. uniflorumという名前が1838年に付けられていましたが、こちらは非合法名(nom. illeg.)なので使用できず、新たに命名し直す必要があったようです。



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タイトゴメ Sedum japonicum
日本、韓国、台湾、中国の原産。育てやすくよく栽培されます。


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ムコジママンネングサ Sedum mukojimense
小笠原諸島聟島列島固有種。2020年に小笠原諸島原産のS. boninenseから独立しました。


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ヤロード Ochrosia nakaiana
小笠原諸島原産のキョウチクトウ科植物。


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ムニンノボタン Melastoma tetramerum
絶滅危惧IA類(CR)。小笠原諸島の父島の固有種。個体数が非常に減少してしまっていますが、小石川植物園が増やした個体を父島に植え戻しをしているそうです。

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ちょうど花が咲いていました。貴重な植物です。花を見ることが出来て嬉しい限りです。



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相変わらず7月に行った小石川植物園の続きです。多肉植物ゾーンを抜けて蘭を栽培している部屋に入りました。真夏でシーズンではありませんが、いくつかの花を見ることが出来ました。


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Thunia veitchiana
T. bensoniae × T. marshallianaの交雑種とされているようです。しかし、キュー王立植物園のデータベースでは、Thunia × veitchianaという名前はありますが、配置のない名前(Lean more about unplaced names.)とかれており、正体不明という扱いです。


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Paphiopedilum druryi
インドに自生する唯一のパフィオペディルム。広く交配が行われた結果、外見では原種であるか判別が難しくなっているそうです。


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Vanda lunabatan
ルナバタンという聞き覚えのないヴァンダ。調べても小石川植物園でしかヒットしないので、まあ誤記でしょうね。名前的にはV. limbataの誤記かなとは思いましたが、リンバタは赤系が多いので微妙なところです。黄色系もあるにはあるみたいですがね。外見的にはV. lamellataっぽいとは思います。


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Dendrobium kraemeri
目立ちませんが、デンドロビウムの花が咲いていました。ニューギニアの北にあるカロリン諸島の原産。


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Dendrobium miyakei
鮮烈な色合いのデンドロビウム。まだ蕾です。台湾紅花石斛の名前の通り台湾と、なぜか離れたフィリピンに分布します。ちなみに、現在の学名はD. goldschmidtianumとなっています。



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Dendrobium chrysotoxum
こちらもデンドロビウム。バルブが短く、花茎が垂れるタイプ。我が家のD. lindleyiと同じですね。ヒマラヤ東部、バングラデシュから中国南部、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーあたりの原産。


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棚下には海外のコンニャク芋(Amorphophallus)の仲間が並んでいました。


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Monophyllaea glabra
蘭の部屋に面白いものがありました。このイワタバコ科の植物は1枚の葉が生長し続けるという実に奇妙な生態を持ちます。ミャンマー、タイの原産。



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相変わらず7月に行った小石川植物園の続きです。温室で多肉植物を見ていましたが、海外の希少な蘇鉄がありました。蘇鉄の仲間はそのほとんどが絶滅危惧種なので取引も制限されており、普及種以外はなかなか目にする機会がありません。しかし、植物園では希少な蘇鉄が見られることが多く、しかも一般には流通しないような大株も見ることが出来ます。ちなみに、世界でもっとも取引される蘇鉄は日本に自生する蘇鉄であるCycas revolutaです。もともと、庭木や葉を装飾用に使うために栽培されており、野生植物を用いる必要がない世界でも珍しい普及種の蘇鉄です。


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Euphorbia grandicornis
グランディコルニスは類似した種が多く、ウェブ上ではかなり混乱しています。要するに、E. grandialata、E. cooperi、E. pseudocactus、E. triangularisあたりですね。ウェブ上の情報は画像が間違っていることもよくあるため、あまり当てになりません。


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スタペリアの蕾がありました。


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オンブノキ Phytolacca dioica
オンブー(Ombu)と呼ばれるヤマゴボウ科の樹木。日本で帰化しているヨウシュヤマゴボウ(P. americana)と同じヤマゴボウ属。南米の原産。
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太い幹がありますが、幹はスポンジ状で真の材ではないそうです。年輪を刻む硬い材ではなく、コルク質が発達しているだけなのでしょう。しかし、高さ18mに達するそうです。大型化した草本ということになるのでしょうか。
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ちょうど花が咲いていました。


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何やらパイナップルがなっていました。


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ウスバザミア Zamia fischeri
一見してシダ植物のオニヤブソテツ(Cyrtomium falcatum)のようなザミア。メキシコの原産。

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コーンが出ています。


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Dioon edule
エドゥレの優美な葉が美しいですね。エドゥレは大変生長が遅いため、このサイズでもかなりの年齢でしょう。メキシコの原産。



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ナガバオニザミア Macrozamia moorei
オーストラリアの原産。41種類あるマクロザミアの中でも最大となる種で、高さ7mにもなるそうです。マクロザミアを見たのは、筑波実験植物園のM.  communis、新宿御苑のM. pauli-guilielmi、東京農業大学バイオリウムのM. miqueliiに続いてこれで4種類になります。マクロザミアはあまり見かけませんから、気になる存在です。


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ヤブオニザミア Macrozamia communis
コムニスを見たのは筑波実験植物園以来です。巨大な葉を持つ蘇鉄です。コムニスはもっとも太い塊茎を持つ蘇鉄で、直径1.8mにもなるそうです。


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Zamia floridana var. purshiana
フロリダナ変種プルシアナは入口にもありましたが、それとは明らかに見た目が異なります。フロリダナ系には見えません。Z. furfuraceaかと思いましたが、どうも違うみたいです。
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葉は皮質ですがフルフラケアほどの厚みがなく、葉に毛が生えていません。しかも、小葉の先端が尖るため、フルフラケアではありません。残念ながらザミアは種類が多いため、種の判別は出来ません。
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なんとなく、Ceratozamia latifoliaかと思いましたが、コーンの雰囲気がザミアなので違いますね。


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アガヴェがありましたが種類はわかりません。アオノリュウゼツラン(Agave americana)かなとは思いますが、植物園の巨大なものばかり見ているせいか、イメージが異なりすぎます。



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7月に行った小石川植物園の続きです。温室を彷徨っていますが、多肉植物コーナーに入りました。やはり、多肉植物は面白いですね。


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Stapelia hirsuta
スタペリアの異様な花が咲いていました。スタペリアの花は、植物本体に比べると巨大で、毛が生えており腐敗臭があります。その独特の腐肉色や腐敗臭は蝿を呼んで受粉するからです。南アフリカ、ナミビアの原産。旧ガガイモ科。


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Huernia hystrix
毛羽立った特有の花を咲かせますが、残念ながら花はありませんでした。南アフリカ、ジンバブエ、モザンビークの原産。旧ガガイモ科。


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アオサンゴ Euphorbia tirucalli
ミドリサンゴやミルクブッシュなどの名前があるPencil-Stemの代表的なユーフォルビア。世界中で栽培、野生化したため産地が不明でしたが、最近はマダガスカル原産とされているようです。


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笹の雪 Agave victoriae-reginae
形の良い笹の雪。よく締まっています。



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Euphorbia globosa
いわゆる「玉鱗宝」ですが、このように一年中花が咲きます。やや間延びしていますが、玉鱗宝ではよくあることです。原因は園芸店では日照不足でしょうけど、こちらは排水性の問題ですかね。南アフリカの原産。


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Monadenium schubei
もっとも一般的なモナデニウムの1つ、シューベイです。ニョロニョロと長く伸びています。ちなみに、モナデニウムはユーフォルビアに吸収されたので、現在はEuphorbia schubeiとなっています。タンザニアの原産。


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バオバブノキ Adansonia digitata
マダガスカルではなくアフリカ大陸産のバオバブ。バオバブは有名な割りに植物園ではあまり見かけません。見かけたのは神代植物公園の巨大なA. digitataと、東京農業大学バイオリウムのA. zaくらいですかね。バオバブは8種類ありますが、国内で全種類見ることが出来るでしょうか?
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バオバブの葉。
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幹の太り具合はまだまだのようです。


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相変わらず小石川植物園の温室を彷徨っています。今回から多肉植物も登場します。


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セイロンオリーブ Elaeocarpus serratus
セイロンオリーブは分類学的にはオリーブとは何の関係もありませんが、果実はオリーブによく似ています。果実は漬物などにして食べられているそうです。ホルトノキ科。インド、スリランカ、バングラデシュの原産。



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鐘楼閣 Stapelia leendertziae
スタペリアが大量に増えています。南アフリカ原産。
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花はまだ開いていませんでしたが、既にとんでもない臭気を辺り一帯に放っていました。


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Ceropegia serpentina
ケロペギア(セロペギア)の独特の面白い花。旧・ガガイモ科は皆ユニークな花を咲かせますが、ケロペギアは殊更面白いですね。ちなみに、現在はC. stapeliiformis ssp. serpentinaとされています。南アフリカ、モザンビークの原産。


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Ceropegia cimiciodora
一見して萼しかないように見えるケロペギア。トコジラミのような臭気があるといわれますが、どういう臭いが予想出来ません。まあ、近くにあるスタペリアが臭くて臭いはよく分かりませんでした。


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Ceropegia sandersonii
「酔竜」の名前のあるケロペギア。南アフリカ、モザンビークの原産。
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「パラシュートプランツ」、「アンブレラフラワー」の名前の通りの花を咲かせます。


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Bauhinia punctata
久しぶりに見たバウヒニアです。板橋区立熱帯環境植物館でB. purpurea、新宿御苑でB. forficataとB. variegataを見ていますから、バウヒニアはこれで4種類目になります。



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ククイノキ Aleurites moluccanus
全体を撮影するなを忘れました。板橋区立熱帯環境植物館で全体像を撮影していますから、そちらをご覧になって下さい。トウダイグサ科。中国南部からインド、東南アジア、オーストラリアまで広く分布します。

板橋区立熱帯環境植物館のククイノキは以下の記事から。



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本日も7月に行った小石川植物園の続きです。相変わらず温室で熱帯樹木を見ています。


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ベルガモット Citrus bergamia
香りを楽しむ柑橘類。果実は苦いため食用ではなく、精油を香料として利用します。アールグレイの香りや香水などに使わているそうです。
学名は交配種なので「Citrus × bergamia」ですが、現在はレモン(Citrus × limon)と同種扱いのようです。これは、交配の組み合わせがブンタン(Citrus × maxima) × シトロン(Citrus × medica) × マンダリンオレンジ(Citrus × reticulata)でレモンと同じだからかも知れません。


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オハグロノキ Cratoxylum cochinchinense
マレーではオハグロノキから採取されたタールで歯を染めたと言われています。

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小さいもののとても可愛らしい花です。


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タピオカノキ Manihot esculenta
いわゆるキャッサバです。そういえば、古い時代の本ではキャッサバではなくてマニホットとかマニオクなどと書かれていますね。根から採ったデンプンでタピオカが作られます。キャッサバは枝を挿しておけばイモが出来るため、世界中の熱帯域で栽培されます。意外にもトウダイグサ科で有毒なので、毒抜きが必要です。南米原産。


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Lysidice rhodostegia
美しい花が咲いています。弱毒のマメ科植物。中国からベトナムの原産。



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Saurauia pendula
マタタビ科植物。ジャワ原産。
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結実していました。


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クインズランドナッツ Macadamia ternifolia
いわゆるマカダミアナッツです。マカダミアナッツは4種類ありますが、M. integrifoliaとM. tetraphyllaは過去に見ていますからこれで残りはあと1種類ですね。ヤマモガシ科。オーストラリア原産。

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ガサガサした質感で、葉縁の鋸歯が糸状に飛び出ます。


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インドジャボク Rauvolfia serpentina
アーユルヴェーダにも利用されるインドや東南アジア原産の樹木。「Rawolfia」とする場合もありますが、Leonhard Rauwolfのラテン語名である「Leon Rauvolfio」に由来するため「Rauvolfia」が正しいようです。
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開花していました。東京都薬用植物園でも開花を見ています。



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7月に行った小石川植物園の続きです。温室に入っています。珍しい熱帯植物が沢山ありました。


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Melaleuca cajupti subsp. cumingiana
フトモモ科ですが、オーストラリアだけではなく東南アジアに広く分布します。亜種クミンギアナは沿岸部の湿地林に生えるそうです。フトモモ科ですからブラシ状の花が咲きます。カユプテオイルと呼ばれるエッセンシャルオイルとして利用されます。

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幹肌は大変な荒れ性です。


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フトモモ Syzygium jambos
ブラシノキの仲間(Callistemon)やチョウジ(Syzygium aromaticum)などフトモモ科の植物は植物園でそれなりに見ていますが、フトモモは初めて見ました。しかし、近年のオージープランツの流行によりフトモモ科植物も見かけるようになってきました。レンブ(S. samarangense)のような面白い実がなります。


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Eupomatia bennettii
なんとびっくり、エウポマティアですよ。3種しかないエウポマティア科は分類学の本を読んでいると出てくる馴染みのない分類群でしたが、ようやく出会えました。小石川植物園ではグネツムに次ぐ驚きでした。


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ユチャ(油茶) Camellia oleifera
カメリア、つまりは椿やお茶の木の仲間です。種子から油を採るために栽培されます。中国、インドシナの原産。


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セイロンニッケイ Cinnamomum verum
いわゆる、「真のシナモン」。現在一般的に使われているのはシナニッケイ(C. cassia)ですが、セイロンニッケイの方が上質と言われています。

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シナモンの特徴的な葉。シナモンは植物園の温室では割りと見かけます。


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Schotia capitata
アフリカ南部の乾燥地に生えるマメ科の灌木。ちょうど開花していました。


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ゴレンシ Averrhoa carambola
いわゆる、「スターフルーツ」ですが、花が咲いていました。その面白い果実は夢の島熱帯植物館で鈴なりになっているのを見たことがあります。花は初めて見ました。


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7月に行った小石川植物園の続きです。いよいよ、今回から温室に入ります。


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オオシマコバンノキ(大島小判の木) Breynia officinalis
琉球、台湾、中国の原産。
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一見してなんの仲間か分からなかったのですが、これはデカいコミカンソウの仲間ですね。コミカンソウの仲間はハナホソガという蛾と共生関係を結んでおり、ハナホソガに受粉してもらい、代わりに幼虫の育成場所と餌を提供します。オオシマコバンノキではオオシマコバンノキハナホソガが受粉に関与します。つまり、オオシマコバンノキが結実していると言うことは、温室内にオオシマコバンノキハナホソガがいて受粉を行っているということです。これは、イチジクとイチジクコバチやユッカ(Yucca)とユッカガの関係と同じ絶対送粉共生の良い例ですが、温室内で実例を見ることが出来るのは良いことですね。


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グネモンノキ Gnetum gnemon
これには驚きました。オオシマコバンノキの株立に埋もれるように生えていたのですが、これは非常に珍しい植物です。グネモンはこの見た目で裸子植物で、裸子植物にも関わらず虫媒花で、甘い果実は動物が食べて種子が運ばれます。実に被子植物的な裸子植物です。グネモンノキが属するグネツム科には、グネツム属(Gnetum)、マオウ属(Ephedra)、ウェルウィキア属(Welwitschia)が含まれますが、マオウやウェルウィキアは植物園では見かけますが、グネツムは初めて見ました。



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ベニノキ Bixa orellana
ベニノキ科のベニノキですが、種子から食用色素を抽出するために栽培されるそうです。熱帯アメリカ原産。


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Medinilla magnifica
割りと見たことがある外見でしたが、メディニラは植物園の温室ではたまに見かけます。神代植物公園ではちょうど満開でシャンデリアのような大きな花穂を見ることが出来ました。フィリピン原産。ノボタン科。



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Uvaria macrophylla var. macrocarpa
バンレイシ科ですから甘い実がなります。現在はU. littoralisの異名となっています。中国南部、インドシナの原産。

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特徴的な花ですが、少し古いようです。


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ドリアン Durio zibethius
ドリアンは温室では中々結実しないと言われているようです。鉢植えではさらに困難でしょう。筑波実験植物園では見上げる高さのドリアンの樹を見ていますが、実がなっている姿はまだ見ていません。


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アジアキワタ Bombax ceiba
一般的にキワタの名前で呼ばれます。南米原産のトックリキワタ(B. speciosa)と異なり幹が膨らみません。

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幹にはトゲがあります。筑波実験植物園の個体は大きく、トゲも立派でしたね。


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小石川植物園の続きです。炎天下の7月に行きましたが、温室にたどり着くまでに1時間半は歩き回っているので、私もスマホのカメラも限界に近い感じです。特にカメラは過熱し過ぎて、強制シャットダウンを繰り返す始末です。しかも、温室に入ったせいでカメラはすっかり言うことを聞かなくなりましたが…


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いよいよ公開温室に入ります。


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ニオイシュロラン Cordyline australis
入口までの小道にユッカ、じゃなくてコルディリネがありました。室内インテリアのコルディリネのイメージと異なる巨大さと樹木感の強さに驚きます。コルディリネの屋外栽培は冬にダメージが入るイメージがありましたが、問題なく育っているようです。まあ、ニュージーランド原産なので温帯性のようですが。



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正式名称は「小石川植物園温室」。灰色の背景に白文字はちと見にくいですね。


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入口には蘇鉄が沢山。


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ホソバザミアモドキ Zamia floridana var. purshiana
フロリダナは2016年のDaniel B. Wardにより再分類が試みられています。形態学的に分布状況を加味した分類ですが、遺伝学的な解析はされていません。まあ、現在はZ. floridanaではなくZ. integrifoliaとなっており、5変種が認められています。変種プルシアナは変種インテグリフォリアの異名となっているようです。そこら辺の経緯は何度かまとめていますが、取り敢えずB. Wardの論文についての記事は以下のリンクからどうぞ。




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ヒロハザミア Zamia pumila
Z. furfuraceaですね。国内の図鑑は基本的にフルフラケアをプミラとしています。両者は実はまったく異なるのですが、Z. pumilaという名前がいわく付きなために混乱が生じているような気もします。しかし、塊茎がずいぶん細いですね。タイプが異なるのでしょうか。
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コーンが出ています。何やら小さいような気もしますが、矮性なのでしょうか。


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如何にもなフルフラケア。


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ヒメオニソテツ Encephalartos horridus
小型のホリドゥス。明らかに矮性の雰囲気がありますね。


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Dioon edule
これはなかなか見事なエドゥレ。赤銅色の新葉が美しいですね。エドゥレは生長が遅いので、それなりの年齢です。メキシコ原産。


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Hydnophytum moseleyanum
アリ植物のヒドノフィツムです。膨らんだ茎の内部は迷路状になっており、アリが住み着きます。アリノスダマはヒドノフィツムとミルメコディアがあります。フィリピン、ニューギニア島の原産。

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アリノスダマは自然と穴が空きますから、そこからアリが入ります。


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Myrmecodia tuberosa
こちらはのアリノスダマはミルメコディアです。


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7月に行った小石川植物園の続きです。公開温室を目指し、外周を1周しました。


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種類は分かりませんが、ニンジンボクの仲間が開花していました。
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タイワンニンジンボク(Vitex negundo var. negundo)でしょうか。
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花は小さいのですが、美しいですね。


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トウフジウツギ(唐藤空木) Buddleja lindleyana
ブッドレアの名前で流通しているフサフジウツギ(B. davidii)は見かけますが、トウフジウツギは初めて見ました。

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フサフジウツギのように花穂が立ち上がらずに垂れるようです。


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ロウヤガキ(老爺柿) Diospyros  rhombifolia
小振りな実がなる中国原産の柿。正確には「ロウアガキ」(老鴉柿)とのこと。
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青い柿がなっていました。


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イチョウ(公孫樹) Ginkgo biloba
こちらは「精子発見のイチョウ」。1896年に平瀬作五郎によりこのイチョウの雄木から精子が発見されました。これは、入口近くにある「精子発見の蘇鉄」と並び世界的な発見です。



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「メンデルのブドウ」
遺伝学の基礎を築いたメンデルが実験に使用したブドウです。かつてメンデルが在籍したチェコの修道院を、1913年(大正2年)に小石川植物園の当時の園長が訪れ、分苗を依頼してその翌年に苗が日本に届きました。その修道院は後にメンデル記念館となりましたが、「メンデルのブドウ」は消滅していたということで、小石川植物園の「メンデルのブドウ」を里帰りさせたということです。奇妙な縁ですね。
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よく見たらまだ青いブドウの実がなっていました。種としてはヨーロッパブドウ(Vitis vinifera)ですが、品種は不明のようです。


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「ニュートンのリンゴ」
ニュートンのリンゴをめぐる例の逸話が本当かどうかは分かりませんが、ニュートンの生家に植えられていたリンゴです。この「ニュートンのリンゴ」は接ぎ木により、世界中の科学施設に配布されているということです。
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小振りのまだ青いリンゴが鈴なりでした。品種は「Flower of Kent」とのこと。
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赤い良い色合いの実もありました。


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次回から公開温室に入ります。



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7月に行った小石川植物園の続きです。日本庭園から北に登り一番高い場所に到着しました。鬱蒼とした針葉樹林を抜け、温室を目指します。


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この辺りは下生えが多く、獣道のような小道を藪を漕ぎながら進みます。ヤブミョウガ(藪茗荷、Pollia japonica)らしき花が咲いていました。
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ヤブミョウガらしき花。 


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セコイア Sequoia sempervirens
園内のメタセコイアと比べると、圧倒的に立派です。セコイアはメタセコイアより幹肌が荒れるので見分けるのは簡単です。


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シマサルスベリ Lagerstroemia subcostata var. subcostata
南方系のサルスベリ。琉球列島、台湾、中国の原産。準絶滅危惧種。

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樹皮は激しく剥げています。剥がれ落ちた樹皮が根元に沢山落ちています。サルスベリほど滑らかな幹肌にはなりません。


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タラヨウ(多羅葉) Ilex latifolia
モチノキ科の常緑高木。「葉書の木」として知られ、葉を傷つけると傷が黒くなるため字を書くことが出来ます。日本、中国の原産。



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モミジバスズカケノキ Platanus × acerfolia
スズカケノキ(P. orientalis)とアメリカスズカケノキ(P. occidentalis)の雑種。アメリカスズカケノキはまだ見ますが、スズカケノキは見たことがありません。そういえば、モミジバスズカケノキの学名は、Platanus × hispanicaとなっています。

巨大なスズカケノキが沢山あったのですが、ほとんど撮影していません。あまり見かけない種もあるでしょうから、次回は気を付けて見ることにします。
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樹皮は荒れていますが、割りとありますね。
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モミジバスズカケノキは樹皮が剥がれてマーブル模様になりますが、このサイズだとそうはならないようです。一般に樹皮が剥離しないのはアメリカスズカケノキの特徴です。


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ムクゲ Hibiscus syriacus
よく庭木で植栽される中国原産のハイビスカスの仲間。
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典型的なアオイ科の花。
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自重を支えられないのか、倒れながら生長しています。


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ボダイジュ(菩提樹) Tilia miqueliana
菩提樹は仏教三聖樹の1つですが、本来はクワ科のインドボダイジュ(Ficus religiosa)を指します。葉が似ているからか中国の寺院でインドボダイジュの代わりに植えられたのが、シナノキ属のボダイジュです。熱帯植物であるインドボダイジュとは異なり、ボダイジュは寒さに強いので、東アジアでも育ちます。
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葉の形や滴下尖端は似ているものの、雰囲気はだいぶ違いますね。ちなみに、インドボダイジュは植物園の温室では割りと見かける樹種で、新宿御苑の温室や夢の島熱帯植物館で見ることが出来ます。
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実がなっていました。


夢の島熱帯植物館のインドボダイジュは以下の記事をご覧下さい。


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7月に行った小石川植物園の続きです。一番奥の日本庭園に到着し、そこからひたすら登っていきます。しかし、これほど高低差がある植物園は珍しいですね。


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ハナズオウ(花蘇芳) Cercis chinensis
花が終わって豆が出来ています。しかし、立派なハナズオウですね。ハナズオウは地際から蘖が出てきますが、それほど密ではないので庭木で育てていると、いまひとつ樹形が締まりのない感じになりがちです。このような自然な樹形なら良さそうですが、一般家庭の庭ではあまりに場所を取りすぎますね。
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豆が房なりになっていました。


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日本庭園にはベンチがあり、ひと休憩出来ます。


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オオアメリカキササゲ(ハナキササゲ)
Catalpa speciosa
日本庭園のベンチの裏に見慣れない樹木がありました。「大」+「アメリカ」+「キササゲ」という妙な名前です。そもそもキササゲを知らないので、ササゲ?、豆?と疑問符だらけになりました。どうも、キササゲ(Catalpa ovata)というのはノウゼンカズラ科の中国原産の樹木とのことで、オオアメリカキササゲは名前の通り北米原産の高さ30mに達するキササゲです。ササゲのような長い実がなるようですが、そういえば昔沖縄に行った際に長いササゲのような実がなっている木がありましたが、あれがキササゲだったのでしょう。

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葉は大きく、明るい葉色で目を引きます。
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幹はけっこう太く立派なものでした。


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オオアメリカキササゲの奥にキョウチクトウが咲いていました。
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キョウチクトウは毒性の高さで有名ですが、花は実に美しいですね。パキポディウムと近縁なので割りと花の雰囲気は似ていますね。


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東京大学の前身である旧東京医学校本館の建物。洒落た洋館ですね。1876年に建造され、今は重要文化財です。


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庭園からひたすらに登っていきます。


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登って行くと、何やら鳥居がありました。薄暗い中、未舗装の道は狭く、道の横は沼という実に雰囲気がある情景です。
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ひっそりとした静かな空間。次郎稲荷神社です。
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お稲荷さんが祀られています。過去にはキツネではなくタヌキが住んでいたこともあるそうです。


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長い急な階段を登りきった先に東屋があり、取り敢えずひと休憩入れました。上手く写真は撮れませんでしたが、見おろしと庭園が遥か下に見えます。


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蔦が絡まるイチョウの木。


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北西部は非常に鬱蒼としており、細い林道は多少藪を漕がないといけませんでした。しかし、マダニがいそうであまり良い気はしなかったので、次回は自粛します。最近、マダニ由来の病気が増えていますからね。



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相変わらず小石川植物園を歩いています。南の方にある池というか沼が点在するあたりを見ていきましょう。


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ミズカンナ Thalia dealbata
最初の池はミズカンナに埋め尽くされていました。

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花は終わっており、実がなっています。


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亀にジロリと一瞥されました。


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タイミンチク(大民竹) Pleioblastus gramineus
覆い被さるように垂れる笹。棹が非常に高密度でひとかたまりに見えます。まるで海岸に押し寄せる波のようです。ちょうどくぐれるため、竹林に入ってみました。タイミンチクはばらけて一面を覆い尽くさず、割りと集団ごとに点在するため、中は歩きやすく明るいものでした。タケノコもポツポツとありましたね。


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ホソバイヌビワの実がなっていました。名前には「ビワ」とつきますが、Ficus属ですからいわば小さなイチジクです。イチジクの仲間は共生関係にあるイチジクコバチが受粉に必要です。イチジクコバチが受粉を行い、受粉して育つ果実の中でイチジクコバチの幼虫は育ちます。ですから、熟した果実にはイチジクコバチが必ず入っています。このような、一対一の切り離せない関係を絶対送粉共生と呼びます。ちなみに、普段食用としているイチジクは、品種改良によりイチジクコバチを必要としないため、中からイチジクコバチが出てくることはありません。


絶対送粉共生の例として、ユッカとユッカ蛾を取り上げたことがあります。以下のリンクからどうぞ。


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アイグロマツ(間黒松) Pinus × densithunbergii
交配種で、組み合わせは赤松(P. densiflora) × 黒松(P. thunbergii)。葉は黒松のように太く短く、幹は赤松のように赤みがあるそうです。
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幹は赤みがかります。


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,ラクウショウ(落羽松) Taxodium distichum
いわゆるヌマスギ(沼杉)で、沼のほとりなど水辺に生える針葉樹です。緩い地盤に生えるためか、板根ほどではありませんが根元が張り出します。北米の原産。
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このような呼吸根が出ているものもありました。泥濘んでいたので、雨が降れば水がたまる場所なのでしょう。まるで、マングローブのようです、このように、樹木の形態の基本設計による制約の下、似た環境に適応した植物は収斂して似た姿となりがちです。


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メキシコラクウショウ
Taxodium distichum var. mexicanum
メキシコ原産のラクウショウ。ラクウショウの変種扱いのようです。枝がよく垂れています。やはり水辺の針葉樹ですが、ラクウショウとは異なり呼吸根はあまり出さないとのこと。ちなみに、世界一太い木で、直径は11mを超えるそうです。



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ヌマミズキ Nyssa sylvatica
ラクウショウの近くに、やはり湿地に生える樹木であるヌマミズキがありました。北米の原産。
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実がなっていました。
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マメコガネがついていました。名前とは異なり様々な植物の葉を食害します。海外ではJapanese Beetleとして有名な害虫で、日本原産の世界的な侵略的外来種です。最近、フランスに侵入したというニュースをみたばかりです。



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小石川植物園に行ってきた記事の続きです。まだ園内に入ったばかりでしたが、西に向けてひたすら歩きます。


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チャンチンモドキ Choerospondias axillaris
雌雄異株で、この樹は雄株とのこと。ウルシ科。九州からヒマラヤ、東南アジア北部の原産で、ブータンとネパールでは果実を食用とするようです。絶滅危惧IB類。


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イヌシデ(犬四手) Carpinus tschonoskii
明るい樹皮が、暗い林内に浮かび上がるかのようでした。イヌシデは沢沿いに生える植物で、攪乱地を好むようですからパイオニア・プラント的な性質があるのかもしれません。日本、韓国、中国南部の原産。


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メタセコイア Metasequoia glyptostroboides
メタセコイア林。まだ若いですね。過去に見た中では、筑波実験植物園のメタセコイアがとにかく巨大で印象的でしたね。「アケボノスギ」とも呼ぶようです。中国原産。



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モミジイチゴ(紅葉苺) Rubus palmatus var. coptophyllus
モミジのような葉の苺の意味ですが、一般的には黄苺として知られ液果は食用。現在、変種は認められていないため、R. palmatusが正式な学名です。日本と朝鮮半島の原産。



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薄暗い林床に天南星が生えていました。カラスビシャク(烏柄杓、Pinellia ternata)かと思いましたが、全体的に大柄なのでオオハンゲ(大半夏、Pinellia tripartita)でしょうか。


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クルミ(Juglans sp.)がなっていました。食用とするのは種子の仁です。仮実を剥いで中を見てみないと種類はよく分かりません。


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ヘツカニガキ Sinoadina racemosa
アカネ科の樹木。葉にはダニ室があるとのこと。ダニ室は肉食性のダニが住むための空間で、ハダニなどがつくと肉食性のダニが食べてくれるシステムです。Sinoadina属はAdina属に吸収されたため、現在の学名はAdina racemosaです。日本、中国南部、台湾、ミャンマー、タイの原産。


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小さな小川にかかる石橋。


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なにやら、巨大なシダが生えていました。おそらく、2mを超える高さです。シダ植物は同定が難しいので、種類はさっぱり分かりません。


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そろそろ植物園に行きたいところですが、この暑さですから温室はさぞしんどいだろうと躊躇するところです。しかし、屋外メインならまだ何とかということで、小石川植物園に行ってきました。通称・小石川植物園、正式には東京大学大学院理学系研究科附属植物園ですが、一般的には通称で通っていますし東京大学の案内も小石川植物園です。
開場する9時頃に入口に到着しましたが、朝から29℃と暑い1日でした。入口で500円の入場券を購入し、受付のおばちゃんらの行ってらっしゃいの声を聞きながら進みます。

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センジュラン(千寿蘭) Yucca aloifolia
まず目に入るのが、ユッカの大群落です。丈夫で冬の寒さにも強いため、庭にも植栽されます。


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キンポウラン(金宝蘭) Yucca aloifolia f. marginata
斑入りのセンジュラン。



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ソテツ(蘇鉄) Cycas revoluta
こちらは、「精子発見の蘇鉄」。裸子植物である蘇鉄に精子があることを、1896年に当時東京大学の助教授であった池野成一郎により世界で初めて発見しました。これは、世界的な業績です。

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覗き込むと花が見えました。


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染井吉野 Cerasus × yedoensis
立派な染井吉野がありました。染井吉野は桜の代表的な園芸品種です。染井吉野の寿命は短いと言われますが、街路樹とは異なり植物園では巨大化しますね。環境が良いからでしょうか。ちなみに、何故かCerasus属となっていますが、一般的にはPrunus属ですよね。
話は変わって、染井吉野と言えば韓国が起源を主張しています。しかし、染井吉野は江戸時代に作出された園芸品種なので、園芸品種が古来から韓国に生えていたという主張は無理があります。さらに言えば、論争は桜は1種しかないような雰囲気で主張されますが、実際には桜の仲間は世界中に広く分布し数百もの種類がありますから、起源を主張する意味はそもそもありません。それぞれの地域に異なる種が分布する。それだけです。


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Podocarpus sp.
名前は分かりませんが、優美な槙がありました。
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イヌマキ(犬槙、Podocarpus macrophyllus)やコウヤマキ(高野槙、Sciadopitys verticillata)とは明らかに異なります。海外の槙なのでしょう。この槙がある小道から西に入ります。


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中は鬱蒼としており、都会の喧騒は届きません。鳥の鳴き声と虫の音だけが響きます。アオキ(青木、Aucuba japonica)とシュロ(棕櫚、Trachycarpus fortunei)が沢山生えていますが、これらは鳥により運ばれた種子に由来するものでしょう。


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ウラシマソウのネームプレートがありますが、笹とイヌビワ(犬枇杷、Ficus erecta)に占拠されています。イヌビワはやはり鳥により運ばれて増えているようです。これは、ホソバイヌビワと呼ばれるタイプでしょうか。


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ゆっくりと森の中を進みます。


というわけで、小石川植物園に行ってきました。都内とは思えぬ広い森林があり、散策するのに最適ですね。温室をゴール地点と定め、ゆっくり1周していきます。小石川植物園の記事は続きます。


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