ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

カテゴリ:植物園 > 東京農業大学バイオリウム

去年の10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の記事の続きです。長々と続いたバイオリウムの記事も本日で最終回となります。


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ニセカイソウ(偽海葱) Albuca bracteata
子持ちオーニソガラムと呼ばれることもあるアルブカです。かつては、Ornithogalum caudatumでしたが、2009年にカルブカとなりました。私も栽培していますが、非常に強健で地植え可能で、雪が降ってもまったく問題ありません。むしろ、子持ちオーニソガラムの名前の由来となる、親球根に子球根がついて増える特徴から、あっという間に大群落となってしまいます。



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Operculicarya pachypus
なかなか立派なパキプスです。マダガスカルの原産。ウルシ科。

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この枝ぶりはまさに自然の盆栽。


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Pachypodium geayi
群生するゲアイ。マダガスカルの原産。キョウチクトウ科。



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Dracaena marginata
=D. concinna
いわゆるドラセナで一般的に流通しているものです。ウェブ上ではD. marginata=D. concinnaとされているようですが、正確には、D. concinna=D. marginata var. concinnaですね。ちなみに、D. marginataはD. reflexa var. angustifoliaの異名となります。


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ビヨウタコノキ Pandanus utilis
植物園の温室では定番のタコノキです。ビヨウタコノキのモーリシャスの原産。タコノキ科。

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名前の由来となった支柱根。
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よく見ると実がなっていました。


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マダガスカルウツボカズラ
Nepenthes madagascariensis
2024年の春に播種したそうで、去年の1月に来た時はまだ1cm程度しかありませんでしたから、だいぶ育っちましたね。マダガスカリエンシスはウツボカズラの中では難しい部類のようですが、上手く育っているようです。


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バオバブの種子が販売されていたので購入しました。しばらく経ってから3粒播いたところ、全て発芽したので種子はなかなか新鮮なものだったようです。普通は夏に播種しますが、時期悪く11月に播種したため、発芽まで2週間かかりました。この寒さの中、今も室内で生長を続けています。


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レムールたちも元気そうです。


ということで、東京農業大学のバイオリウムの記事でした。今年は1月に来て流石に冬なので葉がない植物もありましたが、10月に来た時は葉が茂っており花キリンも旺盛に開花していました。サボテンを始め展示も変わっていましたから、新しい見どころがあり楽しめました。しかし、なんと言っても、バイオリウム温室は私の好きなマダガスカル原産の多肉植物が非常に豊富です。多肉植物ファンなら楽しめること請け合いです。


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去年の10月に行った東京農業大学バイオリウム温室の続きです。本日はマダガスカル原産のアデニアとウンカリナを見ていきます。1月に訪れた時には葉を落としていましたから、葉が茂っていました。ウンカリナは花も楽しめますから、いつか花も見てみたいですね。


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Adenia perierri
アデニアはアフリカからマダガスカル、アラビア半島、南アジア、東南アジア、ニューギニア島、オーストラリアまで105種が分布するトケイソウ科植物です。樹木性が高いものから塊根性まであり、つる性も種により強弱があります。


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Adenia olaboensis
種小名はSakalava族がオラボエンシスの樹皮がワニ肌なため、「鰐」を指す「oraboay」と呼んでいることに因んだものだそうです。
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立派な塊根。幹肌はかなりボコボコしています。我が家の小苗ですらも既に凸凹しています。


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Adenia isaloensis
イサロエンシスが茂っています。ちなみに、我が家のイサロエンシスはまだ爪楊枝のような細さです。


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Uncarina roeoesliana
ロエオエスリアナは小型のウンカリナです。ウンカリナはゴマ科で、大抵は黄色い漏斗状の合弁花を咲かせます。
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我が家にもロエオエスリアナはありますが、いまいち育て方がわかりません。地上部より地下の塊根の発達が著しく、直ぐに塊根が鉢底に到達してしまいます。今はロングポット植えですが、既に浮かして植えている状態です。塊根を途中で切断するか、不相応に巨大な鉢に植えるかしないとどうにもならない気がします。


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Uncarina leandrii
大きな葉を広げるレアンドリ。
ウンカリナの種子は強烈な鉤爪がありますが、これは動物の体毛に引っ掛かって運ばれるためのものではないようです。これは、絶滅した巨鳥であるエピオルニスの硬い足の裏に絡みつき、エピオルニスが走る度に硬い果実が壊れて種子がばら撒かれる仕組みが想定されています。アフリカ大陸にはウンカリナと近縁なハルパゴフィルムが分布しますが、ハルパゴフィルムの種子はライオン殺しと呼ばれるほど強烈な鉤爪がありますが、上記と同じ仕組みでダチョウにより種子が散布されます。これを踏みつけ種子と言います。ウンカリナは種子散布者が絶滅しておりウンカリナ自体が絶滅への道を歩みつつあります。しかし、牧場近くに生えるウンカリナは牛がエピオルニスの変わりに種子を踏みつけるため、牧場の周囲ではウンカリナが増えているそうです。



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Uncarina pertata
葉がとても大きくあまり切れ込みません。違いがあり面白いですね。
しかし、ウンカリナは樹冠の面積が広く、結構場所をとりますからいまいち集める気にはなりません。


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Uncarina grandidieri
マダガスカルと言えばキツネザルですが、キツネザルがマーキングする樹木としてはウンカリナが一番人気があるそうです。ウンカリナはパキポディウムとは違いトゲがなく、ユーフォルビアのように有毒な乳液も出しません。また、ウンカリナは写真のように二股になりがちですが、キツネザルが片枝を掴んでマーキングすることから、マーキングしやすい樹形なのかも知れません。


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三が日明け最初の記事は、去年の10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の続きです。前回はミリイ系花キリン(Goniostema節)を見ましたが、本日はミリイ系以外の花キリンを中心に見ています。


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Euphorbia gottlebei
ゴトレベイが沢山咲いていました。
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ゴトレベイはあまり枝分かれせず、根元から叢生します。我が家でもそうですが、冬でもよく開花する良い花キリンです。


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Euphorbia genoudiana 
ゲノウディアナも開花していました。

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葉の雰囲気はゴトレベイに似ていますね。


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Euphorbia neobosseri
塊根性の花キリン。E. milii var. bosseriでしたが、独立しE. neobosseriとなりました。ただ、既にマダガスカル原産のE. bosseriが命名済みですから、「neo」が付加されました。そういえば、E. bosseriは「ゾンビプラント」と呼ばれており、E. platycladaの名前で流通しています。
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葉は細長い密に並んでいますが、非常に特徴的です。


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Fouquieria fasciclata
ファスキアタの葉がよく茂っていますね。枝も多く育ちが良さそうです。



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テングノゴマスリ
Sesamothamnus lugardii
知らない植物ですが、ボツワナ、ジンバブエ、南アフリカ原産のゴマ科植物ということです。

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薄い表皮がめくれています。


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Euphorbia lomeliiとありましたが、ロメリイは茎が太く節がくびれるため、外見的にはE. antisyphiliticaに見えます。しかし、E. lomeliiを検索するとE. antisyphiliticaらしきものも混ざっており、逆にE. antisyphiliticaで検索するとE. lomeliiらしきものが混ざっています。これはウェブ上でも混同されている雰囲気があります。輸入品の名前が誤っているというのは、多肉植物ではよくあることです。この場合、赤く大きな花が咲けばE. lomelii、数mmの小さな白い花が咲けばE. antisyphiliticaです。まあ、他に似た種類があるのかも知れませんが。


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農大No.1
いわゆるAgave titanota。東京農業大学が初めて日本に導入しました。流行りのタイプは葉が短く丸まりますが、あれはこのサイズまで育っても丸まったままなのでしょうか。個人的にはあの畑のキャベツみたいな形のアガヴェより、こちらの方がよく見えてしまいます。



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10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の続きです。バイオリウムはマダガスカル原産の植物が沢山ありますが、特に花キリンが豊富です。本日は花キリン(Section Goniostema)の中から、代表的なミリイの仲間(Euphorbia milii complex)を見ていきます。

さて、Euphorbia miliiと言えば、実は今までよく分からない存在でした。経緯として、1821年にレユニオンの提督だったMilius男爵が持ち帰った植物を、1826年にCharles Des Moulinsが新種として記載しました。しかし、タイプ標本や産地情報もありませんでした。そのため、はっきりと定義されない曖昧なE. miliiのイメージのまま来てしまい、Des Moulinsの記述に合わない特徴を持っていても、新種はミリイの変種とされてしまう傾向にありました。そのため、近年ミリイの特徴から離れた変種は次々と独立していったのです。また、2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonが、ミリイの産地と思しき場所を特定しました。Milius男爵が寄港した地域を調べ、その中でミリイ系のユーフォルビアが分布していたのはFort Duphinであることが明らかとなりました。そして、自生する花キリンはDes Moulinsの記述と一致する特徴を有していたのです。

近年、花キリンの仲間は
Jean-Philippe Castillon & Jean-Bernard CastillonとThomas Haevermans & Wilbert L. A. Hetterscheidが盛んに新しい分類を提案しています。ミリイ系も同様で主にこの2グループにより競うように再分類され続けています。ただし、基本的には外見的な特徴や分布から再分類がなされており、分子系統によるものではありません。まだ、議論されている最中ですから、まだ変更されるかも知れません。最終的にいかなる分類となるのかわかりませんから、しばらくは様子見します。


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Euphorbia milii var. hislopii
変種ヒスロピイは1913年にE. hislopiiと命名されましたが、1954年(publ. 1955)にミリイの変種とされました。しかし、現在では元通り独立種とされています。


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Euphorbia milii var. splendens
変種スプレンデンスも経緯は大体同じで、1829年にE. splendensと命名されましたが、1954年(publ. 1955)にミリイの変種とされました。しかし、現在では元通り独立種とされています。
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いかにもな花キリンの花ですが、一般的に園芸品種として流通している花キリンはスプレンデンスが由来とされています。


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Euphorbia milii var. longifolia
変種ロンギフォリアとは「長い葉」という意味の変種ですが、ミリイ系の中では葉が長いかなといった感じです。2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離され、E. betrokanaとされています。ちなみに、E. longifoliaとされなかったのは、同名のユーフォルビアが他にもあるからです。しかも複数のユーフォルビアに対して命名されていますが、まあ「長い葉」というあまりに一般的な特徴はそりゃ被りますよね。
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花が房咲きしていました。


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Euphorbia milii var. imperatae
変種インペラタエは2021年にThomas Haevermans & Wilbert L. A. HetterscheidによりE. imperataeとして独立しています。


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Euphorbia milii var. tenuispina
変種テヌイスピナは2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離されE. tenuispinaとされています。


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Euphorbia milii var. tulearensis
変種トゥレアレンシスは2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離され、E. tenuispinaとされています。まあ、有名なあのE. tulearensisと名前が被りますからね。


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Euphorbia milii var. tananarivae
変種タナナリヴァエはミリイの変種ではなく、スプレンデンスの変種ですね。とは言え、2021年にThomas Haevermans & Wilbert L. A. HetterscheidによりE. tananarivaeとして独立しています。


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10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の記事の続きです。サボテンコーナーを終え、突き当たりの蘇鉄類とハウォルチアを見ていきます。


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Haworthia limifolia var. nigra
=Haworthiopsis limifolia var. limifolia
これは中々興味深いハウォルチアです。解説には1995年に南アフリカのSheilumナーセリーより表記の名前で購入したとの記述がありました。そして、変種リミフォリアをイコールとしていますが、この理解がおそらく正しいのでしょう。
さて、変種ニグラは正式に記載された名前ではなさそうですが、nom. nud.なのでしょうか? 情報が少なくよくわかりません。ただし、何らかの特殊性や固有の採取地と関連付けられていたりしますから、情報としては侮れません。日本ハオルシア協会のブログによりますと、limifolia系の文脈で「エスワティニの南側にも同様の別種(未記載 H. limifolia v. nigra?)があり、これも同じくH. nigraそっくりである。」とありましたが、変種ニグラらしきハウォルチアがあるという話で変種ニグラの産地を表してはいません。このタイプのリミフォリアの産地は何処なのでしょうか。気になりますね。



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Haworthia herbacea
ヘルバケアが群生し密に詰まっています。ヘルバケアは短い禾があるタイプのハウォルチアで、よく見ると葉に小さな透明の窓が沢山並んでいます。


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Haworthia limifolia var. limifolia
こちらは、通常の変種リミフォリア。現在、リミフォリアは5変種が認められています。このうち、変種リミフォリア、変種グラウコフィラ、変種ウボンボエンシスは入手しましたが、変種アルカナと変種ギガンテアはまだ見たことがないがありません。変種ウボンボエンシスは近年にわかに流通し始めた珍種です。ちなみに、変種リミフォリアに含まれるとされる変種ストロニフェラやH. gideonii nom. inval.も入手しており、違いを楽しんでいます。


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鉄錫杖 Senecio stapeliformis
=Kleinia stapeliformis
奇妙な紐サボテン様の多肉植物ですが、なんとセネキオでした。ラベルには、=Kleiniaとありましたが、聞き覚えがない学名です。どうも、セネキオはまとまりがない雑多な寄せ集めのグループであることが判明し、分解を受けている途中のようです。Kleiniaはセネキオの中でも多肉質な茎を持つグループが独立したもののようです。セネキオは多肉質ではない属になったということになるのでしょうか?まったく知りませんでしたが、根拠とした論文を探してみます。



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Ceratozamia hildae
メキシコ原産の蘇鉄。ちょうど秋のフラッシュに遭遇しました。ヒルダエは減少しており、IUCNレッドリストではEN(endangered)で、いわゆる絶滅危惧IBに相当します。成熟個体は500〜1000と推定されていますから、かなり危険な状況です。
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ご覧のように笹のような雰囲気の蘇鉄です。「bamboo cycad」という名前も納得です。


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Zamia integrifolia
=Zamia floridana
以前、インテグリフォリアは5変種に分けられるという趣旨の論文をご紹介しました。しかし、あくまでも外見と地理的分布による分類でしたから、確実性は怪しい部分がありました。分子系統解析により、また分類が変わる可能性があります。




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コーンが出ていました。


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ホソバオニザミア Macrozamia miquelii
非常に細い葉を持つマクロザミア。アザミウマ媒花として知られています。オーストラリアの原産。IUCNレッドリストではLC(least concern)で、いわゆる低危険種にあたります。個体数は1万〜2万とそれほど危険な状態ではありません。



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Cycas multipinnata
中国とベトナムに分布する蘇鉄。葉柄が非常に長く見上げる高さとなります。葉身も蘇鉄では最大となります。IUCNレッドリストではEN(endangered)で、いわゆる絶滅危惧IBに相当します。成熟個体は1000〜2500と推定されていますから、かなり危険な状況です。
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塊茎。



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10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の記事の続きです。相変わらず多肉植物が満載で見どころだらけです。


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Pachypodium rosulatum
ただのロスラツムはあまり見かけませんが、ロスラツムの亜種とされるグラキリウスやカクティペスはよく見かけます。他にもビコロルやマカイエンセ、ベマラヘンセがロスラツムの亜種とされています。


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Fouquieria diguetii
フォウクィエリアは人気があるF. fasciclata、F. purpusii、F. columnarisあたりが一般的です。近年ではF. diguetiiは小さな苗が流通していますが、このサイズは見かけません。


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Aloe divaricata
マダガスカル原産のアロエ。マダガスカルは非常にアロエが豊富で種数も多いのですが、分布域が恐ろしく狭いため、開発などにより簡単に絶滅してしまいます。


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瑠璃塔 Euphorbia cooperi
これは、E. cooperiではないような気がします。E. cooperiは独特の形状の枝を積み上げて、段をなします。しかし、このような柱サボテン状のユーフォルビアは似たものが多く、種の判別は非常に困難です。基本的には枝の断面の形とトゲの付き方が、判別の最大のポイントです。稜(rib)は生長段階により変わることがあるため盲信出来ませんが、重要な手掛かりです。3稜、4稜、あるいはそれ以上、そして断面を見たときに稜の間が直線的か凹むのかどうかです。このユーフォルビアは、写真からすると4〜5稜で、断面は星型にはならず、 トゲは直線的に並びます。青白い外見からも、Euphorbia coerulescensに見えますがどうでしょうか?


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Alluaudiopsis fiherenensis
AlluaudiaやDidierea、Portulacaria(Cerariaを含む)と同じディディエレア科です。アルアウディオプシスは2種からなり、他のディディエレア科と同じくマダガスカルの原産です。
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Didiereaほど葉は尖りませんが、Alluaudiaに比べると細長い葉です。分子系統では、AlluaudiaとDidiereaは姉妹群で、Alluaudia+DidiereaとAlluaudiopsisが姉妹群、さらにこれらとCalyptrothecaが姉妹群、最後にPortulacariaが配置されます。AlluaudiaとDidierea、Alluaudiopsisはディディエレア亜科、Calyptrothecaはカリプトロトカ亜科、Portulacariaはポルツラカリア亜科とされます。


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黒法師 Aeonium arboreum
黒法師もこれだけ背が高くなるのですね。幹は木質化しますが、どこまで太くなるのでしょうか。アエオニウムはほとんど枝分かれせず、先端にしか葉を付けませんから妙にスカスカした見た目になります。モロッコ、カナリア諸島の原産。


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Cyphostemma elephantopus
つる性の塊根植物。ブドウ科。マダガスカルの原産。
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良い形の塊根です。


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10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の記事の続きです。サボテンのコーナーが続いています。


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金鯱の周囲にサボテンが増えていました。


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Ferocactus schwartzii
いわゆる黄彩丸ですが、育つとトゲが無くなりがちになります。筑波実験植物園で見ていますが、トゲはまばらに出ていました。これは柱サボテンでも見られる現象です。若い弱いうちは強いトゲで防御して、ある程度育てばトゲが弱くなったり無くなったりします。強いトゲを作るのはコストがかかりますから、不要なら作らないに越したことはありません。なぜなら、そのエネルギーを生長に割り振ったり、より花を咲かせることが出来るからです。メキシコの原産。



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Melocactus azureus
花座が本体に不釣り合いなほどに発達しています。石灰岩地に生える、青い美しいサボテンです。ブラジルの有名なcaatingaの森林に自生します。


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Euphoriabia horrida
こちらはサボテンではなくてユーフォルビアです。他人の空似ですが、それぞれが似た環境に適応した収斂進化の良い例ですね。メキシコの原産。
ホリダはE. polygonaと同一種とされており、現在は変種や亜種は認められていません。ユーフォルビアの花序の特徴であるCyathiumの色がホリダとポリゴナで異なると言われます。しかし、Cyathiumはホリダが緑色でポリゴナが紫色ですが、ゼブラホリダや矮性でトゲがないアノプリアの花は紫色です。ホリダ・ポリゴナ系の分類において、花色で区別するのは難しいように思われます。個人的には今の全てをポリゴナにまとめる分類には違和感がありますが…
そういえば、Carl Ludwig Willdenowによる1799年のスケッチにEuphorbia cucumerinaというヘチマのような形のユーフォルビアが示されていますが、その正体についてはオベサかあるいはトゲがないステリスピナかなどと言われていました。数年前には一応はオベサの異名とされていましたが、なんと謎のユーフォルビアはポリゴナの異名となっていました。何者であるか決着がついたのでしょうか? その根拠とは何でしょうか。論文を探してみます。



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Fouquieria purpusii
プルプシイはフォウクィエリアの中でも太りやすい種です。非常に丈夫で育てやすいので、割りと放任栽培出来ます。メキシコの原産。

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幹表面が木質化しつつあり、縞模様になっていますね。


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朧月 Graptopetalum paraguayensis
一般的に普及しているグラプトペタルム。メキシコの原産。


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10月に訪れた東京農業大学のバイオリウム温室の記事の続きです。本格的にサボテンのコーナーに入ります。


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サボテンコーナーが出来ていました。


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Astrophytum myriostigma var. strongyrogonum
説明によると園芸品種の山川ストロンギとのこと。山川ストロンギは、恩塚鸞鳳玉とストロンギロゴヌムの交配種とウェブ上では書かれていたりしますが、私も園芸品種には詳しくないので実際のところはよくわかりません。ちなみに、ストロンギロゴヌムは育つと稜が太って丸っこい感じに育ちます。
しかし、久しぶりにキュー王立植物園のデータベースを漁ってみたら、鸞鳳玉の学名は様変わりしていました。なんと、ストロンギロゴヌムどころか、nidumやらtamauiipense、potosinumも既に存在していません。何でも、鸞鳳玉は現在2亜種に分類されており、1つ目のsubsp. myriostigmaにはvar. nidumやvar. strongyrogonum、subsp. potasinumが含まれ、2つ目のsubsp. quadricostatumにはvar. tamaulipenseを含むとしているようです。このsubsp. quadricostatumですが、5稜ではなく4 稜の鸞鳳玉のようです。しかし、これはよく栽培されている4 稜の四角鸞鳳玉とは異なるような気がします。というのも、四角鸞鳳玉は稀に出現する突然変異に過ぎませんから、変異を固定したとしてもそれはただの園芸品種に過ぎません。この場合、subsp. quadricostatumは特定の産地に分布し、通常の基亜種と分布に隔たりがあるのでしょう。そういえば、var. nidumにも産地があったはずですが、なぜ認められないのかはわかりません。


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銀冠玉
Lophophora williamsii var. decipiens
=L. williamsii var. fricii, =L. fricii
銀冠玉は現在L. friciiとされているようです。そういえば、同じロフォフォラのL. diffusaの花は非常に蜜が少なく、花蜜を全く分泌しない花もあり、花を訪問する花粉媒介者が少なく受粉しにくいそうです。おそらく、乾燥に対する防御で花蜜が減少するのでしょう。ただし、種子にはエライオソームがあり蟻に種子を運んでもらうため、少数の種子でも発芽率は悪くないのかも知れませんね。



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兜丸 Astrophytum asterias
兜丸はこのように平らな面だけを露出させて、基本的に埋まっている野生個体の写真をよく見ますね。生態展示になっています。


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Strombocactus disciformis
菊水ですが平べったく育っています。そういえば、野生の菊水はよく岸壁に張り付いていますが、あれはいったいどういう仕組みなのでしょうかね?


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白星 Mammillaria plumosa
ふさふさして目立つマミラリアも、砂利の中では目立ちませんね。メキシコの原産。


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白楽翁 Espostoa ritteri
現在はE. lanata subsp. lanata(老楽)に含まれるようです。


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白雲錦 Oreocereus trollii
しかし、このような綿毛に覆われるのは何のためなのでしょうか。標高の高いアンデス高地に生えますから、おそらくは防寒なのでしょう。種ごとの耐寒性とは関係なく、背が高い植物ほど寒さの影響を受けやすいとされていますから、このような防寒策が必要なのでしょう。
そういえば、オレオケレウスの花は香りがあるものもあり、コウモリ媒花の特徴を示しますが、自生地は標高が高く氷点下となるためコウモリが分布しない可能性があります。そのため、実際の受粉はハチドリが担っていますから、花の香りは祖先がコウモリ媒花だった時の名残りなのでしょう。O. trolliiも花の色や形状は明らかにハチドリ媒花の特徴を示していますね。アルゼンチン、ボリビアの原産。



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10月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事の続きです。着生サボテンであるリプサリスを中心に見ていきましょう。


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Rhipsalis goebeliana
リプサリスは円柱状の紐のような形状が多いのですが、このような葉状のタイプもあります。ボリビアの原産。


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満月月下美人
月下美人(Epiphyllum oxpetalum)と姫月下美人(Epiphyllum pumilum)の交配種。咲きそうですね。まあ、一夜花なので開花は見られません。



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Rhipsalis puniceodiscus
目立つ黄色の実がつきます。しかし、リプサリスは外見的な特徴だけでは種の判別が難しいですね。ブラジルの原産。



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Rhipsalis pilocarpa
今年の1月に来た時は花が咲いていましたね。ブラジルの原産。


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Rhipsalis baccifera
サボテンの分布は新大陸に限られますが、バキフェラはアジアやアフリカにも分布する特異的なサボテンです。これは大変不思議な話ですが、現在の有力な説は渡り鳥によるものとされているようです。しかし、その根拠を知らないため、にわかには信じられません。そのうち、調べてみようかと思います。

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バキフェラはよく実を付けます。しかし、リプサリスはみな同じような実を付けるのに、なぜバキフェラだけが旧大陸に到達出来たのでしょうか。とても不思議です。
そういえば、鳥による種子の散布と聞くと、鳥が果実を食べて、消化されなかった種子が糞と一緒に散布されるイメージがあります。しかし、脚に付着した泥の中にある種子や、体毛に引っ掛かっかる毛や鉤爪のある種子、あるいは粘着性の種子が翼など体にくっついて運ばれることもあります。



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Cleistocactus samaipatanus
ボリビア、ブラジルの原産。なんてことない紐サボテンに見えますが、鮮烈な赤色の花を咲かせます。花色と筒状の形態からすると、おそらくハチドリ媒花。


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金晃丸(Parodia lenninghausii)ですかね。金晃丸はかつてEriocactusとされていましたが、Notocactusなど近縁種ごとParodiaに吸収されました。ちなみに、一般的に学名はP. leninghausiiと書かれがちですが、これは誤りで綴りに「n」が足りていません。


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10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の続きです。季節的によく葉が茂り、名札が増えて情報量が増え、前回より見どころが増えています。


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カエンボク(火焔木) Spathodea campanulata
アフリカ中部に広く分布するノウゼンカズラ科の花木。ジャカランダ、ホウオウボクと合わせて世界三大花木とされますが、世界の侵略的外来種ワースト100とされています。



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スナバコノキ(砂箱の木、Hura crepitans)に着生する巨大なアスプレニウム。アスプレニウムはヤエヤマオオタニワタリ(Asplenium setoi)。ヤエヤマオオタニワタリは台湾、小笠原諸島、沖縄に分布します。
そういえば、スナバコノキは筑波実験植物園の個体が立派でしたね。幹にトゲがあるためか「猿が登れない」だとか、トウダイグサ科のせいか「毒の木」だとか、果実が爆発することから「ダイナマイトの木」だとか、果実の殻に羽根ペンで書いたインクを乾かすための砂を入れていたから「砂入れの木」だとか面白い名前があるそうです。



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インドシクンシ(印度使君子)
Quisqualis indica var. villosa

シクンシは東京薬科大学の薬用植物園でも見かけましたが、未だ花は見ていません。私も最近気が付いたのですが、いつの間にやらQuisqualis属はCombretum属に吸収されたようです。新しい名前はC. indicumとのことです。ちなみに、シクンシに変種は認められていないようです。
しかし、シクンシの名前は変わったわけですが、名札の名前を変えるべきか否かは難しいところではないでしょうか。というのも、学名がこれからも不変である保証はなく、変遷するかも知れないというのが1つです。その都度変えればいいようにも思えますが、名札を変える手間が面倒くさい以外にも問題をはらんでいます。例えばですが、Q. indica var. villosaの名前で植物を入手したとして、名前が変わったからと言って名札をC. indicumに変えたとしましょう。しかし、後にvar. villosaが認められて、var. indicumと区別されるべきだということになったらどうなるでしょうか。その植物はC. indicumという情報しかないため、それがvar. villosaであったということが分からなくなってしまうかも知れません。入手時の記録や、名札の名前の変遷がデータベースとしてあれば、施設側は問題はなさそうですが、私のような一般客は混乱するでしょう。出来れば異名として記載があれば最良ですが、どのように表記すべきかは本当に難しいですね。


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Euphorbia geroldii
トゲナシ花キリンと呼ばれるゲロルディイが咲き乱れています。冬に期待時には咲いていませんでしたが、これだけ生えていたらさぞ花期は豪奢なことだろうと思いましたが、素晴らしい光景です。

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花キリンですから目立つのは花弁ではなく苞です。しかし、ゲロルディイは花キリンの中でも花が大きく、苞の形が丸く色も目立つため、花キリンの中でも抜群に美しいですね。
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しかし、このゲロルディイは、花に斑が入っていますね。初めて見ました。


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トゥアールソテツ Cycas thouarsii
高さ10mとなる、大変優美な葉を持つ蘇鉄。
Madagascar cycadとは言われますが、マダガスカルだけではなくケニア、モザンビーク、タンザニア、コモロ諸島、アルダブラなどにも分布します。コモロ諸島では有毒の種子を毒抜きして食用とするそうです。

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Moringa drouhardii
マダガスカル原産のワサビノキ科の樹木。種子や葉は食用となるそうです。モリンガもボトルツリーと言われるそうですが、代表的なBrachychitonだけではなくAdeniumやAdansonia、Pachypodium lealii、Ceibaなど幹が太る樹木もボトルツリーと呼ばれることがあるようです。
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見上げる高さに葉があります。


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Adansonia gregorii
オーストラリア原産のバオバブ。説明としてバオバブがアフリカ大陸とマダガスカル、さらにはオーストラリアに分布するのはかつて地続きだったことの根拠の1つとありました。実はバオバブの進化に関する論文をちょうど読んでいるところなので、出来れば今年中に記事にしたいと思っています。

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さらに、アフリカとオーストラリアの関係と言えば、蘇鉄の分子系統解析をした論文を思い出しました。アフリカ大陸に分布するEncephalartosは、同じアフリカ大陸に分布するStangeriaにそれほど近縁ではなく、オーストラリアに分布するLepidozamia、Macrozamia、Boweniaに近縁だと言うのです。ペルム紀から三畳紀にかけて存在したパンゲア大陸では、アフリカ大陸とオーストラリアが後の南極大陸を挟んでつながっていました。南極大陸からはEncephalartosとオーストラリアの蘇鉄の共通祖先と考えられる化石が発見されています。共通祖先が後のアフリカ大陸と後のオーストラリアに分布を拡大し、やがてそれぞれの地で属分化が起こったというシナリオが考えられます。非常に興味深い研究です。


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前回は東京農業大学の博物館の企画展示を見て回りましたが、今回からはいよいよバイオリウムの温室に入ります。


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生憎の雨模様でしたが、温室なので関係がありません。前回は1月の訪問でしたから葉を落とした植物もありましたが、今回は花も期待出来ます。


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Adansonia za
マダガスカル原産のバオバブ。実生から育てたそうです。前回は葉を落としていましたが、今回は葉がよく茂ってますね。


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Euphorbia milii var. tananarivae
タナナリヴァエは2021年にE. tananarivaeとして独立したようです。


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Kalanchoe beharensis
巨大な樹木状となるカランコエ。「仙女の舞」の名前でも知られます。マダガスカルの原産。

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幹は樹木のようで太くなります。


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バオバブの実生苗。


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ウツボカズラのトンネル。
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Dracontium sp.
ドラコンティウムは地下に芋があるサトイモ科植物で、中南米に29種知られています。旧世界に分布するコンニャクイモ属(Amorphophalus)に似ていますが、ドラコンティウムは新世界に分布します。



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オキナワウラボシ Phymatosorus scolopendria
葉の切れ込みが激しい美しい葉を持つシダ植物。アフリカ、マダガスカル、インド〜東南アジア、ニューギニア島、オーストラリア、中国南部、台湾、小笠原諸島と沖縄以南の日本と、恐ろしく広く分布します。沖縄では珊瑚由来の石灰岩に岩生するということです。


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いかにもなウコギ科ですが、おそらくTrevesia palmataでしょう。「スノーフレーク・ツリー」の名前もあります。まだ若い個体のようです。板橋区立熱帯環境植物館で見た大型の個体は、葉は非常に大きく激しい切れ込みがありました。アッサム、ネパールから、中国南部、広く東南アジアの原産。


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10月初めくらいに東京農業大学にいって参りました。目的はバイオリウムの温室です。実は1月にも行きましたが、なんせ真冬なもので温室とは言えども葉を落としているものもあり、良い時期に再訪しようと思っていました。
あと、今回からは試したことがありました。毎度、植物園では撮影しまくるわけですが、どうしてもスマホが過熱してしまい、シャッター速度が極端に遅くなったり、撮影後の処理が遅くなったり、フリーズしたり強制シャットアウトしたりと難儀していました。撮影時間よりスマホを冷やす時間の方が長いくらいでした。まあ、原因は様々ですが、1つは処理速度の問題で、古いマイクロSDの容量が小さくてギリギリかつ書込み速度が遅かったのです。というわけで、1TBのマイクロSDXCに変更しました。あとは、スマホ用の冷却機を購入しました。どの程度効果があるか試してみる良い機会です。


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久しぶりの訪問。


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9ヶ月振りの闘鶏の像との再会です。まずは博物館の企画を見ていきます。


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古代の両生類であるディプロカウルスは、面白い形の頭骨を持ちます。
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よく、左のようなユーモラスな想像図が描かれました。
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しかし、最近では右のような想像図に変わったようです。よりおマヌケな感じもしますが…


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現在、「いきもの研究所の舞台裏」という企画展が開催中です。展示内容が入れ替わっていく面白い企画です。4〜5月は標本ラベルとタイプ標本について、6〜8月は標本づくりについて、9〜10月はアンモナイトの魅力について、11〜12月は三葉虫の進化について、来年1〜2月は恐竜のレプリカについて、同3月はマダガスカルの生きものについてです。ということで、今回の展示はアンモナイトについてでした。


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アンモナイトの切断面から内部構造が分かります。


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真珠層が残っており、虹色に輝くものも稀にあります。


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アンモナイトの蓋は初めて見ました。


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3Dスキャナーで取り込んで、3Dプリンターで成形した模型。ワークショップがあったようです。


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恐竜標本の梱包や組み立て。


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蝶の標本。標本づくりと言えば昆虫、しかも鱗翅目はアマチュアでもコレクターが沢山いますよね。


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標本ラベルについての解説。標本は長期間保存するために、標本の種類によりそれぞれ適した保存方法があります。さらに、正確で詳細な記録とラベリングが必要です。正しく作られラベリングされた標本は、後に標本を見た研究者が研究に活用することが出来るのです。

さて、次回はいよいよ隣接する温室であるバイオリウムに入ります。どのような植物が見られるでしょうか。


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1月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事です。バイオリウムの記事は、長々とひと月もかかってしまいましたが本日で最後となります。

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ベンチの周りにオペルクリカリアの鉢が配置されています。こちらは、Operculicarya decaryi。まあ、ただの砂漠の灌木です。そういえば、オペルクリカリアはマダガスカルの植物でしたね。

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Operculicarya pachypus
コーデックス・ブームを牽引してきたパキプスです。なかなか良いサイズです。

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幹は良い具合です。

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Uncarina leandrii
そういえば、ウンカリナもマダガスカルの植物でしたね。現在、野生のウンカリナの種子を散布しているのは飼われている牛で、本来の種子散布者が存在しません。おそらくですが、ウンカリナは踏み付け種子で、果実が足に絡みついて踏まれると種子が徐々に出てきくる仕組みです。ウンカリナと近縁のHarpagophyum (※ライオンゴロシ)はトゲだらけの果実を持ちますが、これはダチョウの足に絡みつくための構造です。では、本来の種子散布者はと言うと、まあ以下の記事を読んでみて下さい。

※ ) ライオンゴロシのトゲトゲの果実について、ライオンが踏んでしまい足の裏に刺さり、取るために咥えようとして口に刺さり、餌が食べられなくなり死亡するという説が流布していますが、ただの言い伝えでしょう。「ライオンゴロシは死んだライオンの血肉を糧に育つ」と続きますが、どう考えてもファンタジーですよね。


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Uncarina grandidieri
グランディディエリはずいぶんと塊茎が発達しています。そして、ウンカリナは2本分の枝が出やすいという特徴もバッチリです。

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幹肌の荒れ具合が面白いですね。カラカサタケみたいです。

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Uncarina roeoesliana
小型種とされるロエオエスリアナも巨大。我が家のロエオエスリアナは根が鉢を歪ませるほどですが、この小さな鉢で窮屈ではないのでしょうか?

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ワオキツネザルはマダガスカル原産の原猿類。清掃中のため、キツネザルの注意がそちらに向いてしまい、なかなかこちらを向いてくれませんでした。
そういえば、ワオキツネザルがマーキングする木には好みがあり、ウンカリナが一番良いとのこと。過去に記事にしていますから、以下のリンクからどうぞ。



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Pachypodium geayi
ゲアイが何やら沢山ありますね。

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Commiphora sp.
コミフォラの樹皮がめくれています。コミフォラは薄く剥がれる樹皮を持つ種類が結構あります。まあ、それ以外の特徴を加味しても、コミフォラの種の判別は植物学者でも難しい部類です。

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Adenia stylosa
我が家にもあるスティロサですが、幹が木質化して実に立派です。我が家のスティロサは、まだ幹が緑色なので将来こうなるのかと興味深く見ました。


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Aloe descoingsii
最小のアロエの1つとされるデスコイングシイです。花茎が伸びています。バイオリウムのデスコイングシイは、割りと大型のタイプのようですね。


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Decarya madagascariensis
「ジグザグの木」と呼ばれるデカリアですが、カナボウノキ科の植物です。面白いことに、DidiereaはAlluaudiaよりDecaryaの方が近縁だったりします。

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Aloe deltoidedonta
やはりマダガスカル原産のアロエ。ストレス・カラーで真っ赤で良い感じですね。


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Alluaudia humbertii
フンベルティイもこれだけ育つと、普通の灌木のようです。

ということで、東京農業大学のバイオリウムでした。バイオリウムの温室自体はそれほどの規模ではありませんが、そのほとんどが多肉植物なので、おそろしく濃密な体験でした。普通の植物園の多肉植物の展示は、ただの1コーナーに過ぎませんからね。さて、内容的にはマダガスカルの植物が豊富でした。やはり、マダガスカル原産のキツネザルがいるからでしょうか? まあ、これだけマダガスカル原産の多肉植物を一度に見ることはありませんから、マニアックではありますが私の満足度は最高レベルです。そもそも、マダガスカルに花キリンやアデニア、Pencil-Stemのユーフォルビアなど、私の好きな多肉植物の楽園です。しかし、残念ながら季節的に葉がないものも多く、花もあまり見られませんでした。暖かい時期に、再度訪れたいものです。


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1月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事の続きです。いよいよ終盤です。今回は私の好きな花キリンやアデニアがメインです。基本的にマダガスカルの雰囲気。

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Euphorbia beharensis var. guillemetii
E. guillemetiiとされたこともありましたが、現在ではE. beharensisの異名となっています。グイレメティイはベハレンシスよりトゲが短いようですが、それが種を分けるほどの特徴であるかは別問題です。マダガスカル原産。

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スマホが過熱してしまいカメラのシャッター速度が遅いので、ズレてしまいました。

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Euphorbia gottlebei
今回行ったバイオリウムの写真の中では、これがベストショットですかね。日の当たり具合もたまたまですが良くて、まるで海外の野生植物のグラビアのような写り具合です。名札の「Euphorbia gottelebei」は誤記。マダガスカル原産。


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Euphorbia fianarantsoae
これは見事なフィナラントゥソアエですね。我が家の個体はなぜかあまり綺麗に育ちません。マダガスカル原産。


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Adenia perrieri
巨大なペリエリ。ペリエリを検索するとよく壷形の植物がヒットしますが、実際にはこんな感じです。マダガスカル原産。


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緑の太鼓 Xerosicyos danguyi
緑の太鼓はつる植物ですが、枝は硬く直線的に伸びるため巻き付いたりせず、巻きひげもありません。乾燥地の塊根植物によくある地面に放射状につるを這わせるタイプと思っていました。しかし、これだけ木質化した幹が伸びるなら、葉を他の植物に引っ掛けて登攀するのかも知れません。マダガスカル原産のウリ科植物。


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Euphorbia stenoclada
「トナカイ角」と呼ばれるマダガスカルのユーフォルビア。一見して違う植物に見えますが…

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葉を見れば一目瞭然。実はマダガスカルのPencil-Stemのユーフォルビアで、Section Tirucalliに属しミルクブッシュに近縁です。
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松柏のような荒れた幹肌。

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Cyphostemma laza
ブドウ科の塊茎植物。巨大に育っています。やはりマダガスカル原産。


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Xerophyta dasylirioides
あまり聞き慣れない植物ですが、なんとタコノキ目の植物とのこと。マダガスカルの乾燥地に生えるようです。美しい花を咲かせる植物とのことで、いつか見てみたいものです。


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Adenia olaboensis
アデニアはつる植物が多いのですが、オラボエンシスは割りと樹木性が強いタイプです。我が家のオラボエンシスは、まだほとんど木質化していない小苗です。しかし、時期的に塊根植物は葉がないものが多く、見分けがつけにくいですね。マダガスカル原産。


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Aloe cyrtophylla
キルトフィラが赤くなっています。日を当てると赤くなるタイプのアロエは、寒さも相まってこの時期は一番美しい季節です。名札の「Aloe cytophylla」は誤記でしょう。マダガスカル原産。


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Adenia digitata
ディギタタはアフリカ大陸に広く分布するアデニアです。塊根を見た限りではつる性が高そうです。



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相変わらず今年の1月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事です。本日はソーセージノキや海外の珍しい蘇鉄、花キリンなどを見ていきます。

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ソーセージノキ Kigelia pinnata
ソーセージノキは新宿御苑でも見ましたが、こちらの方が巨大です。重さ5〜10kgにもなる巨大なソーセージのような形の実をつけます。そういえば、新宿御苑のソーセージノキはK. africanaでしたが、こちらはK. pinnataです。調べてみると、Kigelia属はK. africanaの1種類からなる単型属で、亜種としてssp. africanaとssp. moosaがあるそうです。K. pinnataはssp. africanaの異名とのことです。

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白いコルク層が発達した太く立派な幹。まだ特徴的な果実を見たことがありませんが、このサイズなら流石に結実するでしょう。いつか見てみたいものです。

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オオバシダソテツ Stangeria eriopus
一見して大型のシダに見えますが、南アフリカ原産の蘇鉄の仲間。ラベルでは種小名が「eryopus」となっていましたが、これはただの誤記でしょう。学名は現在では話者がいないラテン語が中心だったりしますから、スペルミスは仕方がありません。私もよく間違っています。
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コーンが出ていました。日本で蘇鉄といえば、日本の蘇鉄を含むCycasや、最近流通しているZamiaやDioonが少しあるくらいです。スタンゲリアは非常に珍しいですね。

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こちらは別個体のS. eriopus。蘇鉄の中でも、小葉に中央脈と平行脈があるのはスタンゲリアだけの特徴です。
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こちらもコーンが出ていました。スタンゲリアはS. eriopusの1種類からなる単型属です。

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Sansevieria perrotii var. katana
一見してVandaかと思いましたが、なんとサンセヴィエリア(サンスベリア、サンセベリア)とのことです。一般的に流通しているサンセヴィエリアは地下茎や匍匐茎ですが、このように茎が立ち上がる種は東アフリカに多いそうです。
それはそうと、サンセヴィエリアは遺伝的にはドラカエナ(ドラセナ)に含まれることが明らかとされており、S. perrotiiも2018年にDracaena perrotiiとされているようです。

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Euphorbia cylindrifolia
キリンドゥリフォリアがえらい茂りようです。いったいどういう形なのかよくわかりません。

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こちらもキリンドゥリフォリアですが、塊根が見えますね。

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Euphorbia cap-saintemariensis
カプサイシンテマリエンシスも枝が長く伸びています。こちらも塊根性の花キリンです。

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Euphorbia francoisii(E. decaryi)
フランコイシイは異名で、デカリイが正しい名前です。名札にも()で表記がありました。


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Euphorbia decaryi
こちらは旧・デカリイでしょうか? 要するにE. boiteaui。


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Euphorbia decaryi var. spirosticha(E. spirosticha)
スピロスティカは茂り過ぎて何だかわからない状態です。


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Euphorbia decaryi var. durispina
ドゥリスピナも葉しか見えませんね。ドゥリスピナは由来不明の植物として、E. decaryi var. durispinaの名前で園芸市場に流通していましたが、後に自生株と思われる個体が発見され2021年に論文になり新種として発表されました。私が当該論文を記事にした2023年当時はまだ正式に新種として記載されていませんでしたが、新たに確認したところ「Euphorbia durispina Haev. & Hett., 2021」として記載されました。つまりは、「The International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025」が更新されていたわけです。何が変わったのか確かめるのが楽しみですね。


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本日も1月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事です。写真を撮りまくったせいでスマホが加熱してしまい、シャッター速度が落ちてブレるはズレるは、終いには強制シャットダウンする始末です。シャッター速度が遅いので、何も写っていない写真が沢山ありました。せっかく行ったのにもったいない話です。本日は一番奥の蘇鉄の鉢植えを中心に見ていきましょう。

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Haworthiopsis reinwardtiiでしょうか。ワイルドな仕上がりです。

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Haworthia tortuosa
トルトゥオサは実は由来のよくわからない植物で、H. viscosa系の交配種が疑われていますが、それも確かな話ではありません。明らかに硬葉系ハウォルチアの交配種ということで、現在の学名はHaworthiopsis × tortuosaとなっているようです。


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Poellnitzia rubriflora
ポエルニトゥズィア(ポエルニッチア)は、特殊化したアストロロバです。結節がなく白い粉を吹き、花は赤く鳥媒花と、ことごとくアストロロバらしさがありませんが、遺伝的には明らかなアストロロバです。特徴の違いからポエルニトゥズィアとされてきましたが、現在はAstroloba rubrifloraとなっています。


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Haworthiopsis viscosa
3方向に揃った典型的なヴィスコサです。しかし、よく育っていますね。


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Gasteria excelsa
シャッター速度が落ちているせいで、撮影位置がズレてしまいました。ガステリアは思いのほか大型になるものもあります。エクケルサも大型種ですね。しかし、ガステリアは生長が遅く、見られるようになるまでにかなりの時間がかかります。我が家のエクケルサはプレステラ90のサイズで、まだ2列性のままです。

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亀甲竜(Dioscorea elephantpes)もなかなか立派。丸みがあり膨らんだ形が、少し珍しいですね。

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リクガメがいたので、亀甲竜の下に写真を置いておきます。

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Macrozamia miquelii
ラベルには「ホソバオニザミア」とありました。オーストラリア原産の蘇鉄。細長い小葉と暗い葉色が美しいですね。


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Zamia floridana
ザミアの中では普及種のフロリダナです。小型種ですが、分頭して立派な株ですね。ちなみに、フロリダナの名前で流通していますが、現在はZ. integrifoliaが正しい学名です。そこら辺はかなり込み入った事情がありますから、以下の過去記事をご参照下さい。




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コーンが出ています。

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Ceratozamia hildae
笹のようなメキシコ原産の蘇鉄。「bamboo cycad」という名前は正に見た目通り。ラベルには「pollination 99」、「planted 00」とありましたから、1999年に受粉して2000年に出来た種子を播種したということでしょうか。つまりは今年で25歳の個体です。違法採取により自生地では減少しているかなりの希少種のようですから、実生で繁殖する努力は重要なことです。

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塊茎はこんな感じ。
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笹の葉のような葉。

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Dioon merolaeでしょうか? ラベルがほぼ消えかけていて少しあやふやです。ディオーンはメキシコ原産の蘇鉄です。

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Cycas apoa
ラベルには「ニューギニアソテツ」とありましたが、ニューギニア島の固有種です。

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幹はなかなか立派です。

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葉はすらりとしていて涼し気ですね。

バイオリウムももう終盤です。後はキツネザルの飼育スペースの前だけです。しかし、残念なことにキツネザルの飼育スペースは清掃中で、キツネザルはあまり見れませんでした。ということで続きます。


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本日も東京農業大学のバイオリウムに行った時の記事です。ようやく折り返し地点まで来ましたが、なんと温室に入ってから2時間近く経過しています。見るべきものが多すぎて、なかなか進めません。

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右手にホリダと言うか、Euphorbia polygona系の鉢植えなどユーフォルビアが並んでいました。ここが突き当たりで、右に曲がります。

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Euphorbia grandidens
ダイシキリン(大歯麒麟)と呼ばれる南アフリカ・モザンビーク原産のユーフォルビア。高さ10mほどの樹木状になります。新宿御苑でも見ましたが、「スミダノユキ」とありました。まあ、和名というより園芸名みたいなものなのでしょう。


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Euphorbia ingens
チュウテンカク(沖天閣)と呼ばれる大型のユーフォルビア。アフリカ中央部〜南部に広く分布します。今まで見たチュウテンカクの中では最大クラスです。


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面白い花が開花していました。おそらくVeltheimiaという球根植物。少しアロエの花に似ていますね。

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Aloe ramosissima
2013年にアロエ属から分離しアロイデンドロン属となりました。現在の学名は、Aloidendron ramosissimumです。アロイデンドロンは樹木状に育つ巨大なアロイ類です。ラモシシムムは低い位置から分岐が始まるアロイデンドロンども珍しいタイプです。そういえば、近年少し苗が流通し始めているようです。今まで見た中では、筑波実験植物園の個体がなかなか見応えのあるサイズでした。


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Aloe graminicola
エチオピア、ケニア原産のアロエ。現在はA. lateritia v. graminicolaとされているようです。しかし、A. lateritiaを検索すると斑が縞状に入るアロエが出てきますが、A. lateritia v. graminicolaだと検索結果が不安定でよくわかりません。

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Aloe striata
慈光錦とも呼ばれる南アフリカ原産のアロエ。そういえば、ミニ多肉植物として苗が一時期流通していたことがありましたね。


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Haworthia truncata
いわゆる玉扇と呼ばれる有名なハウォルチア。石がゴロゴロしているような場所では、隠蔽効果があります。窓のあるハウォルチアは、窓だけ地上に露出させて、葉のほとんどが地中に埋まります。


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Haworthia maughanii
万象も同じ雰囲気の展示。現在は、H. truncata v. 
maughaniiとされているようです。よって、玉扇はH. truncata v. truncataを指します。

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Haworthia picta
派手なピクタも白い石の中では目立ちませんね。そういえば、ピクタはH. emelyae v. emelyaeの異名扱いになっていますね。

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十二の巻 Haworthia attenuata
十二の巻をアテヌアタとしているのは珍しいことですが、正しい理解だと思います。伝統的に十二の巻=ファスキアタとされてしまっており、筑波実験植物園や新宿御苑でも十二の巻をファスキアタとしていました。ただし、十二の巻はアテヌアタにしては葉に丸みが強く、整った草姿はアテヌアタらしくはありません。結局、十二の巻は由来不明の交配種なのでしょう。


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Haworthia attenuata
こちらはアテヌアタらしいアテヌアタ。


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Aloe humilis
一般的に流通しているフミリスは結節が過剰ですが、おそらく選抜品種なのでしょう。しかし、このフミリスはあまりにも結節が少なく、フミリスらしくはありません。



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1月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事の続きです。バイオリウムの植物は半分以上が多肉植物ですが、すでに多肉植物ゾーンに入っています。本日はディディエレア科やアロエ、ユーフォルビアなどマダガスカルの固有種が集められている場所でした。

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Euphorbia leucodendron
レウコデンドロンはE. alluaudiiと同種とされます。マダガスカルのPencil-StemのユーフォルビアはSection Tirucalliが多いのですが、E. alluaudiiはSection Deuterocalliです。E. hedyotoidesを含むSection Denisophorbiaや花キリンの仲間であるSection Goniostemaの姉妹群です。

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Alluaudia humbertii
アルアウディアはマダガスカルの乾燥地帯に生えるトゲだらけの灌木です。フンベルティイは初めて見ました。枝が繊細ですね。


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Didierea trollii
アルアウディアと同じディディエレア科のディディエレアです。トロリイは太い枝が特徴的ですね。筑波実験植物園でも見ました。

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Euphorbia xylophylloides
いわゆるヘラサンゴと呼ばれる奇妙なユーフォルビア。こちらはSection Tirucalliです。


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Aloe vaombe
マダガスカル原産の巨大アロエ。高さ5mほどになるそうです。


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Aloe deltoideodonta var. ruffingiana
変種ルフィンギアナは、現在は亜種esomonyensisとされているようです。


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Alluaudia comosa
コモサはなかなか良い太さです。

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トゲはかなり強いですね。

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Dracaena draco
いわゆるリュウケツジュ。まだまだ幼樹です。マカロネシアに生える威容は温室では再現は難しいようです。なかなか枝分かれしないようで、筑波実験植物園のリュウケツジュは巨大でしたが、まったく迫力はありませんでしたね。


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Encephalartos trispinulosus
ミツトゲオニソテツと呼ばれるエンケファラルトス。青白い葉が美しい蘇鉄です。
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幹は丸くてかわいらしいですね。

バイオリウムの温室の通路の突き当たりまで来ました。あとは、一番奥とベンチのあるキツネザルの飼育スペースの正面が残るのみです。


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1月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事の続きです。入り口から左側の通路を進んでいますが、通路の右側、つまり温室の中央部を見ていきましょう。手前にはアロエ、奥にはディディエレア科植物が沢山ありました。

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Aloe capitata var. quartziticola
マダガスカル原産のアロエ。まあまあのサイズ。花茎の跡がありますね。


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Erythrophysa aesculina
マダガスカル原産の乾燥地の灌木。

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幹肌はなかなか良い荒れ性。別にコーデックスという風ではありませんが、なぜかそんな扱いをされているような気がします。
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ムクロジ科植物ですが、遺伝子解析によりカエデ科やトチノキ科もムクロジ科に含まれることになりました。旧・ムクロジ科、要するにムクロジ亜科はリュウガンやレイシ、ランブータンなどを含む巨大なグループです。

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なかなか良いサイズのAlluaudiaですが、名前がわかりません。
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枝が繊細なのでA. proceraではないでしょう。A. humbertiiでしょうかね?

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トゥアールソテツ Cycas thouarsii
ケニア、タンザニア、モザンビーク、マダガスカル原産の大型の蘇鉄。分布がマダガスカルとアフリカ大陸の海を挟んだ両側というのは、種子が海流散布されているのでしょうか。海岸沿いにも生えて種子は水に浮くそうですがどうでしょうかね?

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根元から脇芽が出ていました。

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Lomatophyllum sp.
あまりロマトフィルム感が薄いのですが、ロマトフィルムとのこと。株立ちしているからでしょうか。ロマトフィルムは通常のアロエとは異なり、果実はジューシーな果肉を持ちます。しかし、近年の遺伝子解析によりロマトフィルムとされてきた種同士は必ずしも近縁ではないことが明らかとなりました。そのため、ロマトフィルム属はアロエ属に吸収されてしまいました。では、なぜロマトフィルムが漿果を持つのでしょうか。ロマトフィルムの分布するマダガスカル周辺の小島の環境に適応した収斂進化なのかも知れませんね。


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Aloe rauhii
マダガスカル原産の小型アロエ。美しい斑が入ります。ラウヒイはワシントン条約(CITES)の付属書Iに記載されている、国際的な取り引きが規制されている植物です。検索して出てくる画像はかなりバリエーションがあり、変異幅が大きいのか雑種が混じっているのかはわかりません。

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特徴的な幹を持つ灌木。ボトルツリーでしょうか?
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葉はあまりボトルツリーらしくありませんが、どうでしょうね?

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Aloe helenae
マダガスカル原産の高さ4mになる大型アロエ。長い葉が特徴と言いますが、それほどでもありませんね。



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1月に東京農業大学のバイオリウムに行って来ましたが、本日もバイオリウムの温室を記事にします。入って左の壁際にサボテンが地植えされていました。

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Dasylirion longissima
ダシリリオンはなぜか植物園では見かけませんが、バイオリウムのダシリリオンは良いサイズですね。ちなみに、「longissima」という種小名は誤りで、正確には「longissimum」ですね。しかし、このロンギシムムという名前はいわく付きで、本当にロンギシムムかどうかは確認しなければなりません。
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D. longissimumは葉の根元には鋸歯があり、全体的に葉縁に弱い鋸歯があります。根元はよく見えませんが、鋸歯は見受けられません。おそらくは、この植物はDasylirion quadrangratumであると考えられます。実はこの2種は標本がなかったことから混同されてきた歴史があり、海外でもD. quadrangratumはD. longissimumの名前で流通しています。そのため、海外からD. longissimumの種子や苗を取り寄せると、基本的にD. quadrangratumが届くことになります。

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キリンウチワ Pereskiopsis velutina
一見してサボテンに見えませんが、サボテンの仲間です。とはいえ、コノハサボテンではなく、なんとウチワサボテンの仲間です。ちなみに、名札に誤りがあり、「Peireskiopsis」となっていましたが、ただの誤記でしょう。さて、P. velutinaはP. diguetiiと同種とされ、現在はP. diguetiiが正しい学名です。

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Calibanus hookeri
非常に丈夫で日本でも屋外で放置されても平気です。ちなみに、カリバヌス属はベアウカルネア属に吸収されて今は存在しません。ということで、現在はBeaucarnea hookeriとなっています。過去にそのあたりを記事にしていますから、以下のリンクをご参照下さい。


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塊茎はひび割れています。生長は非常に遅いと聞きます。

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晃山 Leuchtenbeigia principis
晃山は1属1種の珍種です。サボテンらしからぬ形状から、「Agave cactus」なる呼び名もあるそうです。最近は割りと流通してきたようで、大型園芸店でもたまに見かけるようになりました。しかし、この晃山はトゲが暴れていて、実にワイルドですね。


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金鯱 Kroenleinia grusonii
大型温室ではお馴染みの金鯱です。なかなか良いサイズでした。金鯱は長らくEchinocactusでしたが、2014年に新属であるKroenleiniaとして独立しました。しかし、遺伝子解析による分子系統では、金鯱はFerocactusであることが確認されています。今後、名前が変更される可能性があります。

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すでに開花年齢のようです。
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生長点が潰れたのか、激しく分頭しています。

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ホホバ Simmondisia chinensis
ホホバは化粧品などに利用されるメキシコの乾燥地の灌木です。筑波実験植物園でも見ましたね。

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ホホバの葉。

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サボテンの骨格。柱サボテンは枯れてもこのような材が残るため、現地では建築にも使われていました。

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Euphorbia milii
ハナキリンが咲いていました。まあ、ミリイ系は一年中咲いていますけどね。


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Euphorbia milii var. longifolia
ミリイの変種です。「longifolia」、つまりは「長い葉」ですから、葉の形が違います。また、全体的に細長く育つ感じがします。ちなみに、変種ロンギフォリアは2020年にEuphorbia betrokanaとして独立種となりました。ミリイ系ハナキリンは皆よく似ているため、まとめられる傾向がありましたが、近年では徐々に再分類されているようです。

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変種ロンギフォリア=ヴェトロカナの花。

いよいよ多肉植物が増えてきました。なんとここからは、基本的にすべて多肉植物です。これはたまりませんね。というわけで続きます。


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1月に行った東京農業大学のバイオリウムの記事の続きです。まだ、全体の1/4も進んでいません。本日は入って左側の壁側に吊るされた着生サボテンを見ていきます。

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Rhipsalis sp.
着生サボテンのリプサリスの仲間が沢山吊るされていました。リプサリスはアメリカ大陸以外にも分布を広げた変わったサボテンです。実は着生サボテンに関してはあまりよく知らないため、リプサリスを含めて今度詳しく調べてみます。


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垂れ下がるリプサリス。ブラジルなどの密林では、リプサリスなどの着生サボテンが樹木に沢山着いてます。

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猿恋葦 Hatiora salicornoides
有名な着生サボテンの珍種です。サボテン要素があまりにも無くて驚きます。ちなみに、名札には「Hatiora sarcoinioides」とありますが、これは誤りで正しくは「Hatiora salicornoides」です。詳しくは知りませんが、誤った名前の方で流通しているそうです。


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リプサリスが沢山吊るされていましたが、名前がわかりません。外見的によく似た種が多いので、詳しくない私では残念ながら判別出来ません。

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リプサリスの小さな花。

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こちらには実がありました。リプサリスは実も見どころの1つです。

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こちらもリプサリス。多毛で特徴的です。Rhipsalis pilocarpaでしょうか。
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リプサリスにしては大型で美しい花です。

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Zamia furfuracea
フルフラケアが分頭しています。フルフラケアはなぜか誤ったZamia pumilaというまったくの別種の名前で呼ばれがちです。バイオリウムと神代植物公園は正しい名前でしたが、残念ながら新宿御苑では誤った名前でした。ちなみに、本物のZ. pumilaは行った植物園では見たことがありません。

 
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モクキリン(杢麒麟) Pereskia aculeata
ペレスキアはサボテン科植物の現存するもっとも起源的な属の1つです。しかし、2013年にペレスキアからLeuenbergeria属が分離され、こちらの属の方がより起源的であることが分かりました。
ペレスキアやレウエンベルゲリアと言った、いわゆるコノハサボテンの仲間はサボテンの進化を考える上でとても重要です。人気があるとは言い難いコノハサボテンですが、研究機関の付属施設としては教育的な意味合いもあり割りと大切な展示です。

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サボテン科植物には見えません。

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トックリラン Beaucarnea recurvata
トックリランは剪定されていました。背が高くなりますからね。仕方がありません。

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しかし、塊茎は樹皮が荒れ味がある形。そういえば、トックリランと言えば筑波実験植物園の群生展示が見事でした。

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大型のアガヴェ。まあ、流石にA. americanaではないでしょう。

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ちょうどアガヴェの花が終わったところでした。

さて、バイオリウムはまだ続きます。次回からはユーフォルビアやアロエ、ディディエレア科の多肉植物が登場します。


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本日も東京農業大学のバイオリウムに行った記事です。なんと、まだ最初の角を曲がったところにいます。わずか数メートルの距離ですが、気になる植物が多すぎてなかなか進めません。

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Euphorbia geroldii 
トゲナシハナキリンのゲロルディイです。ハナキリン屈指の美しい花を咲かせますが、残念ながら花期ではありませんでした。マダガスカル原産。


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リュウビンタイがこんなところにもありました。

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名札がない蘇鉄。
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幹も立派。分岐しています。まあ、しかし写真だけを頼りに種別判定するのはなかなか厳しそうです。

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こちらはラフレシアの模型。

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ロウソクノキ Parmentiera cereifera
円柱状の黄色い果実からついた名前とのこと。新宿御苑でも植栽されていましたが、まだ花や果実は見たことがありません。パナマ原産。


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Ceratozamia hildae
一見して笹のように見えますが、メキシコ高地産の蘇鉄です。

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塊茎は平べったいタイプ。

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Bowenia serrulata
こちらはオーストラリア原産の希少蘇鉄。2回羽状複葉を持つ唯一の蘇鉄。ボウィエア属は2種からなる面白い蘇鉄です。

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葉は革質。
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塊茎は埋まり気味。

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見上げたらアナナスが大量に吊ってありました。

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何やらゲロルディイが大量に生えてますね。花期はさぞ華やかなことでしょう。

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Vanilla planifolia
プラニフォリアはもっとも一般名なヴァニラです。
ヴァニラはあちこちの温室で見かけていますが、未だに花は見たことがありません。中南米の原産。

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吊り鉢のアナナス。カラフルな蕾を伸ばしています。

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ミニ胡蝶蘭が開花中。

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Dendrobium nathanielis
風変わりなデンドロビウム。アッサムからマレー半島の原産。


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Haematoxylum campechianum
説明文にはロッドウッド、カンペシアボクとありましたが、他にもアカミノキ、ブラッドウッドという名前もあるようです。樹液はマヤ族が染料として利用してきました。色素成分のヘマトキシリンは、現代でも病理学や解剖学などで細胞核を染めるために利用されています。パナマ原産でマメ科ジャケツイバラ亜科。


さて、次回からは本格的に多肉植物ゾーンに入ります。というより、バイオリウムの温室はほとんど多肉植物と言っても良いぐらい多肉植物だらけです。ということで、まだまだ続きます。


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本日も東京農業大学のバイオリウムに行った話です。バイオリウムの温室はそれほどの規模ではないものの、密度が高く多肉植物の比率が高いこともあり、なかなか進みません。思わぬ貴重な植物を見ることが出来ました。

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バオバブ Adansonia za
妙な種小名ですが、
現地では「ザー」と呼ばれており種小名はそこから来ているそうです。この個体はなんと実生30年生とのこと。マダガスカル原産のバオバブ。

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バオバブの苗もありました。

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Kalanchoe beharensis
「仙女の舞」の名前で知られる大型のカランコエ。神代植物公園でも見ましたが、見上げる高さに育ちます。大きな葉は表面がフェルト状で、「Velvet Elephant Ear」(ベルベットの象の耳)と呼ばれています。

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Kalanchoe synsepala
匍匐茎を伸ばした先に仔植物が出来て移動していくため、「Working Kalanchoe」(歩くカランコエ)と呼ばれているそうです。
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ちょうど開花中。

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謎のカランコエも開花中。

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カンナの仲間。名札がないので種は不明。
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Canna paniculataだかCanna indicaだか分かりませんが、開花中でした。
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イガイガした実もなっていました。

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コンテリクラマゴケ Selaginella uncinata
「レインボーファン」と呼ばれますが、光の当たり具合によっては虹色に輝いて見えます。鬱蒼とした場所にあったので、こんな感じですが。中国、ベトナムの原産。

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Typhonodorum lindleyanum
巨大なマダガスカルのサトイモ科植物。一見してバショウの仲間に見えます。「elephant ear」と呼ばれる由来である大きな葉が特徴。自生地では水に浸かることもあるようです。
サトイモ科植物なので地下に芋が出来ますがかぶれるため、水にさらして非常食とするようです。この水でさらしてデンプンを回収する方法は、東南アジアのサゴヤシや日本の栃の実などでも知られており、非常に古い時代から存在する方法です。


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リュウビンタイ Angiopteris lygodiifolia
温室にはつきもののリュウビンタイもなかなかのサイズ。


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温室ではよく見るタコノキの仲間。


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装飾的な革質の葉を持つシダ。

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Kalanchoe millotii
毛に覆われたマダガスカル原産の小型カランコエ。

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Kalanchoe bracteata
マダガスカル原産のシルバーリーフ。「Silver Teaspoons」(銀の匙)とも呼ばれますが、他のカランコエも同じ名前で呼ばれているようです。

さて、バイオリウムはまだまだ続きます。入り口から左折して、まだ突き当たりまで至っていません。バイオリウムは個人的に面白い植物が多く、写真ばかりとっていて本当に進みません。


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先週、東京農業大学のバイオリウムに行って来ましたが、前回はバイオリウムに併設された博物館を見て回りました。今回からはいよいよバイオリウムに向かいます。

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眠そうなスナネズミの脇の出入り口からバイオリウムの温室に入るようです。やはり、外から直に入ることは出来ないようです。

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一度、外に出ますが、Cymbidiumの花茎が伸びていました。丈夫ですね。

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屋外に少しアガヴェが並んでいました。

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農大No.1
有名な「農大No.1」と命名されたアガヴェ。1970年にカクタス長田の長田清一氏が東京農業大学の育種研究所に導入したとのことです。当時、名前が不明だったことから、日本多肉植物の会が農大から出た当時一番良いアガヴェということで、「農大No.1」と命名されたようです。現在はAgave titanotaに比定されました。

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Agave filifera ssp.
フィリフェラは「白糸の王妃」という名前で知られる、フィラメントを出すタイプのアガヴェです。しかし、バイオリウムのHPからダウンロード出来る植物の目録を見ると、「姫滝の白糸」となっていますね。姫滝の白糸はどうやら交配種とされているようで、ssp.がついているのはそういう意味なのでしょう。


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笹の雪 Agave victoriae-reginae
笹の雪は基本的にアガヴェに興味がない私でも、溜め息が出るような美しい植物です。

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吹上 Agave stricta
ストリクタ名義の吹上ですが、ストリアタかも知れません。


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温室に入ると湿度が高くムワッとした感じでした。左側に水辺があり、その前には食虫植物が並んでいました。
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マダガスカルウツボカズラ
Nepenthes madagascariensis

おそろしく小さいウツボカズラの実生。2024年の春に播種したそうです。マダガスカリエンシスはウツボカズラの中では難しい部類のようです。しかし、このサイズでもちゃんと捕虫器が出来ていることに驚きました。

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ミミカキグサ Utricularia  bifida
ミミカキグサはタヌキモの仲間で、土中に袋がある食虫植物です。


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アシナガムシトリスミレ
Pinguicula moranensis
ムシトリスミレが開花中でした。
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葉がベタベタしており、虫がトラップされます。

250118105330632
ヤツマタモウセンゴケ
Drosera binata var. multifida
非常に分岐するタイプのモウセンゴケ。


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Drosera paradoxa
こういうタイプのモウセンゴケは初めて見ました。


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アフリカナガバモウセンゴケ
Drosera capensis
こちらのモウセンゴケは白花タイプとのこと。


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ビカクシダが吊るされていました。

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パパイヤ Carica papaya
なんとなくパパイヤの鉢植えがありました。
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よく見ると開花中。

バイオリウムはまだ入り口です。私は左回りで見学することにしました。左折すると、左側は水辺で右側は乾燥地帯となっています。次回は多肉植物も登場します。


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1月はこれと言ったイベントもありませんから、植物園に行こうかと考えていましたが、時期的に温室メインの植物園じゃないとあまり見るものがありません。近場はだいたい行ってしまい、後は千葉とか茨城、神奈川で、結構遠いので少し躊躇していました。しかし、※欄でバイオリウムをお勧めされたので、割と近いこともあり早速行ってみました。

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東京農業大学「食と農」の博物館へ到着。隣にバイオリウムがあります。ある意味話題の隈研吾氏のデザインとのこと。

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タイの闘鶏の巨大な像が目印。

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鶏像の隣にまずまず立派な蘇鉄(Cycas revoluta)。

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野良ユッカも見上げる高さに。

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隣にバイオリウムの温室がありますが、入り口がよく分かりません。博物館側から入るとみた。

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博物館の入り口前に鶏が飼育されていました。

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チャボはこじんまりとしていて可愛いですね。正式な名前は桂矮鶏というそうです。

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こちらは東天紅。日本三大長鳴鶏。

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入り口には𦥑が沢山。

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南極飯!という企画展示がありました。

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南極の動物の剥製。

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食品サンプル作りが沢山並んでいました。南極と言えば、岩波新書の『南極越冬記』(1958年刊)を思い出します。食は単純に栄養を摂取するだけではなく、日常の楽しみの1つとしても重要です。厳しく単調な生活では娯楽が少ないですからね。

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こちらはバー。

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南極に生える植物の標本もありました。

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ススキも南極では極小です。

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企画展示の裏手にも面白い展示がありました。『有用植物図説』という明治24年(1891年)の書物。このような貴重な資料も見ることが出来ます。
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単子葉類と茸。
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大根と蕪。

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タマムシの発色を再現したチタン製品とのこと。

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こちらは、東京農業大学で誕生した特別なマウスの標本。「かぐや」と命名されたので、竹から顔を出しています。母親の遺伝子だけで生まれてきたマウスですが、通常は出来ないことが分かり特別な方法を駆使しているそうです。

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2階に上がると、鶏の剥製が沢山。尾がとんでもなく長い尾長鶏。

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様々な卵。

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酒造も、日本の農耕に関する重要な文化の1つです。

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昔の古民家が再現されていました。他にも酒樽や美しい酒器なども展示されていました。

バイオリウムに行くと言っておきながら長々と博物館を見て回りましたが、次回からいよいよバイオリウムの温室に向かいます。


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