ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

カテゴリ:多肉即売会 > その他のイベント

以前、草加のお祭りに行った際に色々調べたせいか、草加市民でもないのに草加のイベントがグーグルのおすすめ記事で挙がるようになりました。そんなこんなで、そうか公園で28日に何やらマルシェが開催されるという情報を得ました。とはいえ、日本でマルシェと付くイベントは、手作り小物だのオーガニック食品だのがメインで、個人的には興味がありません。たこ焼きやら焼きそばやらがない祭りなど行く価値がないというのが正直なところです。ところが場違いにも多肉植物の屋台が出るというので、ちょっくら見に行くことにしました。出店はこのあたりではアガヴェで有名なカトーエンゲーと、Cosmico plantsということです。アガヴェは興味がありませんが、もしかしたら何か面白いものがあるかも知れません。

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イベントは中央の広場にて開催。いや広すぎますよね、これ。芝生が育ち過ぎて足が埋まってしまい歩きにくかったですね。ほぼ草原。

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シナモンとカルダモンが効いたパンを買ってみました。非常に香りがよく美味しかったですね。

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ポツンと園芸コーナー。なんで孤立してあるのかは不明ですがわかりやすくはあります。カトーエンゲーはやはりアガヴェでしたが、アガヴェは詳しくないため、珍しいものがあったかはよく分かりません。Cosmico plantsは初めてで何があるのはわからなかったのですが、パキポディウムの実生苗やらそこそこのサイズの灌木系コーデックス一点物まで様々でした。Trichodiademaが気になりましたが、なんと珍しいことにPencil-Stemのユーフォルビアがあったので購入しました。

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Euphorbia alluaudii
購入品。これは、割と珍しいユーフォルビアです。しかし、名前については、ウェブ上の情報含め思うところがあります。

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これは以前購入した安い多肉植物のシリーズで、Euphorbia alluaudii subsp. oncocladaという名前で流通しているユーフォルビアです。しかし、その正体はEuphorbia alluaudii subsp. alluaudiiです。キュー王立植物園のデータベースで標本を確認してみましょう。

Euphorbia alluaudii subsp. alluaudii
亜種アルアウディイは枝が膨れない棒状のユーフォルビア。

https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:77168299-1/images

Euphorbia alluaudii subsp. oncoclada
亜種オンコクラダは枝が膨れます。

https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:880526-1/images

ということで、本日購入したユーフォルビアは、亜種オンコクラダですね。輸入種子の名前が間違っているというのはよくある話で、アルアウディイは海外でも情報が錯綜していますから、仕方がない部分もあります。しかし、珍しいものを入手できてラッキーでした。

さて、多肉植物のオンリーイベントは沢山ありますが、今回のようにイベントの一部に組み込まれているとなかなか情報が見つかりません。多肉植物のイベントは普段からチェックしていますが、このイベントはまったく出てきませんでした。ということで、近隣でも気がついていない方も多そうです。私は朝イチで向かいましたが、多肉植物ブースにはそれほど人が集まっていませんでしたね。人が集まるであろう昼頃はどうだったのでしょうか? イベントは盛り上がってくれるとまた開催されますから、人が来てくれた方が私も嬉しいのです。というわけで、思わぬ収穫があり大変満足なイベントでした。


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昨日、世田谷で開催されたボロ市を覗いてきました。伝統ある行事らしく、例年だと出店が700店舗くらい出るらしいです。新型コロナで開催が中止されていましたが、ようやく再開の運びとなりました。まあ、私は初めて来たわけですけどね。
骨董品もありますが、植物も結構あるみたいです。はじめは多肉植物の屋台も出るから少し情報収集してみましたが、いわゆるお祭りですから他にも色々と楽しめそうです。
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世田谷駅には9時半くらいに到着しましたが、まあまあの混み具合でした。取り敢えず、出店をチラチラ見ながらゆっくり進みます。というか、立ち止まる人がいるので、ゆっくりとしか進めません。一番先まで行って戻ってきましたが、ちょうど代官屋敷のあたりで代官行列が始まるタイミングで、うっかり巻き込まれて完全に身動きが取れなくなってしまいました。仕方がないので、代官行列が始まる前のくす玉が割るイベントをかなり近くから見たりしました。その予定はなかったのですがね。
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レトロ感が出るように、インスタントのフィルターで撮影しました。ちょうど、くす玉が割れた瞬間です。

しかし、往路で気になったものがあっても他も見てからにしようと考えて先に進みましたが、復路ではどこだったかわからなくなりました。というのも、混在の度合いはどんどん増しますし、左側通行ですからいちいち反対側の人混みを掻き分けるのも大変。また、往路を行く気力もなく、諦めました。気になったら直ぐに買うべきでしたね。とにかく、何でもありなので、骨董品から食べ物の屋台、物産品から園芸関係まで色々です。着物関係もかなりありました。
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世田谷区のボロ市の紹介ページでは、混雑するからペットは連れてこないで下さいとありましたが、犬を連れた人もまあまあいました。大抵は足の踏み場もない雑踏ですから、抱き抱えざる得ない感じでしたが、小型犬を抱き抱えない人もいて文字通りの踏んだり蹴ったり状態でとても可哀想でした。

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ということで、戦利品としてはこちらのレトロなグラス。実はというか今回はグラスを買いに来ました。家にはホームセンターで買った無個性なものとウイスキーについてきたオマケのグラスしかないので、ちょっと変わったものがあればいいなぁといった感じです。他にも色々ありましたが、上記の理由で諦めました。

あと、名物だという代官餅はありましたが、凄まじい行列でした。私は並びませんでしたが、過去のボロ市では普通に1時間待ちとかみたいですね。あと、屋台のげんこつ揚げが有名みたいですが、やはり行列がありました。私は焼きそばと饅頭くらいしか買いませんでしたが。あと、何故かシャーピンにとんでもない行列…。別にここでしか食べられないものではないでしょうに。
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ボロ市饅頭
白い方は白あんでした。


上町天祖神社の敷地内で、植物を色々売っていました。盆栽や山野草など様々です。多肉植物の専門店はボロ市通りに2店舗でしたが、他にも多肉植物も少し並べているお店は幾つかありましたね。神社では、新潟から来られた中越植物園さんは色々な山野草を並べていましたが、少しだけアロエなんかがありました。ちょうど気になっていた雪女王があったので購入。
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雪女王 Aloe albiflora
マダガスカル原産の小型アロエ。最近では一時期ですが、ある程度園芸店に流通していたみたいです。しかし、何故か巡り合わせが悪く入手出来ず終いでした。ビッグバザールでも何故か見かけないため、良いタイミングでした。旧・Guillauminia。アロエでは珍しい白い花を咲かせます。

そういえば、多肉植物の屋台の片方はお祭り価格なのかやたらに高価で、万単位が当たり前みたいな感じでした。ビッグバザールなら半額以下だよなぁなどと思いながら、じっくり見るだけ見ました。
もう1つの専門店は、正月明けに開催された新春のサボテン・多肉植物のビッグバザールにも出店していたSucculent Connectionさんです。こちらは適正価格。先のビッグバザールでは、荷物がいっぱいでそれ以上買えませんでしたが、実はちょっと気になる多肉植物があったのですが、なんとちょうど売っているじゃあないですか! 早速購入。十二の巻系は(人気がなく育てるのが簡単なので)基本的にお安いので、懐が痛まない良い買い物となりました。
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スーパーゼブラ
Haworthiopsis fasciataの名前でしたが、いわゆるアテヌアタの白いバンドが強いタイプ。アテヌアタの園芸品種が「十二の巻」です。ちなみに、硬葉系ハウォルチアは、ハウォルチアからハウォルチオプシスとなりました。一般的にHaworthiopsis fasciata系品種とされますが、実はHaworthiopsis attenuata系品種です。というよりも、国内で本物のH. fasciataはほとんど販売していません。H. fasciataは私もビッグバザールでしか見たことがありません。園芸店で名札にはH. fasciataと書いてあっても、よくよく観察するとアテヌアタ系ですから注意が必要でしょう。見分け方は、葉の内側に白いイボがあればアテヌアタ系、白いイボがなくツルツルしていればファスキアタ系です。
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ご覧の通り葉の内側に白いイボがありますから、やはりアテヌアタ系ですね。

あまり人気がない十二の巻ですが、個人的には面白い多肉植物だと思っていて、アテヌアタ系、ファスキアタ系は集めています。せっかくですから、手持ちと比べて見ましょう。
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十二の巻
葉の内側には白いイボがあります。H. attenuata系です。


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H. アテヌアタ 特アルバ
葉の内側にも白いイボがあり、H. attenuata系です。特アルバはアテヌアタとして販売されていますが、葉の質感などスーパーゼブラそっくりです。


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Haworthiopsis fasciata
ご覧のようにファスキアタは葉の内側にイボはありません。


というわけで、世田谷ボロ市を散策してきました。新型コロナ始まって以来はじめての人混みでしたが、なんとも疲れました。結局、ボロ市を往復するだけで2時間半かかりました。基本的に行列には並びませんでしたから、見るだけでそれくらいかかるのです。その他にも食器だの味噌汁用の木の器だのを狙っていましたが、混雑に翻弄されてしまいグラスを選ぶだけでほうほうの体で退散する羽目になりました。次回はいつ開催されるのかわかりませんが、次こそは上手く目的のものを入手したいですね。


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