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カテゴリ:植物園 > 筑波実験植物園

2月に行った筑波実験植物園の記事の続きです。前回に引き続きサバンナ温室で多肉植物を見ています。本日はサボテンがメインですね、

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刈穂玉 Ferocactus gracilis
言わずと知れた刈穂玉ですが、何か妙なものがくっついています。


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どうやら、このPilosocereus?の花殻のようですね。

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Sulcorebutia rauschii
最近、園芸店でも見かけるようになったスルコレブチアです。しかし、現在はスルコレブチアはウェインガルティアに吸収されたため、スルコレブチア属は消滅してしまいました。現在はWeingartia canigueraliiの1タイプという扱いのようです。


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赤鳳 Ferocactus stainesii
フェロカクタスの中でも、やや渋い存在の赤鳳です。良いサイズですね。なお、現在はF. pilosusとされているようです。


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Agave utahensis var. eborispina
最近人気のエボリスピナ。


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笹の雪 Agave victoriae-reginae
どうやら、新しく植えられたらしい、非常に美しい笹の雪です。このような美品を見てしまうと、ついつい欲しくなってしまいます。


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Euphorbia punicea
ジャマイカ・ポインセチアと呼ばれる樹木性のユーフォルビア。前回来た時には花はなかったので、花は初めて見ます。ジャマイカ原産。
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ポインセチア同様、赤く大きな苞が非常に目立ちます。かなりの量の蜜が出ているみたいですが、蜜源植物として重要かも知れません。花粉媒介者が気になりますね。

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サンゴアブラギリも開花中。

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Pseudobombax ellipticum
プセウドボムバクスが開花しています。見上げないとわからないため、何気なく歩いていると見過ごしてしまいそうです。
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花糸で構成された刷毛のような花です。

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ドラゴンフルーツ Hylocereus undatus
樹木状に見えますが、樹木に絡みついているだけです。ドラゴンフルーツは扱い的には登攀植物でいいのでしょうか? ちなみに、
HylocereusはSelenicereusに吸収されたため、ドラゴンフルーツの学名もSelenicereus undatusとなっています。


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2月に行った筑波実験植物園の続けです。今回からサバンナ温室に入ります。去年の6月以来のサバンナ温室ですから、開花していたり変わっている部分もあるでしょう。

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丁度、サボテンやアガヴェの入れ替えやら、ウチワサボテンの枝の整理をしていました。枯れたら新しく植えるというより、普通に入れ替わりがあるようです。

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大きなアガヴェが植えられるのか、抜かれたのか分かりません。

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松笠団扇 Tephrocactus articulatus var. inermis
現在、T. articulatus(武蔵野)には変種は存在しないということになっているようですから、武蔵野のトゲがほとんどない変種未満の変異幅という扱いなのかも知れません。


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Opuntia debreczyi
小型のウチワサボテンですが、新しく植えられたものでしょう。そういえば、O. debreczyiはO. fragilisとO. polyacanthaの交雑種と考えられているようで、現在はOpuntia × debreczyiという交雑を示す学名となっています。

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大丸盆 Opuntia robusta
生長しすぎて倒れた大丸盆ですが、以前来た時には下敷になっていたのがラベルがありませんでしたが、新しいラベルがありました。


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王冠竜 Ferocactus glaucescens
ちょっとピンボケ。王冠竜に蕾が出ています。


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アガヴェも花茎を伸ばしています。

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朱雲 Melocactus matanzanus
ちょっと日焼け気味のメロカクタス。


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獅子頭 Thelocactus lophothele
平べったく育った獅子頭。現在ではT. rinconensisにまとめられているようです。


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翠冠玉 Lophophora diffusa
翠冠玉はなかなか自生地風でいいですね。そういえば、烏羽玉(L. williamsii)は幻覚作用のあるメスカリンを含みますが、翠冠玉や銀冠玉(L. fricii)はメスカリンを含みません。銀冠玉を烏羽玉の変種とする考えもありましたが、メスカリン一つ取ってみても違いがあるわけです。


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玉翁 Mammillaria hahniana
玉翁が開花しています。マミラリアは花冠のように開花するので楽しいですね。しかし、マミラリアは夏の蒸れに弱く、個人的には苦手です。マミラリアは群生しますから余計に蒸れやすく、しかも白毛を美しく保つとなると、私には無理ですね。

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満月 Mammillaria candida var. rosea
満月も開花中。コンパクトに群生しておりかわいらしいですね。満月は変種ロゼアとされがちですが、現在はM. candida(雪白丸)のタイプ違い程度の扱いのようです。


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2月に筑波実験植物園に行ってました。去年に続き2回目の訪問です。今回は温室に到着したところからです。まずは、サバンナ温室へ向かいます。

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手前の熱帯資源温室ではなく、奥にあるサバンナ温室から見ていきます。サバンナ温室は以前行っており前回来た時に詳しく見ましたから、今回は開花しているものなどを中心に見ていきます。まずは、温室前のドライガーデンから。

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笹の雪 Agave victoriae-reginae
美しい笹の雪。アガヴェ人気は強刺タイプが主導していますが、最近は笹の雪も苗が出回るようになりました。


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Agave lophantha
ロファンタと言えば派手な覆輪で有名ですが、あれは選抜品種なんでしょうね。こちらは、うっすらと中央に淡い中斑が入ります。


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Yucca carnerosana
名札がよく見えなかったのですが、カルネロサナでしょうか。

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Cyrtanthus mckenii
温室の入り口脇にいくつかの鉢植えが置いてあります。前に来た時とは違うため、花期に合わせて変更しているのでしょう。
それはそうと、昔の観葉植物の図鑑(山渓カラー名鑑・観葉植物、1991年)は海外の植物園などの写真が使われていて、国内ではまったく流通していない植物ばかりでした。キルタンツスも載っていましたが、最近では一般にも流通し玄関先に鉢植えが置かれていたりします。南アフリカ原産。


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Moraea polystachya
アフリカ南部に分布するアヤメ科植物。まだ咲き始めでアヤメ科植物らしい特徴的な花の形はまだ分かりませんが、もともとIris属だったくらいですから開けば実にアヤメ的な花です。


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Lachenalia bulbifera
いわゆるケープバルブになるのでしょうか?アルブカなどに近縁な仲間。


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Androcymbium ciliolatum
これは初めて見た植物です。知りませんでした。花束のようにみっしり詰まって咲いています。現在はコルチカム(イヌサフラン)属とされているようです。つまり、Colchicum capense ssp. ciliolatumです。南アフリカ原産。

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Mandragora officinarum
いわゆるマンドラゴラ。実は1753年にCarl von Linneが命名した由緒ある学名です。花は初めて見ました。イタリアやバルカン半島あたりの原産。

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えびす笑い Pachypodium brevicaule
ここからは、温室の入り口の小スペースの植物です。主に多肉植物の鉢植えがありました。
まずは恵比寿笑い。開花が始まっています。

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パキポディウムに典型的な花。

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Haworthia cooperi
「青雲の舞」と名札にありましたが、そんな名前があることを初めて知りました。

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開花中。そういえば、我が家のH. cooperiは屋外で開花していますね。

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雷神 Agave potatorum
雷神がコンパクトな形で非常に美しいですね。
入り口の小スペースの植物もここまで。次回から温室を本格的に見ていきます。


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どういうわけか無闇に忙しく、連休中も遊びに行くどころではなかったのですが、隙を見て朝イチで筑波実験植物園へ行って参りました。しかし、時間がないため、わずか90分ほどの滞在で帰宅しました。筑波実験植物園には去年の6月に行きましたが、残念ながら熱帯雨林温室はタイムオーバーで見られませんでしたから、今回は熱帯雨林温室が目的です。その前に少し冬の園内を散策しました。

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つくば植物園という気安い名前もあります。

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巨大な蘇鉄と再会。

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植物画コンクールの展示がありました。
こちらは、ドラゴンフルーツ(Hylocereus undatus)。実は花が美しいサボテンです。枝と、花、果実、種子がわかる良い絵です。


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Alluaudia procera
プロケラの絵は珍しいですね。華はありませんが、実に奇妙な植物で目を引きます。


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Cereus hildmannianus(鬼面角)
小学生の部の国立科学博物館長賞受賞作。ゴツい枝から大輪の花を咲かせます。しかし、よく特徴を捉えていますね。

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冬の植物園は淋しい感じがします。

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梅が咲いていました。
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春まであと一歩です。

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テオシント
時期的に枯れていますがこれは重要な植物で、テオシントはトウモロコシの祖先と考えられている植物です。トウモロコシは日本ではスウィートコーンや爆裂種(ポップコーン)しか見ませんが、海外では甘くないトウモロコシが一般的です。トウモロコシは小麦や米よりも生産量が多い穀物ですが、その多くは家畜の飼料とされます。日本の畜産物は海外から輸入されたトウモロコシなどの飼料に依存しているため、それを考慮すると食糧自給率は非常に低くなります。

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「垣根」を展示しています。様々な樹種による垣根が延々と続いており、実際に垣根を作る時の参考になります。

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イスノキ Distylium racemosum
イスノキはムシコブ(虫癭)が必ず出来る面白い樹種です。


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侘しい枯れたひょうたん。

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Triticum aestivum
雑草に見えますが、普通小麦(パン小麦)です。

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圃場があり様々な野菜が育成展示されていました。

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ミツマタ
開花まであと一歩といったところ。樹皮の繊維が丈夫なため、お札に使われています。

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何やらピンのようなものが沢山幹に挿してあります。イタズラかと思いましたが、ナラ枯れの予防措置をしているとのこと。筑波実験植物園でも2021年にナラ枯れ現象が発生し、原因であるカシノナガキクイムシの穿入孔に薬剤を注入しているそうです。このピンはチェックのためのものでしょうか。

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鬱蒼とした林内を進みます。

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前回は行けなかった絶滅危惧植物温室です。

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しかし、残念ながらシーズンではないようで閑散としていました。

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Garanthus alpinus(上)とGaranthus woronowii(下)
ウォロノウィイが開花中でした。スノードロップの仲間。

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さて、そんなこんなで、ようやく温室に到着。まずは、サバンナ温室の多肉植物たちがどうなっているか見てみましょう。長くなったので本日はここまで。次回に続きます。


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長く続いた筑波実験植物園の記事も今回でラストです。乾燥地の植物を集めたサバンナ温室に長く居すぎたせいで、時間がなくなってしまいました。時間がないため、熱帯雨林温室は今回は行きませんでした。まて次回と言うことにしましょう。帰りは行きと順路を変えました。ゆっくりとはしていられないので、あちこち見られなかったのは心残りです。

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奇怪に枝を伸ばす樹木。地面に擦っていますが、気にせず枝を伸ばしていますね。

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ちょうどハンゲショウ(Saururus chinensis)が見頃でした。ハンゲショウはアジアの水辺に生えるドクダミの仲間です。小さい穂が花で、葉の一部が白く色付きます。
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それほど目立つ植物ではありませんが、一面見渡す限りのハンゲショウは見事でした。

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サワギキョウ(Lobelia sessifolia)が咲いていました。

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コウホネらしき植物。花はどうでしょうか?
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ちょっと開花していました。オゼコウホネ(Nuphar pumila v. ozeensis)と言う変種のようです。

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そういえば、あちこちにホタルブクロが咲いていましたね。

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エチゴトラノオ(Pseudolysimachion ovatum ssp. martimum)の可愛らしい花。

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オウゴンオニユリ(Lilium lancifolium v. flaviflorum)が見頃でした。

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こちらにもホタルブクロ。

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一見して食べられそうな赤い実があちこちになっていました。しかし、キンギンボク(ヒョウタンボク)の実には毒があるとのことです。
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警告標識がありました。

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ユウスゲ(キスゲ、Hemerocallis citrina v. vespertina)の儚げな花が咲いていました。
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まるで透かしのような繊細な花ですね。

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雰囲気の良い水辺。今度はゆっくり散策したいものです。

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何やらデカくて派手なキノコ。キタマゴタケかな?

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と言うことで、筑波実験植物園に行って来ました。植物のラインナップや充実ぶりは、さすが国立科学博物館の関連施設と言ったところでしょうか。しかし、今回は時間配分に失敗しました。次回はもう少しゆっくり見たいですね。まだ、回っていない場所が沢山あります。夏場はしんどそうなので、秋口に涼しくなってきたらまた来ましょうか。


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6月に行った筑波実験植物園ですが、実はまだ少しだけ続きます。今回はいよいよ温室から出て研修展示館に向かいます。

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道すがら、公開していないバックヤード的な温室がありました。立ち入ることは出来ませんが、沢山の植物が栽培されている様子が分かります。

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研修展示館の隣にある小さい水生植物温室に入ります。入って右側はマングローブ林が再現されており、ヒルギが植えられていました。

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左側には水生植物の池があります。
こちらは、Ottelia cordataと言う東南アジア原産のトチカガミの仲間だそうです。


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ガガブタ Nymphoides indica
ガガブタは毛の生えたような面白い花がを咲かせます。名前はよく聞きますが実際に花を見たのは初めてです。


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Cyrtosperma johnstony
赤黒い葉柄が目立つ大型のサトイモ科植物です。サトイモ科植物は水辺に生えるものが割と多い植物です。

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よく見ると、赤い毛に覆われていました。毛の生え具合がそのまま模様となっているようです。

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ショウジョウヤシ
緋色が鮮やかなヤシです。名前は猩々緋から来ているのでしょう。


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水生植物温室は研修展示館に繋がっています。一階には、いくつか展示がありました。

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ラフレシアの模型。ラフレシアは木性つる植物に寄生しますから、植物園といえど簡単に栽培出来ないでしょうね。そもそも、人工的に栽培出来るのか分かりませんが。

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ショクダイオオコンニャク
こちらも模型。神代植物公園にしろ筑波実験植物園にしろ、開花期間中に行っていないので、実際に咲いているところを見たことはありません。


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こちらは、ホルマリンかアルコールかわかりませんが、浸漬された標本です。光合成しないマヤランと言う蘭で、地下で育つそうです。どうやらとても珍しい植物のようです。生態上、発見しにくいだけかも知れませんが。

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二階は研究室で、ガラス越しに見学出来ます。

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このように、絶滅の可能性のある植物が培養器を中で維持されています。植物園が研究施設でもあることを実感しました。


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昨日に引き続き筑波実験植物園の熱帯林の温室(熱帯資源植物温室)にいます。

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Pandanus utilis
マダガスカル原産のビヨウタコノキです。気根が沢山出ています。


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Cocos nucifera
ココヤシはちょうど実がついていました。分かりにくいので下に拡大した写真を追加。
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Etlingera elatior
トーチジンジャーです。花は生食出来るそうです。


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Clusia hilariana
白く丸い蕾が面白いクルシアはあまり馴染みがない植物ですが、フクギ属(Garcinia)やテリハボク属(Calophyllum)あたりと近縁みたいですね。

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下向きに開く花は、多肉質でしっかりとしています。

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Durio zibethinus
ドリアンはなかなかの高さですが、実はありません。何やら温室栽培だと実がつきにくいらしいですね。


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Ravenalia madagascariensis
オウギバショウ、あるいはタビビトノキと呼ばれます。板橋区立熱帯環境植物館で初めて見ましたが、こちらの方が圧倒的に巨大です。

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全体を撮ろうとしましたが、逆光で上手く撮れませんでした。しかし、たまたまですがちょっとエキゾチックな感じに。

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Heliconia caribaea
ちょうど開花していました。見上げる高さの、オウムバナの仲間です。


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Carludovica palmata
パナマソウは以前から気になっていた植物です。古い分類体系であるクロンキストや新エングラーでは、パナマソウはパナマソウの仲間と言う謎の説明があったせいですが…。


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Mesua ferrea
セイロンテツボクです。テツボクは鉄のように硬いと言われていますが、材が水に沈むことでも有名です。


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Angiopteris evecta
ナンヨウリュウビンタイの巨大な葉が通路にまで伸びていました。

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根元の塊茎も抱えるような大きさでした。周囲には子株がいっぱい育っています。

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巨大なAnthurium?Philodendron? ネームプレートはありませんでした。
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ちょうど花穂が出ていました。

これで、温室は終了です。まあ、実際にはこの熱帯林は、熱帯資源植物温室で熱帯雨林温室は別にあるのですが、時間がなくて見れませんでした。残念。


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相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っていますが、いよいよ熱帯地域に移動します。長かった乾燥地も終わりです。しかし、乾燥地の温室に時間をかけすぎました。あまりゆっくり出来ませんでした。

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Cycas siamensis
アジア原産のシャムソテツですが、美しい樹形ですね。これで乾燥地の温室も終了です。


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Philodendron squamiferum
温室をつなぐ接続部にいくつか鉢がありました。こちらは、ワタゲカズラ。

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葉柄に毛が生えています。ゴワゴワしていそうですが、柔らかいそうです。

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Theobroma cacao
カカオの花が咲いていました。ここからは熱帯林に入ります。

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熱帯林の樹木は幹から花を直接咲かせるものがあります。

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Citrus limon 'Ponderosa'
赤子の頭くらいの巨大な実が沢山なっていましたが、なんと驚くべきことにレモンなんだそうです。


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鬱蒼としています。

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植物園の温室にはつきもののベニヒモノキ。

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Coccoloba pubescens
見上げたら巨大な葉がありました。ハマベブドウの仲間ですから、実は食べられそうですね。


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マンゴーのまだ青い実がなっていました。

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Musa chiliocarpa
よく見るとセンナリバナナがなっていました。

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非常に高い場所にありますから、バナナだと気がついて探さないと分かりません。ミッシリ詰まっていますが、あまり美味しくはないので主に観賞用です。

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Musa 'Morado'
アカバナナにも実がなっています。

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まだ赤くなっていません。

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Musa acuminata 'Dwarf Cavendish'
サンジャクバナナの花です。背が低いため、普段見ることがないバナナの花を間近で見ることが出来ました。
熱帯林は後編に続きます。


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相変わらず筑波実験植物園の温室にいます。今日はマダガスカル島原産の植物を見ていきましょう。花キリンやディディエレアの仲間など非常に個性的です。

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Euphorbia geroldii
トゲなし花キリンのゲロルディイがよく開花しています。我が家のゲロルディイは、植え替えてからと言うもの、まだ花を咲かせてくれません。


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Euphorbia didiereoides
ディディエレオイデスは一見して花キリンには見えませんが、枝をみれば実に花キリンです。

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激しいトゲに覆われます。対して、我が家のディディエレオイデスはまだ分岐すらしていません。

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Euphorbia viguieri var. capuroniana
噴火竜の変種カプロニアナも巨大かつ実に太いですね。

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沢山開花していました。我が家の噴火竜は初めて一輪だけ咲いたばかりで、カプロニアナなどはまだ未開花です。

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Euphorbia pedilanthoides
枝が細いペディラントイデスも、ここまで育つと風格があります。

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幹がここまで太くなるとは驚きです。我が家のペディラントイデスはまだ爪楊枝レベルですからね。見られるようになるには、どれくらいかかるでしょうか?

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Alluaudia procera
プロケラも温室ならではのサイズです。キツネザルの飛び交うマダガスカル乾燥林を構成する代表的な植物です。


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Didierea trollii
地面を這う面白いディディエレアです。Alluaudiaに近縁なトゲトゲの灌木。


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Alluaudia dumosa
トゲのないつるつるした枝を持つドュモサですが、実に奇妙な姿の植物ですね。葉がまだないので余計に不思議な感じになっています。


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Operculicarya pachypus
人気のパキプスも剪定しないで育つと普通の灌木ですね。

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Operculicarya decaryi
デカリイが巨大に育っています。これを見ると、デカリイはちょっとコーデックスとは言うには微妙ですよね。


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Uncarina roeoesliana
ウンカリナが開花していました。ロエオエスリアナは小型の普及種です。我が家のロエオエスリアナはサイズ的には開花しても良さそうなのに、まったく開花の兆しが見えません。そういえば、ウンカリナはトゲトゲの果実がつきますが、これは足に絡まり踏みつけられることにより果実が壊れて、移動中に種子がこぼれると言う面白いものです。そして、果実が壊れるためには、踏みつける動物にはある程度の体重が必要です。ところが、マダガスカル島で大型動物と言えばキツネザルですが、足の裏が柔らかいのでウンカリナの果実を踏みつけるのは困難です。これは、絶滅した巨鳥エピオルニスが想定されています。ですから、現在は森の中に生えるウンカリナは大型のものばかりで、実生苗がまったくありません。むしろ、牛が踏みつけるため、牧場の周囲には実生苗が沢山生えているそうです。



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相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っています。昨日はオーストラリアの植物でしたが、本日は多肉植物の本場である南アフリカの植物をご紹介しましょう。

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Encephalartos arenarius
「スナオニソテツ」とネームプレートには書いてありました。美しい新葉が展開していますが、何だかシダみたいですね。


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Encephalartos trispinosus
コンパクトで可愛らしいエンケファラルトスです。


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Encephalartos horridus
人気のホリドゥスも葉が混み合って美しいですね。


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Aloe ramosissima
ラモシシマ=ラモシシムムはディコトムムとは異なり低い位置からよく分岐します。現在はアロエ属から分離されAloidendron ramosissimumとなっています。


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Aloe plicatilis
プリカティリスも立派です。現在はアロエ属から分離されKumara属となっています。


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Adenia glauca
グラウカも立派です。


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Adenia globosa
グロボサは葉がすぐに脱落するため、トゲだらけの枝が繁り面白い姿になります。そういえば、多肉植物の即売会でも現地球らしき大玉は見かけますが、不思議と小さな実生苗は見た記憶がないですね。


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これは、アカンやつかも知れません。ネームプレートには「ハワーシア・ファスキアータ(十二の巻)」とありますが、まあおそらく誤りですよね。
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拡大するとこんな感じ。ファスキアタは葉の内側に結節がありませんから、これはアテヌアタ系ですね。まあ、十二の巻でしょうね。しかも、十二の巻は由来の分からない園芸品種ですから、純粋なアテヌアタかどうか分かりません。まあ、ただの結節がバンド状になる選抜品かも知れませんが。
せっかくですから、我が家のフィールドナンバー付きの由緒正しき栽培個体を見てみましょう。

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H. fasciata DMC 05265
こちらが本家本元のファスキアタです。分かりにくいのですが、葉の内側に結節はありません。ちなみに、野生由来だと結節は繋がらないことが多いように思われます。

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H. attenuata RIB 0060
こちらがアテヌアタです。葉の内側はザラザラしています。やはり、結節は繋がっておらずバンド状にはなっていません。



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7月に入りましたが、6月に行った筑波実験植物園の話の続きです。まだ、乾燥地の温室ですが、オーストラリアの植物がいくつかありました。オーストラリアの大半は乾燥地ですからね。他の大陸と地続きではないため、独自に進化した面白い植物が見られます。

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Callistemon pinifolius
ブラシノキの仲間が咲いていました。我が家にも赤い花のブラシノキがありますが、この種類は葉が非常に細長く花色も珍しいですね。

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ブラシノキはこのような面白い実がつきます。我が家でも沢山つきますが、枝にしっかりくっついており落果しません。中の種子も出てきませんが、火事になると出てくる仕様です。オーストラリアは山火事が多いため、このような変わった生態となったのでしょう。

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Banksia spinulosa
バンクシアは花が咲いていないと地味で目立たないですね。オーストラリア原産。

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バンクシアの風変わりな果実を見るのは2回目です。神代植物公園ではまだ緑色の若いB. integrifoliaを見たことがあります。バンクシアの種子も火災により飛び出すタイプです。

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Xanthorrhoea glauca
ブラックボーイは開花中ではなく、伸びているのは花がらのようです。オーストラリア原産。


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Brachychiton rupestris
ボトルツリーと呼ばれるブラキキトンも巨大です。こちらもオーストラリアの原産です。

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Cycas rumphii
立派なルンフソテツですね。がっしりとしています。オーストラリアからマレー半島の原産。


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Macrozamia communis
その美しさに息を呑むと同時に、その巨大さに圧倒されます。これも植物園の温室ならではです。しかし、自宅で育てるのはちょっと難しいですよね。オーストラリア原産。

長かった乾燥地の温室ももう終盤です。多肉植物の聖地である南アフリカとマダガスカルで最後ですかね。熱帯林の温室も楽しみです。



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乾燥地帯の多肉植物を見てきましたが、今回は海外のソテツが登場します。日本のソテツは普及種ですから我々日本人は珍しく感じませんが、海外のソテツは大半が絶滅危惧種です。植物園では素通されがちですが、非常に珍しい植物なので気にしてあげて下さい。

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Washingtonia filifera
見上げる高さのワシントンヤシの仲間です。ネームプレートには「オキナワシントンヤシ」とありました。最初、「沖縄ワシントンヤシ」と読んでしまい混乱しましたが、「翁ワシントンヤシ」ですね。


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タチボウキ Asparagus myriocladus
タチボウキはアスパラガスの仲間ですが、調べると複数の種をタチボウキと呼んでいるみたいで、学名はよく分かりませんでした。と言うのもネームプレートが手書きで消えかかっていて読めなかったからです。しかし、筑波実験植物園のHPを見ていたら、タチボウキの学名があったのでA. myriocladusであると分かりましたが、一般的にタチボウキはA. macowaniiとされることが多いようです。

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う〜ん、読めない…。「タチボウキ、ユリ科、南アフリカ」くらいは分かりますが。

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Hura clepitans
幹がトゲトゲのスナバコノキです。妙な和名ですが、英名の訳だそうです。よく分からないのですが、羽根ペンなどを使っていた時代に、余分なインクを吸わせるために砂を用いたそうで、その砂を入れる容器としてスナバコノキの実を使っていたそうです。果実は完熟すると破裂することで有名です。

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見上げる高さまで枝があります。植物園の温室は見上げてナンボなのですが、同じ場所を行ったり来たりさしている私を追い越した方々は皆下ばかり見てましたね。

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Dracaena draco
龍血樹も非常に背が高いですね。しかし、マカロネシアに生えるあの奇妙な姿は、温室では再現出来ないのでしょうか?


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ソテツ地帯が始まりました。何故かネームプレートがありません。
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良い幹ですね。

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Dioon edule var. angustifolium
葉が乱れていますが、エドゥレの変種です。エドゥレは非常に長寿なソテツですが、代わりに恐ろしく生長が遅いことが知られています。通常は最大1〜1.5mほどの高さになりますが、過去の調査では2000歳を超える個体も確認されています。

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ボウチトセランが大暴れしています。学名はネームプレートでも一般的にもSansevieria cylindricaとされていますが、S. angolensisが正式な学名です。しかし、SansevieriaはDracaenaに吸収されてしまいました。ですから、2018年よりDracaena angolensisとされています。

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展開中の新葉が美しいですね。こちらも名前は分かりませんが、何だかDioonっぽいですね。

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やはり名前が分かりません。しかし、葉はコンパクトで面白い形をしています。まあ、Encephalartosのなんかでしょうね。

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Encephalartos fridrici-guilielmi
コーンが出ています。


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Sansevieria masoniana
葉の幅が広いサンセヴィエリアです。2000年に記載された新種ですが、やはり2018年にDracaenaとなりました。しかし、何やら非常口に並んでいるようにも見えますね。


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Encephalartos ferox
トゲオニソテツですね。「ferox」の名前の通り葉はトゲトゲしています。


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こちらは手書きのネームプレートがありましたが、ほぼ消えていて読めませんでした。立派なのになぁ。

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Encephalartos trispinosus
青白く美しいエンケファラルトスです。人気のホリドゥスより華奢で繊細な感じがします。

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Encephalartos ferox
こちらもトゲオニソテツです。実があったので雌株のようです。
ソテツの実を見ていたら、以前に読んだどこかの植物園に行った人のブログを思い出しました。うろおぼえですが、ソテツの実が沢山こぼれているので、植物園が売れば儲かるのになんて感じのことが書いてありました。しかし、ソテツは雌雄異株で花期が揃わないといけませんから、植物園では受粉はなかなか難しいでしょう。1種類1株と言うのも珍しくありませんし、複数株あっても雄株と雌株とは限りませんからね。そうすると、このトゲオニソテツの実は雑種かも知れませんね。発芽能力のない秕か、あるいは近縁種同士ならば発芽能力はあるかも知れません。しかし、いずれにせよ、そんな怪しげなものを植物園が売るのは問題でしょう。植物園は我々市民の憩いの場であると同時に、研究施設でもあるため責任があるのです。

さて、乾燥植物の温室はまだ続きます。外縁をほぼ一周したので、中心に入ります。どのような植物が見られるでしょうか?


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今日も筑波実験植物園の温室の続きです。乾燥地の温室から抜け出せません。

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Agave parryi var. huachucensis
吉祥天系の変種フアクケンシス(ホーチエンシス)です。このサイズは迫力がありますね。

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Agave filifera supsp. schigera
白糸の王妃系のスキゲラ(シジゲラ)ですが、なんかそれっぽくありません。ずいぶん葉が細長いですね。
Agave geminifloraとかAgave ornithobromaあたりに見えなくもないような…

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Euphorbia punicea
ジャマイカ原産の樹木状のユーフォルビアです。名前だけは知っていましたが、実際に見たのは初めてです。

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ジャマイカ・ポインセチアとも呼ばれます。花が咲いていてラッキーでした。

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ブーゲンビレアも巨大に育っています。

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Euphorbia leucocephala
園芸品種の「ダイアモンド・フロスト」の原種ですね。しかし、育ったらこんなに大きくなるとは知りませんでした。

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Bursera fagaroides
ブルセラも巨大。


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Simmondsia chinensis
いわゆる「ホホバ」と言うやつで、化粧品に使われるホホバオイルで知られています。砂漠の灌木。
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Agave attenuata
巨大物恐怖症の人が見たら卒倒しそうなアガヴェです。なんというか非常に粗大な感じがします。なんか苗をそのままの比率で巨大化したみたいな違和感がありますね。

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Dioscorea elephantipes
亀甲竜ですが、出ている茎が太いですね。

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ツルは見上げる高さまで伸びていました。

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Pseudobombax ellipticum
プセウドボンバクスは胴切りして仕立てがちですが、地植えだとこんな感じです。


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トックリラン(Beaucarnea recurvata)の群生地。
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地植えだと太り方が違いますよね。

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Ceiba pendandra
見上げるような高さのカポックです。しかし、一般的にはシェフレラの方をカポックと呼びがちですよね。

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幹は白く滑らか。

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Salvia discolor
割と珍しいサルビアです。

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じっくり花を探したら一輪だけ咲いていました。


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引き続き筑波実験植物園の温室の話です。この乾燥地域の温室が一番広いので、じっくり見ると時間がかかります。

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Agave guiengola
グイエンゴラも美しいロゼットを作っています。


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Melocactus zehntneri
ゼウントゥネリの見事なCephalium。色合いも美しいですね。


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Melocactus macrodiscus
マクロディスクスのCephaliumは3分頭していました。マクロディスクスはゼウントネリの異名になっています。果実が飛び出していますね。そういえば、メロカクタスの果実はトカゲが食べるそうです。また、地面に落ちればアリが運搬することもあるそうです。


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Melocactus bahiensis
埋もれるように生えるバヒエンシスです。


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Fouquieria macdougalii
マクドウガリイもかなりのサイズです。

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少しだけ花が咲いていました。ハチドリが訪れる細長い管状の花です。通路から少し距離があったもので、拡大してもなお遠いですね。もっと近くで見たかったのですがね。

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Fouquieria fasciclata
ファスキクラタ(ファシクラータ)もワイルドに育っています。剪定しないで地植えならば、フォウクィエリアはこんな感じですよね。


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Idria columnalis
いわゆる観峰玉ですが、イドリア属になっています。現在はFouquieriaです。

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幹はなかなか太っていますね。

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名札を見忘れましたが、Fouquieria purpusiiですよね?

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Euphorbia poissonii
巨大なポイソニイです。アフリカでは家畜のための生け垣として利用されると言いますが、なるほどこれなら納得です。
まだまだ乾燥地の温室は続きます。


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昨日は温室に入ると言っておきながら、入口まででした。入口付近を30分くらいウロチョロしていましたから、なかなか進みません。写真を撮りすぎてスマホか過熱してしまい、カメラが強制終了するわシャッター速度が落ちてブレブレになるわで、スマホのご機嫌を伺いながらで時間がかかってしまいました。1時間以上温室にいたので、馬鹿みたいに汗をかいてしまいました。

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Portulacaria afra
いわゆる銀杏木ですが、なかなかこのサイズにはなりませんよね。斑入りの「神楽の舞」は園芸店でもお馴染みですね。実はポルツラカリア属はサボテン科に近縁な植物です。

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この多肉質でハート型の葉が特徴です。
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すっかり木質化しています。ちなみに、脇の葉は雑草と言うかただのコミカンソウです。

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Pereskia aculeata
杢キリンと呼ばれる樹木状の原始的なサボテンです。ぱっと見はサボテン感がありませんが、非常に鋭いトゲがあります。

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Pereskia guamacho
グアマコは現在はペレスキアではなくLeuenbergeriaになっています。ペレスキアは2つのタイプがあると言われてきましたが、遺伝的な解析を経て2013年に南アメリカ南部に分布するペレスキアをレウエンベルゲリアとして分離しました。レウエンベルゲリア属は茎に気孔があり樹皮形成が遅いなど、より原始的な特徴を持ちます。

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根本はこんな感じ。
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茎にはトゲがあります。
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よく見たら花が咲いていました。

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何やら巨大なオプンチアかありましたが、倒れています。

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Opuntia tuna
立派な金武扇です。


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着生サボテンがうねっていました。

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温室内にも金鯱。

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Ferocactus glaucescens
王冠竜は群生していました。


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Ferocactus schwarzii
ポツンと黄彩丸。

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こちらの黄彩丸は開花中でした。

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Mammillaria hahniana f. lanata
玉翁殿もワイルドな出来。しかし、このラナタはデータベースにない名前なんですよね。よく分かりません。


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リプサリスがぶら下げてありました。青柳(R. cereuscula)でしょうか?

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Pachycereus pringlei
武倫柱はやや危うい角度で育っています。
温室はまだ入口付近ですが、またもや長くなったので明日に続きます。



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さてさて、昨日に引き続き筑波実験植物園に行ってきた話です。いよいよ温室に到着しましたが、なんと地植えの多肉植物が温室前に沢山植えられているじゃないですか! まあ、ユッカとかアオノリュウゼツランはわかりますが、サボテンも地植えされているのは割と驚きでした。

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Yucca flaccida
先ずは満開のイトランがお出迎え。


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Agave americana
植物園にはつきものの巨大なアオノリュウゼツランです。なかなかのサイズでした。


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Hesperoyucca whipplei
ヘスペロユッカは知りませんでした。2種類しかない属のようですね。


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Agave striata
アガヴェも沢山ありました。私はあまり興味がないので、ふ~んと言った感じでしが。


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Dychia aff. ibiramensis
ディキアも屋外に地植えされていました。aff.がついていますから、イビラメンシスに類似した種類と言う意味です。こういう正体不明の未記載種は沢山あります。

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ちょうど開花していました。ディキアの花は初めて見ましたね。

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巨大なユッカらしき植物が開花中。ここいら辺は詳しくないので、ネームプレートがないため何だかよく分かりません。Y. rostrata?

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まさかの屋外に地植えされた金鯱。
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金鯱は2014年にKroenleinia属となりEchinocactusから分離されましたが、分子系統解析ではFerocactusです。またそのうち名前が変わるかも知れません。

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枯れた花茎ですが…
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屋根を突き破っています。

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Agave franzosini
ネットではA. franzosiniiと呼ばれがちで、「i」が余計ですね。現在はアオノリュウゼツランの変種、A. americana var. franzosiniとされています。


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Jacaranda mimosifolia
温室脇に置かれた鉢植えのジャカランダが開花していました。美しい花です。

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温室の入口の小スペースに置かれたイポメア。
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ちょうど開花していました。ヒルガオと言うかサツマイモの花ですね。

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Aloidendron dichotomum
ネームプレートはまだアロエ属のままでした。


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Adenia glauca
これぐらい太れば貫禄が出ますね。


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Euphorbia tirucalli
青珊瑚だのミルクブッシュだの呼ばれているティルカリですが、頭が重そうです。

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根本はだいぶ木質化していますね。

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Fouquieria splendens
メキシコの砂漠ではお馴染みのOcotilloです。

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幹はなかなか太らないみたいです。まあ、根本から叢生するタイプの灌木で、コーデックスではありませんからね。
温室はまだ入口です。明日からは本格的に温室に入ります。



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今年は積極的に植物園へ行こうと決めていたのですが、まったく行けていません。予定ではすでに3〜4の植物園に行っているはずなのですが…。3月4月は外の多肉植物置き場を整備したり、多肉植物を外に出したり、植え替えたりと、とにかく週末はバタバタしていていました。5月は公私ともに忙しく、多肉植物のイベントにも参加出来ませんでした。と言うことで、6月に入り身動きがとれるようになりましたから、ようやく植物園巡りを開始します。しかし、もう夏ですよ。困ったことに。真夏の温室は地獄ですから、ちょっと躊躇してしまいます。今回だって6月末ですから、まあ危険な暑さです。まあ、7月8月はないとして、また秋口に再開する予定です。

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と言うことでやって来ました。筑波実験植物園です。

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入館前に巨大なソテツ(Cycas revoluta)がお出迎え。高さは何メートルあるでしょうか?

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入館すると「つくば夏の洋蘭展」を開催していました。ギリギリ開催期間中でした。つくば洋蘭会の協力とのことです。

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Den. treacherianum
デンドロビウム・トレアケリアヌムは私の好きな蘭です。なかなか見かけないので嬉しいですね。
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しかし、これだけの群生株はお見事。

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Rl. dygbiana
こちらも面白い蘭です。ちなみに、洋蘭は属名が略されますから、Rl.はRhyncholaeliaの略です。しかし、見た瞬間にB. (Brassavola)だと思ったのに違うので混乱しましたが、
現在Rhyncholaeliaとなっているそうです。蘭を調べていたのはもう10年くらい前ですから、情報がいちいち古臭いわけですな。

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Rlc. King Harold
交配系のカトレアです。大輪で実に鮮やかです。見応えがあります。このように、洋蘭は複数属を交配して新品種を作り出すことが出来ますから、交配が非常に盛んです。ちなみに、Rlc.は並びから推測すると、Rhy. × L. × C.でしょうか?


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Ren. 20th WOC Singapore 2011
レナンテラは鮮烈な赤で大好きですが、品種とか交配についてはまったく分かりません。

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レナンテラのこの強烈な赤はあまりない感じがします。

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C. purpurata fma. flamea
プルプラタ系のカトレアです。面白い模様の入り方ですね。

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C. tenebrosa
何やらえらく色がくっきり分かれています。非常に面白いですね。


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Paph. bellatulum
コンパクトで可愛らしいパフィオです。3花揃って綺麗に咲いています。


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Bulb. frostii
花を見なくても分かるBulb.ですが、花も典型的な形です。かつては、Bulb.じゃなくてCirr.とすべきなんて言われたりもしましたが、結局はBulb.で落ち着いたみたいですね。

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Bulb.は腐ったような臭いのものもあり、ハエを呼びます。だから、地味な腐肉色です。

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Mcp. tibicinis
背の高い蘭で13本も花茎があることもあり迫力があります。

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すごい迫力。

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C. purpurata fma. carlea
こちらもプルプラタ系のカトレア。リップの淡い色合いが美しいですね。交配系の大きく派手な色合いで見栄えするものが主流ですが、原種はまた別の美しさがあります。


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Phrag. Andean Fire
フラグミペディウムは捻れた花弁が垂れるものが主流ですが、こういう可愛らしいタイプの方が好みです。


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C. Aloha Case
絶妙な色合いのカトレア。


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Den. secundum fma. album
デンドロビウムは種類も多く、姿も非常に多様で面白い蘭です。

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さて、洋蘭もたっぷり堪能しましたから、ようやく外に出ました。鬱蒼としていますが、とりあえず温室を目指します。
写真はトチノキですが、こんなに背が高いトチノキは初めて見ました。街路樹として植えられているトチノキと言うかマロニエは、環境が合わないのか葉が痛みがちであまり見た目がよろしくないですよね。


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セコイアの並木はあまりに巨大。メタセコイヤと交互に植えられて比較できる仕様です。
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この激しい幹肌が良いですね。

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端の方に誰も気が付かないような小さな池があったりします。
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なにやら、花が咲いていますね。何でしょうか?
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Echinodorus grandiflorus subsp. aureus
エキノドルスはアクアリウムに利用される水生植物です。アクアリウムで使われる植物の多くは水中葉と水上葉を持ちますから、このように育てることが出来ます。と言うより、水嵩が増した時とかに一時的に水中葉を展開する場合が多いので、アクアリウムでは割と無理矢理に水中葉を維持しているだけですよね。


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Sarracenia leucophylla
食虫植物のサラセニアも開花中でした。食虫植物は貧栄養の湿地に生える植物です。


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巨大なカナリーヤシ(Phoenix canariensis)の脇に温室があります。長くなったので今日はここまで。いよいよ明日は温室に入ります。


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