ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

カテゴリ: 植物園

長く続いた筑波実験植物園の記事も今回でラストです。乾燥地の植物を集めたサバンナ温室に長く居すぎたせいで、時間がなくなってしまいました。時間がないため、熱帯雨林温室は今回は行きませんでした。まて次回と言うことにしましょう。帰りは行きと順路を変えました。ゆっくりとはしていられないので、あちこち見られなかったのは心残りです。

240622120458241
奇怪に枝を伸ばす樹木。地面に擦っていますが、気にせず枝を伸ばしていますね。

240622120659870
ちょうどハンゲショウ(Saururus chinensis)が見頃でした。ハンゲショウはアジアの水辺に生えるドクダミの仲間です。小さい穂が花で、葉の一部が白く色付きます。
240622120714049
それほど目立つ植物ではありませんが、一面見渡す限りのハンゲショウは見事でした。

240622120855865
サワギキョウ(Lobelia sessifolia)が咲いていました。

240622120929578
コウホネらしき植物。花はどうでしょうか?
240622120935630
ちょっと開花していました。オゼコウホネ(Nuphar pumila v. ozeensis)と言う変種のようです。

240622121003596
そういえば、あちこちにホタルブクロが咲いていましたね。

240622121106243
エチゴトラノオ(Pseudolysimachion ovatum ssp. martimum)の可愛らしい花。

240622121518420
オウゴンオニユリ(Lilium lancifolium v. flaviflorum)が見頃でした。

240622121542774
こちらにもホタルブクロ。

240622121600820
一見して食べられそうな赤い実があちこちになっていました。しかし、キンギンボク(ヒョウタンボク)の実には毒があるとのことです。
240622121619056
警告標識がありました。

240622121707387
ユウスゲ(キスゲ、Hemerocallis citrina v. vespertina)の儚げな花が咲いていました。
240622121716589
まるで透かしのような繊細な花ですね。

240622122109568
雰囲気の良い水辺。今度はゆっくり散策したいものです。

240622122214058
何やらデカくて派手なキノコ。キタマゴタケかな?

240622102631701
と言うことで、筑波実験植物園に行って来ました。植物のラインナップや充実ぶりは、さすが国立科学博物館の関連施設と言ったところでしょうか。しかし、今回は時間配分に失敗しました。次回はもう少しゆっくり見たいですね。まだ、回っていない場所が沢山あります。夏場はしんどそうなので、秋口に涼しくなってきたらまた来ましょうか。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

6月に行った筑波実験植物園ですが、実はまだ少しだけ続きます。今回はいよいよ温室から出て研修展示館に向かいます。

240622115419386
道すがら、公開していないバックヤード的な温室がありました。立ち入ることは出来ませんが、沢山の植物が栽培されている様子が分かります。

240622115457838
研修展示館の隣にある小さい水生植物温室に入ります。入って右側はマングローブ林が再現されており、ヒルギが植えられていました。

240622115539095
左側には水生植物の池があります。
こちらは、Ottelia cordataと言う東南アジア原産のトチカガミの仲間だそうです。


240622115612335
ガガブタ Nymphoides indica
ガガブタは毛の生えたような面白い花がを咲かせます。名前はよく聞きますが実際に花を見たのは初めてです。


240622115626464
Cyrtosperma johnstony
赤黒い葉柄が目立つ大型のサトイモ科植物です。サトイモ科植物は水辺に生えるものが割と多い植物です。

240622115634352
よく見ると、赤い毛に覆われていました。毛の生え具合がそのまま模様となっているようです。

240622115654002
ショウジョウヤシ
緋色が鮮やかなヤシです。名前は猩々緋から来ているのでしょう。


240622115817794
水生植物温室は研修展示館に繋がっています。一階には、いくつか展示がありました。

240622115824850
ラフレシアの模型。ラフレシアは木性つる植物に寄生しますから、植物園といえど簡単に栽培出来ないでしょうね。そもそも、人工的に栽培出来るのか分かりませんが。

240622115835854
ショクダイオオコンニャク
こちらも模型。神代植物公園にしろ筑波実験植物園にしろ、開花期間中に行っていないので、実際に咲いているところを見たことはありません。


240622115859292
こちらは、ホルマリンかアルコールかわかりませんが、浸漬された標本です。光合成しないマヤランと言う蘭で、地下で育つそうです。どうやらとても珍しい植物のようです。生態上、発見しにくいだけかも知れませんが。

240622120044243
二階は研究室で、ガラス越しに見学出来ます。

240622120042199
このように、絶滅の可能性のある植物が培養器を中で維持されています。植物園が研究施設でもあることを実感しました。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

昨日に引き続き筑波実験植物園の熱帯林の温室(熱帯資源植物温室)にいます。

240622114323064
Pandanus utilis
マダガスカル原産のビヨウタコノキです。気根が沢山出ています。


240622114452327
Cocos nucifera
ココヤシはちょうど実がついていました。分かりにくいので下に拡大した写真を追加。
240622114452327~2


240622114521144
Etlingera elatior
トーチジンジャーです。花は生食出来るそうです。


240622114544267
Clusia hilariana
白く丸い蕾が面白いクルシアはあまり馴染みがない植物ですが、フクギ属(Garcinia)やテリハボク属(Calophyllum)あたりと近縁みたいですね。

240622114550677
下向きに開く花は、多肉質でしっかりとしています。

240622114650118
Durio zibethinus
ドリアンはなかなかの高さですが、実はありません。何やら温室栽培だと実がつきにくいらしいですね。


240622114711072
Ravenalia madagascariensis
オウギバショウ、あるいはタビビトノキと呼ばれます。板橋区立熱帯環境植物館で初めて見ましたが、こちらの方が圧倒的に巨大です。

240622114732086
全体を撮ろうとしましたが、逆光で上手く撮れませんでした。しかし、たまたまですがちょっとエキゾチックな感じに。

240622114805697
Heliconia caribaea
ちょうど開花していました。見上げる高さの、オウムバナの仲間です。


240622114907022
Carludovica palmata
パナマソウは以前から気になっていた植物です。古い分類体系であるクロンキストや新エングラーでは、パナマソウはパナマソウの仲間と言う謎の説明があったせいですが…。


240622115013249
Mesua ferrea
セイロンテツボクです。テツボクは鉄のように硬いと言われていますが、材が水に沈むことでも有名です。


240622115045659
Angiopteris evecta
ナンヨウリュウビンタイの巨大な葉が通路にまで伸びていました。

240622115036853
根元の塊茎も抱えるような大きさでした。周囲には子株がいっぱい育っています。

240622115116076
巨大なAnthurium?Philodendron? ネームプレートはありませんでした。
240622115124055
ちょうど花穂が出ていました。

これで、温室は終了です。まあ、実際にはこの熱帯林は、熱帯資源植物温室で熱帯雨林温室は別にあるのですが、時間がなくて見れませんでした。残念。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っていますが、いよいよ熱帯地域に移動します。長かった乾燥地も終わりです。しかし、乾燥地の温室に時間をかけすぎました。あまりゆっくり出来ませんでした。

240622112924652
Cycas siamensis
アジア原産のシャムソテツですが、美しい樹形ですね。これで乾燥地の温室も終了です。


240622113719200
Philodendron squamiferum
温室をつなぐ接続部にいくつか鉢がありました。こちらは、ワタゲカズラ。

240622113729675
葉柄に毛が生えています。ゴワゴワしていそうですが、柔らかいそうです。

240622113910081
Theobroma cacao
カカオの花が咲いていました。ここからは熱帯林に入ります。

240622113859379
熱帯林の樹木は幹から花を直接咲かせるものがあります。

240622114027286
Citrus limon 'Ponderosa'
赤子の頭くらいの巨大な実が沢山なっていましたが、なんと驚くべきことにレモンなんだそうです。


240622114054294
鬱蒼としています。

240622114108490
植物園の温室にはつきもののベニヒモノキ。

240622114206809
Coccoloba pubescens
見上げたら巨大な葉がありました。ハマベブドウの仲間ですから、実は食べられそうですね。


240622114302438
マンゴーのまだ青い実がなっていました。

240622114144026
Musa chiliocarpa
よく見るとセンナリバナナがなっていました。

240622114148803
非常に高い場所にありますから、バナナだと気がついて探さないと分かりません。ミッシリ詰まっていますが、あまり美味しくはないので主に観賞用です。

240622115229260
Musa 'Morado'
アカバナナにも実がなっています。

240622115235880
まだ赤くなっていません。

240622115302278
Musa acuminata 'Dwarf Cavendish'
サンジャクバナナの花です。背が低いため、普段見ることがないバナナの花を間近で見ることが出来ました。
熱帯林は後編に続きます。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

相変わらず筑波実験植物園の温室にいます。今日はマダガスカル島原産の植物を見ていきましょう。花キリンやディディエレアの仲間など非常に個性的です。

240622112531577
Euphorbia geroldii
トゲなし花キリンのゲロルディイがよく開花しています。我が家のゲロルディイは、植え替えてからと言うもの、まだ花を咲かせてくれません。


240622112409710
Euphorbia didiereoides
ディディエレオイデスは一見して花キリンには見えませんが、枝をみれば実に花キリンです。

240622112416059
激しいトゲに覆われます。対して、我が家のディディエレオイデスはまだ分岐すらしていません。

240622113118573
Euphorbia viguieri var. capuroniana
噴火竜の変種カプロニアナも巨大かつ実に太いですね。

240622113201146
沢山開花していました。我が家の噴火竜は初めて一輪だけ咲いたばかりで、カプロニアナなどはまだ未開花です。

240622113045081
Euphorbia pedilanthoides
枝が細いペディラントイデスも、ここまで育つと風格があります。

240622113058969
幹がここまで太くなるとは驚きです。我が家のペディラントイデスはまだ爪楊枝レベルですからね。見られるようになるには、どれくらいかかるでしょうか?

240622113328283
Alluaudia procera
プロケラも温室ならではのサイズです。キツネザルの飛び交うマダガスカル乾燥林を構成する代表的な植物です。


240622112302522
Didierea trollii
地面を這う面白いディディエレアです。Alluaudiaに近縁なトゲトゲの灌木。


240622112811791
Alluaudia dumosa
トゲのないつるつるした枝を持つドュモサですが、実に奇妙な姿の植物ですね。葉がまだないので余計に不思議な感じになっています。


240622112823733
Operculicarya pachypus
人気のパキプスも剪定しないで育つと普通の灌木ですね。

240622112831607

240622113014115
Operculicarya decaryi
デカリイが巨大に育っています。これを見ると、デカリイはちょっとコーデックスとは言うには微妙ですよね。


240622112651728
Uncarina roeoesliana
ウンカリナが開花していました。ロエオエスリアナは小型の普及種です。我が家のロエオエスリアナはサイズ的には開花しても良さそうなのに、まったく開花の兆しが見えません。そういえば、ウンカリナはトゲトゲの果実がつきますが、これは足に絡まり踏みつけられることにより果実が壊れて、移動中に種子がこぼれると言う面白いものです。そして、果実が壊れるためには、踏みつける動物にはある程度の体重が必要です。ところが、マダガスカル島で大型動物と言えばキツネザルですが、足の裏が柔らかいのでウンカリナの果実を踏みつけるのは困難です。これは、絶滅した巨鳥エピオルニスが想定されています。ですから、現在は森の中に生えるウンカリナは大型のものばかりで、実生苗がまったくありません。むしろ、牛が踏みつけるため、牧場の周囲には実生苗が沢山生えているそうです。



ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っています。昨日はオーストラリアの植物でしたが、本日は多肉植物の本場である南アフリカの植物をご紹介しましょう。

240622112609536
Encephalartos arenarius
「スナオニソテツ」とネームプレートには書いてありました。美しい新葉が展開していますが、何だかシダみたいですね。


240622112624012
Encephalartos trispinosus
コンパクトで可愛らしいエンケファラルトスです。


240622112230905
Encephalartos horridus
人気のホリドゥスも葉が混み合って美しいですね。


240622112431880
Aloe ramosissima
ラモシシマ=ラモシシムムはディコトムムとは異なり低い位置からよく分岐します。現在はアロエ属から分離されAloidendron ramosissimumとなっています。


240622112448990
Aloe plicatilis
プリカティリスも立派です。現在はアロエ属から分離されKumara属となっています。


240622112511917
Adenia glauca
グラウカも立派です。


240622112732565
Adenia globosa
グロボサは葉がすぐに脱落するため、トゲだらけの枝が繁り面白い姿になります。そういえば、多肉植物の即売会でも現地球らしき大玉は見かけますが、不思議と小さな実生苗は見た記憶がないですね。


240622112843350
これは、アカンやつかも知れません。ネームプレートには「ハワーシア・ファスキアータ(十二の巻)」とありますが、まあおそらく誤りですよね。
240622112843350~2
拡大するとこんな感じ。ファスキアタは葉の内側に結節がありませんから、これはアテヌアタ系ですね。まあ、十二の巻でしょうね。しかも、十二の巻は由来の分からない園芸品種ですから、純粋なアテヌアタかどうか分かりません。まあ、ただの結節がバンド状になる選抜品かも知れませんが。
せっかくですから、我が家のフィールドナンバー付きの由緒正しき栽培個体を見てみましょう。

240608185022018~2
H. fasciata DMC 05265
こちらが本家本元のファスキアタです。分かりにくいのですが、葉の内側に結節はありません。ちなみに、野生由来だと結節は繋がらないことが多いように思われます。

240525135643078~2
H. attenuata RIB 0060
こちらがアテヌアタです。葉の内側はザラザラしています。やはり、結節は繋がっておらずバンド状にはなっていません。



ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

7月に入りましたが、6月に行った筑波実験植物園の話の続きです。まだ、乾燥地の温室ですが、オーストラリアの植物がいくつかありました。オーストラリアの大半は乾燥地ですからね。他の大陸と地続きではないため、独自に進化した面白い植物が見られます。

240622111937701
Callistemon pinifolius
ブラシノキの仲間が咲いていました。我が家にも赤い花のブラシノキがありますが、この種類は葉が非常に細長く花色も珍しいですね。

240622111943420
ブラシノキはこのような面白い実がつきます。我が家でも沢山つきますが、枝にしっかりくっついており落果しません。中の種子も出てきませんが、火事になると出てくる仕様です。オーストラリアは山火事が多いため、このような変わった生態となったのでしょう。

240622112155456
Banksia spinulosa
バンクシアは花が咲いていないと地味で目立たないですね。オーストラリア原産。

240622112149282
バンクシアの風変わりな果実を見るのは2回目です。神代植物公園ではまだ緑色の若いB. integrifoliaを見たことがあります。バンクシアの種子も火災により飛び出すタイプです。

240622112032489
Xanthorrhoea glauca
ブラックボーイは開花中ではなく、伸びているのは花がらのようです。オーストラリア原産。


240622112059040
Brachychiton rupestris
ボトルツリーと呼ばれるブラキキトンも巨大です。こちらもオーストラリアの原産です。

240622112906075
Cycas rumphii
立派なルンフソテツですね。がっしりとしています。オーストラリアからマレー半島の原産。


240622113532639
Macrozamia communis
その美しさに息を呑むと同時に、その巨大さに圧倒されます。これも植物園の温室ならではです。しかし、自宅で育てるのはちょっと難しいですよね。オーストラリア原産。

長かった乾燥地の温室ももう終盤です。多肉植物の聖地である南アフリカとマダガスカルで最後ですかね。熱帯林の温室も楽しみです。



ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

乾燥地帯の多肉植物を見てきましたが、今回は海外のソテツが登場します。日本のソテツは普及種ですから我々日本人は珍しく感じませんが、海外のソテツは大半が絶滅危惧種です。植物園では素通されがちですが、非常に珍しい植物なので気にしてあげて下さい。

240622111209832
Washingtonia filifera
見上げる高さのワシントンヤシの仲間です。ネームプレートには「オキナワシントンヤシ」とありました。最初、「沖縄ワシントンヤシ」と読んでしまい混乱しましたが、「翁ワシントンヤシ」ですね。


240622111230124
タチボウキ Asparagus myriocladus
タチボウキはアスパラガスの仲間ですが、調べると複数の種をタチボウキと呼んでいるみたいで、学名はよく分かりませんでした。と言うのもネームプレートが手書きで消えかかっていて読めなかったからです。しかし、筑波実験植物園のHPを見ていたら、タチボウキの学名があったのでA. myriocladusであると分かりましたが、一般的にタチボウキはA. macowaniiとされることが多いようです。

240622111237256
う〜ん、読めない…。「タチボウキ、ユリ科、南アフリカ」くらいは分かりますが。

240622111250340
Hura clepitans
幹がトゲトゲのスナバコノキです。妙な和名ですが、英名の訳だそうです。よく分からないのですが、羽根ペンなどを使っていた時代に、余分なインクを吸わせるために砂を用いたそうで、その砂を入れる容器としてスナバコノキの実を使っていたそうです。果実は完熟すると破裂することで有名です。

240622111255048
見上げる高さまで枝があります。植物園の温室は見上げてナンボなのですが、同じ場所を行ったり来たりさしている私を追い越した方々は皆下ばかり見てましたね。

240622111317810
Dracaena draco
龍血樹も非常に背が高いですね。しかし、マカロネシアに生えるあの奇妙な姿は、温室では再現出来ないのでしょうか?


240622111329757
ソテツ地帯が始まりました。何故かネームプレートがありません。
240622111334702
良い幹ですね。

240622111340189
Dioon edule var. angustifolium
葉が乱れていますが、エドゥレの変種です。エドゥレは非常に長寿なソテツですが、代わりに恐ろしく生長が遅いことが知られています。通常は最大1〜1.5mほどの高さになりますが、過去の調査では2000歳を超える個体も確認されています。

240622111410143
ボウチトセランが大暴れしています。学名はネームプレートでも一般的にもSansevieria cylindricaとされていますが、S. angolensisが正式な学名です。しかし、SansevieriaはDracaenaに吸収されてしまいました。ですから、2018年よりDracaena angolensisとされています。

240622111418135
展開中の新葉が美しいですね。こちらも名前は分かりませんが、何だかDioonっぽいですね。

240622111425684
やはり名前が分かりません。しかし、葉はコンパクトで面白い形をしています。まあ、Encephalartosのなんかでしょうね。

240622111434439
Encephalartos fridrici-guilielmi
コーンが出ています。


240622111457237
Sansevieria masoniana
葉の幅が広いサンセヴィエリアです。2000年に記載された新種ですが、やはり2018年にDracaenaとなりました。しかし、何やら非常口に並んでいるようにも見えますね。


240622111507309
Encephalartos ferox
トゲオニソテツですね。「ferox」の名前の通り葉はトゲトゲしています。


240622111534763
こちらは手書きのネームプレートがありましたが、ほぼ消えていて読めませんでした。立派なのになぁ。

240622111709970
Encephalartos trispinosus
青白く美しいエンケファラルトスです。人気のホリドゥスより華奢で繊細な感じがします。

240622111818457
Encephalartos ferox
こちらもトゲオニソテツです。実があったので雌株のようです。
ソテツの実を見ていたら、以前に読んだどこかの植物園に行った人のブログを思い出しました。うろおぼえですが、ソテツの実が沢山こぼれているので、植物園が売れば儲かるのになんて感じのことが書いてありました。しかし、ソテツは雌雄異株で花期が揃わないといけませんから、植物園では受粉はなかなか難しいでしょう。1種類1株と言うのも珍しくありませんし、複数株あっても雄株と雌株とは限りませんからね。そうすると、このトゲオニソテツの実は雑種かも知れませんね。発芽能力のない秕か、あるいは近縁種同士ならば発芽能力はあるかも知れません。しかし、いずれにせよ、そんな怪しげなものを植物園が売るのは問題でしょう。植物園は我々市民の憩いの場であると同時に、研究施設でもあるため責任があるのです。

さて、乾燥植物の温室はまだ続きます。外縁をほぼ一周したので、中心に入ります。どのような植物が見られるでしょうか?


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

今日も筑波実験植物園の温室の続きです。乾燥地の温室から抜け出せません。

240622105420083
Agave parryi var. huachucensis
吉祥天系の変種フアクケンシス(ホーチエンシス)です。このサイズは迫力がありますね。

240622110258392
Agave filifera supsp. schigera
白糸の王妃系のスキゲラ(シジゲラ)ですが、なんかそれっぽくありません。ずいぶん葉が細長いですね。
Agave geminifloraとかAgave ornithobromaあたりに見えなくもないような…

240622110339451
Euphorbia punicea
ジャマイカ原産の樹木状のユーフォルビアです。名前だけは知っていましたが、実際に見たのは初めてです。

240622110416843
ジャマイカ・ポインセチアとも呼ばれます。花が咲いていてラッキーでした。

240622110426486
ブーゲンビレアも巨大に育っています。

240622110438024
Euphorbia leucocephala
園芸品種の「ダイアモンド・フロスト」の原種ですね。しかし、育ったらこんなに大きくなるとは知りませんでした。

240622110451040
Bursera fagaroides
ブルセラも巨大。


240622110514586
Simmondsia chinensis
いわゆる「ホホバ」と言うやつで、化粧品に使われるホホバオイルで知られています。砂漠の灌木。
240622110534011

240622110545907
Agave attenuata
巨大物恐怖症の人が見たら卒倒しそうなアガヴェです。なんというか非常に粗大な感じがします。なんか苗をそのままの比率で巨大化したみたいな違和感がありますね。

240622110623174
Dioscorea elephantipes
亀甲竜ですが、出ている茎が太いですね。

240622110645973
ツルは見上げる高さまで伸びていました。

240622110740451
Pseudobombax ellipticum
プセウドボンバクスは胴切りして仕立てがちですが、地植えだとこんな感じです。


240622110758504
トックリラン(Beaucarnea recurvata)の群生地。
240622110810830
地植えだと太り方が違いますよね。

240622111041341
Ceiba pendandra
見上げるような高さのカポックです。しかし、一般的にはシェフレラの方をカポックと呼びがちですよね。

240622111038533
幹は白く滑らか。

240622111102518
Salvia discolor
割と珍しいサルビアです。

240622111126005
じっくり花を探したら一輪だけ咲いていました。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

引き続き筑波実験植物園の温室の話です。この乾燥地域の温室が一番広いので、じっくり見ると時間がかかります。

240622110018361
Agave guiengola
グイエンゴラも美しいロゼットを作っています。


240622105951880
Melocactus zehntneri
ゼウントゥネリの見事なCephalium。色合いも美しいですね。


240622110000041
Melocactus macrodiscus
マクロディスクスのCephaliumは3分頭していました。マクロディスクスはゼウントネリの異名になっています。果実が飛び出していますね。そういえば、メロカクタスの果実はトカゲが食べるそうです。また、地面に落ちればアリが運搬することもあるそうです。


240622110008482
Melocactus bahiensis
埋もれるように生えるバヒエンシスです。


240622110101298
Fouquieria macdougalii
マクドウガリイもかなりのサイズです。

240622110125906
少しだけ花が咲いていました。ハチドリが訪れる細長い管状の花です。通路から少し距離があったもので、拡大してもなお遠いですね。もっと近くで見たかったのですがね。

240622110143672
Fouquieria fasciclata
ファスキクラタ(ファシクラータ)もワイルドに育っています。剪定しないで地植えならば、フォウクィエリアはこんな感じですよね。


240622110159328
Idria columnalis
いわゆる観峰玉ですが、イドリア属になっています。現在はFouquieriaです。

240622110204741
幹はなかなか太っていますね。

240622110217326
名札を見忘れましたが、Fouquieria purpusiiですよね?

240622110238922
Euphorbia poissonii
巨大なポイソニイです。アフリカでは家畜のための生け垣として利用されると言いますが、なるほどこれなら納得です。
まだまだ乾燥地の温室は続きます。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

昨日は温室に入ると言っておきながら、入口まででした。入口付近を30分くらいウロチョロしていましたから、なかなか進みません。写真を撮りすぎてスマホか過熱してしまい、カメラが強制終了するわシャッター速度が落ちてブレブレになるわで、スマホのご機嫌を伺いながらで時間がかかってしまいました。1時間以上温室にいたので、馬鹿みたいに汗をかいてしまいました。

240622104945697
Portulacaria afra
いわゆる銀杏木ですが、なかなかこのサイズにはなりませんよね。斑入りの「神楽の舞」は園芸店でもお馴染みですね。実はポルツラカリア属はサボテン科に近縁な植物です。

240622105001264
この多肉質でハート型の葉が特徴です。
240622105027694
すっかり木質化しています。ちなみに、脇の葉は雑草と言うかただのコミカンソウです。

240622105048370
Pereskia aculeata
杢キリンと呼ばれる樹木状の原始的なサボテンです。ぱっと見はサボテン感がありませんが、非常に鋭いトゲがあります。

240622105436741
Pereskia guamacho
グアマコは現在はペレスキアではなくLeuenbergeriaになっています。ペレスキアは2つのタイプがあると言われてきましたが、遺伝的な解析を経て2013年に南アメリカ南部に分布するペレスキアをレウエンベルゲリアとして分離しました。レウエンベルゲリア属は茎に気孔があり樹皮形成が遅いなど、より原始的な特徴を持ちます。

240622105531908
根本はこんな感じ。
240622105605621
茎にはトゲがあります。
240622105646816
よく見たら花が咲いていました。

240622105106285
何やら巨大なオプンチアかありましたが、倒れています。

240622105400540
Opuntia tuna
立派な金武扇です。


240622105622379
着生サボテンがうねっていました。

240622105149747
温室内にも金鯱。

240622105157007
Ferocactus glaucescens
王冠竜は群生していました。


240622105243630
Ferocactus schwarzii
ポツンと黄彩丸。

240622110053946
こちらの黄彩丸は開花中でした。

240622105305451
Mammillaria hahniana f. lanata
玉翁殿もワイルドな出来。しかし、このラナタはデータベースにない名前なんですよね。よく分かりません。


240622105734114
リプサリスがぶら下げてありました。青柳(R. cereuscula)でしょうか?

240622105935223
Pachycereus pringlei
武倫柱はやや危うい角度で育っています。
温室はまだ入口付近ですが、またもや長くなったので明日に続きます。



ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

さてさて、昨日に引き続き筑波実験植物園に行ってきた話です。いよいよ温室に到着しましたが、なんと地植えの多肉植物が温室前に沢山植えられているじゃないですか! まあ、ユッカとかアオノリュウゼツランはわかりますが、サボテンも地植えされているのは割と驚きでした。

240622104336013
Yucca flaccida
先ずは満開のイトランがお出迎え。


240622104346524
Agave americana
植物園にはつきものの巨大なアオノリュウゼツランです。なかなかのサイズでした。


240622104405001
Hesperoyucca whipplei
ヘスペロユッカは知りませんでした。2種類しかない属のようですね。


240622104424196
Agave striata
アガヴェも沢山ありました。私はあまり興味がないので、ふ~んと言った感じでしが。


240622104442033
Dychia aff. ibiramensis
ディキアも屋外に地植えされていました。aff.がついていますから、イビラメンシスに類似した種類と言う意味です。こういう正体不明の未記載種は沢山あります。

240622104454740
ちょうど開花していました。ディキアの花は初めて見ましたね。

240622104526354
巨大なユッカらしき植物が開花中。ここいら辺は詳しくないので、ネームプレートがないため何だかよく分かりません。Y. rostrata?

240622104547343
まさかの屋外に地植えされた金鯱。
240622104616074
金鯱は2014年にKroenleinia属となりEchinocactusから分離されましたが、分子系統解析ではFerocactusです。またそのうち名前が変わるかも知れません。

240622104643283
枯れた花茎ですが…
240622104649502
屋根を突き破っています。

240622104737426
Agave franzosini
ネットではA. franzosiniiと呼ばれがちで、「i」が余計ですね。現在はアオノリュウゼツランの変種、A. americana var. franzosiniとされています。


240622104807518
Jacaranda mimosifolia
温室脇に置かれた鉢植えのジャカランダが開花していました。美しい花です。

240622104823695
温室の入口の小スペースに置かれたイポメア。
240622104828442
ちょうど開花していました。ヒルガオと言うかサツマイモの花ですね。

240622104837414
Aloidendron dichotomum
ネームプレートはまだアロエ属のままでした。


240622104847982
Adenia glauca
これぐらい太れば貫禄が出ますね。


240622104902805
Euphorbia tirucalli
青珊瑚だのミルクブッシュだの呼ばれているティルカリですが、頭が重そうです。

240622104911433
根本はだいぶ木質化していますね。

240622104923832
Fouquieria splendens
メキシコの砂漠ではお馴染みのOcotilloです。

240622104933715
幹はなかなか太らないみたいです。まあ、根本から叢生するタイプの灌木で、コーデックスではありませんからね。
温室はまだ入口です。明日からは本格的に温室に入ります。



ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

今年は積極的に植物園へ行こうと決めていたのですが、まったく行けていません。予定ではすでに3〜4の植物園に行っているはずなのですが…。3月4月は外の多肉植物置き場を整備したり、多肉植物を外に出したり、植え替えたりと、とにかく週末はバタバタしていていました。5月は公私ともに忙しく、多肉植物のイベントにも参加出来ませんでした。と言うことで、6月に入り身動きがとれるようになりましたから、ようやく植物園巡りを開始します。しかし、もう夏ですよ。困ったことに。真夏の温室は地獄ですから、ちょっと躊躇してしまいます。今回だって6月末ですから、まあ危険な暑さです。まあ、7月8月はないとして、また秋口に再開する予定です。

240622102651482
と言うことでやって来ました。筑波実験植物園です。

240622102711542
入館前に巨大なソテツ(Cycas revoluta)がお出迎え。高さは何メートルあるでしょうか?

240622102927755
入館すると「つくば夏の洋蘭展」を開催していました。ギリギリ開催期間中でした。つくば洋蘭会の協力とのことです。

240622103025716
Den. treacherianum
デンドロビウム・トレアケリアヌムは私の好きな蘭です。なかなか見かけないので嬉しいですね。
240622103123736
しかし、これだけの群生株はお見事。

240622103143193
Rl. dygbiana
こちらも面白い蘭です。ちなみに、洋蘭は属名が略されますから、Rl.はRhyncholaeliaの略です。しかし、見た瞬間にB. (Brassavola)だと思ったのに違うので混乱しましたが、
現在Rhyncholaeliaとなっているそうです。蘭を調べていたのはもう10年くらい前ですから、情報がいちいち古臭いわけですな。

240622103229108
Rlc. King Harold
交配系のカトレアです。大輪で実に鮮やかです。見応えがあります。このように、洋蘭は複数属を交配して新品種を作り出すことが出来ますから、交配が非常に盛んです。ちなみに、Rlc.は並びから推測すると、Rhy. × L. × C.でしょうか?


240622103237429
Ren. 20th WOC Singapore 2011
レナンテラは鮮烈な赤で大好きですが、品種とか交配についてはまったく分かりません。

240622103249980
レナンテラのこの強烈な赤はあまりない感じがします。

240622103257300
C. purpurata fma. flamea
プルプラタ系のカトレアです。面白い模様の入り方ですね。

240622103306639
C. tenebrosa
何やらえらく色がくっきり分かれています。非常に面白いですね。


240622103314947
Paph. bellatulum
コンパクトで可愛らしいパフィオです。3花揃って綺麗に咲いています。


240622103325760
Bulb. frostii
花を見なくても分かるBulb.ですが、花も典型的な形です。かつては、Bulb.じゃなくてCirr.とすべきなんて言われたりもしましたが、結局はBulb.で落ち着いたみたいですね。

240622103336337
Bulb.は腐ったような臭いのものもあり、ハエを呼びます。だから、地味な腐肉色です。

240622103348681
Mcp. tibicinis
背の高い蘭で13本も花茎があることもあり迫力があります。

240622103400458
すごい迫力。

240622103404716
C. purpurata fma. carlea
こちらもプルプラタ系のカトレア。リップの淡い色合いが美しいですね。交配系の大きく派手な色合いで見栄えするものが主流ですが、原種はまた別の美しさがあります。


240622103455507
Phrag. Andean Fire
フラグミペディウムは捻れた花弁が垂れるものが主流ですが、こういう可愛らしいタイプの方が好みです。


240622103529057
C. Aloha Case
絶妙な色合いのカトレア。


240622103539115
Den. secundum fma. album
デンドロビウムは種類も多く、姿も非常に多様で面白い蘭です。

240622103833506
さて、洋蘭もたっぷり堪能しましたから、ようやく外に出ました。鬱蒼としていますが、とりあえず温室を目指します。
写真はトチノキですが、こんなに背が高いトチノキは初めて見ました。街路樹として植えられているトチノキと言うかマロニエは、環境が合わないのか葉が痛みがちであまり見た目がよろしくないですよね。


240622104013924
セコイアの並木はあまりに巨大。メタセコイヤと交互に植えられて比較できる仕様です。
240622103914099
この激しい幹肌が良いですね。

240622104139556
端の方に誰も気が付かないような小さな池があったりします。
240622104146170
なにやら、花が咲いていますね。何でしょうか?
240622104205575
Echinodorus grandiflorus subsp. aureus
エキノドルスはアクアリウムに利用される水生植物です。アクアリウムで使われる植物の多くは水中葉と水上葉を持ちますから、このように育てることが出来ます。と言うより、水嵩が増した時とかに一時的に水中葉を展開する場合が多いので、アクアリウムでは割と無理矢理に水中葉を維持しているだけですよね。


240622104220195
Sarracenia leucophylla
食虫植物のサラセニアも開花中でした。食虫植物は貧栄養の湿地に生える植物です。


240622104327120
巨大なカナリーヤシ(Phoenix canariensis)の脇に温室があります。長くなったので今日はここまで。いよいよ明日は温室に入ります。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

去年の12月に板橋区立熱帯環境植物館に行ってきましたが、その時の撮影した写真をご紹介しています。過去、4回に渡り不定期に記事にしてきましたが、本日で最後です。喫茶店で昼食をとった後、喫茶店脇の通路にあった植木鉢にも中々面白い植物がありました。

231224111334888
喫茶店の脇に巨大なヤシの葉が見えます。1階に植えられている植物です。

231224111321575
マニラヤシ Veitchia merrillii
こちらは通路に置かれた植木鉢のヤシです。すっきりとした形が美しいですね。


231224111309228
Pachypodium geayi ?
何気なくパキポディウムがあったりします。名札がありませんが、ゲアイっぽい感じがします。


231224111407404
花キリンが沢山咲いていました。

231224111442673
サンゴアブラギリ Jatropha podagrica
サンゴアブラギリの花が咲いていました。昔から有名な塊茎植物です。


231224111539650
Adenium obesum
塊根植物のアデニウムです。現在、A. arabicumやA. socotranumはA. obesumの異名となっております。特徴はやや異なりますが、産地毎の変異程度と考えられているのかも知れません。


231224111644241
イランイランの木
イランイランの木も開花していました。香水の原料として有名で、私も香りをかぎましたが強い芳香がありました。それほど目立たないため、気が付かずに素通りしている人ばかりでした。実に勿体ないことです。


231224111717646
ミドリサンゴ Euphorbia tirucalli
ミルクブッシュとも呼ばれ園芸的に一般的ですが、ユーフォルビアですから乳液は有毒で刺激性があります。世界中の暖地に植えられ帰化していますが、何かの薬となるのではないかと盛んに研究されています。


231224111745026
トゲナシハナキリン Euphorbia geroldii
トゲナシハナキリンが開花していました。あまり盛んに分岐せず、直立しない姿が面白いですね。名前のようにトゲがありません。

231224111739852
トゲナシハナキリンの花は丸みがあり美しいものです。

231224112229281
キンゴウカン Acacia farnesiana
マメ科植物。可愛らしい花が咲いていました。「香りアカシア」と呼ばれ、香水にも使用されるそうです。しかし、匂いをかぐのを忘れてしまいました。残念。
現在では、アカシア属ではなくVachellia属とされているみたいです。


231224114642040
Plumeria pudica?
特徴的な葉はP. pudicaだと思うのですが、名前を見るのを忘れてしまいました。

231224111553947
花が咲いていましたが、見上げないと分からないため、見過ごしてしまいがちな気もします。

さて、と言うわけで初めて板橋区立熱帯環境植物館に行ってきたわけですが、私個人的には非常に満足度は高かったです。本で名前だけ知っているような熱帯植物を見ることが出来ました。施設の規模は小さいのですが、熱帯森らしく密度が高く見どころは沢山ありまます。入館料は安いので私はお得感がありましたが、熱帯植物に興味がなければ面白さも半減してしまうかも知れません。私は本で読んだフタバガキ科植物だのイランイランの木の花だのが見れて感激したわけです。無闇矢鱈に本を読んできましたが、たまには読書も役に立つこともあるものですね。次はどこの植物園に行こうか思案中です。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

去年の12月に板橋区立熱帯環境植物館に行ってきましたが、沢山の熱帯植物の写真を撮ってきたのでご紹介しています。前回までは熱帯低地林でしたが、本日は雲霧林に入ります。霧が発生する雲霧林はシャクナゲや蘭が見られます。

231224110653940
非常に湿度が高く、窓が結露していました。しかし、あまりにも写真を撮りすぎたせいか、スマホが熱々に加熱してしまいました。シャッターが中々下りずブレてしまい、残念ながらほとんどの写真は駄目でした。

231224110640735
ウツボカズラがよく育っていました。普通は傷みがちですが、湿度が高いせいか非常に綺麗です。

231224110705288
カクチョウラン Phaius tankervilleae
立派な大型の地生ランです。洋蘭は基本的に着生種ですから、地生種自体があまり見かけません。他にもあちこちに蘭が咲いていましたが、そもそもカクチョウランはあまり見ない珍種ですね。この仲間は種類を見分けるのがとても難しいそうです。


231224110849446
ジゴニシア 紫小町
聞いたことがない蘭でしたが、Zygopetalum x Aganisiaと言う組み合わせの交配種のようです。現在では、「× Zygonisia」と表記するようです。

231224110946278
Coelogyne multiflora
100輪以上の花を咲かせるそうです。よく育った群生鉢は何本も花茎を出して実にゴージャスな雰囲気になります。

231224111156489
Vanda
ちょうど良いタイミングでした。ヴァンダは豪華ですが、あまり家庭向きではないので憧れますね。


231224110714586
Monstera deliciosa ?
ホウライショウも立派です。モンステラと呼んだ方が一般的ですね。しかし、一般的にホムセンなどで見るモンステラはM. adansoniiですが、こちらはM. deliciosaでしょうか? モンステラは詳しくないのですが、M. macrocosmと言う種類がM. deliciosaと混同されることもあると言います。しかし、M. macrocosmは学術的に記載がありません。一体、何者なのでしょうか?


231224111001919
Medinilla magnifica
シャンデリアの様な花を沢山つけますが、残念ながら開花期ではありませんでした。神代植物公園の大温室では、5月のバラフェスタの時に咲いていましたね。


231224111045766
Lecanopteris crustacea
こちらはウラボシ科のシダ植物ですが、変わった特徴があります。根元か膨れていますが、内部は空洞になっておりアリの巣になります。アリノスシダとも呼ばれ、何種類かあるみたいです。アリ植物は気になる存在ですが、初めて見ました。


231224111053412
Hydnophytum
こちらは有名なアリノスダマです。種類は不明ですが、根元の膨らみは迷路状になっており、やはりアリの巣が出来ます。


231224111128905
ヘゴ付けの蘭が沢山ありました。

さて、いよいよカメラの具合がよろしくないため、いい時間なので昼飯をとりました。熱帯環境植物館の2階にある「喫茶店クレア」と言うお店です。マレーシアなどのアジアンフードのお店です。ちょうど土日だけの営業のようです。グリーンカレーとブルーフラワーハーブティーを頼みました。
231224113355367
グリーンカレーは少し辛いくらいで、ガチな店ほどではないので食べやすかったです。
231224113016803
美しい青のティーです。
231224113215451
レモン果汁を入れると色が変わります。
231224113232563
混ぜれば紫色に変わります。しかし、酸っぱいため、ガムシロップを入れる作法のようです。個人的には青色の時がお茶らしいさっぱりした味で一番好きでしたが。

この後、カメラが復活したので、喫茶店の脇の通路で鉢植えの植物の写真を少し撮り、国際多肉植物協会の例会に向かいました。次回でラストです。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

去年の12月24日に行った板橋区立熱帯環境植物館で撮影した写真です。普段見ることが出来ない珍しい熱帯植物が沢山ありました。本日は熱帯低地林のラストです。

231224105810182
コモチクジャクヤシ Caryota mitis
フィッシュテールパームと呼ばれる面白い形の葉を持つヤシ。スリランカでは糖蜜をとるようです。
231224105833569
花が咲いていました。
231224105837376
上の方には果実もなっています。実は2階の通路から近く、よく観察することが出来ます。
231224110543561
2階から見ると、実にたわわに実っていることが分かります。
231224110550268
果実は成熟すると黒みが増します。たまたまですが、良いタイミングでした。それほど頻繁に見られるものではないでしょうから。

231224105904303
何気なく巨大なリュウビンタイの葉が茂っていたりします。ネームプレートはないので、知らないと素通りしてしまいますよね。葉をかき分けて見ると、根元に塊根があります。暗くて上手く撮れていませんでしたが。

231224105914628
ちょっとした滝がありました。このような飛沫がかかるような場所には、周囲とは異なる植物が生えていたりします。ここでは、コウトウシュウカイドウが生態展示されていました。

231224105925991
コウトウシュウカイドウ Begonia fenicis
八重山諸島などに分布するベゴニアです。渓流沿いの岩上に生えますから、滝の飛沫のかかる場所に植えるのは理にかなっています。


231224105946526
熱帯では、このように背が高い樹木に着生したり、つる植物が巻き付いたりします。熱帯の雰囲気がよく出ていますね。

231224110039182
ルンフソテツ Cycas rumphii
一見してヤシに見えるソテツです。高さ10メートルにもなるそうですが、幹は細く葉の雰囲気もありヤシに似ていますね。非常に分布が広いソテツで、種子が海流に乗って移動すると言われています。

231224110147133
パラゴムノキ Hevea brasiliensis
ゴム産業のために世界中にプランテーションが作られ、森林破壊の原因の1つになった植物です。


231224110243555
アブラヤシ Elaeis guineensis
パームオイルを採るためにプランテーションで栽培されるヤシです。パームヤシとも呼ばれています。ゴム産業が下火になってからは、アブラヤシかプランテーションの主役となったのでしょうか。他の油糧作物より油の収率は良いとされています。アブラヤシは2種類ありますが、こちらは西アフリカ原産のギニアアブラヤシですね。産業利用されるのはギニアアブラヤシの方です。

231224110315292
カレーリーフ Murraya koenigii
ちょっと驚きました。これがあのカレーの木かと。
オオバゲッキツとも呼ばれているようです。香りの強い葉を香辛料として利用していますが、そのようなタイプの香辛料はミカン科が多いような気がします。カレーリーフもミカン科ですが、一見して山椒の仲間かなと思いました。山椒もミカン科ですからね。しかし、山椒ではないとのことです。ナンヨウザンショウと言う名前もあるようですが。
さて、かつて読んだ『香辛料の民俗学』(中公新書)では、カレーの木として出てきました。何でも、カレーの木の話をすると、カレーは木に生るものではないと説教されてしまうとのこと。

ちなみに、カレーリーフはMurraya属から分離され、現在はBergera koenigiiとなっています。Bergera属は1属1種の単形属です。

231224110422605
オオベニゴウカン?
名札を見忘れたので何だか分かりませんが、外見的にはネムノキっぽいので、オオベニゴウカン(大紅合歓)かなあと思います。2階まで届くサイズなのでヒネム(緋合歓)ではないはず。沢山開花していました。
ちなみに、オオベニゴウカンの学名はCalliandra haematocephalaです。ボリビア原産ですが、世界中の暖地に移植されています。

231224110441327
モクセンナ Senna surattensis
如何にもなマメ科植物です。ちょうど開花していました。樹形がよく花が咲くため世界中の暖地に移植されています。

231224110503165
パパイヤ?
2階の通路からパパイヤらしき植物の花が見えました。日本だと高さ2〜3メートルになり、秋頃に青い実が実り寒さで枯れてしまいます。たまにスーパーでパパイヤの青い実が売っていることもあります。私はピーラーで細く削ってサラダにしたりして食べています。しかし、流石に熱帯環境植物館では2階までくるサイズに育っています。冬に枯れませんからね。

ここから先は雲霧林に入ります。とは言え、熱帯低地林は実はすべて見ていません。写真の撮りすぎでスマホのバッテリーが激減してしまったので、ショートカット出来る空中歩道を渡りました。まあ、また来ればよいだけのことです。バッテリーはあった方が良さそうですけどね。とりあえず、キリが良いので本日はここまでとしましょう。続きはまたそのうちにまとめます。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

昨日の続きです。去年の12月24日に板橋区立熱帯環境植物館で撮影した写真をご紹介しています。素晴らしい熱帯植物が無限にあるかのように植えられていました。

231224105151446
ウチワヤシ Licuala grandis
非常に美しい団扇というか扇のような形の葉を持つヤシです。オウギヤシとも呼ばれるようです。


231224105253161
Hopea odorata
熱帯雨林を構成する有名な樹種であるフタバガキ科植物です。本を読むとやたらにフタバガキ科と言う名前が出て来ますが、実際に見たことはありませんでした。根元だけの写真ですが、板根をつくるタイプの植物だからです。まだまだですが、少し板根化し始めているように見えます。


231224105302796
何となく巨大なビカクシダがあったりします。

231224105319015
セイロンニッケイ Cinnamomum verum
いわゆるシナモンです。強い匂いがありますが、クスノキの仲間ですから納得出来ます。実際の植物は初めて見ました。
231224105327276
シナモンの葉は葉脈が目立ち観賞価値がありそうですね。

231224105340095
ゴバンノアシ Barringtonia asiatica
面白い形の種子から発芽しています。種子はヤシの実のように海を漂うタイプです。しかし、この面白い種子から芽が生えた姿が面白がられて、たまに販売されていますが、やがて種子は朽ちてなくなり、木も巨大に育ちます。ですから、インテリア代わりの観葉植物としての寿命は短く、育てきれなくていずれ廃棄される運命にあります。隣に親木がありますが、日本では珍しい生長後の姿です。


231224105448388
アマメシバ Sauropus androgynus
面白い花が咲いているなあと思いましたが、調べたらコミカンソウに近縁な仲間のようです。まあ、確かにそんな感じですね。スケール感はまったく異なりますが。ちなみに、漢字では「天芽芝」と書くようです。
国内でも健康食品化したことがあるようですが、気管支炎を誘発するらしく、販売中止となっています。しかし、実際に自生地では食用とされており、加熱調理の過程で毒性が分解すると言われているようです。

さて、現在ではBreynia androgynaとなっているそうですが、何やら少し事情が込み入っているみたいですね。コミカンソウ関連はごちゃごちゃしていてよく分かりません。

231224105521966
Trevesia palmata
「スノーフレーク・ツリー」と呼ばれているようで、氷の結晶のような形の面白い葉を持ちます。葉は1メートルほどあります。ウコギ科らしい切り込みがある面白い葉です。

231224105543387
サトウヤシ Arenga pinnata
樹液から砂糖を取る有名なヤシです。しかし、熱帯環境植物館はヤシが多いですね。植物園と言えど国内ではあまりヤシは見かけませんから、国内では貴重なものもあるのかも知れません。ただ、私がヤシに詳しくないため、それを実感出来ないことが悔やまれます。

231224105640867
Alsomitra macrocarpa
ハネフクベと呼ばれる空を飛ぶ羽がついた種子を飛ばす植物です。たまにテレビで取り上げられていますね。
231224105608584
羽のついた種子はグライダーのように高さ30〜40メートルから滑空します。

231224105710139
ククイノキ Aleurites moluccanus
種子に油が沢山含まれるため、灯油にされたことからキャンドル・ツリーと呼ばれます。調べて出てくる画像と葉の形が異なりますが、これはおそらく異形葉性を示しているのでしょう。植物が若い時と成熟してからとで、葉の形が異なることは珍しいことではありません。異形葉性を示しやすいウコギ科ではなく、トウダイグサ科と言うことです。


231224105737490
ビワモドキ Dillenia indica
植物分類学の本を読んでいた時に、ビワモドキ科と言う名前があり気になっていました。身近なビワモドキ科植物がありませんからね。私は初めて見ましたが、赤味がある幹が特徴的です。
231224105748688
葉は強い葉脈があり、ビワの葉を連想させるからビワモドキなのでしょう。

すべての植物を撮影しているわけではありませんが、気になる植物が多すぎて中々進めません。ここまでで、実は温室入口から最初の角まで来ただけです。撮った枚数が多すぎて、載せていない写真もあります。しかし、終わりませんから先に進みます。と言っても、本日はここまでとしましょう。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

去年のクリスマス・イブに国際多肉植物協会の東京例会に出席しました。とは言うものの、実はメインの目的は植物園にあります。最近、植物園に行こうとアチコチ調べていたのですが、例会の会場は板橋区立熱帯環境植物館でしたから、ちょうど両方行けるので一挙両得だったのです。と言うわけで、去年の年末に行った板橋区立熱帯環境植物館の体験記です。長くなるので、記事は何分割かにします。

板橋区立熱帯環境植物館は焼却炉の熱で暖かくしている施設です。暖房要らずで温室を加温出来ますから、熱帯植物の栽培には最適です。
私も図鑑でしか見たことがない沢山の熱帯植物を見ることが出来ました。写真はもう大量に撮りましたから、ちょっとずつ記事にしていくつもりです。

231224102748993
入口。この日は小中学生が無料の日でした。中に入ると子供が結構いましたね。

231224103444763
地下一階からスタートしますが、最初の部屋は水槽が並ぶミニ水族館になっていました。

231224103629834
クラゲもいました。

231224103815275
淡水フグ。中々出て来てくれませんでした。

231224103822130
ナイフフィッシュを直に見たの初めてです。

231224104203820
オウギバショウ Ravenala madagascariensis
さて、階段を登ると、いよいよ熱帯林の温室が始まります。階段近くには大きなオウギバショウがありました。タビビトノキと呼ばれることが多いですよね。まだ小さいので、本来の美しい姿ではありません。


231224104315920
ヒトデカズラ Philodendron selloanum
葉柄の跡が独特で良く目立ちます。あまりヒトデカズラとは呼ばれず、セロームの名前でよく観葉植物にされます。茎は自立しないので、地面をニョロニョロ数メートル這っていました。本来は樹木の幹に寄りかかって育つ登攀植物ですよね。
しかし、ネットではP. selloumと言う名前で流通していますが、実際にはP. selloanum、つまり「セロアヌム」です。さらに言えば、現在の正式な学名はP. bipinnatifidumだったりしますが、あまり知られていないように思われます。

231224104327392
セロームの葉
地植えのせいか葉も巨大です。


231224104402775
ウナズキヒメフヨウ Malvaviscus penduliflorus cv.
メキシコからコロンビア原産のアオイ科植物。下向きに花が咲くことから、「頷き」と命名されてようです。1日花なので、上手くタイミングが合いませんでした。本来は赤花です。また、フヨウと言っても、Hibiscusではありません。

231224104434968
アダン Pandanus odoratissimus
いわゆるタコノキの仲間です。トカラ列島以南の海岸沿いに生えます。命名年からするとP. odoratissimusは1801年とかなり早いのですが、「nom.illeg.」、つまり命名規則の誤用があると言うことで、現在は保留名です。そのため、1804年に命名されたP. utilisがアダンの学名になっています。

231224104426407
アダンの気根
アダンは枝や幹から気根を出して、地面に付くと根を張り独特の見た目になります。


231224104444411
マカダミアナッツ Macadamia tetraphylla
誰も行かない階段脇にマカダミアナッツの鉢がありました。実がならないと目がいかないかも知れません。しかし、一般的にマカダミアナッツはM. integrifoliaとされていますが、こちらはM. tetraphyllaです。マカダミア属は4種類あるわけですが、皆同じようにマカダミアナッツとして食用になるのでしょうか?


231224104515104
オヒルギ Bruguiera gymnorhiza
マングローブを形成する樹種の1つです。あまり目にする機会はありませんよね。

231224104504335
上からオヒルギを見ていたら、巨大淡水エイであるヒマンチュラ・チャオプラヤが見えました。上からも見られることを知らない方も多そうです。

231224104527268
他の樹木を突き破ってそそり立つ巨大なヤシの木がありました。ヤシはまったく分からないので、名前は分からず。

231224104639700
キンカチャ Camellia chrysantha
中国原産の照葉樹。カメリア属ですから椿やお茶の仲間ですね。椿の原種には黄色系の色素がないため、大分騒がれたようです。しかし、残念ながら寒さに弱く日本では庭で育てられません。実はお茶としても利用されてきたようです。どのような風味なのでしょうか? ちなみに、現在の学名はC. petelotiiとなっています。

231224104720335
バニラ Vanilla 
高額な香辛料ベスト3に入るバニラですが、熱帯のランの実から取れます。バニラのあの黒いつぶつぶは種子だったりします。種類は分かりませんが、バニラ属は100種類以上ありますから、私には判別出来ません。一般的なV. planifoliaと言うことになるのでしょうか?
231224104723082
バニラは蔓性で天井まで伸びています。

231224104732232
ムラサキモクワンジュ Bauhinia purpurea
熱帯温室はとにかく見上げると様々な発見があります。マメ科らしき面白い葉の樹木がありました。ムラサキソシンカと言う名前の方が一般的なようですね。
231224104756365
面白い形の葉。若い葉は食用とされ、酸味が強いそうです。

231224104947471
ハスノハギリ Hernandia 
これがハスノハギリかと少し興奮しました。そのせいかブレブレになってしまいました。H. nymphaeifoliaだったでしょうか。忘れてしまいました。ハスノハギリは南方系の海岸植物です。遺伝子解析によるAPG分類体系がほぼ完成しましたため調べていたのですが、ハスノハギリ科は身近に近縁種がないので、いつか見てみたいと思っていました。


231224105012754
モモタマナ Terminalia catappa
暖地の樹木ですが、果実が浮くので海流に乗って分布を広げるのです。ヤシやマングローブと同じですね。東南アジアの熱帯林について書かれた本には良く登場する木です。

231224105043655
Osmoxylon lineare
初めて見た知らない植物です。ヤツデと同じウコギ科植物と言うことです。葉の切れ込みが激しいですね。

231224105052023
開花中でした。

実は以上の植物は、順路の始まり付近に植えられていたものだけです。かなりの密度で沢山の熱帯植物が植えられていました。ですから、同じ場所に10分以上ウロウロしていましたから、大分不審者風だったかも知れません。
板橋区立熱帯環境植物館はそれほど大きな施設ではありませんが、注意して見れば実に面白いものです。それなりに人は入っていたにも関わらず、私のように立ち止まり観察したりラベルを確認する人は見かけませんでした。実に勿体ないことです。植物園は事前知識があるとより楽しむことが出来ます。知らなければただの風景ですが、知っていればそこは宝の山になります。熱帯林について書かれた本やら図鑑やらを2、3冊読むだけで世界が一変します。皆様も植物園に出かけてみては如何でしょうか?


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

神代植物公園の大温室の続きです。大温室を見た後は園内を少し散策して帰りました。

DSC_0579
去年も見ましたが、やはり温室と言ったらバカでかい金鯱は定番。そう言えば、金鯱の学名は2014年にEchinocactus grusoniiからKroenleinia grusoniiになりました。ちなみに、2021年にはFerocactus grusoniiなる名前も提唱されているみたいです。

DSC_0580
吉祥天 Agave parryi var. truncata
アガヴェには詳しくないので、いったい何がトルンカタなのか不思議です。かなりの大株。吉祥天はAgave parryi var. parryiのような気がしますが…


DSC_0582
長刺白寿丸 Mammillaria geminispina

DSC_0585
益荒丸 Echinopsis rhodotricha
エキノプシスに見えませんが、ネームプレートにはそうありました。しかし、Achanthocalycium rhodotrichumという名前もあり、どうにもはっきりしません。詳しく調べてみる必要がありそうです。

DSC_0591
実が出来ています。

DSC_0587
黒龍 Pterocactus tuberosus
塊根性のサボテン。


DSC_0589
亀甲牡丹 Ariocarpus fissratus

大温室はここまで。
DSC_0594
地湧金蓮 Musella laciocarpa
「ちゆうきんれん」と読むみたいです。地面に生える金色の蓮という意味でしょうか? 如何にもなバショウ科。

DSC_0592

DSC_0595
出口にサラセニアがあり、花が咲いていました。
DSC_0596
小さなサラセニアです。サラセニアなどの食虫植物は貧栄養の湿地に生えるため、昆虫を栄養分とします。
DSC_0597
大型のサラセニアもありました。

DSC_0598
大温室を出て少しぶらぶらしました。睡蓮池はちょうど開花期でした。
DSC_0601

DSC_0602
ピンクの花もあります。

DSC_0605
ヤマブキショウマ
歩いていると何気なく野草か咲いていたりします。


DSC_0607
ユリノキ
非常に背が高い木です。モクレン科植物として有名ですが、初めて見ました。

DSC_0609
あちこちに花はあるのですが、高い場所にあるのでよく見えません。双眼鏡を持ってくれば良かったですね。

DSC_0612
ホソバタイサンボク
タイサンボクの花はよく目立ちます。

という訳で、神代植物公園のバラフェスタに行って来ました。バラももちろん良かったのですが、去年咲いていなかった大温室の植物の花を見れたのもあり大満足です。関東にも他にも植物園はいくつかあるみたいですが全く行ったことがないので、時間があれば少しずつ行ってみたいとは思っています。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

引き続き神代植物公園の大温室の話です。熱帯植物のゾーンを終え、ラン室、そしてお待ちかねの多肉植物のゾーンへ。

DSC_0539
Aristorociha cauliflora
休憩所にも鉢がいくつか置いてありました。これは花はありませんでしたが、幹が面白い。

DSC_0538
幹が錦松のように割れています。

DSC_0541
 Anguraecum florulenthum
長い踞が特徴のラン。この踞には蜜が溜まっており、非常に口が長い特定の蛾だけが蜜を吸うことができます。


DSC_0546
Coryanthes mastersiana × Stanhopea reichenbachiana
去年は蕾しか見られませんでした。説明によると、2〜3日しか咲かないので、見られたらラッキーとのこと。いわゆる、バケツラン。

DSC_0545
鉢底から不思議な花が出てきます。

DSC_0551
Stanhopea deltoides
こちらも開花中。実にラッキーでした。


DSC_0553
Draculaも咲いていました。

DSC_0554
カトレア系交配種ですが、非常につよい芳香がありました。カトレア系は香りが強いものが多いので、カトレア型のランを見かけたらとりあえず匂いを嗅いで見ます。

DSC_0556
Cirrhopetalum skeateanum
この仲間は悪臭がするものもあります。


DSC_0558
Potangis dactyloceras

DSC_0562
赤バナナがなっていました。非常に高い位置に付いているため、見上げないと分かりません。

乾燥地のゾーンに入ります。結構、植物は入れ替わっていました。
DSC_0563
Aloe branddraaiensis
葉が回転しているサイズのAloe 
branddraaiensisは珍しいですね。

DSC_0564
Pachypodium bispinosum
何やら面白い形に仕立てられたビスピノスム(ビスピノーサム)。

DSC_0567
Pachypodium succulentum
枝が暴れていますが、開花中です。

DSC_0565
Pachypodium eburneum
みっしり詰まった形です。


DSC_0569
ゲラルダンサス
一見してただのツタですが、ウリ科の塊根植物です。

DSC_0568
葉の下を覗くと巨大な塊根が見えます。

DSC_0570
中央の灌木は実はOperculicarya pachypusです。枝振りが激しいのでよく見えませんが、かなりの太さです。

DSC_0576
Encephalartos rehmannii
葉が非常に美しいソテツ。

DSC_0575
幹もなかなか美しいですね。

DSC_0577
メインの側の反対の狭いスペースに、目立たない灌木がありますが、よく見ると面白い実が生っています。Banksia integrifoliaです。バンクシアはオーストラリア原産で、火災の後に種子が飛び出す面白い習性があります。火事が頻繁に起きるオーストラリアの環境に適応しています。

ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

神代植物公園のバラフェスタに来ましたが、バラ園を十分に堪能しましたから、大温室を見に行きました。去年もこのくらいの時期に神代植物公園を訪れるました。大温室では様々な珍しい熱帯植物を見ることが出来ましたが、残念ながら開花していない植物もまあまあありました。今年はバラフェスタにあわせて来ましたが、大温室にはどんな花が咲いているでしょうか?

DSC_0503
Nepenthes boschiana
ウツボカズラです。
DSC_0502
咲いた跡か咲く前か分かりません。

DSC_0504
Aphelandra sinclariana
これから苞から花が出て来ます。


DSC_0509
Aristrochia salvadorensis
一見してただの藪になっていますが、地面を見ると花が咲いています。気付いていない人もいましたが、開花中のものは看板がありますから探して見ましょう。

DSC_0507
非常に変わった花です。ウマノスズクサ科は不思議な形や色のものが多いですよね。地際から生えるのは珍しく感じます。
DSC_0508
去年も咲いていましたが、何度見ても面白いですね。

DSC_0512
モクセンナ Cassiana suratte
如何にもなマメ科です。


DSC_0514
Aristolochia gigantea
こちらもウマノスズクサ科。去年は無かった気がします。人の顔ほどある巨大輪です。ツル植物で見上げた場所にあるため、やはり気が付きにくいですね。古い園芸図鑑に海外の植物園の写真が載っていましたが、まさか実際に目にすることができるとは驚きです。


DSC_0517
Medinilla magnifica
ノボタン科。大量に咲いています。

DSC_0515
面白い形ですね。

DSC_0521
Tacca chantrieri
いわゆるタシロイモの仲間です。去年はTaccaだ!、と身を乗り出しましたが、残念ながら咲いていませんでした。今年はその不思議な花が見られてラッキー。


DSC_0523
Clerodendrum  ugandense
シソ科植物。花が蝶に見えることから、「Blue Butterfly Flower」と呼ぶそうです。


DSC_0524
パラミツ Artocarpus heterophyllus
いわゆるジャックフルーツですが、幹から直接30kgにもなる実がなります。去年も小さい実しかありませんでしたが、木が小さいのであまり実も育たないのかも知れません。まあ、タイミングが悪いだけかも知れませんが。


DSC_0526
よく見ると、幹にアリノトリデが着けてありました。ランと同じく着生植物です。膨らんだ茎の中は迷路状の穴が空いており、アリが巣を作ります。

DSC_0528
タマリンド Tamarindus indica
東南アジアあたりの旅行記を読むとよく出て来る名前です。


DSC_0529
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
去年も咲いていましたが、2本くらいでした。今年は咲年なのか沢山咲いています。

DSC_0533

DSC_0531
すごい色合いです。

続きます。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

神代植物公園のバラフェスタの続きです。いよいよ、メイン広場を見ていきます。香りが良いものは印がついていて分かるようになっています。香りもバラの楽しみの1つですね。

DSC_0449
とにかく、一面バラか咲いています。

DSC_0450
「Double Delight」
1977年、アメリカ作出。


DSC_0453
「Queen Elizabeth」
1954年、アメリカ作出。


DSC_0456
「Elina」
1983年、イギリス作出。超巨大輪です。


DSC_0460
「Bischofsstadt Paderborn」
なんか、設置されているパネルの英名の方が間違えて「Royal Scarlet Hybrid」になっていました。1964年、ドイツ作出。

DSC_0461
「Blue Bajou」
1998年、日本作出。


DSC_0465
「Summer Snow」
1936年、アメリカ作出。


DSC_0467
「Concertino」
1976年、フランス作出。

DSC_0470
「Eridu Babylon」
2008年、オランダ作出。


DSC_0473
「Lavaglut」
1979年、ドイツ作出。


DSC_0474
「花霞」
1984年、日本作出。

DSC_0486
「Knock Out」
2000年、フランス作出。


DSC_0492
「Pomponella」
2005年、ドイツ作出。


DSC_0496
「Little Artist」
由来不明。


DSC_0500
「Honorine de Braband」
由来不明。


たっぷりバラを鑑賞したので、大温室へ向かいます。様々な熱帯植物がありますが、去年は咲いていないものもありました。今年はどんな花が見られるでしょうか?


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

去年、神代植物公園で多肉植物展があり、ちょいと覗いてきました。その時、ポスターがあり、バラフェスタが次の週あたりからはじまることを知りました。実は神代植物公園はバラがかなりすごいらしいのです。まったく知りませんでした。また来ようとは思いましたが、残念ながら忙しく行けませんでしたから、来年こそはと思っていました。ということで、神代植物公園のバラフェスタを見てきました。


入場すると直ぐにコンクールに入賞したバラが展示されています。さすが、バラフェスタですね。
DSC_0400

DSC_0402

DSC_0404

右の道を進むと、いよいよバラ園へ。まずはコンクール苗から。小さい苗ですが、非常に変わったタイプが沢山ありました。ネームプレートはありませんから名前は分かりません。
DSC_0414
色が変わっていきます。バラっぽくない花の形です。

DSC_0415

DSC_0416

DSC_0417
細かい花が密につきます。

DSC_0418
花色が変わります。

DSC_0419

DSC_0420

DSC_0422

DSC_0423

DSC_0424

ここからは、ネームプレート付きのバラです。
DSC_0437
「モーツァルト」
小型ですが密についていいですね。


DSC_0440
名前を見るのを忘れました。みっしり詰まった形。

DSC_0435
「Rosa sericea pteracantha」
中国原産の原種バラです。赤いトゲに羽が付いています。


DSC_0442
バラソフトを食べて一休み。続きます。


ブログランキング参加中です。
クリックしていただけますと嬉しく思います。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村

神代植物公園の大温室の続きです。いよいよこれがラスト。


DSC_1240
Echinocactus grusonii
地植え温室につきものの巨大な金鯱。


DSC_1242
Copiapoa dealbata
黒士冠の大群生株。

DSC_1244
Carnegiea gigantea
いわゆる弁慶柱です。採取が禁止されており、生長が遅いため、このサイズは植物公園ならでは。


DSC_1246
Stenocereus eruca
入鹿と呼ばれるサボテン。地面を這いながら真下に根を生やして、古い茎は枯れていきます。ですから、常に移動しながら育つ珍しい生態を持ちます。


DSC_1237
Welwitschia mirabilis
奇想天外と呼ばれる、長命で知られる植物。葉は2枚で無限に伸びますが、先端が裂けて沢山の葉があるように見えたりします。


DSC_1232
Encephalartos leumannii

DSC_1239
Encephalartos horridus
ホリダスもこのサイズ。

DSC_1236
Xanthorrhoea preirssii
ススキノキですが、ブラックボーイの呼び方の方が有名かもしれません。開花中の模様。


DSC_1252
Astrophytum myriostigma
鸞鳳玉。これはデカい上、よく詰まっています。

以上で大温室は終了です。
バラはかなりの面積がありましたが、ほとんどがまだつぼみでした。一応、来週から春のバラフェスタが始まるそうです。
IMG_20220503_232518

本日は2時間ほど公園内を歩きましたが、半分も見れませんでした。またイベントがあれば、見ていない所も廻りたいものです。


ブログランキングに参加中です。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村








神代植物公園の大温室もいよいよ大詰め。最後の多肉植物ゾーンです。


DSC_1215
DSCPDC_0000_BURST20220503111716618
トックリラン
このサイズですよ。さすが地植え。


DSC_1216
DSC_1217
Kalanchoe baharensis
うねるような幹を見ると何だかわかりませんが、これはカランコエです。見上げると見覚えのある葉が見えます。こんな巨大株ははじめて見ました。

DSC_1220
Aloe dorotheae
ドロテアエも群生すると、この迫力。

DSC_1221
Aloidendron dichotomum
このサイズは憧れます。苗を持っていますが、こうはならないというか、出来ないというか。


DSC_1222
Euphorbia horrida
太くよく締まっています。ここまでの群生株は地植えならでは。

DSC_1223
Cephalopendandra ecirrhosa
内部がやられていますが、枯れていないようです。塊根を持つウリ科のツル植物。


DSC_1228
Euphorbia gottlebei
花キリンの1種の大分岐株。細い葉が特徴。

DSC_1235
Euphorbia abyssinica
巒岳の名前で知られるユーフォルビア。

大温室は次でラスト。


ブログランキングに参加中です。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村









神代植物公園の大温室の続きです。
睡蓮池と小笠原ゾーンです。


DSC_1191
温室内の睡蓮は、熱帯睡蓮です。
これは"Midnight"。


DSC_1193
"King of Siam"

DSC_1196
Nymphaea colorata
この色彩で原種とは…
西アフリカ原産。
そういえば、池の中にグッピーらしき小魚がちらほらいました。

DSC_1198
DSC_1199
よく見ると、壁にパイナップル科植物が沢山置いてあります。

DSC_1200
DSC_1201
こちらはショクダイオオコンニャク。巨大な花(仏炎苞)を咲かせることで有名です。

DSC_1210
ムニンノボタン
小笠原の絶滅危惧種。


DSC_1213
オガサワラビロウが結実中。

DSC_1207
オオハマギキョウ
このサイズでキキョウ科の植物。
ここら辺の植物はまず見ることはないだけに、レア度は高いです。

続きはいよいよ多肉植物の部屋です。


にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村








神代植物公園の大温室の続き。
ラン室の次はベゴニアの部屋。


DSC_1135
すごい種類がありますが、詳しくないので解説出来ません。

DSC_1176
花を水に浮かべてあります。

DSC_1177
葉も美しい垂れ下がるタイプ。

DSC_1178
DSC_1179
DSC_1180
DSC_1181
DSC_1182
細かいフリンジがあるタイプ。

DSC_1185
こういう原種系が好きだったりします。

DSC_1186
これは華やかで良いですね。

続きます。

にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村







神代植物公園の大温室の続き。まだ、ラン室。


DSC_1175
Epidendrumの交配種。エピデンドラムは花茎が伸びて、花が固まって咲くので目立ちます。

DSC_1172
DSC_1171
Bulbophyllum arfakianum
蛇の様な模様。


DSC_1161
Dendrobium cuthbertsonii
非常にかわいらしいデンドロビウム。確か夏の暑さにかなり弱かった様な…。この仕上がりは驚異的。


DSC_1168
Ascocenda系交配種。鮮烈な赤。

DSC_1166
Miltonia系交配種。ミルトニアは柔らかい感じの花で好きなのですが、やはり夏の暑さに弱いタイプです。

DSC_1165
Epidendrum schechterianum
みっちり詰まった様な形のエピデンドラム。


DSC_1173
Oncidium系交配種。

続きます。

にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村





神代植物公園の大温室はまだまだ続きます。
温室植物の王者、蘭の世界です。



DSC_1134
ラン室。直球な名前の部屋です。

DSC_1139
Chilochista
ヒトデラン。いわゆる無葉蘭で、葉はなく根で光合成します。


DSC_1140
Bulbophyllum elegans
面白い形の花ですが、こういう系のBulbophyllumは、風が吹くと上の方のパーツが動いたりします。ちなみに、ハエを呼ぶために強烈に臭い種類もあります。

DSC_1142
Vrieseaかな? ランじゃありませんが存在感があったので。

DSC_1143
Vanda coerulea系交配種
着生植物なので、根はむき出し。


DSC_1145
Coryanthes mastersiana × Stanhopea reichenbachiana
バケツランとありましたが、なんで交配種なんでしょうね。Coryanthesの原種の、本当にバケツっぽい形のほうが面白いのに。


DSC_1146
根の方から垂れ下がります。

DSC_1144
素晴らしい斑が入ったモンステラ。サイズも巨大。

DSC_1156
Dracula polyphemus
ドラクラの花。ドラキュラに因んだ学名です。

まだまだ続きます。

にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村




世界のラン大図鑑
ミレンダ,トム






神代植物公園の大温室の続きです。有名なヒスイカズラをはじめて見ました。感激!



DSC_1132
Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラと呼ばれるマメ科のツル植物。いやはや、自然とも思えない色合いです。なんでも、自然ではオオコウモリが受粉を担うとか。


DSC_1127
Zamia furfuracea
何故か日本ではZamia pumilaの名前で売られていますが、さすがに都立の植物公園だけあって学名も正式です。フルフラケアが正しいのです。


DSC_1126
フルフラケアは葉の幅が広く先端が尖りません。葉は厚みがあり革質です。葉の表面は黄色~褐色の毛が生えています。まあ、プミラなんて国内で売ってないから間違いようがないんですけどね。

DSC_1123
Encephalartos sp.
オニソテツ属の一種。


DSC_1124
立派な幹。

DSC_1119
バンジロウと呼ばれる熱帯果樹。鉢植えでも実がなります。

DSC_1120
こちらはカカオノキ。ココアやチョコレートの原料です。

DSC_1121
酸味を甘く感じさせるミラクルフルーツ。少し実がついています。

まだまだ続きます。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村






神代植物公園の大温室はまだ続きます。図鑑でしか見たことがない珍しい熱帯植物だらけです。


DSC_1106
Jatropha integerrima
ナンヨウザクラ(南洋桜)、テイキンザクラ(堤琴桜)とも呼ばれるトウダイグサ科植物。ナンヨウザクラ科のMuntingia calacraもナンヨウザクラと呼ばれるので注意。


DSC_1111
Aristolochia salvadoensis
地面を見るとこんな花が咲いていたりします。ウマノスズクサ科は変わった形の花が多いですが、これは特に面白い形です。


DSCPDC_0002_BURST20220503110042355_COVER
斑入りバナナ。実にも斑が入ります。

DSC_1113
Tacca chantrieri
ブラックキャットとか呼ばれるタシロイモ科植物。ある種、異様な形の花が咲きます。今回は花がなくて残念。


DSC_1116
Artocarpus heterophyllus
パラミツとかジャックフルーツと呼ばれるクワ科植物。実は最大50kgにもなることで有名。食用。


DSC_1117
ヘゴの新芽。シダなので、ゼンマイみたいな感じです。

DSC_1118
ヘゴは木性シダなので、背が高くなります。

DSC_1128
ヘゴの幹は気根で出来ています。

まだまだ続きます。


にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村







神代植物公園の大温室の続きです。
広いので、多肉ゾーンまでなかなかたどり着きません。まあ、珍しい植物が多いので、目移りしてしまい私が立ち止まってばかりなのが悪いだけですけどね。


DSC_1098
ベニヒモノキの白花種。

DSCPDC_0000_BURST20220503105817510
ベニヒモノキ。

DSC_1100
見上げると丸く巨大な葉。タデ科のCoccoloba pubescens。天井が高いので、見上げないとわからない樹木も多いようです。

DSC_1102
水性のシダであるミミモチシダ。学名はAcrostichum aureum。マングローブ林に生えるようです。

DSC_1104
プルメリアの枝にサルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)。やや、シュールな光景。

DSC_1105
チョウセンアサガオ(Datura)ではなく、キダチチョウセンアサガオ(Burgmansia)。

続きます。


にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村









神代植物公園の多肉植物展へ行きましたが、せっかくなので公園内を散策しました。


特に大きい温室があり珍しい植物が沢山あるらしいので、楽しみにしていました。多肉ゾーンもあるとのこと。

DSC_1254
大温室の外観。とても広そうです。

DSC_1088
入るとすぐに、ビカクシダの塊がお出迎え。

DSC_1089
緋合歓かな?

DSC_1091
Solandra maxima "Warrimoo"
より派手な新葉。ナス科と聞いて納得。

DSC_1092
Petrea volubilis
シソ科のツル植物。ウィキではクマツヅラ科。


DSC_1094
オオオニバスとパピルス

DSC_1096
DSC_1097
残念ながらまだつぼみと思いきや、左端は咲いてませんか?

DSC_1095
ふと目線を下げると、マニア心をくすぐるいい色味のサトイモ科植物があったりします。これは気が抜けない!

続きます。


にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村





神代植物公園へは多肉植物展目当てで来ましたが、せっかく来たので、多肉植物もある大温室へ向かいます。

道中にも植物がいっぱいです。まあ、植物公園ですから当たり前ですけどね。

DSC_1066
ジャーマンアイリスの切り花を展示していました。

DSC_1070
販売もしていました。

DSC_1071
DSC_1072
ツツジは少し遅かった感があります。

DSC_1076
睡蓮の池。

DSC_1074
シャクナゲが沢山咲いていました。

DSC_1078
DSC_1079
DSC_1080
シャクナゲも色々。

DSC_1082
こちらは牡丹。

DSC_1085
芍薬も満開。

さあ、いざ大温室へ!

にほんブログ村 花・園芸ブログへ
にほんブログ村






神代植物公園の多肉植物展の続きです。
多肉植物展は、5/8まで開催。



DSC_1058
会場の植物会館の常設展示品。

DSC_1059
海を漂って分布を広げます。

DSC_1060
最大の豆、モダマ。やはり、海を漂います。

DSC_1061
バオバブの実ははじめて見ました。

DSC_1064
植物会館の入り口に雅な山野草。

DSC_1062
と、思いきや、まさかのマンドレイク。いわゆる、マンドラゴラ。

DSC_1063
いかにもナス科といった実がなります。

さて、買い物はしないつもりでしたが、ついうっかり買ってしまいました。
多少の多肉植物を販売していたのでね。ついつい…


DSC_1284
Euphorbia opuntioides
ウチワサボテンOpuntiaの様な形のユーフォルビア。割とレア。塊根も出来ます。

DSC_1285
Pachypodium brevicaule
普通の恵比寿笑いの苗。何故か恵比寿笑いは巡り合わせが悪く、良苗が入手出来ずに困っていました。白花のleucoxanthumは早々と入手したのに。

神代植物公園の多肉植物展ですが、小規模ながらも楽しいイベントでした。レア多肉を見られましたから。
もちろん、神代植物公園の見所は多肉植物展だけではありません。温室にはレアな植物が沢山あります。ということで、まだまだ続きますが、疲れたので更新は明日。


にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村







神代植物公園の多肉植物展の続きです。
多肉植物展は、5/8まで開催中です。

DSC_1041
Euphorbia maritae
レアもの感があります。


DSC_1052
有星類(Astrophytum)たち。

DSC_1053
Astrophytum asterias
ヒトデ型の兜丸。大型で美しい…


DSC_1054
Astrophytum myriostigma
var. strongirogonumかな? まん丸。


DSC_1055
これはいったい…なんでしょうか? 名札は埋もれて見えず。

DSC_1056
ホリダがこんなに小さなお洒落鉢(流木?)に。

DSC_1057
群星冠 Euphorbia stellispina

続きます。

にほんブログ村 花・園芸ブログ サボテンへ
にほんブログ村




 

神代植物公園の多肉植物展の続きです。
多肉植物展は、5/8まで開催中です。


DSC_1043
DSC_1044
ハウォルチアの仲間。

DSC_1046
皇帝
Tulista系の交配種かな? 花芽があがっています。

DSC_1045
十二の巻
これはお見事。十二の巻は普及種で安いので、ここまで立派できれいな株は見ない気がします。


DSC_1048
Haworthia lockwoodii

DSC_1049
Carnegia(Cereus) gigantea
いわゆる弁慶柱。はじめて見ました。原産地では採取が禁止されており、生長がとてつもなく遅いので、大型の株は出回らないそうです。まあ、個人が楽しむタイプのサボテンではありませんが…


DSC_1051
Trichocereus bridgesii "inermis"
天守閣のトゲがあまりない突然変異。珍棒閣、あるいは成程柱と呼ばれています。苗が売っているのは知っていましたが、ここまで巨大な株ははじめて見ました。


DSCPDC_0003_BURST20220503102603919_COVER
素晴らしいアガヴェ。詳しくないので、種類はよくわかりません。エボリスピナかな?

DSC_1026
Commiphoraは気にはなりますが、入門種がわかりません。基本的にお高いので気軽に試すわけにもいきません。

DSC_1027
謎のユーフォルビア。名札が埋もれて見えません。

続きます。

にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村








神代植物公園の多肉植物展の続きです。
多肉植物展は、5/8まで開催中です。

DSC_1030
Euphorbia tuberculata
いわゆる緑仏塔。巨大なタコものユーフォルビア。憧れます。


DSC_1033
DSC_1034
Ceraria namaquensis
一見して亜竜木の仲間にも見えますが、Portulacariaと同じスベリヒユ科。


DSC_1035
一応、花キリンの仲間。

DSC_1036
Euphorbia itremensis

DSC_1037
Euphorbia sp. nova Fishbone

DSC_1038
Euphorbia purimurifolia
いわゆる、地むぐり花キリン。


DSC_1040
ウリ科かな?。すごいボコボコの塊根。

続きます。


にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村







5月3日から5月8日まで、神代植物公園で多肉植物展が開催されています。詳細はビッグバザールでお馴染みの国際多肉植物協会のHPをご参照下さい。

神代植物公園は調布市にある東京都立の植物園です。休園日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)と年末年始。
開園時間は午前9時30分から午後5時(入園は午前4時まで)です。
入園料は一般500円、65歳以上は250円、中学生は200円、それ以下の年齢は無料とのこと。20名以上の団体は値引きされるみたいです。
みどりの日(5/4)と都民の日(10/1)は、無料開園日だそうです。ちょうど、多肉植物展の開催日にみどりの日が重なりますね。

アクセスはやや不便で、車で来たほうがいいみたいです。電車だと駅からバスになりますが、ちと遠いんです。バスだと調布駅から15分、三鷹駅から20分、吉祥寺駅から30分とのこと。
しかし、私は家から非常に遠いため、電車で行きます。調布駅からはバスで行きました。

神代植物公園前には10時前に着きましたが、どえらい行列が出来ていて入場券売場まで30分かかりました。入場してすぐ左の植物会館へ向かいます。

DSC_1021

DSC_1022
入ったすぐに、アオノリュウゼツランがお出迎え。

DSC_1065
お目当ての多肉植物展の会場。

DSC_1032

DSC_1028
Operculicarya pachypus
枝振りがすごい!


DSC_1029
Fouquieria fasciculataかな? 名札を見忘れました。

DSC_1023
Pachypodium baroniiかな?

DSC_1024

DSC_1025
面白い形。上が伸びるので、割と曲がり勝ち。

続きます。




NHK出版 決定版 多肉植物図鑑




このページのトップヘ