ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

カテゴリ: 植物園

去年の12月に行った夢の島熱帯植物館の続きです。長く続いた記事も、本日が最終となります。建屋の周囲をぐるりと一回りして帰りました。

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巨大な切り株はマレーシアから運ばれてきたものだそうです。フタバガキ科の樹木をラワンと言いますが、日本ではラワンと言えば材の名前として流通していますね。「ショレア・アクミナティッシマ」と説明にありましたが、要するに「Shorea acuminatissima」のことです。2022年にRichetia属に移されました。

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椰子の根元に何かが絡みついています。いったい、何ものでしょうか? 気になりますね。

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2階のオーストラリア庭園から見えたカミヤツデらしき植物。

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薬草園は時期的に閑散としていましたが、アーモンド(Prunus dulcis)はまだ葉がありました。

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建物の裏に周ります。

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裏手の花壇に花が咲いていました。ウィンターセージ(Salvia semiatrata)でしょうか。メキシコの高山に生え、サボテンと一緒に生えるそうです。

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パンパスグラスがあったりします。

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海が一望出来るベンチがありました。船が沢山停留しています。

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1周回って正面に戻ってきました。立派なアコウ(Ficus superba)がありました。
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この寒い中、実が沢山ついています。
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太い幹からも直接実がなります。温室内のカカオと同じ幹生果ですね。幹生果は実に熱帯的ですが、アコウは南方系とはいえ紀伊半島以南まで自生します。
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ガジュマルやアコウなどのイチジク科植物の中には、気根を伸ばすものがあります。

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さて、反対側にもあった椰子に絡まる謎植物ですが、こちら側にもありました。
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すごい絡まりぶりです。
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実がなっていました。明らかにイチジク科植物ですが、近くにあるアコウかは分かりません。むしろ、椰子にもともと絡んだまま一緒に植栽されたような気もします。

というわけで、夢の島熱帯植物館へ行ってきた記録となります。熱帯植物を十二分に堪能しました。夢の島熱帯植物は、まず椰子が巨大でしたね。さらに、関連する植物が並んでいたりしますから、これは良い展示方法だと思いました。しかし、あらかじめ事前知識を必要としますから、詳しければより楽しむことが出来ます。冬でも加温温室のある植物園は暖かく緑に溢れています。皆様も植物園へ行ってみてはいかがでしょうか。


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2025年になってしまいましたが、去年の12月に行った夢の島熱帯植物館の記事の続きです。イベントホールに置かれた大量の鉢植えを見学中です。

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インドセンダン Azadirachta indica
「ニームノキ」としかラベルにありませんでしたから、何かと思ったらどうやらインドセンダンのことでした。伝統医療に使用する「ニームオイル」を採取するなど、生活に利用されているそうです。

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クッカバラ
小型のセロームのようなフィロデンドロン。しかし、ラベルには「クッカバラ」とだけありましたが、実に奇妙な名前です。「クッカバラ」とは「Kookaburra」、つまり「ワライカワセミ」のことです。学名はPhilodendron Kookaburraと書かれがちですが、そのような学名のフィロデンドロンはありません。調べると、P. xanaduであるとも書かれていました。しかし、P. xanaduはブラジル原産で、オーストラリア原産のワライカワセミとイメージが合いません。オーストラリアで流行った的なことが書いてあるサイトもありましたが、ちょっと怪しく感じてしまいました。そもそも、「Philodendron Kookaburra」で検索しても日本語のサイトしかヒットしない時点で、日本で売る際に業者が勝手につけた名前のような気がします。

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ブシュカン Citrus medica 'Sarcodactylis'
いわゆる「仏手柑」で、人の手のような不思議な形の実がなる柑橘類です。ラベルにはシトロン(C. medica)の品種のように書かれていますが、現在はレモンの1種とされています。つまり、「Citrus × limon」です。レモンは交雑種で、C. maxima(ザボン) × C. medica(シトロン) × C. reticulata(マンダリンオレンジ)ということです。
そういえば、高知県では柚子やスダチのような小型の柑橘である「ぶしゅかん」があるそうで、ややこしいですね。こちらは区別のためにひらがな表記なのだとか。


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ヒロハケンチャヤシ Howea forsteriana
キュー王立植物園のサイトでは、解説ではLord Howe島原産とあるのに、分布欄にはNorfolk島原産とありました。どちらが正しいのでしょうか。


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サトウヤシ Arenga pinnata
砂糖を採るために商業的に栽培される椰子ですが、プランテーションに向かないようです。東南アジアの原産。
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幹はやたらにゴツいですね。

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サンジャクバナナ Musa acuminata 'Dwarf Cavendish'
矮性バナナですが鉢栽培されています。そういえば、筑波実験植物園でサンジャクバナナの花を見ました。学名はマレーヤマバショウ(M. acuminata)の園芸品種です。現在流通しているバナナはほとんどが「Cavendish」ですが、正確にはサンジャ
クバナナはその矮性品種ということになります。以前の食用バナナの主流だった「Gros Michel」がパナマ病で壊滅的なダメージを受けたことにより、耐病性に優れていたためCavendishが選ばれました。次点で形やサイズ、運搬中に変色しないなど、必ずしも味で選ばれたわけではないため、CavendishはGros Michelより味が落ちるとされているようです。

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センニンカズラ
センニンカズラと呼ばれるものには2種類あり、葉色が明るく光沢があるPhilodendron bipennifoliumと、葉色が灰緑色で光沢が弱いPhilodendron panduriformeがあるとされているそうです。この個体はP. bipennifoliumということになるのでしょうか?


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タンクブロメリアが開花しています。Aechmeaでしょうか?

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コモチクジャクヤシ Caryota mitis
コモチクジャクヤシは特徴的な葉を持ちます。新宿御苑でも鉢植えのコモチクジャクヤシを見ましたが、やはり地植えの板橋区立熱帯環境植物館が素晴らしいですね。かなり巨大で2階の空中歩道から房なりの果実を見ることが出来ました。


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ラベルがないので名前が分かりませんが、毛に覆われた茎からするとワタゲカズラ(Philodendron squamiferum)でしょうか?

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美しいタンクブロメリアです。

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トックリラン Beaucarnea reculvata
温室ではよく見るトックリランです。地植えの方が迫力が出ますね。筑波実験植物園の群生展示は見事でした。
一般的にはNolina reculvataとされてきましたが、現在はBeaucarneaに統合されました。ちなみに、ラベルのNolina reculnataは誤記。


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タイヘイヨウグルミ Inocarpus fagifer
太平洋諸島に広く分布するマメ科植物。クルミの仲間ではありませんが、有毒な種子は加工することにより食用となります。


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今回で温室は終了です。後は夢の島熱帯植物館の周囲をぐるりと1周して帰りました。次回でラストです。


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今日も去年の12月に行った夢の島熱帯植物館の続きです。今回はイベントホールの鉢植えを堪能しました。

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リュウガン Dimocarpus longan
いわゆる「龍眼」で、果実は中華料理や漢方に利用されます。ちなみに、ラベルには「Euhoria longan」とありましたが、これは「Euphoria」の誤記ですね。さらに、Euphoria longanは現在はDimocarpus longanの異名とされています。

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果実が見られないのは残念。

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Macadamia integrifolia
マカダミアナッツの1種で、4種類あるマカダミアナッツの中でインテグリフォリアはもっとも一般的な種です。オーストラリア原産。

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インテグリフォリアは新宿御苑でも見かけましたが、果実を見たのは初めてです。

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Chamaedorea oblongata
幅が広く薄い美しい葉を持つ中米原産の椰子。ちょうど果実がなっていました。


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キンキジュ Pithecellobium dulce
「Pithecelebium dulce」とラベルにありましたが、これは誤記です。中南米の原産ですが、世界中の熱帯で栽培されます。「金亀樹」と書くらしいですね。

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見るからにマメ科の植物。豆は食用とのこと。
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通常は白花です。園芸品種でしょうか?

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パキラ Pachira
100均でもお馴染みのインテリア植物ですが、育つと普通に樹木として育ちます。ラベルには「パキラ」としかありませんでしたが、パキラ属は54種ありますから種の判別は困難です。ただし、日本で流通しているのはカイエンナッツ(P. aquatica)が一般的のようです。しかし、P. aquaticaとされて栽培される植物は、実際にはP. glabraであるという情報もあります。ここらへんはよく分かりませんね。
カイエンナッツの果実は食用とされることもありますが、有毒なソラニンが含まれており食用が禁止されている地域もあるようです。

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パキラと言えど育つと高さ20m程度にはなるので、幹も実に立派です。

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ソーセージノキ Kigelia africana
新宿御苑でも見かけましたが、5〜10kgにもなるソーセージ型の果実がぶら下がる奇妙な姿はまだ見たことがありません。熱帯アフリカに広く分布します。


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バンレイシ(シャカトウ) Annona squamosa
バンレイシの樹を見たのは初めてです。「釈迦頭」の由来となった特徴的な果実は、まだ見たことはありません。中米原産。

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幹はかなり立派でした。高さ3〜8mとなるようですから、すでに開花している株かも知れません。

イベントホールはまだ続きます。


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さてさて、絶賛正月中ですが、何事もないかの如く、去年の12月始めに行った夢の島熱帯植物館の続きを記事にします。前回はメインの大温室が終わり、食虫植物の温室を廻ったところまででした。食虫植物温室の反対側のドアを開くと、屋外のオーストラリア庭園となっています。2階にありますから空中庭園ですね。

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池がありましたが、12月ですから少し淋しい感じかも知れません。

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ところが、まさかの屋外のサラセニア。サラセニアは寒さも平気そうです。

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ギョリュウバイ Leptospermum scoparium
寒い中、ギョリュウバイが咲いていました。ギョリュウバイはミツバチの蜜源として重要で、蜂蜜はマヌカハニーと呼ばれています。


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Banksia integrifolia
何気なくバンクシアがありました。屋外でも育つものなのですね。インテグリフォリアは神代植物公園の温室で見たことがありますが、ここの個体の方が立派です。
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葉はこんな感じ。
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葉裏は白。
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果実が出来ています。火事に会うと種子が飛び出す仕掛けです。オーストラリアの乾燥地は火事がつきものですからね。植物も適応した生態を持ちます。
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運良く花が咲いていました。初めてみましたね。ラッキーでした。

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1階に植えられた樹木の林冠がちょうど見えます。
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毛に覆われた蕾が見えます。たぶん、カミヤツデ(Tetrapanax papyrifer)ですよね。中国南部、台湾の原産。

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さて、建物に戻りイベントホールに到着しました。ここが終点です。鉢植えの植物が沢山並んでいました。

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2階から見下ろすと、何やら気になる植物があります。
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リュウケツジュ Dracaena draco
リュウケツジュは温室栽培すると、枝分かれしないで単幹になりがちです。しかし、珍しいことにこの高さで枝分かれしています。カナリア諸島原産。


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パラワンヤシ(マニラヤシ) Adonidia merrillii
スッキリした樹形の美しい椰子です。ボルネオ、フィリピンの原産。

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オオミノトケイソウ Passiflora quadrangularis
いわゆるパッションフルーツです。特徴的な花が見られなくて残念。ブラジル、コロンビア原産。

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タヒチモンビン Spondias dulcis
果実は食用です。ニューギニア周辺の原産。

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ちょうど実がありました。果実は緑色のうちに落ちて、その後に黄金色に熟すそうですから、まだ未熟ですね。どのような味なのでしょうか?

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斑入りのパキラが美しいですね。

さて、本日はここまでとしましょう。イベントホールの植物たちはまだ沢山ありました。続きます。


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さて、12月の始めに行った夢の島熱帯植物館の続きです。今回は食虫植物温室をご紹介します。

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ミラクルフルーツ Synsepalum dulcificum
温室を出た通路に何やら鉢が並べてありますが、何気なく通り過ぎてしまいがちですが、全部ミラクルフルーツの鉢です。ミラクルフルーツの果実を食べると、レモン果汁などの酸味が甘味に感じるという不思議な植物です。

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探すとちょっとだけ実がなっていました。

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右の扉はオーストラリア庭園ですが、先に左の扉にある食虫植物温室へ入ります。食虫植物については今年本を読んだので、興味深く見ました。その本はブックレビューを書きましたので、以下のリンクをご参照下さい。

食虫植物は貧栄養に対する適応で、昆虫などを捕獲して養分とする植物です。一応、定義がありますのでお示ししておきましょう。一般的には、①獲物の誘引、②獲物の捕獲、③獲物の分解、④養分の吸収、⑤養分の活用があるそうです。獲物を捕まえるだけでは駄目で、その養分を吸収してそれが生長に役立っている必要があります。というのも、例えば害虫対策にベタベタしている植物もあり、その場合は昆虫などがベタベタにくっついても分解されず、養分にはならないからです。定義を踏まえて見ていきましょう。

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ハエトリグサ Dionaea spp.
ハエトリソウとかハエジゴクと呼ばれる食虫植物で、園芸店でも販売されることがあります。ハエトリグサの仲間は、食虫植物の定義のすべてを満たしています。捕虫器には1枚に3本の感覚毛があり、続けて2回触れると捕虫器が閉じます。空振りを防ぐ巧みな仕組みです。


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温室内には食虫植物ではないTillandsiaやツツアナナスが沢山ありました。

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沢山の種類の食虫植物が並びます。

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サラセニア Sarracenia spp.
サラセニアはウツボカズラと同じ落とし穴型の食虫植物の代表的な例です。食虫植物の定義のすべてを満たしています。サラセニアは植物園ではお馴染みですが、野外に植えられることもあります。


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ウツボカズラ Nepenthes spp.
ウツボカズラは代表的な食虫植物ですが、熱帯性で意外と育てにくい食虫植物です、ウツボカズラも食虫植物の定義のすべてを満たしています。
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小型の可愛らしいウツボカズラ。

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Brocchinia spp.
ブロキニアは植物園でも見かけない落とし穴型の食虫植物です。パイナップル科のツツアナナスの仲間です。食虫植物の定義のうち、③獲物の分解だけは満たしていないとあります。しかし、他の生物により分解を受けるようで、すべての定義が満たされています。

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筒状の葉の中心には水が溜まります。言わば食虫性のタンクブロメリアです。

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ムシトリスミレの仲間 Pinguicula spp.
ベタつく葉で捕虫するトリモチ型の食虫植物。モウセンゴケのようには動きませんが、消化しやすいように葉を凹ませる程度は葉が動くようです。ムシトリスミレは食虫植物の定義のうち、①誘引は不明ですがそれ以外は満たしています。もしかしたら、知らないだけで未知の誘引物質が存在する可能性があるかもしれません。

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花は非常に美しいですね。

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ミミカキグサ Utricularia spp.
ミミカキグサはウトリクラリア属ですから、要するにタヌキモの仲間です。タヌキモは完全に水中性で、水中にある袋にミジンコなどを吸い込んで捕虫する吸い込み罠型です。タヌキモの仲間は食虫植物の程度のすべての定義を満たしています。ミミカキグサは土中に袋があるようです。

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非常に小さい植物です。
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花がちらほら咲いていました。

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モウセンゴケ Drosera spp.
モウセンゴケは粘液で捕虫するトリモチ型の食虫植物。獲物がかかると巻き込むように葉が動きます。モウセンゴケは食虫植物の定義をすべて満たしています。

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奇妙な形の捕虫器。

植物園と言えど、展示イベントでもない限りはウツボカズラかあってもサラセニアくらいしか食虫植物はありません。ですから、常設でこれだけ豊富な食虫植物のコレクションを見ることは素晴らしいことですね。モウセンゴケやミミカキグサは十分珍しいのですが、ブロキニアには驚かされました。



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12月始めに行った夢の島熱帯植物館の続きですが、いよいよメイン温室も最後です。後はイベントホールと室外にある小さな食虫植物温室、それと室外が少しありますね。

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ノヤシ Clinostigma savoryanum
小笠原諸島原産の椰子。和名のダサさからは想像出来ない優美な葉を持ちます。海外沿いではなく山地に生えるタイプ。


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シマムロ Juniperus taxifolia
小笠原諸島唯一自生する針葉樹。ビャクシンですね。


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オウギバショウ Ravenala madagascariensis
いわゆるタビビトノキ。今まで見た中でも最大級のサイズですが、これくらい育つと並んだ葉が美しいですね。マダガスカル原産。

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よく見ると花芽がでていました。

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Dombeya wallichii
マダガスカル原産のアオイ科植物。素晴らしい花を咲かせますが、残念ながら花はありませんでした。

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蕾は沢山ありました。

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花キリンも咲いていました。

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ミツヤヤシ Neodypsis decaryi
マダガスカル原産の椰子。2022年にChrysalidocarpus decaryiとされました。英名でも三角椰子(triangle palm)ですが、葉が120度の間隔で出るため茎の断面が三角形になるからだそうです。


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タチテンノウメ Osteomeles schweriniae
小笠原諸島のO. schweriniaeはvar. boninensisとされたこともありますが、現在はvar. schweriniaeに統一されてしまっているようです。しかし、中国と小笠原諸島はあまりにも地理的に距離がありすぎる気もします。


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ウチワヤシ Licuala grandis
その美しい葉で有名なウチワヤシです。今まで見たウチワヤシの中でも、この個体が最優美ですね。バヌアツ原産。


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オガサワラビロウ Livistona boninensis
小笠原諸島原産のビロウ。ビロウ(L. chinensis)の変種とされることもあります。オガサワラオオコウモリが花を食べにくると書いてありました。



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12月始めに行った夢の島熱帯植物館の続きです。いよいよメインの大温室も終盤です。いくつかの植物は小笠原諸島原産のものもありました。

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タイワンハマオモト Crinum asiaticum var. sinicum
巨大に育つハマオモト(ハマユウ)。var. sinicumは中国南部、台湾、南西諸島の原産。なお、ハマオモトは4変種あり、他に日本や朝鮮半島原産のvar. japonicum、東南アジアに広く分布するvar. asiaticum、オーストラリアやニューギニア原産のvar. pedunculatumがあります。

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タイミングよく開花中でした。そういえば、9月に行った新宿御苑でもタイワンハマオモトの花を見ています。

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マルハチ Sphaeropteris mertensiana
小笠原諸島原産のヘゴ。残念ながら枯れて幹だけでした。しかし、葉の落ちた跡が、丸に逆八の字という名前の由来が見れたのは良かったですね。一般的にはCyathea mertensianaとされますが、現在はヘゴ属ではなく亜属扱いだったSphaeropterisが属に昇格し、Sphaeropteris mertensianaとなっています。


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リュウビンタイモドキ Ptisana boninensis
温室にリュウビンタイはつきものですが、リュウビンタイモドキは初めて見ました。小笠原諸島の原産。

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リュウビンタイの仲間は塊根があります。

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ムニンヒメツバキ Schima wallichii
小笠原諸島原産。S. wallichiiとなっていますが、これはただのヒメツバキの学名ですね。とはいえ、ヒメツバキの仲間は分類が難しいようで、別種とするか否かは異論があるようです。ムニンヒメツバキはヒメツバキの亜種であるS. wallichii ssp. mertensianaとされたこともありますが、現在はS. mertensianaとして独立しています。

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葉はこんな感じ。花が見たいですね。

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タマリンド Tamarindus indica
果実は食用で世界中の熱帯で栽培されます。マダガスカル、コモロ諸島の原産。

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如何にもなマメ科の葉です。

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サポジラ Manilkara zapota
いわゆるチューインガムノキ。果実は食用となりますが、それよりかつては乳液を煮詰めてチューインガムの原料であるチクルガムを採取したことで有名です。


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バンジロウ Psidium guajava
いわゆるグァバですが、グァバはPsidium属全体の呼び名のようです。南米原産ですが、小笠原諸島に帰化しています。

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幹はサルスベリのように樹皮が剥がれています。

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マンゴー Mangifera indica
言わずとしれたマンゴーですが、アッサム、ヒマラヤ地域、ミャンマー、タイの原産とのことで、インドが栽培の中心のようです。日本では九州や沖縄で栽培されますが、小笠原諸島では帰化しています。


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バニラ Vanilla mexicana
ヴァニラはどうも相性が悪く、なかなか花を見ることが出来ません。板橋区立熱帯環境植物館や筑波実験植物園でも花は見られませんでした。
そういえば、ヴァニラは126種ありますが、もっとも一般的なのはV. planifoliaで、品質は劣るV. pomponaもバニラビーンズとして利用されるそうです。このメキシコバニラはどうでしょうか?


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モモタマナ Terminalia catappa
モモタマナは種子が海流で拡散されるタイプで、マダガスカルからオーストラリア、インド、南西諸島までと分布は広大です。日本では南方系のシクンシ科植物は珍しい部類です。



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いよいよ、夢の島熱帯植物館の温室も後半戦です。


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サラダノキ Pisonia grandis
Cabbage Tree、つまりキャベツノキと呼ばれるオシロイバナ科の樹木。マレーシア地域から太平洋諸島では葉や芽が食用となるそうです。葉はレタスのような味なんだそうです。
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明るい葉色は観賞用としても有用です。

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実に熱帯的な滝。

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Goeppertia crotalifera
旧・Calatheaとありましたが、Goeppertia crotaliferaという名前は調べても出てきませんね。キュー王立植物園のデータベースでも確認しましたが、Goeppertiaとされたことはないようです。現在の学名はCalathea crotalifera。中南米の原産。
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花はジグザグしていて面白いですね。

241201110434149
ショクリョウバナナ Musa × paradisiaca
言わずとしれたバナナ。温室では定番です。
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まだ実は青いですね。

241201110328641
ホウガンボク Couroupita guianensis
いわゆるホウガンノキで、巨大で堅牢な果実で知られています。花や果実が見られなかったのは残念ですが、初めてホウガンノキを見ることが出来て感動しました。中南米の原産ですが、硬い果実を破壊出来る動物がいないため、野生状態では増える事が出来ないと聞いた事があります。おそらく象などの南米では絶滅した大型哺乳類が関与していたのでしょう。

241201110241043
パンノキ Artocarpus incisus
果実を煮たり焼いたりして食糧とすることで有名なパンノキです。Artocarpusはパラミツ(ジャックフルーツ)と同属でしたね。
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大きく特徴的な葉は、木陰をつくるため公園などにも植栽されるそうです。

241201110205369
ドリアン Durio zibethiuns
強烈な臭いがする果実で有名なドリアンです。

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タコノキ Pandanus 
タコノキも温室ではお馴染みのメンバーです。しかし、このタコノキは今まで見た中では最大ですね。気根も多く実に立派です。
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よく見たら高い場所に果実がなっていました。

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アカタコノキ(ビヨウタコノキ) Pandanus utilis
マダガスカル原産のタコノキ。通路を防ぐためか、葉がカットされていました。
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青白い肌に赤い鋸歯が鮮烈です。筑波実験植物園の個体は背が高く、目線の高さに葉がなかったので気が付きませんでした。


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本日も12月始めに行った夢の島熱帯植物館の続きです。温室の半分くらいまで来ましたが、ここから高台に登っていきます。

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ニッパヤシで葺いた「熱帯の家」。休憩所を兼ねています。この東屋の脇から高台に登ります。

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ショウジョウヤシ Cyrtostachys renda
非常に美しい緋色のヤシ。耐寒性がないため日本では温室に植えられています。筑波実験植物園でも見ましたが、間近で見たのは初めてです。タイ、Malaya、ボルネオ、スマトラ島の原産。
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若い稈の美しさは特筆に値します。

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名札はありませんでしたが、ニッケイ(シナモン)の仲間のような気がします。

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気根が垂れ下がる熱帯的な景観。

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ヤエヤマヤシ Satakentia liukiuensis
そびえ立つヤエヤマヤシ。八重山諸島の石垣島と西表島に自生するのヤシ。属名はヤシ研究家の佐竹利彦氏に対する献名とのこと。1属1種の珍種でもあります。

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ブーゲンビレアが高台の頂上で咲いていました。ここからは東屋まで降りていきます。

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ふと足元を見るとアロイドの鮮やかな花が咲いていたりします。

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ダイオウヤシ Roystonea regia
生長速度が早い大型のヤシ。見上げる高さです。優美な姿なため暖地では街路樹として植栽されるそうです。キューバ原産。

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アセロラ Malpighia emarginata
何気ない灌木がアセロラだったりします。中米周辺の原産。

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ユスラヤシ Archontophoenix alexandrae
こちらも大型のヤシ。オーストラリア原産。

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「熱帯の家」に帰ってきました。東南アジアのお面が飾ってあります。

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Goeppertia 'Gekko'
「月光」という名前のクズウコン科植物の園芸品種。大変美しい斑が入ります。ちょうど開花中でした。

折り返し地点まで来ました。まだ夢の島熱帯植物館の記事は続きます。


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12月始めに訪れた、夢の島熱帯植物館の続きです。今回は温室の中央付近まで進みます。

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ココヤシ Cocos nucifera
そびえ立つ巨大なココヤシ。日本人が想像する椰子の実はココヤシの実ですよね。熱帯地域で広く栽培され、様々な用途に使われます。
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よく見たら1つだけ実がなっていました。あれが落ちてきて当たったら只では済まなそうですね。

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パラミツ Artocarpus heterophyllus
巨大な果実を直接幹から生やすことで有名なジャックフルーツです。一抱えもある巨大な果実には未だに出会えていません。
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葉は思いの外、厚みがありしっかりしていて濃色。

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アレカヤシ Dypsis lutescens
一般的には「アレカヤシ」ですが、コガネタケヤシ(ヤマドリヤシ)と言った方が正しいようです。昔はアレカ属とされたこともあるためアレカヤシと呼ばれたのでしょう。現在の学名はChrysalidocarpus lutescensです。

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ビンロウ Areca catechu
いわゆる檳榔樹です。南方の習慣で、ビンロウの実を石灰とともに噛む光景はテレビなどでもお馴染みです。
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ちょうど花を見ることが出来ました。

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キンマ Piper betle
ビンロウの根元を這うつる植物があったのですが、この葉の感じにピンときました。これはピペル、つまりコショウの仲間です。ビンロウと来てピペルときたら、当然キンマなわけです。ビンロウの実はキンマの葉に包んで一緒に噛みます。キンマの葉は結構苦いそうです。このように用途で組み合わせて植えられているのは楽しいですね。

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ゴレンシ Averrhoa carambola
いわゆるスターフルーツですが、要するにでかいカタバミの仲間です。
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艷やかな実が鈴なりになっていました。

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ビワモドキ Dillenia indica
美しい葉が特徴のビワモドキです。印象的な花を咲かせますが、まだ見たことはありません。板橋区立熱帯環境植物館で初めて見ましたが、ビワモドキ科は日本には自生しないため、これも貴重な体験です。

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セイロンマンリョウ Ardisia elliptica
マンリョウ(万両)やカラタチバナ(=百両)と同じヤブコウジ属ですが、高さ5mにもなります。インド洋あたりの原産のようですが、移植されると増えすぎてしまうようで、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。

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カカオ Theobroma cacao
カカオの実がちょうど沢山なっていました。熱帯の樹木によく見られる、幹から直接開花して果実をつける幹生果です。そういえば、新宿御苑でも着果していましたね。
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よいサイズのカカオ。
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熟成しきった実と若い緑色の実。

いよいよ、夢の島熱帯植物館の温室も半分くらいまで進みました。ここからは、順路を外れ高台に登っていきます。


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前回に引き続き夢の島熱帯植物館へ行った話です。温室に入りましたが、まだ入ったばかりのところで終わっていましたね。今回はグイグイ進みます。

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ヒカゲヘゴ Cyathea lepifera
奄美大島以南に自生する木性シダ。ヘゴは大型で見栄えし優美なため、温室には欠かせない植物です。現在はSphaeropteris lepiferaとされているようです。SphaeropterisはCyathea属内の亜属でしたが、遺伝子解析の結果により分離・独立しました。

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ゾウタケ(ダイマチク) Dendrocalamus giganteus
高さ30m、直径30cmになる最大の竹とのことです。見上げる高さでした。しかし、植物園の温室で竹は割りと珍しいですね。
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驚いたのはこの棹の太さです。写真だとイマイチ伝わりませんが…

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サキシマスオウノキ Heritiera littoralis
盤根が発達することで有名で、マングローブ林などで体を支える働きがあるとされているようです。ちなみに、「先島」とは宮古列島と八重山列島を合わせた地域を指します。とはいえ、種子は海流に乗り拡散されるため、分布はポリネシアやインド洋岸までととても広いものです。
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盤根も少しできていました。

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オヒルギ Burguiera symnorhiza
マングローブ林の構成樹木です。湿地帯が造成されている温室では必ず植えられています。やはり、こちらも海流散布されるため、分布は広大です。

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Heliconiaですかね? 小型ですが、スッキリとした形で色合いも良いですね。

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ミミモチシダ Acrostichum aureum
マングローブ林に生える巨大な水生シダです。神代植物公園でも見かけました。
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葉は革質で巨大。

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ハナチョウジ Russelia equisetiformis
わさわさ生えていますが、ハナチョウジは日本でも暖地なら野外に植えられるそうです。Cyrtanthusのような雰囲気の面白い花が咲きます。

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カトレアが沢山咲いていましたが、実に良い香りがしました。ちょうど洋ランの花期だったみたいです。

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こちらはオンシジウム。

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コチョウランも可愛らしいですね。

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このように着生シダが何気なく生態展示されています。

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滝の裏側を通ります。飛沫が少しかかるダイナミックな仕様。

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ホソバリュウビンタイ  Angiopteris palmiformis
南方系のリュウビンタイですが、より巨大に育ちます。葉は見上げる高さです。そういえば、新宿御苑の温室で異様に巨大なリュウビンタイがありましたが、ホソバリュウビンタイだったのでしょうか?
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塊根は見えづらいですのですがやはり巨大。

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クロツグ Arenga engleri
南西諸島や台湾に分布する小型のヤシ。観賞用に適したタイプではないせいか、あまり栽培されないヤシです。調べてみたら、南西諸島原産のクロツグは2006年にArenga ryukyuensisとして独立したようです。よって、A. engleriは台湾に自生する種に対する学名になります。

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マンゴー Mangifera indica
残念ながら実はありませんでしたが、立派なマンゴーの樹です。筑波実験植物園では鉢植えのマンゴーに小さな青い実がついていましたから、割と若いうちから結実するのかも知れません。

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ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
花期ではないので目立ちませんが、かなり大規模なヒスイカズラです。花が咲けば見応えがあるでしょうね。神代植物公園では間近で花を見ることが出来ました。オオコウモリが受粉するという面白い生態の植物でもあります。

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パナマソウ Carludovica palmata
パナマノキを見るのは筑波実験植物園に続いて2回目。ヤシのようにも見えますが、実はタコノキに近縁なグループです。実に奇妙な植物ですが、その不思議な花を一度見てみたいものです。


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昨日に引き続き夢の島熱帯植物館へ行った話です。昨日は公園内と植物館の外をぶらついただけでした。今回からいよいよ温室内に入ります。夢の島熱帯植物館はゴミ焼却で発生した熱で温室を加温している施設ですから、温室がメインとなります。

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シェフレラに沢山の蕾がついていました。シェフレラは野外で地植えされることもあるくらい丈夫ですが、花はなかなか見る機会がありません。そういえば、一般的にシェフレラ(Schefflera)と呼ばれていますが、最近シェフレラ属ではなくなったので和名のヤドリフカノキと呼ぶべきなのでしょうか? 昔はホンコンカポックなんて呼んでいましたが、カポックは複数の植物を指しているのであまり良い名前ではなさそうです。ちなみに、Heptapleurum arboricolaが現在の学名です。
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こちらの枝は開花中でした。しかし、地味な花です。地味な花は風媒花と相場が決まっていますが、花粉を量産するような花には見えないので、虫媒花なのでしょう。花粉媒介者にどのようにアピールしているのでしょうか?

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入口に壁掛けのビカクシダ。植物園ではこのサイズは珍しくありません。

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入口前の通路は早くもクリスマス仕様。

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温室に入るとまず鮮やかな赤い花が目に入ります。ヤクチ(Alpinia oxyphylla)とありましたが、レッドジンジャー(Alpinia purpurata)に見えます。

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フウリンブッソウゲ Hibiscus schizopetalus
フウリンブッソウゲが咲いていました。新宿御苑でも見ましたが、実に装飾的な花です。

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斑入りのアスプレニウム。
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芸術的な模様です。

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インドボダイジュ(印度菩提樹) Ficus religiosa
仏教三聖樹の1つ。仏陀がインドボダイジュの下で悟りを開いたとされています。
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インドボダイジュはこの長い滴下尖端が特徴です。

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ムユウジュ(無憂樹) Saraca indica
仏陀三聖樹の1つ。釈迦の生誕に関わる樹。

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サラノキ Shorea robusta
いわゆる沙羅双樹で、仏陀三大聖樹の1つ。仏陀の入滅に関わる樹。サラノキは初めて見ました。日本の寺院ではナツツバキをサラノキとして植えることが多いと説明に書いてありました。
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樹皮が割れています。コルクが発達しているのでしょうか?

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Holmskioldia tettensis
この淡い花弁のようなものは萼で、本来は紫色の花弁がついています。散った後なのかこれから咲くのかはよく分かりません。タヒチアンハットなどと呼ばれているそうです。ちなみに、現在はKaromia属とされているようです。

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滝がある池の景観。

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タイリンヒメフヨウ Malvaviscus penduliflorus
タイリンヒメフヨウが沢山咲いていました。「フヨウ」と付きますが、Hibiscusではありません。
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下向きで開ききらない面白い花です。

夢の島熱帯植物館はまだ温室に入ったばかりです。仏教三聖樹が並べてあった様に、夢の島熱帯植物館では関係する植物がまとめて植えてある場合もあるようです。おそらく、私が気が付かないものもあったかも知れません。さて、夢の島熱帯植物館の記事はまだまだ続きます。


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12月は何もやることがないのですが、最後に植物園に行こうと思い立ちました。今年最後のイベントになりそうですが、季節的に温室内が良いだろうということで、夢の島熱帯植物館に決まりました。この季節に野外の植物は落葉しているものも多く、花や果実を見ることは出来そうにありませんからね。
さて、というわけで新木場駅から徒歩で夢の島熱帯植物館へ向かいました。陽射しが強く日中は暖かいくらいでしたね。

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公園内は沢山の樹木が植えられていましたが、ユーカリらしき樹木があちらこちらにありました。花的にこれもユーカリっぽいですね。

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巨大なカナリーヤシが何本かありました。
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こちらの個体は気根が多く、何やらモサモサした見た目です。

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お馴染みのアオノリュウゼツラン。

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何気なく低木がありますが、花が咲いています。
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これは、まさかのCallistemon。こんな低木状に育つのは予想外でした。

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ハナシュクシャ(ジンジャーリリー、Hedychium)らしき花が沢山咲いていました。

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ここまでは公園内の植栽でした。いよいよ、夢の島熱帯植物館に到着です。

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ハロウィンの名残で巨大カボチャが沢山。
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色も形も様々。

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こちらは花で作ったカボチャの壁画。ベゴニアとトウガラシとマリーゴールドでしょうか?

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ここにもアオノリュウゼツラン。
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何回か花茎が伸びているところは見ていますが、開花のタイミングには上手く合いませんね。
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見上げる高さです。

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ソテツ Cycas revoluta
ソテツはまあまあ良いサイズ。
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開花の跡があります。

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Stenocarpus sinuatus
ニューギニアとオーストラリア原産のヤマモガシ科植物。不思議な花をつけますが、流石に季節外れでした。
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装飾的な葉が美しいですね。

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Opuntia ficus-indica
果実を食用とするために世界中に移植されたウチワサボテンです。食用以外にも利用出来ないか色々と研究されています。

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Aloe arborescens
いわゆるキダチアロエですが、地植えだと大群落を作りがちです。
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開花はまだみたいです

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鬼面角 Cereus peruvianus
鬼面角は外栽培でも越冬出来るみたいですね。しかし、C. peruvianusは難のある名前で、Cereus repandusとStenocereus griseusの異名です。鬼面角はC. repandusの方ですね。
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アップにするとこんな感じ。

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名札がありませんが、Agave angustifoliaでしょうか。

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Dioon edule
エドゥレは非常に生長が遅いソテツで、このサイズでもそれなりの年齢のはずです。非常に美しい葉を持ちます。しかし、外栽培というか戸外に地植えでも平気なもんですね。
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古いコーンがまだ残っています。

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Melaleuca bracteata
こちらもオーストラリア原産のフトモモ科植物ですから、ブラシノキのような花が咲きます。
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繊細な葉が美しいですね。

恐ろしいことに、まだ温室には入っていません。ということで次回からが本番です。写真を撮りまくったので、夢の島熱帯植物館の記事はしばらく不定期で続ける予定です。


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9月に行った新宿御苑の温室の記事が未だに続いていますが、今日で最後となります。温室を出て、温室の近辺を少しうろついて帰りました。

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パパイヤ
日本だとパパイヤは寒さで冬に枯れてしまいますが、温室だと枯れないため巨大に育ちます。

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まだ実は小さいですね。

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チェリモヤ Annona cherimoya
昔一度だけチェリモヤの果実を食べたことがありますが、
完熟するとねっとりとして非常に甘く、大変美味でした。それ以降は交配種のアテモヤしか入手出来ていません。

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コバンボダイジュ Ficus delioides
小型のボダイジュというかイチジクの仲間。実物は初めて見ました。

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小さな実が沢山なっていました。

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ウツボカズラ Nepenthes × mixta
温室につきもののウツボカズラです。


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ウコン Curcuma longa
運良くウコンの花が咲いていました。いわゆるターメリックです。


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Aristolochia gigantea
奇怪な花で知られるアリストロキアの花が咲いていました。ギガンテアは去年の5月に神代植物公園で初めて見ましたから、これで2回目の出会いです。

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蕾もまた異様な感じがしますね。そういえば、アリストロキアは腐肉臭や糞便臭などを放ちハエを呼びます。ギガンテアは花弁は柑橘系の香りを放ち、花筒は腐臭を放つそうです。今回は開いた花が高い位置にあったので、残念ながら確認できませんでした。
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アリストロキアにありがちなコルク質のヒビ割れた幹。

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Coelogyne guamense
通路の壁には沢山の蘭がぶら下げてありましたが、時期が悪く咲いていたのはコエロギネ(セロジネ)だけでした。

ここで温室を出ましたが、風が非常に強くなっており、温室の入り口に並べてある鉢植えが倒れていました。帰り道、看板やら傘立てやらみんなひっくり返っていましたから、大した暴風でしたね。

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ヤタイヤシ Butia yatay
ヤタイヤシは耐寒性が強く日本でも野外栽培可能なヤシです。とはいえ、それなりのサイズになりますから、庭に植える人もそうはいないでしょう。

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実が沢山なっています。
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芝生には熟した果実が落ちていました。

240922104940948
アオノリュウゼツラン
巨大なアオノリュウゼツランですが、このようにのびのびとした場所に植えられず、狭い場所に寄せ植えされがちですよね。
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花茎が伸びていました。右は枯れた過去の花茎です。
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よく見ると花は終わっていて、実がなっていますね。そういえば、今年はリュウゼツランの花が咲いたというニュースが沢山ありましたが、実際のところそれほど珍しい現象ではないような気がします。逆に話題になったから、あちこちで取り上げられただけではないでしょうか。あと、実はアオノリュウゼツランではないリュウゼツランは結構あちこちで咲いていますから、気にして見ると意外と目に入るものです。

240922105143282
ソテツ Cycas  revoluta
立派なソテツの群生株がありました。奄美大島のソテツは外来のカイガラムシにより、相当やられてしまっているようです。場合によっては壊滅もあり得るかも知れません。これといった対抗手段がないのが、歯痒いところです。

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コーンが出た跡がありました。

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Bauhinia forficata
外にもバウヒニアがありました。これで遭遇したバウヒニアは3種類になります。

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一輪だけ咲いていました。大型の花です。

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穏やかに見えますが、暴風が吹き荒れています。

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帰りに駅付近にある、& Sandwich.のBLTCEサンドを購入。すごいボリューム。

というわけで、新宿御苑の温室を堪能してきました。実に9回に渡りしつこく記事にしましたが、これでも加減したほうです。残念ながら一日天気が怪しかったこともあり、温室以外はほとんど見ていませんが、まあまた行けば良いことです。撮影していない植物もまだまだありますからね。とはいえ、もう11月になってしまいます。今年の植物園巡りはこれで最後かも知れません。来年、春になったら再開しましょう。


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9月に行った新宿御苑の温室の続きです。植物園の記事は人気がありませんが、個人的には植物園は面白くて仕方がないので記事は終わりません。

240922102704349
サガリバナ Barringtonia racemosa
残念ながら花期が終わってしまっています。一夜花。アフリカ東岸・マダガスカルからインド、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアまでと非常に分布が広い植物ですが、種子が海流に乗って広まるタイプのようです。日本でも奄美大島以南に自生します。湿地の植物。

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樹の下には沢山の花がらが落ちていました。タイミング的には散ったばかりかも知れません。
240922102746070
探したら一輪だけ咲いていました。沢山あるのは雄しべです。

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スイレンがひっそりと咲いていました。

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名前のわからない巨大なイモが何気なくあったりします。

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滝の裏側を通ります。

240922103048529
Dichorisandra thyrsiflora
Blue Gingerの蕾が膨らんできています。ジンジャーと言うものの実際にはツユクサ科植物です。ブラジル原産。


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ヒシガタホウライシダ Adiantum trapeziforme
実に目を引く大型のアジアンタム。別名シシガタホウライシダ。中南米の原産。
ちなみに、A. trapeziformeという名前は3種のシダ植物に命名された名前です。ヒシガタホウライシダはCarl von Linneが1753年に命名したものですが、1762年に命名されたA. trapeziformeはAsplenium marinum var. marinum、1786年に命名されたA. trapeziformeはAdiantum cunninghamiiの異名となっています。この2種の
A. trapeziformeという名前は"sensu auct."、つまりは本来指定された植物と異なる植物に使用されてきたようです。

240922103207450
フイリソシンカ Bauhinia variegata
バウヒニアは板橋区立熱帯植物館で見たB. purpureaに続いて2種類目。世界中の熱帯域で栽培されています。インド、バングラデシュ、ミャンマー、ネパール、タイ、ベトナム、中国南部の原産。キュー王立植物園のデータベースでは何故かパナマも自生地となっていますが、どうなんでしょうね?
未だにバウヒニアの花は見たことがありませんでしたが、温室の外のバウヒニアが開花していました。次回の記事でご紹介します。


240922103429997
ベニマツリ Rondeletia odorata
実にまとまりの良い一見して作り物のような紅茉莉の花が咲いていました。キューバ原産。

240922103543146
マカダミア Macadamia integrifolia
ひっそりと目立たない場所にマカダミアがありました。インテグリフォリアはもっとも一般的なマカダミアのようです。板橋区立熱帯植物館ではM. tetraphyllaがありましたがいずれもまだ小さな樹です。マカダミアの実がなりそうな成木にはまだ出会えていません。オーストラリア原産。

240922103645377
ゴレンシ Averrhoa carambola
いわゆるスターフルーツです。断面が星形になる面白い果実がなりますが、要するに巨大なカタバミの実です。しかし、カタバミの樹というと不思議な感じがしますね。インドネシア原産ですが、東南アジア一帯や南米で栽培されます。

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ゴレンシの葉。

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タビビトノキ Ravenala madagascariensis
オウギバショウが正式な名前のようですが、タビビトノキが一般的です。植物園の温室にはつきもののようで、これで3回目の出会いです。オウギバショウという名前ですが、バナナの仲間ではなくゴクラクチョウカの仲間のようです。マダガスカル原産。


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Osmoxylon lineare
ウコギ科のオスモキシロンが開花していました。1月に行った板橋区立熱帯植物館でも花を見たので、これで2回目です。あまり馴染みがない植物ですが、温室では一般的なのでしょうか? フィリピン原産。

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お菓子のような面白い花です。


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9月に行った新宿御苑の温室の続きです。多肉植物が沢山あった乾燥地のゾーンが終わり、熱帯のジャングルに入ります。

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タイヨウフウトウカズラ Piper postelsianum
特に外見的に目についたわけではありませんが、ピペル属、つまりはコショウの仲間なので気になりました。小笠原諸島の母島の固有種。自生個体はわずか1個体しかない絶滅危惧種。


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サポジラ Manilkara zapota
chicle、つまりチューインガムの意味で呼ばれる高木。樹皮にラテックスが豊富でチューインガムの原料となります。完熟果は柔らかく甘みが強く、干し柿に似ていると言われています。中米周辺の原産。


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タコノキ Pandanus boninensis
タコノキに実がなっていました。小笠原諸島の原産。

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気根が伸びて幹を支えます。海岸線に生えるため、砂地でも倒れない工夫でしょうか。
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足下にも実が転がっていました。

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ムユウジュ Saraca asoca
いわゆる、無憂樹。仏教三大聖樹の1つで、釈迦が生まれた場所にあった木とされているようです。マメ科植物。インド、スリランカ、ヒマラヤ地域の原産。


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インドボダイジュ Ficus religiosa
こちらも仏教三大聖樹で、釈迦が悟りを開いた場所にあった木とされています。熱帯のイチジクなので、気根が沢山出て、1個体で広大な面積を占有したりします。

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インドボダイジュの葉は先端が細長く伸びています。これを滴下尖端と呼び、雨だれが高率良く流れ落ちるのだと言われているようです。

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カカオノキ Theobroma cacao
筑波実験植物園では幹から直接咲く奇妙な花を見ることが出来ましたが、カカオの実がなっているのははじめて見ました。南米北部の原産。

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デイコ Erythrina indica
非常に分布が広いマメ科植物。台湾や中国南部からニューギニア、オーストラリア北部、東南アジアからインド、アッサム、そしてマダガスカルとタンザニアまでが自然分布とされているようです。要するに、海流に乗ってインド洋から東南アジア、ミクロネシアやメラネシアに拡がったということなのでしょうか。ちなみに現在ではE. variegataに含まれます。和名はデイコだったりデイゴだったりします。


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ロウソクノキ Parmentiera  cereifera
幹から直接花を咲かせる幹花性ですが、残念ながら花は咲いていませんでした。細長い面白い実をつけるので、いつか見てみたいものです。パナマ原産。


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Tacca chantrieri
東南アジアに広く分布するタシロイモの仲間。クロバナタシロイモという名前もあるようです。奇怪な花でよく知られています。

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中国南部に自生するT. chantrieriは観察してもそれらしい花粉媒介者が訪れないため、どのように繁殖しているのか分かっていません。そういえば、神代植物公園でも花を見ています。

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ショウベンノキ Turpinia ternata
幹を切ると水が沢山出るところから、この酷い和名がついたらしいのですが…。四国以南の日本から台湾に分布。ちなみに、現在の学名はStaphylea ternataとなっています。


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何やら巨大なイモ。こういうサトイモ科植物は沢山種類があるため、よくわかりません。

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オオハマオモト Crinum asiaticum var. sinicum
タイワンハマオモトとも呼ばれる大型のハマオモト。

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タイミングよく花が咲いていました。見上げる高さ。我が家にもハマユウ(ハマオモト、C. asiatica v. japonicum)がありますが、サイズ感が違います。


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9月に行った新宿御苑の温室の続きです。乾燥地の植物ゾーンにいますが、いよいよ主役であるサボテンやユーフォルビアが登場します。

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Haworthia asperiuscuta
硬葉系ハウォルチアはHaworthiopsisとして軟葉系ハウォルチアから独立しましたが、植物園のハウォルチアは基本的にラベルはそのままです。こちらも明らかにHaworthiopsisなのですが、聞いたことがない名前です。七重宝塔という名前もあり、H. asperiusculaとと表記されている場合もあるようです。まあ、どう見てもH. viscosaかその交配種ですよね。調べてみると、正しい表記はH. asperiusculaの方で、ラベルの名前は誤記ですね。やはりと言うか、H. viscosa var. viscosaの異名でした。タイプ違いくらいのものですかね。


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スミダノユキ Euphorbia grandidens
樹木状になるユーフォルビアです。南アフリカ、スワジランド、モザンビークの原産。


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白条キリン Euphorbia leuconeura
マダガスカル原産の花キリン。花キリンにはいくつか系統がありますが、何に近縁なのでしょうか。

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幹は独特のヒビ割れによりブロック状の模様があります。

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沖天閣 Euphorbia ingens
沖天閣はアフリカの角からタンザニア、ザイールまでアフリカ大陸を横断し、そのライン以南のアンゴラと南アフリカ西部以外の恐ろしく広い地域に分布します。高さ10mを超える巨大なユーフォルビア。


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朝霧閣 Ritterocereus pruinosus
Ritterocereusは現在Stenocereusに吸収されたため、Stenocereus pruinosusとなっています。


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アオサンゴ Euphorbia tirucalli
手前の金鯱ではなく、奥にあるモサモサしたやつです。ミドリサンゴとかミルクブッシュとも呼ばれます。原産地は熱帯アフリカあるいは東アフリカと書かれていることが多いのですが、実際には世界中に移植されているため原産地は長らく不明でした。しかし、キュー王立植物園のデータベースを見てみたら、いつの間にやらマダガスカル原産となっていました。何か関係する論文が出たのかも知れません。


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Zamia pumila(誤)
こちらは近年ではすっかり普及したヒロハザミア(メキシコソテツ)ですが学名が間違っています。Z. pumilaではなくZ. furfuraceaが正しい学名です。ヒロハザミアはプミラあるいはフルフラケアと呼ばれて販売されていますが、本来はそれほど似ているわけではありません。以下のキュー王立植物園のプミラの標本を見れば、葉の形がまったく異なることがわかります。

Zamia pumila
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:270561-2/images

Zamia furfuracea
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:270522-2/images

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リュウケツジュ Dracaena draco
温室栽培だと原産地のような威容は再現出来ないようです。筑波実験植物園の個体も、やはりなかなか分岐せずに背ばかり高くなっていました。カナリア諸島原産。


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トックリラン Beaucarnea recurvata
大きなトックリランは温室に付き物ですが、基本的にサボテンと同じゾーンにありますから、あまり目立ちません。メキシコ原産。

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幹の太り具合はまあまあ。

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フイリウスバリュウゼツラン Agave angustifolia var. marginata
そういえば、
A. angustifolia var. marginata GentryとA. angustifolia var. marginata Trelがありますがどちらを示しているのでしょうか? アガヴェは詳しくないのでよくわかりません。Gentryの方はnot validly publ.とあり、正式に記載されていませんから、Trelの方ですかね。まあ、どちらもA. angustifolia var. angustifoliaの異名扱いとなっています。
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立派な幹があります。

乾燥地の植物のゾーンはここまでです。これより先は熱帯植物のゾーンがまだまだ続きます。


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9月に行った新宿御苑の温室の続きです。まだ多肉植物ゾーンにいます。気になる植物が多く、なかなか進みません。

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青々錦 Aloe tenuior
青々錦が雑草のように蔓延っていました。ちなみに、青々錦はアロエ属から独立し、現在ではAloiampelos tenuiorになっています。アロイアンペロスは非常に丈夫で藪状になるアロエ類です。南アフリカ原産。


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Aloe davyana
ネームプレートには「ホシフリュウゼツ」とありましたが、どうやら「星斑竜舌」と書くようです。アロエっぽくない名前ですが、もしかしたら命名が古いのかも知れませんね。南アフリカ原産。


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Macrozamia pauli-guilielmi
日本ではマクロザミアは滅多に見かけないため、非常にレア感があります。オーストラリア原産の小型ソテツ。

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葉は非常に繊細で実に優美。

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不動剣 Agave horrida
なんだか間延びしたような形ですが、選抜品でなければこんなものなのでしょうか。メキシコ原産。


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Cycas sp.
キカスの不明種。大型で見上げる高さで、実に立派。

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幹も太く貫禄があります。

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Bursera fagaroides
コーデックスとして栽培されるブルセラ・ファガロイデスですが、地植えにするとただの灌木ですね。鉢植えのものは盆栽的な楽しみ方なのでしょう。米国からメキシコの原産。


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ススキノキ Xanthorrhoea preissii
あまり目立たないため注目されませんが、ススキノキは乾燥地を模した温室ではよく見かける植物です。神代植物公園や筑波実験植物園でも植栽されてましたね。オーストラリア原産の1属1種の珍種です。

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幹の葉をカットした跡が面白いですね。

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ハナキリン Euphorbia milii var. sprendens
ハナキリンの大株がありました。これは変種スプレンデンスですが、ミリイ系はすべてハナキリンの和名でいいのか気になります。

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ちらほら花が咲いていました。

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ヒメオニソテツ Encephalartos horrida
人気のエンケファラルトスですが、サイズはまだまだですね。筑波実験植物園の個体よりは大きそうですが、神代植物公園の個体は実に巨大で別種のようでした。


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シャムソテツ Cycas siamensis
シャムソテツは樹形が非常に整い美しいソテツです。実に見栄えしますね。今まで見た中では筑波実験植物園のシャムソテツが最優美でしたね。



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9月に行ってきた新宿御苑の温室の続きです。ここからは乾燥地のゾーンで、いよいよ多肉植物が登場します。

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ドラゴンフルーツ Hylocereus undatus
何やら断崖から垂れ下がるサボテンがあるなあと思ったらドラゴンフルーツでした。面白い展示方法です。ちなみに、2017年にSelenicereusとなりました。中米原産ですが、世界中で食用の果実を目的に栽培されています。

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気根が岩にしっかりと着生しています。

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玉つづり Sedum morganianum
これは上手い生態展示ですね。メキシコ原産。


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Haworthia herrei
代表的な青白い硬葉系ハウォルチアのヘレイですが、現在はHaworthiopsis glauca var. herreiとなっています。様々なタイプがあり、割と外見は異なります。


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アヤミノ × Gastrolea beguinii
タイミングよく開花中でした。
Aloe aristata × Gasteria carinataらしいのですが、アロエとガステリア交配なら× Gasteraloeなのではと思いました。調べてみたところ、× Gasteroleaは有効に出版されていないとあり、やはり× Gasteraloeが正しいようです。ただし、交配親であるAloe aristataがアロエ属から独立しAristaloe aristataとなったため、2019年に× Aristeria属とされています。ということで、現在の名前は「× Aristeria beguinii」です。


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吉祥天 Agave parryi var. huachucensis
一般的にはパリイ系全体を吉祥天と呼びがちで、変種パリイも変種トルンカタも吉祥天と呼ばれたりしますが、何が正しいのかはよくわかりません。


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虎の巻 Gasteria gracilis
KwaZulu-Natal原産と言われているグラキリスですが、現在では由来のわからない種とされています。詳細は不明ですが、タイプ標本がないだとか、記載時の種と現在のグラキリスと呼ばれているものが同一種かわからないだとかが考えられますが、要するに謎の植物ということです。


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朧月 Graptopetalum paraguayense
グラプトペタルムは確かに茎が長く伸びますが、こういう展示は初めて見ました。本来は岩の割れ目に生えるそうですから、これが正しい姿なのかも知れません。


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十二の巻 Haworthia fasciata
残念なことに園芸品種である十二の巻にファスキアタの名札がついていました。これは筑波実験植物園でもそうでしたね。十二の巻はおそらくはH. attenuata系と思しき交配種ですから、ファスキアタではありません。ハウォルチアの栽培品は園芸品種や優良選抜品の掛け合わせが多いので、野生個体とはまったく異なる姿だったりします。植物園の役割からして、園芸種以外ならばフィールドナンバーつきの野生由来の個体を展示すべきではないかと思いますが如何でしょうか。


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王犀角 Stapelia gigantea
ヒトデのような形の異様な雰囲気の花を咲かせる王犀角ですが、残念ながらまだ蕾でした。

乾燥地のゾーンはまだまだ始まったばかりです。続きます。


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9月に行った新宿御苑の温室の記事の続きです。不定期に記事にしていますが、今回は林床っぽいフロアの続きから、空中遊歩道へ行き高い位置から見た温室の状況です。

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クスダマジンジャー(マツカサジンジャー)
Tapeinochilos ananassae
名前の通り面白い花を咲かせる植物ですが、ジンジャーとありますがショウガ科ではなくホオザキアヤメ科です。まあ、ショウガ科に近縁ではあるようですが。オーストラリア北東部、ニューギニアの原産。

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何とも言えない形状ですが、実に目立ちます。

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シナニッケイ Cinnamomum cassia
いわゆるシナモンですが、シナモンとして利用される5種のうちもっとも一般的とのことです。そういえば、板橋区立熱帯植物館で大きなセイロンニッケイは見たことがあります。
しかし、このCinnamomum cassiaという名前には問題があり、インド原産のNeolitsea cassiaの異名でもありnom. illeg.です。現在、シナニッケイはCinnamomum burmanni (ジャワニッケイ、インドネシアン・シナモン)と同一種とされています。中国南部から東南アジアの原産。

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ソーセージノキ Kigelia africana
ソーセージノキは熱帯アフリカに広く分布するノウゼンカズラ科植物です。長く垂れた花柄の先に、重さ5〜10kgにもなる巨大なソーセージ型の果実を沢山つけます。観葉樹としては非常に面白い植物ですが、残念ながら果実は見られませんでした。


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ヒカゲヘゴ Cyathea lepifera
背の高いヘゴも空中遊歩道から見ることが出来ます。

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下から見上げるのではなく、横から見るヘゴの葉は非常に装飾的で美しいものです。
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鱗片に覆われた新芽が見えます。

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ホウオウボク Delonix regia
マダガスカル原産のマメ科植物。熱帯地方で広く植栽されており、日本では沖縄で見ることが出来ます。その花の美しさで有名ですが、残念ながら今回は花は見られませんでした。


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ベニラタンヤシ Latania lontaroides
ベニラタンヤシが大きな美しい葉を広げています。レユニオン島原産。


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上から林床の熱帯植物を見ることが出来ます。サトイモ科やらパイナップル科やら。

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鬱蒼としています。

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崖から水が滴る小さな滝がありました。

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何やら細く垂れ下がる植物に花が咲いています。Russeliaでしょうか? 名札がないので分かりません。

さて、空中遊歩道を渡ったらいよいよ乾燥地の植物たちの登場です。続きます。


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この間行った新宿御苑の温室の続きです。今回は入り口付近の外周部のヤシの鉢植えと、熱帯雨林の林床環境っぽい部屋をご紹介しましょう。

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トックリヤシ Hyophorbe lagenicaulis
小さな鉢植えですが、茎の基部が綺麗に徳利型になっています。モーリタニア原産。

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トックリヤシモドキ Hyophorbe verschaffeltii
滑らかな幹肌が美しいヤシですが、まだ小さいので分かりません。モーリシャスのロドリゲス島原産の珍種。


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ビンロウジュ Areca catechu
東南アジアでビンロウジュの実を噛む習慣があります。フィリピン原産ですが東南アジアに広く移植されています。

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幹はこんな感じ。

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ヤエヤマヤシ Satakentia liukiuensis
ヤエヤマヤシは八重山列島原産ですが、ヤエヤマヤシ属はヤエヤマヤシ1種しかありません。高さ25mに達する大型のヤシです。

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根張りが強そうです。

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アケビバナナ(ピンクバナナ) Musa velutina
ちょうどカラフルなアケビバナナの実がなっていました。耐寒性があるため、日本でも露地栽培可能らしいですね。アッサム、東ヒマラヤの原産。


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こちらはバナナの実ができ始めています。
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背は高くありませんが、葉は大きく通路にトンネルを作っていました。

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ブラジルシシガシラ Blechnum brasilense
南米原産のシダ植物。ここからは半日陰のややジメジメした場所で、熱帯雨林の林床のようでした。


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リュウビンタイも巨大でした。
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リュウビンタイは塊状の塊根を持ちますが、これほど巨大な塊根は初めて見ました。

まだ温室は始まったばかりですが、思いの外内部は広く植物の密度が高いので、見どころが多くなかなか進めません。とはいえ、すべてを撮影出来ないので、これでもセーブしている方です。心残りはありますが、また来れば良いと思い諦めました。
続きはこの先にある空中遊歩道の様子です。ということで続きます。


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今年は植物園を沢山巡るつもりでいましたが、実際には忙しくそれほど行けませんでした。今年の夏はあまりにも暑いため植物園巡りは中断していましたが、最近は涼しくなったため、再開する運びとなりました。先ずは行きやすい新宿御苑へ行って来ました。

当時は雨の予報でしたが、その代わり少し涼しく陽射しが弱く過ごしやすい感じでした。朝イチで向かいましたが、弱い雨が降ったり止んだりしていました。
新宿御苑前駅から大木戸門まで、鬱蒼とした遊歩道を歩きました。入園料は500円ですが、1日券なので出入りが可能です。天候もよろしくないので、今回は温室にターゲットを絞ることにしました。ということで、温室に向かいます。

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巨大なヒマラヤスギ。奥に見えるのが温室。
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ヒマラヤスギに巨大な球果、いわゆる松ぼっくりがついていました。

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温室は熱がこもらないようにか、壁がオープンになっています。真夏の密閉された温室は地獄ですからね。

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途中に池がありました。

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ハスの実がなっています。
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花は遠くに1輪だけ咲いていました。
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蕾は濃色で美しいですね。

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ガガブタも咲き乱れていました。

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ミズカンナらしき大型の水生植物が開花中。
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涼しげな花。

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入り口付近にはカラフルなクロトンなどの鉢植えが沢山ありました。

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入り口付近の植栽にAloe arborescnens、いわゆるキダチアロエだとか医者いらずとか呼ばれている昔から日本で栽培されているアロエが、まあまあの群落を作っています。

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巨大なアガヴェ。

さて、ようやく温室に入ります。どのような植物が見られるでしょうか?

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斑入りのハイビスカスがお出迎え。上から垂れ下がって低い位置で咲いていました。

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コモチクジャクヤシ Caryota mitis
東南アジア原産の面白い形の葉を持つヤシです。これは鉢植えの小株でしたが、板橋区立熱帯環境植物館では結実する様子を見ることが出来ました。


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Ficus umbellata
最近ホームセンターでもよく見かけるウンベラータですが、熱帯性のイチジクですからまあそれなりに巨大に育ちます。西アフリカ、ギニア湾沿いの原産。


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プルメリア
ちょうど開花中でした。中南米、カリブ海地域の原産。


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サンタンカモドキ Acokanthera spectabilis
アカネ科のサンタンカに似ていますが、こちらはキョウチクトウ科で毒があるようです。覚めるような鮮烈な赤。南アフリカ原産。ちなみに、現在はA. oblongifoliaと同一種とされているようです。


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巨大なビカクシダの塊。

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アメフリノキ Samanea saman
「Rain Tree」と呼ばれるマメ科の樹木。テレビCMでお馴染みの「この木何の木」というあれですね。中米から南米北部の原産。現在では世界中の熱帯地域に植栽されているようです。

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花が少し咲いていました。ネムノキによく似ていますが、ネムノキ属(Albizra)ではありません。

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Portea petropolitana
ブラジル原産のパイナップル科植物。

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タンクブロメリアなので水が溜まってますね。
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蕾が沢山。

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オウコチョウ Caesalpinia pulcherrima
見上げる高さにマメ科植物の葉が拡がっています。ジャケツイバラ(蛇結茨)の仲間のようです。その美しい花が見られなかったのは残念。中米原産ですが、世界中に植栽されているようです。


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天井にツルが張っていました。名前が分かりませんが、アリアケカズラでしょうか?
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割りと大型の花。

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フウリンブッソウゲ Hibiscus schizopetalus
ケニア、タンザニア原産。まるで作り物のよう。


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Dendrochilum
デンドロキラムが沢山並べてありましたが、如何せん地味なので無視されてました。しかし、デンドロキラムは香りの良い蘭として有名なので、嗅いで見ないと勿体ないですよ。

実は温室はまだ入り口付近です。まだまだ続きます。


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長く続いた筑波実験植物園の記事も今回でラストです。乾燥地の植物を集めたサバンナ温室に長く居すぎたせいで、時間がなくなってしまいました。時間がないため、熱帯雨林温室は今回は行きませんでした。まて次回と言うことにしましょう。帰りは行きと順路を変えました。ゆっくりとはしていられないので、あちこち見られなかったのは心残りです。

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奇怪に枝を伸ばす樹木。地面に擦っていますが、気にせず枝を伸ばしていますね。

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ちょうどハンゲショウ(Saururus chinensis)が見頃でした。ハンゲショウはアジアの水辺に生えるドクダミの仲間です。小さい穂が花で、葉の一部が白く色付きます。
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それほど目立つ植物ではありませんが、一面見渡す限りのハンゲショウは見事でした。

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サワギキョウ(Lobelia sessifolia)が咲いていました。

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コウホネらしき植物。花はどうでしょうか?
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ちょっと開花していました。オゼコウホネ(Nuphar pumila v. ozeensis)と言う変種のようです。

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そういえば、あちこちにホタルブクロが咲いていましたね。

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エチゴトラノオ(Pseudolysimachion ovatum ssp. martimum)の可愛らしい花。

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オウゴンオニユリ(Lilium lancifolium v. flaviflorum)が見頃でした。

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こちらにもホタルブクロ。

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一見して食べられそうな赤い実があちこちになっていました。しかし、キンギンボク(ヒョウタンボク)の実には毒があるとのことです。
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警告標識がありました。

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ユウスゲ(キスゲ、Hemerocallis citrina v. vespertina)の儚げな花が咲いていました。
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まるで透かしのような繊細な花ですね。

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雰囲気の良い水辺。今度はゆっくり散策したいものです。

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何やらデカくて派手なキノコ。キタマゴタケかな?

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と言うことで、筑波実験植物園に行って来ました。植物のラインナップや充実ぶりは、さすが国立科学博物館の関連施設と言ったところでしょうか。しかし、今回は時間配分に失敗しました。次回はもう少しゆっくり見たいですね。まだ、回っていない場所が沢山あります。夏場はしんどそうなので、秋口に涼しくなってきたらまた来ましょうか。


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6月に行った筑波実験植物園ですが、実はまだ少しだけ続きます。今回はいよいよ温室から出て研修展示館に向かいます。

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道すがら、公開していないバックヤード的な温室がありました。立ち入ることは出来ませんが、沢山の植物が栽培されている様子が分かります。

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研修展示館の隣にある小さい水生植物温室に入ります。入って右側はマングローブ林が再現されており、ヒルギが植えられていました。

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左側には水生植物の池があります。
こちらは、Ottelia cordataと言う東南アジア原産のトチカガミの仲間だそうです。


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ガガブタ Nymphoides indica
ガガブタは毛の生えたような面白い花がを咲かせます。名前はよく聞きますが実際に花を見たのは初めてです。


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Cyrtosperma johnstony
赤黒い葉柄が目立つ大型のサトイモ科植物です。サトイモ科植物は水辺に生えるものが割と多い植物です。

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よく見ると、赤い毛に覆われていました。毛の生え具合がそのまま模様となっているようです。

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ショウジョウヤシ
緋色が鮮やかなヤシです。名前は猩々緋から来ているのでしょう。


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水生植物温室は研修展示館に繋がっています。一階には、いくつか展示がありました。

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ラフレシアの模型。ラフレシアは木性つる植物に寄生しますから、植物園といえど簡単に栽培出来ないでしょうね。そもそも、人工的に栽培出来るのか分かりませんが。

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ショクダイオオコンニャク
こちらも模型。神代植物公園にしろ筑波実験植物園にしろ、開花期間中に行っていないので、実際に咲いているところを見たことはありません。


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こちらは、ホルマリンかアルコールかわかりませんが、浸漬された標本です。光合成しないマヤランと言う蘭で、地下で育つそうです。どうやらとても珍しい植物のようです。生態上、発見しにくいだけかも知れませんが。

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二階は研究室で、ガラス越しに見学出来ます。

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このように、絶滅の可能性のある植物が培養器を中で維持されています。植物園が研究施設でもあることを実感しました。


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昨日に引き続き筑波実験植物園の熱帯林の温室(熱帯資源植物温室)にいます。

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Pandanus utilis
マダガスカル原産のビヨウタコノキです。気根が沢山出ています。


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Cocos nucifera
ココヤシはちょうど実がついていました。分かりにくいので下に拡大した写真を追加。
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Etlingera elatior
トーチジンジャーです。花は生食出来るそうです。


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Clusia hilariana
白く丸い蕾が面白いクルシアはあまり馴染みがない植物ですが、フクギ属(Garcinia)やテリハボク属(Calophyllum)あたりと近縁みたいですね。

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下向きに開く花は、多肉質でしっかりとしています。

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Durio zibethinus
ドリアンはなかなかの高さですが、実はありません。何やら温室栽培だと実がつきにくいらしいですね。


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Ravenalia madagascariensis
オウギバショウ、あるいはタビビトノキと呼ばれます。板橋区立熱帯環境植物館で初めて見ましたが、こちらの方が圧倒的に巨大です。

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全体を撮ろうとしましたが、逆光で上手く撮れませんでした。しかし、たまたまですがちょっとエキゾチックな感じに。

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Heliconia caribaea
ちょうど開花していました。見上げる高さの、オウムバナの仲間です。


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Carludovica palmata
パナマソウは以前から気になっていた植物です。古い分類体系であるクロンキストや新エングラーでは、パナマソウはパナマソウの仲間と言う謎の説明があったせいですが…。


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Mesua ferrea
セイロンテツボクです。テツボクは鉄のように硬いと言われていますが、材が水に沈むことでも有名です。


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Angiopteris evecta
ナンヨウリュウビンタイの巨大な葉が通路にまで伸びていました。

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根元の塊茎も抱えるような大きさでした。周囲には子株がいっぱい育っています。

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巨大なAnthurium?Philodendron? ネームプレートはありませんでした。
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ちょうど花穂が出ていました。

これで、温室は終了です。まあ、実際にはこの熱帯林は、熱帯資源植物温室で熱帯雨林温室は別にあるのですが、時間がなくて見れませんでした。残念。


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相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っていますが、いよいよ熱帯地域に移動します。長かった乾燥地も終わりです。しかし、乾燥地の温室に時間をかけすぎました。あまりゆっくり出来ませんでした。

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Cycas siamensis
アジア原産のシャムソテツですが、美しい樹形ですね。これで乾燥地の温室も終了です。


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Philodendron squamiferum
温室をつなぐ接続部にいくつか鉢がありました。こちらは、ワタゲカズラ。

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葉柄に毛が生えています。ゴワゴワしていそうですが、柔らかいそうです。

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Theobroma cacao
カカオの花が咲いていました。ここからは熱帯林に入ります。

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熱帯林の樹木は幹から花を直接咲かせるものがあります。

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Citrus limon 'Ponderosa'
赤子の頭くらいの巨大な実が沢山なっていましたが、なんと驚くべきことにレモンなんだそうです。


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鬱蒼としています。

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植物園の温室にはつきもののベニヒモノキ。

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Coccoloba pubescens
見上げたら巨大な葉がありました。ハマベブドウの仲間ですから、実は食べられそうですね。


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マンゴーのまだ青い実がなっていました。

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Musa chiliocarpa
よく見るとセンナリバナナがなっていました。

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非常に高い場所にありますから、バナナだと気がついて探さないと分かりません。ミッシリ詰まっていますが、あまり美味しくはないので主に観賞用です。

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Musa 'Morado'
アカバナナにも実がなっています。

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まだ赤くなっていません。

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Musa acuminata 'Dwarf Cavendish'
サンジャクバナナの花です。背が低いため、普段見ることがないバナナの花を間近で見ることが出来ました。
熱帯林は後編に続きます。


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相変わらず筑波実験植物園の温室にいます。今日はマダガスカル島原産の植物を見ていきましょう。花キリンやディディエレアの仲間など非常に個性的です。

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Euphorbia geroldii
トゲなし花キリンのゲロルディイがよく開花しています。我が家のゲロルディイは、植え替えてからと言うもの、まだ花を咲かせてくれません。


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Euphorbia didiereoides
ディディエレオイデスは一見して花キリンには見えませんが、枝をみれば実に花キリンです。

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激しいトゲに覆われます。対して、我が家のディディエレオイデスはまだ分岐すらしていません。

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Euphorbia viguieri var. capuroniana
噴火竜の変種カプロニアナも巨大かつ実に太いですね。

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沢山開花していました。我が家の噴火竜は初めて一輪だけ咲いたばかりで、カプロニアナなどはまだ未開花です。

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Euphorbia pedilanthoides
枝が細いペディラントイデスも、ここまで育つと風格があります。

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幹がここまで太くなるとは驚きです。我が家のペディラントイデスはまだ爪楊枝レベルですからね。見られるようになるには、どれくらいかかるでしょうか?

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Alluaudia procera
プロケラも温室ならではのサイズです。キツネザルの飛び交うマダガスカル乾燥林を構成する代表的な植物です。


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Didierea trollii
地面を這う面白いディディエレアです。Alluaudiaに近縁なトゲトゲの灌木。


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Alluaudia dumosa
トゲのないつるつるした枝を持つドュモサですが、実に奇妙な姿の植物ですね。葉がまだないので余計に不思議な感じになっています。


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Operculicarya pachypus
人気のパキプスも剪定しないで育つと普通の灌木ですね。

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Operculicarya decaryi
デカリイが巨大に育っています。これを見ると、デカリイはちょっとコーデックスとは言うには微妙ですよね。


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Uncarina roeoesliana
ウンカリナが開花していました。ロエオエスリアナは小型の普及種です。我が家のロエオエスリアナはサイズ的には開花しても良さそうなのに、まったく開花の兆しが見えません。そういえば、ウンカリナはトゲトゲの果実がつきますが、これは足に絡まり踏みつけられることにより果実が壊れて、移動中に種子がこぼれると言う面白いものです。そして、果実が壊れるためには、踏みつける動物にはある程度の体重が必要です。ところが、マダガスカル島で大型動物と言えばキツネザルですが、足の裏が柔らかいのでウンカリナの果実を踏みつけるのは困難です。これは、絶滅した巨鳥エピオルニスが想定されています。ですから、現在は森の中に生えるウンカリナは大型のものばかりで、実生苗がまったくありません。むしろ、牛が踏みつけるため、牧場の周囲には実生苗が沢山生えているそうです。



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相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っています。昨日はオーストラリアの植物でしたが、本日は多肉植物の本場である南アフリカの植物をご紹介しましょう。

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Encephalartos arenarius
「スナオニソテツ」とネームプレートには書いてありました。美しい新葉が展開していますが、何だかシダみたいですね。


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Encephalartos trispinosus
コンパクトで可愛らしいエンケファラルトスです。


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Encephalartos horridus
人気のホリドゥスも葉が混み合って美しいですね。


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Aloe ramosissima
ラモシシマ=ラモシシムムはディコトムムとは異なり低い位置からよく分岐します。現在はアロエ属から分離されAloidendron ramosissimumとなっています。


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Aloe plicatilis
プリカティリスも立派です。現在はアロエ属から分離されKumara属となっています。


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Adenia glauca
グラウカも立派です。


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Adenia globosa
グロボサは葉がすぐに脱落するため、トゲだらけの枝が繁り面白い姿になります。そういえば、多肉植物の即売会でも現地球らしき大玉は見かけますが、不思議と小さな実生苗は見た記憶がないですね。


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これは、アカンやつかも知れません。ネームプレートには「ハワーシア・ファスキアータ(十二の巻)」とありますが、まあおそらく誤りですよね。
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拡大するとこんな感じ。ファスキアタは葉の内側に結節がありませんから、これはアテヌアタ系ですね。まあ、十二の巻でしょうね。しかも、十二の巻は由来の分からない園芸品種ですから、純粋なアテヌアタかどうか分かりません。まあ、ただの結節がバンド状になる選抜品かも知れませんが。
せっかくですから、我が家のフィールドナンバー付きの由緒正しき栽培個体を見てみましょう。

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H. fasciata DMC 05265
こちらが本家本元のファスキアタです。分かりにくいのですが、葉の内側に結節はありません。ちなみに、野生由来だと結節は繋がらないことが多いように思われます。

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H. attenuata RIB 0060
こちらがアテヌアタです。葉の内側はザラザラしています。やはり、結節は繋がっておらずバンド状にはなっていません。



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7月に入りましたが、6月に行った筑波実験植物園の話の続きです。まだ、乾燥地の温室ですが、オーストラリアの植物がいくつかありました。オーストラリアの大半は乾燥地ですからね。他の大陸と地続きではないため、独自に進化した面白い植物が見られます。

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Callistemon pinifolius
ブラシノキの仲間が咲いていました。我が家にも赤い花のブラシノキがありますが、この種類は葉が非常に細長く花色も珍しいですね。

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ブラシノキはこのような面白い実がつきます。我が家でも沢山つきますが、枝にしっかりくっついており落果しません。中の種子も出てきませんが、火事になると出てくる仕様です。オーストラリアは山火事が多いため、このような変わった生態となったのでしょう。

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Banksia spinulosa
バンクシアは花が咲いていないと地味で目立たないですね。オーストラリア原産。

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バンクシアの風変わりな果実を見るのは2回目です。神代植物公園ではまだ緑色の若いB. integrifoliaを見たことがあります。バンクシアの種子も火災により飛び出すタイプです。

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Xanthorrhoea glauca
ブラックボーイは開花中ではなく、伸びているのは花がらのようです。オーストラリア原産。


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Brachychiton rupestris
ボトルツリーと呼ばれるブラキキトンも巨大です。こちらもオーストラリアの原産です。

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Cycas rumphii
立派なルンフソテツですね。がっしりとしています。オーストラリアからマレー半島の原産。


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Macrozamia communis
その美しさに息を呑むと同時に、その巨大さに圧倒されます。これも植物園の温室ならではです。しかし、自宅で育てるのはちょっと難しいですよね。オーストラリア原産。

長かった乾燥地の温室ももう終盤です。多肉植物の聖地である南アフリカとマダガスカルで最後ですかね。熱帯林の温室も楽しみです。



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乾燥地帯の多肉植物を見てきましたが、今回は海外のソテツが登場します。日本のソテツは普及種ですから我々日本人は珍しく感じませんが、海外のソテツは大半が絶滅危惧種です。植物園では素通されがちですが、非常に珍しい植物なので気にしてあげて下さい。

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Washingtonia filifera
見上げる高さのワシントンヤシの仲間です。ネームプレートには「オキナワシントンヤシ」とありました。最初、「沖縄ワシントンヤシ」と読んでしまい混乱しましたが、「翁ワシントンヤシ」ですね。


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タチボウキ Asparagus myriocladus
タチボウキはアスパラガスの仲間ですが、調べると複数の種をタチボウキと呼んでいるみたいで、学名はよく分かりませんでした。と言うのもネームプレートが手書きで消えかかっていて読めなかったからです。しかし、筑波実験植物園のHPを見ていたら、タチボウキの学名があったのでA. myriocladusであると分かりましたが、一般的にタチボウキはA. macowaniiとされることが多いようです。

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う〜ん、読めない…。「タチボウキ、ユリ科、南アフリカ」くらいは分かりますが。

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Hura clepitans
幹がトゲトゲのスナバコノキです。妙な和名ですが、英名の訳だそうです。よく分からないのですが、羽根ペンなどを使っていた時代に、余分なインクを吸わせるために砂を用いたそうで、その砂を入れる容器としてスナバコノキの実を使っていたそうです。果実は完熟すると破裂することで有名です。

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見上げる高さまで枝があります。植物園の温室は見上げてナンボなのですが、同じ場所を行ったり来たりさしている私を追い越した方々は皆下ばかり見てましたね。

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Dracaena draco
龍血樹も非常に背が高いですね。しかし、マカロネシアに生えるあの奇妙な姿は、温室では再現出来ないのでしょうか?


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ソテツ地帯が始まりました。何故かネームプレートがありません。
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良い幹ですね。

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Dioon edule var. angustifolium
葉が乱れていますが、エドゥレの変種です。エドゥレは非常に長寿なソテツですが、代わりに恐ろしく生長が遅いことが知られています。通常は最大1〜1.5mほどの高さになりますが、過去の調査では2000歳を超える個体も確認されています。

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ボウチトセランが大暴れしています。学名はネームプレートでも一般的にもSansevieria cylindricaとされていますが、S. angolensisが正式な学名です。しかし、SansevieriaはDracaenaに吸収されてしまいました。ですから、2018年よりDracaena angolensisとされています。

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展開中の新葉が美しいですね。こちらも名前は分かりませんが、何だかDioonっぽいですね。

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やはり名前が分かりません。しかし、葉はコンパクトで面白い形をしています。まあ、Encephalartosのなんかでしょうね。

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Encephalartos fridrici-guilielmi
コーンが出ています。


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Sansevieria masoniana
葉の幅が広いサンセヴィエリアです。2000年に記載された新種ですが、やはり2018年にDracaenaとなりました。しかし、何やら非常口に並んでいるようにも見えますね。


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Encephalartos ferox
トゲオニソテツですね。「ferox」の名前の通り葉はトゲトゲしています。


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こちらは手書きのネームプレートがありましたが、ほぼ消えていて読めませんでした。立派なのになぁ。

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Encephalartos trispinosus
青白く美しいエンケファラルトスです。人気のホリドゥスより華奢で繊細な感じがします。

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Encephalartos ferox
こちらもトゲオニソテツです。実があったので雌株のようです。
ソテツの実を見ていたら、以前に読んだどこかの植物園に行った人のブログを思い出しました。うろおぼえですが、ソテツの実が沢山こぼれているので、植物園が売れば儲かるのになんて感じのことが書いてありました。しかし、ソテツは雌雄異株で花期が揃わないといけませんから、植物園では受粉はなかなか難しいでしょう。1種類1株と言うのも珍しくありませんし、複数株あっても雄株と雌株とは限りませんからね。そうすると、このトゲオニソテツの実は雑種かも知れませんね。発芽能力のない秕か、あるいは近縁種同士ならば発芽能力はあるかも知れません。しかし、いずれにせよ、そんな怪しげなものを植物園が売るのは問題でしょう。植物園は我々市民の憩いの場であると同時に、研究施設でもあるため責任があるのです。

さて、乾燥植物の温室はまだ続きます。外縁をほぼ一周したので、中心に入ります。どのような植物が見られるでしょうか?


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今日も筑波実験植物園の温室の続きです。乾燥地の温室から抜け出せません。

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Agave parryi var. huachucensis
吉祥天系の変種フアクケンシス(ホーチエンシス)です。このサイズは迫力がありますね。

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Agave filifera supsp. schigera
白糸の王妃系のスキゲラ(シジゲラ)ですが、なんかそれっぽくありません。ずいぶん葉が細長いですね。
Agave geminifloraとかAgave ornithobromaあたりに見えなくもないような…

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Euphorbia punicea
ジャマイカ原産の樹木状のユーフォルビアです。名前だけは知っていましたが、実際に見たのは初めてです。

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ジャマイカ・ポインセチアとも呼ばれます。花が咲いていてラッキーでした。

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ブーゲンビレアも巨大に育っています。

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Euphorbia leucocephala
園芸品種の「ダイアモンド・フロスト」の原種ですね。しかし、育ったらこんなに大きくなるとは知りませんでした。

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Bursera fagaroides
ブルセラも巨大。


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Simmondsia chinensis
いわゆる「ホホバ」と言うやつで、化粧品に使われるホホバオイルで知られています。砂漠の灌木。
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Agave attenuata
巨大物恐怖症の人が見たら卒倒しそうなアガヴェです。なんというか非常に粗大な感じがします。なんか苗をそのままの比率で巨大化したみたいな違和感がありますね。

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Dioscorea elephantipes
亀甲竜ですが、出ている茎が太いですね。

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ツルは見上げる高さまで伸びていました。

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Pseudobombax ellipticum
プセウドボンバクスは胴切りして仕立てがちですが、地植えだとこんな感じです。


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トックリラン(Beaucarnea recurvata)の群生地。
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地植えだと太り方が違いますよね。

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Ceiba pendandra
見上げるような高さのカポックです。しかし、一般的にはシェフレラの方をカポックと呼びがちですよね。

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幹は白く滑らか。

240622111102518
Salvia discolor
割と珍しいサルビアです。

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じっくり花を探したら一輪だけ咲いていました。


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引き続き筑波実験植物園の温室の話です。この乾燥地域の温室が一番広いので、じっくり見ると時間がかかります。

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Agave guiengola
グイエンゴラも美しいロゼットを作っています。


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Melocactus zehntneri
ゼウントゥネリの見事なCephalium。色合いも美しいですね。


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Melocactus macrodiscus
マクロディスクスのCephaliumは3分頭していました。マクロディスクスはゼウントネリの異名になっています。果実が飛び出していますね。そういえば、メロカクタスの果実はトカゲが食べるそうです。また、地面に落ちればアリが運搬することもあるそうです。


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Melocactus bahiensis
埋もれるように生えるバヒエンシスです。


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Fouquieria macdougalii
マクドウガリイもかなりのサイズです。

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少しだけ花が咲いていました。ハチドリが訪れる細長い管状の花です。通路から少し距離があったもので、拡大してもなお遠いですね。もっと近くで見たかったのですがね。

240622110143672
Fouquieria fasciclata
ファスキクラタ(ファシクラータ)もワイルドに育っています。剪定しないで地植えならば、フォウクィエリアはこんな感じですよね。


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Idria columnalis
いわゆる観峰玉ですが、イドリア属になっています。現在はFouquieriaです。

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幹はなかなか太っていますね。

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名札を見忘れましたが、Fouquieria purpusiiですよね?

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Euphorbia poissonii
巨大なポイソニイです。アフリカでは家畜のための生け垣として利用されると言いますが、なるほどこれなら納得です。
まだまだ乾燥地の温室は続きます。


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昨日は温室に入ると言っておきながら、入口まででした。入口付近を30分くらいウロチョロしていましたから、なかなか進みません。写真を撮りすぎてスマホか過熱してしまい、カメラが強制終了するわシャッター速度が落ちてブレブレになるわで、スマホのご機嫌を伺いながらで時間がかかってしまいました。1時間以上温室にいたので、馬鹿みたいに汗をかいてしまいました。

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Portulacaria afra
いわゆる銀杏木ですが、なかなかこのサイズにはなりませんよね。斑入りの「神楽の舞」は園芸店でもお馴染みですね。実はポルツラカリア属はサボテン科に近縁な植物です。

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この多肉質でハート型の葉が特徴です。
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すっかり木質化しています。ちなみに、脇の葉は雑草と言うかただのコミカンソウです。

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Pereskia aculeata
杢キリンと呼ばれる樹木状の原始的なサボテンです。ぱっと見はサボテン感がありませんが、非常に鋭いトゲがあります。

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Pereskia guamacho
グアマコは現在はペレスキアではなくLeuenbergeriaになっています。ペレスキアは2つのタイプがあると言われてきましたが、遺伝的な解析を経て2013年に南アメリカ南部に分布するペレスキアをレウエンベルゲリアとして分離しました。レウエンベルゲリア属は茎に気孔があり樹皮形成が遅いなど、より原始的な特徴を持ちます。

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根本はこんな感じ。
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茎にはトゲがあります。
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よく見たら花が咲いていました。

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何やら巨大なオプンチアかありましたが、倒れています。

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Opuntia tuna
立派な金武扇です。


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着生サボテンがうねっていました。

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温室内にも金鯱。

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Ferocactus glaucescens
王冠竜は群生していました。


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Ferocactus schwarzii
ポツンと黄彩丸。

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こちらの黄彩丸は開花中でした。

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Mammillaria hahniana f. lanata
玉翁殿もワイルドな出来。しかし、このラナタはデータベースにない名前なんですよね。よく分かりません。


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リプサリスがぶら下げてありました。青柳(R. cereuscula)でしょうか?

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Pachycereus pringlei
武倫柱はやや危うい角度で育っています。
温室はまだ入口付近ですが、またもや長くなったので明日に続きます。



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さてさて、昨日に引き続き筑波実験植物園に行ってきた話です。いよいよ温室に到着しましたが、なんと地植えの多肉植物が温室前に沢山植えられているじゃないですか! まあ、ユッカとかアオノリュウゼツランはわかりますが、サボテンも地植えされているのは割と驚きでした。

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Yucca flaccida
先ずは満開のイトランがお出迎え。


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Agave americana
植物園にはつきものの巨大なアオノリュウゼツランです。なかなかのサイズでした。


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Hesperoyucca whipplei
ヘスペロユッカは知りませんでした。2種類しかない属のようですね。


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Agave striata
アガヴェも沢山ありました。私はあまり興味がないので、ふ~んと言った感じでしが。


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Dychia aff. ibiramensis
ディキアも屋外に地植えされていました。aff.がついていますから、イビラメンシスに類似した種類と言う意味です。こういう正体不明の未記載種は沢山あります。

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ちょうど開花していました。ディキアの花は初めて見ましたね。

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巨大なユッカらしき植物が開花中。ここいら辺は詳しくないので、ネームプレートがないため何だかよく分かりません。Y. rostrata?

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まさかの屋外に地植えされた金鯱。
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金鯱は2014年にKroenleinia属となりEchinocactusから分離されましたが、分子系統解析ではFerocactusです。またそのうち名前が変わるかも知れません。

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枯れた花茎ですが…
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屋根を突き破っています。

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Agave franzosini
ネットではA. franzosiniiと呼ばれがちで、「i」が余計ですね。現在はアオノリュウゼツランの変種、A. americana var. franzosiniとされています。


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Jacaranda mimosifolia
温室脇に置かれた鉢植えのジャカランダが開花していました。美しい花です。

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温室の入口の小スペースに置かれたイポメア。
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ちょうど開花していました。ヒルガオと言うかサツマイモの花ですね。

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Aloidendron dichotomum
ネームプレートはまだアロエ属のままでした。


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Adenia glauca
これぐらい太れば貫禄が出ますね。


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Euphorbia tirucalli
青珊瑚だのミルクブッシュだの呼ばれているティルカリですが、頭が重そうです。

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根本はだいぶ木質化していますね。

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Fouquieria splendens
メキシコの砂漠ではお馴染みのOcotilloです。

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幹はなかなか太らないみたいです。まあ、根本から叢生するタイプの灌木で、コーデックスではありませんからね。
温室はまだ入口です。明日からは本格的に温室に入ります。



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今年は積極的に植物園へ行こうと決めていたのですが、まったく行けていません。予定ではすでに3〜4の植物園に行っているはずなのですが…。3月4月は外の多肉植物置き場を整備したり、多肉植物を外に出したり、植え替えたりと、とにかく週末はバタバタしていていました。5月は公私ともに忙しく、多肉植物のイベントにも参加出来ませんでした。と言うことで、6月に入り身動きがとれるようになりましたから、ようやく植物園巡りを開始します。しかし、もう夏ですよ。困ったことに。真夏の温室は地獄ですから、ちょっと躊躇してしまいます。今回だって6月末ですから、まあ危険な暑さです。まあ、7月8月はないとして、また秋口に再開する予定です。

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と言うことでやって来ました。筑波実験植物園です。

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入館前に巨大なソテツ(Cycas revoluta)がお出迎え。高さは何メートルあるでしょうか?

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入館すると「つくば夏の洋蘭展」を開催していました。ギリギリ開催期間中でした。つくば洋蘭会の協力とのことです。

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Den. treacherianum
デンドロビウム・トレアケリアヌムは私の好きな蘭です。なかなか見かけないので嬉しいですね。
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しかし、これだけの群生株はお見事。

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Rl. dygbiana
こちらも面白い蘭です。ちなみに、洋蘭は属名が略されますから、Rl.はRhyncholaeliaの略です。しかし、見た瞬間にB. (Brassavola)だと思ったのに違うので混乱しましたが、
現在Rhyncholaeliaとなっているそうです。蘭を調べていたのはもう10年くらい前ですから、情報がいちいち古臭いわけですな。

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Rlc. King Harold
交配系のカトレアです。大輪で実に鮮やかです。見応えがあります。このように、洋蘭は複数属を交配して新品種を作り出すことが出来ますから、交配が非常に盛んです。ちなみに、Rlc.は並びから推測すると、Rhy. × L. × C.でしょうか?


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Ren. 20th WOC Singapore 2011
レナンテラは鮮烈な赤で大好きですが、品種とか交配についてはまったく分かりません。

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レナンテラのこの強烈な赤はあまりない感じがします。

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C. purpurata fma. flamea
プルプラタ系のカトレアです。面白い模様の入り方ですね。

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C. tenebrosa
何やらえらく色がくっきり分かれています。非常に面白いですね。


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Paph. bellatulum
コンパクトで可愛らしいパフィオです。3花揃って綺麗に咲いています。


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Bulb. frostii
花を見なくても分かるBulb.ですが、花も典型的な形です。かつては、Bulb.じゃなくてCirr.とすべきなんて言われたりもしましたが、結局はBulb.で落ち着いたみたいですね。

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Bulb.は腐ったような臭いのものもあり、ハエを呼びます。だから、地味な腐肉色です。

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Mcp. tibicinis
背の高い蘭で13本も花茎があることもあり迫力があります。

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すごい迫力。

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C. purpurata fma. carlea
こちらもプルプラタ系のカトレア。リップの淡い色合いが美しいですね。交配系の大きく派手な色合いで見栄えするものが主流ですが、原種はまた別の美しさがあります。


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Phrag. Andean Fire
フラグミペディウムは捻れた花弁が垂れるものが主流ですが、こういう可愛らしいタイプの方が好みです。


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C. Aloha Case
絶妙な色合いのカトレア。


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Den. secundum fma. album
デンドロビウムは種類も多く、姿も非常に多様で面白い蘭です。

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さて、洋蘭もたっぷり堪能しましたから、ようやく外に出ました。鬱蒼としていますが、とりあえず温室を目指します。
写真はトチノキですが、こんなに背が高いトチノキは初めて見ました。街路樹として植えられているトチノキと言うかマロニエは、環境が合わないのか葉が痛みがちであまり見た目がよろしくないですよね。


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セコイアの並木はあまりに巨大。メタセコイヤと交互に植えられて比較できる仕様です。
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この激しい幹肌が良いですね。

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端の方に誰も気が付かないような小さな池があったりします。
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なにやら、花が咲いていますね。何でしょうか?
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Echinodorus grandiflorus subsp. aureus
エキノドルスはアクアリウムに利用される水生植物です。アクアリウムで使われる植物の多くは水中葉と水上葉を持ちますから、このように育てることが出来ます。と言うより、水嵩が増した時とかに一時的に水中葉を展開する場合が多いので、アクアリウムでは割と無理矢理に水中葉を維持しているだけですよね。


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Sarracenia leucophylla
食虫植物のサラセニアも開花中でした。食虫植物は貧栄養の湿地に生える植物です。


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巨大なカナリーヤシ(Phoenix canariensis)の脇に温室があります。長くなったので今日はここまで。いよいよ明日は温室に入ります。


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去年の12月に板橋区立熱帯環境植物館に行ってきましたが、その時の撮影した写真をご紹介しています。過去、4回に渡り不定期に記事にしてきましたが、本日で最後です。喫茶店で昼食をとった後、喫茶店脇の通路にあった植木鉢にも中々面白い植物がありました。

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喫茶店の脇に巨大なヤシの葉が見えます。1階に植えられている植物です。

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マニラヤシ Veitchia merrillii
こちらは通路に置かれた植木鉢のヤシです。すっきりとした形が美しいですね。


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Pachypodium geayi ?
何気なくパキポディウムがあったりします。名札がありませんが、ゲアイっぽい感じがします。


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花キリンが沢山咲いていました。

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サンゴアブラギリ Jatropha podagrica
サンゴアブラギリの花が咲いていました。昔から有名な塊茎植物です。


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Adenium obesum
塊根植物のアデニウムです。現在、A. arabicumやA. socotranumはA. obesumの異名となっております。特徴はやや異なりますが、産地毎の変異程度と考えられているのかも知れません。


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イランイランの木
イランイランの木も開花していました。香水の原料として有名で、私も香りをかぎましたが強い芳香がありました。それほど目立たないため、気が付かずに素通りしている人ばかりでした。実に勿体ないことです。


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ミドリサンゴ Euphorbia tirucalli
ミルクブッシュとも呼ばれ園芸的に一般的ですが、ユーフォルビアですから乳液は有毒で刺激性があります。世界中の暖地に植えられ帰化していますが、何かの薬となるのではないかと盛んに研究されています。


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トゲナシハナキリン Euphorbia geroldii
トゲナシハナキリンが開花していました。あまり盛んに分岐せず、直立しない姿が面白いですね。名前のようにトゲがありません。

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トゲナシハナキリンの花は丸みがあり美しいものです。

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キンゴウカン Acacia farnesiana
マメ科植物。可愛らしい花が咲いていました。「香りアカシア」と呼ばれ、香水にも使用されるそうです。しかし、匂いをかぐのを忘れてしまいました。残念。
現在では、アカシア属ではなくVachellia属とされているみたいです。


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Plumeria pudica?
特徴的な葉はP. pudicaだと思うのですが、名前を見るのを忘れてしまいました。

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花が咲いていましたが、見上げないと分からないため、見過ごしてしまいがちな気もします。

さて、と言うわけで初めて板橋区立熱帯環境植物館に行ってきたわけですが、私個人的には非常に満足度は高かったです。本で名前だけ知っているような熱帯植物を見ることが出来ました。施設の規模は小さいのですが、熱帯森らしく密度が高く見どころは沢山ありまます。入館料は安いので私はお得感がありましたが、熱帯植物に興味がなければ面白さも半減してしまうかも知れません。私は本で読んだフタバガキ科植物だのイランイランの木の花だのが見れて感激したわけです。無闇矢鱈に本を読んできましたが、たまには読書も役に立つこともあるものですね。次はどこの植物園に行こうか思案中です。


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去年の12月に板橋区立熱帯環境植物館に行ってきましたが、沢山の熱帯植物の写真を撮ってきたのでご紹介しています。前回までは熱帯低地林でしたが、本日は雲霧林に入ります。霧が発生する雲霧林はシャクナゲや蘭が見られます。

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非常に湿度が高く、窓が結露していました。しかし、あまりにも写真を撮りすぎたせいか、スマホが熱々に加熱してしまいました。シャッターが中々下りずブレてしまい、残念ながらほとんどの写真は駄目でした。

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ウツボカズラがよく育っていました。普通は傷みがちですが、湿度が高いせいか非常に綺麗です。

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カクチョウラン Phaius tankervilleae
立派な大型の地生ランです。洋蘭は基本的に着生種ですから、地生種自体があまり見かけません。他にもあちこちに蘭が咲いていましたが、そもそもカクチョウランはあまり見ない珍種ですね。この仲間は種類を見分けるのがとても難しいそうです。


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ジゴニシア 紫小町
聞いたことがない蘭でしたが、Zygopetalum x Aganisiaと言う組み合わせの交配種のようです。現在では、「× Zygonisia」と表記するようです。

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Coelogyne multiflora
100輪以上の花を咲かせるそうです。よく育った群生鉢は何本も花茎を出して実にゴージャスな雰囲気になります。

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Vanda
ちょうど良いタイミングでした。ヴァンダは豪華ですが、あまり家庭向きではないので憧れますね。


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Monstera deliciosa ?
ホウライショウも立派です。モンステラと呼んだ方が一般的ですね。しかし、一般的にホムセンなどで見るモンステラはM. adansoniiですが、こちらはM. deliciosaでしょうか? モンステラは詳しくないのですが、M. macrocosmと言う種類がM. deliciosaと混同されることもあると言います。しかし、M. macrocosmは学術的に記載がありません。一体、何者なのでしょうか?


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Medinilla magnifica
シャンデリアの様な花を沢山つけますが、残念ながら開花期ではありませんでした。神代植物公園の大温室では、5月のバラフェスタの時に咲いていましたね。


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Lecanopteris crustacea
こちらはウラボシ科のシダ植物ですが、変わった特徴があります。根元か膨れていますが、内部は空洞になっておりアリの巣になります。アリノスシダとも呼ばれ、何種類かあるみたいです。アリ植物は気になる存在ですが、初めて見ました。


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Hydnophytum
こちらは有名なアリノスダマです。種類は不明ですが、根元の膨らみは迷路状になっており、やはりアリの巣が出来ます。


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ヘゴ付けの蘭が沢山ありました。

さて、いよいよカメラの具合がよろしくないため、いい時間なので昼飯をとりました。熱帯環境植物館の2階にある「喫茶店クレア」と言うお店です。マレーシアなどのアジアンフードのお店です。ちょうど土日だけの営業のようです。グリーンカレーとブルーフラワーハーブティーを頼みました。
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グリーンカレーは少し辛いくらいで、ガチな店ほどではないので食べやすかったです。
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美しい青のティーです。
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レモン果汁を入れると色が変わります。
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混ぜれば紫色に変わります。しかし、酸っぱいため、ガムシロップを入れる作法のようです。個人的には青色の時がお茶らしいさっぱりした味で一番好きでしたが。

この後、カメラが復活したので、喫茶店の脇の通路で鉢植えの植物の写真を少し撮り、国際多肉植物協会の例会に向かいました。次回でラストです。


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去年の12月24日に行った板橋区立熱帯環境植物館で撮影した写真です。普段見ることが出来ない珍しい熱帯植物が沢山ありました。本日は熱帯低地林のラストです。

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コモチクジャクヤシ Caryota mitis
フィッシュテールパームと呼ばれる面白い形の葉を持つヤシ。スリランカでは糖蜜をとるようです。
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花が咲いていました。
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上の方には果実もなっています。実は2階の通路から近く、よく観察することが出来ます。
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2階から見ると、実にたわわに実っていることが分かります。
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果実は成熟すると黒みが増します。たまたまですが、良いタイミングでした。それほど頻繁に見られるものではないでしょうから。

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何気なく巨大なリュウビンタイの葉が茂っていたりします。ネームプレートはないので、知らないと素通りしてしまいますよね。葉をかき分けて見ると、根元に塊根があります。暗くて上手く撮れていませんでしたが。

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ちょっとした滝がありました。このような飛沫がかかるような場所には、周囲とは異なる植物が生えていたりします。ここでは、コウトウシュウカイドウが生態展示されていました。

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コウトウシュウカイドウ Begonia fenicis
八重山諸島などに分布するベゴニアです。渓流沿いの岩上に生えますから、滝の飛沫のかかる場所に植えるのは理にかなっています。


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熱帯では、このように背が高い樹木に着生したり、つる植物が巻き付いたりします。熱帯の雰囲気がよく出ていますね。

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ルンフソテツ Cycas rumphii
一見してヤシに見えるソテツです。高さ10メートルにもなるそうですが、幹は細く葉の雰囲気もありヤシに似ていますね。非常に分布が広いソテツで、種子が海流に乗って移動すると言われています。

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パラゴムノキ Hevea brasiliensis
ゴム産業のために世界中にプランテーションが作られ、森林破壊の原因の1つになった植物です。


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アブラヤシ Elaeis guineensis
パームオイルを採るためにプランテーションで栽培されるヤシです。パームヤシとも呼ばれています。ゴム産業が下火になってからは、アブラヤシかプランテーションの主役となったのでしょうか。他の油糧作物より油の収率は良いとされています。アブラヤシは2種類ありますが、こちらは西アフリカ原産のギニアアブラヤシですね。産業利用されるのはギニアアブラヤシの方です。

231224110315292
カレーリーフ Murraya koenigii
ちょっと驚きました。これがあのカレーの木かと。
オオバゲッキツとも呼ばれているようです。香りの強い葉を香辛料として利用していますが、そのようなタイプの香辛料はミカン科が多いような気がします。カレーリーフもミカン科ですが、一見して山椒の仲間かなと思いました。山椒もミカン科ですからね。しかし、山椒ではないとのことです。ナンヨウザンショウと言う名前もあるようですが。
さて、かつて読んだ『香辛料の民俗学』(中公新書)では、カレーの木として出てきました。何でも、カレーの木の話をすると、カレーは木に生るものではないと説教されてしまうとのこと。

ちなみに、カレーリーフはMurraya属から分離され、現在はBergera koenigiiとなっています。Bergera属は1属1種の単形属です。

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オオベニゴウカン?
名札を見忘れたので何だか分かりませんが、外見的にはネムノキっぽいので、オオベニゴウカン(大紅合歓)かなあと思います。2階まで届くサイズなのでヒネム(緋合歓)ではないはず。沢山開花していました。
ちなみに、オオベニゴウカンの学名はCalliandra haematocephalaです。ボリビア原産ですが、世界中の暖地に移植されています。

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モクセンナ Senna surattensis
如何にもなマメ科植物です。ちょうど開花していました。樹形がよく花が咲くため世界中の暖地に移植されています。

231224110503165
パパイヤ?
2階の通路からパパイヤらしき植物の花が見えました。日本だと高さ2〜3メートルになり、秋頃に青い実が実り寒さで枯れてしまいます。たまにスーパーでパパイヤの青い実が売っていることもあります。私はピーラーで細く削ってサラダにしたりして食べています。しかし、流石に熱帯環境植物館では2階までくるサイズに育っています。冬に枯れませんからね。

ここから先は雲霧林に入ります。とは言え、熱帯低地林は実はすべて見ていません。写真の撮りすぎでスマホのバッテリーが激減してしまったので、ショートカット出来る空中歩道を渡りました。まあ、また来ればよいだけのことです。バッテリーはあった方が良さそうですけどね。とりあえず、キリが良いので本日はここまでとしましょう。続きはまたそのうちにまとめます。


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昨日の続きです。去年の12月24日に板橋区立熱帯環境植物館で撮影した写真をご紹介しています。素晴らしい熱帯植物が無限にあるかのように植えられていました。

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ウチワヤシ Licuala grandis
非常に美しい団扇というか扇のような形の葉を持つヤシです。オウギヤシとも呼ばれるようです。


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Hopea odorata
熱帯雨林を構成する有名な樹種であるフタバガキ科植物です。本を読むとやたらにフタバガキ科と言う名前が出て来ますが、実際に見たことはありませんでした。根元だけの写真ですが、板根をつくるタイプの植物だからです。まだまだですが、少し板根化し始めているように見えます。


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何となく巨大なビカクシダがあったりします。

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セイロンニッケイ Cinnamomum verum
いわゆるシナモンです。強い匂いがありますが、クスノキの仲間ですから納得出来ます。実際の植物は初めて見ました。
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シナモンの葉は葉脈が目立ち観賞価値がありそうですね。

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ゴバンノアシ Barringtonia asiatica
面白い形の種子から発芽しています。種子はヤシの実のように海を漂うタイプです。しかし、この面白い種子から芽が生えた姿が面白がられて、たまに販売されていますが、やがて種子は朽ちてなくなり、木も巨大に育ちます。ですから、インテリア代わりの観葉植物としての寿命は短く、育てきれなくていずれ廃棄される運命にあります。隣に親木がありますが、日本では珍しい生長後の姿です。


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アマメシバ Sauropus androgynus
面白い花が咲いているなあと思いましたが、調べたらコミカンソウに近縁な仲間のようです。まあ、確かにそんな感じですね。スケール感はまったく異なりますが。ちなみに、漢字では「天芽芝」と書くようです。
国内でも健康食品化したことがあるようですが、気管支炎を誘発するらしく、販売中止となっています。しかし、実際に自生地では食用とされており、加熱調理の過程で毒性が分解すると言われているようです。

さて、現在ではBreynia androgynaとなっているそうですが、何やら少し事情が込み入っているみたいですね。コミカンソウ関連はごちゃごちゃしていてよく分かりません。

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Trevesia palmata
「スノーフレーク・ツリー」と呼ばれているようで、氷の結晶のような形の面白い葉を持ちます。葉は1メートルほどあります。ウコギ科らしい切り込みがある面白い葉です。

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サトウヤシ Arenga pinnata
樹液から砂糖を取る有名なヤシです。しかし、熱帯環境植物館はヤシが多いですね。植物園と言えど国内ではあまりヤシは見かけませんから、国内では貴重なものもあるのかも知れません。ただ、私がヤシに詳しくないため、それを実感出来ないことが悔やまれます。

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Alsomitra macrocarpa
ハネフクベと呼ばれる空を飛ぶ羽がついた種子を飛ばす植物です。たまにテレビで取り上げられていますね。
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羽のついた種子はグライダーのように高さ30〜40メートルから滑空します。

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ククイノキ Aleurites moluccanus
種子に油が沢山含まれるため、灯油にされたことからキャンドル・ツリーと呼ばれます。調べて出てくる画像と葉の形が異なりますが、これはおそらく異形葉性を示しているのでしょう。植物が若い時と成熟してからとで、葉の形が異なることは珍しいことではありません。異形葉性を示しやすいウコギ科ではなく、トウダイグサ科と言うことです。


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ビワモドキ Dillenia indica
植物分類学の本を読んでいた時に、ビワモドキ科と言う名前があり気になっていました。身近なビワモドキ科植物がありませんからね。私は初めて見ましたが、赤味がある幹が特徴的です。
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葉は強い葉脈があり、ビワの葉を連想させるからビワモドキなのでしょう。

すべての植物を撮影しているわけではありませんが、気になる植物が多すぎて中々進めません。ここまでで、実は温室入口から最初の角まで来ただけです。撮った枚数が多すぎて、載せていない写真もあります。しかし、終わりませんから先に進みます。と言っても、本日はここまでとしましょう。


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去年のクリスマス・イブに国際多肉植物協会の東京例会に出席しました。とは言うものの、実はメインの目的は植物園にあります。最近、植物園に行こうとアチコチ調べていたのですが、例会の会場は板橋区立熱帯環境植物館でしたから、ちょうど両方行けるので一挙両得だったのです。と言うわけで、去年の年末に行った板橋区立熱帯環境植物館の体験記です。長くなるので、記事は何分割かにします。

板橋区立熱帯環境植物館は焼却炉の熱で暖かくしている施設です。暖房要らずで温室を加温出来ますから、熱帯植物の栽培には最適です。
私も図鑑でしか見たことがない沢山の熱帯植物を見ることが出来ました。写真はもう大量に撮りましたから、ちょっとずつ記事にしていくつもりです。

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入口。この日は小中学生が無料の日でした。中に入ると子供が結構いましたね。

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地下一階からスタートしますが、最初の部屋は水槽が並ぶミニ水族館になっていました。

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クラゲもいました。

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淡水フグ。中々出て来てくれませんでした。

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ナイフフィッシュを直に見たの初めてです。

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オウギバショウ Ravenala madagascariensis
さて、階段を登ると、いよいよ熱帯林の温室が始まります。階段近くには大きなオウギバショウがありました。タビビトノキと呼ばれることが多いですよね。まだ小さいので、本来の美しい姿ではありません。


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ヒトデカズラ Philodendron selloanum
葉柄の跡が独特で良く目立ちます。あまりヒトデカズラとは呼ばれず、セロームの名前でよく観葉植物にされます。茎は自立しないので、地面をニョロニョロ数メートル這っていました。本来は樹木の幹に寄りかかって育つ登攀植物ですよね。
しかし、ネットではP. selloumと言う名前で流通していますが、実際にはP. selloanum、つまり「セロアヌム」です。さらに言えば、現在の正式な学名はP. bipinnatifidumだったりしますが、あまり知られていないように思われます。

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セロームの葉
地植えのせいか葉も巨大です。


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ウナズキヒメフヨウ Malvaviscus penduliflorus cv.
メキシコからコロンビア原産のアオイ科植物。下向きに花が咲くことから、「頷き」と命名されてようです。1日花なので、上手くタイミングが合いませんでした。本来は赤花です。また、フヨウと言っても、Hibiscusではありません。

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アダン Pandanus odoratissimus
いわゆるタコノキの仲間です。トカラ列島以南の海岸沿いに生えます。命名年からするとP. odoratissimusは1801年とかなり早いのですが、「nom.illeg.」、つまり命名規則の誤用があると言うことで、現在は保留名です。そのため、1804年に命名されたP. utilisがアダンの学名になっています。

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アダンの気根
アダンは枝や幹から気根を出して、地面に付くと根を張り独特の見た目になります。


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マカダミアナッツ Macadamia tetraphylla
誰も行かない階段脇にマカダミアナッツの鉢がありました。実がならないと目がいかないかも知れません。しかし、一般的にマカダミアナッツはM. integrifoliaとされていますが、こちらはM. tetraphyllaです。マカダミア属は4種類あるわけですが、皆同じようにマカダミアナッツとして食用になるのでしょうか?


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オヒルギ Bruguiera gymnorhiza
マングローブを形成する樹種の1つです。あまり目にする機会はありませんよね。

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上からオヒルギを見ていたら、巨大淡水エイであるヒマンチュラ・チャオプラヤが見えました。上からも見られることを知らない方も多そうです。

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他の樹木を突き破ってそそり立つ巨大なヤシの木がありました。ヤシはまったく分からないので、名前は分からず。

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キンカチャ Camellia chrysantha
中国原産の照葉樹。カメリア属ですから椿やお茶の仲間ですね。椿の原種には黄色系の色素がないため、大分騒がれたようです。しかし、残念ながら寒さに弱く日本では庭で育てられません。実はお茶としても利用されてきたようです。どのような風味なのでしょうか? ちなみに、現在の学名はC. petelotiiとなっています。

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バニラ Vanilla 
高額な香辛料ベスト3に入るバニラですが、熱帯のランの実から取れます。バニラのあの黒いつぶつぶは種子だったりします。種類は分かりませんが、バニラ属は100種類以上ありますから、私には判別出来ません。一般的なV. planifoliaと言うことになるのでしょうか?
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バニラは蔓性で天井まで伸びています。

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ムラサキモクワンジュ Bauhinia purpurea
熱帯温室はとにかく見上げると様々な発見があります。マメ科らしき面白い葉の樹木がありました。ムラサキソシンカと言う名前の方が一般的なようですね。
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面白い形の葉。若い葉は食用とされ、酸味が強いそうです。

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ハスノハギリ Hernandia 
これがハスノハギリかと少し興奮しました。そのせいかブレブレになってしまいました。H. nymphaeifoliaだったでしょうか。忘れてしまいました。ハスノハギリは南方系の海岸植物です。遺伝子解析によるAPG分類体系がほぼ完成しましたため調べていたのですが、ハスノハギリ科は身近に近縁種がないので、いつか見てみたいと思っていました。


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モモタマナ Terminalia catappa
暖地の樹木ですが、果実が浮くので海流に乗って分布を広げるのです。ヤシやマングローブと同じですね。東南アジアの熱帯林について書かれた本には良く登場する木です。

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Osmoxylon lineare
初めて見た知らない植物です。ヤツデと同じウコギ科植物と言うことです。葉の切れ込みが激しいですね。

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開花中でした。

実は以上の植物は、順路の始まり付近に植えられていたものだけです。かなりの密度で沢山の熱帯植物が植えられていました。ですから、同じ場所に10分以上ウロウロしていましたから、大分不審者風だったかも知れません。
板橋区立熱帯環境植物館はそれほど大きな施設ではありませんが、注意して見れば実に面白いものです。それなりに人は入っていたにも関わらず、私のように立ち止まり観察したりラベルを確認する人は見かけませんでした。実に勿体ないことです。植物園は事前知識があるとより楽しむことが出来ます。知らなければただの風景ですが、知っていればそこは宝の山になります。熱帯林について書かれた本やら図鑑やらを2、3冊読むだけで世界が一変します。皆様も植物園に出かけてみては如何でしょうか?


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神代植物公園の大温室の続きです。大温室を見た後は園内を少し散策して帰りました。

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去年も見ましたが、やはり温室と言ったらバカでかい金鯱は定番。そう言えば、金鯱の学名は2014年にEchinocactus grusoniiからKroenleinia grusoniiになりました。ちなみに、2021年にはFerocactus grusoniiなる名前も提唱されているみたいです。

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吉祥天 Agave parryi var. truncata
アガヴェには詳しくないので、いったい何がトルンカタなのか不思議です。かなりの大株。吉祥天はAgave parryi var. parryiのような気がしますが…


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長刺白寿丸 Mammillaria geminispina

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益荒丸 Echinopsis rhodotricha
エキノプシスに見えませんが、ネームプレートにはそうありました。しかし、Achanthocalycium rhodotrichumという名前もあり、どうにもはっきりしません。詳しく調べてみる必要がありそうです。

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実が出来ています。

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黒龍 Pterocactus tuberosus
塊根性のサボテン。


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亀甲牡丹 Ariocarpus fissratus

大温室はここまで。
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地湧金蓮 Musella laciocarpa
「ちゆうきんれん」と読むみたいです。地面に生える金色の蓮という意味でしょうか? 如何にもなバショウ科。

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出口にサラセニアがあり、花が咲いていました。
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小さなサラセニアです。サラセニアなどの食虫植物は貧栄養の湿地に生えるため、昆虫を栄養分とします。
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大型のサラセニアもありました。

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大温室を出て少しぶらぶらしました。睡蓮池はちょうど開花期でした。
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ピンクの花もあります。

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ヤマブキショウマ
歩いていると何気なく野草か咲いていたりします。


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ユリノキ
非常に背が高い木です。モクレン科植物として有名ですが、初めて見ました。

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あちこちに花はあるのですが、高い場所にあるのでよく見えません。双眼鏡を持ってくれば良かったですね。

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ホソバタイサンボク
タイサンボクの花はよく目立ちます。

という訳で、神代植物公園のバラフェスタに行って来ました。バラももちろん良かったのですが、去年咲いていなかった大温室の植物の花を見れたのもあり大満足です。関東にも他にも植物園はいくつかあるみたいですが全く行ったことがないので、時間があれば少しずつ行ってみたいとは思っています。


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引き続き神代植物公園の大温室の話です。熱帯植物のゾーンを終え、ラン室、そしてお待ちかねの多肉植物のゾーンへ。

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Aristorociha cauliflora
休憩所にも鉢がいくつか置いてありました。これは花はありませんでしたが、幹が面白い。

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幹が錦松のように割れています。

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 Anguraecum florulenthum
長い踞が特徴のラン。この踞には蜜が溜まっており、非常に口が長い特定の蛾だけが蜜を吸うことができます。


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Coryanthes mastersiana × Stanhopea reichenbachiana
去年は蕾しか見られませんでした。説明によると、2〜3日しか咲かないので、見られたらラッキーとのこと。いわゆる、バケツラン。

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鉢底から不思議な花が出てきます。

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Stanhopea deltoides
こちらも開花中。実にラッキーでした。


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Draculaも咲いていました。

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カトレア系交配種ですが、非常につよい芳香がありました。カトレア系は香りが強いものが多いので、カトレア型のランを見かけたらとりあえず匂いを嗅いで見ます。

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Cirrhopetalum skeateanum
この仲間は悪臭がするものもあります。


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Potangis dactyloceras

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赤バナナがなっていました。非常に高い位置に付いているため、見上げないと分かりません。

乾燥地のゾーンに入ります。結構、植物は入れ替わっていました。
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Aloe branddraaiensis
葉が回転しているサイズのAloe 
branddraaiensisは珍しいですね。

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Pachypodium bispinosum
何やら面白い形に仕立てられたビスピノスム(ビスピノーサム)。

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Pachypodium succulentum
枝が暴れていますが、開花中です。

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Pachypodium eburneum
みっしり詰まった形です。


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ゲラルダンサス
一見してただのツタですが、ウリ科の塊根植物です。

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葉の下を覗くと巨大な塊根が見えます。

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中央の灌木は実はOperculicarya pachypusです。枝振りが激しいのでよく見えませんが、かなりの太さです。

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Encephalartos rehmannii
葉が非常に美しいソテツ。

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幹もなかなか美しいですね。

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メインの側の反対の狭いスペースに、目立たない灌木がありますが、よく見ると面白い実が生っています。Banksia integrifoliaです。バンクシアはオーストラリア原産で、火災の後に種子が飛び出す面白い習性があります。火事が頻繁に起きるオーストラリアの環境に適応しています。

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神代植物公園のバラフェスタに来ましたが、バラ園を十分に堪能しましたから、大温室を見に行きました。去年もこのくらいの時期に神代植物公園を訪れるました。大温室では様々な珍しい熱帯植物を見ることが出来ましたが、残念ながら開花していない植物もまあまあありました。今年はバラフェスタにあわせて来ましたが、大温室にはどんな花が咲いているでしょうか?

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Nepenthes boschiana
ウツボカズラです。
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咲いた跡か咲く前か分かりません。

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Aphelandra sinclariana
これから苞から花が出て来ます。


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Aristrochia salvadorensis
一見してただの藪になっていますが、地面を見ると花が咲いています。気付いていない人もいましたが、開花中のものは看板がありますから探して見ましょう。

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非常に変わった花です。ウマノスズクサ科は不思議な形や色のものが多いですよね。地際から生えるのは珍しく感じます。
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去年も咲いていましたが、何度見ても面白いですね。

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モクセンナ Cassiana suratte
如何にもなマメ科です。


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Aristolochia gigantea
こちらもウマノスズクサ科。去年は無かった気がします。人の顔ほどある巨大輪です。ツル植物で見上げた場所にあるため、やはり気が付きにくいですね。古い園芸図鑑に海外の植物園の写真が載っていましたが、まさか実際に目にすることができるとは驚きです。


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Medinilla magnifica
ノボタン科。大量に咲いています。

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面白い形ですね。

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Tacca chantrieri
いわゆるタシロイモの仲間です。去年はTaccaだ!、と身を乗り出しましたが、残念ながら咲いていませんでした。今年はその不思議な花が見られてラッキー。


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Clerodendrum  ugandense
シソ科植物。花が蝶に見えることから、「Blue Butterfly Flower」と呼ぶそうです。


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パラミツ Artocarpus heterophyllus
いわゆるジャックフルーツですが、幹から直接30kgにもなる実がなります。去年も小さい実しかありませんでしたが、木が小さいのであまり実も育たないのかも知れません。まあ、タイミングが悪いだけかも知れませんが。


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よく見ると、幹にアリノトリデが着けてありました。ランと同じく着生植物です。膨らんだ茎の中は迷路状の穴が空いており、アリが巣を作ります。

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タマリンド Tamarindus indica
東南アジアあたりの旅行記を読むとよく出て来る名前です。


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ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
去年も咲いていましたが、2本くらいでした。今年は咲年なのか沢山咲いています。

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すごい色合いです。

続きます。


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神代植物公園のバラフェスタの続きです。いよいよ、メイン広場を見ていきます。香りが良いものは印がついていて分かるようになっています。香りもバラの楽しみの1つですね。

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とにかく、一面バラか咲いています。

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「Double Delight」
1977年、アメリカ作出。


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「Queen Elizabeth」
1954年、アメリカ作出。


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「Elina」
1983年、イギリス作出。超巨大輪です。


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「Bischofsstadt Paderborn」
なんか、設置されているパネルの英名の方が間違えて「Royal Scarlet Hybrid」になっていました。1964年、ドイツ作出。

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「Blue Bajou」
1998年、日本作出。


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「Summer Snow」
1936年、アメリカ作出。


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「Concertino」
1976年、フランス作出。

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「Eridu Babylon」
2008年、オランダ作出。


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「Lavaglut」
1979年、ドイツ作出。


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「花霞」
1984年、日本作出。

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「Knock Out」
2000年、フランス作出。


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「Pomponella」
2005年、ドイツ作出。


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「Little Artist」
由来不明。


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「Honorine de Braband」
由来不明。


たっぷりバラを鑑賞したので、大温室へ向かいます。様々な熱帯植物がありますが、去年は咲いていないものもありました。今年はどんな花が見られるでしょうか?


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去年、神代植物公園で多肉植物展があり、ちょいと覗いてきました。その時、ポスターがあり、バラフェスタが次の週あたりからはじまることを知りました。実は神代植物公園はバラがかなりすごいらしいのです。まったく知りませんでした。また来ようとは思いましたが、残念ながら忙しく行けませんでしたから、来年こそはと思っていました。ということで、神代植物公園のバラフェスタを見てきました。


入場すると直ぐにコンクールに入賞したバラが展示されています。さすが、バラフェスタですね。
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右の道を進むと、いよいよバラ園へ。まずはコンクール苗から。小さい苗ですが、非常に変わったタイプが沢山ありました。ネームプレートはありませんから名前は分かりません。
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色が変わっていきます。バラっぽくない花の形です。

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細かい花が密につきます。

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花色が変わります。

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ここからは、ネームプレート付きのバラです。
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「モーツァルト」
小型ですが密についていいですね。


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名前を見るのを忘れました。みっしり詰まった形。

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「Rosa sericea pteracantha」
中国原産の原種バラです。赤いトゲに羽が付いています。


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バラソフトを食べて一休み。続きます。


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神代植物公園の大温室の続きです。いよいよこれがラスト。


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Echinocactus grusonii
地植え温室につきものの巨大な金鯱。


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Copiapoa dealbata
黒士冠の大群生株。

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Carnegiea gigantea
いわゆる弁慶柱です。採取が禁止されており、生長が遅いため、このサイズは植物公園ならでは。


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Stenocereus eruca
入鹿と呼ばれるサボテン。地面を這いながら真下に根を生やして、古い茎は枯れていきます。ですから、常に移動しながら育つ珍しい生態を持ちます。


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Welwitschia mirabilis
奇想天外と呼ばれる、長命で知られる植物。葉は2枚で無限に伸びますが、先端が裂けて沢山の葉があるように見えたりします。


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Encephalartos leumannii

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Encephalartos horridus
ホリダスもこのサイズ。

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Xanthorrhoea preirssii
ススキノキですが、ブラックボーイの呼び方の方が有名かもしれません。開花中の模様。


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Astrophytum myriostigma
鸞鳳玉。これはデカい上、よく詰まっています。

以上で大温室は終了です。
バラはかなりの面積がありましたが、ほとんどがまだつぼみでした。一応、来週から春のバラフェスタが始まるそうです。
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本日は2時間ほど公園内を歩きましたが、半分も見れませんでした。またイベントがあれば、見ていない所も廻りたいものです。


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神代植物公園の大温室もいよいよ大詰め。最後の多肉植物ゾーンです。


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トックリラン
このサイズですよ。さすが地植え。


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Kalanchoe baharensis
うねるような幹を見ると何だかわかりませんが、これはカランコエです。見上げると見覚えのある葉が見えます。こんな巨大株ははじめて見ました。

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Aloe dorotheae
ドロテアエも群生すると、この迫力。

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Aloidendron dichotomum
このサイズは憧れます。苗を持っていますが、こうはならないというか、出来ないというか。


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Euphorbia horrida
太くよく締まっています。ここまでの群生株は地植えならでは。

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Cephalopendandra ecirrhosa
内部がやられていますが、枯れていないようです。塊根を持つウリ科のツル植物。


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Euphorbia gottlebei
花キリンの1種の大分岐株。細い葉が特徴。

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Euphorbia abyssinica
巒岳の名前で知られるユーフォルビア。

大温室は次でラスト。


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神代植物公園の大温室の続きです。
睡蓮池と小笠原ゾーンです。


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温室内の睡蓮は、熱帯睡蓮です。
これは"Midnight"。


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"King of Siam"

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Nymphaea colorata
この色彩で原種とは…
西アフリカ原産。
そういえば、池の中にグッピーらしき小魚がちらほらいました。

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よく見ると、壁にパイナップル科植物が沢山置いてあります。

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こちらはショクダイオオコンニャク。巨大な花(仏炎苞)を咲かせることで有名です。

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ムニンノボタン
小笠原の絶滅危惧種。


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オガサワラビロウが結実中。

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オオハマギキョウ
このサイズでキキョウ科の植物。
ここら辺の植物はまず見ることはないだけに、レア度は高いです。

続きはいよいよ多肉植物の部屋です。


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神代植物公園の大温室の続き。
ラン室の次はベゴニアの部屋。


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すごい種類がありますが、詳しくないので解説出来ません。

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花を水に浮かべてあります。

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葉も美しい垂れ下がるタイプ。

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細かいフリンジがあるタイプ。

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こういう原種系が好きだったりします。

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これは華やかで良いですね。

続きます。

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神代植物公園の大温室の続き。まだ、ラン室。


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Epidendrumの交配種。エピデンドラムは花茎が伸びて、花が固まって咲くので目立ちます。

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Bulbophyllum arfakianum
蛇の様な模様。


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Dendrobium cuthbertsonii
非常にかわいらしいデンドロビウム。確か夏の暑さにかなり弱かった様な…。この仕上がりは驚異的。


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Ascocenda系交配種。鮮烈な赤。

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Miltonia系交配種。ミルトニアは柔らかい感じの花で好きなのですが、やはり夏の暑さに弱いタイプです。

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Epidendrum schechterianum
みっちり詰まった様な形のエピデンドラム。


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Oncidium系交配種。

続きます。

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