2021年の新種の花キリンであるEuphorbia spannringiiとEuphorbia fuscocladaを最近ご紹介しました。参照したのはThomas Haevermans & Wilbert L. A. Hetterscheidの2021年の論文、『Taxonomic changes and new species in Malagasy Euphorbia (Euphorbiaceae)』です。論文中では13種の花キリンの新種の記載と、レクトタイプを1種、ネオタイプを2種、エピタイプを1種、さらには複数の異名(Synonym)を提案しています。さて、本日はその中からEuphorbia makayensisについて見ていきます。

Euphorbia makayensis
2023年の5月に開催された木更津Cactus & Succulentフェアにて購入しました。
新種・マカイエンシス
Euphorbia makayensis Haev. & Hett., sp. nov.
Euphorbia亜属Goniostema節に属し、E. psammiticolaおよびE. leandrianaに類似します。しかし、E. makayensisは、若いトゲの上の部分が非常に細く柔軟ですぐに消失する点において、類似の2種とは異なります。さらに、E. makayensisの花被片の先端は丸みを帯び内壁は滑らかですが、E. psammiticolaでは花被片の先端が鋭角で内壁には5列の針状毛が垂直に並ぶ点が異なります。また、E. makayensisは花序の花被片が最大8個ですが、E. leandrianaでは2〜32個です。
特徴
高さ50〜100cmの低木で、幹は多肉質で雌雄同株です。主茎は直径4cmまでで、樹皮は灰褐色で滑らかです。まばらに枝分かれし、枝は直径2〜3cmでトゲに覆われます。葉は落葉性で全縁、樹齢によりサイズが異なります。葉柄は短く(1mm)赤みを帯びています。
葉身は4〜10cm × 1〜3cmで倒披針形です。基部は細長く、先端は亜鋭形〜円形ですが尖端は尖ります。辺縁は赤みを帯び無毛です。一次脈および二次脈は表側で目立ち、主脈は葉裏に顕著です。葉は緑色かわずかに灰白色で、若い時は鮮やかな赤色を帯びる。
托葉刺(stipular spines)は単純で基部は膨らみ、あるいは葉の基部の下に1本の短い副刺(accesory spines)があります。
花序は二叉花序で長さ約10cmで、1つの枝に3〜4個の花序が同時につきます。亜頂生で3回二叉に分岐し、花序あたり4〜8個のCyathiaが出来ます。花柄の表面には粘着性があり、鮮やかな赤みがかるピンク色です。
最後に
以上が論文の簡単な要約です。
花は咲き始めで苞が開ききっていないため、残念ながら記事には載せられませんでした。過去の写真は探す手間がかかりすぎるため断念しました。というわけで、花の写真はありません。悪しからず。
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Euphorbia makayensis Haev. & Hett., sp. nov.
Euphorbia亜属Goniostema節に属し、E. psammiticolaおよびE. leandrianaに類似します。しかし、E. makayensisは、若いトゲの上の部分が非常に細く柔軟ですぐに消失する点において、類似の2種とは異なります。さらに、E. makayensisの花被片の先端は丸みを帯び内壁は滑らかですが、E. psammiticolaでは花被片の先端が鋭角で内壁には5列の針状毛が垂直に並ぶ点が異なります。また、E. makayensisは花序の花被片が最大8個ですが、E. leandrianaでは2〜32個です。
特徴
高さ50〜100cmの低木で、幹は多肉質で雌雄同株です。主茎は直径4cmまでで、樹皮は灰褐色で滑らかです。まばらに枝分かれし、枝は直径2〜3cmでトゲに覆われます。葉は落葉性で全縁、樹齢によりサイズが異なります。葉柄は短く(1mm)赤みを帯びています。
葉身は4〜10cm × 1〜3cmで倒披針形です。基部は細長く、先端は亜鋭形〜円形ですが尖端は尖ります。辺縁は赤みを帯び無毛です。一次脈および二次脈は表側で目立ち、主脈は葉裏に顕著です。葉は緑色かわずかに灰白色で、若い時は鮮やかな赤色を帯びる。
托葉刺(stipular spines)は単純で基部は膨らみ、あるいは葉の基部の下に1本の短い副刺(accesory spines)があります。
花序は二叉花序で長さ約10cmで、1つの枝に3〜4個の花序が同時につきます。亜頂生で3回二叉に分岐し、花序あたり4〜8個のCyathiaが出来ます。花柄の表面には粘着性があり、鮮やかな赤みがかるピンク色です。
最後に
以上が論文の簡単な要約です。
花は咲き始めで苞が開ききっていないため、残念ながら記事には載せられませんでした。過去の写真は探す手間がかかりすぎるため断念しました。というわけで、花の写真はありません。悪しからず。
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