昨年、池袋の鶴仙園がリニューアルオープンしたのですが、リニューアル後しばらく経った9月に見に行きました。当然、見るだけにとどまらず、まあいくつかの多肉植物を買ってしまったわけです。その時の1つが小型のガステリアである、Gasteria bicolor var. liliputana GM 271でした。異様な小ささや群生のしやすさなど、見かけ上は園芸品種感がありますが、驚くべきことにフィールドナンバー付きですから、野生個体に由来するようです。さて、ではこの矮性ガステリアは一体何者なのでしょうか。毎度、困った時はColin C. Walkerの解説を参照するのが手っ取り早いので、探すとやはりありました。Colin C. Walkerの2023年の論考、『Gasteria bicolor var. liliputana』を見てみましょう。

Gasteria bicolor var. liliputana GM 271
ガステリア属はアロエやハオルチアと近縁の近縁な属で、2020年のVan Jaasveldの報告では、ナミビアと南アフリカに26種が含まれています。
Gasteria bicolor var. liliputanaは、Gasteria bicolor var. bicolorよりほとんどの特徴が小さい点で異なります。そのことが、名前の由来となっています。G. bicolor var. bicolorの葉の長さは最大40cmになりますが、著者のコレクションのvar. liliputanaは、葉の長さは最大5cm、葉の幅は1.5cmです。生長は比較的遅く、やがて基部から控え目に枝分かれし、小さな群落を作ります。イギリスでは、春に咲く花穂は枝分かれしないで高さ最大38cmになり、最大24花を咲かせます。花は長さ15mmで、約半分が膨らんだ胃袋型です。花は淡いピンク色で、狭い開口部は目立つ緑色の縞模様があります。
Gasteria bicolorは東ケープ州の固有種で、広く分布し変異が非常に大きいため、多くの異名があります。変種liliputanaは分布が限定されており、GrahamstownとAlicedaleのGreat Fish Noorsveldに限定されます。しかし、変種liliputanaはサイズや色、葉にかなりの変異があり、一部のクローンはロゼットにならず二列性となります。

Gasteria bicolor
以上がColin C. Walkerの解説でした。
変種liliputanaは個体差がかなりあるようですが、それが自生地で見られる個体差なのか、栽培されるうちに出現した変異なのかは分かりません。しかし、私が入手した株は、フィールドナンバー付きですから、ある程度は自生地での姿を示しているのでしょう。異なるフィールドナンバーがついた株を集めて見比べたら、変異幅がある程度分かるかも知れませんね。
さて、変種liliputanaはG. bicolorの変種とされているようですが、ここで記載の流れを見てみましょう。
まずは、G. bicolorとvar. liliputanaは以下の通りです。
1827年 Gasteria bicolor
1829年 Aloe bicolor
1938年 Gasteria liliputana
1992年 Gasteria bicolor var. liliputana
では、G. obliquaはどうでしょうか。
1789年 Aloe maculata var. obliqua
1804年 Aloe obliqua nom. illeg.
1809年 Gasteria obliqua
まあ、同一種であるなら、命名が早い方が優先されると言うだけの話です。
とまあ、こんなところでしょうか。今回は情報収集をほぼしていないので、何か面白いネタがあれば記事にします。
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Gasteria bicolor var. liliputana GM 271
ガステリア属はアロエやハオルチアと近縁の近縁な属で、2020年のVan Jaasveldの報告では、ナミビアと南アフリカに26種が含まれています。
Gasteria bicolor var. liliputanaは、Gasteria bicolor var. bicolorよりほとんどの特徴が小さい点で異なります。そのことが、名前の由来となっています。G. bicolor var. bicolorの葉の長さは最大40cmになりますが、著者のコレクションのvar. liliputanaは、葉の長さは最大5cm、葉の幅は1.5cmです。生長は比較的遅く、やがて基部から控え目に枝分かれし、小さな群落を作ります。イギリスでは、春に咲く花穂は枝分かれしないで高さ最大38cmになり、最大24花を咲かせます。花は長さ15mmで、約半分が膨らんだ胃袋型です。花は淡いピンク色で、狭い開口部は目立つ緑色の縞模様があります。
Gasteria bicolorは東ケープ州の固有種で、広く分布し変異が非常に大きいため、多くの異名があります。変種liliputanaは分布が限定されており、GrahamstownとAlicedaleのGreat Fish Noorsveldに限定されます。しかし、変種liliputanaはサイズや色、葉にかなりの変異があり、一部のクローンはロゼットにならず二列性となります。

Gasteria bicolor
以上がColin C. Walkerの解説でした。
変種liliputanaは個体差がかなりあるようですが、それが自生地で見られる個体差なのか、栽培されるうちに出現した変異なのかは分かりません。しかし、私が入手した株は、フィールドナンバー付きですから、ある程度は自生地での姿を示しているのでしょう。異なるフィールドナンバーがついた株を集めて見比べたら、変異幅がある程度分かるかも知れませんね。
さて、変種liliputanaはG. bicolorの変種とされているようですが、ここで記載の流れを見てみましょう。
まずは、G. bicolorとvar. liliputanaは以下の通りです。
1827年 Gasteria bicolor
1829年 Aloe bicolor
1938年 Gasteria liliputana
1992年 Gasteria bicolor var. liliputana
では、G. obliquaはどうでしょうか。
1789年 Aloe maculata var. obliqua
1804年 Aloe obliqua nom. illeg.
1809年 Gasteria obliqua
まあ、同一種であるなら、命名が早い方が優先されると言うだけの話です。
とまあ、こんなところでしょうか。今回は情報収集をほぼしていないので、何か面白いネタがあれば記事にします。
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