3月に行った神代植物公園の記事の続きです。ちょうどさくらまつりが開催中で、沢山の桜が咲いていました。一般的に桜の仲間はPrunus属にまとめられますが、日本ではスモモ属(Prunus)とサクラ属(Cerasus)に分けがちで、たいていの植物園では桜のネームプレートにはCerasusと表示してあります。関係性としては、Prunusは広義で属内を細分化した1つがCerasusとなります。Cerasus属は種子が小さく、鳥は種子ごと果実を飲み込んであちこちに散布するという生態学的な違いはありますが、遺伝的にどうなのかは知りません。

アーモンド Prunus dulcis
アーモンドも広義の桜の仲間で、春先に美しい花を咲かせます。しかし、P. dulcisはセイヨウミザクラ(P. avium)の異名で、アーモンドに付けられたP. dulcisはnom. illeg.なので使わない方が良いでしょう。現在、アーモンドの学名は、Prunus amygdalusとされています。南コーカサスの原産。

梅とも桜とも微妙に異なる花です。

寒咲大島
Cerasus speciosa 'Kanzaki-ohshima'
Cerasus speciosa(=Prunus speciosa)は、オオシマザクラのことです。オオシマザクラは日本と韓国の原産です。寒咲大島はオオシマザクラの中でも開花時期が早いものを指します。

葉桜ですが、満開です。

神代曙
Cerasus spachiana 'Jindai-akebono'
神代植物公園のオリジナルの桜。Cerasus spachianaとはPrunus itosakuraのことです。P. itosakuraは枝垂れ桜を指しますが、枝垂れ桜は実は江戸彼岸に由来することがわかりました。神代曙は、江戸彼岸にオオシマザクラを交配したものと言われますが、おそらく染井吉野から来ています。アメリカに渡った染井吉野から採取した種子から選抜されたものが'Akebono'で、日本に戻ってきた'Akebono'の枝変りが「神代曙」ということです。つまりは、神代曙は染井吉野の兄弟みたいなものですから、名前も交配種を示すCerasus × yedoensis 'Jindai-akebono'となります。染井吉野は江戸彼岸とオオシマザクラの交配ですが、交配に使われた江戸彼岸にはヤマザクラ(Cerasus jamasakura)の血が入っているそうです。

桜の天敵である天狗巣病に強いため、染井吉野にかわる桜とみなす考えもあるようです。

枝垂れ桜
Cerasus sapchiana 'Itosakura'
あちこちで立派な枝垂れ桜が咲いていました。上の写真は枝垂れた枝の内側から撮影したものです。

ネームプレートは「Cerasus sapchiana 'Itosakura'」とありましたが、ここらへんは結構曖昧で、Cerasus itosakura 'Pendula'、あるいはPrunus pendulaとする場合もあります。そもそも、江戸彼岸由来の枝垂れ桜にP. itosakuraと命名してしまった以上、名前としては江戸彼岸は枝垂れ桜の派生になりますから、関係が捻じれいて分かりにくいものです。




源平枝垂
花桃。Prunus persica 'Genpei-shidare'
花桃は中国の原産ですが、弥生時代に渡来したと考えられており古くから楽しまれています。

満開の花桃。


黒皮
Amygdalus persica 'Kurokawa'
こちらの花桃は、なぜか属名がAmygdalusとなっていました。Amygdalus属は1753年にCarl von Linneが命名した大変古く由緒ある名前です。まあ、現在はPrunus属ですが。


公園内をあてどもなくぶらつきました。

イヌシデ(犬四手) Carpinus tschonoskii
林内を歩くと地面に花穂が沢山落ちていました。背が高い樹木が多く、花は見上げる高さで咲いています。たまたま、低い枝が出ている木があり撮影出来ました。このように花序が目立たない花は風媒花の可能性があります。中国、日本、韓国の原産。

まだ閑散としている薔薇園を突っ切って大温室に向かいます。
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アーモンド Prunus dulcis
アーモンドも広義の桜の仲間で、春先に美しい花を咲かせます。しかし、P. dulcisはセイヨウミザクラ(P. avium)の異名で、アーモンドに付けられたP. dulcisはnom. illeg.なので使わない方が良いでしょう。現在、アーモンドの学名は、Prunus amygdalusとされています。南コーカサスの原産。

梅とも桜とも微妙に異なる花です。

寒咲大島
Cerasus speciosa 'Kanzaki-ohshima'
Cerasus speciosa(=Prunus speciosa)は、オオシマザクラのことです。オオシマザクラは日本と韓国の原産です。寒咲大島はオオシマザクラの中でも開花時期が早いものを指します。

葉桜ですが、満開です。

神代曙
Cerasus spachiana 'Jindai-akebono'
神代植物公園のオリジナルの桜。Cerasus spachianaとはPrunus itosakuraのことです。P. itosakuraは枝垂れ桜を指しますが、枝垂れ桜は実は江戸彼岸に由来することがわかりました。神代曙は、江戸彼岸にオオシマザクラを交配したものと言われますが、おそらく染井吉野から来ています。アメリカに渡った染井吉野から採取した種子から選抜されたものが'Akebono'で、日本に戻ってきた'Akebono'の枝変りが「神代曙」ということです。つまりは、神代曙は染井吉野の兄弟みたいなものですから、名前も交配種を示すCerasus × yedoensis 'Jindai-akebono'となります。染井吉野は江戸彼岸とオオシマザクラの交配ですが、交配に使われた江戸彼岸にはヤマザクラ(Cerasus jamasakura)の血が入っているそうです。

桜の天敵である天狗巣病に強いため、染井吉野にかわる桜とみなす考えもあるようです。

枝垂れ桜
Cerasus sapchiana 'Itosakura'
あちこちで立派な枝垂れ桜が咲いていました。上の写真は枝垂れた枝の内側から撮影したものです。

ネームプレートは「Cerasus sapchiana 'Itosakura'」とありましたが、ここらへんは結構曖昧で、Cerasus itosakura 'Pendula'、あるいはPrunus pendulaとする場合もあります。そもそも、江戸彼岸由来の枝垂れ桜にP. itosakuraと命名してしまった以上、名前としては江戸彼岸は枝垂れ桜の派生になりますから、関係が捻じれいて分かりにくいものです。




源平枝垂
花桃。Prunus persica 'Genpei-shidare'
花桃は中国の原産ですが、弥生時代に渡来したと考えられており古くから楽しまれています。

満開の花桃。


黒皮
Amygdalus persica 'Kurokawa'
こちらの花桃は、なぜか属名がAmygdalusとなっていました。Amygdalus属は1753年にCarl von Linneが命名した大変古く由緒ある名前です。まあ、現在はPrunus属ですが。


公園内をあてどもなくぶらつきました。

イヌシデ(犬四手) Carpinus tschonoskii
林内を歩くと地面に花穂が沢山落ちていました。背が高い樹木が多く、花は見上げる高さで咲いています。たまたま、低い枝が出ている木があり撮影出来ました。このように花序が目立たない花は風媒花の可能性があります。中国、日本、韓国の原産。

まだ閑散としている薔薇園を突っ切って大温室に向かいます。
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