10月に行った東京農業大学のバイオリウム温室の続きです。バイオリウムはマダガスカル原産の植物が沢山ありますが、特に花キリンが豊富です。本日は花キリン(Section Goniostema)の中から、代表的なミリイの仲間(Euphorbia milii complex)を見ていきます。
さて、Euphorbia miliiと言えば、実は今までよく分からない存在でした。経緯として、1821年にレユニオンの提督だったMilius男爵が持ち帰った植物を、1826年にCharles Des Moulinsが新種として記載しました。しかし、タイプ標本や産地情報もありませんでした。そのため、はっきりと定義されない曖昧なE. miliiのイメージのまま来てしまい、Des Moulinsの記述に合わない特徴を持っていても、新種はミリイの変種とされてしまう傾向にありました。そのため、近年ミリイの特徴から離れた変種は次々と独立していったのです。また、2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonが、ミリイの産地と思しき場所を特定しました。Milius男爵が寄港した地域を調べ、その中でミリイ系のユーフォルビアが分布していたのはFort Duphinであることが明らかとなりました。そして、自生する花キリンはDes Moulinsの記述と一致する特徴を有していたのです。
近年、花キリンの仲間はJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard CastillonとThomas Haevermans & Wilbert L. A. Hetterscheidが盛んに新しい分類を提案しています。ミリイ系も同様で主にこの2グループにより競うように再分類され続けています。ただし、基本的には外見的な特徴や分布から再分類がなされており、分子系統によるものではありません。まだ、議論されている最中ですから、まだ変更されるかも知れません。最終的にいかなる分類となるのかわかりませんから、しばらくは様子見します。

Euphorbia milii var. hislopii
変種ヒスロピイは1913年にE. hislopiiと命名されましたが、1954年(publ. 1955)にミリイの変種とされました。しかし、現在では元通り独立種とされています。

Euphorbia milii var. splendens
変種スプレンデンスも経緯は大体同じで、1829年にE. splendensと命名されましたが、1954年(publ. 1955)にミリイの変種とされました。しかし、現在では元通り独立種とされています。

いかにもな花キリンの花ですが、一般的に園芸品種として流通している花キリンはスプレンデンスが由来とされています。

Euphorbia milii var. longifolia
変種ロンギフォリアとは「長い葉」という意味の変種ですが、ミリイ系の中では葉が長いかなといった感じです。2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離され、E. betrokanaとされています。ちなみに、E. longifoliaとされなかったのは、同名のユーフォルビアが他にもあるからです。しかも複数のユーフォルビアに対して命名されていますが、まあ「長い葉」というあまりに一般的な特徴はそりゃ被りますよね。

花が房咲きしていました。

Euphorbia milii var. imperatae
変種インペラタエは2021年にThomas Haevermans & Wilbert L. A. HetterscheidによりE. imperataeとして独立しています。

Euphorbia milii var. tenuispina
変種テヌイスピナは2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離されE. tenuispinaとされています。

Euphorbia milii var. tulearensis
変種トゥレアレンシスは2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離され、E. tenuispinaとされています。まあ、有名なあのE. tulearensisと名前が被りますからね。

Euphorbia milii var. tananarivae
変種タナナリヴァエはミリイの変種ではなく、スプレンデンスの変種ですね。とは言え、2021年にThomas Haevermans & Wilbert L. A. HetterscheidによりE. tananarivaeとして独立しています。
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さて、Euphorbia miliiと言えば、実は今までよく分からない存在でした。経緯として、1821年にレユニオンの提督だったMilius男爵が持ち帰った植物を、1826年にCharles Des Moulinsが新種として記載しました。しかし、タイプ標本や産地情報もありませんでした。そのため、はっきりと定義されない曖昧なE. miliiのイメージのまま来てしまい、Des Moulinsの記述に合わない特徴を持っていても、新種はミリイの変種とされてしまう傾向にありました。そのため、近年ミリイの特徴から離れた変種は次々と独立していったのです。また、2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonが、ミリイの産地と思しき場所を特定しました。Milius男爵が寄港した地域を調べ、その中でミリイ系のユーフォルビアが分布していたのはFort Duphinであることが明らかとなりました。そして、自生する花キリンはDes Moulinsの記述と一致する特徴を有していたのです。
近年、花キリンの仲間はJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard CastillonとThomas Haevermans & Wilbert L. A. Hetterscheidが盛んに新しい分類を提案しています。ミリイ系も同様で主にこの2グループにより競うように再分類され続けています。ただし、基本的には外見的な特徴や分布から再分類がなされており、分子系統によるものではありません。まだ、議論されている最中ですから、まだ変更されるかも知れません。最終的にいかなる分類となるのかわかりませんから、しばらくは様子見します。

Euphorbia milii var. hislopii
変種ヒスロピイは1913年にE. hislopiiと命名されましたが、1954年(publ. 1955)にミリイの変種とされました。しかし、現在では元通り独立種とされています。

Euphorbia milii var. splendens
変種スプレンデンスも経緯は大体同じで、1829年にE. splendensと命名されましたが、1954年(publ. 1955)にミリイの変種とされました。しかし、現在では元通り独立種とされています。

いかにもな花キリンの花ですが、一般的に園芸品種として流通している花キリンはスプレンデンスが由来とされています。

Euphorbia milii var. longifolia
変種ロンギフォリアとは「長い葉」という意味の変種ですが、ミリイ系の中では葉が長いかなといった感じです。2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離され、E. betrokanaとされています。ちなみに、E. longifoliaとされなかったのは、同名のユーフォルビアが他にもあるからです。しかも複数のユーフォルビアに対して命名されていますが、まあ「長い葉」というあまりに一般的な特徴はそりゃ被りますよね。

花が房咲きしていました。

Euphorbia milii var. imperatae
変種インペラタエは2021年にThomas Haevermans & Wilbert L. A. HetterscheidによりE. imperataeとして独立しています。

Euphorbia milii var. tenuispina
変種テヌイスピナは2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離されE. tenuispinaとされています。

Euphorbia milii var. tulearensis
変種トゥレアレンシスは2020年にJean-Philippe Castillon & Jean-Bernard Castillonによりミリイから分離され、E. tenuispinaとされています。まあ、有名なあのE. tulearensisと名前が被りますからね。

Euphorbia milii var. tananarivae
変種タナナリヴァエはミリイの変種ではなく、スプレンデンスの変種ですね。とは言え、2021年にThomas Haevermans & Wilbert L. A. HetterscheidによりE. tananarivaeとして独立しています。
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