7月に行った小石川植物園の続きです。いよいよ、今回から温室に入ります。


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オオシマコバンノキ(大島小判の木) Breynia officinalis
琉球、台湾、中国の原産。
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一見してなんの仲間か分からなかったのですが、これはデカいコミカンソウの仲間ですね。コミカンソウの仲間はハナホソガという蛾と共生関係を結んでおり、ハナホソガに受粉してもらい、代わりに幼虫の育成場所と餌を提供します。オオシマコバンノキではオオシマコバンノキハナホソガが受粉に関与します。つまり、オオシマコバンノキが結実していると言うことは、温室内にオオシマコバンノキハナホソガがいて受粉を行っているということです。これは、イチジクとイチジクコバチやユッカ(Yucca)とユッカガの関係と同じ絶対送粉共生の良い例ですが、温室内で実例を見ることが出来るのは良いことですね。


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グネモンノキ Gnetum gnemon
これには驚きました。オオシマコバンノキの株立に埋もれるように生えていたのですが、これは非常に珍しい植物です。グネモンはこの見た目で裸子植物で、裸子植物にも関わらず虫媒花で、甘い果実は動物が食べて種子が運ばれます。実に被子植物的な裸子植物です。グネモンノキが属するグネツム科には、グネツム属(Gnetum)、マオウ属(Ephedra)、ウェルウィキア属(Welwitschia)が含まれますが、マオウやウェルウィキアは植物園では見かけますが、グネツムは初めて見ました。



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ベニノキ Bixa orellana
ベニノキ科のベニノキですが、種子から食用色素を抽出するために栽培されるそうです。熱帯アメリカ原産。


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Medinilla magnifica
割りと見たことがある外見でしたが、メディニラは植物園の温室ではたまに見かけます。神代植物公園ではちょうど満開でシャンデリアのような大きな花穂を見ることが出来ました。フィリピン原産。ノボタン科。



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Uvaria macrophylla var. macrocarpa
バンレイシ科ですから甘い実がなります。現在はU. littoralisの異名となっています。中国南部、インドシナの原産。

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特徴的な花ですが、少し古いようです。


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ドリアン Durio zibethius
ドリアンは温室では中々結実しないと言われているようです。鉢植えではさらに困難でしょう。筑波実験植物園では見上げる高さのドリアンの樹を見ていますが、実がなっている姿はまだ見ていません。


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アジアキワタ Bombax ceiba
一般的にキワタの名前で呼ばれます。南米原産のトックリキワタ(B. speciosa)と異なり幹が膨らみません。

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幹にはトゲがあります。筑波実験植物園の個体は大きく、トゲも立派でしたね。


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