5月に行ってきた東京都薬用植物園の記事の続きです。ナンジャモンジャの木がちょうど満開でした。

セイヨウオキナグサ Pulsatilla vulgaris
セイヨウオキナグサは花も美しいのですが、種子も面白い植物です。ヨーロッパに広く分布しますが、フィンランドやオランダでは絶滅しているようです。

ヒトツバタゴ Chionanthus retusus
いわゆる「ナンジャモンジャの木」。海外の樹木のような気もしますが、実は日本から中国まで分布します。ヒトツバタゴ属は基本的に南方系なので、東アジアに生えるヒトツバタゴは珍しい部類です。

日本にも産地があることは知りませんでした。

オオツヅラフジ Sinomenium acutum
茎や根茎を「防已」と呼び漢方薬原料とするそうです。日本から中国、ネパール、タイまで広く分布します。

オオアザミ Silybum marianum
ヨーロッパでは古くから肝臓病の治療に使われてきたそうです。地中海沿岸からインドまで広く分布します。

いかにもなアザミの蕾。

ギョリュウ(御柳) Tamarix chinensis
シルクロード関連の本を紐解けば、よく出てくる「タマリクス」とはこのギョリュウの仲間のことです。当然、乾燥地に生えるわけですから乾燥に強いわけですが、実は耐塩性もあります。なぜなら、雨が降っても海まで流入しない中央アジアでは、塩分が非常に高く塩析したりして「青菜に塩」の如く耐塩性のない植物には厳しい環境です。

タマリクスを初めて見ることができて感動しました。何冊もシルクロード関連の本を読んできましたから、タマリクスの名前にはシルクロードのロマンの香りがします。

シロバナムシヨケギク Tanacetum cinerariifolium
殺虫効果があり蚊取り線香の原料とされてきました。そのため、「除虫菊」と呼ばれてきました。アルバニア原産。

ハシリドコロ Scopolia japonica
有毒なことで有名なハシリドコロです。漢方では莨菪根と呼ばれ、生薬は劇薬扱いのようです。初めて見ましたが、典型的なナス科植物で驚きました。勝手にアマドコロのような植物を想像していたが、よく考えたらおかしな話でしたね。ハシリドコロから作られる硫酸アトロピンは、地下鉄サリン事件で解毒剤として使われてある意味では有名になりました。芽吹きの姿がフキノトウに似ているため、間違いやすい毒草でもあります。

ニガヨモギ Artemisia absinthium
昔から薬用植物として有名で、「アブサン」という蒸留酒の原料としても知られています。北アフリカから地中海沿岸、ペルシャからロシア、飛地で中国まで広く分布します。
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セイヨウオキナグサ Pulsatilla vulgaris
セイヨウオキナグサは花も美しいのですが、種子も面白い植物です。ヨーロッパに広く分布しますが、フィンランドやオランダでは絶滅しているようです。

ヒトツバタゴ Chionanthus retusus
いわゆる「ナンジャモンジャの木」。海外の樹木のような気もしますが、実は日本から中国まで分布します。ヒトツバタゴ属は基本的に南方系なので、東アジアに生えるヒトツバタゴは珍しい部類です。

日本にも産地があることは知りませんでした。

オオツヅラフジ Sinomenium acutum
茎や根茎を「防已」と呼び漢方薬原料とするそうです。日本から中国、ネパール、タイまで広く分布します。

オオアザミ Silybum marianum
ヨーロッパでは古くから肝臓病の治療に使われてきたそうです。地中海沿岸からインドまで広く分布します。

いかにもなアザミの蕾。

ギョリュウ(御柳) Tamarix chinensis
シルクロード関連の本を紐解けば、よく出てくる「タマリクス」とはこのギョリュウの仲間のことです。当然、乾燥地に生えるわけですから乾燥に強いわけですが、実は耐塩性もあります。なぜなら、雨が降っても海まで流入しない中央アジアでは、塩分が非常に高く塩析したりして「青菜に塩」の如く耐塩性のない植物には厳しい環境です。

タマリクスを初めて見ることができて感動しました。何冊もシルクロード関連の本を読んできましたから、タマリクスの名前にはシルクロードのロマンの香りがします。

シロバナムシヨケギク Tanacetum cinerariifolium
殺虫効果があり蚊取り線香の原料とされてきました。そのため、「除虫菊」と呼ばれてきました。アルバニア原産。

ハシリドコロ Scopolia japonica
有毒なことで有名なハシリドコロです。漢方では莨菪根と呼ばれ、生薬は劇薬扱いのようです。初めて見ましたが、典型的なナス科植物で驚きました。勝手にアマドコロのような植物を想像していたが、よく考えたらおかしな話でしたね。ハシリドコロから作られる硫酸アトロピンは、地下鉄サリン事件で解毒剤として使われてある意味では有名になりました。芽吹きの姿がフキノトウに似ているため、間違いやすい毒草でもあります。

ニガヨモギ Artemisia absinthium
昔から薬用植物として有名で、「アブサン」という蒸留酒の原料としても知られています。北アフリカから地中海沿岸、ペルシャからロシア、飛地で中国まで広く分布します。
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