天候が不安定で、植え替えもなかなか進みません。本日は長年の疑問の解消と、新しいムーブメントの提案(?)をします。


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Fouquieriaを腰水しました。休眠状態でしたから、強引に目を覚まさせます。


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Fouquieria purpusii
腰水してからわずか1週間で、葉が生えそろいました。他のFouquieriaも葉を急激に伸ばしています。



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Fouquieria macdougalii


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Fouquieria diguetii


さて、ここからが本題です。20年くらい前に、突然生えてきた謎の実生があったのですが、見慣れない雰囲気があったので、掘り上げて鉢で栽培してみました。当時は画像検索なんてなくて、手ごろな図鑑にも記載がなかったため、正にナゾの草でした。ツル性で葉はやや厚みがあり、一見してウマノスズクサの仲間、あるいはガガイモ科植物に似ているような気がしましたが微妙に特徴が異なります。花が咲いたのですが、ミリ単位の放射状の小さい花でした。どう見てもウマノスズクサ属ではありません。それから時間が経ち画像検索することすら忘れていましたが、最近行った
東京都薬用植物園で長年の疑問が解消しました。まったく同じ特徴の植物が育てられていたのです。


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ツルドクダミ Reynoutria multiflora
ツルドクダミでした。いやはや、これはわかりません。そもそも、ドクダミに似ていると思ったことすらありませんでした。まあ、ドクダミとは全く近縁ではありませんから、そんなものでしょう。
特徴的には赤い塊根というか芋があります。しかし、十数年植え替えていませんから、中がどうなっているかわかりません。本日はこの「ナゾの草」改め「ツルドクダミ」を植え替えてみました。


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鉢はボロボロです。抜けないというか、完全に固まっています。


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ハンマーで叩いて割りました。朽ちかけの鉢でしたから、簡単に割れました。


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赤い根がありますが、そのほとんどは地下茎でしょう。これがめちゃくちゃに渦を巻くように絡み合っていました。ハサミで切断しながら少しずつ切り開いていきました。まあ、あまりにも絡んでいたので、作業には1時間以上かかってしまいました。しかも、鉢全体がアリの巣になっており、なかなかに難儀しました。


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地下にはこのような赤い芋が沢山出来ていました。20年ものと考えると小さい芋です。葉は邪魔なので捨てました。


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よく見ると古い芋に沢山の穴が空いています。しかも、穴からアリが出てくるわけですよ。これはあれですね。芋の中にもアリの巣が出来ていますね。芋があまり育たない理由はまあ分かりました。


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これは、芋が出来かけている状態。芋はすべて殺虫剤を撒いてから、空いているプランターに植えました。


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多肉植物ではないような気もしますが、芋を育てたら塊根植物として通用しないかというのが、今回の企みです。以前、オシロイバナの塊根は割りと見栄えするという記事を挙げたことがありますが、ツルドクダミでもイケるのではないかと思うわけです。というわけで、プレステラに2つばかり植えてみました。


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赤みがあって面白い塊根になるような気がしますが、どうでしょうかね? 新たな塊根植物の火付け役になっちゃうかも知れませんねえ。いや、ないかな…


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