アロエやハウォルチアなどの仲間をまとめてアロエ類と呼びますが、本日はその中でも特に小さい連中をご紹介しましょう。
Aloe descoingsii
一般的に最小のアロエと呼ばれているデスコイングシイです。理由はわかりませんが、何故か「ディスコイングシー」と読まれているようです。その方が言いやすいからでしょうか。
さて、デスコイングシイは小さいだけで、外見的にはアロエらしいアロエです。葉には厚みがあり幅が広く、全体的に斑点があり葉縁には鋸歯があります。異なるのは、全体的に小型で、葉が幅と比べて異様に短いため、寸詰まりな外見となります。有名な割りにあまり見かけないアロエです。
Aloe haworthioides
こちらも最小のアロエと呼ばれることがあるハウォルチオイデスです。群生して密集した塊になります。ハウォルチオイデスは、外見的にはアロエらしさはありません。あまり多肉質でもなく、葉は細長く鋸歯もありません。毛に覆われる姿はどちらかと言えばハウォルチアで、学名も「ハウォルチアに似た」と言う意味です。
ハウォルチオイデスの葉はデスコイングシイよりも長いのですが、全体的に貧相で葉の幅がほとんどないため、肉質なデスコイングシイよりも小さいように感じるのかも知れません。ちなみに、ハウォルチオイデスは偽物もあるようで、もっと多肉質で鋸歯のあるアロエらしい姿をしています。どうやらハウォルチオイデスの交配種らしいのですが、無責任にも誤った名前で販売している人がいるようです。
Aloe calcairophila
カルカイロフィラは葉は長いのですが、草体は非常に小柄です。カルカイロフィラは葉が回転しないで育ちます。アロエやハウォルチアなどのアロエ類は、小さなうちは2列性ですがやがて回転し始めます。アロエ類で生涯に渡り2列性と言うのは、割と珍しい部類です。アロエ類ではGasteria nitida v. armstrongiiなど、ガステリアは回転しないものもあります。そういえば、Kumaraは2種類とも2列性ですね。
Haworthia parksiana
こちらは最小のハウォルチアと呼ばれるパルクシアナです。非常にコンパクトで整った美しいハウォルチアです。葉の長さ、幅、厚み共に小さいですね。
H. nigra IB 1284
硬葉系ハウォルチア、つまりはハウォルチオプシスの最小は何でしょうか? 聞いたことがありません。硬葉系と軟葉系を区別せず、単に「最小のハウォルチア」としているからかもしれません。硬葉系ではニグラは小さい方だと思います。
ニグラにはタイプ違いが沢山あり、サイズは様々です。右側はH. beanii IB 284ですが、現在ではニグラの異名となっていますから、タイプ違いと言うことになります。サイズ感が違いますね。
H. woolley GM 079
ウォオレイ(ウーレイ)ですが、小柄なタイプのようで小さいままです。
ウォオレイはヴェノサの亜種や変種とする考えもありましたが、今は独立種です。右側はH. venosaですが、やはりサイズ感の違いに驚きます。
H. fasciata fa. vanstaadensis
矮性のファスキアタです。葉が短く詰まった外見となります。
通常のファスキアタと比較すると、小ささが分かります。右側はH. fasciata DMC 05265。
H. attenuata f. tanba
こちらは矮性のアテヌアタです。
十二の巻系のスーパーゼブラと比べると、やはり葉は短いですね。
H. scabra var. morrisiae VA 6451
こちらのモリシアエは割と小型です。花茎の細さからして、大きくならないでしょう。
右側のH. scabraもダルマ型なので葉は短いのですが、全体的に大柄に見えます。
H. viscosa
ヴィスコサも割と小型ですね。最近、ヴィスコサ系交配種の五重の塔(H. tortuosa)をH. viscosaの名前で販売するのが流行っているようです。皆様、お気をつけ下さいね。
右側はH. rynveldiiですが、現在はH. viscosaの異名です。つまりはただのタイプ違いと言うことになりますが、えらく違いますね。
H. jonesiae
ヨネシアエ(ラテン語の"jo"は"ヨ"と読みます)は、それほど小さくもありませんが、実は小さい部類です。と言うのも、ヨネシアエは現在ではH. glauca v. herreiの異名だからです。
右側がH. glauca v. herreiですから、ヨネシアエは小型で華奢に見えます。まあ、変種ヘレイはかなりのバリエーションがありますから、右側のヘレイが典型的と言うわけでもありません。
H. coarctata var. tenuis
テヌイスも葉は短く小さいですね。
右側のH. coarctata IB 5850と比べると如何に小さいか分かります。
Astro foliolosa
フォリオロサの小型のタイプです。アストロロバもアロエ類の一員です。
Astroloba aspera
アスペラも小さいですね。ちなみに、アスペラは現在は存在しない名前で、おそらくはA. corrugataの1タイプのような気がします。1804年にHaworthが命名したAloe asperaが何だったのか、調べてもよくわからないのです。
並べてみると、サイズ感は似ています。
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Aloe descoingsii
一般的に最小のアロエと呼ばれているデスコイングシイです。理由はわかりませんが、何故か「ディスコイングシー」と読まれているようです。その方が言いやすいからでしょうか。
さて、デスコイングシイは小さいだけで、外見的にはアロエらしいアロエです。葉には厚みがあり幅が広く、全体的に斑点があり葉縁には鋸歯があります。異なるのは、全体的に小型で、葉が幅と比べて異様に短いため、寸詰まりな外見となります。有名な割りにあまり見かけないアロエです。
Aloe haworthioides
こちらも最小のアロエと呼ばれることがあるハウォルチオイデスです。群生して密集した塊になります。ハウォルチオイデスは、外見的にはアロエらしさはありません。あまり多肉質でもなく、葉は細長く鋸歯もありません。毛に覆われる姿はどちらかと言えばハウォルチアで、学名も「ハウォルチアに似た」と言う意味です。
ハウォルチオイデスの葉はデスコイングシイよりも長いのですが、全体的に貧相で葉の幅がほとんどないため、肉質なデスコイングシイよりも小さいように感じるのかも知れません。ちなみに、ハウォルチオイデスは偽物もあるようで、もっと多肉質で鋸歯のあるアロエらしい姿をしています。どうやらハウォルチオイデスの交配種らしいのですが、無責任にも誤った名前で販売している人がいるようです。
Aloe calcairophila
カルカイロフィラは葉は長いのですが、草体は非常に小柄です。カルカイロフィラは葉が回転しないで育ちます。アロエやハウォルチアなどのアロエ類は、小さなうちは2列性ですがやがて回転し始めます。アロエ類で生涯に渡り2列性と言うのは、割と珍しい部類です。アロエ類ではGasteria nitida v. armstrongiiなど、ガステリアは回転しないものもあります。そういえば、Kumaraは2種類とも2列性ですね。
Haworthia parksiana
こちらは最小のハウォルチアと呼ばれるパルクシアナです。非常にコンパクトで整った美しいハウォルチアです。葉の長さ、幅、厚み共に小さいですね。
H. nigra IB 1284
硬葉系ハウォルチア、つまりはハウォルチオプシスの最小は何でしょうか? 聞いたことがありません。硬葉系と軟葉系を区別せず、単に「最小のハウォルチア」としているからかもしれません。硬葉系ではニグラは小さい方だと思います。
ニグラにはタイプ違いが沢山あり、サイズは様々です。右側はH. beanii IB 284ですが、現在ではニグラの異名となっていますから、タイプ違いと言うことになります。サイズ感が違いますね。
H. woolley GM 079
ウォオレイ(ウーレイ)ですが、小柄なタイプのようで小さいままです。
ウォオレイはヴェノサの亜種や変種とする考えもありましたが、今は独立種です。右側はH. venosaですが、やはりサイズ感の違いに驚きます。
H. fasciata fa. vanstaadensis
矮性のファスキアタです。葉が短く詰まった外見となります。
通常のファスキアタと比較すると、小ささが分かります。右側はH. fasciata DMC 05265。
H. attenuata f. tanba
こちらは矮性のアテヌアタです。
十二の巻系のスーパーゼブラと比べると、やはり葉は短いですね。
H. scabra var. morrisiae VA 6451
こちらのモリシアエは割と小型です。花茎の細さからして、大きくならないでしょう。
右側のH. scabraもダルマ型なので葉は短いのですが、全体的に大柄に見えます。
H. viscosa
ヴィスコサも割と小型ですね。最近、ヴィスコサ系交配種の五重の塔(H. tortuosa)をH. viscosaの名前で販売するのが流行っているようです。皆様、お気をつけ下さいね。
右側はH. rynveldiiですが、現在はH. viscosaの異名です。つまりはただのタイプ違いと言うことになりますが、えらく違いますね。
H. jonesiae
ヨネシアエ(ラテン語の"jo"は"ヨ"と読みます)は、それほど小さくもありませんが、実は小さい部類です。と言うのも、ヨネシアエは現在ではH. glauca v. herreiの異名だからです。
右側がH. glauca v. herreiですから、ヨネシアエは小型で華奢に見えます。まあ、変種ヘレイはかなりのバリエーションがありますから、右側のヘレイが典型的と言うわけでもありません。
H. coarctata var. tenuis
テヌイスも葉は短く小さいですね。
右側のH. coarctata IB 5850と比べると如何に小さいか分かります。
Astro foliolosa
フォリオロサの小型のタイプです。アストロロバもアロエ類の一員です。
Astroloba aspera
アスペラも小さいですね。ちなみに、アスペラは現在は存在しない名前で、おそらくはA. corrugataの1タイプのような気がします。1804年にHaworthが命名したAloe asperaが何だったのか、調べてもよくわからないのです。
並べてみると、サイズ感は似ています。
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