去年の12月24日に行った板橋区立熱帯環境植物館で撮影した写真です。普段見ることが出来ない珍しい熱帯植物が沢山ありました。本日は熱帯低地林のラストです。
コモチクジャクヤシ Caryota mitis
フィッシュテールパームと呼ばれる面白い形の葉を持つヤシ。スリランカでは糖蜜をとるようです。
花が咲いていました。
上の方には果実もなっています。実は2階の通路から近く、よく観察することが出来ます。
2階から見ると、実にたわわに実っていることが分かります。
果実は成熟すると黒みが増します。たまたまですが、良いタイミングでした。それほど頻繁に見られるものではないでしょうから。
何気なく巨大なリュウビンタイの葉が茂っていたりします。ネームプレートはないので、知らないと素通りしてしまいますよね。葉をかき分けて見ると、根元に塊根があります。暗くて上手く撮れていませんでしたが。
ちょっとした滝がありました。このような飛沫がかかるような場所には、周囲とは異なる植物が生えていたりします。ここでは、コウトウシュウカイドウが生態展示されていました。
コウトウシュウカイドウ Begonia fenicis
八重山諸島などに分布するベゴニアです。渓流沿いの岩上に生えますから、滝の飛沫のかかる場所に植えるのは理にかなっています。
熱帯では、このように背が高い樹木に着生したり、つる植物が巻き付いたりします。熱帯の雰囲気がよく出ていますね。
ルンフソテツ Cycas rumphii
一見してヤシに見えるソテツです。高さ10メートルにもなるそうですが、幹は細く葉の雰囲気もありヤシに似ていますね。非常に分布が広いソテツで、種子が海流に乗って移動すると言われています。
パラゴムノキ Hevea brasiliensis
ゴム産業のために世界中にプランテーションが作られ、森林破壊の原因の1つになった植物です。
アブラヤシ Elaeis guineensis
パームオイルを採るためにプランテーションで栽培されるヤシです。パームヤシとも呼ばれています。ゴム産業が下火になってからは、アブラヤシかプランテーションの主役となったのでしょうか。他の油糧作物より油の収率は良いとされています。アブラヤシは2種類ありますが、こちらは西アフリカ原産のギニアアブラヤシですね。産業利用されるのはギニアアブラヤシの方です。
カレーリーフ Murraya koenigii
ちょっと驚きました。これがあのカレーの木かと。
オオバゲッキツとも呼ばれているようです。香りの強い葉を香辛料として利用していますが、そのようなタイプの香辛料はミカン科が多いような気がします。カレーリーフもミカン科ですが、一見して山椒の仲間かなと思いました。山椒もミカン科ですからね。しかし、山椒ではないとのことです。ナンヨウザンショウと言う名前もあるようですが。
さて、かつて読んだ『香辛料の民俗学』(中公新書)では、カレーの木として出てきました。何でも、カレーの木の話をすると、カレーは木に生るものではないと説教されてしまうとのこと。
ちなみに、カレーリーフはMurraya属から分離され、現在はBergera koenigiiとなっています。Bergera属は1属1種の単形属です。
オオベニゴウカン?
名札を見忘れたので何だか分かりませんが、外見的にはネムノキっぽいので、オオベニゴウカン(大紅合歓)かなあと思います。2階まで届くサイズなのでヒネム(緋合歓)ではないはず。沢山開花していました。
ちなみに、オオベニゴウカンの学名はCalliandra haematocephalaです。ボリビア原産ですが、世界中の暖地に移植されています。
モクセンナ Senna surattensis
如何にもなマメ科植物です。ちょうど開花していました。樹形がよく花が咲くため世界中の暖地に移植されています。
パパイヤ?
2階の通路からパパイヤらしき植物の花が見えました。日本だと高さ2〜3メートルになり、秋頃に青い実が実り寒さで枯れてしまいます。たまにスーパーでパパイヤの青い実が売っていることもあります。私はピーラーで細く削ってサラダにしたりして食べています。しかし、流石に熱帯環境植物館では2階までくるサイズに育っています。冬に枯れませんからね。
ここから先は雲霧林に入ります。とは言え、熱帯低地林は実はすべて見ていません。写真の撮りすぎでスマホのバッテリーが激減してしまったので、ショートカット出来る空中歩道を渡りました。まあ、また来ればよいだけのことです。バッテリーはあった方が良さそうですけどね。とりあえず、キリが良いので本日はここまでとしましょう。続きはまたそのうちにまとめます。
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コモチクジャクヤシ Caryota mitis
フィッシュテールパームと呼ばれる面白い形の葉を持つヤシ。スリランカでは糖蜜をとるようです。
花が咲いていました。
上の方には果実もなっています。実は2階の通路から近く、よく観察することが出来ます。
2階から見ると、実にたわわに実っていることが分かります。
果実は成熟すると黒みが増します。たまたまですが、良いタイミングでした。それほど頻繁に見られるものではないでしょうから。
何気なく巨大なリュウビンタイの葉が茂っていたりします。ネームプレートはないので、知らないと素通りしてしまいますよね。葉をかき分けて見ると、根元に塊根があります。暗くて上手く撮れていませんでしたが。
ちょっとした滝がありました。このような飛沫がかかるような場所には、周囲とは異なる植物が生えていたりします。ここでは、コウトウシュウカイドウが生態展示されていました。
コウトウシュウカイドウ Begonia fenicis
八重山諸島などに分布するベゴニアです。渓流沿いの岩上に生えますから、滝の飛沫のかかる場所に植えるのは理にかなっています。
熱帯では、このように背が高い樹木に着生したり、つる植物が巻き付いたりします。熱帯の雰囲気がよく出ていますね。
ルンフソテツ Cycas rumphii
一見してヤシに見えるソテツです。高さ10メートルにもなるそうですが、幹は細く葉の雰囲気もありヤシに似ていますね。非常に分布が広いソテツで、種子が海流に乗って移動すると言われています。
パラゴムノキ Hevea brasiliensis
ゴム産業のために世界中にプランテーションが作られ、森林破壊の原因の1つになった植物です。
アブラヤシ Elaeis guineensis
パームオイルを採るためにプランテーションで栽培されるヤシです。パームヤシとも呼ばれています。ゴム産業が下火になってからは、アブラヤシかプランテーションの主役となったのでしょうか。他の油糧作物より油の収率は良いとされています。アブラヤシは2種類ありますが、こちらは西アフリカ原産のギニアアブラヤシですね。産業利用されるのはギニアアブラヤシの方です。
カレーリーフ Murraya koenigii
ちょっと驚きました。これがあのカレーの木かと。
オオバゲッキツとも呼ばれているようです。香りの強い葉を香辛料として利用していますが、そのようなタイプの香辛料はミカン科が多いような気がします。カレーリーフもミカン科ですが、一見して山椒の仲間かなと思いました。山椒もミカン科ですからね。しかし、山椒ではないとのことです。ナンヨウザンショウと言う名前もあるようですが。
さて、かつて読んだ『香辛料の民俗学』(中公新書)では、カレーの木として出てきました。何でも、カレーの木の話をすると、カレーは木に生るものではないと説教されてしまうとのこと。
ちなみに、カレーリーフはMurraya属から分離され、現在はBergera koenigiiとなっています。Bergera属は1属1種の単形属です。
オオベニゴウカン?
名札を見忘れたので何だか分かりませんが、外見的にはネムノキっぽいので、オオベニゴウカン(大紅合歓)かなあと思います。2階まで届くサイズなのでヒネム(緋合歓)ではないはず。沢山開花していました。
ちなみに、オオベニゴウカンの学名はCalliandra haematocephalaです。ボリビア原産ですが、世界中の暖地に移植されています。
モクセンナ Senna surattensis
如何にもなマメ科植物です。ちょうど開花していました。樹形がよく花が咲くため世界中の暖地に移植されています。
パパイヤ?
2階の通路からパパイヤらしき植物の花が見えました。日本だと高さ2〜3メートルになり、秋頃に青い実が実り寒さで枯れてしまいます。たまにスーパーでパパイヤの青い実が売っていることもあります。私はピーラーで細く削ってサラダにしたりして食べています。しかし、流石に熱帯環境植物館では2階までくるサイズに育っています。冬に枯れませんからね。
ここから先は雲霧林に入ります。とは言え、熱帯低地林は実はすべて見ていません。写真の撮りすぎでスマホのバッテリーが激減してしまったので、ショートカット出来る空中歩道を渡りました。まあ、また来ればよいだけのことです。バッテリーはあった方が良さそうですけどね。とりあえず、キリが良いので本日はここまでとしましょう。続きはまたそのうちにまとめます。
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