そう言えば、今日はシマムラ園芸で「草乱祭」と言う謎のイベントが開催されます。多肉植物などの即売会のようですが詳細は分かりません。今回、初の開催イベントのようです。会場はシマムラ園芸の店舗の奥にあるビニールハウスだか温室らしいのですが、何やら出店数がやたらに多い様子ですからかなり広い会場なのでしょうか? 憶測ばかりで何も分かりませんが、一応は見てくるつもりです。私にとっては、今年最後の多肉植物の販売イベントですかね。その様子は明日記事にするとして、本日も我が家の多肉植物たちをご紹介します。

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Gymnocalycium friedrichii LB 2178
言わずとも知れたLB 2178です。採取地はパラグアイのAlto Paraguay県Agua Dulceです。STO 1611と同じと言う情報もあります。
よくわからない交配種が増えてしまい、本物か否かはもはや神のみぞ知るところとなっています。最近見られる「牡丹玉 LB 2178」とか「ミハノビッチ LB 2178」などの表記は誤りです。というのも、フィールドナンバーは採取時の情報とリンクしていますから、フィールドナンバーが付けられた時の名前で呼ぶべきものなのです。G. friedrichiiは現在G. stenopleurumの異名となっていますが、将来的に学名は変わる可能性があります。いちいち変えていたら大変です。ですから、「Gymnocalycium friedrichii LB 2178」、あるいは「G. friedrichii LB 2178」以外の表記は誤りです。 特にまったくの別種扱いであるG. mihanovichii表記は意味が分かりません。

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LB 2178は独特の暗い色合いに入る鮮烈なライン、爬虫類のような質感が美しいギムノカリキウムです。また、稜が深いということが、交配種との違いだと聞いたことがあります。最近では海外のナーセリーがVoSナンバーのG. friedrichiiを日本のイベントに持ってきていますから、集めて違いを楽しむのも一興でしょう。

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緑仏塔 Euphorbia tuberculata
太く長い枝が伸びるタコものユーフォルビアです。
現在はE. caput-medusaeの異名とされていますが、育ち方は異なるように見えますし、全体的に粗い感じがします。
実はこの2種は文献資料により同種と判断されただけで、両種を比較した研究に基づいているわけではありません。将来的には変更される可能性もあります。


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Dasylirion longissimum
これはいわく付きのダシリリオンです。国内ではこのようなトゲがないダシリリオンは割と普及種で、ロンギシムムの名前で販売されます。しかし、実はこれは誤りで、正しくはD. quadrangulatumです。これは海外でも同様で、というより海外由来の輸入種子の名前が誤っているからなのでしょう。

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Dasylirion quadrangulatum
こちらはクアドラングラツムの名前で入手したダシリリオン。特徴は上のロンギシムムとまったく同じです。
この誤りはかなり複雑な経緯があります。そもそも、ロンギシムムはLemaileが採取地や標本すらない状態で記載したことが、恐らくは混乱の始まりだったのでしょう。その後、ロンギシムムとクアドラングラツムが同一種ではないかと言う議論が繰り返されましたが、ロンギシムムと呼ばれるものが2種類あることが明らかとなり、D. quadrangulatumと新種D. treleaseiに分離しました。しかし、後にD. treleaseiは破棄されD. longissimumが復元されました。現状の混乱は、恐らくですが、ロンギシムムとクアドラングラツムが同種とされた時代に、より早く命名されたロンギシムムが正しい学名であると判断されたことがあるのでしょう。
2種類の違いは、ロンギシムムは葉の根本にトゲがあり葉は光沢がある場合がありますが、対してクアドラングラツムは葉の根本にトゲはなく葉に光沢がないそうです。


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Zamia furfuracea
フルフラケアは葉が水平に拡がって場所をとるため、冬は葉を縛って家に取り込みます。例年、無遮光で育てて来ましたが、今年は葉が少し焼けてしまい、悪化する前に半日陰に移しました。今年の夏は色々と異常で、多肉植物たちにもダメージがありました。
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小苗から育ててますが、随分と立派になりました。


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