ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

2025年09月

9月に行った東京薬科大学の薬用植物園の記事の続きです。まだ温室の入口付近でウロウロしています。


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マチン Strychnos nux-vomica
毒性の高さで有名なストリキニーネを含有する樹木。ストリキニーネは医療用にも利用されますが、中毒量と薬効量が近いため使いにくいようです。インド、スリランカからベトナム、マレーシアあたりの原産。


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パナマソウ Carludovica palmata
パナマ帽の原料のパナマソウです。分類がよく分からない謎めいた植物でしたが、遺伝的にはタコノキに近縁とのこと。植物園でパナマソウを見るのは4カ所目になります。中南米の原産。



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トンキンニッケイ Cinnamomum cassia
いわゆるシナモンですが、使われているのは上物であるセイロンニッケイではなく、トンキンニッケイ=シナニッケイが一般的です。
あと、今更ですがシナニッケイの学名がよく分からないことに気が付きました。実はC. cassiaという名前の植物は複数あり、非合法名です。一般的にはC. cassia (L.) J. Presl.ですが、これはスリランカシナモン(Neolistea cassia)の異名です。スリランカシナモンはスリランカとインドの原産ですから、シナニッケイとは関係がなさそうです。ちなみに、Wikipediaや日本薬学会はこの表記でした。次にC. cassia Nees ex Blumeですが、現在ではインドネシアンシナモン(C. burmanni)の異名となっています。東京薬科大学の薬用植物園の名札ではC. cassia Blumeとなっていましたが、おそらくこれを指しているのでしょう。最後はC. cassia (L.) D. Don.です。これは、熊本大学薬学部など、いくつかのサイトで見かけました。しかし、これはキュー王立植物園のデータベースに名前がありません。GBIF(地球規模生物多様性情報機構)では、N. cassia (L.) Kosterm.の異名としています。要するに、これらはvon Linneが1753年に命名したLaurus cassia L.から来ているのでしょう。しかし、流通しているシナモンは「真のシナモン」たるC. verumと代替品であるC. cassiaが代表的でしょう。スリランカシナモン(N. cassia)が大量に流通しているとは思えません。
さて、Pei Chenらの2014年の論文では、シナモンの成分を分析していますが、この手の論文には珍しくシナモンの種について言及があります。流通するシナモンは主に4種で、C. verumと偽って他種が混ぜものというか、逆に少しだけC. verumが入れてあるというようなことが書いてありました。C. verum以外の他の3種とは、C. cassia、C. burmanni、C. loureiroiです。このC. cassiaはC. aromaticumのことで、Chinese cinnamonと呼ばれるとありました。まあ、流通量と分布から考えると、C. burmanniかC. aromaticumですが、論文では明確に区別していますからシナニッケイの正体はC. aromaticumなのでしょうね。


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コウトウノボタン(マルバルノボタン)
Melastoma malabathricum
ノボタンの仲間。残念ながら花はありませんでした。コウトウノボタンはアルミニウムを過剰に蓄積するため、土壌汚染の処理に利用出来るかも知れません。インドから中国南部、東南アジア、ニューギニア島、オーストラリアあたりの原産。



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サチャインチ Plukenetia volubilis
果実はナッツとして食用ですが、葉や果実は有毒で加熱する必要があります。現在はP. verrucosaの異名となっているようです。南米の原産。



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レンブ Syzygium samaragense
面白い果実がなりますが、まだ見たことがありません。フトモモ属はオーストラリア原産のものが多いため、近縁のオージープランツブームでも園芸店で見かける機会が増えたかも知れません。インド、東南アジア、ニューギニア島あたりの原産。


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ホシアザミ Hippobroma longiflora
ホシアザミの花が咲いていました。ジャマイカの原産ですが、世界中の熱帯に帰化しています。白い乳液には強烈な毒性があるとされ、ネームプレートにも赤字で「猛毒」の表記がありました。




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さあ、やって参りました。ビッグバザールです。前回のBBは5月でしたからずいぶん久しぶりです。しかし、7月に東京ビッグサイトでUNIQUE PLANTS FESTAというビッグイベントかあったため、それほど久しぶりな感じはしませんけどね。

さて、ちょうど開場時間をまわったあたりでTOCビルに到着しましたが、驚くべきことにまだ待機列が伸び続けていました。廊下をぐるぐる回る感じで、恐ろしく長い待機列が出来ていました。その後、待機列はまったく動かなかったので、混雑を避けるために入場制限を行っていたのでしょうか。待機列が動いたのは10時13分になってからでした。


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とにかく今日は時間がありません。午後から仕事があり、11時前には会場から出る必要があります。入場が遅れていたことと、会場内の混雑により実質30分ちょいしか見ることが出来ませんでした。壁際を1周しただけで、しかもちゃんと見れたかと言われるとかなり怪しい感じがあります。仕方がないので、ぱっと見で分かるPencil-Stemのユーフォルビアとアデニアを探しました。他のユーフォルビアやアロエ、硬葉系ハウォルチアも気になりますが、数が多く判別に時間がかかるため、今回は無視するしかありませんでした。
購入品ですが、まずは毎度Pencil-Stemのユーフォルビアを持って来ているブースで安いPencil-Stemのユーフォルビアを購入し、ラフレシアリサーチで柳葉キリンを購入しました。最後にX-PLANTSでアデニアを購入してタイムアップです。しかし、今回の購入品はすべて安価で、奇しくも同じ値段でとても安く済みました。

さて、では購入品です。名前はラベルの表記のママです。


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Euphorbia arbuscula
やや太い枝を持つPencil-Stemのユーフォルビア。なんと、ソコトラ島の原産です。樹木状に育つ珍種。ユーフォルビア亜属のSection Tirucalliです。しかし、ミルクブッシュ(E. tirucalli)やトナカイ角(E. stenoclada)を差し置いて、アルブスクラを入手することになるとは思いませんでした。



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柳葉キリン Euphorbia monteiroi
まだ小さな実生苗です。アンゴラ、ボツワナ、南アフリカ、ジンバブエの原産。Rhizanthium(Athymalus)亜属のAnthacanth節ですが、Pseudeuphorbia亜節は初めてです。以前から気になってはいたユーフォルビアです。



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Adenia cladosepala
マダガスカル原産のアデニア。アデニアは葉がかわいらしいので、最近気に入ってちょこちょこ集めています。


というわけで、9月のサボテン・多肉植物のビッグバザールでした。今回はいつも以上の混雑と予定があることもあり、じっくり見ることが出来ず消化不良でしたね。1日バタバタしており疲れました。変わりどころでは、ぱっと見ですがPachypodium decaryiの苗がいくつかのブースにありました。あまりパキポディウムらしさがないデカリィですが、希少かつ面白いパキポディウムです。あと、P. rosulatum var. graciliusの苗が1000円で販売されていました。パキポディウムは自分で実生する人も増えたせいか、苗は飽和状態なのかも知れませんね。あと、Fraileaを買うつもりでしたが、また忘れました。いつになったら買えるのか…。我ながら呆れます。


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さて、サボテン科全体を分子系統により分類した論文の続きです。引き続きJurriaan M. de Vosらの2025年の論文、「Phylogenomics and classification of Cactaceae based on hundreds of nuclear genes」をご紹介します。


まずは、サボテン科の大まかな分子系統を示します。
本日はMaihuenia亜科とBlossfeldia亜科、さらにCactus亜科の一部を扱います。

    ┏Leuenbergerioideae
┏┫    
┃┗Pereskioideae

┃┏Opuntioideae
┃┃
┗┫┏Maihuenioideae
    ┃┃
    ┗┫┏Blossfeldioideae
        ┗┫
            ┗Cactoideae


④Maihuenia亜科
含まれる属: Maihuenia
多肉質の主根を持つ矮性低木で、大きく平らなクッション状の茎を形成します。多肉質でやや分節した円柱状の茎を持ちます。顕著な長命の円柱状の葉を持ちます。
アルゼンチン南部とチリにのみ分布する2種のMaihueniaは、塊根はPereskia humboldtiiとよく類似します。茎の表皮には気孔は少なく、直ぐに樹皮に変わります。茎と葉には粘液質が豊富に含まれ、「派生した南部のPereskia」と解釈されています。


⑤Blossfeldia亜科
含まれる属: Blossfeldia
単独で扁平化した小型の、あるいは互いに重なり合い密集したクッション状となります。目に見える葉はなく、痕跡程度まで縮小し、アレオーレは短く目立たないフェルト状の毛が数本生える程度となっています。
Nyffeler(2002)によると、「真の」サボテン=Cactoideaeの多様性全体の姉妹群です。系統的に孤立していることは、すべての研究において裏付けられています。他のサボテンと比較すると、特徴の組み合わせが独特で、単型属であるBlossfeldiaを単属亜科に分類することが正当化されます。

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Blossfeldia liliputana 
JSS、サボテン・多肉植物展(2025年10月)


⑥Cactus亜科(※1)
※1: Rhipsalidoideae、Cereoideae、Calymmanthioideaeを含む。
矮性から小型、大型の低木から樹木状で、単独で分岐しないものや枝分かれして樹冠を持つものもあります。稀に大きな塊茎を持つものや、湿潤な森林地帯では半着生となるものもあります。葉は顕微鏡的な痕跡まで縮小し、アレオーレを持ちます。花のサイズは侍様々で、直径40cmに達するものもあります。花は昼行性または夜行性です。
これは「真の」サボテンであり、目立った葉を持たない球形から円柱形で、サボテンの生育形態の多様性のすべてを含みます。Cactoideae(Cactus亜科)は伝統的にCereoideaeという誤った名称で知られていました。Blossfeldiaを除けば、Cactus亜科の範囲は異論なく分類されてきましたが、やがて分子系統によりBlossfeldiaは除外されました。Cactus亜科の初期に分岐したLymanbensoniaとCopiapoaは系統学的な位置が長らく不明で、Nyffeler & Eggli(2007)により「孤児」と表現されました。

Cactus亜科の分子系統(連レベル)
本日はLymanbensonia連とCopiapoa連を扱います。

 ┏Lymanbensonieae
┏┫
┃┗Copiapoeae

┫┏Cacteae
┃┃
┗┫┏Phyllocacteae
    ┃

    ┗┫    ┏Fraileeae 
        ┃┏┫
        ┃┃┗Rhipsalideae
        ┗┫
            ┃┏Notocacteae
            ┗┫
                ┗Cereeae



★Lymanbensonia連(※2)
含まれる属: Calymmanthium、Lymanbensonia(※3)

※2: Calymmantheaeを含む。※3: Acanthorhipsalisを含む。

高さ8mに達する小高木、あるいは着生で広がり垂れ下がります。茎は扁平または3〜4 本の細い翼状の鋸歯があります。
Buxbaum(1969)はCalymmanthiumを亜科の中でもっとも原始的な属の1つと解釈しました。(解析した)遺伝子が少ないWallace(2002)の分子生物学的研究でも裏付けられ、CalymmanthiumをCactus亜科の他のすべての属の姉妹群としました。Calymmanthiumを発見したRitter(1981)は、Calymmanthiumを特殊化した高度な系統と見なしていました。Korotkovaら(2010)は、AcanthorhipsalisまたはPfeifferaに分類されていた4種を、単型属Calymmanthiumの姉妹群として発見しました。したがって、Lymanbensoniaは独立した属として分類されるべきです。



★Copiapoa連
含まれる属: Copiapoa(※4)

※4: Pilocopiapoaを含む。

球形から短円柱形の単独からクッション状の低木。一部は地下に塊茎を持ち、地上部は小さく草食動物の捕食時に脱落します。茎は節で分かれていません。花は昼行性で黄色で、稀にピンク色を帯びます。果実は成熟すると乾燥し上部が開きます。
約30種からなるこの謎めいた属は、すべてチリ中部から北部にかけてアタカマ山脈西端および海岸線とコルディリェラ山脈沿岸部に固有です。Copiapoaの分類は長らく論争の的になってきました。頂端付近に黄色い花を沢山咲かせることから、伝統的にNotocactusに分類されてきました。しかし、すべての分子生物学的研究では、CopiapoaをNotocactus連に分類することは誤りであることを示しています。Copiapoaは解析により多様で、未分類の孤児種として扱われていました。本研究では、Cactus亜科の中ではCopiapoa連は孤立しています。まだ完全に解明されていない位置付けを強調するために独自の単属種としました。


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Copiapoa cinerea
春の多肉植物・サボテン展示会、川口緑地センター樹里庵(2025年4月)



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Copiapoa dealbata
神代植物公園(2022年5月)


最後に
昨日に引き続き最新のサボテン科の分子系統を見ています。本日扱ったMaihueniaは2種、Blossfeldiaは1種と、小さな属ですが、それぞれが亜科を担っています。それだけ、独特で遺伝的に異なるということがわかります。さらに、Cactus亜科のLymanbensonia連とCopiapoa連についても解説されました。Lymanbensonia連のLymanbensoniaは5種、Calymmanthiumは1種からなる小さな分類群ですが、いずれも一般的に馴染みがあるサボテンではありません。逆にCopiapoa連のCopiapoaは有名ですが、昔から分類学者を悩ませてきたサボテンです。独自性が高いことから、ほとんどのCactus亜科の姉妹群となる配置となっています。
記事を書くのに思ったより時間がかかり、続けてすべて書くのは難しいので、続きはまた来週となります。


ちなみに、本論文は案を提唱している段階ですので、現在認められている分類ではないことに注意が必要です。今回扱った範囲の現在の属分類を一応お示しして終わります。

Blossfeldia(1種)
Calymmanthium(1種、Diploperianthiumを含む)、Lymanbensonia(5種)、Acanthorhipsalis(→Lepismiumに含まれる)
Copiapoa(39種、Pilocopiapoaを含む)



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サボテンはその高い多様性にも関わらず、すべての種がサボテン科に分類されますが、その分類に関しては紆余曲折ありました。しかし、近年の遺伝子工学の発展により、サボテンに関しても遺伝子の違いを根拠とした分子系統が盛んに行われる様になりました。私もそれらの論文を読んでは、その都度ポツポツと記事にしてきましたが、ついには調子に乗ってサボテン科の分類についてまとめた記事を書いたりもしました。しかし、私のしたことは既存の論文の内容をツギハギしただのパッチワークに過ぎず、継ぎ目が怪しくなってしまうものでした。どうしても、論文の年代により解析の精度が異なるだとか、扱うサンプルの妥当性だとか、そこら辺は考慮していないというか、私の力量ではそもそも出来なかったのです。ややモヤモヤしてはいましたが、何と新たにサボテン科全体を分子系統により分類した論文が出たのです。というわけで、本日はJurriaan M. de Vosらの2025年の論文、「Phylogenomics and classification of Cactaceae based on hundreds of nuclear genes」をご紹介します。


分子系統分類
170種、属分類の90%を種の遺伝子を分子系統解析しました。サボテン科という分類の境界は安定していますが、その内部分類はDNA時代以前も以後も不安定なものでした。まず、サボテン科は形態が多様であり、しばしば直感的に「傾向」(trends)として認識されてきており、より極端な形態に向かう傾向があるとされました。しかし、分子生物学的な研究により、かつて分類に用いられた多くの形質は高い相同性を示すことが明らかとなりつつあります。形態とDNAの不一致は、形態学的収斂と並行性の高さを示す証拠であり、種間関係や進化の理解を難しくしています。良い例の1つはAstrophypumで、A. caputmedusaeは細長い疣(tubercles、結節)を持ち、他4種は稜(rib)を持ちます。また、Leuchtenbergiaは長い疣を持ちますが、稜を持つStenocactusやFerocactusと近縁です。さらに、伝統的にFerocactus(広義)とされてきた種は、形態的には一貫性があるにも関わらず、比較的大きな分子的な多様性を示します。
サボテン科の分類が不安定なもう1つの理由は、分子的に急速な放散を示すことです。サボテン科は若いグループで種の多様性が高く、すべての植物の中でも科レベルの多様率は上位5位に入ります。この急速な放散の結果、種間のDNAの分岐は非常に低く、分子系統では成功と失敗が混在します。

【解説】
この部分はわかりにくいため、少し解説します。これはサボテンの分類の難しさについての話です。1つは形態が似ていても遺伝的に近縁とは限らず、遺伝的に近縁であっても形態が似ているとは限らないということです。2つ目は、サボテン科は割りと新しい時代に急速に種分化したため、遺伝子解析をした時に上手く解析出来ない場合もあるということです。


  
サボテン科の分子系統
サボテン科の分子系統の根元にあるのは、Leuenbergeria亜科とPereskia亜科です。この2亜科は似ていますが、茎は木質化し葉は多肉質ではないなど、想定されるサボテン科の原始的な姿を表しているように見えます。しかし、高度に派生した分類群と考えられていたMaihueniaやBlossfeldiaは、考えられていたよりもサボテン科の基部系統に近かかったため、低木状あるいは樹木状であることがサボテン科の祖先であるという考えに疑問を投げかけます。また、サボテン科に近縁な他の科も、主に小型の草本で構成されており、多肉質な主根を持つことが多いも理由の1つです。

【解説】
論文中では他にも系統解析の妥当性などを議論していますが、割りと難解かつ分子遺伝学や解析プログラムの話など、あまり私の興味を惹かない話題でしたので割愛します。気になる方は論文をご確認下さい。ということで、以下にサボテン科の分子系統を示します。
まずはサボテン科の分子系統と、各亜科の解説を見ていきます。


サボテン科の分子系統(亜科レベル)

    ┏Leuenbergerioideae
┏┫    
┃┗Pereskioideae

┃┏Opuntioideae
┃┃
┗┫┏Maihuenioideae
    ┃┃
    ┗┫┏Blosfeldioideae
        ┗┫
            ┗Cactoideae

    

①Leuenbergeria亜科
含まれる属: Leuenbergeria
低木から高木で、幹はわずかに多肉質かまったく多肉質ではありません。トゲのあるアレオーレを持ちます。茎には気孔がなく、早期に周皮(periderm)が形成されて表皮(epidermis)は急速に消失します。葉は時にやや多肉質で羽状脈があり、落葉性です。
Leuenbergeriaは伝統的にPereskiaに含まれてきましたが、分子系統学的研究により2012年に記載されました。差異は2002年より指摘されてきましたが、近年の大規模な研究でも概ね同様の結果を得ています。Leuenbergeriaはブラジル原産のL. aureifloraを除き、主にカリブ海に分布します。



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Leuenbergeria guamacho
筑波実験植物園(2024年6月)



②Pereskia亜科(狭義)
まれる属: Pereskia(※1)
※1: Rhodocactusを含む。Leuenbergeriaを含まない。
低木から高木で、幹はほぼ多肉質ではありません。トゲのあるアレオーレを持ちます。P. aculeata以外では周皮の形成は遅れ、茎には気孔があります。葉は時に多肉質で羽状脈があり、落葉性です。Leuenbergeriaを含まない狭義のPereskiaは、完全に南米の原産です。


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Pereskia aculeata
筑波実験植物園(2024年6月)


③Opuntia亜科(※2)
※2: Pereskiopsis亜科を含む。
矮性から大型の低木から高木。茎は分節し、円筒形または扁平で、トゲのあるアレオーレを持ちます。葉は円錐形で退化しており短命ですが、QuiabentiaやPereskiopsisでは扁平で平行脈があり、わずかに多肉質で長命です。球果を持ち、種子は比較的大型です。
本データは、過去の報告と同様にOpuntia亜科が単系統であることを明確に示しています。3つのサブクレードについて認めたが、互いの関係は完全には明らかとなっていません。著者らはCylindropuntia連をより狭い範囲に限定し、南米原産の種の大部分をPterocactus連として認めました。


Opuntia亜科の分子系統(連、属レベル)
3つの連(tribe)に分けられます。

          Tribe Opuntieae
    ┏Salmonopuntia salmiana
    ┃
    ┃    ┏Airampoa soehrensii

┏┫┏┫
┃┃┗Opuntia ficus-indica
┃┗┫
┃    
┃┏Tacinga funalis
┃    ┗┫
┃        ┗Brasiliopuntia brasiliensis
┃       Tribe Cylindropuntieae
┃        ┏Micropuntia pulchella
┃    ┏┫      (=Grusonia pulchella)
┃    ┃┗Pereskiopsis porteri
┃┏┫
┃┃┃
┏Cylindropuntia imbricata
┃┗┫
┃┃    
┃┏Grusonia bradtiana
┃┃    ┗┫
┃┃        
┃┏Grusonia clavata
┃┃        ┗┫(=Corynopuntia clavata)
┃┃            ┗Grusonia marenae
┃┃              (=Marenopuntia marenae)
┃┃    Tribe Pterocacteae
┗┫┏Maihuenopsis glomerata
    ┃┃
    ┗┫┏Pterocactus tuberosus
  ┃┃
  ┃
┃ ┏Tephrocactus articulatus
        ┗┫┏┫
            ┃
┃┗Tephrocactus verschaffeltii
   ┃┃    (=Banfiopuntia verschaffeltii)
            ┗┫ ┏Austrocylindropuntia
                ┃    ┃     lagopus
                ┃┏┫(=Punotia lagopus)
    ┃┃┗Austrocylindropuntia
                ┗┫           exaltata

                    ┃┏Cumulopuntia sphaerica
                    ┗┫(=Sphaeropuntia 
                        ┃       sphaerica)
                        ┗Cumulopuntia
                                    boliviana



★Opuntia連
含まれる属: Brasiliopuntia、Consolea、Opuntia(※3)、Miqueliopuntia、Salmonopuntia(※4 )、Tacinga、Airampoa(※5)

※3: Nopaleaを含む。狭義。※4: =Salmiopuntia、Mortolopuntiaを含む。※5: =Tunilla

矮性低木から高木。幹や樹冠が明瞭に区別出来ることは稀で、茎は分節し円錐形あるいは扁平です。葉は短命で退化しています。

伝統的に単型のSalmonopuntiaは、2つの亜系統に分類される残りの属の姉妹群です。1つ目の亜系統はAirampoa(南米アンデス)とOpuntia(カナダ南部からアルゼンチン中部)からなり、扁平化した枝を持ちます。2つ目の亜系統は、南米東部(主にブラジル)に限定され、TacingaとBrasiliopuntiaからなります。この両者は花糸の基部に毛があります。Brasiliopuntiaは、樹木のような構造を持ち、円柱状の分節しない主幹を形成し、枝は分節し円柱状からやや扁平まで様々です。Tacingaは中間型で、ブラジル東部およびカリブ海諸島という謎めいた分離した分布を示しますが、これはLeuenbergeriaやPseudocanthocerus(=Strophocactus)も同様の傾向があります。

本研究ではチリ原産で全体が円柱状のMiqueliopuntiaと、カリブ海諸島原産で成体は円柱状の主幹を持つConsoleaを解析していません。Consoleaを広義のOpuntiaに含める意見もありますが、狭義のOpuntiaとは明確に異なります。Consoleaは倍数体種のみ知られ、系統解析ではTacinga+Brasiliopuntia+Opuntiaの姉妹群であることは判明しています。Nopaleaは鳥媒花(ornithophilous flower)であるため、伝統的に分離されてきました。しかし、遺伝的には狭義のOpuntiaに含まれることが明らかとなっています。



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Opuntia tuna
筑波実験植物園(2024年6月)


★Cylindropuntia連(※6)
含まれる属: Cylindropuntia、Grusonia(※7)、Micropuntia、Pereskiopsis、Quiabentia

※6: Pereskiopsis連を含む。※7CorynopuntiaとMarenopuntiaを含み、Micropuntiaを含まない。

矮性から大型の低木で、稀に地下に塊茎を持ちます。茎は円錐形で節があり、稀に節がないものもあります。葉はわずかに多肉質あるいはやや多肉質で、平らで平行脈があり長命です。
Nyffeler & Eggli(2010)によりCylindropuntia連に分類された南米原産の属は、独立しPterocactus連に分類します。このことにより、Cylindropuntia連は節のある円錐形の茎を持つ、ほぼ北米原産の系統群となります。
広義のGrusoniaは支持されず、単一型で米国のモハーベ砂漠に分布するMicropuntiaを分離します。逆にCorynopuntiaとMarenopuntiaをGrusoniaに含めることが妥当であることが分かりました。不可解なことに、Micropuntiaはメキシコとグアテマラ原産のPereskiopsisと姉妹群です。Majureら(2019, 2023)によると、南米原産のQuiabentiaとPereskiopsis、Micropuntiaは、残りのCylindropuntia連(広義のGrusonia + Cylindropuntia)の姉妹群であることを特定しています。
QuiabentiaとPereskiopsisは、節のない主茎と扁平で平行脈を持つ多肉質の葉を持ちます。また、これらの葉は、Pereskiaの葉とは相同性がありません。



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Pereskiopsis diguetii
東京農業大学バイオリウム(2025年1月)



★Pterocactus連(※8)
含まれる属: Austrocylindropuntia(※9)、Cumulopuntia(※10)、Maihueniopsis(※11)、Pterocactus、Tephrocactus(※12) 

※8: Tephrocactus連、Austrocylindropuntia連を含む。※9: AndinopuntiaとPunotiaを含む。※10: Sphaeropuntiaを含む。※11: Punaを含む。※12: Banfiopuntiaを含み、Pseudotephrocactusを含まない。

矮性低木で、肥大した主根または多肉質の塊茎を持つ。しばしばコンパクトなクッションを形成します。茎には節があり円錐形です。葉は円錐形で短命です。
Austrocylindropuntia連とTephrocactus連を含みます。最近、系統分類の論文で使用されるTephrocactus連より、Pterocactus連の方が命名上の優先権があります。Maihueniopsisは他属の姉妹群で、次にPterocactusと残りの属が続きます。この2属の支持は低く議論の余地がありますが、過去の論文の解析結果とまったく同じです。
最近分離された単型属であるPunotiaは非常に高い裏付けによりAustrocylindropuntiaの姉妹群です。過去の報告ではAustrocylindropuntia + Cumulopuntiaの姉妹群とされましたが、裏付けに乏しくデータも限られています。かつてAustrocylindropuntiaに分類されていた単型のBanfiopuntiaは、Tephrocactusの初期分岐段階の一部として示されており、Sphaeropuntiaとして分離された種はCumulopuntiaに属します。


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Pterocactus tuberosus
神代植物公園(2023年5月)



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Tephrocactus articulatus
筑波実験植物園(2025年2月)



最後に
以上が論文の簡単な要約です。記事が長くなったので、本日は3亜科のみです。記事はまだまだ続きます。
さて、以前サボテンの分類を記事にしましたが、大まかな分類ではそれほどの違いはなさそうです。過去記事は以下になります。






今回の記事のポイントの1つは、Leuenbergeriaでしょう。Pereskiaとの違いは以前から指摘されてきましたが、伝統的に樹木状のサボテンとしてまとめられてきました。しかし、近年Leuenbergeriaをより原始的な特徴を持つ分類群としてPereskiaから独立する意見が立ち続けに出されました。今回ご紹介した論文においてもその正当性が確認されています。外見はPereskiaと似ていますが、論文ではLeuenbergeriaは亜科レベルで異なる分類群であるとしています。


Leuenbergeriaの分離を提案した論文の記事はこちら。


今回の記事のメインはOpuntia亜科=ウチワサボテン亜科でしょう。私自身がウチワサボテンに疎いため、その分類を調べたことがありませんでした。しかし、論文では3つの群に綺麗に分かれており、かなり整理された感じがします。論文では解析していない属もあるため、完全なものではありませんが、基本的にはこの分子系統がこれからの研究の基調となっていくのではないでしょうか。

ちなみに、本論文は案を提唱している段階ですので、現在認められている分類ではないことに注意が必要です。今回扱った範囲の現在の属分類を一応お示しして終わります。

Leuenbergeria(8種)、Pereskia(10種、Carpophillus、Peirescia、Rhodocactusを含む)

Brasiliopuntia(1種、Mortolopuntiaを含む)、Consolea(8種)、Opuntia(152種.Cactodendron、Chaffeyopuntia、Clavarioidia、Ficindica、Nopal、Nopalea、Phyllarthus、Platyopuntia、Plutonopuntia、Subulatopuntia、Tunasを含む)、Miqueliopuntia(1種)、Salmonopuntia(2種、Salmiopuntiaを含む )、Tacinga(12種)、Airampoa(4種、Tunillaを含む)
Cylindropuntia(41種)、Grusonia(19種、CorynopuntiaとMarenopuntiaを含む)、Micropuntia(1種)、Pereskiopsis(6種)、Quiabentia(2種)
Austrocylindropuntia(7種、Andinopuntia、Banfiopuntia、Peruviopuntia、Pseudotephrocactus、Trichopuntiaを含む)、Cumulopuntia(14種、Sphaeropuntiaを含む)、Maihueniopsis(20種、Punaを含む)、Pterocactus(10種)、Tephrocactus(12種、Pseudomaihueniopsis、Ursopuntia、Weberiopuntiaを含む)、 Punotia(1種)



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相変わらず、8月に行った神代植物公園の食虫植物展の続きです。本日はサラセニアとウツボカズラの残りをご紹介しましょう。


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Sarracenia psittacina var. okefenokeensis
現在、変種okefenokeensisはS. psittacinaに含まれるとされているようです。


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Sarracenia purpurea ssp. venosa
S. purpurea subsp. purpureaが米国東側からカナダまで広く分布するのに対し、subsp. venosaはジョージア州とカロライナ州にのみ分布します。


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Sarracenia minor
フロリダ州、ジョージア州、カロライナ州の原産。


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Nepenthes gracilis 'sport'
グラキリス自体は東南アジアの原産ですが、これは非常に小さいですね。丸っこい捕虫袋が地際に並びます。しかし、この「sport」が何を指しているのかよくわかりませんが、タイプを表しているのでしょうか?


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Nepenthes bokorensis
カンボジアの原産。


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フクロユキノシタ Cephalotus follicularis
一見してウツボカズラに見えますが、他人の空似でこちらはフクロユキノシタ科のフクロユキノシタです。オーストラリア原産。


さて、食虫植物展も次回で終わりです。次回はウツボカズラやハエトリグサなどの有名どこにではない、あまり聞いたことがない珍しい食虫植物を見てみましょう。


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突如、思い立って鶴仙園にいって参りました。鶴仙園は入荷情報を毎日ブログに載せてくれるので、私も毎日見ています。以前は入荷情報を見ては足繁く鶴仙園に行っていたわけですが、公私共に以前より忙しくなり最近はすっかり足が重くなりました。まあ、ブログはなんだかんだで見ていますから、鶴仙園がリニューアルのためにセールをやっていたのは知っていたのですが残念ながら行けず、今回はリニューアル後ずいぶん経ってからの訪問です。鶴仙園は今年で3回目となりました。


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旧・鶴仙園跡地。そういえば、エスカレーターで屋上まで行こうとすると、改装中ゆえダンジョン攻略よろしくあちこち館内を移動する羽目になります。私もかつては苦労しました。しかし、実はロフト側のエレベーターなら直通で屋上に行くことが出来ます。


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新しい鶴仙園は旧・鶴仙園の左隣にあります。


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ここが新しい鶴仙園。


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新しい鶴仙園の内部はそれほど広くありません。リニューアル前の拡張した鶴仙園より狭いのですが、それ以前と比べてどうでしょうかね?


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ユーフォルビア・ディディエロイデス
これは確認のための一鉢です。かつて、ホムセンで「ディディエレオイデス」の名札が付いた花キリンを購入したわけですが、ウェブ上で調べて出てくる姿と何やら異なるわけです。しかし、筑波実験植物園では私の手持ちに似た花キリンの名札がディディエレオイデスなんですよね。これでさっぱり分からなくなりました。そのための現物確認です。ちなみに、E. didieroidesと表記されがちですが、E. didiereoidesが正しい学名です。



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Aloe inexpectata
少しA. calcairophilaに似た雰囲気の小型アロエがあったので、気になって購入しました。マダガスカル原産の2003年の新種とのこと。


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Gasteria bicolor var. liliputana GM 271
珍しくもないリリプタナですが、フィールドナンバー付きでした。現在、ビコロル系はG. obliquaにまとめているようです。GMはこの場合はGerhard Marxのことですが、「GM 271」で調べるとMarginatocerus marginatusが出てきてしまいます。この場合のGMはGrzegorz Matuszewskiを指すようです。フィールドナンバーは調べても分からないことが多いので困ってしまいます。


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東武百貨店に移動して、ちょうど開催されていた大北海道展で色々買い込みました。疲れたので5Fの「ル・ポワール」という喫茶店で昔ながらのプリンを食べて一息ついてから帰りました。


さて、リニューアル後の鶴仙園は、高価なコーデックスは沢山ありましたね。サボテンは流行りどころのCopiapoaやEriosyce(だったかな?)あたり、さらに兜丸あたりは沢山ありましたが、以前のような多様性は薄く、やや物足りないような雰囲気もありました。あと、ユーフォルビアはやや珍しいものもありました。まあ、しかしラインナップは不動ではないでしょう。訪問する度に異なる多肉植物を見ることが出来ると期待しています。



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9月の始め頃に夏休みを取り、またまた植物園に行って参りました。今回は東京薬科大学の薬用植物園です。薬用植物は八王子キャンパスにあります。見学自由ではなくてちゃんと入館手続きをしてから校内に入ります。見学出来る施設が決まっていますから、勝手に校内をうろつくのは厳禁です。
さて、朝イチで到着したものの、その日は最高気温38℃という炎天下でした。開園時間に入りましたが既に35℃近い気温になっており、流石に熱中症の危険がある雰囲気がしていましたね。



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薬用植物園の入口付近に池があります。


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何はさて置き、まずは温室です。


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入口にトンキンニッケイの枯れ葉がありました。枯れ葉でも折るとシナモンの素晴らしい香りが漂います。ニッケイ、つまりCinnamomum、シナモンの仲間です。トンキンニッケイとはC. cassiaのことです。シナニッケイという名前の方が一般的かも知れません。


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トウワタ(唐綿) Asclepias curassavica
果実に綿がありますが、主な用途は観賞用ですから、産業化するレベルの量や品質ではないのでしょう。トウワタは旅をする蝶として有名なオオカバマダラの食草です。オオカバマダラは毒蝶ですが、トウワタ由来の毒を持ちます。旧ガガイモ科。中南米の原産。
何でも、トウワタ属の花はラン科に並ぶほどの複雑な構造で、小型の蜂などは花に閉じ込められてしまうそうです。小さな花なので実際に見ても構造はよく分かりませんが…



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Euphorbia resinifera
いわゆる白角キリンと呼ばれるユーフォルビア。日焼け気味ですね。白角キリンはモロッコ産ハチミツの重要な原料です。ちなみに、ユーフォルビアのハチミツは薬用として用いられます。



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ラカンカ(羅漢果) Siraitia grosvenorii
ラカンカの塊茎。つる性で果実は非常に甘く甘味料などとされます。含まれるモグロシドVはショ糖の300から400倍の甘さがあります。ウリ科。中国の原産。


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マニホットゴム Manihot glaziovii
マニホットといえばタピオカの原料のキャッサバ(M. esculenta)を思い浮かべますが、こちらは食用ではありません。名前の通りゴムが採れますが、採取量はあまり多くはないようで、現在はあまり栽培されていないようです。というより勝手に増えて侵略的外来種となっています。デンプンをリューマチや汗止、消毒、さらには賦形剤として利用するそうです。トウダイグサ科。ブラジル原産。

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独特の荒れた幹肌。


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Polygonatum kingianum
植物園には知らない植物が沢山ありますから。このような雑草然とした植物も気になります。一見してよく分からない植物でしたが、
Polygonatumですからナルコユリ(P. falcatum)の仲間ですね。アマドコロ属、あるいはナルコユリ属とも言います。P. kingianumはナルコユリやカギクルマバナルコユリ(P. sibiricum)と共に塊茎をオウセイ(黄精)の名前で漢方とするそうです。滋養強壮や病後の虚弱などに使用するようです。中国、ミャンマー、タイ、ベトナムの原産。


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ビワモドキ Dillenia indica
植物分類表を見ていると必ず出てくるビワモドキ科のビワモドキです。以前から気になっていましたが、板橋区立熱帯環境植物館や夢の島熱帯植物館でも見ています。インドから中国、ボルネオ島まで広く分布します。

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大きな蕾がありました。花はまだ見たことがないので、タイミングが合わず残念です。


というわけで東京薬科大学の薬用植物園に行ってきましたが、まだ記事は続きます。とは言え、温室に入った途端、全身から汗が噴き出て汗が止まらなくなりました。最高気温となる12時を避けて、早々に退却した次第です。ですから、温室に長居は出来ませんでしたから、いつもより撮影した写真は少な目です。



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8月に行った神代植物公園の食虫植物展の続きです。モウセンゴケの続きとハエトリグサを見ました。本日登場するモウセンゴケ、ハエトリグサ、ムジナモは同じモウセンゴケ科です。


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Drosera adelae
オーストラリア原産のモウセンゴケ。肉質で幅広い葉を持ちます。


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Drosera oblanceolata
中国南東部原産のモウセンゴケ。


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Drosera slackii
南アフリカ原産のモウセンゴケ。みっちり詰まったような形が面白いですね。


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Drosera scorpioides
オーストラリア原産のモウセンゴケ。


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イトバモウセンゴケ Drosera filiformis
米国東部原産のモウセンゴケ。細長い捕虫葉は非常に長いですね。


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ハエトリグサ Dionaea muscipula
食虫植物として有名なハエトリグサ、またはハエトリソウです。同じ葉が動くモウセンゴケ類よりも、葉の閉じる速度が速く昆虫を捕まえます。1属1種。


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Dionaea muscipula 'CK Meltdown'
ハエトリグサの園芸品種。最早、捕虫出来ないぐらい捕虫葉が歪んでいます。


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ムジナモ Aldrovanda vesiculosa
ムジナモは完全に水草化した食虫植物で、根は早々になりなり水面を漂います。捕虫葉を閉じる速度が非常に速いことが知られています。




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今年の夏も暑かったのですが、ようやく涼しくなってきました。出掛けるのに良い日和です。また、植物園巡りを再開したいですね。それはそうと、本日も我が家の多肉植物たちを少しご紹介しましょう。


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Gymnocalycium ochoterenae var. cinereum
キネレウムはストレスカラーで真っ赤ですが、生育は順調です。実は最近流通しているキネレウムが何者であるか私にもよく分かっておりません。変種キネレウム自体は、現在はG. ochoterenaeに含まれるとされています。しかし、キネレウムのトゲの根元が黒いという特徴が見られません。


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Aloe peglerae
ペグレラエはまだ葉が二列性の小苗で入手しましたが、約4年でここまで生長しました。現在6号鉢に植えています。


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Euphorbia polygona
多稜タイプのポリゴナ。購入時にはブルームはまったくありませんでしたが、なぜか今年はブルームがよく出ています。


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Euphorbia susannae
スサンナエはやや調子を崩していましたが、なんとか復活しました。


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Euphorbia squarrosa
「奇怪ケ島」の名前もあるスクアロサの苗ですが、今まで弱々しい枝ばかりでしたが、今年は良い枝が出ましたね。そういえば、奇怪ケ島はE. stellata var. stellata(飛竜)の変異幅に入ると見なされているようです。外見的には平たい枝の飛竜と、立体的で捻れる奇怪ケ島は見分けることができます。


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Euphorbia fimbriata
フィンブリアタは開花したり枝が出たり、今年は好調そのものです。ちなみに、フィンブリアタはE. mammillarisの異名となっています。


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Euphorbia schoenlandii
いわゆる「闘牛角」です。最近、何やら流行り気味なのかかなりの高額で販売されています。
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花が咲いていますが、闘牛角は割りと開花しますから珍しくはありません。


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7月に行った小石川植物園の続きです。公開温室を見終わって、隣にある冷温室に入ります。小石川植物園には薬草保存園や分類標本園もありますが、なんだかんだで園内を2時間以上歩き回って疲れてしまい今回はここまでとしました。


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冷温室は涼しく、高山植物なども見ることができます。


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ヨツマタモウセンゴケ Drosera binata
葉が4裂するモウセンゴケです。ニュージーランド、オーストラリアの原産。
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面白い形の捕虫葉。神代植物公園の食虫植物展でも見ました。変種のヤツマタモウセンゴケは東京農業大学バイオリウムで見ています。
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白い花が咲いていました。食虫植物のイメージにはない可憐で美しい花ですね。


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カライトソウ(唐糸草) Sanguisorba hakusanensis
白山などに生えるバラ科ワレモコウ属植物。美しい穂状の花が咲いていました。命名はかの牧野富太郎。


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シマホザキラン Malaxis boninensis
シマホザキランが開花しています。シマホザキランは小笠原諸島の父島と北硫黄島のみに分布し、個体数が少ない希少種です。絶滅危惧IA類(CR)で父島の自生個体は10株未満と言いますから、一般ではまず見ることが出来ない植物です。小石川植物園では国からの要請で種の保存並びに繁殖を担っています。ちなみに、ヤギやアフリカマイマイなどの外来種も減少の原因の1つということです。対策として柵の設置や人工受粉が行われています。ちなみに、2016年にCrepidium属になっているようですね。

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地球上から失われる可能性が高い植物です。地道な保全活動には頭が下がる思いです。


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ムラサキマユミ Euonymus lanceolatus
ニシキギ科の低木。マユミの仲間は赤い面白い形の果実を観賞するために栽培されます。

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ムラサキマユミの花
ムラサキマユミは非常に小さなキノコバエという昆虫により受粉します。日本では7種類の様々な分類群においてキノコバエ媒花が見られるそうですが、その花には共通点があり、キノコバエに適応した収斂を示しています。主な共通点は、短い雄蕊、暗赤色の花弁、7mm内外の放射相称花で平らということです。



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オオカモメヅル Vincetoxicum aristolochioides
種小名のアリストロキオイデスの通り、ウマノスズクサ属のような葉を付けます。旧ガガイモ科で現在はキョウチクトウ科。
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オオカモメヅルの花
オオカモメヅルは1mm程度の微小な吸血昆虫であるヌカカ類、特にケブカヌカカにより受粉します。このことは小石川植物園で観察されたそうです。ヌカカ媒が見られるのは主に熱帯で、カカオやタシロイモなど特殊な花で見られます。


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冷温室から出て、シダ園に向かいます。とはいえ、シダ園は見るだけです。というのも、昔シダの図鑑を読み込んだりもしましたが、結局鑑定眼は身に付きませんでした。シダは難しいですね。


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Dicksonia antarctica
オーストラリア原産の木性シダ。同じ木性シダでも熱帯に生えるヘゴと異なり耐寒性が高いので、屋外栽培が可能です。
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幹は気根で覆われます。


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Equisetum myriochaetum
高さ4mになる巨大なトクサやスギナの仲間。水辺によく見られるそうです。メキシコから南米北部原産。



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Pinellia pedatisecta
中国原産のカラスビシャクの仲間。園内では沢山見かけました。


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ウマノスズクサ(馬の鈴草) Aristolochia debilis
ウマノスズクサが咲いていました。とても不思議な形の花ですね。漢方の材料とされてきましたが、含まれるアリストロキア酸が腎障害を引き起こす可能性があるため、現在は使用されていないそうです。


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カノコユリ(鹿の子百合) Lilium speciosum
ちょうどカノコユリの時期でした。


ということで、小石川植物園こと東京大学大学院理学系研究科附属植物園にいって参りました。7月の快晴日でしたから、汗を拭きながら散策しました。とは言え、園内は樹木が生い茂り直射日光を避けることができます。久しぶりにいい運動になりました。今回は園内をぐるりと一回りしましたが、主に外周だけで見ていない樹木も沢山あります。次回は見ていない場所を中心に見ていきたいですね。来年の春頃に行けたらなあとは思っています。


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毎年、サボテンやアロエ類など多肉植物の新種の情報を記事にしていますが、先日サボテンとアガヴェについては記事を更新しました。アロエにていてもあれから1年に見つかった新種の情報と、いくつか抜けていた種を追加しました。一応、アロエと近縁なAstrolobaやHaworthia、Gasteriaと、GonialoeやAloidendronなどの旧・アロエ属についても一部の情報を追加しました。

去年、記事を書いた時点では、まだ論文で主張されただけで新種と認められていないものもありました。というわけで、アロエ類についても最新版の記事に改訂します。以下、去年の記事のコピーです。変わった部分は【追記】としています。いくつかの新種には画像リンクを貼りました。


2010年
★モザンビークから南アフリカのKwaZulu-Natalにかけての地域より、新種のAloe tongaensisが記載されました。しかし、2013年にAloidendron属に移され、Aloidendron tongaenseとなりました。
https://pza.sanbi.org/aloidendron-tongaense
南アフリカのKuwaZulu-Natal州中部から、新種のLeptaloeであるAloe nicholsiiが記載されました。
http://redlist.sanbi.org/species.php?species=2206-827


2011年
★エチオピアから4種類の新種のアロエが記載されました。Aloe benishangulanaAloe ghibensisAloe weloensisAloe welmelensisです。
https://powo.science.kew.org/taxon/77110966-1
ケニアより新種の2種類のアロエが記載されました。ケニア南西部に自生するAloe springatei-neumanniiは、Aloe wallastoniiに近縁なアロエです。ケニア北部の山地よりAloe tegetiformisが記載されました。枝分かれの多い匍匐茎を持ち、岩や土の上に密集したマット状に育ちます。
ウガンダより新種の2種類のアロエが記載されました。ウガンダ西部のアルバート湖平原に自生するAloe butiabanaと、ウガンダ東部のElgon山の尾根の断崖から下垂するAloe wanalensisです。
https://uk.inaturalist.org/taxa/1417652-Aloe-butiabana
【追記】南アフリカの東ケープ州からGasteria croucheriの新亜種であるGasteria croucheri subsp. pondoensisが記載されました。


2012年
★北ソマリアから新種のAloe nugalensisが記載されました。
★マダガスカルから新種の3種類のアロエが記載されました。Aloe beankaensisAloe ivakoanyensisAloe analavelonensisです。
★ナミビアのBaynes山から新種のAloe huntleyanaが記載されました。
https://pza.sanbi.org/aloe-huntleyana
★南アフリカのMpumalngaから新種のAloe condyaeが記載されました。
https://uk.inaturalist.org/taxa/1239374-Aloe-condyae
★アンゴラ南西部のナミブ砂漠から新種のAloe mocamedensisが記載されました。


2014年
★マダガスカル北部から新種のAloe gautieriが記載されました。
★南アフリカのMpumalangaから新種のAloe andersoniiが記載されました。
https://pza.sanbi.org/aloe-andersonii
★南アフリカの東ケープ州から新種のAloe liliputanaが記載されました。
★南アフリカの東ケープ州から新種のGasteria loedolffiaeが記載されました。
https://pza.sanbi.org/gasteria-loedolffiae
★南アフリカの西ケープ州新種のからGasteria barbaeが記載されました。
エリトリアのナブロ山東斜面とマブラ平原より新種であるAloe montis-nabroが記載されました。散在する低木に守られた軽石上や溶岩の隙間に育ちます。


2015年
★ウガンダから新種のAloe lukeanaが記載されました。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Aloe_lukeana
★南アフリカの西ケープ州から新種のAstroloba cremnophilaが記載されました。


2017年
★マダガスカル北西部から新種のAloe belitsakensisが記載されました。
https://inaturalist.nz/taxa/746185-Aloe-belitsakensis
★マダガスカルから新種のLomatophyllum類である、Aloe maningoryensisAloe alaotrensisが記載されました。
★南アフリカから新種のAstroloba tenaxAstroloba robustaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/580780-Astroloba-robusta
★南アフリカの西ケープ州から新種のHaworthia grenieriが記載されました。
★南アフリカの西ケープ州から新種のGasteria koeniiが記載されました。
https://www.janvandorpe.be/gasteria/gasteria-koenii
★ケニアより新種のAloe mangeaensisが記載されました。
【追記】南アフリカの西ケープ州から新種のAstroloba tenax var. moltenoiが記載されました。
https://inaturalist.lu/taxa/597896-Astroloba-tenax-moltenoi


2018年
★南アフリカのCape Provから新種のHaworthia duraHaworthia ernstiiHaworthia vitrisが記載されました。
★ケニアから新種のAloe zygorabaiensisAloe uncinataが記載されました。


2019年
★ソマリランドから新種のAloe sanguinalisが記載されました。
https://www.sci.news/biology/aloe-sanguinalis-06915.html
【追記】核DNA含量に基づき、Gasteria disticha var. langebergensisを独立させて、Gasteria langebergensisとして記載しました。南アフリカの西ケープ州に分布します。
https://www.inaturalist.se/taxa/599432-Gasteria-disticha-langebergensis
【追記】2014年にアロエからアロイデンドロンに移されたAloidendron sabaeumが遺伝子解析の結果、アロエに属することが判明しました。しかし、キュー王立植物園のデータベースにおける変更はありません。


2020年
★マダガスカル東部の湿潤林から新種のAloe vatovavensisAloe rakotonasoloiが記載されました。
★南アフリカの東ケープ州から新種のGasteria visseriiGasteria camillaeが記載されました。
https://pza.sanbi.org/gasteria-camillae
★ケニア南東部より新種のAloe ngutwaensisが記載されました。
★インドより新種のAloe trinervisが記載されました。

【追記】マダガスカル東部の熱帯雨林で、新種であるAloe vatovavensisAloe rakotonasoloiが記載されました。狭義のAloeと旧Lomatophyllumの中間的な特徴を示します。


2021年
★アンゴラ北西部から新種のAloe uigensis が記載されました。


2022年
★南アフリカ北部から新種のLeptaloe類であるAloe hankeyiが記載されました。
https://uk.inaturalist.org/photos/272064040
★南アフリカ北部州よりAloiampelos temuior  var. ernstiiが記載されました。オレンジ色の花を咲かせます。
【追記】南アフリカの西ケープ州から、新種であるGasteria disticha var. marxiiが記載されました。小型で厳しい環境への適応と考えられます。


2023年
★アンゴラ南部からの新種としてGonialoe borealisが記載されました。
★ケニアより新種であるAloe nderianaが説明されました。まだ、キュー王立植物園のデータベースには記載されていません。【追記】
The International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。


2024年
★ソマリランドのアカシアが優占する乾燥地で、新種であるAloe kayseiが説明されました。まだ、キュー王立植物園のデータベースには記載されていません。【追記】The International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。


最後に
と言う訳で、近年のアロエ類の新種でした。基本的に調べたのは名前だけで、そのすべてについて画像検索はしていないため、園芸的な重要度は分かりません。ところで、1753年にAloe L.と言う学名がつけられてから270年ほど経ちますが、まだ新種が続々と発見されていることに驚きます。おそらく、これからも沢山の新種が発見されることでしょう。しかし、残念ながら自生地の破壊により絶滅の危機に瀕しているアロエも沢山あります。また、発見される前に自生地の破壊により絶滅するものも出てくるはずで、既に人知れず絶滅しているものも少なくないはずです。新種の記載は不道徳なコレクターや業者による盗掘の危険性を高めてしまいますが、自生地の保護には多少の力が働く可能性もあります。知られていなければ保護の算段すらつかないため、科学者たちの奮闘に期待したいところです。
【追記】最近のアロエ類の最大のインパクトは、当然ながら2010年代に始まったアロエ類の再編成です。アロエは分割されAloe sensu stricto、Aloidendron、Aloiampelos、Gonialoe、Aristaloe、Kumaraになり、逆にLomatophyllumやChortolirionがアロエに編入されました。また、ハウォルチアも分割され、Haworthia sensu stricto、Haworthiopsis、Tulistaとなりました。さらに、PoellnitziaがAstrolobaに編入されました。ここにGasteriaを加えてアロエ類とし、まとまりのあるグループであることが示されたのです。
その後のアロエ類の最大のインパクトと言えば、私個人としてはGonialoeの新種が挙げられるでしょうか。そもそもGonialoeは3種類しかありませんでしたが、3種類目のGonialoe sladenianaが1920年に記載されて100年以上振りの新種ということになります。大変な驚きでした。次にAstroloba spiralis sensu latoの分割です。ずいぶんと異なるタイプがA. spiralisにまとめられていましたが、ついにA. spirellaとA. pentagonaが分割されたのです。私自身も「ハリー」と名札が付いた優美なアストロロバを栽培していますが、これはnom. nud.ですがA. pentagona系と目されてきました。以前からA. spiralisとの違いに戸惑っていましたが。こ、れでようやくスッキリしました。最後に新属Aloestrelaの誕生ですが、これは将来的にAloidendronに編入される可能性が大なので今は様子見しています。



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8月に神代植物公園で開催された食虫植物展の続きです。ウツボカズラ(Nepenthes)とサラセニア(Sarracenia)、ムシトリスミレ(Pinguicula)を見ましたが、本日はドゥロセラ(Drosera)、つまりはモウセンゴケです。モウセンゴケも代表的な食虫植物の1つですね。葉に粘着性があり獲物を捕獲するタイプですが、これはムシトリスミレと同じです。しかし、モウセンゴケは葉や触手が動き獲物を巻き込みます。


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モウセンゴケの生態展示。


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Drosera beleziana
モウセンゴケはいくつか形態のタイプがあり、これは柄があって先端に捕虫葉があるタイプです。このモウセンゴケは自然交雑種で、D. rotundifolia × D. intermediaと言われています。よって、学名はDrosera × belezianaです。しかし、この名前はキュー王立植物園のデータベースにはなく、D. belezeanaと混同されているような気がします。一般にナガバノモウセンゴケという名前で販売されているそうです。ちなみに、D. belezeanaはD. rotundifoliaの異名となっています。



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Drosera rotundifolia
いわゆるモウセンゴケです。世界中に分布し、アジア、北米、ヨーロッパに自生します。北方系ですが、日本や中国、さらにはニューギニア島まで分布するようです。


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Drosera serpens
細長い葉に粘着性があるタイプ。東南アジアからオーストラリアまで、とびとびに分布します。



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Drosera ramentacea
南アフリカ原産のモウセンゴケ。


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Drosera hamiltonii
オーストラリア原産のモウセンゴケ。


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Drosera binata
ヨツマタモウセンゴケと呼ばれる葉が4つに分岐するタイプ。オーストラリアとニュージーランドの原産。


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Droseraの花が咲いていたわけですが、名前を見るのを忘れました。
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Drosera tokaiensis
トウカイコモウセンゴケと呼ばれる日本の固有種。


ここまで、ウツボカズラ、サラセニア、ムシトリスミレ、モウセンゴケと、代表的な食虫植物を見てきました。あと有名なのはハエトリソウですね。というわけで、次回はハエトリソウとモウセンゴケの残りを見ていきます。



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多肉植物たちも秋の生長を開始し始めました。本日も我が家の多肉植物たちを少しご紹介しましょう。


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Gymnocalycium prochazkianum subsp. simile Vos 1417
プロカズキアヌム亜種シミレはよく生長しています。ギムノカリキウムは強光を嫌いますが、プロカズキアヌムは割りと強光に耐えます。
さて、プロカズキアヌムはG. mostiiに含まれるという見解が認められていたのですが、もしかしたら変わったかなと思い、久しぶりにキュー王立植物園のデータベースでプロカズキアヌムを調べてみました。しかし、なぜか出てきません。G. mostiiを調べると、相変わらずG. mostiiの異名扱いなのは変わりませんが、学名がいつの間にやら「Gymnocalycium prochazkanum」となっていました。チェコのギムノカリキウムの研究者であるJ. Prochazkaに対する献名ということですから、訂正されたのでしょうか? 一応、調べてみます。


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Fouquieria ochoterenae
オコテレナエはよく生長しました。写っている赤い茎の部分は今年伸びたものです。オコテレナエはFouquieriaの中でも茎が太いですね。



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Cycas cairnsiana
カイルンシアナの秋のフラッシュが始まりました。今年の蘇鉄類は好調で、春だけではなく秋にもフラッシュしています。Zamia integrifolia、Cycas debaoensisに続くフラッシュです。


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Euphorbia spanringii
冬にハダニにやられてしまいましたが、ようやく復活しました。葉の模様が美しいですね。スパンリンギイはかつてフィシュボーンと呼ばれていたユーフォルビアです。近年、産地が発見されたため正式に命名されました。



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Aloe bowiea
ボウィエアが開花しています。

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大変地味な花ですが、アロエの中ではかなり特異的なものです。アロエは基本的に鳥媒花ですが、形状や色合いからは蛾媒を疑わせます。


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Euphorbia silenifolia
難物と言われることもあるシレニフォリアが好調です。よく葉が繁っています。



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Pachypodium densiflorum
デンシフロルムの果実が開裂しました。タンポポのような綿毛があり、種子は風で飛ばされるタイプです。しかし、自家受粉っぽいので、種子はスカスカしておりおそらく粃みたいです。



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7月に行った小石川植物園の続きです。温室を廻っていましたが、小笠原諸島原産の植物などを育てている部屋に入ります。公開温室は本日が最後です。


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Euphorbia abyssinica
「大雲閣」と呼ばれる柱サボテン状のユーフォルビア。しかし、ribが細かくうねるアビシニカらしさはありません。アフリカの角付近の原産。


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ナナツガママンネングサ Sedum drymarioides
絶滅危惧IA類(CR)。しかし、ナナツガママンネングサは別名をハコベマンネングサというように、一見してマンネングサには見えない姿であるはずですから、これは別物のような気がします。


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コゴメマンネングサ Sedum japonicum subsp. uniflorum
南方系のマンネングサ。日本固有種。2022年にS. ryukyuenseとなり独立種とされました。ちなみに、S. uniflorumという名前が1838年に付けられていましたが、こちらは非合法名(nom. illeg.)なので使用できず、新たに命名し直す必要があったようです。



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タイトゴメ Sedum japonicum
日本、韓国、台湾、中国の原産。育てやすくよく栽培されます。


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ムコジママンネングサ Sedum mukojimense
小笠原諸島聟島列島固有種。2020年に小笠原諸島原産のS. boninenseから独立しました。


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ヤロード Ochrosia nakaiana
小笠原諸島原産のキョウチクトウ科植物。


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ムニンノボタン Melastoma tetramerum
絶滅危惧IA類(CR)。小笠原諸島の父島の固有種。個体数が非常に減少してしまっていますが、小石川植物園が増やした個体を父島に植え戻しをしているそうです。

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ちょうど花が咲いていました。貴重な植物です。花を見ることが出来て嬉しい限りです。



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まだ暑い日が続きますが、それでも異常な暑さは一段落して、かなり過ごしやすくなってきました。多肉植物たちも秋の生長が期待出来ます。しかし、中には暑い最中にも元気に生長している多肉植物もありました。というわけで、本日は特に生長著しい多肉植物たちをご紹介しましょう。


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Adenia venenata
驚くぐらい生長しました。おそらく5〜6倍になっています。秋に剪定した方が良さそうです。


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Commiphora holtziana
下の白い幹の部分が元の高さですから、数倍の高さになりました。コミフォラは始めたばかりですが、見た目より乾燥に強く頑健な植物です。ちなみに、ボルトジアナはC. katafの異名となっているようです。


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Commiphora mildbraedii
ミルドブラエディイも倍くらいになりました。

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生長に伴い幹が割れて来ています。


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Commiphora mafaidoha
マダガスカル原産のコミフォラ。7月後半の入手ですが、あっという間に10cm以上伸びました。



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Euphorbia gottlebei
葉が非常によく繁っています。鉢を大きくしたせいか生長が段違いに良くなりました。



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8月に行った神代植物公園の食虫植物展の続きです。ウツボカズラとサラセニアを見ましたが、本日はムシトリスミレ(Pinguicula)です。
ムシトリスミレは葉の表面に粘着性があり、小型の昆虫などを捕獲します。また、名前の通りスミレのような形の美しい花が咲きますが、美しい花が咲くということは虫媒花であるということです。目立つ花は昆虫を呼びますが、花を訪れた昆虫は捕虫されないのでしょうか? せっかくムシトリスミレの花粉を運んでいる昆虫が捕虫されてしまっては受粉が出来ません。いかにしてこのアボリアを解消しているのでしょうか。気になりますね。



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ムシトリスミレ(Pinguicula)は世界中に分布し、なんと127種(交雑種2種を含む)もある思ったより大きな属です。素人の私には見ても違いがよく分かりませんでしたが、花をみればまた違うのかも知れません。


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Pinguicula moctezumae
メキシコ原産の亜熱帯性のムシトリスミレ。ちょうど美しい花が咲いていました。


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Pinguicula grandiflora
西欧原産のムシトリスミレ。よりスミレに似た形の花を咲かせます。


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Pinguicula moranensis
中米原産の亜熱帯性のムシトリスミレ。


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Pinguicula gigantea
メキシコ原産の亜熱帯性のムシトリスミレ。


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Pinguicula agnata × colimensis
交配種。「福丸」という名前もあるようです。


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Pinguicula cyclosecta
メキシコ原産の亜熱帯性のムシトリスミレ。


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Pinguicula leptoceras
西欧原産のムシトリスミレ。


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Pinguicula gypsicola
メキシコ原産の亜熱帯性のムシトリスミレ。石膏土壌に育ちます。異葉性で夏には食虫性の葉を出し、冬には食虫性のない葉を出します。



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相変わらず7月に行った小石川植物園の続きです。多肉植物ゾーンを抜けて蘭を栽培している部屋に入りました。真夏でシーズンではありませんが、いくつかの花を見ることが出来ました。


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Thunia veitchiana
T. bensoniae × T. marshallianaの交雑種とされているようです。しかし、キュー王立植物園のデータベースでは、Thunia × veitchianaという名前はありますが、配置のない名前(Lean more about unplaced names.)とかれており、正体不明という扱いです。


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Paphiopedilum druryi
インドに自生する唯一のパフィオペディルム。広く交配が行われた結果、外見では原種であるか判別が難しくなっているそうです。


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Vanda lunabatan
ルナバタンという聞き覚えのないヴァンダ。調べても小石川植物園でしかヒットしないので、まあ誤記でしょうね。名前的にはV. limbataの誤記かなとは思いましたが、リンバタは赤系が多いので微妙なところです。黄色系もあるにはあるみたいですがね。外見的にはV. lamellataっぽいとは思います。


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Dendrobium kraemeri
目立ちませんが、デンドロビウムの花が咲いていました。ニューギニアの北にあるカロリン諸島の原産。


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Dendrobium miyakei
鮮烈な色合いのデンドロビウム。まだ蕾です。台湾紅花石斛の名前の通り台湾と、なぜか離れたフィリピンに分布します。ちなみに、現在の学名はD. goldschmidtianumとなっています。



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Dendrobium chrysotoxum
こちらもデンドロビウム。バルブが短く、花茎が垂れるタイプ。我が家のD. lindleyiと同じですね。ヒマラヤ東部、バングラデシュから中国南部、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーあたりの原産。


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棚下には海外のコンニャク芋(Amorphophallus)の仲間が並んでいました。


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Monophyllaea glabra
蘭の部屋に面白いものがありました。このイワタバコ科の植物は1枚の葉が生長し続けるという実に奇妙な生態を持ちます。ミャンマー、タイの原産。



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去年、サボテンやアロエ、セダムなどのここ10年あまりに見つかった新種についてまとめた記事を書きました。今年はあれから1年でどう変わったのか、新たに見つかった新種はあるのかをポツポツと記事にしています。アガベについてもこの1年で見つかった新種はあるのか、あるいは説明された新種候補が正式に新種として記載されたのかを見ていきましょう。
ちなみに、論文が出て新種が説明されたとしても、それは新種であると著者が主張しているだけなので、まだ正式に新種として記載されたわけではありません。場合によっては既存種と同種かも知れません。ですので、論文が発表されてもすぐに新種として記載されるわけではありませんから、去年発表された新種候補たちはどうなったのか調べてみました。以下、追加した情報は【追記】と表記しております。ちなみに、画像が見つかったものはリンクを貼りました。


【追記】アガヴェの新しい分類について
Agaveに近縁なManfredaとPolianthesが、Agaveに統合される流れがありました。そのため、あまり似ていないチューベローズまでアガヴェとなっていました。しかし、2024年にアガヴェの仲間が遺伝子解析され、先端にトゲがあるEchinoagaveやParaagave、Paleoagaveをアガヴェから分離する提案があり、今年のThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により正式に認められました。その副産物として、PolianthesやManfredaがアガヴェから明瞭に分離可能であることも判明したのです。そのため、統合されたPolianthesやManfredaが再分離されることになりました。


Agave sensu lato(広義のアガヴェ)の系統解析

          ┏━━Agave sensu stricto 
      ┏┫   (狭義のアガヴェ)
      ┃┃┏━Polianthes
      ┃┗┫ (incl. Prochnyanthes)
  ┏┫    ┗━Manfreda
  ┃┃
  ┃┃┏━━Echinoagave
  ┃┗┫
  ┫    ┗━━Paraagave
  ┃
  ┗━━━━Paleoagave


2011年
★メキシコのバハ・カリフォルニアから、新種のAgave turneriが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/863368-Agave-turneri
★メキシコ南部から、新種のManfreda justosierranaManfreda umbrophilaManfreda verhoekiaeが記載されました。しかし、2012年にはAgave属に移され、それぞれAgave justorierranaAgave umbrophilaAgave verhoekiaeとされました。
【追記】Agaveとされた3種は再びManfredaとされました。
M. verhoekiae
https://www.inaturalist.org/taxa/281296-Manfreda-verhoekiae
【追記】メキシコより新種であるPolianthes zapopanensisが記載されました。2012年にAgave zapopanensisとする提案がありましたが現在は認められておりません。
https://www.inaturalist.org/taxa/554323-Polianthes-zapopanensis


2012年
★メキシコ西部のmanantlanicola山脈の高地から、新種であるAgave manantlanicolaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/863381-Agave-manantlanicola
★メキシコのJulisco州から、新種であるAgave temacapulinensisが記載されました。Agave wocomahiと近縁と考えられます。
https://www.inaturalist.org/taxa/863406-Agave-temacapulinensis


2013年
★Agave gypsophilaを再評価し、Agave abisaiiAgave andreaeAgave kristeniiAgave pablocarrilloiが分離されました。
★メキシコのVeracruzより、新種であるAgave jimenoiが記載されました。
★アリゾナ州中部より、新種であるAgave verdensisAgave yavapaiensisが記載されました。種子をあまり作らず、主に栄養繁殖により増えます。
A. verdensis
https://www.inaturalist.org/taxa/743411-Agave-verdensis
A. yavapaiensis
https://www.inaturalist.org/taxa/863420-Agave-yavapaiensis
【追記】メキシコより新種であるAgave gracielaeが記載されました。2024年にAgaveから分離され、Echinoagave gracielaeとなりました。
https://inaturalist.lu/taxa/1525254-Echinoagave-gracielae
【追記】メキシコより新種であるAgave kavandiviが記載されました。2024年にAgaveから分離され、Echinoagave kavandiviとされました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1525255-Echinoagave-kavandivi


2014年
★メキシコのバハ・カリフォルニアのVizcaino半島から、新種のAgave azureaが記載されました。Agave vizcainoensisに近縁と思われます。
https://www.inaturalist.org/taxa/863429-Agave-azurea
★メキシコ西部のQueretaroから、新種のAgave doctorensisが記載されました。Agave montium-sancticaroiに似ています。
https://www.inaturalist.org/taxa/468172-Agave-doctorensis
★メキシコのOaxacaより、新種であるPolianthes alboaustralisが記載されました。しかし、2015年にはAgave属に移され、Agave alboaustralisとされました。【追記】再びPolianthesとされました。


2015年
★メキシコのJuliscoより、新種であるPolianthes cernuaが記載されました。しかし、同2015年にAgave属に移され、Agave neocernuaとされました。【追記】再びPolianthesとされました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1267671-Polianthes-cernua


2016年
★メキシコ西部より、新種であるPolianthes quilaeが記載されました。しかし、2017年にはAgave属に移され、Agave quilaeとされました。【追記】再びPolianthesとされました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1267672-Polianthes-quilae


2017年
★コロンビアから新種であるAgave paxが記載されました。
★メキシコ西部より、新種であるManfreda occidentalisが記載されました。しかし、2019年にはAgave属に移され、Agave occidentalisとされました。【追記】再びManfredaとされました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1058619-Manfreda-occidentalis


2018年
★メキシコのVeracruz中央海岸より、新種であるAgave maria-patriciaeが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/746075-Agave-maria-patriciae
★メキシコのOaxaca南東部より、新種であるAgave cremnophilaが記載されました。【追記】2024年にEchinoagave cremnophilaとしてアガヴェ属から独立しました。
★メキシコ西部のSierra del  Surより、新種であるManfreda santana-micheliiが記載されました。しかし、2019年にはAgave属に移され、Agave santana-micheliiとされました。【追記】再びManfredaとされました。
https://www.inaturalist.org/taxa/936911-Manfreda-santana-michelii
★メキシコのMichoacan州より、新種であるPolianthes venustulifloraが記載されました。しかし、2019年にはAgave属に移され、Agave venustulifloraとされました。
★アリゾナ州中部より、新種であるAgave sanpedroensisが記載されました。アリゾナ州の先住民族であるHohokam族が1450年頃まで栽培していた「失われた作物」であると著者は主張しています。
★メキシコのGerrero州から、新種であるManfreda arceliensisが記載されました。また、2023年にAgave属に移され、Agave arceliensisとされました。【追記】再びManfredaとされました。


2019年
★メキシコのTmaulipas州より、Agave lexiiが記載されました。Agave tenuifoliaやAgave striataに似ています。【追記】2024年にEchinoagave lexiiとしてアガヴェ属から独立しました。
Echinoagave lexii
https://www.inaturalist.se/taxa/1525256-Echinoagave-lexii
★メキシコのOaxaca北中部より、新種であるAgave oteroiが記載されました。 
Agave oteroi
https://www.inaturalist.se/taxa/1076020-Agave-oteroi
★メキシコ西部のChorros del Varal州立保護区より、新種であるAgave garciaruiziiが記載されました。Agave angustiarumおよびAgave imppressaに関連するようです。
Agave garciaruizii
https://www.inaturalist.se/taxa/1233151-Agave-garciaruizii
【追記】メキシコより新種であるAgave gypsicolaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/867263-Agave-gypsicola
【追記】メキシコより新種であるAgave megalodontaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/867265-Agave-megalodonta
【追記】メキシコより新種であるAgave quiotepecensisが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/867264-Agave-quiotepecensis


2020年
★メキシコのOaxaca南部から、新種であるAgave calciphilaが記載されました。Agave angustiarumやAgave ghiesbreghtii、Agave huehuetecaに似ています。
https://www.inaturalist.org/taxa/1268056-Agave-calciphila
★コロンビアから新種であるAgave sylvesterianaが記載されました。
Agave sylvesteriana
https://www.inaturalist.org/taxa/1146456-Agave-sylvesteriana
【追記】メキシコのケレタロから、新種であるAgave muxiiが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1074436-Agave-muxii


2021年
★メキシコのTamaulipas州の湿った渓谷で、新種であるAgave crypticaが記載されました。Agave tenuifoliaと混同されてきたようです。【追記】2024年にEchinoagave crypticaとしてアガヴェ属から独立しました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1525251-Echinoagave-cryptica


2022年
★メキシコ西部のBalsas盆地から、新種であるAgave infiernilloensisが記載されました。Agave gypsicolaに似ていますが、新種は葉が1mを超える大型種です。
https://inaturalist.lu/observations/128806410
★メキシコのOaxaca州西部より、新種であるAgave rosalesiiが記載されました。Agave ellemeetiana var. subdentataより分離されました。
Agave rosalesii
https://www.inaturalist.org/taxa/1373684-Agave-rosalesii
★メキシコのJaliscoより、新種であるAgave martaelenaeAgave servandoanaが記載されました。
A. martaelenae

https://www.inaturalist.org/taxa/1432325-Agave-martaelenae
A. servandoana
https://mexico.inaturalist.org/taxa/1432326-Agave-servandoana
【追記】メキシコのオアハカの石灰岩地より、新種であるAgave salomoniiが記載されました。A. chiapensisおよびA. mitisと比較されます。
https://www.inaturalist.org/taxa/1413945-Agave-salomonii


2023年
★メキシコのSinaloaより、新種であるAgave mayoが記載されました。Agave schidigeraと共通する特徴があります。
https://www.inaturalist.org/taxa/1497655-Agave-mayo
★メキシコ原産のPolianthes montanaから、Polianthes aarodrigueziiが分離されました。The International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2024. により、受け入れられず異名にもならない未配置名(unplaced names)とされています。【追記】The International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025. により記載されました。 
https://inaturalist.lu/taxa/1445984-Polianthes-aarodriguezii


2024年
Agave属よりEchinoagaveParaagavePaleoagaveが分離されました。
また、Agaveに統廃合が進んでいるPolianthesやManfredaが復活しました。
Echinoagave
https://www.inaturalist.org/taxa/1524995-Echinoagave
Paraagave
https://www.inaturalist.org/taxa/1524996-Paraagave
メキシコのJaliscoより、新種であるEchinoagave nievesiorumが説明されました。まだ、キュー王立植物園のデータベースには記載がありません。【追記】The International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025. により記載されました。 
【追記】メキシコのオアハカより、Agave yucuanensisが説明されました。石膏土壌に生えます。まだ、キュー王立植物園のデータベースには記載がありません。



最後に
さて、というわけで2010年以後のAgaveの新種についての記事でした。もちろん、これはすべてを網羅したものではなく、検索をかけて出てきたものだけです。漏れがあるのは当然として、古いものは検索に引っ掛からないパターンもありそうです。しかし、毎年追記していますから、少しづつ充実していくでしょう。



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まだ暑い日が続きますが、生長を開始する多肉植物もぼちぼちあります。本日は最近登場していない多肉植物も取り上げましょう。


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Tulista marginata var. mariatti
マルギナタはだいぶ風格が出てきました。しかし、このマリアッティというのがよくわかりません。ウェブ上では日本語のサイトしかヒットしないし、学術的に記載された形跡もないため、園芸名みたいなものかなと思っています。


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Haworthia maraisii var. notabilis JDV 87/197
マライシイ変種ノタビリスが開花しています。

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花は根本が膨らむ形。


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Euphorbia cap-saintemariensis
カプサインテマリエンシスが開花しました。冬の間にハダニにやられて葉を落としましたが、まだ完全復活というほど葉が生え揃っていません。

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いかにもな花キリンの花。


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Euphorbia neorubella
いわゆるMonadenium rubellumです。非常によく生長しました。

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春先に長い鉢植え替えました。塊根は短く根も短かったのですが、触ると鉢が膨れているので根はかなり伸びているようです。
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春先から花が咲き続けています。


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Euphorbia phillipsioides
フィリプシオイデスはハダニにやられましたが、なんとか復活しました。しかし、ハダニの跡が汚らしいですね。ハダニは花キリンを中心に蔓延りましたが、花キリンは新しい葉が出て傷んだ古い葉が落ちれば元通りですが、こういうタイプは跡が残るので辛いところです。



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Euphorbia bongolavensis
今年のボンゴラベンシスは大変調子が良さそうです。短枝から出る葉の枚数が豊富で美しいですね。



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ハオルチアとガステリアは無事に夏越しました。まだ暑い日が続きますが、山は越えたでしょう。



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相変わらず7月に行った小石川植物園の続きです。温室で多肉植物を見ていましたが、海外の希少な蘇鉄がありました。蘇鉄の仲間はそのほとんどが絶滅危惧種なので取引も制限されており、普及種以外はなかなか目にする機会がありません。しかし、植物園では希少な蘇鉄が見られることが多く、しかも一般には流通しないような大株も見ることが出来ます。ちなみに、世界でもっとも取引される蘇鉄は日本に自生する蘇鉄であるCycas revolutaです。もともと、庭木や葉を装飾用に使うために栽培されており、野生植物を用いる必要がない世界でも珍しい普及種の蘇鉄です。


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Euphorbia grandicornis
グランディコルニスは類似した種が多く、ウェブ上ではかなり混乱しています。要するに、E. grandialata、E. cooperi、E. pseudocactus、E. triangularisあたりですね。ウェブ上の情報は画像が間違っていることもよくあるため、あまり当てになりません。


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スタペリアの蕾がありました。


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オンブノキ Phytolacca dioica
オンブー(Ombu)と呼ばれるヤマゴボウ科の樹木。日本で帰化しているヨウシュヤマゴボウ(P. americana)と同じヤマゴボウ属。南米の原産。
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太い幹がありますが、幹はスポンジ状で真の材ではないそうです。年輪を刻む硬い材ではなく、コルク質が発達しているだけなのでしょう。しかし、高さ18mに達するそうです。大型化した草本ということになるのでしょうか。
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ちょうど花が咲いていました。


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何やらパイナップルがなっていました。


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ウスバザミア Zamia fischeri
一見してシダ植物のオニヤブソテツ(Cyrtomium falcatum)のようなザミア。メキシコの原産。

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コーンが出ています。


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Dioon edule
エドゥレの優美な葉が美しいですね。エドゥレは大変生長が遅いため、このサイズでもかなりの年齢でしょう。メキシコの原産。



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ナガバオニザミア Macrozamia moorei
オーストラリアの原産。41種類あるマクロザミアの中でも最大となる種で、高さ7mにもなるそうです。マクロザミアを見たのは、筑波実験植物園のM.  communis、新宿御苑のM. pauli-guilielmi、東京農業大学バイオリウムのM. miqueliiに続いてこれで4種類になります。マクロザミアはあまり見かけませんから、気になる存在です。


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ヤブオニザミア Macrozamia communis
コムニスを見たのは筑波実験植物園以来です。巨大な葉を持つ蘇鉄です。コムニスはもっとも太い塊茎を持つ蘇鉄で、直径1.8mにもなるそうです。


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Zamia floridana var. purshiana
フロリダナ変種プルシアナは入口にもありましたが、それとは明らかに見た目が異なります。フロリダナ系には見えません。Z. furfuraceaかと思いましたが、どうも違うみたいです。
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葉は皮質ですがフルフラケアほどの厚みがなく、葉に毛が生えていません。しかも、小葉の先端が尖るため、フルフラケアではありません。残念ながらザミアは種類が多いため、種の判別は出来ません。
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なんとなく、Ceratozamia latifoliaかと思いましたが、コーンの雰囲気がザミアなので違いますね。


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アガヴェがありましたが種類はわかりません。アオノリュウゼツラン(Agave americana)かなとは思いますが、植物園の巨大なものばかり見ているせいか、イメージが異なりすぎます。



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8月に神代植物公園で開催された食虫植物展の続きです。ウツボカズラのゾーンが終わりサラセニアを見ていきます。
そういえば、サラセニアはウツボカズラの様に和名では呼ばれませんね。一応、「瓶子草」という名前もありますが、まったく普及していません。そのせいか、一般的な呼び方の「サラセニア」と呼び、不思議とラテン語読みの「サラケニア」とは呼びませんね。ところが、Sarracenia purpureaを「サラセニア・パープレア」と読まずに「サラセニア・プルプレア」と読むのはおかしな感じもしますが、私もEuphorbiaを「エウフォルビア」ではなく「ユーフォルビア」と呼んでいますから今更ですかね。



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サラセニアの展示。意外にも交配種があり驚きました。サラセニアはウツボカズラと同じ落とし穴式の食虫植物です。ウツボカズラと同じく、誘引、捕獲、消化、吸収という食虫植物の基本をすべて満たしています。


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Sarracenia × formosa
米国のフロリダからジョージアの原産。花が咲いています。S. minor × S. psittacinaという組み合わせの交雑種。


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Sarracenia purpurea
赤紫のプルプレアは米国北東部、カナダの原産。


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Sarracenia purpurea 'All Green'
プルプレアの緑色のタイプ。


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Sarracenia 'Nakanogo'
「中之郷」という園芸品種。八丈島の地名からきた名前のようです。


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Sarracenia alata
米国南部の原産。捕虫葉が非常に細長くて面白いですね。花も咲いています。


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Sarracenia flava
フロリダ周辺の原産。


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Sarracenia leucophylla
フロリダ周辺の原産。蓋部分の葉が白い網状で大変美しいサラセニアです。


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Sarracenia 'Kyokanoko'
「京鹿の子」という園芸品種。S. leucophyllaとS. minorの交配種と言われているようですが、詳細は不明です。

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花にハエが来ています。


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Sarracenia 'Adesugata'
「艶姿」という園芸品種。何やら複雑な交配がされているそうです。

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非常に美しい模様が入ります。



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9月に入り、まだまだ暑い日が続いていますが、多肉植物たちは秋の生長を開始しています。葉を落として休眠していた塊根性アデニアも動き始めました。というわけで、本日も我が家の多肉植物たちを少しご紹介しましょう。


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Gymnocalycium friedrichii LB 2178
言わずと知れたLB 2178ですが、この暑さでも焼けずに綺麗に育っています。それなりに花も咲いていたようですが、残念なことにタイミングが合わず今年は蕾と花ガラしか見ていません。


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Aloe fleuretteana
フレウレテアナが開花しました。
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フレウレテアナは葉も美しいアロエです。
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アロエに典型的な花。花弁の先端に少し緑色がのります。


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Adenia goetzei
タンザニアの塊根性アデニアのゴエトゥゼイですが、早くも休眠から覚めて大きな葉を出しています。



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Zamia integrifolia
インテグリフォリアの秋のフラッシュが始まりました。取り敢えず2枚の葉が出ています。


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Cycas debaoensis
中国の希少蘇鉄であるデバオエンシスもフラッシュ。

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まだ小さな芽です。デバオエンシスは葉のない状態で越冬したため不安感がありましたが、春に1枚葉が出て秋にさらに1枚出て一安心しました。


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Euphorbia bupleurifolia
いわゆる鉄甲丸ですが、新しい葉を出しています。鉄甲丸は夏に弱いとも言われますが、水切れさせなければ夏にも葉を出します。



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7月に行った小石川植物園の続きです。温室を彷徨っていますが、多肉植物コーナーに入りました。やはり、多肉植物は面白いですね。


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Stapelia hirsuta
スタペリアの異様な花が咲いていました。スタペリアの花は、植物本体に比べると巨大で、毛が生えており腐敗臭があります。その独特の腐肉色や腐敗臭は蝿を呼んで受粉するからです。南アフリカ、ナミビアの原産。旧ガガイモ科。


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Huernia hystrix
毛羽立った特有の花を咲かせますが、残念ながら花はありませんでした。南アフリカ、ジンバブエ、モザンビークの原産。旧ガガイモ科。


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アオサンゴ Euphorbia tirucalli
ミドリサンゴやミルクブッシュなどの名前があるPencil-Stemの代表的なユーフォルビア。世界中で栽培、野生化したため産地が不明でしたが、最近はマダガスカル原産とされているようです。


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笹の雪 Agave victoriae-reginae
形の良い笹の雪。よく締まっています。



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Euphorbia globosa
いわゆる「玉鱗宝」ですが、このように一年中花が咲きます。やや間延びしていますが、玉鱗宝ではよくあることです。原因は園芸店では日照不足でしょうけど、こちらは排水性の問題ですかね。南アフリカの原産。


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Monadenium schubei
もっとも一般的なモナデニウムの1つ、シューベイです。ニョロニョロと長く伸びています。ちなみに、モナデニウムはユーフォルビアに吸収されたので、現在はEuphorbia schubeiとなっています。タンザニアの原産。


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バオバブノキ Adansonia digitata
マダガスカルではなくアフリカ大陸産のバオバブ。バオバブは有名な割りに植物園ではあまり見かけません。見かけたのは神代植物公園の巨大なA. digitataと、東京農業大学バイオリウムのA. zaくらいですかね。バオバブは8種類ありますが、国内で全種類見ることが出来るでしょうか?
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バオバブの葉。
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幹の太り具合はまだまだのようです。


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8月に開催された神代植物公園の食虫植物展の続きです。前回から食虫植物展の会場に入りウツボカズラを見ています。しかし、これだけの種類のウツボカズラを見たのは初めてです。しかも、状態が素晴らしい。基本的に植物園のウツボカズラは、湿度不足なのか袋が傷みがちですからね。


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Nepenthes boschiana
印象的な色合いのウツボカズラ。ボルネオ島の原産。


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Nepenthes boschiana
こちらもボスキアナですが、別個体です。色合いがだいぶ異なりますが、変異幅があるのでしょう。


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Nepenthes ventrata 
フィリピンの原産とされますが、一般に交雑種とされているようです。つまり、Nepenthes × ventrataです。しかし、由来が分からないせいか、「配置のない名前」(unplaced name)とされています。そもそも、名前は裸名(nom. nud.)ですから、きちんと記載がなされていないのでしょう。


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Nepenthes northiana
ボルネオ島の原産。ウツボカズラの中では栽培が難しい部類のようです。なんでも、石灰岩地に生えるとのこと。


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Nepenthes wittei
細長い袋を持つウィテイですが、キュー王立植物園のデータベースに記載がないため、いったい何者かと思いましたが、どうも交配種のようです。正確には、Nepenthes cv. Wittei。N. maximaとN. veitchiiとの交配のようです。


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Nepenthes × coccinea
赤みが強いウツボカズラ。交雑種で、N. ampullaria × N. mirabilis × N. rafflesianaという組み合わせです。しかし、現在の学名はNepenthes × lawrencianaとなっているようです。


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Nepenthes mirabilis
広い分布域を持つウツボカズラ。中国南部から東南アジア、ニューギニア、オーストラリアまで分布します。シンプルな外見です。



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Nepenthes ampullaria
ユニークな袋を持つウツボカズラ。昔から一度見てみたかった変わり種です。蟻などを捕食はしますが、落ちてくる葉や枝などのリターを分解しているそうです。蓋が被さっていませんが、これも落ちてくるリターをキャッチするためのようです。獲物を呼び寄せるための蜜腺や、獲物を袋に落とすためのワックス層がなくなっており、食虫植物としての性質をなくしつつあるウツボカズラです。
また、「ツボウツボカズラ」という名前もあるようです。タイ、スマトラ島、ボルネオ島、ニューギニア島の原産。



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Nepenthes 'Noboriryu'
いわゆる「昇り竜」。素晴らしい色合いですね。名前の通り日本で作出された交配種。組み合わせはN. Barmy Koto(N. thoselii × N. maxima) × N. khasianaとのこと。


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Nepenthes × chelsonii
こちらも交雑種。組み合わせは、N. × ampullaria × N. hirsuta × N. rafflesianaとのこと。


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さて、毎年恒例のサボテンの新種の記事です。去年は8月に記事をあげましたが、論文が出たばかりでまだ新種として認定されていないものもありました。ということで、去年の記事を振り返ります。現在ではどうなっていますでしょうか。また、あれからの1年間で新たに発表された新種のサボテンはあるのでしょうか。以下、去年の記事のコピーです。変わった部分は【追記】としています。いくつかの新種には画像リンクを貼りました。あと、スペルミスをいくつか修正しました。


1753年にCarl von LinneがサボテンをCactus属と命名した時には、すでにヨーロッパでもサボテンが栽培されていました。それから、沢山のサボテンが命名されてきましたが、未だに新種のサボテンが見つかっています。最近見つかったサボテンはなんだろうかと思って、少し調べてみました。と言っても、すべての新種を調べた訳ではなく、検索してすぐに出てきたものだけです。しかし、それでも2010年以降に限っても、それなりの種類は見つかりました。主に論文のAbstractだけをサラッと読んだだけですから、あまり詳しい内容は分かりません。ですから、簡単に見ていきましょう。


2011年
★メキシコのTamaulipas州からマミラリアの新種、Mammillaria cielensisが記載されました。しかし、現在はM. zubleraeの異名となっています、


2012年
★アルゼンチンのブエノスアイレス州からウチワサボテンの新種、Opuntia ventanensisが記載されました。しかし、現在ではOpuntia fragilisの異名とされています。


2013年
★ペルー南部からボルジカクタスの新種、Borzicactus hoxeyiが記載されました。しかし、2014年にLoxanthocereus属になり、Loxanthocereus hoxeyiとなりました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1516322-Loxanthocereus-hoxeyi


2014年
★ペルー北部からエスポストアの新種、Espostoa cremnophilaが記載されました。
★メキシコのオアハカ州からウェベロケレウスの新種、
Weberocereus alliodorusが記載されました。2018年にSelenicereus alliodorusとする意見もありましたが、認められておりません。【追記】Selenicereus alliodorusとする意見は、現在認められています。
★メキシコのタマウリパス州からマミラリアの新種、
Mammillaria huntianaが記載されました。しかし、現在ではM. roseoalbaの異名とされています。
★メキシコのZacatecasからオプンチアの新種、Opuntia gallegianaが記載されました。
★米国のアリゾナ州からオプンチアの新種、Opuntia diploursinaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/630897-Opuntia-diploursina
★米国のカリフォルニア州からキリンドロプンティアの新種、Cylindropuntia chuckwallensisが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/474848-Cylindropuntia-chuckwallensis
★ブラジルのリオデジャネイロ州からリプサリスの新種、Rhipsalis flagelliformisが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1536806-Rhipsalis-flagelliformis


2015年
★アルゼンチンのコルドバ州からギムノカリキウムの新種、Gymnocalycium campestreが記載されました。
https://inaturalist.nz/taxa/1576558-Gymnocalycium-campestre
★メキシコ中央部でツルビニカルプスの新種、Turbinicarpus heliaeが記載されました。 しかし、2021年にKadenicarpus属になり、Kadenicarpus heliaeとされています。
https://www.inaturalist.org/taxa/525908-Turbinicarpus-heliae
★メキシコ中部からオプンチアの新種、Opuntia delafuentianaが記載されました。
★メキシコのバハ・カリフォルニア州で、7種類のウチワサボテンの新種が記載されました。それは、Opuntia clarkiorumCylindropuntia libertadensisCylindropuntia waltoniorumCylindropuntia cedrosensisCylindropuntia alcahes var. gigantensisCylindropuntia alcahes var. mcgilliiCylindropuntia ganderi var. catavinensisです。このうち、3つの変種は2019年に新種を記載した著者自身により亜種に変更されています。
【追記】メキシコのベラクルス州からオプンチアの新種、Opuntia perotensisが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/563695-Opuntia-perotensis
【追記】メキシコからオプンチアの新種、Opuntia leiascheinvarianaが説明されました。しかし、現在ではO. ficus-indicaのsynonymとされています。


2017年
★エルサルバドルでディソカクタスの新種、Disocactus salvadorensisが記載されました。
★メキシコのCoahuila州からウチワサボテンの新種、
Corynopuntia deinacanthaCorynopuntia halophilaが記載されました。しかし、2018年に2種類ともGrusonia属になり、Grusonia deinacanthaGrusonia halophilaとされています。実は、Corynopuntia属は消滅し、すべてGrusonia属となっています。
ドミニカ共和国南西部のPedernales州からレプトケレウスの新種、Leptocereus demissusが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1259634-Leptocereus-demissus
★ハイチからケレウスの新種、Cereus haitiensisが説明されました。しかし、この名前は非合法名(nom. illeg.)とされ、認められませんでした。これは、1926年にすでにC. haitiensisが命名されていたため、名前が重複してしまうことからと考えられます。ちなみに、現在ではSerrulatocereus serruliflorusの異名となっています。


2018年
★メソアメリカ地域からデアミアの新種、Deamia montalvoaeが記載されました。
★メキシコのオアハカ州からテロカクタスの新種、
Thelocactus tepelmemensisが記載されました。
★メキシコ原産のStenocereus griseus複合体から、Stenocereus huastecorumが分離されました。しかし、未だに未記載種となっています。【追記】現在、S. huastecorumはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されています。
https://www.inaturalist.org/taxa/638321-Stenocereus-huastecorum
★キューバ西部のPinar del Rio州のカルスト石灰岩の崖からレプトケレウスの新種、Leptocereus assurgens var. albellusLeptocereus chrysotyriusが記載されました。L. assurgens var. albellusは、2020年にL. assurgens subsp. albellusとなっています。また、同じく2020年にL. albellusとする意見もありました。同じく2020年にL. chrysotyriusはL. assurgens subsp. chrysotyriusとされました。


2019年
★メキシコ南部からケファロケレウスの新種、Cephalocereus parvispinusが記載されました。
https://inaturalist.ca/taxa/1133501-Cephalocereus-parvispinus
★メキシコのヌエボレオン州からツルビニカルプスの新種、
Turbinicarpus boedekerianusが記載されました。
https://uk.inaturalist.org/taxa/858375-Turbinicarpus-boedekerianus
【追記】チリのアタカマ地方からエウリクニアの新種、Eulychnia vallenarensisが記載されました。E. acidaに類似します。2020年にPhilippicereus vallenarensisとする意見もありましたが認められておりません。 
https://www.inaturalist.org/taxa/1151173-Eulychnia-vallenarensis


2020年
★ペルーからリマンベンソニアの新種、Lymanbensonia choquequiraensisが記載されました。
https://uk.inaturalist.org/taxa/1346314-Lymanbensonia-choquequiraensis
★メキシコのハリスコ州からアカントケレウスの新種、Acanthocereus paradoxusが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1148417-Acanthocereus-paradoxus
★メキシコのシナロアからコケミエアの新種、Cochemiea thomasiiが記載されました。2021年にMammillaria thomasiiとする意見もありましたが、認められておりません。
https://www.inaturalist.org/taxa/1038794-Cochemiea-thomasii
★メキシコからマミラリアの新種、Mammillaria breviplumosaが記載されました。しかし、現在ではM. sanchez-mejoradae subsp. breviplumosaの異名とされています。
★分類が曖昧だったEchinocereus pulchellus複合体が整理され、
Echinocereus acanthosetusEchinocereus sharpiiが新種として分離されました。
★ドミニカ共和国のアンティル諸島原産のLeptocereus weingartianus複合体から、新種のLeptocereus velozianusが分離されました。また、2021年にNeoabbottia velozianaとする意見もありましたが認められておりません。
https://inaturalist.ca/taxa/1589319-Leptocereus-velozianus


2021年
★メキシコのハリスコ州南部からアカントケレウスの新種、Acanthocereus atropurpureusが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1291103-Acanthocereus-atropurpureus
★メキシコのバハ・カリフォルニア半島からウチワサボテンの新種、Opuntia sierralagunensisOpuntia caboensisが記載されました。
★ドミニカ共和国やハイチに自生するPilosocereusはP. polygonusとされてきましたが、新種のPilosocereus brevispinusPilosocereus excelsusPilosocereus samanensisに分解されました。【追記】P. brevispinusは2022年にP. polygonus subsp. brevispinusとする意見がありますが、認められておりません。


2022年
★ニカラグアからデアミアの新種、Deamia funisが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1435132-Deamia-funis
★メキシコのサン・ルイス・ポトシ州からマミラリアの新種、Mammillaria morentinianaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1433006-Mammillaria-morentiniana
★分類が曖昧だったMammillaria fittkaui複合体を分析し、ハリスコ州原産のMammillaria arreolaeを新種として記載されました。
https://uk.inaturalist.org/taxa/1427658-Mammillaria-arreolae/browse_photos
メキシコのBajioからステノカクタスの自然交雑種であるStenocactus × irregularisが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1608519-Stenocactus---irregularis


2023年
★ペルーからウチワサボテンの新種、Cumulopuntia mollispinaが記載されました。【追記】2024年にSphaeropuntia mollispina、およびSphaeropuntia sphaerica f. mollispinaとする意見がありますが、認められておりません。
★ブラジルからパロディアの新種、Parodia flavaが説明されました。まだ未記載種のようです。
★ブラジルのリオグランデ・ド・スル州西部からパロディアの新種、Parodia hofackerianaが記載されました。【追記】2023年にNotocactus hofackerianus、2024年にNotocactus mueller-melchersii subsp. hofackerianusとする意見もありましたが認められておりません。ちなみに、NotocactusはParodiaに吸収され、属としては消滅しました。
https://phytotaxa.mapress.com/pt/article/view/phytotaxa.598.4.2
★ホンジュラスのCelaque山国立公園からアカントセレウスの新種、Acanthocereus lempirensisが記載されました。
https://uk.inaturalist.org/taxa/1491587-Acanthocereus-lempirensis
★ブラジル東部の半乾燥地からタキンガの新種、Tacinga paiaiaが説明されました。まだ未記載種のようです。【追記】T. paiaiaはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。
★メキシコのGuanajuatoからマミラリアの新種、Mammillaria monochrysacanthaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1500362-Mammillaria-monochrysacantha
★ケレウス属の遺伝子を解析し、ブラジルのミナスジェライス州とバイーア州原産のCereus ingensと、ブラジル北部原産のCereus gerardiが分離されました。しかし、まだ未記載種のようです。【追記】C. ingensとC. gerardiはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。
https://mexico.inaturalist.org/taxa/1624208-Cereus-gerardi


2024年
2024年に公表された新種はまだ未記載のものもあります。
★ブラジル北東部のCeara州からタキンガの新種、Tacinga mirimが説明されました。いままで、より大型のT. palmadoraと混同されてきました。
【追記】T. mirimはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。
★コロラド州西部からスクレロカクタスの新種、Sclerocactus dawsoniaeが説明されました。S. glaucusより小型でトゲが少なく、遺伝的にも異なります。【追記】S. dawsoniaeはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。https://guatemala.inaturalist.org/taxa/1551384-Sclerocactus-dawsoniae
★メキシコのBajio地域からマミラリアの新種、Mammillaria ariasiiが説明されました。M. hahnianaに似ています。
【追記】M. arasiiはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。https://www.inaturalist.org/taxa/1543654-Mammillaria-ariasii/browse_photos
★メキシコのSan Luis Potosi州からオプンチアの新種、Opuntia fortanelliが説明されました。
【追記】O. fortanelliはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1538864-Opuntia-fortanelli
【追記】ユーベルマニア属の分子系統解析により、Uebelmannia nudaが分離されました。ブラジルのGerais州の原産で、遺伝的にはU. pectiniferaに近縁です。半地下生など珍しい特徴を持ちます。【追記】U. nudaはThe International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2025.により新種として記載されました。https://www.cactuspro.com/forum/read.php?1,921125
【追記】ブラジルのミナスジェライス州からコレオケファロケレウスの新種、Coleocephalocereus superbusが説明されました。マゼンダ色の花を咲かせます。しかし、まだ新種としての記載がありません。
https://inaturalist.nz/taxa/1557126-Coleocephalocereus-superbus
【追記】メキシコのシナロア州からオプンチアの新種、Opuntia erucaが記載されました。
https://www.inaturalist.org/taxa/1589864-Opuntia-eruca


2025年
2025年に発表された新種は、まだ正式な記載はされておりません。来年、The International Plant Names Index and World Checklist of Vascular Plants 2026により正式に記載されることになります。
【追記】メキシコからマミラリアの新種、Mammillaria scoriaが説明されました。
https://polibotanica.mx/index.php/polibotanica/article/view/1241
【追記】チリのアタカマ地方からエリオシケの新種、Eriosyce tuberculosaが説明されました。
【追記】メキシコのサン・ルイス・ポトシ州からグルソニアの新種、Grusonia pulvinataが説明されました。
【追記】コスタリカからセレニケレウスの新種、Selenicereus haberiが説明されました。


最後に
以上が調べた限りの最近の新種のサボテンです。検索が不十分だったのでいくつか追加しました。また、去年の8月以降、最低でも6種類の新種が発表されています。いまだに新種が発見されることに驚きます。地中に埋まるように育つEriosyce tuberculosaや、超小型のマミラリアであるMammillaria scoriaなどは園芸的に面白そうです。
さて、今年に発表された種は、これから検証されて、将来的に正式にデータベースに記載されていく可能性があります。せっかく調べたのですから、毎年チェックしていきたいですね。



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相変わらず小石川植物園の温室を彷徨っています。今回から多肉植物も登場します。


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セイロンオリーブ Elaeocarpus serratus
セイロンオリーブは分類学的にはオリーブとは何の関係もありませんが、果実はオリーブによく似ています。果実は漬物などにして食べられているそうです。ホルトノキ科。インド、スリランカ、バングラデシュの原産。



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鐘楼閣 Stapelia leendertziae
スタペリアが大量に増えています。南アフリカ原産。
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花はまだ開いていませんでしたが、既にとんでもない臭気を辺り一帯に放っていました。


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Ceropegia serpentina
ケロペギア(セロペギア)の独特の面白い花。旧・ガガイモ科は皆ユニークな花を咲かせますが、ケロペギアは殊更面白いですね。ちなみに、現在はC. stapeliiformis ssp. serpentinaとされています。南アフリカ、モザンビークの原産。


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Ceropegia cimiciodora
一見して萼しかないように見えるケロペギア。トコジラミのような臭気があるといわれますが、どういう臭いが予想出来ません。まあ、近くにあるスタペリアが臭くて臭いはよく分かりませんでした。


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Ceropegia sandersonii
「酔竜」の名前のあるケロペギア。南アフリカ、モザンビークの原産。
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「パラシュートプランツ」、「アンブレラフラワー」の名前の通りの花を咲かせます。


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Bauhinia punctata
久しぶりに見たバウヒニアです。板橋区立熱帯環境植物館でB. purpurea、新宿御苑でB. forficataとB. variegataを見ていますから、バウヒニアはこれで4種類目になります。



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ククイノキ Aleurites moluccanus
全体を撮影するなを忘れました。板橋区立熱帯環境植物館で全体像を撮影していますから、そちらをご覧になって下さい。トウダイグサ科。中国南部からインド、東南アジア、オーストラリアまで広く分布します。

板橋区立熱帯環境植物館のククイノキは以下の記事から。



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いつの間にか9月に入っています。多肉植物たちも秋の生長が始まるでしょうか。さて、本日は花キリンを少し見てみましょう。


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白花矮性花キリン
白花の花キリンの矮性タイプです。枝の切り戻しを繰り返して、密に仕上げています。今年も大胆に丸刈りにしましたが、綺麗に葉が生え揃っています。



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Euphorbia imperatae cv.
美しい斑入りの花キリン。こちらも枝を切り詰めて、枝を増やしているところです。しかし、綺麗な斑が入っていますね。
 

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リップマンジャー
非常に小型の交配種。花がよく咲きます。こちらもそのうち枝を切りましょう。



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Euphorbia pedilanthoides
今年のペディラントイデスはまあまあといったところです。去年が良かったのでもっと勢いがあるかと思いましたが…
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新しいトゲが美しいですね。


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Euphorbia hofstaetteri
ホフスタエテリは勢いがあります。良いトゲが出ていますね。
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新しいトゲは産毛に覆われています。



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本日も7月に行った小石川植物園の続きです。相変わらず温室で熱帯樹木を見ています。


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ベルガモット Citrus bergamia
香りを楽しむ柑橘類。果実は苦いため食用ではなく、精油を香料として利用します。アールグレイの香りや香水などに使わているそうです。
学名は交配種なので「Citrus × bergamia」ですが、現在はレモン(Citrus × limon)と同種扱いのようです。これは、交配の組み合わせがブンタン(Citrus × maxima) × シトロン(Citrus × medica) × マンダリンオレンジ(Citrus × reticulata)でレモンと同じだからかも知れません。


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オハグロノキ Cratoxylum cochinchinense
マレーではオハグロノキから採取されたタールで歯を染めたと言われています。

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小さいもののとても可愛らしい花です。


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タピオカノキ Manihot esculenta
いわゆるキャッサバです。そういえば、古い時代の本ではキャッサバではなくてマニホットとかマニオクなどと書かれていますね。根から採ったデンプンでタピオカが作られます。キャッサバは枝を挿しておけばイモが出来るため、世界中の熱帯域で栽培されます。意外にもトウダイグサ科で有毒なので、毒抜きが必要です。南米原産。


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Lysidice rhodostegia
美しい花が咲いています。弱毒のマメ科植物。中国からベトナムの原産。



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Saurauia pendula
マタタビ科植物。ジャワ原産。
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結実していました。


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クインズランドナッツ Macadamia ternifolia
いわゆるマカダミアナッツです。マカダミアナッツは4種類ありますが、M. integrifoliaとM. tetraphyllaは過去に見ていますからこれで残りはあと1種類ですね。ヤマモガシ科。オーストラリア原産。

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ガサガサした質感で、葉縁の鋸歯が糸状に飛び出ます。


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インドジャボク Rauvolfia serpentina
アーユルヴェーダにも利用されるインドや東南アジア原産の樹木。「Rawolfia」とする場合もありますが、Leonhard Rauwolfのラテン語名である「Leon Rauvolfio」に由来するため「Rauvolfia」が正しいようです。
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開花していました。東京都薬用植物園でも開花を見ています。



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8月も大変な暑さでしたが、多肉植物たちは割りと元気です。本日は久しぶりにパキポディウムの様子を、すべてではありませんが見てみます。今年は全体的に調子が良さそうです。


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Pachypodium densiflorum
デンシフロルムは屋外に出すのが遅れて、春先はいまいちでしたが、まあそれなりに花は咲きましたね。どういうわけか結実しましたが、おそらく受粉は8月に入ってからなので相手がいません。数年前にも結実したことがあるため、まれに自家受粉することもあるのかも知れません。まあ。発芽しない粃の可能性もありますが…


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Pachypodium brevicalyx
今年のブレビカリクスは非常に好調です。去年はどうにもいまいちでしたから、嬉しい限りです。
ブレビカリクスはデンシフロルム系のパキポディウムで、現在はデンシフロルムに含まれるとされています。デンシフロルムよりも全体的に小型と言われていますがどうでしょうか。

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非常に強いトゲです。


250823091553090
Pachypodium horombense
ホロンベンセも割りと良い感じです。
ホロンベンセはややデンシフロルムに似ていますが、花は明確に異なります。トゲは全体的に密につきます。


250823091726715
Pachypodium rosulatum subsp. rosulatum
ロスラツムは非常に好調です。
ロスラツムは亜種のグラキリウスやカクティペス、マカイエンセばかり持て囃されて、亜種ロスラツムはあまり顧みられないパキポディウムです。



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Pachypodium drakei
ドラケイはまあ普通ですかね。
全体的に縦長に育つドラケイは、亜種ロスラツムに含まれるとされています。


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Pachypodium rutenbergianum
ルテンベルギアヌムは大変な勢いです。何やらキョウチクトウ感があります。ルテンベルギアヌムは枝を分岐させ、葉を茂らす予定ですから、取り上げず枝を伸ばしています。今年は葉が落ちたら枝を切り詰めて、さらに枝分かれさせます。

ちなみに、ルテンベルギアヌムはデカリィ・ソフィエンセ系です。


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Pachypodium windsorii
ウィンドゥソリイも大変好調です。一時は葉焼けしましたが、最近は良い葉が出ています。バロニィ亜種とする意見もありましたが、現在は独立種となっています。

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幹は木質化しています。


250823091333319
Pachypodium saundersii
サウンデルシイはいま一番勢いがあるパキポディウムです。ちなみに、
レアリイに近縁で、レアリイの亜種とする意見もありました。



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神代植物公園の続きです。入口の温室を廻ってきましたが、今回から食虫植物展の会場に入ります。普段は休憩所のようになっている場所です。冷房も効いており、じっくり展示を見ることが出来ました。あと、食虫植物の販売もありましたが、湿生植物は管理が苦手なので買いませんでした。


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思ったより展示が豊富で驚きました。まずはウツボカズラ。ウツボカズラ、つまりネペンテス属はハエトリソウと共に代表的な食虫植物です。ウツボカズラは落とし穴式で捕虫しますが、獲物を誘引するための蜜腺や目立つ色彩、獲物を逃さないための脚が滑る構造、獲物を溶かす消化酵素、消化液から養分を吸収するという食虫植物の基本をすべて満たす完璧な食虫植物です。しかし、私自身は食虫植物はそれほど詳しくないため、取り敢えず淡々と見ていきます。


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Nepenthes 'Aigae-ogo'
調べても情報がないウツボカズラ。交配種なのでしょう。


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Nepenthes  'Aigae-ogo'
こちらは赤みが強い個体。



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Nepenthes 'Dyeriana'
大型の捕虫袋を作る交配種。交配種同士の掛け合わせということです。思いの外、園芸植物化が進んでいることに驚きました。


250809095411586
Nepenthes rafflesiana
ラフレシアナの赤色タイプ。古くから栽培されるウツボカズラ。分布が広く様々なタイプがあります。


250809095337290
Nepenthes rafflesiana 'Brunei Speckled'
ラフレシアナのタイプの1つ。ブルネイ原産で、翼が大きいようです。



250809095349550
Nepenthes bicalacarata
食虫植物では珍しいアリ植物。ツルが中空になっており、アリが住み着きます。普通、アリ植物はアリが近づいた他の昆虫を攻撃しますが、ビカラカラタではアリは捕虫を邪魔しないようにしているそうです。


250809095418494
Nepenthes meranda
メランダという名前のウツボカズラは探しても出てきません。外見的にはN. 'Miranda'のような気がします。


250809095451671
Nepenthes alata
アラタは育てやすい一般的なウツボカズラとのこと。また、アラタの分類は難しく、紆余曲折あったようで現在の分類は私にはよくわかりません。


250809095435435
ウツボカズラの生態展示。


ということで、食虫植物展を見ていますが、まだまだ続きます。ウツボカズラもまだ沢山ありますからね。そういえば、私も初めてみた珍しい食虫植物もありました。そういえば、食虫植物の本の書評をしています。ご参考までに。





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