ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

2025年05月

ユーフォルビアは有毒で、傷つけると出てくる乳液は皮膚につくとかぶれたり、種類によっては水ぶくれが出来たりします。ところが、ユーフォルビアは様々な用途で利用されており、Euphorbia resiniferaなどは蜜蜂の蜜源植物として有名で、その蜂蜜はモロッコの特産品となっているそうです。しかし、同じアフリカの多肉質なユーフォルビアである矢毒キリン(Euphorbia virosa)は蜜にも毒があり、矢毒キリンの花蜜由来の蜂蜜は食べると口内や喉が焼けるように痛むと言いますから、毒性は種類によっても異なるのでしょう。


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Euphorbia resinifera


さて、本日はそんなユーフォルビアの蜜源植物としての側面にスポットライトを向けましょう。参照とするのは、Nihad Sahriらの2023年の論文、『Euphorbia honey: a comprehensive compile of its traditional use, quality parameters, authenticity, adulteration, and therapeutic merits』です。


蜂蜜とは何か
蜂蜜はセイヨウミツバチ(Apis mellifera)が生産する甘味料でありあるいは栄養補助食品として、さらには治療目的で世界中で消費・取り引きされています。その成分は、乾燥重量の約95%を占める主成分である炭水化物(ブドウ糖、果糖)を始め、ビタミン、酵素、有機酸、アミノ酸、タンパク質、VOC(揮発性有機化合物)、各種ポリフェノール、ミネラル、花粉などを含みます。蜂蜜は栄養価が高いだけではなく、抗酸化作用や抗菌作用、抗炎症作用、創傷治療作用、抗変異原性作用、抗発癌作用、酵素阻害能があります。蜂蜜の物理化学的パラメーターや化学成分、その期待出来る治療効果は、産地や蜜源植物の種類、収穫時期、処理工程、保存期間により異なります。


単花蜜と多花蜜
蜂蜜の分類の1つとして、単花蜜(モノフローラル)と多花蜜(マルチフローラル)があります。後者は複数の種類花蜜からなり、特定の種類の花蜜が優勢ではない蜂蜜を指します。単花蜜は単一の種類の花蜜が主成分であり、他の種類の花由来の花蜜はわずかです。多花蜜は一般的に入手出来ますが、単花蜜はその洗練された味や読独特の風味、健康効果、及び植物由来の特性により市場における需要が高まっています。


ユーフォルビアの蜂蜜
ユーフォルビアの蜂蜜は、種類によっては「Daghmous honey」、あるいは「Zakoum honey」とも呼ばれ、地中海地域で一般的な産物です。モロッコは養蜂業への関心の高さと、固有のユーフォルビアの存在により、ユーフォルビアの蜂蜜の最大の生産国となっています。
ユーフォルビアの蜂蜜はもっとも高価な蜂蜜の1つで、モロッコやレバノン、トルコでは貴重品とみなされています。ユーフォルビアの蜂蜜は、甘味料というより医薬品と認識されており、特に喘息や嚢胞、癌などの治療において用いられます。



蜂蜜の歴史
歴史的に蜂蜜は健康維持のための自然療法に用いられてきました。エジプトやギリシャ、ローマでは、多くの病気の治療に蜂蜜が使われたという記録が残されています。古代ギリシャで人気があった非発酵の葡萄と蜂蜜の飲料である「Oenomel」は、痛風や様々な神経疾患の治療に民間療法として時に用いられました。医学の父として有名なヒポクラテスは、「oxymel」(酢と蜂蜜)を鎮痛に、「hydromel」(水と蜂蜜)を喉ね渇きに、蜂蜜水を他の治療薬と混合して急性の発熱用いるといった、シンプルな食生活を推奨しました。また、局所的な消毒、避妊、喉の痛み、咳、脱毛症、創傷治癒、下剤、眼疾患にも用いました。蜂蜜には豊かな薬効の歴史があり、西洋医学だけではなく、アーユルヴェーダや中国医学でも認められています。


モロッコの蜂蜜
モロッコの民間療法では、特にユーフォルビアの蜂蜜が広く利用されています。モロッコはEuphorbia resiniferaとEuphorbia officinarum、Euphorbia regis-judaeの3種類の蜂蜜を生産しており、機能性食品あるいは栄養補助食品とみなされています。これらの蜂蜜は、力強く際立つ味と刺激的な風味、穏やかな苦味、喉に残る胡椒のような後味が特徴です。伝統医学により、喘息や気管支炎、嚢胞を伴う腎盂腎炎、癌などの治療に頻繁に使用されます。


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Euphorbia officinalum


花粉学
電子顕微鏡により花粉を分析することで、種間の差異を区別することが出来ます。単花蜜の主要な花粉比率に関する基準が確立されましたが、一般的に単一の植物種の花粉頻度が45%以上のものは単花由来であると考えられます。また、花粉粒の含有量には過小と過剰があり、柑橘類の蜂蜜は最低10%以上の花粉含有量が求められ、菜種の蜂蜜には45%以上の菜種花粉の含有が義務付けられています。同様にユーカリの蜂蜜は90%以上のユーカリ花粉が必要です。アルジェリアやモロッコなどの北アフリカ諸国における調査では、最低25%の花粉がEuphorbia spp.に由来することが報告されています。


蜂蜜の成分
蜂蜜の主成分は炭水化物であり、乾燥重量の約95%を占めています。蜂蜜に含まれる糖類の大部分は単糖類で、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)で糖含有量の約75%を占めます。さらに、イソマルトース、マルトース(麦芽糖)、ツラノースなどの二糖類が約10〜15%を占めます。また、エルロースやテアンデロース、マルトトリオースなどの糖類は極わずかです。ユーフォルビアの蜂蜜では、スクロース(ショ糖)やマルトース(麦芽糖)、ツラノース、トレハロース、メレジトースが検出されましたが、データは不均一でした。


最後に
以上が論文の簡単な要約です。
実は論文は非常に長く、様々な成分について検討しています。しかし、ユーフォルビアの蜂蜜については、まだデータが少ないようです。成分分析は品質や純正品であるかを見極める重要なファクターのようですから、これから分析が進んでいくのでしょう。
しかし、ユーフォルビアの蜂蜜は北アフリカの特産品であることは知っていましたが、その用途が薬用であることは初めて知りました。そして、苦味や胡椒のような後味などの表現を見ると、やはりユーフォルビアの蜂蜜は普通の蜂蜜ではないことが分かります。
成分分析では、含まれるフラボノイドの種類により産地などが分かると言いますが、ユーフォルビアの蜂蜜にも多種類のフラボノイドが含まれているようです。しかし、その成分や効果については、まだまだこれからといったところのようです。



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東京都薬用植物園の記事の続きです。相変わらず漢方薬原料植物や民間薬原料植物の辺りを彷徨っています。気になる植物が多すぎて、なかなか抜け出せません。


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カイケイジオウ Rehmannia glutinosa forma huechingensis
漢方では根を「地黄」と呼んで利用するそうです。いかにもなゴマノハグサ科植物の花。カイケイジオウは基本種のアカヤジオウ(R. glutinosa)の異名扱いのようです。


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ニッケイ(肉桂) Cinnamomum okinawaense
楠(C. officinarum)は割りとどこでも見られますが、ニッケイは見ませんね。シナモンの仲間ですが、根の樹皮を民間療法で利用するそうです。説明によると沖縄・徳之島の原産ですが、C. sieboldiiとして中国南部・インドシナ半島の原産とする説もあるそうです。
しかし、Wikipediaでは中国・インドシナ半島原産のC. loureiriiとされたものの、C. sieboldiiとして独立したとあります。この学名は江戸時代にシーボルトが日本で採取したニッケイの標本を元に命名されたものということです。

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一応、キュー王立植物園のデータベースを確認しましたが、現在の学名はC. sieboldiiのようです。C. okinawaenseは「配置がない名前」とのことで、南西諸島の植物とされてはいるものの、何を指しているかは不明のようです。ですから、C. okinawaenseはニッケイの異名とされていません。また、C. loureiriiは出てきませんでしたがベトナム原産のC. loureiroiという種はあります。どうやら、C. loureiriiは誤記でC.loureiroiが正しいそうです。


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クララ Sophora flavescens
妙な外見と名前の植物ですが、マメ科と聞いて納得しました。近年、花木として流通しているニュージーランド原産の「リトルベイビー」と同じソフォラ属です。ただ、クララは樹木ではなく多年草です。「クララ」は「眩草(くららぐさ)」から来ており、根はクラクラするほど苦いことに由来するとのことです。漢方では「苦参」(くじん)と呼ばれるそうです。



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ハナスゲ Anemarrhena asphodeloides
中国原産で解熱などに利用される漢方原料。生薬としては「知母」と言うそうです。江戸時代に渡来した多年生です。
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複雑な花色の美しい花を咲かせますが、残念ながらまだ蕾でした。


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チャノキ Camellia sinensis
いわゆるお茶の木。実はちゃんとチャノキを見たのは初めてです。
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カメリア属、つまりは椿の仲間です。葉はそれほど椿感はありません。晩秋に椿に似た花を咲かせるそうです。


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ラシャカキグサ Dipsacus fullonum subsp. sativus
畑に植えられた野菜に見えますが、頭状果序で羅紗を起毛させるために利用した植物ということです。栽培種でオニナベナに由来すると考えられています。
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まだ蕾ですが、イガイガの頭状果序を予感させます。オニナベナのイガは直線的ですが、ラシャカキグサは鉤爪状とのこと。起毛させるのに便利な変異が選抜されてきたのでしょう。


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ベンケイソウ Hylotelephium erythrostictum
(Sedum erythrostictum)
「景天」と呼ばれ腫れ物や虫刺されに外用する民間薬としての利用があったそうです。

EcheveriaやSedum、Kalanchoeなどの仲間はベンケイソウ科に分類されますが、ベンケイソウ科の由来である実際のベンケイソウ自体は見たことがありませんでした。


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オオベンケイソウ Sedum spectabile
ベンケイソウの名札はHylotelephium属なのに、オオベンケイソウはSedum属なのはやや謎ですが、現在はHylotelephiumです。


漢方薬原料植物はそろそろ終わりで、次は民間薬原料や製剤原料植物をメインに見ていきましょう。



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天候が不安定で、植え替えもなかなか進みません。本日は長年の疑問の解消と、新しいムーブメントの提案(?)をします。


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Fouquieriaを腰水しました。休眠状態でしたから、強引に目を覚まさせます。


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Fouquieria purpusii
腰水してからわずか1週間で、葉が生えそろいました。他のFouquieriaも葉を急激に伸ばしています。



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Fouquieria macdougalii


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Fouquieria diguetii


さて、ここからが本題です。20年くらい前に、突然生えてきた謎の実生があったのですが、見慣れない雰囲気があったので、掘り上げて鉢で栽培してみました。当時は画像検索なんてなくて、手ごろな図鑑にも記載がなかったため、正にナゾの草でした。ツル性で葉はやや厚みがあり、一見してウマノスズクサの仲間、あるいはガガイモ科植物に似ているような気がしましたが微妙に特徴が異なります。花が咲いたのですが、ミリ単位の放射状の小さい花でした。どう見てもウマノスズクサ属ではありません。それから時間が経ち画像検索することすら忘れていましたが、最近行った
東京都薬用植物園で長年の疑問が解消しました。まったく同じ特徴の植物が育てられていたのです。


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ツルドクダミ Reynoutria multiflora
ツルドクダミでした。いやはや、これはわかりません。そもそも、ドクダミに似ていると思ったことすらありませんでした。まあ、ドクダミとは全く近縁ではありませんから、そんなものでしょう。
特徴的には赤い塊根というか芋があります。しかし、十数年植え替えていませんから、中がどうなっているかわかりません。本日はこの「ナゾの草」改め「ツルドクダミ」を植え替えてみました。


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鉢はボロボロです。抜けないというか、完全に固まっています。


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ハンマーで叩いて割りました。朽ちかけの鉢でしたから、簡単に割れました。


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赤い根がありますが、そのほとんどは地下茎でしょう。これがめちゃくちゃに渦を巻くように絡み合っていました。ハサミで切断しながら少しずつ切り開いていきました。まあ、あまりにも絡んでいたので、作業には1時間以上かかってしまいました。しかも、鉢全体がアリの巣になっており、なかなかに難儀しました。


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地下にはこのような赤い芋が沢山出来ていました。20年ものと考えると小さい芋です。葉は邪魔なので捨てました。


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よく見ると古い芋に沢山の穴が空いています。しかも、穴からアリが出てくるわけですよ。これはあれですね。芋の中にもアリの巣が出来ていますね。芋があまり育たない理由はまあ分かりました。


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これは、芋が出来かけている状態。芋はすべて殺虫剤を撒いてから、空いているプランターに植えました。


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多肉植物ではないような気もしますが、芋を育てたら塊根植物として通用しないかというのが、今回の企みです。以前、オシロイバナの塊根は割りと見栄えするという記事を挙げたことがありますが、ツルドクダミでもイケるのではないかと思うわけです。というわけで、プレステラに2つばかり植えてみました。


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赤みがあって面白い塊根になるような気がしますが、どうでしょうかね? 新たな塊根植物の火付け役になっちゃうかも知れませんねえ。いや、ないかな…


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この前、行ってきた伊奈町制施行記念公園のバラ園の記事の続きです。バラ園は広く3つに分かれており、自分がどこを歩いているのか早々に見失いました。まあ、とにかくバラの海で、これほどバラを見たのは初めてです。


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Sangria Night
2009年にアメリカで作出された半八重咲きのF系統のバラ。濃い紫は目立ちます。


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Knock Out
2000年にフランスで作出されたF系統の中輪房咲きのバラ。



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Apricot Drift
2009年にフランスで作出されたS系統のバラ。淡い独特のサーモンピンクが美しいですね。


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toi toi toi !
2014年にドイツで作出されたS系統の絞り咲きのバラ。
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複雑に絞りが入ります。


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Desiree
2019年にドイツで作出されたHT系統の強香バラ。


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Golden Border
1987年にフランスで作出されたF系統のバラ。
見渡す限り一面のバラの花に囲まれます。



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Laura
1981年にフランスで作出されたHT系統の、朱色がかる濃オレンジのバラ。非常に整った良い形の花です。


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2000年に京成バラ園で作出されたF系統のバラ。複雑に色が変わります。あまりバラ感はありませんが美しいですね。



というわけで、前回同様にただ写真を並べただけです。説明できるほどバラに詳しくないので、ご容赦の程を。ひたすら撮影しまくったので、まだ記事は続きます。



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さて、今年3回目となるビッグバザールが開催されました。例の如く五反田のTOCビルでの開催です。今回も開場時間より少し経ってからの参加となりました。

週間天気予報では雨でしたが、午前中は雨も降られずに済みました。さて、いつものように13階に到着すると、複数の行列があり慌てましたが片方はミキハウスのイベントだったようです。既に開場後ですから、ビッグバザールの列は短く10分程で入場出来ました。

しかし、今回のビッグバザールは過去最高レベルの混み具合で、かつ出店数が多く通路が狭いことが拍車をかけて身動きがとれない場合すらありました。一周するだけで1時間以上かかってしまいました。しかも、あまりに人が多く、ロクに見れないブースもありましたね。そんなこんなで、正直何があったかはよく覚えていません。まあ、あれだけの物量でしたから、大抵のものはあったのでしょう。私の好きなユーフォルビアは割りとありましたが、今回は食指が伸びませんでした。おそらく、珍しいものも結構あったのでしょう。一般的には見かけない珍しいタコものが何種類もあり、時代が変わったことを実感しました。今回もアデニアを探しましたが、結構大きい株がかなり安く販売されていましたが、育てたい派の自分としては断念せざるを得ませんでした。正直、予算的に3〜4株位は買えたのですがね。仕方がありません。
さてさて、というわけで今回の購入品です。まずは、カクタスブライトでアデニア苗を、そしてX-Plantでトリカデニアの実生苗を購入しました。最後にラフレシアリサーチで珍しいユーフォルビアを買うつもりがすっかり忘れてしまいました。


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Adenia fruticosa
南アフリカ、ジンバブエ原産のアデニア。


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Euphorbia trichadenia
トリカデニアはあまり苗を見かけないため、未だ未入手でした。小さい苗が入手出来てラッキーでした。

Dactylanthes亜節のユーフォルビアは珍しいですね。Dactylanthes亜節ではもっとも有名なE. globosaと似たような面白い花を咲かせますから、将来が楽しみです。


というわけで、3月以来の今年3回目のビッグバザールでした。しかし、今回はあまりの混雑に疲れてしまい、2周目を回る気力が湧きませんでした。いやはや、とにかく本当に疲れました。午後は所用があるため、昼前には切り上げました。しかし、ビッグバザールでこれだけ多様で色々入手可能ならば、わざわざ木更津まで行く必要がなさそうですね。今まではやや毛色が異なる部分がありましたが、今回のビッグバザールは本当になんでもありました。どうやら多肉植物ブームはさらに拡大中です。これからがさらに楽しみになりました。次回のビッグバザールを楽しみにしています。



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東京都薬用植物園の記事の続きです。前回はあへん法で栽培が基本的に禁止されているケシと、園芸用に栽培が可能なケシについてでした。今回は「漢方薬原料植物区」に戻ります。「民間薬原料植物区」や「製薬原料植物区」もごちゃ混ぜで撮影していますから、たぶん色々混ざっていますから悪しからず。


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ツルドクダミ Polygonum multiflorum
(Fallopia multiflora)
見た瞬間、少し驚いたのですが、それは私的な話ですので、また別に記事にします。
それはそうとして、日本薬局方に記載されているカシュウ(何首烏)で、塊根を利用する漢方薬原料です。中国や台湾が原産地。

ドクダミはドクダミ属(Houttuynia)ですが、ツルドクダミはタデ属(Polygonum)ですから、他人の空似ということになります。()に書かれたFallopiaはソバカズラ属で、かつてはイタドリ(F. japonica)を含んでいました。しかし、イタドリは現在Reynoutria属とされています。そして、ツルドクダミもまた現在はReynoutria属とされているようです。


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チュウマオウ Ephedra intermedia
いわゆる麻黄で、様々な漢方薬に使用されます。風邪の初期症状の発熱や寒気、筋肉痛、咳などに効果があるとされています。
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ちょうど花が咲いていました。


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オオバナオケラ Atractylodes ovata
中国原産の漢方薬原料。塊根は白朮という名前で様々な漢方薬に利用されます。種としてはホソバオケラ(A. lancea)と同一種扱いのようです。


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シオン(紫苑) Aster tataricus
花は咲いていませんが、花を見ればアスターであることがわかります。漢方としては鎮咳・去痰作用があるとのこと。絶滅危惧II類。


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ミシマサイコ(三島柴胡) Bupleurum falcatum
一見してなんてことはない草ですが、妙な名前なので名前だけ頭に残っていました。やはり、漢方薬として利用されます。



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サンシュユ(山茱萸) Cornus officinalis
いかにもなミズキ科の葉ですね。中国や朝鮮半島の原産。
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実がなっていました。果肉部分を漢方として強壮や収斂に利用されるそうです。


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シャクヤク(芍薬) Paeonia lactiflora
芍薬は芍薬甘草湯で知られる通り、漢方薬として利用されます。
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美しい花は牡丹が終わった頃に咲き始めます。


というわけで、東京都薬用植物園をダラダラ歩いて撮影して回っています。普段はあまり見かけない植物との出会いは、今まで行ったすべての植物園に共通します。しかし、東京都薬用植物園では、ネームプレートの立った圃場に一年草を植えて育成しているところは、他の植物園とは異なる特徴です。薬用植物を展示するという目的なためでしょう。個人的には面白くてなかなか進めずやたらに時間がかかりました。さて、次回も圃場をぶらぶらします。



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5月は春バラの最盛期なので、何処かに見に行こうと考えていました。都内にもバラの見どころはありますが、埼玉県内で探してみました。すると、伊奈町制施行記念公園のバラ園が良いらしいことが分かりました。なんでも、400種5000株のバラを見ることができる県内最大のバラ園とのことです。
土曜日は1日雨で当日も薄暗い曇天でしたが、日中は雨が降らないという天気予報を信じて行ってきました。


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大宮駅で埼玉新都市交通のニューシャトルに乗り換えます。改札前にはばらまつり関連の切符を販売していました。


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ニューシャトルの終点の内宿駅で下車します。
伊奈町はバラの町として売り出しているようです。駅前にもバラが植えられていました。


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マンホールがバラの絵柄です。


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水道のマンホールはカラーのバラが描かれています。


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会場に到着すると、何故か神輿がお出迎え。
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どうやら子供神輿をやるみたいで、地域のお祭り要素もあるようです。屋台も沢山出ていましたしね。


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まあ、とりあえずバラソフトを食べて一息つきます。バラ園はばらまつりの時期だけ入場料がかかります。


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満開のバラが絡まるウェルカムボードがまずお出迎え。記念撮影スポットです。


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バラのアーチもいくつもありました。
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非常に美しいですね。


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Novalis
2010年にドイツで作出されたHT系統の青バラ。まあ、青バラといわれるものは、大抵は淡い紫程度ですけどね。しかし、撮影すると何故かピンク色に写ってしまいます。実際にはもうちょっと青みがあります。


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Queen Elizabeth
エリザベス女王の戴冠に因んで名前を捧げた、1954年にアメリカで作出されたHT系統のバラ。



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Barock
1999年にドイツで作出されたCL系統のつるバラ。絶妙な色合いです。


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Blue Moon
実際には紫色のバラ。上手く撮影出来ません。1964年にドイツで作出されたHT系統の強香の大輪バラ。


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Oklahoma
1964年にアメリカで作出されたHT系統の大輪バラ。作出当時はもっとも黒みが強いバラと言われていたようです。しかし、やはり上手く撮影出来ていません。ダマスクの強い香りがあります。



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イナ姫
このバラ園のために作出されたバラ。房咲きで豪華ですね。



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黒真珠
1988年に京成バラ園で作出されたHT系統の黒薔薇。実際にはもっと深い色合いです。


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Hot Cocoa
2002年にアメリカで作出されたF系統のバラ。やや茶色がかり、目を引きます。これも、上手く色合いが再現出来ていません。



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Petit Trianon
2006年にフランスで作出されたF系統のバラ。近年、このような過剰な八重咲きのものが当たり前になりました。


というわけで、伊奈町制施行記念公園のバラ園に行ってきましたが、例によって記事は続きます。ただ撮ってきた写真を並べるだけになりますが、5000株ありますからなかなか写真を絞れなかったので長々と続けます。しばしお付き合い下さい。


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ゴールデンウィーク中に東京都薬用植物園に行ってきました。お目当ては5月が見頃のケシの花です。ケシと言ってもポピーではなく、あへん法で栽培が禁止されているアヘンやモルヒネの原料となる植物です。


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ケシを栽培している区画は、厳重な二重の檻の中にあり、監視カメラで監視されています。しかし、ケシの開花期だけは外の檻の一部が開放されます。


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檻越しに見るケシ畑。


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色とりどりのケシ(Papaver somniferum)が咲いていました。こちらは「トルコ種」とありました。蜜蜂が沢山来ていましたね。


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こちらは「一貫種」。一貫種は日本で作出されたアヘン収量が多いとされる品種。


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こちらは園芸種です。


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八重咲きの園芸種。


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こちらも八重咲きの園芸種。果実である芥子坊主が沢山見えます。芥子坊主を傷つけて出てくる乳液を集めて固めたものが生アヘンです。


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アツミゲシ Papavera setigerum
日本では渥美半島で初めて見つかった帰化植物。モルヒネやコデインといったアルカロイドを含み、栽培は禁止されています。しかし、繁殖力が強いため庭や畑地に生えてきて、たまにその駆除がニュースになります。


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東京都の運営ですから、違法な植物に対する啓蒙に力を入れているようで、見分け方のパネル展示がありました。説明によると、違法なケシの葉のあまり切れ込まず、葉柄が茎を抱き込み、ほとんど毛がありません。対する違法ではないケシは、葉は深く切れ込み、葉柄は茎を抱き込まず、剛毛があるとのこと。


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モンツキヒナゲシ Papaver commutatum
こちらは、檻の外にある違法ではない園芸で利用されるケシです。「ケシ比較植物」と書いてありましたから、わざわざ比較用に栽培されているということでしょう。
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「ポピー・レディバード」や「ピエロ」の名前で流通しているそうです。


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アイスランドポピー Papaver nudicaule
シベリアヒナゲシ。一般的なポピーです。当然、違法ではありません。学名は2021年にOreomecon nudic aulisとされているようです。


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ヒナゲシ Papaver rhoeas
別名、「虞美人草」とありました。違法ではありません。


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シャーレーポピー Papaver rhoeas 'Shirley'
ヒナゲシの園芸品種。違法ではありません。


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ハナビシソウ Eschscholzia californica
Papavera属ではありませんが、「カリフォルニアポピー」と呼ばれるケシ科植物です。違法ではありません。


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アザミゲシ Argemone mexicana
「メキシカンポピー」と呼ばれる熱帯アメリカ原産のケシ科植物。葉がアザミのように激しい切り込みます。違法ではありません。



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ナガミヒナゲシ Papaver dubium
ナガミヒナゲシはここ10年ほどで爆発的に増え、あっという間に帰化した外来種です。特定外来生物には指定されていませんが、厄介な植物です。花が綺麗なため、積極的に駆除されにくいような気がします。困ったものですね。


というわけで、あへん法で規制されたケシを見ることが出来ました。東京都薬用植物園は日本国内で唯一、違法ケシを見ることが出来る植物園なんだそうです。大変、貴重な体験でした。さて、次回は「漢方薬原料植物区」に戻り、「民間薬原料植物区」、「製剤原料植物区」も見ていきます。



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相変わらず多肉植物の植え替えをしていますが、本日は多肉植物の花をお届けします。

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Haworthia cooperi cv.
盆栽鉢に植えたコオペリ(クーペリ)が開花しています。周年屋外栽培ですが、非常に丈夫で霜が降りても平気です。
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みっちり詰まっていますが、あまり混みすぎると根腐れするため、たまに植え替える必要はありますが、基本的に放置栽培です。
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花は根元が膨らみ、全体的に赤みがかります。


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Gasteria nitida
ニティダが初めて開花しました。

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思ったより小さく地味な貧相な花でした。


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Gasteria baylissiana
バイリシアナが開花しました。丸みがあり鮮やかな色合いで美しいですね。


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「子持ちオーニソガラム」などの名前で知られる球根植物ですが、長い花茎が伸びています。学名は一般的にはOrnithogalum caudatumですが、実際にはO. bracteatumが正しく、2009年にはアルブカ属に移されAlbuca bracteataとなっています。
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まだ咲き始めです。
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耐寒性が強いので地植えしていますが、すごい勢いで増えます。
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このように子球根が親球根の球根表面に出来て、ある日ポロリと落ちて転がった先で増殖します。


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東京都下の小平市にある東京都薬用植物園に行ってきました。4月は忙しく植物園巡りは中断していましたが、ようやく再開します。
東京都薬用植物園は管轄が東京都保険医薬局なため、薬草や毒草、さらには御禁制品(ドラッグ)まで扱う特殊な植物園です。時期的に冬は何も生えてなさそうですから、暖かくなるのを待っていました。5月中旬は「あへん法」で栽培が禁止されているケシの花が見頃とのことで楽しみです。


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西武拝島線の東大和市駅から降りて直ぐに入口があります。


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入口には巨大な赤松がありました。黒松の方が一般的に植栽されますが、黒松は海岸沿いに生える植物なため、赤松が本来の植生です。しかし、黒松は枝ぶりや樹形、幹肌の荒れ模様が豪壮で良いため、植生されるのは大抵は黒松です。というわけで、赤松は市街地ではあまり見かけない樹木となりました。
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この赤さが赤松たる所以です。
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東京都薬用植物園では、このように成分や詳細な用途が書かれています。薬用植物園らしいですね。


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ナギイカダ Ruscus aculeatus
トイレの植え込みが、まさかのナギイカダです。ちょうど実がなっていました。地中海沿岸に自生し、明治初期に渡来したようです。



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アオノリュウゼツラン Agave americana
なんとなくアオノリュウゼツランがあります。



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キダチアロエ Aloe arborescens
キダチアロエは放置していても、いつの間にやら群生しがちです。


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クサノオウ Chelidonium majus var. asiaticum
クサノオウが開花しています。ケシ科の有毒植物。現在はC. asiaticumとして独立種になっているようです。

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花はアブラナに似ています。


さて、先ずは「漢方薬原料植物区」に向かいます。隣接する「有用樹木区」も一緒に見ていきます。


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フランスカイガンショウ Pinus pinaster
「海岸松」という意味のようです。
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葉が長く枝が繊細な松です。


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ヤマモモ Myrica rubra
まだ小さいですが、ヤマモモの実がなっていました。
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どうやら、漢方としての用途もあるようですね。


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アオツヅラフジ Cocculus trilobus
アオツヅラフジはブルームに覆われた青い実がなり、個人的には観賞に耐える植物だと思っています。漢方薬としては「木防已」と呼ばれますが、市場性はないそうです。
学名は2020年にNephroia orbiculataとなりました。日本の分類学ではCocculusは「アオツヅラフジ属」でしたが、その代表格たるアオツヅラフジが、別属となってしまったため今後どうなるのか気になります。


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アサクラザンショウ Zanthoxylum piperitum form. inerme
山椒のトゲがない品種。多肉植物でも「inermis」というトゲのない種類はありますね。
アサクラザンショウは、かの牧野富太郎が記載した植物ですが、現在サンショウに亜種・変種・品種は認められておりません。

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まだ若い実がなっていました。


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ブドウサンショウ
アサクラザンショウから派生した品種で、実が大きいとのこと。

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実はなっていましたが、まだ若いのでその違いは明らかではありません。


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ウド Aralia cordata
「うどの大木」と言いますが、ウドを見るのは初めてです。まあ、本当に大木にははなりません。

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若芽や根茎を食用にしますが、漢方としての利用もあるそうです。知りませんでした。


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フユアオイ(冬葵) Malva verticillata
見た感じはゼニアオイですが、フユアオイは初めて見ました。種子や葉を漢方として利用するそうです。
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花を見ると違いは一目瞭然ですね。


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カラスビシャク Pinellia ternata
カラスビシャクは畑地では割りとポピュラーな雑草です。「半夏」という名前で漢方として利用されるそうです。



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バショウ(芭蕉) Musa basjoo
中国原産と考えられているバショウですが、耐寒性があるため日本でもたまに庭に植栽されます。日本には江戸時代に入ってきたそうです。
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ちょうど花が咲いていました。小さなバナナがなっていますが、大きくはならず食用には向きません。生薬としての利用はあったようですね。


記事が長くなったので、続きは次回としましょう。しかし、この植物園は素晴らしいですね。気になる植物が多すぎて、なかなか進めません。「漢方薬原料植物区」で30分以上うろついてしまったため、このペースでは明らかに他を見る時間がなくなります。中断してケシを見に行きました。というわけで、次回はお楽しみのケシの様子を記事にします。



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天気予報も安定しませんが、夕方に雨上がりの後、なんとか植え替えをしている状況です。ちなみに、今年の植え替えは今回で109鉢になりました。


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Haworthia parksiana
我が家では珍しい軟葉系のパルクシアナを植え替えます。ちなみに、2023年の秋にタナベフラワーのイベントで購入しました。

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根は豊富です。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。実は最小クラスの葉を持つハウォルチアです。


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Haworthia chloracantha var. subglauca RIB 0099
個人的に気になっているクロラカンタ系のスブグラウカも植え替えます。ちなみに、2023年の秋にタナベフラワーのイベントで購入しました。

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地上部より地下の方が発達しています。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。しかし、フィールドナンバーつきのこのワイルドさがたまりませんね。


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星の林 Haworthia reinwardtii var. archibaldiae
「鷹の爪」系の星の林は、現在はHaworthiopsis reinwardtii var. reinwardtiiの異名扱いです。1937年に命名されましたが、Haworthiopsisに移行する提案はないので、Haworthiopsis reinwardtii var. archibaldiaeは誤り。nom. nud.です。ちなみに、2022年の秋にタナベフラワーのイベントで購入しました。
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根は絡まるくらいありました。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。非常に締まった良い形ですから、維持していきたいものです。


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H. coarcutata DMC 06356(IB 5850)
こちらは鷹の爪系ではなく、「九輪塔」系。ちなみに、2022年に鶴仙園にて購入しました。
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根はかなり豊富。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。一度、やや徒長してしまったことがあるのですが、今は良い葉が出ています。


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Euphorbia silenifolia
難物と言われることもあるシレニフォリアです。根が弱い印象ですが、どうでしょうか? ちなみに2021年にファーマーズ三郷店にて購入しました。
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根は大変良い感じでした。それにしても繊細な根ですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。去年くらいから、周年葉を落とさないで育てられるようになりました。生長は目に見える変化はないくらい遅いのですが、じっくり育てていきます。


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Euphorbia schoenlandii
いわゆる「闘牛角」。ちなみに、2021年の冬のビッグバザールにて購入しました。
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根は大変な勢いです。プレステラ120では小さく感じてしまいます。
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植え替え後。プレステラ120からEG-135Lに植えました。植え替えてから鉢が大きすぎることに気が付きましたが、プレステラ150でも合わないような気がします。なかなか難しいものです。


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Fouquieria purpusii
かなり寒くなるまで屋外に出しっぱなしだったので、すっかり葉が枯れたプルプシイです。あまり水やりをしていないので、まだ動いていません。雑草が蔓延っているので植え替えます。ちなみに、2024年の春のビッグバザールにて購入しました。
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根は良い感じです。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。生長は非常に良いので、これからが楽しみです。



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顕花植物の多くは、風媒花ではない限りは受粉に花粉媒介者を必要とします。植物と花粉媒介者との関係において、非常に特殊化した例として有名なのはイチジクとイチジクコバチでしょう。お互いに特殊化した関係性を持ち、これを絶対送粉共生と言います。イチジクコバチの例はよく植物関連の書籍でも取り上げられています。イチジク以外の例としては、コミカンソウとハナホソガや、ユッカとユッカガも稀に取り上げられることもあります。これらは非常に面白く気になっていたので、今回少し調べてみることにしました。
しかし、当ブログは広義には植物ブログであり、記事は必ずしも多肉植物に限らないわけですが、出来る限りは多肉植物を中心としておりますわけで、一応は多肉植物の範疇とされることもあるユッカについて取り上げげさせていただきます。まあ、イチジクとイチジクコバチについては、あまりに有名で今更ですからね。

さて、というわけで本日ご紹介するのは、Yaron Ziv & Judith L. Bronsteinの1996年の論文、『Infertile seeds of Yucca schottii: a beneficial role for the plant in the yucca-yucca moth mutualism?』です。

ユッカ・スコッティイ
Yucca schottiiはアリゾナ州の山岳地帯、標高1200〜2400mに自生する森林植物で、オーク林の低地から松林に生えます。Y. schottiiは多年生かつ多結実性で、花序は6月中旬頃に芽が出現し、花茎は12〜14日で急激に伸びて開花します。受粉後は25〜30日で果実は生長しますが、種子の成熟にはさらに1ヶ月かかります。

ユッカ蛾
Y. schottiiにはTegeticula yuccasellaとParategeticula polleniferaという2種類の蛾が共生しています。T. yuccasellaはほぼすべてのユッカと共生しますが、P. polleniferaはY. schottiiとY. elephantipesのみと共生します。
この研究が行われた場所では、T. yuccasellaが圧倒的に多く見られます。T. 
yuccasellaはユッカの開花期にユッカの近くの地中にある蛹から羽化し、ユッカの花の中で交尾をします。雌は開花したばかりの花で花粉を集めてから、別の花に行き子房に産卵し、集めた花粉を柱頭に付けます。
幼虫は6つある子房の房の1つで生育し、近くの種子を食べます。約4週間後に幼虫は果実から出て地中に繭を作り、翌年の夏まで地中に留まります

相利共生のベネフィット
ある種が単独で存在するよりも、他種と共存する方が利益が高い場合、その2種間の関係性は相利共生であるとみなされます。2種が完全に相互に依存し合う場合を絶対相利共生と言い、典型的な例としてユッカとユッカ蛾の関係性が挙げられます。
相利共生を維持するためには、互いが互いに対して報奨を与える必要があります。通常はエネルギーと栄養素の分配が必要であるため、何らかのコストを伴います。純コストと利益のバランスが、それぞれの純利益を決定します。よって、相利共生の関係性を評価するためには、それぞれの種のコストと利益を調べる必要があります。
コストをかけて花蜜を生産することにより、利益として花粉媒介者に花粉の散布と運搬を行う一般的な相利共生では、コストと利益が比較的無関係です。しかし、ユッカとユッカ蛾の関係性では、ユッカの種子がユッカ蛾の幼虫の食糧となるため、コストと利益は密接に関係しています。ユッカ蛾による受粉により生産される種子は増えますが、一方で幼虫が食べる種子が多いほど種子は減少します。これは、相利共生者間の根本的な葛藤を示しています。


調査
著者らはアリゾナ州ツーソンで、Y. schottiiのユッカ蛾の幼虫の脱出口のある果実を集めました。果実を解剖し、6つある小室の配置を調べました。つまり、ユッカ蛾に食害された種子と食害されなかった種子、受粉した種子(稔性種子)と受粉していない種子(不妊種子、infertile seeds)です。受粉した種子は厚みがあり黒く、受粉していない種子は薄くて白いため容易に区別がつきます。食害された種子は穴が空いています。また、他の昆虫の影響により枯れたり虫癭が出来た小室は解析から除外されました。採取した年によっては甲虫による食害が盛んだったため、ほとんどのデータを除外せざるを得ませんでした。さらに、見られたのはほとんどがT. yuccasellaであり、P. polleniferaは極わずかで、しかも甲虫による食害との区別が難しく正確に評価出来ませんでした。

稔性種子と不妊種子

ユッカ蛾の幼虫は別の小室に移動することは稀(約2%)であったため、データは小室ごとに分析しました。
ユッカ蛾が寄生と不妊種子は関係があるか調査しました。幼虫がいる小室といない小室で、不妊種子の割合を比較しました。結果、1992年の調査では有意差は見られず、1993年の調査では有意差が見られました。よって、ユッカ蛾の寄生により、不妊種子の割合は寄生されていない種子と同程度か、あるいはより多く見られるということです。
次にユッカ蛾の幼虫が、稔性種子と不妊種子のどちらを好むかを調査しましたが、不妊種子を好む傾向は見られませんでした。また、幼虫による不妊種子への損傷が稔性種子より大きいか調査しましたが、稔性種子をより多く食害しました。


不妊種子の意義
不妊種子の存在は、ユッカ蛾の幼虫が食べる種子の数を減らすのでしょうか。幼虫が稔性種子を好む、あるいは不妊種子を避ける場合、食害される種子の数は不妊種子の存在により左右される可能性があります。
幼虫に食害された種子の総数は、不妊種子が増えるほど減少しましたが、稔性種子が増えても減少しませんでした。このことから、不妊種子は幼虫の食害を阻害し、食害される種子の数を制限する役割があることが分かります。ただし、食害は減少しますが阻止しているわけではありません。
この、相利共生の根底にある「パートナーシップの葛藤」、つまりはパートナーが課すコストを削減すると、相利共生者の方がより利益を得られる可能性があり、この相互作用を安定化させるのかも知れません。こうした形質は、特に資源が限定され、消費により相利共生者の利益が減少する可能性がある場合には不可欠です。不妊種子の存在は食害される稔性種子を減らすことにより、Y. schottiiに有利かも知れません。

不妊種子の発生原因
不妊種子の発生原因はよく分かっていません。3つの仮説があります。Riley(1892)はユッカ蛾の産卵管が胚珠を傷つけたり、種子の発育を妨げることで、産卵部位の果実が狭窄する可能性を示唆しました。実際に狭窄部の両側に不妊種子が頻繁に見られましたが、全体的に見られる不妊種子とは明確に異なります。次に、Powell(1984)とAddicott(1986)は、花粉の輸送が不十分だと胚珠が発育しない可能性を述べています。しかし、Powell(1984)によると、ユッカ蛾の密度が高い場合でも不妊種子があるため、花粉が受粉の制限要因ではないのかも知れません。最後にもっとも可能性が高いAddicott(1986)の指摘で、種子の発育に必要な資源が不足するため発育が阻害される可能性です。

相利共生と進化
著者らは不妊種子がユッカ蛾の食害を避けるために進化したと主張しているわけではありません。しかし、不妊種子の発生原因が何であれ、不妊種子が散在することがユッカにとって有利になる可能性があります。さらに言えば、有益な効果を発揮するために、不妊種子が発生するならば無秩序に散在するように進化した可能性もあります。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
ユッカとユッカ蛾の関係についての内容ですが、相利共生における互いのコストと利益について深掘りしています。相利共生は一見して互いに協力関係を結んでいるように見えますが、進化論的に見るならばこれはたまたま互いに利益になるから偶然そうなっているだけでしょう。ですから、互いに相手を出し抜こうとし、最大限自身に有利な関係性を指向するのです。もちろん、片方が有利になり過ぎれば関係性が破綻してしまう可能性もあるでしょうし、場合によっては相手に従属を強いるかも知れません。共生関係は平和に見えますが、実は互いに競争があるかも知れません。このような視点から見れば、また世界が違った姿で見えることでしょう。非常に面白い論文でした。


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最近は天気が不安定で、出掛けるにしろ植え替えをするにせよ困ります。なかなか、植え替えが進みません。ちなみに、今年の植え替えは今回で102鉢になりました。

250510144953432
H. glauca var. herrei RIB 0217
フィールドナンバーつきのヘレイを植え替えます。葉が短いタイプのヘレイです。ちなみに、2022年の夏に鶴仙園にて購入しました。
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根の発達はまあまあ。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。よく育っています。このような青白いタイプは流行っても良さそうな気もしますが、硬葉系自体が人気がないので無理かも知れません。


250510144957082
H. limifolia
一般的なリミフォリアです。ちなみに、2023年の春にタナベフラワーにて購入しました。
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根の量は豊富です。
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植え替え後。子株が出ていますから、プレステラ90からプレステラ105に替えました。リミフォリア系は渋くて好きなハウォルチアです。


250510145006110
H. fasciata fa. vanstaadensis
ファスキアタの矮性品種ヴァンスタアデンシスも植え替えます。ちなみに、2022年の夏のビッグバザールにて購入しました。

250510145742093
太い根が割りとあります。
250510151300038
植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。株としてかなり充実しています。


250510145001116
スーパーゼブラ
「十二の巻」の選抜品種と思われるスーパーゼブラも植え替えます。一般的にはH. fasciataと書かれがちです。ちなみに、2023年の冬に世田谷ボロ市にて購入しました。
250510145722156
根はまあまあ。
250510151250637
植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。非常に美しいハウォルチアですね。


250510145008738
特アルバ
明らかにH. attenuata系である特アルバです。ちなみに、2022年の冬にヨネヤマプランテイションにて購入しました。
250510145730918
根は少な目。
250510151302106
植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。


250510145011421
Commiphora aff. orbiqularis
コミフォラも植え替え。ちなみに、2024年の秋に木更津C & Sフェアにて購入しました。
250510145748443
根は割りとありました。
250510151306833
植え替え後。プレステラ90に植えました。しかし、コミフォラは始めたばかりなので、イマイチ育て方がわかりません。乾燥地の植物と言っても灌木ですから、多肉植物や塊根植物と異なり水が好きなような気もします。育てながら探っていきます。


250510184057705
Fouquieria fasciculata
ファスキクラタは去年植え替えましたが、ちょうど良いサイズの鉢がなかったのでそのままの鉢に植えた経緯があります。ゆえに、根はかなり詰まっているでしょう。ちなみに、2023年の春のビッグバザールにて購入しました。

250510184223315
根はかなりの量です。しかし、丸々2年育てていますが、枝ばかり伸びて幹がまったく太りません。
250510184755913
植え替え後。EG-135Lに植えました。そろそろ太ってきて欲しいところです。


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ゴールデンウィーク最終日、朝から晩まで多肉植物の植え替えをする予定でしたが、残念ながら朝から晩まで雨模様でした。植え替えが出来なかったので、急遽出掛けることにしましたが、あまり遠出は面倒なので、行き慣れた池袋の鶴仙園に行ってまいりました。鶴仙園は去年の11月のイベント以来、実に久しぶりです。

さて、11時くらいに到着しましたが、雨模様のせいか空いていてじっくり見ることが出来ました。まあ、しかし隣から謎の爆音が響いており、妙にうるさくはありました。
さて、売り場に入るとアガヴェコーナーがあり、最近流通し始めたAgave albopilosaが並んでいました。さらに、珍しいところではAloe florenceaeなんかもありましたね。やはり、最近流通し始めたEuphorbia cap-saintemariensisなんかもありました。サボテンの部屋では弁慶柱の苗がいくつかあり目を引きました。しかし、弁慶柱なんか手に負えなくなるのは確実ですよね。いつかは地植えする必要が生じ、植物園のような背の高い温室は一般人には厳しい気がします。まあ、育つのが遅いと言いますから、生きている間には問題にはならないのかも知れませんが…
ユーフォルビアも割りとあり、立派で高額な塊根も並んでいました。気になったのは、カクタス長田のE. lugardiaeです。小型でよく分岐し、細かい節だらけの奇妙なサボテン様ユーフォルビアでした。しかし、本来のE. lugardiaeは旧・モナデニウムで、リチェイのようなぶつぶつしたのっぺりしたあの感じなんですよね。一体、何者なのでしょうか。
まあ、このように一巡したわけですが、私が鶴仙園に行くと結局ハウォルチアを買ってしまいます。今回もハウォルチアを買ってしまいました。と言うわけで購入品です。

250506151515072
H. limifolia v. ubomboensis GGS 5739
またもや、ウボンボエンシスを買ってしまいました。前にもやはり鶴仙園で購入していますが、なんとフィールドナンバーつきですよ。調べて見ると以下の如くでした。

Field number: ISI 1339
Collector: International Succulent Introductions (previously International Succulent Institute)
Species: Haworthia limifolia v. ubomboensi
Locality: Ubombo Mountains, near Stegi, Swaziland
Altitude:
Date:
Notes: Rooted offsets of plants from G.G.Smith5739

フィールドナンバーのGGSは聞き覚えがないと思っていたら、Gerald Graham Smithのことでした。しかし、「G.G.Smith5739」は標本ナンバーでありフィールドナンバーではないような気もします。G.G.Smithの採取した個体の子孫が「ISI 1339」ですから、フィールドナンバーで呼ぶならこちらが正しいのでしょう。

250506151505743
Haworthia zantneriana
妙に気になるハウォルチアです。というか軟葉系ハウォルチアに見えません。しかし、H. parksiana やH. chrolacanthaあたりの軟葉系ハウォルチアに見えない連中は大好物です。調べて見ると、案の定H. chloracantha var. zantnerianaとする意見もあったようです。

というわけで、ゴールデンウィークに久しぶりに鶴仙園を見てきました。売り場が広くなり、扱う鉢数もかなり増えていました。相変わらずハウォルチアばかり買ってしまいますが、やはり普段イベントでも見かけない珍品揃いなので、ついつい目がいってしまうのは仕方のないことですよね。そういえば、そろそろバラの季節になります。どこか近場で行けるところがないか調べてみます。


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ゴールデンウィークも過ぎましたが、休み中にようやく多肉植物をすべて外に出すことが出来ました。今回は冬の間も屋外に出しっぱなしの多肉植物を少し植え替えることにしました。本来は連休中に一気に植え替えるつもりでしたが、出かけたり雨が降ったため、それほどこなせません。というわけで、今年の植え替えは今回で95鉢になりました。


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オペルクリカリアの葉が、直射日光を浴びてストレスカラーで色づいています。


250504144354572
臥牛 Gasteria nitida var. armstrongii
格安で入手した臥牛を植え替えます。ちなみに、2023年の夏にコーナン港北インター店にて購入しました。
250504150341995
根はかなり強いですね。
250504152100109
植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。だいぶ貫禄が出てきました。


250504144601276
Astroloba rubriflora
Poellnitziaとして入手したルブリフロラです。現在はアストロロバですが、白い花を咲かせるアストロロバの中で唯一赤い花を咲かせるため、別属とされてきました。ちなみに、2022年の春に鶴仙園にて購入しました。

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根はすでに動いています。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。入手時からするとかなり育っていますが、まだ花を咲かせていません。今年は見られるでしょうか。


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Haworthiosis glauca var. herrei
長葉タイプのヘレイですが、下葉が枯れて顔色が良くありません。ちなみに、2022年の夏にコーナン港北インター店にて購入しました。

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根腐れではなさそうですが、根は枯れていました。茎も枯れてしまっています。
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よく見ると新しい根が出ています。
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植え替え後。プレステラ75に植えました。しっかりと根を張るまでは様子見します。


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Tulista pumila var. sparsa
かなり締まった良い形の変種スパルサです。ちなみに、2022年の秋に鶴仙園にて購入しました。

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根はよく動いています。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。


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Tulista pumila
こちらのプミラは徒長してしまいました。仕立て直す必要がありますが、ぐらつくためとりあえず植え替えます。ちなみに、2021年の冬に木更津C&Sフェアにて購入しました。

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頭が重いだけで、根には問題はなさそうです。
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植え替え後。そのままのプレステラ120に、グラつかないように深植えしました。いつ切り戻すか悩みどころです。


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Haworthiopsis reinwardtii f. kaffirdriftensis
「鷹の爪」系のカフィルドゥリフテンシスも植え替えます。片方は何故か倒れてしまいます。ちなみに、2022年の春に鶴仙園にて購入しました。

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両方とも根は微妙。何故か縦ではなく横方向に根が出ています。植えにくいですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。やや深植えしています。


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Gasteria acinacifolia
アキナキフォリアも植え替えます。ちなみに、2023年の春にビッグバザールにて購入しました。

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根は浅く張っていました。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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Gasteria pillansii
ピランシイも植え替え。ちなみに、2022年の夏にコーナン港北インター店にて購入しました。

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根はまあまあ。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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Astroloba hallii n.n.
「ハリー」の名前で流通しているアストロロバ。おそらく、ペンタゴナ系のA. spiralisなのでしょう。ちなみに、2022年の春のビッグバザールにて購入しました

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根はかなり強いですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。最近は割りと見かけるようになりました。



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ゴールデンウィークに行ったあしかがフラワーパークの記事の続きです。

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「シャクナゲの小路」には沢山のシャクナゲが満開でした。大型種だけではなく、小型のシャクナゲも美しいものです。

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白メインは少し珍しく見えます。

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「白藤の滝」は満開。圧倒的な迫力があります。

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こちらは、「大長藤」。
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やはり巨木ですね。
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やはり圧巻の光景です。

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「きばな藤」も咲いていました。普通の藤ほどツル性が高くないように見えました。
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黄色い藤は見頃でした。

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「ハンカチノキ」
存在は知っていたものの初めて見えました。しかも、ちょうど花期で運が良かったですね。


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「ナンジャモンジャの木」
正式な名前は「ヒトツバタゴ」ですが、一般的にはナンジャモンジャの木で通っています。なかなかの巨木で花の数が凄まじいことになっていました。

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「うす紅藤」はすでにほとんど散っていました。よく見ると少しだけ咲いていました。

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あちこちに花壇があり、様々な花が植栽されています。

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池に置かれた花壇。単純な構成ですが、非常にゴージャスに見えます。

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「八重藤」は最盛期をわずかに過ぎたあたりで、まだ見頃でした。
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まるでぶどうの房のようです
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こちらも巨木。

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あしかがフラワーパーク内のレストランで昼食を取りましたが、かなり並んでいて私は1時間近く待つ羽目になりました。

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レストランの植え込みにも特徴的なバラが咲いていました。

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下野牛のステーキ丼。柔らかく美味。

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藤のクリームソーダ。まあ記念ということで。

あしかがフラワーパークは時期により入場料が変わりますが、藤の花の最盛期とあって一番の高額時期でした。しかし、藤だけではなく、バラやシャクナゲ、花壇の様々な花々が見られ満足度が高いテーマパークでした。天気もよく1時間半ほどかけてゆっくり見て回ることが出来ました。観光バスが引っ切り無しにやって来るくらいでかなり人は多かったのですが、屋外なので割りとスムーズに移動出来ました。混雑具合ではお土産店やJR両毛線の方が上ですね。
また、様々な花や藤の苗も販売しており、多肉植物もそれなりにありました。Adenia glaucaやジグザグの木なんかもありましたが、サボテンや多肉植物の寄せ植えがメインでしたね。何故か交配系のハウォルチアがそれなりにありました。まあ、結局のところ植物は買わず、佐野ラーメンやあしかがフラワーパークのお菓子類をお土産に買って帰りました。
気分転換にもなって、良い小旅行でした。というわけで、あしかがフラワーパークでした。



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ゴールデンウィークに何処か行けないかと調べましたが、調べるのが遅すぎて特急券やら宿泊先の手配が無理なことが判明しました。そこで、日帰りで行ける場所を探しましたが、今の時期、植物の開花はやや微妙な感じがします。薔薇は少し早いみたいですから、他にはと検索すると藤が出てきました。関東だと要するにあしかがフラワーパークですね。あしかがフラワーパークは知ってはいましたが、あまりにも遠いため基本的に守備範囲外でした。しかし、今回は奮起して栃木まで行ってきました。まあ、特急は予約出来なかったので、のんびり各駅停車の旅と相成りました。

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JR両毛線の新駅、あしかがフラワーパーク駅はあしかがフラワーパークの目の前です。歩いて直ぐの正面ゲートは、白藤に飾られ期待感が高まります。

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入場すると直ぐにお土産コーナーがありますが、お土産は帰りのお楽しみとして、とりあえず進みます。まず、藤ソフトを買ってみました。香りが良いソフトクリームです。

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バラのアーチは記念撮影スポットとなっていました。
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アーチのバラは、「Spanish Beauty」。スペインで1927年に作出された素晴らしい香りのCL系統の大輪バラ。20世紀を代表するつるバラとのこと。

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バラはあちこちに咲いていました。こちらは、「芳純」。日本で1981年に作出された香りの良いHT系統の大輪バラ。

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早速、白藤がお目見え。連休終わり頃は、紫の藤は盛りを過ぎており、白藤が見頃でした。
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下からも撮影。

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ツツジはもう終わりの気配。
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しかし、満開のものもまだありました。

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クレマチスが満開であちこちで咲いていました。

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フローティングフラワーも美しいですね。

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斜面を登って行くと、シャクナゲが咲き乱れていました。

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シャクナゲが満開で、ちょうど良い時期でした。
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実に美しいですね。ここから、一気に降りてローズガーデン方面に向かいます。

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途中にあったマロニエが咲いていました。マロニエ、つまりはトチノキ(栃の木)。
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これは、ベニバナトチノキで、マロニエとアカバナアメリカトチノキとの交配種です。昔、大学で実を拾ったことがあります。

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あしかがフラワーパークのメインである大藤に到着。花は花穂の根元、つまりは上から咲いていきますが、すでに半分以上が咲いた後でした。上の方は花殻ですから、見頃はすでに過ぎています。
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藤には見えない巨木です。樹齢160年を超えるだけありますね。
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600畳敷の藤棚な圧巻の一言。

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白藤のトンネルに向かいます。色とりどりのルピナス。シャクヤクはこれからですね。

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白藤のトンネルに入ります。
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どこまでも続くような白藤。甘い香りに包まれます。

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ローズガーデンに到着。こちらは、「Mysterieuse」。2013年にフランスで作出された、S系統の中輪房咲き品種。咲き始めでまだ房咲きになっていませんね。

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「Blue for You」。イギリスで2006年に作出されたFL系統の半八重咲きの中輪バラ。

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「New Wave」。2000年に日本で作出されたHT系統の大輪バラ。

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オニゲシでしょうか。全体的に粗大。

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Alliumの仲間。面白い花火のような花です。

ということで、あしかがフラワーパークに行ってきましたが、記事は続きます。


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最近は植え替えの記事ばかりでしたが、多肉植物たちもポツポツ花が咲いていますなら、本日は久しぶりに花を取り上げましょう。

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Euphorbia antisyphilitica
アンティシフィリティカが開花しました。北米原産のPencil-Stemのユーフォルビア。一見して花は見えませんが…
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拡大すると分かりますが、ミリ単位の花が咲いていました。

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Gasteria disticha
ディスティカが開花しそうです。

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まだ開いていませんが、ガステリア特有の花型です。

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Gasteria glomerata
グロメラタも開花。

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ディスティカより膨らんだ形で、色も鮮やかですね。

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Haworthia herbacea
ヘルバケアも開花しました。

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美しいロゼットです。株が充実していますね。
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花はハウォルチアにしては大型。ややピンク色がかる部分があるのは珍しいですね。

250426172829739
Stephania electa
ステファニアも開花。
現在はS. pierreiとされています。


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皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。私は例年通り多肉植物の植え替えをして、と考えていました。しかし、少し遠出していつもは行けない植物園にでも行こうかとも考えましたが、連休の前週に思い至っても特急券やら宿泊先やらはすでに予約が満杯でした。普段、滅多に旅行はしないので、実にうっかりしていました。まあ、各駅停車かつ日帰りの旅に出かけましょう。
話は変わって、本日も我が家の多肉植物たちを少し植え替えしました。ちなみに、今年の植え替えは本日で86鉢になりました。本日はアロエ特集です。


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Aloe saundersiae
サウンデルシアエは子株が増えて、非常に元気です。
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根はまあまあでした。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。サウンデルシアエのようなアロエ感がないアロエは割りと好みです。

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Aloe fragilis
フラギリスは子株が沢山出来ています。
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子株はすでに外れていました。外れやすいのかも知れません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

250426173447793
Aloe spectabilis
巨大アロエであるスペクタビリスです。A. feroxやA. marlothiiと関連するアロエです。育て方が厳しいせいか、なかなか大きくなりません。まあ、大きくなれば手に負えなくなるのは目に見えていますが…
250426174515143
根は強いですね。大型のアロエは太い根はありますが、細根がほとんど出ないため貧弱に見えます。
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植え替え後。そのままのプレステラ120に植えました。枯れた葉が硬く、トゲが刺さるためニッパーで取り除きました。

250426173509809
Aloe florenceae
非常に美しい青い小型アロエであるフロレンケアエ(フローレンシー)です。
250426174521824
根は非常に良いですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

250426173423964
Aloe haworthioides
ハウォルチオイデスは下葉が枯れ込み、葉がベロンベロンに徒長しています。明らかに異常がある模様。
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どうやら、根腐れしていたようです。冬の間に過湿になってしまったようです。
250426180706564
植え替え後。浅い鉢に植えた方が良かったかも知れません。
250426180709051
一部はプレステラ75に植えて、日当たりが異なる置き場に配置してみることにしました。

250426173532292
Aloe thompsoniae
トンプソニアエは鋸歯がほとんどない変わったアロエです。去年はよく生長しました。
250426174531711
根は強力。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

250426181345166
Aloe calcairophila
小型の2列性アロエのカルカイロフィラも植え替え。
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根は控え目。でも生長しているから問題ありません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

250426173515497
Gonialoe sladeniana
スラデニアナは下葉がブヨブヨしていて、かなり危険な兆候があります。
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やはりかなり過湿だったようです。下葉は腐りましたが、根はなんとか無事でした。
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植え替え後。一応、新しいプレステラ90に植えました。

250426181342834
Aloe descoingsii
デスコイングシイの中でもかなり小型のタイプです。しかし、この枯れ方は危険ですね。


250426181624518
根腐れしていましたが、すでに新しい根が出ていました。とりあえず、一安心。
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植え替え後。新しいプレステラ90に植えました。

250426181338097
Aloe bakeri 
去年は顔色が悪い感じでしたが、調子は良さそうです。
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根は問題がありません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。勢いがありますから、今年は花を見てみたいものです。

250426173524138
白磁盃 Aloe pratensis
「白磁盃」Aloe pratensisとありましたが、白磁盃はA. pretriensisですから、誤記でしょうか。流通している白磁盃は何らかの交配種のような気がします。
250426174528921
根は少ないものの強いですね。
250426180727919
植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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3月に行った筑波実験植物園で開催されたつくば蘭展の続きです。蘭展の展示物を一通り見た後、サバンナ温室と熱帯雨林温室をさっと廻りました。

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温室の入口にあるAdenia glaucaが芽吹いています。
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よく見ると、蕾が出来ていました。

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吹上 Agave stricta
激しく分頭しています。


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瑠璃丸 Ferocactus alamosanus
花が終わった瑠璃丸。あまり聞かない名前のフェロカクタスです。


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Pseudobombax ellipticum
2月に訪れた時にも咲いていましたが、低い位置の枝にも花があったので撮影してきました。


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パンヤノキ Ceiba pentandra
パンヤノキも開花中でした。
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花はこんな感じ。見上げないとわかりません。
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パンヤノキの実からとれた綿。実はあちこちに綿が散乱していました。
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中央にある果実が熟すと開裂して、綿が出てくるわけです。

さて、サバンナ温室を出たら熱帯雨林温室に向かいます。

250320115434093
Michelia platypetala
中国原産のMichelia、つまりはオガタマノキ属です。オガタマノキ属はあまり見かけませんから、花を見ることが出来てラッキーでした。しかし、いつの間にやらオガタマノキ属はモクレン属(Magnolia)に吸収されてしまったようです。というわけで、現在の名前は、Magnolia maudiae var. platypetalaとなっているようです。

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柔らかそうな花弁がある大型の花です。美しいですね。

250320115806889
Dendrobium palpebrae
こちらは熱帯雨林温室内のデンドロビウムです。着生させた生態展示となっています。

250320115731080
ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラは満開で、あちこちに花がありました。相変わらずすごい色合いです。

250320113327294
ミツマタ Edgeworthia chrysantha
以前来た時はまだ蕾でしたから、最後に見てみました。

250320113348431
開花していました。リベンジ成功です。

というわけで、3月末から始まった筑波実験植物園のつくば蘭展の記事は今回で終了です。長々と1カ月もかかってしまいました。4月は植物園にはいけませんでしたから、5月は何処かに行きたいですね。


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今日は訳アリな多肉植物たちを植え替えます。しかし、この時期は生長が始まっていますから水やりはそれなりにしないといけませんが、なかなか屋外に出せないとなかなか乾かないため過湿になりがちです。ちなみに、今年の植え替えは、今回で75鉢になりました。

250426142056803
Euphorbia gymnocalycioideis
ソマリアもの難物ユーフォルビア、ギムノカリキオイデスです。根が弱く冬の間になくなりがちでした。妙に明るい色合いですが、今年は根があるでしょうか?

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なんと、驚くべきことに根があります。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。見た目より元気そうです。しっかりと根を張って欲しいですね。

250426142133458
Euphorbia columnaris
こちらもソマリアものの難物です。以前の植え替えでは弱々しい根しかありませんでした。

250426142609756
根がありません。微塵が鉢底に詰まりがちで、過湿になっていた模様です。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。今年の植え替えは篩できっちり微塵抜きしていますから、あまり過湿にはなりにくいでしょう。

250426142129393
Gymnocalycium friedrichii VoS 01-017
フィールドナンバーつきの、いわゆる牡丹玉です。この類はすべてG. stenopleurumに統合されてしまいました。それはそうと、なんだかずっと不調なんですよね。

250426142605484
根は弱いものの、根腐れ等の痕跡はありません。
250426144500337
植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。今年は順調に育って欲しいものです。

250426142035636
Haworthia arachnoidea
軟葉系ハウォルチアはほとんど持っていない上、どうもこういうタイプは苦手です。ロゼットが鉢に蓋をしてしまい、過湿になりがちです。プレステラだとそれが顕著で、去年は根腐れしてしまいました。しかし、ご覧の通り復活しました。鉢の種類を替えましたが、根の状態はどうでしょうか?

250426142553795
根の状態は良好です。
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植え替え後。そのままの鉢に植えました。

250426142122618
羅星丸 Gymnocalycium bruchii
今年の4月頭に開催されたヨネヤマプランテイションのイベントで購入したものですが、まだ植え替えていなかったので植え替えます。

250426142559908
太い立派な根があります。しかし、用土はだいぶジメジメしていたので、根腐れを起こしやすい状態です。
250426144457729
植え替え後。プレステラ90に植えました。


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昨日に引き続き、川口緑化センター樹里庵で開催された「春の多肉植物・サボテン展示会」に行ってきたという記事です。

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パークレクチア
花が可愛らしいサボテンです。しかし、パークレクチアとはよく分からない名前です。名札にはスルコレブチア(Sulcorebutia)とありますが、どうでしょうかね? どうも、Rebutia perplexaと呼ばれているもののような気がします。この場合、一般的には「パープレクサ」、ラテン語読みでは「ペルプレクサ」でしょうか。まあ、現在はAylosteraになっています。Rebutiaは分割されて3種になり、Aylosteraは27種となっています。
ここからは蛇足ですが、Rebutiaが遺伝的に2群に分けられることが明らかとなって、Rebutia①にはWeingartiaやSulcorebutia、Cintiaが吸収され、Rebutia②はAylosteraに吸収されたことがありました。しかし、WeingartiaはSulcorebutiaとCintiaを含む属として独立し、現在33種からなります。

250427094045440
レーイ
Escobaria leeiですね。いやはや、エスコバリアも実に分類がややこしいサボテンです。EscobariaはMammillariaやCoryphantha、Pelecyphora、Neolloydia、Ortegocactusと同じグループに属します。しかし、遺伝的にはこれらは入れ子状になっており、再分類されました。Mammillariaは分割され、一部のMammillariaとNeolloydia、OrtegocactusはCochemiaとしてまとめられました。さらに、Coryphanthaの一部とEscobaria、EncephalocarpusはPelecyphoraとしてまとめられました。よって、現在Escobariaは存在せず、E. leeiはPelecyphora sneedii subp. sneediiとされています。

250427094054353
超大型白星
白星(Mammillaria plumosa)の大型のタイプ。


250427094102299
恩塚鸞鳳玉
Astrophytum myriostigmaの白点が大きな選抜品種。


250427094109841
ガラパゴス
「ガラパゴス」としか書いてありませんでしたが、要するにガラパゴスウチワということでしょうか。Opuntia galapageiaですね。

250427094127290
滝の白糸
「滝の白糸」はAgave schidigera、あるいはAgave × leopoldiiを指します。A. × leopoldiiはA. filiferaとA.schidigeraの交配種とされていますから、似ているのでしょう。そもそも、A. 
schidigera自体かなりの変異幅があり、本来のA. schidigeraとは何かはよく分かりません。

250427094130576
黒法師
Aeonium arboreum。単純に育てるだけなら簡単ですが、このように綺麗に育てるのは難しいものです。

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ラウィー
Echeveria laui。美しい白いエケベリア。


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展示会はここまでで。そういえば、展示会の会場では、サボテンや多肉植物の販売もありましたね。まあ、買いませんでしたが。
あと、JAの農産物の直売所がちょうど開店する時間でしたから、行列に並びいくつか野菜や果物を買ってみました。その後、植木の圃場や販売所を見て回りました。椿が欲しかったのですが、流石に季節外れなせいかあまりありませんでした。さらに、
和菓子の売店で、いくつか和菓子を買いました

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立派な蘇鉄の鉢植え。

というわけで、川口緑化センターのイベントに行ってきました。私が行くのは基本的に即売会ばかりですから見るのは苗ばかりで、趣味家が育て上げた良品を見る機会はあまりないので良い刺激になりました。今後はこのような展示会も行けたら行きたいと思いました。さらに、実はイベントの規模はかなり小さいのですが、川口緑化センター自体を見て回るだけでも楽しいので、その点においても行って良かったですね。


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