ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

2022年06月

先日、五反田TOCで開催された夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールの購入品のその後についてのレポートです。サボテンや多肉植物は買っておしまいではありません。植え替えたり、自宅の環境に慣らしたりとやらなければならないことがあり、それが思いの外重要だったりします。



私は冬に多肉植物を購入した場合以外は、基本的に植え替えます。実際に育てていればなんとなく調子の良し悪しはわかってきますが、新参についてはよくわかりません。特に見えない根の状態は、とても分かりにくいので一番気になる部分です。多肉植物は根がやられても、乾燥に強いため葉は青々と繁っていたりします。葉が萎れてくる段階まで来ると、根だけではなく本体まで腐りが入ってしまい手遅れなんてこともあり得るのが怖いところです。

今回のビッグバザールの購入品の中で、植え替えた時に特に気になったのは、ギムノカリキオイデスとロベッキイ(ロベッチー)です。それは、抜き苗かと思うくらいカラカラに乾いていて、全く根が生長している雰囲気がないというか精気がないことです。ギムノカリキオイデスは挿し木苗のようですが、そもそも根が少なく根が張始めたばかりと言った感じです。ロベッキイは抜くとまだ双葉がついており、実生時に種子から生えてくる1本の短い根がパリパリに乾いた状態であるだけでした。まだ十分に根が張っていない時期ですから、本来は水をあまり切らさないように管理すべきだろうにと、不可解に思いましたけど。ユーフォルビアはサボテンとは異なり、根を長期間乾かしすぎると根にダメージがあり、根の生長が完全に止まります。それだけならいいのですが、一度根が止まると何年も止まったままになる場合があります。さらに、特に若い苗であるロベッキイは、今の暑い時期に遮光せずに育てた場合、根だけではなく株全体が干からびてしまう可能性があります。
この2鉢は本来はバリバリ日に当てて育てたいところですが、根が動いていないので、しばらく養生が必要です。ある種の発根管理です。しばらくはやや遮光して、乾かしすぎないように管理するだけです。日々の観察は欠かせませんが。

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ギムノカリキオイデス
Euphorbia gymnocalycioides
元気に見えますが、根はほとんどありません。


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ロベッキイ
Euphorbia robecchii
まだ根元に双葉がついています。

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植え替え後。

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養生中。あまり水を毎日じゃぶじゃぶやると、それも根腐れの原因となりますから、毎日観察して乾き具合をチェックしています。

次はフォークィエリアです。フォークィエリアは根が繊細で、特に苗のうちは乾燥に弱いみたいです。F. ochoterenaeは生長した葉が固そうなので、植え替え後に直射日光に当てています。私が育てているフォークィエリアのディグエッテイやマクドウガリイの隣に並べて置きました。植え替えたのでしばらくは水多目ですが、今のところ日焼けや葉が萎れる兆候はありません。
観峰玉(コルムナリス)の苗は葉も繊細で、いかにも弱そうです。直射日光を当てたら、葉がすぐにカリカリに乾いてしまいそうです。コーデックスらしく塊茎が発達するまでは、優しく育てた方がいいのかもしれません。植え替えのダメージがあるでしょうから、根が張るまではやや遮光して養生させます。

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Fouquieria ochoterenae
葉に厚みがありしっかりしていることに注意。


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観峰玉 Fouquieria columnaris
葉は柔らかく繊細。


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養生中。

次はラフレシアリサーチさんのおまけ苗を植え付けました。おまけは毎度、抜き苗です。
サボテンはユーフォルビアと違って、植え替えの時によく根を乾かしましょうとよく言われます。サボテンは太い根を切って細根を出させた方が良く育つと言いますけど、恐らくは根を切った断面や抜いた際に根に入った細かい傷から腐敗しやすいのでしょう。抜き苗はよく乾いていましたが、一応植え付けて一週間水やりはしないことにしました。しかし、おまけにするにはもったいないくらい美しいサボテンですね。


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Gymnocalycium damsii
            var. torulosum VoS03-040

お次はダシリリオン。ダシリリオンはどうやら雨に当てると腐りやすいようです。購入したクアドラングアツムは、健全に育てられていることがわかる非常に状態の良い苗でしたから、植え替え後は遮光なしで雨に当たらない場所に置きました。手持ちのダシリリオンである、ロンギシマムやベルランディエリと並んで元気そうです。

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Dasylirion quadrangulatum

残りのガステリアやハウォルチオプシスは遮光下で管理します。ここら辺はさすがに直射日光はNGでしょうね。
というわけで、ビッグバザールの後始末をしています。この時期の購入品は日焼けしやすく、栽培環境に馴染ませるのが難しいので、私も慎重にならざるを得ません。しばらくは最大限の注視をしていくつもりです。春・秋や室内管理の冬ならば、意外と購入品の管理は簡単なんですけどね。




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2022年、五反田TOCで開催された夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールに行って来ました。昨日の続きです。

なんだかんだで、5店舗で10鉢+おまけ1を購入しました。置場所とか何も考えない大盤振る舞いです。名前はラベルの表記のまま示しました。
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さて、昨日の記事ではラフレシアリサーチさんでフォークィエリアを買ったというところまででした。その後は全体を広く見て回り、私のメイン多肉であるユーフォルビアを探しました。しかし、私の手持ちにないユーフォルビアはいやはやなんとも高額で、小指の先ほどのコーデックスが1万円を超えたりしていて中々手が出ません。
以前のビッグバザールでユーフォルビア・ギムノカリキオイデスを売っているブースがあり気にはなっていましたが、高額ゆえ断念していました。今回は出店していたら高額でも購入しようと決めていました。ギムノカリキオイデスは手持ちになく、割りとレアであまり見かけませんよね。そして、やはりギムノカリキオイデスは販売していたので、中々高額ですが購入しました。
帰ってすぐに植え替えたところ、ギムノカリキオイデスは挿し木株のようで弱々しい根がチョロりとあるだけでした。一緒に購入したロベッチーはなんと根元に双葉が付いている実生苗で、根はまだ未発達です。双方ともに根が動いていないので、しばらくは遮光下で乾かしすぎないように管理して、根を新しい根を生やす必要があります。今の時期の強光線に当てたらあっという間に干からびかねません。根が動いていないユーフォルビアは、特に小さいものは本当に干からびるんですよ。前に実際にやらかしましたから。

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Euphorbia gymnocalycioides

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Euphorbia robechchii(正確にはrobecchii)

お次は交配系ハウォルチアでお馴染みのRuchiaさんのブースへ。相変わらずフィールドナンバー付きのハウォルチアがあり心引かれますが、先ずはツリスタを見ます。以前、千葉のイベントでTulista pumilaを購入しましたが、恐らくその時と同じプミラがありました。これは、イボがあまり白くならないタイプでした。そして今回はプミラのイボが白いタイプもたあったので購入しました。
あと、Ruchiaさん関係では春のビッグバザールでDasylirion berlandieriを購入しましたが、Dasylirion quadrangulatumもあったのに購入しなかったことを後々になってから後悔しました。ダシリリオン自体あまり売っていませんから、その出会いは一期一会ですよね。ですから、今回D. quadrangulatumとまた再会できたので、購入させていただきました。
お次はH. fasciataです。一般的にファスキアタ=十二の巻と言われておりますが、これは間違いで十二の巻はアテヌアタ系の交配種らしく流通しているのは日本国内の話です。しかし、ネット含めファスキアタ=十二の巻という誤解がこれだけ広がってしまうと、H. fasciataという名札が付いていてもいまいち信用出来ません。というわけで、信頼出来る専門のRuchiaさんのH. fasciataも非常に安価で購入しました。本物のファスキアタはあまり手に入らないことを知っている人はあまりいないでしょうから、入手出来てラッキーでした。
一応、帰ってから植え替えしましたが、さすがに根の張りも実に良好で、素晴らしい状態でした。プロフェッショナルとはこのことだと感じましたね。


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Tulista pumila(ohkuwai) GM602
Vrede, NW of Anysberg

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Dasylirion quadrangulatum

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Haworthia fasciata fa.vanstaadenensis

次は前回のビッグバザールで、H. koelmaniorumとAstrolobaを購入したブースです。今回もアストロロバはありましたが、大変立派な3頭仕立ての大株でちと手が出ませんでした。ちなみに、今回のビッグバザールでアストロロバはこのブースでしか見ませんでした。
このブースにはサボテンも結構あり、前回はギムノカリキウムではバッテリーあたりでしたが、今回は武勲丸があったので購入しました。ハウォルチオプシスも豊富で髪を引かれる思いでしたが、予定していた軍資金が尽きたのでここまでとしました。
サボテンと言えばネジラミがつきもの。私も長い付き合いです。一応、万が一を考えて警戒して植え替えましたが、特に問題はありませんでした。これは肩透かし、いやいないに越したことはないんですけどね。

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ギムノカリキウム 武勲丸

最後に多肉植物やコーデックスを大量に栽培している、有名なブロガーさんの出しているブースを覗いてみました。ブログで沢山持っていくよとありましたから、これは一度見てみないとという気分でした。
ここは非常に安価でワンコイン投げ売り状態でした。そういえば、今回のビッグバザールで原種系ガステリアはほぼ壊滅的でしたが、なんと原種系ガステリアがあったので2鉢購入しました。G. ellaphieaeなどはガステリアらしい非常に美しい葉を持っており、これはいいものを手に入れました。最後に懐が痛まない良い買い物となりました。ちなみに、あまり見ないタイプのダイナミックで面白いオリジナル交配系ガステリアも沢山あったことも付記しておきます。
鉢から根がはみ出していたので、根詰まり気味と見て家に帰ってから植え替えましたが、ネジラミが蔓延っていました。普段園芸店で購入した場合など、まあよくあることなので最早お馴染みですから、慣れたもので対策は簡単です。鉢と土は廃棄し再利用は不可。根は流水でよく洗います。元の用土の赤玉の1粒足りとも残さずに丁寧に取り除きます。とにかく、物理的に落とすのが一番手っ取り早いので、手で直接根をごしごし洗います。目視で確認して、絶対に残さないようにします。サボテンなど根を切り詰められるものなら、それもまた一つの手です。効果があるか不明ですが、洗った根に殺虫剤をまんべんなく振りかけ、少し馴染ませます。あとは、植え付ける時に用土に浸透移行性殺虫剤のオルトラン顆粒を混ぜ混んでおくだけです。一応、この方法で今のところ防除出来ています。オルトランは直接は効きませんが、根から吸われて植物の水分自体が殺虫剤となるため、根に取りついて根を吸うネジラミには恐らくは効果ありでしょう。


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G. ellephieae(※正確にはG. ellaphieae)

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G. vlokii

以上で私の2022年の夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールは終了です。開場した9時から見て回り、10時ジャストに会場から出ました。いやはや、相変わらず会場は人の熱気で熱かったですね。汗を拭きながらでしたが、混雑にも関わらず今回は割りと落ち着いて見て回ることが出来ました。先に目的を設定したことがよかったのかどうかはわかりませんが、最近のビッグバザールと比較しても大変満足で充実したものであったと感じております。買えないにしろ、色々と珍しいものも見れましたし。何より、新型コロナでビッグバザールも中止となったり規模縮小したりと寂しい感じがしていましたが、未だ多肉ブームが健在であることが確かめられて嬉しくもありました。
今回はお馴染みのブース以外に、ブロガーさんのブースがあり面白いものが多かったので、次も色々変わったものを持ってきてくれたら嬉しいのですけどね。なんせ、ブロガーさんが出店していなければ、ガステリア入手ゼロになっていたでしょうから。
やはり、ビッグバザールを盛り上げるためには、プロの生産者さんだけではなく、サボテン・多肉植物好きな趣味家の方々も是非出店して欲しいですね。
ビッグバザールが終わったばかりですが、次のイベントが楽しみですね。




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今月は夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールがありますから、非常に楽しみにしていました。とか言いつつも、我慢出来ずに鶴仙園で散財する大失態を犯しました。貴重な軍資金が大分目減りしてしまい、落ち込みつつも、購入品は素晴らしかったので取り敢えずヨシ!

そういえば、春のビッグバザールではユーフォルビアをメインに漁りました。最近ではハウォルチアに浮気ばかりしていたので、原点回帰でユーフォルビアに集中したわけです。まあしかし、気にはなっていたものの園芸店では目にしないアストロロバを密かに狙っており、上手く入手に成功してほくそ笑んだりしましたが。
さて、今回のビッグバザールはなんと言っても夏。ユーフォルビアが躍動する季節です。さぞユーフォルビアに溢れているに違いない!と思いたいのですが、ユーフォルビアは地味で流行っていないので希望的観測はしない方が吉ですかね。一応は今現在の興味のある多肉植物の順位をつけてビッグバザールに望みました。過去のビッグバザールでは基本的に右往左往してしまい、大量の宝物の山に囲まれて中々考えがまとまりませんでした。その反省点を踏まえてです。

①ユーフォルビア Euphorbia
どんなにタイプでも可。タコもの、花キリン、コーデックス、柱状のものなんでもござれ。私のメインです。
②ガステリア Gasteria
今一番興味があり、代表種くらいは一通り揃えておきたいところ。しかし、臥牛とか交配系斑入り品種とかしか見たことがない気がします。取り敢えずは原種と考えていますが果たしてあるのかなぁ?
③ツリスタ Tulista
ここ2回のビッグバザールでツリスタはありませんでした。鶴仙園で2種類、千葉のイベントで1種類手に入れました。あとはTulista kingianaのみですが、Ruchiaさんが何気なく並べてたりしませんかね。
④アストロロバ Astroloba
もしあったらお財布と相談します。
⑤ギムノカリキウム Gymnocalycium
サボテンです。特に平べったく育つタイプが好みですが、最近のビッグバザールでは怪竜丸とバッテリーしか見ていない様な気もしますが。ラフレシアリサーチさんが面白い苗を持ってきてくれないかなぁ…
⑥ハウォルチオプシス Haworthiopsis
硬葉系ハウォルチアと呼ばれるやつです。フィールドナンバー付きの良さそうなものが、もしあれば考えます。
⑦ソテツ類
基本的にお高いので主に鑑賞のみですかね…

という前提を長々と語りましたが、TOCに8時40分頃に到着。基本的にビッグバザールは寝坊しがちなので、今日は早い方です。いつもスカスカのパレットを見て歯噛みしてきた口なので、今回はやる気満々です。
しかし、すごいですね。開場までビッグバザールの会場より広い部屋で並んで待ったわけなのですが、開場前に人でパンパンになりました。晴天極まる五反田駅から歩いてきたこともあり、人の熱気の蒸し暑さで汗が止まりませんでした。私はかなり後列だったので、8時から並んだ人も沢山いたのでしょう。

さて、夏のビッグバザールですが、意外と大型のコーデックスが多かったように見受けられます。手に取る人も多く、皆さん資金が潤沢なんでしょうね。うらやましい限りです。また、今流行りのアガヴェの専門ブースは人だかりが途切れず、人気の高さを実感しました。
私のメイン多肉であるユーフォルビアは、有名どころは大体持っていることもあり、持っていないのは高額なコーデックスばかりでしたね。ユーフォルビアのコーデックスは手の平サイズの小さいものが多いのですが、基本的にうん万円なんですよね。つらいです。お馴染みのユーフォルビアでは、パキポディオイデスと群星冠があちらこちらにありました。あとは、サピニーとスバポダがありましたが、以前に私が購入したのと同じブースでしたね。今までは高額なコーデックスは買わないで来たわけですが、そろそろ高額なコーデックス1点買いをする時期に来ているのかもしれません。
サボテンは過去2回のビッグバザールよりあった気がします。相変わらずコピアポアは沢山ありましたが、ギムノカリキウムは相変わらずあまりない感じでした。しかし、図鑑でしか見たことがない、超難物のナバホアが売っていて驚きました。

そんな夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールですが、9時開場と共に先ずはラフレシアリサーチさんに脇目も降らず突撃しました。変わったものが一番ありそうで、しかも1種類の点数が少なかったりするので時間との勝負です。お目当てのユーフォルビアは残念ながらでしたが、毎回全く異なる種類を並べるあたり感心しますね。
今回は珍しくフォークィエリアFouquieriaの苗が並べてあったので見てみました。私はF. diguetiiとF. macdougaliiは入手済みで、鶴仙園ではF. formosaがあったのですが購入には至りませんでした。今回、手前にはF. diguetiiやF. formosaがありほうほうと見ていたのですが、奥にF. columnaris、つまりは観峰玉の苗がありました。観峰玉の全くコーデックスらしさがない細い小苗は初めて見ました。あと、F. ochoterenaeがありました。これは根元から叢生して細長く伸びるタイプで、コーデックスとは言えませんが、図鑑で野生株しか見たことがない種類が売っていることに驚きました。
ということで、ビッグバザールの開幕早々に想定外のフォークィエリアを購入したわけです。特に観峰玉は2株しかありませんでしたから、一回りなんかした日には目敏い多肉ファンに見つかってあっという間に売れてしまうでしょうから。フォークィエリアは高額なので、はじめから諦めていましたが、ビッグバザールではこういうことがありますから、全くもって侮れません。
帰ってから植え替えましたが、フォークィエリアの根は繊細ですね。乾燥地の植物とは思えないくらいです。茎に比べて根が貧弱なので、夏は乾かしすぎないようにかなり気を付けないといけないでしょうね。

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Fouquieria columnaris

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Fouquieria ochoterenae

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Gymnocalycium damsii subsp. evea var. torulosum VoS03-040
いつも、ラフレシアリサーチさんはおまけがありますが、今回も色々ありました。ギムノがあったのでいただきましたが、どうもフィールドナンバー付きみたいです。なんかラッキーな気分。すぐに植え付けました。


話が無駄に長くなってしまいましたが、後半に続きます。


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以前、"エクセルサ"という名札が付いたガステリアを入手しました。最近、ガステリアに興味があったので購入しましたが、調べると正体が怪しいというかよくわからなくなってしまいました。「君の名は…」というか「なんだちみは?」といった感じです。

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4月に購入。

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6月。取り敢えず植え替えせずに肥料を追加して様子見していました。左側の新しい葉は大きく、急成長しています。

エクセルサ、つまりはGasteria excelsaですが、ネット検索かけて出てくる栽培品の画像は、アロエのように放射状に葉が出るガステリアらしくない姿です。うーん、なんか違いますね?
ただし、アロエにせよハウォルチアにせよ、小さな実生や仔吹きしたばかりでは、ガステリアのように左右に葉が重なる形状を取ります。生長してある程度大きくなると、葉が旋回しはじめます。これは葉が旋回するタイプのガステリアでも同様です。ですから、おかしくはないと言えばおかしくないわけです。特にエクセルサは大型種ですから、まだ数cmの私の株はまだまだと言えます。
じゃあ、いいかと言われるとまだ問題があります。エクセルサの葉は鋭く先端が尖り、葉の上面はへこみ盛り上がりません。しかし、私の所有株は葉の先端は鈍頭で丸みがあり、葉は上面も盛り上がります。
大きく育ったら変わるのでしょうか?
あるいは、エクセルサ系交配種だったりして。

さて、エクセルサは株が70cmを越える超大型種です。なんでも、Gasteria acinacifoliaという高さ1mになるガステリアの次に大きいそうです。そのG. acinacifoliaの説明に"幼若株は先端が鈍頭"(要約)とあり、若い個体の写真を見ると確かに先端が尖りません。G. acinacifoliaも生長すると葉の先端が尖りますから、若い時とは葉の形が異なるのです。これはいい事を知りました。早速、エクセルサの自生地の写真を探してみたところ、ありましたありました。いかにもなガステリア然として、葉の先端が丸い若い個体です。謎は全て解けた!かどうかはわかりませんが、将来立派な巨大ガステリアのエクセルサに育つ可能性が大きくなりました。私のちっこいエクセルサがエクセルサらしくなるなのに何年かかるかわかりませんが、生長を見守って行きたいと思います。年1回くらいは、生長の様子をアップする予定です。

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抜いたところガステリアらしく根は長く、状態にも問題なし。

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根が長いので深い鉢に植え替えしました。

エクセルサの学名は1880年に命名されたGasteria excelsa Bakerです。
個人的なお話で申し訳ないのですが、"excelsa"は「エクセルサ」とは読まない気がします。なんか「エクスケルサ」が個人的にはスッキリします。「エクセルサ」なら"exelsa"じゃないの?という疑問がありましてな…。まあ、本当にどうでもいい話なんですけどね。






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アデニア・グラウカ(Adenia glauca)は、トケイソウ科のコーデックスです。幻蝶カズラの園芸名があります。葉の形を蝶に見立てているのかもしれませんが、私にはヤモリの手の形に見えます。
アデニア・グラウカは南アフリカ原産で、枝はつる性となり長く伸びます。
私は500円玉くらいの小苗を入手して10年?くらいですが、塊茎の生長はゆっくりです。

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2020年11月。塊茎。これでもずいぶん大きくなってます。

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ツルはあまり伸びませんでした。

今までは室内栽培だったのですが、去年はよかれと思って外に出したら、塊茎が少し日焼けしてしまいました。そこで、玄関の窓の部分で育ててみました。

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2021年11月。夜に見るとおしゃれ

つるは真っ直ぐ育たず垂れてしまうので、つるが伸びるたびにテープでガラスに枝を接着しました。
結局、11月頃には、私の背丈を超す高さまで育ちました。
アデニアの仲間は寒さに大変弱いので、12月に玄関から自室に移動しました。つるが長過ぎて邪魔なので、大胆にカットしました。なんとなく、休眠すると思っていたのですが、新しいつるが伸びてきてしまいました。もう12月なので、そのうち生長は止まってしまうと思いますが…

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意外にも冬に新しいつるが出ました。

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2022年6月。玄関に移動しました。

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ツルを伸ばしたお陰か、塊茎が一回り大きくなった気がします。去年の日焼け跡はすっかり消えて、美しい緑色を取り戻しました。アデニア・グラウカはツルは徒長しても塊茎は徒長しないので、塊茎の日焼け防止とツルを伸ばすために軟光線で育てます。強光線だとツルもあまり伸びなかったりします。

アデニア・グラウカの学名は1892年に命名されたAdenia glauca Schinzです。異名として同じく1892年に命名されたModecca glauca Schinzがありますが、なぜ同じ年に同じ命名者によって別の属に命名されているのか不思議です。
 それぞれの属について調べてみると、Modecca Lam.は1797年、Adenia Forssk.は1775年に命名されているようです。正確にはわかりませんが、おそらくはModeccaとして命名されたものの、命名年の早いAdeniaが正当な属名となったため、Adeniaとして訂正されたのではないでしょうか。
ちなみにアデニア属はおおよそ100種類程度はある感じですね。1種類ずつ詳細を確認すれば正確な種数はわかりますが、さすがに手間がかかりすぎるため調べていません。
Schinzはスイスの植物学者・探検家であるHans Schinzのことです。Schinzは当時ドイツ領だった南西アフリカで調査と探検を行いました。
アデニア属の命名者であるForssk.は、フィンランドの探検家・東洋学者・博物学者である
Peter Forsskålのことです。なんでもForsskålはCarl von Linneの使徒なんだそうです。Forsskålはイエメンでの調査中、マラリアで亡くなったそうです。31歳のことでした。




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最近、というかここ数ヶ月、ハウォルチアを集めています。まあ実際にはハウォルチオプシスばかりですが。何故か好きなんですよね、硬葉系ハウォルチア。
そうなるとですね、ハウォルチアやアロエに近縁なアストロロバもなんだかんだで気になって来るわけです。しかし、気になってはじめて気付いたのですが、アストロロバはまず園芸店で見ないですね。ですから、2022年の春のサボテン・多肉植物のビッグバザールでは、アストロロバに注目して探してました。そんな中、見つけたのがアストロロバ・ハリーという名札が付いた多肉植物で、猛烈な勢いでゲットしました。結局、目を皿のようにして探して、アストロロバは3鉢しか見つけられませんでしたけど…


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"アストロロバ・ハリー"
大柄でダイナミックな感じのアストロロバです。
図鑑で見るハリーは白くてきれいですが、私の入手個体はすごく緑。


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今は植え替えて戸外栽培していますが、赤く色づいています。これは、日照が強い証拠です。やはり、ハウォルチアに近いので強光線にあまり強くないといわれますが、それでも日焼けしない限界まで日に当てています。しかし、よく日に当てていたらやや緑色が薄れてハリーらしい白みが出てきたようにも見えます。日照が足りていなかっただけなのでしょうか?

ここからが本題です。
実は"アストロロバ・ハリー"は調べても出てこない、学術的に認められていない学名です。よくよく調べてみると、学術的にはアストロロバ・スピラリスが正式な学名でした。しかし、スピラリスはどうやらバリエーションが豊富らしく見た目がかなり
異なります。系統ごとに、様々な学名がつけられてきた複雑な経緯があることがわかりました。


スピラリスの学名は1947年に命名されたAstroloba spiralis (L.) Uitewaalです。スピラリスの名前は最初は1753年に命名されたAloe spiralis L.でしたが、1809年にはHaworthia spiralis (L.) Duval、1880年のApicra spiralis (L.) Bakerとされ、1947年にアストロロバとなりました。2013年にはTulista spiralis (L.) G.D.Rowleyとする意見もありましたが現在は認められていません。
また、スピラリスの最初の命名者はL.、つまりはCarl von Linneです。しかし、同じ学名をつけた学者もいましたが、当然ながら認められていません。1804年に命名された
Aloe spiralis Haw.、1811年に命名されたApicra spiralis Willd.です。

スピラリス系だけではなく、スピレラ系の学名(異名)もあります。1812年に命名されたHaworthia spirella Haw.、1817年のAloe spirella (Haw.) Salm-Dyck、1819年のApicra spirella Willd. ex. Haw.があります。しかし、スピレラ系は古い学名で、アストロロバとしては提唱されていません。それ以前にスピラリス系に統一されました。スピレラはスピラリスと外見的にはほぼ同一です。

ペンタゴナ系もあります。1804年に命名された
Aloe pentagona Haw.、1811年に命名されたApicra pentagona (Haw.) Willd.、1812年に命名されたHaworthia pentagona (Haw.) Haw.、1947年に命名されたAstroloba pentagona (Haw.) Uitewaalの系統です。
ちなみに、私の入手した"ハリー"は、
Astroloba hallii nom. nud.です。この"nom. nud."は「裸名」と言われ、学術的に認められていない正当に発表や記載がなされていない、いわゆるなんちゃって学名、というか学名ではなく「学名風」なだけのあだ名みたいなものらしいです。アストロロバ・ハリーはペンタゴナ系と同一とされているようです。他にも、1783年に命名されたAloe cylindracea Lam.はペンタゴナのことらしいです。
ペンタゴナは大型で、一見してスピラリスとは似ていません。また、ハリーはペンタゴナの白みが強い個体につけられた園芸名みたいなものなのかもしれません。ペンタゴナとハリーは色意外はよく似ています。

最後にグウェネアナ=インブリカタ系。1971年に命名されたHaworthia gweneana Parrの系統です。グウェネアナは1804年に命名されたAloe imbricata Haw.の系統と同一とされます。インブリカタは1811年にはApicra imbricata (Haw.) Willd.、1812年にはHaworthia imbricata (Haw.) Haw.となりました。しかし、このグウェネアナ=インブリカタ系は現在では学術的に認められず、使用されていない学名です。

さて、Astroloba spiralisの学名の変遷を見てきましたが、図鑑ではどう扱われているのでしょうか。

まずはグランカクタスのオーナーである佐藤勉さんの「世界の多肉植物3070種」から。この本ではAstroloba halliiとAstroloba spiralisが記載されています。ハリーは大型で白みがあり、スピラリスは細長くスッキリして縦長で緑色です。


お次は今年出版された、「決定版 多肉植物図鑑」。こちらは、サボテン・多肉植物のビッグバザールでお馴染みのJ.A.C.S.A代表の小林浩さんが監修しています。こちらの本では、Astroloba spirellaとAstroloba halliiが記載されています。スピレラは縦長でAstroloba spiralisと同じように見えます。対するハリーはやはり大型で白みが強いものです。ちなみに、スピレラは学術的に記載されたのはHaworthia spirellaなので、アストロロバとして正式に記載されたことはありません。ですから、もしアストロロバとするならば、Astroloba spirella nom. nud.とするべきかもしれません。

まあ、このようにAstroloba spiralisについては、やや混乱が見られます。まとめてみましょう。
外見的特徴から見た場合、Astroloba spiralisAstroloba pentagona系があります。スピラリス系は細長く縦長に育ち、淡い緑色ですスピレラも同じ系統です。
Astroloba pentagona系は大型です。ハリーはペンタゴナの色が白みがかるタイプを表す俗称で、ペンタゴナの変異幅の中に含まれるものでしょう。しかし、ハリーにしろペンタゴナにしろ、学術的にはスピラリスと同一種とされます
では、外見上の違いをどう表現すればいいのでしょうか。これは、実際に外見的特徴は異なりますから、趣味家や生産者、販売店があくまで園芸上の区分として、スピラリス、ペンタゴナ、ハリーとタイプごとに呼称する分には問題はないでしょう。逆にタイプごとに区分けされないと、あまりに大雑把で混乱してしまうでしょう。
本質的な疑問として、外見が異なりにもかかわらず、同種とするのは何故かという疑問が湧きます。しかし、ハウォルチアにせよハウォルチオプシスやガステリアでも、産地や採取された個体ごとの外見上の違いはかなり大きいものです。それこそ別種に見えるものも、多く存在します。ですから、外見上の違いだけを問題とするわけにはいかないのです。それこそ、亜種subsp.や変種var.、最低でも品種cv.(正式には使われない)で分けてくれたほうが、わかりやすくて良いのですがね。現在、そのようにはなっていないことは残念なことです。誰か情熱的な研究者が研究してくれたら嬉しいのですが…

以上、長々と語ってきたわけですが、これらはあくまで現在の研究レベルを示したに過ぎません。今後、研究の進展によりガラリと分類が変わる可能性もあるのです。しかし、それもまた一つの楽しみです。これからの分類のあり方に注視して行きたいものです。

※購入時のラベルには"アストロロバ・ハリー"とカタカナ表記でした。私はこれをAstroloba halliiと判断したわけですが、まさかAstroloba herreiを"ハリー"って読んだなんてことないですよね?
というのも、A. spiralisとA. herreiは似ていてよく混同されるとか、葉で見分け方はあるが不確実だとか、割りと不穏な事が書いてあります。
最終的な見分け方は花だそうです。A. spiralisの花はスリムでシワがより、A. herreiの花は膨らんだように丸みがあります。というわけで花が咲けばわかるので、不安なので早く花咲かないかなぁ。




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ダシリリオン属 Dasylirionは、キジカクシ科のスズラン亜科の植物です。トックリランやノリナ、サンスベリアに近い仲間です。
生長すると太いソテツの様な渋い幹から、細長い葉が沢山伸びて独特の姿となります。

そんなダシリリオンですが、たまたまダシリリオンの一種であるロンギシマムを入手しました。

ダシリリオン自体が一般的ではありませんが、ロンギシマムはその中でもまだ流通しているほうです。他の種類は入手できないだろうと思っていたのですが、春のサボテン・多肉植物のビッグバザールで、ダシリリオンを2種類見かけて仰天しました。
そこで、ダシリリオンは何種類あるのかを調べてみました。以前、ダシリリオン・ロンギシマムを入手したときに調べた限りでは11種類を確認しましたが、詳しく調べると学術的に認められているダシリリオンは26種類ありました。まあ、議論はありますし、今後変更はあるかもしれませんが。
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Dasylirion longissimum

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Dasylirion berlandieri

ダシリリオン属は1838年に、ドイツの植物学者であるJoseph Gerhard Zuccariniが創設しました。この時に、はじめてダシリリオン属とされたのはYucca serratifoliaでした。Yucca serratifoliaの学名は1830年の命名ですから、命名後わずか8年でユッカ属ではないとZuccariniは気が付いたということになります。
正式な学名だけではなく、異名や旧名も併記していきます。

1, Dasylirion acrotrichum (Schielde) Zucc., 1843
アクロトリクムは異名が多いようです。このアクロトリクムという種小名は、1829年に命名されたYucca acrotricha Schieldeから来ているようです。さらには、1840年にはRoulinia acrotricha (Schielde) Brongn.とする意見もあったようです。
さらに、1840年に命名されたRoulinia gracilis Brongn.は、1845年にはDasylirion gracile (Brongn.) Zucc.とされましたが、現在ではアクロトリクムと同種であるとして認められていません。1880年にはBarbacenia gracilis (Brongn.) Bakerとする意見もありました。
さらに、1911年に命名されたDasylirion robustum Gorl. ex Trel.は、やはりアクロトリクムと同種とされています。

2, Dasylirion berlandieri S.Watson, 1879

3, Dasylirion bromeliifolium Lem., 1846

4, Dasylirion cedrosanum Trel., 1911
1911年に命名されたDasylirion palmeri Trel.は、ケドゥロサヌムと同種とされています。

5, Dasylirion durangense Trel., 1911
D. wheeleriの変種であるとする意見もあります。1991年に命名されたDasylirion wheeleri var. durangense (Trel.) Laferr.ですが、現在では独立種とされています。

6, Dasylirion filiforme, 1895
フィリフォルメはあまり情報がありません。やや不確実かもしれません。
 
7, Dasylirion gentryi Bogler, 1998

8, Dasylirion glaucophyllum Hook., 1858
異名として、1872年に命名されたDasylirion glaucum Carriere、1872年に命名されたDasylirion serratifolium Baker、1889年に命名されたBonapartea glauca (Carriere) W.Watsonがあります。

9, Dasylirion juncaefolium hort. ex W.Watson, 1889

10, Dasylirion leiophyllum Engelm. ex Trel., 1911
異名として、1943年に命名されたDasylirion heteracanthium I.M.Johnst、Dasylirion stewartii I.M.Johnstがあります。


11, Dasylirion longissimum Lem., 1856

12, Dasylirion longistylum J.F.Macbr., 1918

13, Dasylirion lucidum Rose, 1906

14, Dasylirion micropterum Villarreal,A.E.Estrada & Encina, 2016

15, Dasylirion miquihuanense Bogler, 1998

16, Dasylirion occidentalis Bogler ex Hochstatter, 2011

17, Dasylirion palaciosii Rzed., 1955

18, Dasylirion parryanum Trel., 1911
1879年に命名されたDasylirion acrotrichum var. parryanum (Trel.) Boglerから独立しました。

19, Dasylirion quadrangulatum S.Watson, 1879
異名として、1906年に命名されたDasylirion juncifolium Rehneltがあります。

20, Dasylirion sereke Bogler, 1998

21, Dasylirion serratifolium (Karw. ex Schult & Schult.f.) Zucc., 1838
1830年に命名されたYucca serratifolia Karw. ex Schult. & Schult.f.という旧名があります。また、1840年に命名されたRoulinia serratifolia (Karw. ex Schult. & Schult.f.) Brongn.がありますが認められていません。

22, Dasylirion simplex Trel., 1911

23, Dasylirion texanum Scheele, 1850

24, Dasylirion treleasei (Bogler) Hochstatter, 2011
1998年に命名されたDasylirion longissimum var. treleasei Bogler から独立しました。

25, Dasylirion viridiflorum Graessner, 1937

26, Dasylirion wheeleri S.Watson ex Rothr., 1878






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墨キリン(Euphorbia canariensis)は、多肉ユーフォルビアでは珍しいスペインのカナリア諸島原産。
多肉ユーフォルビアは南アフリカ、マダガスカル原産のものが多く、それ以外だとモザンビーク、タンザニア、ケニア、ソマリア、エチオピアとインド洋側の原産が基本で、大西洋側はあまりありません。モロッコ原産の大正キリン(Euphorbia officinarum=Euphorbia echinus)と墨キリンは普及種ですが、多肉ユーフォルビアの分布域では珍しいと言えます。


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2020年2月、購入。
初めて行った鶴仙園(池袋店)で購入しました。ホムセン多肉に慣れていたので、冬でも完全に管理されて状態の良い株ばかりで驚いた記憶があります。


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2021年12月。
2年近く育てて上の様に、整然と真っ直ぐ伸びました。暖かいと冬でも生長します。しかし、鉢が小さいなぁ…


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冬に出た新しいトゲ
11月に室内に取り込みましたが、12月になっても生長して新しいトゲが出来ています。アメリカのハーディネス・ゾーンであるUSDAゾーン は9~12らしいので、要するにマイナス6.9℃まで耐えられるはずですが、冒険はしない主義なので私は冬は室内です。過去に様々な多肉植物で手痛い失敗をしてきたもので…

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鉢が小さすぎてバランスが悪いので、2022年5月初めに植え替えました。今までは左の鉢に植えてあったわけで、よくもまあ倒れなかったこと。次の植え替えではバランスを考えて、重い焼き鉢である朱泥鉢ですかね。

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美しい新トゲ。渋い肌色との調和が見所。

墨キリンの学名は1753年に命名されたEuphorbia canariensis L.です。L.はスウェーデンの博物学者・生物学者・植物学者のCarl von Linneのことです。現在の二名式学名は1753年にリンネが「Species Plantarum」を出版し提唱しました。ですから、その1753年に命名されたユーフォルビア属、そして墨キリンは実に由緒正しき学名なのです。
ちなみに1788年に命名された
Euphorbia tribulioides Lam.がありますが、現在学術的には認められていません。また、1838年に命名されたTorfasadis canariensis (L.) Raf.、1882年に命名されたTithymalus canariensis (L.) H.Karst.も知られていますが、現在は存在しない属名です。

原産地では高さ3~4m、分岐して150本をこえる枝を出すそうですが、栽培状態だとどうなんでしょうか? 今のところ枝分かれする気配はありませんが…
墨キリンはカナリア諸島の溶岩の斜面に生えるだけあって、乾燥に強い上、なんと耐塩性があるそうです。なんでも、カナリア諸島では墨キリンを乾燥させて薪にしていたと言いますが、有毒のユーフォルビア燃やして大丈夫なんですかね?
そういえば、テレビでカナリア諸島について放映してましたけど、日本の遠洋マグロ漁船がカナリア諸島までいくそうです。日本の漁師たちも、巨大な墨キリンが斜面に生える不思議な光景を見てるんでしょうね。うらやましい限りです。観光地としても有名らしいので、一度行ってみたいものですね。



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昨日の続きです。
ハウォルチアとガステリアについて。まあ、ガステリアは勉強中であまり手持ちはないのですが…

③ハウォルチア属 Haworthia
ハウォルチア属は1809年に命名された
Haworthia Duvalです。Duvalはフランスの植物学者のHenri August Duvalのことです。Duvalはハウォルチアとガステリアの創設者です。ハウォルチアはイギリスの植物学者・昆虫学者・甲殻類学者のAdrian Hardy Haworthに対する献名です。
ハウォルチア属から分かれた属は以下の通り。

1809年 Haworthia Duval
1840年 
Tulista Raf.
2013年 Haworthiopsis G.D.Rowley

Raf.はオスマン帝国生まれでアメリカで活動した独学で多くの動植物を命名したConstantine Samuel Rafinesqueのことです。ハウォルチオプシスを命名したG.D.Rowleyはサボテン・多肉植物を専門とする、イギリスの植物学者で作家であるGordon Dougles Rowleyです。Rowleyは2013年にハウォルチアからハウォルチオプシスとツリスタを分けましたが、Rafinesqueが命名されたものの認められなかったツリスタを復活させました。

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Haworthia arachnoidea (L.) Duval

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Tulista pumila (L.) G.D.Rowley

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Haworthiopsis tessellata
           
    (Haw.) G.D.Rowley


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Tulista marginata (Lam.) G.D.Rowley

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Haworthiopsis viscosa 
               (L.) Gildenh. & Klopper

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Haworthiopsis fasciata
          (Willd.) G.D.Rowley DMC05265


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Haworthiopsis scabra var. starkiana
               
(Poelln.) G.D.Rowley

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Haworthia herbacea (Mill.) Stern

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Haworthiopsis koelmaniorum
       
(
Oberm. & D.S.Hardy) Boatwr. & J.C.Manning

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Haworthiopsis glauca var. herrei RIB0217

④ガステリア属 Gasteria
ガステリア属は1809年に命名された
Gasteria Duvalです。ガステリアはギリシャ語の胃Gasterに由来しますが、ガステリアの花の形が胃の様に見えるからです。

1809年 Gasteria Duval

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ガステリアの胃の様な形の花

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Gasteria baylissiana Rauh

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Gasteria carinata (Mill.) Duval

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Gasteria nitida
      var. armstrongii 
(Schönland) van Jaarsv.
                                                     GM07c-5

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狗奴子キリン、あるいは巌流島と呼ばれている多肉ユーフォルビアですが、あまり使われていない名前です。学名から来ている「クンチー」の名前のほうが一般的かもしれません。ちなみに「狗奴子」は「くなこ」読むみたいですが、意味はよくわかりません。魏志倭人伝に出てくる「狗奴国」から来ているような気もしますが、じゃあなんで狗奴国にちなんだのかと言われると、さすがに返答に窮しますけど。
地上は多肉質の枝が沢山出ますが、地下には太く白い根があります。鑑賞のために根が見える様に、少し浅植えして育てられます。
クンチーは南アフリカ、モザンビーク、スワジランド原産です。


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2020年1月、購入時の写真。枝は少な目。
某横浜の温室持ちの大型ホムセンで購入。あそこの古い多肉は死にかけばっかりで、ネジラミとカイガラムシが蔓延してます。当時は物珍しさに通ってましたが、今にして思うと我ながらアホでしたね。
あと、そこで買った珍しいアロエがアロエダニに感染していたようで、育てていたアロエにも感染して20種類くらいお亡くなりになるという恐怖体験があったので、行かなくなりました。まあ、今はどうなっているかわかりませんが…


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2022年2月、だいぶ枝が増えました。購入時に同じ鉢に植え替えてます。

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大根のような太い根が出ます。

クンチーを育てている人のブログを見ると、強光に当てると真っ赤になるとあります。しかし、私の育てているクンチーは、真夏に遮光しないで育てても、ほとんど赤くなりません。何故かは良くわかりません。
また、乾かし気味で締めて育てていますから、枝の伸びは良くありません。しかし、根の伸びは良いので根詰まり気味です。今年は植え替えしなくちゃ…、ということで2年振りに引っこ抜いて見ました。

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2022年5月。
塊根がえらく太ってました。地上部分はあまり伸びないのに、すごいですね。特に右の1本は鉢底に当たって曲がってしまいました。
枝が伸びないのに塊根が太るのは、もしかしたら冬でも植物用ライトを当てて、ミニ扇風機で強制的に乾かしているせいかもしれません。光合成の養分が全て塊根に行ったのでしょうか。


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植え替え後。縦長の鉢に植えたのですが、そのうちまた鉢底に塊根が当たりそうなので、塊根を出しました。塊根をカットする人もいるみたいですが、心情的に切りたくない…

クンチーの育て方は無遮光で雨に当てないで、週1回の水やりだけ。他にはなにもしません。いやあ、楽チンでいいですね。
と言いたい所ですが、逆にクンチーが、というよりは多肉ユーフォルビアは冬の管理の方が重要です。サボテンなどは断水することにより、耐寒性が大幅にアップしますが、多肉ユーフォルビアは断水すると根をやられてしまいます。私も経験があるのですが、枯れはしませんがほぼ生長が止まり新根も伸びずという状態になります。ですから、ユーフォルビアは断水で耐寒性アップ作戦はあまり期待できません。2週間に1回は水をやりたいところですが、冬は室内とはいえ気温は低く、空気の流れがないので中々鉢の水分が乾きません。特に塊根性の多肉植物は長期間の低温多湿で腐りやすくなります。ですから、私はミニ扇風機をタイマーに接続して、1日8時間くらい風を当てています。この場合、水やりから数日で鉢が乾きますから、根腐れのリスクは大幅に減らすことが可能です。

学名はEuphorbia knuthii Paxです。1904年にPax、つまりはFerdinand Albin Paxが命名しました。Paxはドイツの植物学者で、エングラーの分類体系で著名なHeinrich Gustav Adolf Engleと植物分類学に関する研究書を執筆しています。


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私のメイン多肉植物であるユーフォルビアについて、その学名の命名者を調べてみたりしました。多肉ユーフォルビアと同様に、ハウォルチアやアロエの仲間はアフリカ原産なので、命名者も古いものは重なる部分があります。
そこで、最近気になって集めているアロエ類についても、学名の命名者を調べて見ようということになりました。ここで言うアロエ類とは、アロエ属Aloe・ハウォルチア属Haworthia・ガステリア属Gasteria・アストロロバ属Astrolobaのことです。これらは遺伝子解析の結果から、近縁なグループと認められました。
さらに言うと、アロエ属Aloeとハウォルチア属Haworthiaは細分化されて、それぞれの属の近縁性も再編されています。アロエ属Aloeは、アロエ属Aloe、アロイデンドロン属Aloidendron、アロイアンペロス属Aloiampelos、ゴニアロエ属Gonialoe、アリスタロエ属Aristaloe、クマラ属Kumaraに分けられました。ハウォルチア属Haworthiaも、ハウォルチア属Haworthiaとハウォルチオプシス属Haworthiopsis、さらにツリスタ属Tulistaに分けられました。よって、これにガステリア属Gasteriaとアストロロバ属Astrolobaを含めた11属がアロエ類のメンバーということになります。

アロエ類の系統図
┏Aloidendron属
┃    ┏Kumara属
┃┏┃
┗┃┗Haworthia属
    ┃┏Aloiampelos属
    ┗┃┏Aloe属
        ┗┃    ┏Astroloba属
            ┃┏┃┏  Aristaloe属
            ┃┃┗┃┏Gonialoe属
            ┗┃    ┗┃
                ┃        ┗Tulista属
                ┃┏Haworthiopsis属
                ┗┃
                    ┗Gasteria属


①アロエ属 Aloe
アロエ属は1753年に命名された
Aloe L.です。LはスウェーデンのCarl von Linneのことです。現在の二名式学名は1753年にリンネが「Species Plantarum」を出版し提唱しました。ですから、その1753年に命名されたアロエ属は実に由緒正しき属名と言えます。
アロエ属から分かれた属の命名年と命名者は以下の通り。クマラ属Kumaraだけ命名が古いのですが、これはアロエ属が解体された時に、過去に命名されて認められなかった属であるクマラ属Kumaraを引っ張り出してきたからです。

1753年 Aloe L.
1786年 
Kumara Medik.
2013年 Aloidendron (A.Berger)
                       Klopper & Gideon F.Sm.

              Aloiampelos
                       Klopper & Gideon F.Sm.
2014年 Gonialoe (Baker) 
                        Boatwr. & J.C.Manning

              Aristaloe Boatwr. & J.C.Manning

新しく別れた属に所属する種は、すべて新しく命名され直されました。ですから、命名者もそれぞれの属の創設者になっているため、単純でやや面白みがありません。

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Aloe arborescens Mill.

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Gonialoe variegata
          (L.) Boatwr. & J.C.Manning


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Aloiampelos striatula 
        (Haw.) Klopper & Gideon F.Sm. 

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Aloidendron dichotomum
          (Masson) Klopper & Gideon F.Sm.


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Kumara pulicatilis (L.) G.D.Rowley

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Aloe parvula (A.Berger) P.V.Heath

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Aloe polyphylla Pillans

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Aristaloe aristata
         (Haw.) Boatwr. & J.C.Manning


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Aloe erinacea D.S.Hardy

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Aloe humilis (L.) Mill. 

②アストロロバ属 Astroloba
アストロロバ属は1947年に命名された
Astroloba Uitewaalです。Uitewaalはオランダの植物学者である、Adrian Joseph Antoon Uitewaalのことです。アストロロバ自体がアロエだったりハウォルチアだったりハウォルチオプシスだったりしたため、基本的にはアストロロバ属創設者のUitewaalが命名者となっています。

1947年 Astroloba Uitewaal

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Astroloba rubriflora
       (L.Bolus) Gideon F.Sm. & J.C.Manning


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Astroloba spiralis (L.) Uitewaal

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Astroloba foliolosa (Haw.) Uitewaal


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ユーフォルビアは傷付いたりすると、白い乳液をだします。この乳液は毒性があるので気を付けましょうというのは、ユーフォルビア栽培の基本情報です。
そんなユーフォルビアの中でも、その毒性が高いことで有名な2種類を紹介します。

①矢毒キリン
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2020年2月、鶴仙園にて購入。

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2020年5月。美しい新トゲ。

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大分生長しました。

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矢毒キリン Euphorbia virosa

矢毒キリンは、アンゴラ、ナミビア、南アフリカ原産で、アフリカのサン族が矢じりに塗って狩りをしたと言われております。だから矢毒キリンという名前なわけですが、ただ本当に矢毒に使われたのかどうかは、いまいちわかりません。毒性が強いのは本当のようです。
八大竜王という名前もあるそうですが、なぜ八大竜王なのかよくわかりませんが。

野生動物は基本的に矢毒キリンを食べないそうですが、クロサイだけは食べるらしいです。すごいなクロサイ。また、矢毒キリンの花の蜜を求めて蜂がよく来るそうで、その蜂蜜は当然ながら毒があり、口にすると口内や喉が焼ける様に痛むらしいです。まあ、日本でも蜂が野生のトリカブトの蜜を集めて…、なんてこともあるそうですから、さもありなんですね。
英語名はPoison Tree(毒の木)、あるいはPoisonous spurge(有毒のトウダイグサ)。割りと直球な名前で面白いですが、やはり海外でも毒性の高さは有名なんですね。

矢毒キリンの育て方は、かなり簡単。遮光しないで乾かしぎみに管理するだけです。雨には当てない方がいいかもしれません。柱状のユーフォルビアは生長が早いものが多いですが、矢毒キリンの生長は相対的にゆっくり。耐寒性はよくわかりません。私は戸外栽培する勇気がないので、冬は室内です。まあ、多肉ユーフォルビアは基本的に寒さに弱いので、冬は室内に取り込んだ方が安全でしょうね。

矢毒キリンの学名は1799年に命名されたEuphorbia virosa Willd.です。Willd.はドイツの植物学者・薬剤師・植物分類学者であるCarl Ludwig Willdenowのことです。Willdenowは植物地理学の創始者とされ、フンボルト海流やフンボルトペンギンでお馴染みのFriedrich von Humboldtの師なんだそうです。

②ポイゾニィ
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2021年10月、鶴仙園にて購入。

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2022年6月。
冬の間に葉は少しずつ落ちて、ついには坊主に。外に出しても動きがなかったのですが、ようやく新葉が出てきました。


ユーフォルビア・ポイゾニィは、ギニア~ナイジェリアまでの熱帯西アフリカが原産で、分布は不規則で局所的なんだとか。また、名前はpoison(毒)から来ている様に思えますが、植物学者のポアソン(Henri Louis Poisson)にちなんでつけられたということです。
ポイゾニィはユーフォルビアでも最強クラスの毒性を持つことで有名です。非常によく似たユニスピナ(Euphorbia unispina)、ベネニフィカ(Euphorbia venenifica)と合わせて、猛毒三兄弟と言われているとかいないとか。

その毒性にも関わらずアフリカでは有用植物として利用されており、乳液を集めて農薬として農家が使用するとか、家畜を囲む生け垣として利用するらしいです。毒性があって食べられないからこそ、生け垣になるというのも面白いですね。さらに、乳液を薬として利用するという話もありますが、猛毒なのに一体全体どうやって使っているのか気になります。
海外のWikiには、シナプス(神経の受容体)に結合して激しい痛みをもたらすとか、シナプスと乳液の成分が結合してシナプスが死滅するとか物騒なことが書いてありました。薬として利用するには、命懸けの様な気もしますが…
しかし、これだけ人に利用されているのなら、今の分布は本来の自然分布ではないかもしれませんね。ギニア湾沿いの国々に広く分布しておりますが、人から人へ伝播したのかも知れません。アフリカには遊牧民もいますから伝播も速そうです。さらに、あそこら辺は昔から交易も盛んな地域でしたから、文化の伝達もスムーズでしょう。

英語名はCandle Plant(ロウソクの植物)、Cylindrial Euphorbia(円筒状のユーフォルビア)。写真では茎はまだ短くて分かりにくいですが、白い木質の茎が特徴です。英語名もそれにちなんだものでしょう。

ポイゾニィの育て方はまだよくわかりませんが、まあ普通の多肉ユーフォルビアの育て方で行きます。私は基本的にユーフォルビアは無遮光栽培していますから、矢毒キリンに準ずることにします。

ポイゾニィの学名は1902年に命名されたEuphorbia poissonii Paxです。Paxはドイツの植物学者であるFerdinand Albin Paxのことです。

終わりに
そういえば、矢毒キリンもポイゾニィも鶴仙園(池袋の方)で購入しました。鶴仙園のブログを見て、ユーフォルビアが入荷したら休みの日に朝イチで買いに行きました。ユーフォルビアは大人気多肉ではないので、そんなに早く売れないとは思いつつ売れてしまわないか気が気じゃない感じでした。まあ、鶴仙園は回転が早いから油断するとあっという間に売れてしまうのが怖いところ。しかし、多肉植物の中でもユーフォルビアは、特に一期一会感が強いのでゲットできたことは実にラッキーでした。

ユーフォルビアの乳液は有毒なので、扱いにはやや気を付ける必要がありますが、基本的には乳液が付いたらすぐに洗い流すだとか、園芸用の手袋するだとかするだけで問題ありません。基本的に即効性の毒ではないし、乳液の付いた手で目をこすったり、傷口に乳液がついたりしなければ大丈夫。それほど神経質になる必要はありません。
しかし、矢毒キリンやポイゾニィは特に毒性が高いので、注意が必要でしょう。例えば紅彩閣なんかはトゲが柔らかいので、少し触れただけで乳液が出て始末に終えませんが。まあ、矢毒キリンはトゲも硬く基本的には乳液が出る場面には遭遇しないでしょうけど。もし、胴切りして丈を詰めるとかするならば、大量の乳液が出ますから、乳液が飛び散って目に入るといけませんから眼鏡やゴーグルをした方が安心です。
ポイゾニィは多肉質の葉がいずれ落ちますから、割りばしで回収するなどして、直接触れない様にします。私自身の経験では、多肉植物を移動したりしていると、他のユーフォルビアのトゲにポイゾニィの葉が触れて、傷がついて乳液が出ることがあるため要注意です。

こんな、脅す様な事を散々いっておいてなんですが、ユーフォルビア流行らないかなぁ。流行れば珍しい種類も入手しやすくなるんですけどね。実際、園芸店でも隅に追いやられ勝ちなので…


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ユーフォルビア・オベサは南アフリカ原産の、多肉植物です。サボテンのようでサボテンではない植物として有名です。最近では硬貨サイズの苗が園芸店に並ぶようになりました。

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Euphorbia obesa
オベサは若い内はやや扁平な球形ですが、やがて縦長に育ちます。このように木質化したオベサをオールドオベサと呼ぶらしいのですが、これは基本的にただの老化現象です。若い株の方のオベサの方がオベサらしさがあって美しいものですが、オールドオベサも貫禄があって良いものです。
ただし、あまり小さい内に老化現象が起きている株は、生長が鈍くなっている証拠ですから、根詰まりが起きているかもしれません。


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オベサはいかにもユーフォルビアらしい、目立たない緑色の花を条件が良ければ一年中咲かせます。しかし、多肉ユーフォルビアは、その多くの種類が雌雄異株なので通常は種は出来ません。オベサも同様で雌雄が揃っていないと種子は出来ません。ただし、オベサは非常に種子が大きいため、発芽率が良く、しかも生長が早く丈夫なので簡単に増やすことが出来ます。ですから、売っている1~2cmのオベサが数千円で売られているのは、さすがに高価過ぎるのではないかと思いますが…

オベサは非常に丈夫で、ある程度のサイズになれば氷点下にも耐えられます。しかし、オベサの冬の戸外栽培の最大の問題は水やりです。
多肉ユーフォルビアは冬でもある程度は水をやる必要があります。完全に断水すると根の動きが完全に止まってしまい、その後何年も生長しなくなったりします。だから、冬季に室内に取り込んで生長が止まった多肉ユーフォルビアでも、最低でも2週間に1回は水をあげます。
しかし、オベサは縦長になるくらい大きくなると鉢が大きくなりますから、なかなか乾きにくくなります。この冬の低温と多湿はオベサだけではなく、多肉ユーフォルビアに共通の弱点です。
私が育てていた初代のオベサは、これで根腐れを起こして枯れてしまいました。今のオベサは2代目ですが、苗のうちは冬は室内管理、ある程度大きくなってきたら冬でも霜除け程度としていました。しかし、さすがにこのサイズになると、そろそろ危ないので去年の冬は室内管理に戻しました。鉢の水分が無くなり乾ききったら、水をやるという管理方法です。部屋の温度によりますが、私の部屋では月に2~3回の水やりでした。

オベサの学名は1903年に命名されたEuphorbia obesa Hook.f.です。Hook.f.はイギリスの植物学者であるSir Joseph Dalton Hookerのことです。Hookerは南極やインドなどで調査を行い、植物標本を収集しました。進化論で知られるダーウィンの友人として知られており、資料の整理や情報提供をしたとされています。元々は自然選択説に対して批判的でしたが、ダーウィンが進化論を発表した時には、アカデミアで最初にダーウィンの自然選択説を支持したということです。
オベサには他に異名があり、1799年に命名されたEuphorbia cucumerina Willd.が知られています。また、オベサとは別種、あるいはオベサの亜種とされることもあるシンメトリカは、1941年にEuphorbia symmetrica A.C.White, R.A.Dyer & B.Sloaneと命名されました。1998年にはEuphorbia obesa subsp. symmetrica (A.C.White, R.A.Dyer & B.Sloane) G.D.Rowleyとする意見もありましたが、現在ではシンメトリカはオベサの品種とされているようです。

ここで一つ疑問が湧きます。学名にはルールがあり、先に命名された名前に優先権があります。命名された年はEuphorbia obesa1903年Euphorbia cucumerina1799年ですから、オベサの正式な学名はククメリナであるはずです。しかし、「The Warld Checklist of Vascular Plants」によると、正式な学名はEuphorbia obesaとされ、Euphorbia cucumerinaは異名と表記されています。これは一体どういうことなんでしょうか?
「A morphology based taxonomy revision of Euphorbia polygona species complex」(2013)によると、E. cucumerinaはドイツの植物学者であるCarl Ludwig Willdenowが、1781年12月から1784年6月までの2回の南アフリカ旅行中で作成されたメモとイラストのみで説明されました。E. cucumerinaは現在でも有効な種として引用されますが、結局のところその正体は不明です。Euphorbia cucumerinaとして採取あるいは撮影された個体は皆無で、記録は曖昧でスケッチから推測しか出来ません。要するによく分からないということです。一応は、Euphorbia obesaあるいはEuphorbia stellispinaのよく伸長した株ではないかという推測はされますが、それ以上のことは言えません。
ですから、その様な曖昧な情報だけで正式な学名とすることは出来ません。しかも、本当にE. obesaを指し示しているかすら怪しいとなると、命名が早くても正式な学名として採用するわけにはいかないというのは、正しいでしょう。
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Euphorbia stellispina
トゲは出たり出なかったりするので、トゲがないとオベサに似た雰囲気になるかもしれません。


さて、オベサについて少し調べて見ましたが、思いの外面白い情報がありました。オベサの様に珍しくもない、一般的なユーフォルビアであってもエピソードが満載となると、ユーフォルビアの収集と栽培も俄然楽しくなります。これからも、ユーフォルビアを楽しんでいきたいものです。


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マダガスカル原産のアロエ・ハウォルチオイデス(Aloe haworthioides)の花が咲きました。
ハウォルチオイデスは小型で華奢、トゲもなくて毛に覆われていて、アロエと言うよりも一見してハウォルチア(Haworthia, ハオルシア)と勘違いしそうになりますが、立派なアロエの仲間です。
2020年に購入。


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小さくて分かりにくいですが、一応咲いています

前から気にはなっていたのですが、ネット販売されているハウォルチオイデスにはアロエ・デスコイングシィ(Aloe descoingsii)との交配種が混在している様です。交配種は葉の幅が広く多肉で、アロエ感が強いのですぐに分かります。
交配種であると表示して販売するならまだしも、交配種をハウォルチオイデスとして販売するのは大問題です。偽物を掴まされない様に気を付けたいものです。


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Aloe haworthioides

ハウォルチオイデスは非常に丈夫で、弱々しい見た目に反して乾燥にも強いアロエです。マダガスカルでは完全に雨が降らない乾期がある地域に分布しますから、乾燥に強いのも納得です。逆にあまり頻繁に水をやると根腐れの原因にもなりますから、気を付けなければなりません。
ハウォルチアとは異なりそこはやはりアロエ、遮光なしの強光線にも耐えます。
ハウォルチオイデスはあまり耐霜性がないようですから、冬は室内栽培です。
ハウォルチオイデスは、根本から仔を次々と吹きます。あまり混むようなら株分けするか、面積のある鉢に植え替えします。


ハウォルチオイデスの学名は1887年に命名された、Aloe haworthioides Bakerです。
一見してアロエに見えないこともあり、アロエ属ではないという考え方もあります。1939年に命名されたAloinella haworthioides (Baker)  Lemee、1993年に命名されたLemeea haworthioides (Baker) P.V.Heathがありますが、現在学術的に認められている学名ではありません。
よって、ハウォルチオイデスは命名されて130年以上たった今もアロエ属の一員です。


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日本産のソテツがフラッシュしました。Zamia furfuraceaとDioon spinulosumに続いてのフラッシュです。しかし、海外産のソテツの方が早いとは…。


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5月28日。
フラッシュ開始。

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2022年6月4日
一気に新芽が伸びてきました。

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2022年6月12日
柔らかく美しい新葉。


日本産のソテツは九州が北限ですが、雪が降ることもある地域でも鑑賞用に植栽されます。ソテツの仲間は熱帯~亜熱帯気候に多いため、温帯域にも自生する日本のソテツはソテツの仲間でもトップクラスの耐寒性を持つと言えます。

ソテツの学名は1782年に命名されたCycas revoluta Thunb.です。thunbはスウェーデンのCarl Peter Thunbergのことです。ThunbergはCarl von Linneの弟子で、鎖国期の日本に滞在したことで有名です。
ソテツの異名は、1867年に命名されたCycas inermis Oudem.、1900年に命名されたCycas miquelii Warb.、1998年に命名されたEpicycas miquelii (Warb.) de Laub.が知られています。

過去に書いたソテツの記事はこちら。

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蘇鉄のすべて
栄 喜久元


海外ではコーデックスとして扱われている植物が、日本ではコーデックスとして扱われていなかったりします。その代表例がミラビリス・ヤラパです。

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ミラビリス・ヤラパ Mirabilis jalapa

ミラビリス・ヤラパとは何かというと、ただのオシロイバナのことです。実は地下に大きな塊根ができるため、海外ではコーデックスとして鑑賞されます。私は「世界の多肉植物3070種」の記載を見てはじめて知りました。日本ではあちこちに生えていて、勝手に増える帰化雑草ですから、わざわざ栽培するというのはなんとも不思議な気がします。原産地は熱帯アメリカのようですが、世界中の熱帯から温帯域に広がっています。
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しかし、こんなものでも売れるみたいですね。ネットでは、"ミラビリス・ヤラパ"の名前で1~2万円で売られていたりして驚きます。そこら辺に生えている大型のオシロイバナを掘り起こして売れば、大儲け出来そうですか…。まあ、実際のところ、オシロイバナの生長は早いので数年で見られる塊根になります。乾燥地の植物でもありませんし、多肉植物ではないので、普通の観葉植物とか野菜の土に植えて、肥料と水をドシドシやればぐんぐん巨大化します。根の生長が激しいので、毎年植え替えたほうが早く育ちます。私は丈夫なのをいいことに、何年も植え替えせずに、根詰まりで腐らせたりしましたが…

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オシロイバナは日本では一年草扱いです。しかし、道路脇にかなり繁って大きく育っているオシロイバナを見ますが、これは冬を越している様な気がします。もちろん葉や茎は冬に枯れますが、地下の塊根は枯れない株もあるのでしょう。やはり、種からではあれほどの急成長は難しいのではないでしょうか。とは言え、鉢に植えたオシロイバナを外で冬越しさせるのは、かなりリスキーです。地面に埋まっている方が、寒さの影響を受けにくくなります。
しかし、一般的に 鉢植えよりも地植えの方が育ちが良く、塊根の太りも良好です。また、塊根は亀甲竜の様に埋まっている方が早く大きくなるため、塊根が小さい内は地面に埋めて育てるのが良いでしょう。安全策を採るならば、冬は掘り起こして鉢に植えて室内管理した方がいいかもしれません。もちろん、最初から鉢植えで育てても良いのです。この場合、生長は遅くなりますが、オシロイバナは塊根の生長が早いので、鉢植えでも見られるようになります。私も鉢植えで、ゆっくり育てています。

そういえば、オシロイバナはMirabilis属ですが、この「ミラビリス」とは、「素晴らしい」という意味となります。「ミラビリス」は種小名で良くみますね。ネットで検索すると良くヒットするのは、Phyllanthus mirabilisみたいですが、一番有名なのはWelwitschia mirabilisでしょうか。まあ、意味が「素晴らしい」ですから、植物に限らず、様々な動植物の学名で使用されています。私はEchinarachnius mirabilisという学名のウニの仲間(スカシカシパン)の化石を思い出したりしました。
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Welwitschia mirabilis

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Echinarachnius mirabilis

オシロイバナの学名は、1753年に命名されたMirabilis jalapa L.です。異名は沢山あって、どうやら50以上ありそうです。基本的には属名の変更があったり、種を分けようとしたみたいですが、現在ではすべて認められておりません。代表的な異名をあげてみます。
カール・フォン・リンネの命名した正式学名Mirabilis jalapaは上記のように1753年ですが、1759年にやはりリンネがMirabilis dichotoma L.という学名を命名しています。これは、オシロイバナにも複数種あると考えたのでしょう。現在は認められていませんが、このMirabilis dichotomaは受け継がれます。1766年に命名されたJalapa dichotoma (L.) Crantzや、1802年に命名されたNyctago dichotoma (L.) D.C.です。Jalapa属やNyctago属は現在使用されていない属名ですが、Nyctago属はMirabilis jalapaから来ている1805年に命名されたNyctago jalapa (L.) D.C.や、Mirabilis属からきたとおぼしき1805年命名のNyctago mirabilis A.St.-Hil.が知られています。他にもMirabilis属やJalapa属として命名された学名は沢山ありますが割愛します。変わったところでは、1840年に命名されたTrimista leavigata Raf.がありますが、Trimista属もまた現存しない属名です。

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最近、何かと急用が入り勝ちで、鶴仙園へ行っていません。本当に久しぶりの鶴仙園で、3月に行ったきりでしたから、非常に楽しみにしていました。
今月は26日にTOCで行われる夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールがありますから、軍資金に手をつけたくないのですが、我慢出来ませんでした。今年は鶴仙園でハウォルチアの仲間を買い漁ってきました。しかし、暖かくなってきましたから、そろそろ夏型や春・秋型の多肉植物やコーデックスが増えてきているでしょうか?
相変わらずハウォルチアの仲間が気になっているわけですが、やはり原点回帰で私のメイン多肉植物のユーフォルビアが最大の目的です。次点でGymnocalyciumやアロエ、ガステリアですかね。まあ、そんな事を言いつつも、ハウォルチアやらハウォルチオプシスを買い漁って呆然としかねませんが…

今までもそうですが、鶴仙園(池袋のほう)は朝イチで行ってきましたが、今回も同様です。
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さて、到着しましたがパキポディウムやらコーデックスも増えて、もう夏が来ているのを感じました。ユーフォルビアはまあまあありましたが、やはりユーフォルビアは地味な存在で、片隅に置かれる感じはいつも通りですが…。それはともかく、大型のユーフォルビアのコーデックスはお高いのでスルー。千円未満のミニ多肉がありましたが、一目で種類が判別出来たので、鑑定眼が上がった気がします。ミニ多肉ではお馴染みのEuphorbia aeurginosaやEuphorbia knobliiなどはありましたが、珍しいことにEuphorbia fruticosaがありました。言うほどレアではありませんが、人気が出る様なタイプではないのであまり売っていません。すでにここら辺は持っていますから買いませんでしたが、初めて見たユーフォルビアがありましたから買いました。
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我が家のEuphorbia aeruginosa

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我が家のEuphorbia knoblii

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我が家のEuphorbia fruticosa

さて、意外と目についたのはガステリアです。サボテン室(?)の入り口のいい場所に結構な数のガステリア、ほとんどが臥牛の選抜品種と臥牛の交配種ですが固めて並べてありました。
ハウォルチアやアストロロバを集め始めると、やはりガステリアも気になります。ついつい、買ってしまいましたが…。
そんなこんなで結局のところはガステリアとハウォルチオプシスというアロエ類(アロエとハウォルチア、ガステリアなどは近縁で同じグループ)ばかり買ってしまいました。まあ、珍しいものばかり入手できましたから、満足のいく久しぶりの鶴仙園でした。

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袋を縛って持参した紙袋に入れます。こうすれば、土がこぼれたり、ひっくり返ったりという悲劇を防ぐことが出来ます。

本日の購入品はこちら。名前はラベルの表記のまま。

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G. carinata
非常に美しいガステリア。臥牛以外の系統のガステリアはあまり人気がありませんが、美しく鑑賞価値が高いのでもう少し流行ってもいいと思うのですがね。だからあまり売ってないという悪循環…

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臥牛 GM07c-5
なんと臥牛Gasteria nitida var. armstrongiiの野生株です。はじめて見ました。栽培品の臥牛の特徴であるざらついた肌とは異なり、滑らかな肌です。この様に野生株は外見的にも個体差があります。栽培品は好まれる特徴を選抜して交配していますから、野生株と異なることは別に珍しいことではありません。ちなみに、まだ小さい苗ですが、同サイズの選抜系臥牛の倍のお値段でした。

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Haworthiopsis glauca var. herrei RIB0217
美しい青みがかった色合いのハウォルチオプシス。フィールドナンバー付き。ついつい買ってしまう…

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オンコクラーダ
現在、Euphorbia alluaudii subsp. oncocladaとされているユーフォルビア。今まで注目していなかったため、このタイプのユーフォルビアは持っていませんでした。しかし、このタイプのユーフォルビアは種類が沢山ありますが、どれも非常に似ています。ほとんど区別がつきません。今後、集めるかは微妙なところです。

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E. リカルドシアエ
Euphorbia richardsiae。
はじめて見ました。調べてみたらマラウイ原産とのこと。多肉ユーフォルビアは南アフリカとマダガスカル原産が多いので、それ意外の産地は珍しく感じてしまいます。とはいえ、多肉ユーフォルビアはアフリカ大陸のインド洋側が分布の中心ですよね。

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植物は葉緑体を持ち光合成をします。光合成は植物の基本的なエネルギー獲得システムであり、植物の緑色や赤色は葉緑体に含まれる光合成色素の色が現れたものです。そんな植物の中でも、乾燥地に生える多肉植物は、特別な光合成システムを獲得しています。簡単に解説して行きます。
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光合成の基本システムとC3植物
まず、光合成を簡単に説明します。水と光エネルギーからNADPに水素をつけてNADPHとする光化学系Iと、ADPにリン酸をつけてATPとする光化学系IIがあり、副産物としてできる酸素を放出します。この、光と水からNADPHとATPを作る反応を明反応と言います。さらに、NADPHとATPのエネルギーを用いて、二酸化炭素をカルビン・ベンソン回路に取り込んで、ブドウ糖を合成する反応を暗反応と言います。この時に光が必要なのは明反応で、暗反応は明反応で作られたNADPHとATPがあれば光がなくても作動します。これが光合成の基本ですが、二酸化炭素がカルビン・ベンソン回路に入ると3個の炭素からなる物質に変換されることから、このシステムで光合成する植物をC3植物と言います。日本に生える植物の多くはC3植物です。
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呼吸
注意が必要なのは、光合成で作られたブドウ糖はそのままではエネルギーにはならないということです。ブドウ糖は呼吸により最終的にATPに変換されます。ATPは植物でも動物でも共通のエネルギー源です。ブドウ糖を解糖系によってピルビン酸に変換し、アセチルCoAとなりクエン酸回路に入ってNADとFADに水素が渡されて、NADHとFADHとなります。この時に副産物として二酸化炭素が出来ます。水素伝達系によりNADHやFADHの水素が水と酸素と反応して、大量のATPが合成されます。
動物の呼吸は酸素を吸って二酸化炭素を出しますが、これはATPを合成するために呼吸していることになります。

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気孔と乾燥
光合成をする時の酸素の放出や二酸化炭素の取り込みは、葉の表面にある気孔と呼ばれる開閉する穴で行われます。しかし、乾燥地に生えることが多い多肉植物は、二酸化炭素を取り込むために頻繁に気孔を開くと、水分まで失われてしまいます。これを防ぐために、C3植物とは異なるシステムを進化させたものもあります。それは、C4植物とCAM植物です。
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C4植物
C4植物は、取り込んだ二酸化炭素を炭素が4つの物質に変換するC4回路があります。そのC4回路からカルビン・ベンソン回路に炭素が渡されて、最終的にブドウ糖を合成します。C4回路は低濃度の二酸化炭素でも働き、二酸化炭素を濃縮します。そのため、高温・乾燥時に気孔を閉じたまま、二酸化炭素不足にならないで光合成を効率的に行うことが出来ます。
では、C4植物はC3植物よりも有利なのではないかと考えてしまいますが、必ずしもそうとは言えません。C4植物は二酸化炭素を固定するのにC3植物よりも多くのエネルギーが必要なため、日本の様な温帯域ではC3植物の方が有利でしょう。特に太陽光が届きにくい林床などの日陰~半日陰の環境では、C4植物は圧倒的に不利です。あくまでも、C4植物は高温や乾燥に適応した方法なのです。
C4植物は必ずしも多肉植物ではありませんが、イネ科、カヤツリグサ科、アカザ科、トウダイグサ科(Euphorbia)やヒユ科、キク科(Othonna、Senecio)が代表格です。しかし、トウダイグサ科はC3、C4、CAM植物を含むなど、必ず分類群ごとに別れているわけではないので注意が必要です。
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CAM植物
CAM植物はサボテン科やパイナップル科(Tillandsia、Dyckia)で見られる乾燥に耐性を持つ植物に特有の光合成の方式です。ベンケイソウ科(Adromischus、Aeonium、Curassula、Dudleya、Echeveria、Sedum、Sempervivum)で典型的に見られるためベンケイソウ型有機酸代謝といわれ、頭文字をとってCAM(Curassulacean Acid Metabolism)植物と呼びます。また、CAM植物はマダガスカル島の植物に多いと言われているそうです。
基本的にCAM植物はC4植物と同じで、二酸化炭素をC4回路に取り込みます。CAM植物では日中は気孔を閉じて、気温が下がる夜間に気孔を開きます。そして、二酸化炭素をC4回路に取り込んで、リンゴ酸を合成します。このリンゴ酸は液胞に貯蔵されます。夜間も乾燥する場合は気孔を閉じて、呼吸により出された二酸化炭素を使ってリンゴ酸を合成します。最後は貯蔵されたリンゴ酸の炭素を用いてカルビン・ベンソン回路が働きます。
ちなみに、多肉植物の葉が分厚く水分を溜め込んでいるのは、リンゴ酸を液胞に貯蔵するためでもあるわけですが、あまり知られていない様に思われます。
この様にCAM植物はC4植物よりも水分の損失が少なく、乾燥への耐性が強いと言えます。しかし、最大光合成速度は小さく、CAM植物の生長は遅いとされます。ただし、ベンケイソウ科植物は、あまり乾燥していない場合にはC3植物の様に、直接カルビン・ベンソン回路に二酸化炭素を供給することもあり、必ずしも生長が遅いとは限りません。
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おわりに
光合成は寄生性や腐生性のもの意外のほとんどの植物にとって、その生の根幹を司るものです。ですから、光合成のシステムは植物好きならば知っていて当然とは言いませんが、知っておいてもいいのではないでしょうか。例えば光合成を促進するために、一日中光を当てていれば、それだけ植物は良く育つのかというと、そうは上手くいきません。もう、お分かりですよね?
植物についてそのメカニズムまで知ることは、意外と植物栽培に有用だったりします。例えば葉や根、茎の役目は何か、知ることはとても重要です。根毛は水分や栄養の吸収のためにありますが、太い根は水分や栄養の吸収には、まったく関係がないことはご存知ですか? ではなんのためにあるのでしょうか? こんなこと一つとっても、植え替え時の根の扱いが変わります。皆さんも植物学を学んでみてはいかがでしょうか。


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すっかり暖かく、というよりは暑くなってきました。しかし、早朝は少し肌寒い感じがしたりして、こういう寒暖の差がある時に多肉植物はよく生長します。ようやく室内から出した多肉植物が戸外に馴化して、植え替えた多肉植物も落ち着いてきた頃合いです。そんな多肉植物の具合をレポートしてみます。

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Pachypodium densiflorum
デンシフロラムは3月末から、断続的に開花が続いています。枝が30本以上あって、花が一斉に咲かないため花期は長くなります。


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Haworthiopsis koelmaniorum
かつての軟質系ハウォルチア、つまりは現在のハウォルチアは柔らかい光線で育てた方が綺麗に育てられるだけではなく、強光線では日焼けの心配があります。逆にかつて硬質系ハウォルチアと呼ばれていたハウォルチオプシスは、強光線に耐えるものが多い様に思われます。しかし、そんなハウォルチオプシスの中でも、コエルマニオルムは強光線に弱く敏感に反応します。私の所有株も直射日光に当てないで、西日が当たらない条件ですが、それでも真っ赤に色づいています。おそらくは日が強すぎるのですが、早く慣れてほしいものです。

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Euphorbia knobelii
閃光閣の名前を持つクノベリイですが、面白い実がなりました。ユーフォルビアではよくみる3つの種子が入っていますが、花茎が長く何故か曲がり、しかもユーフォルビアには珍しく実が赤く色づいています。最大の疑問は、通常ユーフォルビアは雌雄異株ですが、見ての通り花粉の跡がありますから、どうやら雌雄同株のようです。まれにそういうこともあると聞きますが、実際に見るのは初めてです。


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Euphorbia leistneri
2年前に出た葉が落ちないで、葉が古くなって白くなってきたのに、新しい葉が出ないので心配していました。去年の12月に、2年ぶりに古い葉が落ちたので、今年の5月に植え替えして様子を見ていましたが、新しい葉が2年ぶりに出てきました。


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Euphorbia poissonii
猛毒で有名なポイゾニイですが、新しい葉が出てきました。出始めの葉はとても美しいものです。


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睡蓮も咲いていました。

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Euphorbia glandialata
購入時はほぼ根がない挿し木苗でしたから、割りと心配していました。枝が出てきて一安心です。


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Pachypodium horombense
さすがにホロンベンセは葉が出てきてから、あっという間に葉が増えました。去年の秋に購入したばかりなのですが、生長は早そうです。

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Pachypodium windsorii
古い葉が1枚だけ残った状態で越冬しましたが、新葉が出るのはパキポディウムの中でも早いほうでした。まだまだ小さい苗なので、これから楽しみです。

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チビ花キリンはマダガスカル原産のユーフォルビアです。ユーフォルビア・デカリーの名前で売られていることが多いようです。
以前書いた生長記録の記事はこちら。
チビ花キリンは本来は塊根を持つコーデックスとされていますが、売られているチビ花キリンには塊根はありません。これは、売られているチビ花キリンは挿し木で増やされたものだからです。一般的にコーデックスは種から育てた実生株のみ生じるとされています。ですから、挿し木株のチビ花キリンには塊根は出来ないというのは当たり前の話です。
しかし、最近植え替えしたところ、面白いことがわかったので色々考えてみました。

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かなり繁っています。

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抜いてみると、太いうどんの様な節くれだった根が渦を巻くようにパンパンに詰まっていました。
しかし、このうどん根は茎から直接出ていて、本来の根とは生えかたが違います。うどん根からはあまり細い根は出ないので、栄養や水分を吸収する能力は低い様な気がします。しかも、うどん根の先から葉が出てきます。思ったのですが、うどん根は根ではなくて、根茎なのでは? ということです。基本的にこれ以上は太くならないので、生やしておく意味はありません。うどん根はバッサリ取り除きました。

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うどん根を除去した跡。うどん根は地上の茎から出て、地中に潜っていることがわかります。
うどん根を除去してから気がついたのですが、地下に塊根が出来ています。まだ小さいのですが、うどん根とは明らかに別物です。


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取り除いたうどん根。これを植えれば簡単に増やせます。

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植え替え後。
大分すっきりしました。塊根を大きくしていきます。

以上のことから、挿し木でも塊根は出来ます。とは言うものの、実生とは異なりパキポディウムの様な丸い塊根にはならないでしょう。しかし、丈夫で生長が良いので、数年で見られる塊根が見られる様な気がします。思ったより根の太りかたは良いようですから、楽しみですね。

チビ花キリンの学名は1934年に命名された、Euphorbia decaryi Guillauminです。Guillauminはフランスの植物学者である
André Louis Joseph Edmond Armand Guillauminのことです。そういえば、Euphorbia guillauminianaは、フランスの植物学者であるPierre Louis BoiteauがGuillauminに対する献名として命名しました。

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我が家のソテツでは、ザミア・フルフラケアが今年初のフラッシュを開始しています。そして、ザミア・フルフラケアに続いて、ディオーン・スピヌロスムがフラッシュを開始しました。

ディオーン・スピヌロスムはメキシコ原産のソテツの一種です。Giant dioonという英語名が示す様に、最大10mを越える高さとなる世界最大のソテツです。日本でも最近はたまに園芸店で販売していたりします。同じくメキシコ原産のザミアフルフラケアやザミア・インテグリフォリアが流通しつつあり、もしかしたらソテツ・ブームが来つつあるのかもしれません。

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2021年9月
購入時。葉は光沢がありますが、新しい葉は白い粉で保護されています。

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白い粉がとれた光沢のある葉。

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2022年5月22日
フラッシュが始まりました。
右下の丸いものは種子。

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2022年5月28日
ゆっくり展開中。
小葉の数は15枚位ありそうです。

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2022年6月4日

しかし、ディオーン・スピヌロスムは情報が少なく、しかも情報の質が良くないですね。
例えばディオーン・スピヌロスムで検索すると、モルッカソテツとか書いてあります。では、逆にモルッカソテツで検索すると、ディオーン・スピヌロスムがそこそこヒットします。しかし、モルッカソテツのモルッカは、インドネシアのモルッカ諸島のことですから、メキシコ原産のディオーン・スピヌロスムとは関係がありません。東南アジアのソテツ類をナンヨウソテツとかモルッカソテツと呼んだことから、それがやがて海外産のソテツの総称として使われて、いつの間にかディオーン・スピヌロスムを示すという勘違いが一般化したのではないでしょうか。

育て方は良くわかりません。販売サイトの言うところの"レースのカーテンごし"であるとか、"霧吹きで葉水"という、植物種に関係なくまったく同じ文言だったりする育て方は、まったく信用出来ません。
では、原産地の情報を見てみましょう。調べてみると、熱帯雨林だが石灰岩地の崖や岩の丘陵地帯に自生するとあります。ようするに礫地に生えるわけで、排水が良い土壌が良さそうです。しかし、熱帯雨林に生えますから、水を好むような気もします。水捌けの良い用土で植えて、極端に乾かしすぎない様に、といったところでしょうか?

原産地の写真を見ていると、大概はジャングルの中に生えており、他の樹木の陰になっている雰囲気があります。しかし、写真だけではでは、はっきりとはわかりません。崖に生えるものは強光線を浴びている可能性もあります。実際の日照条件はどうでしょうか。
一般的に広葉樹は、深い色合いの葉を持つ植物は日陰向きで、明るい葉色なら明るい場所に生えるという傾向があります。ディオーン・スピヌロスムは濃い緑色の葉を持ちますから、直射日光に当てない方がいい様な気もします。しかし、日本のソテツ(Cycas revoluta)などは、やはり崖地に自生しており強光線に耐えますが、葉は深い緑色です。ソテツは裸子植物ですから、広葉樹の傾向は当てはまらないのかもしれません。
次にディオーン・スピヌロスムの新しい葉は、白い粉に被われています。こうしたものは強い日照に耐えるためであったりします。ディオーン・スピヌロスムもそうなのでしょうか。まだ弱い新葉を保護するためのものであることは間違いありません。
ちなみに、温暖地の庭に植栽されたディオーン・スピヌロスムは、特に日よけもなく周囲に何もない芝地で育てられていたりします。日照を好むのかどうかとか、最適条件は何かはわかりませんが、強光線に耐性があることは間違いないようです。実際に私も遮光はしていません。

耐寒性については、これまた難しいところです。マイナス5℃までと書いてあるサイトもあり、結構耐寒性はありそうです。私が育てているディオーン・スピヌロスムは、明らかに苗なので、耐寒性は期待出来ないでしょう。植物は基本的に大なり小なり大型の方が耐寒性が上がります。逆に苗は耐寒性がなくてすぐにやられてしまいがちです。
海外のサイトの情報ではアメリカのhardiness zoneが書いてありました。hardiness zoneは農作物の育つ気温を地図上に落としこんだものですが、非常に便利なので観葉植物を育てる時の指標としても盛んに使われています。アメリカのhardiness zoneであるUSDA zoneよると、ディオーン・スピヌロスムは9B~11とのことです。9Bはマイナス3.9℃からマイナス1.1℃ですから、耐霜性はありそうです。しかし、私の住む地域はマイナス5℃以下になりますから、なかなか厳しいかもしれません。いずれにせよ、冬は家の中に取り込みます。

ディオーン・スピヌロスムの学名は1883年に命名された、Dioon spinulosum Dyer ex Eichlerです。
Dyerはイギリスの植物学者であるSir William Turner Thiselton Dyerのことで、キュー王立植物園の3代目の園長です。Eichlerはドイツの植物学者であるAugust Wilhelm Eichlerのことで、裸子植物と被子植物、単子葉と双子葉をわけたことで知られています。"ex"が付きますが、この場合はDyerが命名したものの正式に発表されていないだとか、命名の要件を満たしていないだとか何らかの事情があったのでしょう。そこで、Eichlerが正式に発表したということになります。


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