ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

2022年03月

カフィルドゥリフテンシスは南アフリカ原産の硬葉系ハウォルチアです。「鷹の爪」、「九輪塔」、「星の林」の仲間です。
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カフィルドゥリフテンシス
Haworthiopsis reinwardtii f. kaffirdriftensis

カフィルドゥリフテンシスは、鷹の爪、九輪塔、星の林など「鷹の爪系」と関係が深いので、そこら辺の学名の流れも見てみます。

鷹の爪は1821年にAloe reinwardtii Salm-Dyck、アロエの仲間とされました。しかし、同じく1821年にHaworthia reinwardtii (Salm-Dyck) Haw.とハウォルチアとされました。1891年にはCatevala reinwardtii (Salm-Dyck) Kuntzeも提唱されています。しかし、硬葉系ハウォルチアが独立してハウォルチオプシスとなり、2013年にHaworthiopsis reinwardtii (Salm-Dyck) G.D.Rowleyとなりました。

九輪塔1924年に命名された、Haworthia coarctata Haw.から始まりました。1829年にはAloe coarctata (Haw.) Schult. & Schult.f.、1891年にはCatevala coarctata (Haw.) Kuntze、1997年には、鷹の爪の変種であるとする、Haworthia reinwardtii var. coarctata (Haw.) Haldaとする考え方も提唱されました。
しかし、現在学術的に認められている学名は、2013年に命名されたHaworthiopsis coarctata (Haw.) G.D.Rowleyです。また、2016年には鷹の爪の変種とする考え方を継承して、Haworthiopsis reinwardtii var. coarctata (Haw.) Breuerも提唱されています。今後、こちらの学名が認められる可能性もあります。
ちなみに、一般的には九輪塔の学名は鷹の爪の変種、var. chalwiniiとされています。ネットでは概ねそうです。これは、1906年に命名されたHaworthia chalwinii Marloth & A.Bergerの系列です。ここから鷹の爪の変種とされ、1943年命名のHaworthia reinwardtii var. chalwinii (Marloth & A.Berger) Resende、1983年命名のHaworthia reinwardtii f. chalwinii (Marloth & A.Berger) Pilbeamがありますが、これらはcoarctata系と同種とされています。
長くなってしまったのでまとめると、九輪塔は鷹の爪の亜種や変種とされることが多いのですが、九輪塔は独立した種とされているということです。

星の林は鷹の爪の変種として、1937年にHaworthia reinwardtii var. archibaldiae Poelln.と命名されました。しかし、学術的に星の林は鷹の爪と全くの同種とされているようです。つまり、
Haworthiopsis reinwardtii (Salm-Dyck) G.D.Rowleyです。

カフィルドゥリフテンシスは鷹の爪の変種として、1941年にHaworthia reinwardtii var. kaffirdrifensis G.G.Sm.と命名されました。しかし、1976年に鷹の爪の品種とされ、Haworthia reinwardtii f. kaffirdrifensis (G.G.Sm.) M.B.Bayerとされました。2016年にはハウォルチオプシス属とされ、Haworthiopsis reinwardtii f. kaffirdrifensis (G.G.Sm.) Gildenh. & Klopperが現在の正式な学名です。

ブレヴィクラは鷹の爪の変種として、1944年にHaworthia reinwardtii var. brevicula G.G.Sm.と命名されました。2010年にHaworthia brevicula (G.G.Sm.) Breuerてして独立する考え方もありましたが、2013年にハウォルチオプシス属とされHaworthiopsis reinwardtii var. brevicula (G.G.Sm.) G.D.Rowleyが現在の正式な学名です。

カルムネンシスは鷹の爪の変種として、1943年にHaworthia reinwardtii var. chalumnensis G.G.Sm.同じく1943年にHaworthia reinwardtii f. chalumnensis G.G.Sm.として命名された。2016年にハウォルチオプシス属とされ、Haworthiopsis reinwardtii f. chalumnensis (G.G.Sm.) Gildenh. & Klopperが現在の正式な学名です。

オリバケアは鷹の爪の変種として、1944年にHaworthia reinwardtii var. olivacea G.G.Sm.と命名されました。1976年には鷹の爪の品種とされ、Haworthia reinwardtii f. olivacea (G.G.Sm.) M.B.Bayerとされ、2010年には独立したHaworthia olivacea (G.G.Sm.) Breuerとする意見もありました。
しかし、やはりハウォルチオプシス属とされ、2016年に変種としてHaworthiopsis reinwardtii var. olivacea (G.G.Sm.) Breuer、品種としてHaworthiopsis reinwardtii f. olivacea (G.G.Sm.) Gildenh. & Klopperとされました。学術的に認められている学名は、f. olivaceaです。

まとめますと、カフィルドゥリフテンシスは鷹の爪の品種で、星の林は鷹の爪と同一種鷹の爪の他の品種としてカルムネンシスとオリバケアがあり、変種ブレヴィクラがあります。ちなみに、九輪塔は鷹の爪とは別種です。まあ、上記の変遷を見ていただければわかりますが、また変わるかもしれませんから、まあ暫定的かもしれませんが現在はそうなっていますよ、というお話でした。


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パキポディウム・デンシフロルム(Pachypodium densiflorum)が開花しました。我が家のパキポディウム13種類の中では一番早い開花です。

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花茎はまだ7本。

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一番花。

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つぼみはパラソルの様。


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昨日、またまたシマムラ園芸にいってまいりました。Face bookの入荷情報を見ていたら、気になる多肉があったので朝イチで向かいました。

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あいにくの曇天。午後には雨が降るとの予報。

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ここいらへんはいつも気になりますが、札落ちが多いので買う勇気が出ません。鑑定眼に自信なし。

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ユーフォルビアの花が咲いています。

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外には大きいのがあります。

本日の購入品はこちら。
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千代田錦
昔はホームセンターでもよくみましたが、最近売っていません。アロエから独立してゴニアロエ属になったので、最近探していました。

アロエの分類についての記事はこちら。




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ロッシーはマダガスカル原産の塊根性花キリンで、塊根からトゲトゲの枝が伸びます。細長い葉が特徴です。
それほどメジャーではないようで、あまり売っているのを見ないですね。


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2021年9月、シマムラ園芸で購入。
根の状態を見るために、すぐに植え替えました。


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2021年12月、室内に取り込みました。開花中で、花色は赤系統です。
塊根性ということで、乾燥に強い=加湿に弱いと判断しました。ですから、雨に当てない様にして、乾かしぎみで管理しています。ちなみに、無遮光栽培です。

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塊根が出来ます。

ロッシーの学名は1967年に命名された、Euphorbia rossii Rauh & Buchlohです。
ロッシーのややこしいところは、そっくりさんがいることです。トゲトゲの枝と細長い葉を持つ花キリンは、ロッシーの他に2種類います。そっくりさんはEuphorbia capuroniiEuphorbia genoudianaですが、共に花は緑色なので区別がつきます。カプロニーのほうは塊根ははなさそうですが、カプロニーもゲノウディアナもあまり情報がありません。国内ではあまり流通していないのかもしれません。おまけですが、さらにややこしいのが、このE. capuroniiと似た名前のEuphorbia viguieri var. capuronianaという多肉ユーフォルビアがいて、なぜかvar. capuroniiと誤表記されがちだったりします。
また、Euphorbia aaron-rossiiという名前が似ているユーフォルビアもありますが、こちらは多肉植物ではありませんし、まったく見た目は似ていません。


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風車は南アフリカ原産の硬葉系ハウォルチアです。よく日に当てると明るい黄色になり独特の美しさがあります。
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風車 Haworthiopsis scabra var. starkiana
 購入したばかりなので、特徴である黄色はあまりが出ていません。風車の名前通り、葉は渦を巻く様につきます。葉が増えれば、より特徴が出るでしょう。また、見た目に反して、非常に硬くカチカチです。さすが硬葉系ハウォルチア。ちなみに、写真の個体は「ダルマ型」といわれ、葉が短くずんぐりとした姿です。

学名は1933年につけられた、Haworthia starkiana Poelln.が最初です。しかし、1997年にHaworthia scabra Haw.の亜種、つまりHaworthia scabra subsp. starkiana (Poelln.) Haldaとする考え方が、さらに1999年には変種、Haworthia scabra var. starkiana (Poelln.) M.B.Bayerとする考え方も出てきました。種speciesの下位の分類では、亜種subspecies (subsp,ssp) > 変種variety (var,v) > 品種forma (form,f)という順番です。まあ、この違いは微妙なので、どれが妥当かは難しいところかもしれません。
硬葉系ハウォルチアがハウォルチオプシス属としてハウォルチア属から分離・独立したので、2013年にHaworthiopsis scabra var. starkiana (Poelln.) G.D.Rowleyとされました。これが、現在学術的に認められている正式な学名です。
スカブラは暗色でざらざらした肌なので、明るい色でつるつるした肌の風車は、かなり異なるように見えます。種としては同種、ただの変種とは信じられないくらいです。

そう言えば、「風車」には「ふうしゃ」と「かざぐるま」の2通りの読み方がありますが、どっちなんでしょうね。国語的にはどちらも正解ですが、植物名ですからどちらか一方なはずです。検索すると、ほとんどの場合は読み方が書いていません。しかも、少ないひらがな併記で書いているサイトでは、「ふうしゃ」の場合も、「かざぐるま」の場合もあって困ってしまいます。まあでも、「黒風車」という種類もありますが、この場合は「くろふうしゃ」ですよね。「くろかざぐるま」は少しおかしい気もします。とりあえず、「ふうしゃ」読みということでいかがでしょうか?


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マカレンシスはエチオピア原産の多肉ユーフォルビアです。ミニ多肉のコーナーに混じって、ホームセンターや園芸店にあったりなかったりします。国内でもよく流通しており、特に珍しい種類ではありません。
ただ、マカレンシスに関しては調べてもあまり情報が出てきません。珍しい種類で育てている人が少ないならわかりますが、海外でも画像は沢山出てくるのに、原産地の情報すら出てきません。とても不思議です。


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マカレンシス

検索して出てくる画像を見ていると、あまり大きくならない印象があります。根元から叢生するタイプかもしれません。
肌は艶消し状で、少しざらざらします。トゲはありますが、あまり強くありません。

マカレンシスの学名は1981年に命名された、Euphorbia makallensis S.Carterです。S.Carterはイギリスの植物学者・分類学者である、Susan Carter Holmesのことです。Susan Carter Holmesはトウダイグサ科、特にユーフォルビア属とモナデニウム属(現在はユーフォルビア)を専門としており、200種類以上のユーフォルビア、約20種類のアロエを発見したそうです。Susan Carter Holmesは国際ユーフォルビア協会(IES)の会長なんだそうです。

似ている多肉ユーフォルビアの記事はこちら。

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先日、鶴仙園西武池袋店に行った折り、"ポエルニッチア ルブリフローラ"とラベル表記された多肉植物を購入しました。一見して、硬葉系ハウォルチアかアストロロバですが、一体何者なのでしょうか。
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"ポエルニッチア ルブリフローラ"
粉におおわれ、暗く怪しく色合いが渋くてたまりません。葉は硬く積み重なる様子はハウォルチオプシスの竜城や五重の塔に似ています。とは言うものの、やはり見た目はアストロロバですが、アストロロバは明るい色のものが多いので印象は異なります。
学名を検索してみましょう。

まずは、ポエルニッチアを検索します。どうやら、Poellnitziaという綴りみたいです。詳しく調べてみると、ポエルニッチア属は1940年にUitewaalが提唱したものでPoellnitzia Uitewaalですが、Poellnitzia属は廃されたようです。ようするに、ポエルニッチア属は今は存在しない幻の属名だったのです。ちなみに、アストロロバ属は1947年に提唱されました。
では、"ポエルニッチア ルブリフローラ"は、正式にはどんな学名なのでしょうか。
まずは、1920年にApicra rubriflora L.Bolusと命名されました。1939年にはApicra jacobseniana Poelln.も提唱されました。しかし、このApicra属は今は存在しない属名です。1940年にPoellnitzia rubriflora (L.Bolus) Uitewaal、さらに1971年にHaworthia rubriflora (L.Bolus) Parrとされました。なんと、1981年にはAloe rubriflora (L.Bolus) G.D.Rowleyとする意見もあったようです。しかし、アロエには見えませんが…
現在、学術的に認められている学名は、2000年に命名されたAstroloba rubriflora (L.Bolus) Gideon F.Sm. & J.C.Manningです。意外性はなく普通にアストロロバ属で落ち着きました。また、2013年にはTulista rubriflora (L.Bolus) G.D.Rowleyも提唱されています。いうほどツリスタ属か?と思ってしまいますが、今は遺伝子解析の時代ですからね。今後はどうなるかはわかりません。そもそも、ツリスタ属の定義や含まれる種も、それほどはっきりしていない現状があります。今後の研究に期待しましょう。


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ヨネヤマプランテイションの多肉植物BIG即売会の続きです。



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戦利品。

波乱はありましたが、なんだかんだで多肉植物のイベントは楽しいものです。
購入品はこちら。
名前はラベルのままです。
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アロエ ポリフィラ

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小松波 トリコディアデマ ブルボーサム
Trichodiadema bulbosum

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パキポディウム ロスラツム ドラケイ

アロエと小松波は植え替えました。
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根は沢山あるようですが、茶色の根は枯れています。
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枯れた根を取り除くと、だいぶすっきりしました。というより、さっぱりしすぎな気もします。ポリフィラは高地性なので、夏に根をやられているのかもしれません。黄色い根は生長中の動いている根です。
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排水性が良さそうな菊鉢に植え替えます。乾かしぎみに育てたいのですが、ポリフィラは葉の形的に鉢の用土の表面をふさぐように植えられています。そのため、葉が蓋をしてなかなか用土が乾かない気がします。そのため、葉とかぶらない用土の表面の面積を広くとることで、用土の水分を蒸発しやすく出来ないか、という企みです。
まあ、大きすぎる鉢だと育ちが悪いというのは、多肉植物やサボテンでは良く聞く話ですが…
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小松波は根張り良し。古い用土を落として植え替えます。
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ポリフィラは鉢大きめ、小松波は直径に対して深めの鉢です。

おまけ
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ちょうど乙女椿が満開。
中輪ですが非常に整った形が特徴。

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大輪系の椿はまだ咲いていません。今年は咲き年みたいで、つぼみが沢山ついています。


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ヨネヤマプランテイションの多肉植物BIG即売会の続きです。なかなかの混み具合で疲れたので、3点ほど購入して早々に退散しました。


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入り口にアロエ・ストリアツラ。
今はアロエからアロイアンペロスになりました。

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外の山野草コーナー。
好きで昔は少し集めていましたが、置場所がありません。

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もう春が来ています。
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多肉植物ではありませんが、これもユーフォルビア。
エスラ亜属に分類されます。ちなみに、多肉ユーフォルビアはリザンチウム亜属やトウダイグサ亜属がメインです。

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こちらもユーフォルビア。
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屋外の多肉たち。
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こちらもストリアツラ。寒さに強いのでしょうか?

続きます。

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ヨネヤマプランテイションの多肉BIG即売会の続きです。


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エケヴェリアの仲間
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私のメイン多肉、ユーフォルビアはこれだけ。まあ、珍しいところでは、別の場所に群星冠がありましたけどね。多肉ユーフォルビアも、もうちょい人気になると嬉しいのですが。
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ドルステニアとトリコディアデマの小松波
小松波は良い形の塊根を選んで購入。
まあ、この場合の良し悪しはあくまでも好みの問題です。それぞれ個性があって楽しいですね。
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相変わらずパキポディウム苗は沢山。エビス大黒が多い様子。お手頃サイズのエビス笑いは、高すぎて買えませんでした。
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手前も奥もドラケイ。別種に見えますが、変異の範囲内なのでしょうか?
奥のドラケイを買いましたが、少し怪しい…
頼む、ドラケイであってくれ!

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ホロンベンセ。奥のはなにやら雰囲気が違うような…
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どうでしょうかね?
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大型の亀甲竜。


続きます。



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3月19日に、ヨネヤマプランテイションで開催された多肉BIGフェアに行って来ました。
ヨネヤマプランテイションでは、去年の11月の多肉フェア以来の多肉イベント以来でしたから、楽しみにしていました。



9時半前に着いていたにも関わらず、すでに開店していて、多肉植物好きでごった返していました。
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時期的にやはりまだ冬型が多い様子です。
オトンナやハウォルチアが沢山。

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オトンナ・チュベローサ(左)とオトンナ・ヘレイ(右)
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オトンナ開花中
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ハウォルチアたち
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"扇状の原種アロエ プリカティリス"!
なぜか、ハウォルチアにプリカティリスの名札があちこちについてました。いや、これは非常によろしくない…。他の品種も、名札が本当か疑ってしまいます。
プリカティリスは下記の記事参照。

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アガヴェも豊富
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サボテンも長田カクタスさんの苗が一コーナーあり。
昔は珍しかった種類も安価で簡単に入手可能になりました。

続きます。

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トルチラマは南アフリカ原産の多肉ユーフォルビアです。塊根から多肉質の太くねじれた枝を出すのが特徴です。

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トルチラマ
このトルチラマはまだ入手したばかりなので、枝のねじれはあまり強くありません。強い日に当てていれば、枝は強くねじれるはずです。塊根も太っていくはずですから、将来が楽しみです。


トルチラマは1937年に命名された、Euphorbia tortirama R.A.Dyerです。また、Euphorbia cactus var. tortiramaという柱サボテン状の多肉ユーフォルビアもあるため、間違わないようにしないといけません。命名者のR.A.Dyerは、南アフリカの植物学者・分類学者であるRobert Allen Dyerのことです。Dyerはヒガンバナ科と多肉植物を専門としていたようです。


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硬葉系ハウォルチアのファスキアタは、一見して昔からある硬葉系ハウォルチアの「十二の巻」とよく似ています。実際、十二の巻の学名としてH. fasciataと書かれているブログや販売サイトが沢山あります。しかし、十二の巻は由来不明の交配種なので、学名はありません。ファスキアタとは全くの別種です。
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Haworthiopsis fasciata DMC05265
ファスキアタは、葉の内側に白点は着きません。ファスキアタは国内ではあまり流通していないようです。ネット販売では、ファスキアタとして十二の巻を販売しているようです。海外でもファスキアタはあまり流通していないようですね。

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十二の巻 Haworthiopsis hybrid.
十二の巻は葉の内側にも白点がつくことがあります。十二の巻は日本独自の交配種のようで、海外では話題にあがりません。
十二の巻は交配種なので様々なタイプがあり、写真の様に開いた形のもの、葉が閉じるもの、九輪塔の様に縦に伸びるものなどがあります。この系の交配種の総称の様なものなのかもしれません。

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Haworthiopsis atenuata cv.
アテヌアタは十二の巻の交配元かもしれないとされているようです。海外では、アテヌアタとファスキアタの違いについて、趣味家の間で議論があるくらいです。写真は白点が目立つ選抜品。

十二の巻とアテヌアタについては、過去にまとめたことがありました。今回は、ファスキアタを入手したので追加記事の様なものです。
偽物に注意
しかし、十二の巻=ファスキアタという誤解がこれだけ拡がってしまっていると、売っているファスキアタが実際のところ何かはずいぶん怪しく感じます。H. fasciataとして手に入れたとしても、見分けるのが困難です。
一応、ファスキアタの葉は繊維質で、葉を折った時に葉の内側に繊維が沢山出てくるようです。しかし、これでは購入後でしか確認出来ないので困りますね。

私が今回入手したファスキアタは、産地情報ありのものなので、信頼性があります。ラベルには、「DMC05265 
dospele semenace, N.Hankey」とありました。dospele semenaceはどうやら、スラブ語系の言葉で「完熟種子」という意味らしいです。「N.Hankey」は最初は人名かと思いましたが、Hankeyは南アフリカの地名でした。「N」はNorth、つまりは北を示しています。つまり、南アフリカのHankeyの北部で採取された完熟種子由来の個体ですよ、ということのようです。DMC05265はいわゆるDMCナンバーというやつで、フィールドナンバーなんですけど、認知度が低いのか調べても情報が出てこないので困ってしまいます。しかし、フィールドナンバーつきは由来がはっきりしていますから、信頼性が担保された個体と言えます。

学名
ファスキアタは始め、1811年にApicra fasciata Willd.と命名されました。1821年にはハウォルチアの仲間であるとされるHaworthia fasciata (Willd.) Haw.、1930年にはアロエとするAloe fasciata (Willd.) Salm-Dyck ex Schult & Schult.f.もありました。また、1891年にはCatevala fasciata (Willd.) Kuntzeとする学名も提唱されましたが、これは認められていません。
1997年には、現在はツリスタ属となったプミラの亜種とする、Haworthia pumila subsp. fasciata (Willd.) Haldaとされたこともありました。
結局、ファスキアタはハウォルチア属として長年扱われてきました。しかし、硬葉系ハウォルチアがハウォルチオプシス属とされたのを期に、2013年にHaworthiopsis fasciata (Willd.) G.D.Rowleyとされ、これが現在学術的に認められている学名です。


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APG分類体系
アロエとハウォルチアは昔から近縁であるとされてきました。実際に植物分類学では花の構造を重視しますが、それによるとアロエ、ガステリア、ハウォルチア、アストロロバは良く似ています。
アロエの仲間はユリ科、アロエ科、ススキノキ科と変遷しました。
しかし、遺伝子解析により植物を分類しようというプロジェクトが世界中の植物学者の協力の元、APG分類体系という形で結実しました。データを蓄積しバージョンアップを重ね、1998年にAPG l、2003年にAPG ll、2009年にAPG lll、2016年にAPG lVが公表されています。

アロエはツルボラン科
APG分類体系(APG lll)によると、アロエはツルボラン科に含まれます。ツルボラン科はキスゲ亜科、ススキノキ亜科、ツルボラン亜科に別れます。
このうち、アロエはツルボラン亜科に分類されます。
キスゲ亜科はカンゾウを含むヘメロカリスが代表です。ススキノキ亜科はブラックボーイが有名です。ツルボラン類には多肉植物のブルビネや、球根植物でアロエに良く似た花をつけるシャグマユリが知られます。
ツルボラン科全体では、オーストラリア固有種が非常に多いことが特徴です。それ以外の種はアフリカ原産が主で、アロエ類もアフリカ原産です。

ツルボラン科の系統図
    ┏キスゲ亜科
┏┃
┃┗ススキノキ亜科

┃                                 ┏ツルボラン類
┗ツルボラン亜科 ━┃
                                     ┗アロエ類

アロエ類の誕生
このAPG分類体系により、やはりアロエとハウォルチアは近縁であることがわかりました。しかし、アロエ属の中でも木質の茎を持ち大型になるものはアロイデンドロン属Aloidendron、トゲがなくロゼット型にならないクマラ属Kumara、トゲはなく硬く平たいロゼットをつくるアリスタロエ属Aristaloe、トゲはなく硬く三角形のゴニアロエ属Gonialoe、茎がひょろひょろと伸びて分岐し草むら状態となるアロイアンペロス属Aloiampelosとなり、アロエ属から分離し独立しました。
ハウォルチア属はかつて園芸上では、軟葉系と硬葉系が区別されていました。このうち軟葉系をハウォルチア属として、硬葉系は分離・独立しました。硬葉系はほとんどがハウォルチオプシス属Haworthiopsisとなり、一部がツリスタ属Tulistaとされました。
この旧アロエ属6属、旧ハウォルチア属3属、アストロロバ属Astroloba、ガステリア属Gasteriaを含めて、これを『アロエ類』と呼んでいます。

アロエ類の系統図
┏アロイデンドロン属(旧アロエ属)
┃    ┏クマラ属(旧アロエ属)
┃┏┃
┗┃┗ハウォルチア属(旧ハウォルチア属)
    ┃┏アロイアンペロス属(旧アロエ属)
    ┗┃┏アロエ属(旧アロエ属)
        ┗┃    ┏アストロロバ属
            ┃┏┃┏  アリスタロエ属(旧アロエ属)
            ┃┃┗┃┏ゴニアロエ属(旧アロエ属)
            ┗┃    ┗┃
                ┃        ┗ツリスタ属(旧ハウォルチア属)
                ┃┏ハウォルチオプシス属(旧ハウォルチア属)
                ┗┃
                    ┗ガステリア属


葉の硬さと進化
アロエ類の系統を見ていて最初に気付くのは、葉の硬さです。系統図の根元に近いアロイデンドロン属、クマラ属、ハウォルチア属、アロイアンペロス属は葉が柔らかく、アロエ属は葉が柔らかいものと硬いものがいます。
アストロロバ属、ゴニアロエ属、ツリスタ属、ハウォルチオプシス属、ガステリア属は葉が硬く、系統図でも一つのグループとしてまとまっています。
アロエ属が系統図の葉の柔らかいグループと硬いグループの中間にあり、葉の柔らかい種類と硬い種類を含むことは進化を考える上で重要な気もします。この葉の硬さは、アロエ属から出てきた形質なのでしょう。

トゲとイボの進化
アロエ類ではトゲやイボ、ノギ(禾)があるものが多いことも特徴です。クマラ属はトゲなどはなく、ハウォルチア属にもトゲはありません。クマラ属とハウォルチア属はトゲを失う進化をしたグループなのかもしれません。ハウォルチアはトゲのかわりにノギと呼ばれる柔らかい突起がありますが(全くないものもある)、これは恐らくはトゲの変形なのでしょう。毛の様に長くなるノギもあり、ハウォルチア属はトゲを特殊化したグループと言えます。
葉が硬いアストロロバ属、ゴニアロエ属、ツリスタ属、ハウォルチオプシス属、ガステリア属にはトゲがありません。明らかにひとまとまりのグループを形成しています。ツリスタ属とハウォルチオプシス属は肉イボを持ちますが、それぞれが独自に進化して手に入れた形質のようです。ツリスタ属は半透明のイボで、ハウォルチオプシス属は白い不透明なイボを持ちます。

ロゼットの進化
APG分類体系を知るまでは、ガステリア属の様な形からロゼット型のアロエが進化したのではないかと考えていました。なぜなら、アロエ属は小さく若いうちはロゼットを形成せず、ある程度大きくなってから葉が旋回し始めて、ロゼット型となります。これは進化の道筋を繰り返している様に見えたのです。「個体発生は進化を繰り返す」みたいな話と思ったりしましたが、残念ながら異なるようです。
そもそも、系統的に近いツルボラン類やススキノキ亜科は、ガステリアの様な形ではないのですから、当たり前の話と言えばそうです。

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2022年、3回目の鶴仙園です。
今年はハウォルチアの仲間を割りと詳しく調べたので、鶴仙園に行くたびに多肉植物が異なって見えるから不思議です。知識があると楽しみが倍増するような気がします。

過去の鶴仙園の記事はこちら。

暖かくなってきたとはいえ、まだまだ多肉植物の本格化するシーズンじゃないので、夏型多肉は動きが少ないみたいです。やはり見所はハウォルチアとなります。
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しかし、鶴仙園は今年は3回目ですが、毎回晴天に恵まれて嬉しい限りです。朝イチで到着しましたが、今日は歩くと汗ばむ陽気でした。
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アロエとサボテンも見ましたが、サボテンは花サボテンが増えていましたが他はあまりラインナップに変化なしで、アロエはやや気になりましたがまたの機会としました。コーデックスは休眠していますから余りなく、これからといったところでしょう。パキポディウムやユーフォルビアも同様です。
ハウォルチアは今一番気になっていますから、じっくりと見させていただきました。1月も2月もハウォルチアばっかりですが、また今回も買ってしまいました。ヨネヤマプランテイションの多肉植物BIG即売会が来週ありますから、あまり買わないつもりだったんですけどね。ついつい手が伸びてしまいます。
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美しい幹肌。さすがに見るだけですが。

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何故かいつもよりも買ってしまった…。何故だ。

本日の購入品はこちら。
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名前はラベル表記のままです。
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Haworthiopsis fasciata DMC05265 dospele semenace,N.Hankey

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Haworthia mucronata v. mucronata JDV90-111 SE of Gouritz Bridge

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ポエルニッチア ルブリフローラ

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ダルマ型スタキアナ

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ヘルバセア

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カプドリーテンシス


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シレニフォリアは南アフリカ原産の多肉ユーフォルビアです。冬型のコーデックスで栽培難易度は高く、長期間の維持は難しいとされているようです。
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私は去る2020年の4月に、三郷のファーマーズガーデンという園芸店で購入しました。園芸店で冬を越した株、しかも葉もない状態でしたから、果たして育てる以前に葉が出てくるのか自体が賭けでした。
直ぐに植え替えをしたところ、根には問題がない様子でしたが、難物だからわからないなぁなんて思ったりしました。しかし、やがて葉が出て来てほっとしたのを覚えています。それから、約2年間育ててきましたが、何となく特徴がわかってきました。

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2021年11月。
葉の出る時期など育て方は鉄甲丸に似ていますが、異なる部分もあります。鉄甲丸の葉は柔らかく長持ちしないタイプですが、シレニフォリアの葉は硬く長持ちします。
夏の蒸し暑さを嫌うところは鉄甲丸と同じですが、鉄甲丸と異なり幹で光合成できないため、鉄甲丸より葉が重要でしょう。シレニフォリアの長持ちする葉は、葉を作るためにも鉄甲丸よりも相応のコストがかかっていますから、葉が出て直ぐに枯れるということを繰り返していると、幹がしぼんでしまいます。葉がないと光合成できないため、消耗してしまうわけです。
しかし、春先の天気次第では葉が急に枯れ混んだりしますから、エネルギー収支がマイナスになってしまいます。とにかく、葉を枯らさないことが重要です。真夏の管理は悩ましいところです。
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2022年3月。
新しい葉が伸びるとともに、古い葉はすべて枯れ落ちました。
植え替えの時にやや深植えしたので、購入時よりも小さく見えますが、サイズは変わっておりません。

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幹肌は地上から出ている部分はひび割れてきます。乾燥や紫外線に耐えるためにコルク質が厚くなっているのでしょう。亀甲竜と同じですね。
購入時からほぼサイズに違いがないため、かなり生長は遅いみたいです。しかし、幹が縮む感じもありませんから、維持は出来ているみたいです。


分類
シレニフォリアはユーフォルビア属のなかでも、リザンチウム亜属アンタカンタ節フロリスピナ亜節リザンチウム列に分類されます。多肉ユーフォルビアのなかではマイナーな分類群に所属します。

学名
シレニフォリアの学名は
1821年に命名された、Tithymalus silenifolius Haw.が最初です。しかし、1826年にユーフォルビア属に移されて、Euphorbia silenifolia (Haw.) Sweetとされました。これが、現在学術的に認められている学名です。
最初の命名者である
Haw.はイギリスの昆虫学者・植物学者・甲殻類学者であるAdrian Hardy Haworthのことです。フランスの植物学者であるHenri August Duvalはハウォルチア属(Haworthia)を創設しましたが、これはHaworthに対する献名として命名されました。
シレニフォリアをユーフォルビア属に移動させたSweetは、イギリスの植物学者、園芸家、鳥類学者の、Robert Sweetのことです。Sweetは王立植物園であるキューガーデンを批判したことから、植物を盗んだとしてキューガーデンから訴えられましたが、裁判では無罪となりました。なにやら、役人が冤罪をふっかけてきたみたいで、そのことが認められたようです。
1860年に詳細な経緯はわかりませんが、Klotzsch & Garckeにより4種類、つまりはTithymalus attenuatus Klotzsch & GarckeTithymalus bergii Klotzsch & GarckeTithymalus ellipticus Klotzsch & GarckeTithymalus longipetiolatus Klotzsch & Garckeが提唱されました。現在ではすべてシレニフォリアと同一種とされていますが、シレニフォリアを細分化しようとしたのでしょうか?
また、1986年にEuphorbia mira L.C.Leachが命名されましたが、これはシレニフォリアと同一種であるとされて、現在は認められていない学名です。
実は、シレニフォリアは1800年にEuphorbia elliptica Thunb.という学名がつけれています。学名は先に命名された小種名が優先ですから、こちらの学名に正統性があるように思えます。しかし、1788年にショウジョウソウに対してEuphorbia elliptica Lam.が命名されているのです。Euphorbia ellipticaは先に命名されたショウジョウソウが優先ですから、シレニフォリアの学名とは認められませんでした。


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グランディアラタ(グランディアラータ)は、南アフリカ原産の多肉ユーフォルビアです。
グランディアラタをはじめとした柱サボテンに似た多肉ユーフォルビアは沢山の種類がありますが、皆良く似ており間違って呼ばれることも多いようです。

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グランディアラタ Euphorbia grandialata
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ぺらぺら

見分けるポイントはありますが、まずは種類の判別に関係ない部分をあげていきます。まず、①斑の有無と②トゲの強さは種類の判別に全く関係ありません。
同じ種類でも、斑は個体ごとに違う模様が入りますし、そもそも斑がない個体もあります。ネットではこの斑の有無と模様の類似により、種類を判別していると思われる節が多々見られますが、基本的に誤りです。
トゲの強さは生長により変化します。日照の強さによっても変化しますから、あまり参考にはなりません。

見分けるポイントは、①稜数、②断面、③トゲのつき方でしょう。
稜の数は生長により変化します。若い枝や小さい株は稜数が少ないことが多いです。しかし、生長すれば稜数は安定します。グランディアラタは4稜が基本ですが、購入個体はまだ3稜です。
断面の形は非常に重要です。例えば4稜の場合、上からみて正方形になるものと、稜の肉が薄く十字形、あるいはその中間があります。グランディアラタは非常に稜が薄く厚みがありません。
トゲは縦に真っ直ぐ並ぶものと、うねるように左右にズレながらつくものとがあります。グランディアラタは真っ直ぐ直線的にトゲが並びます。

キリン冠と呼ばれ勝ちですが、キリン冠はEuphorbia grandicornisのことですから誤りでしょう。キリン冠は稜がうねるようにトゲがつきますから、判別は簡単です。
春駒Euphorbia pseudocactusはトゲが縦に並ぶので一見して似ていますが、断面が肉厚でほぼ四角形です。稜が薄いグランディアラタとは異なります。
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キリン冠 Euphorbia grandicornis
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春駒 Euphorbia pseudocactus
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春駒は肉厚

グランディアラタの学名は1937年に命名された、Euphorbia grandialata R.A.Dyerです。R.A.Dyerは南アフリカの植物学者・分類学者である、Robert Allen Dyerのことです。Dyerはヒガンバナ科と多肉植物を専門としていたようです。
そう言えば、grandialataは「大きな翼を持つ」という意味だそうです。薄い稜を翼に見立てたのかもしれません。


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鯨鬚キリンはエチオピア・スーダン・エリトリア・ソマリア・イエメンといった、紅海沿岸域を原産とする多肉ユーフォルビアです。
名前は並んだトゲの様子から来たのかもしれません。英語名はFish-bone cactusですが、「魚の骨」というのは上手い表現です。まあ、cactus (サボテン)とありますが、サボテンではなくてユーフォルビアなんですけどね。

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鯨鬚キリン

原産地では生け垣としたりするそうです。高さ1.5mほどになるそうですが、検索して出てきた画像を見ると結構太くなりそうです。
また、薬用とするとありますが、なんでも刻んでミルクや水に入れて飲むとあります。大なり小なり毒性があるユーフォルビアを食べるのは、かなり抵抗がありますが…
その用途ですが、Albizia anthelminticaというネムノキ科の樹木と同じとあります。調べてみると、その樹木は駆虫薬あるいは淋病薬として利用されるそうです。この場合、同じというのは駆虫薬としてなのか淋病薬としてなのか、その両方なのかはよくわかりません。ニュアンス的には代替品として同じ使い方の様な気がします。
また、スーダンではサソリ刺しに利用するそうです。毒で毒を制す的なことなのでしょうか?

鯨鬚キリンの学名は1860年に命名された、Euphorbia polyacantha Boissです。Boissはスイスの著名な植物学者・探検家・数学者である、Pierre Edmond Boissierのことです。Boissierは広くヨーロッパ内と、地中海沿岸のアフリカや中東において調査を行いました。Boissierに献名された動植物も沢山あるようです。
また、認められていない学名ですが、1868年に命名されたEuphorbia thi Schweinf.という奇妙な名前もあります。Schweinf.はロシア帝国領ラトビアのリガ生まれのドイツ人である、Georg August Schweinfurthのことです。Schweinfurthは探検家・植物学者・民族学者として知られております。1863-1866年に紅海沿岸とナイル川を何度も往復して調査しました。鯨鬚キリンもこの時に見つけたのでしょう。残念ながら鯨鬚キリンはBoissierにより8年前に命名済みでしたから、せっかく命名したのに認められませんでした。その後、東アフリカの内陸部の探険を行いました。かなりの大探険だったようです。何やら1冊本が書けそうな人生を送ったみたいですね。
あと、私自身よく理解していないのですが、Euphorbia infausta N.E.Br.も鯨髭キリンの異名として出てくるわけです。しかし、Euphorbia infausta N.E.Br.はメロフォルミスやバリダの仲間の"インファウスタ"の学名としても出てくるのです。鯨髭キリンは1912年で、"インファウスタ"は1915年とあるため、N.E.Br.が同じく名前の学名を、違う年に別の種類に命名したということでしょうか?謎が深まります。

似た多肉ユーフォルビアの記事はこちら。



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先月もシマムラ園芸さんに行きましたが、植え替え用の鉢を補充するために今月も行ってきました。
植え替え用の用土は準備したのに、鉢が足りなくなって植え替えが出来なくなっていました。
やや風が強かったのですが、午前中は天気も良く暖かい感じでした。
相変わらずエケベリアの仲間は充実していました。あと、アガヴェがかなり増えていました。種類も豊富なので、アガヴェ好きの方は必見でしょう。
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10個200円のプラ鉢を中心に、鉢を購入しました。ペラペラの安っぽい鉢ですが、使い捨てするのでこれで十分です。
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植物は買わないつもりでしたが、きれいな斑が入ったユーフォルビアがあったのでついつい買ってしまいました。
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ユーフォルビア・グランディアラータ

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最近、インファウスタという名前の多肉ユーフォルビアを見ることがあります。オベサの様な姿から弱々しい花茎が微妙に伸びます。一体、何者なのでしょうか?

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インファウスタ

インファウスタの情報は調べてもあまり出てきません。Gbifで学術的にどうなっているのか検索すると、Euphorbia infausta N.E.Br.と出てきました。この学名は1915年の命名のようです。
しかし、GbifによるとインファウスタはEuphorbia meloformis Aitonの一つのタイプに過ぎないと考えらているようです。また、E. meloformisの品種(form)とする考え方もあり、1999年にはEuphorbia meloformis f. falsa (N.E.Br.) Marxと命名されましたが、正式名称とはなりませんでした。この学名は1915年に命名されたEuphorbia falsa N.E.Br.から来ているようです。
E. meloformisの自生地の写真を見ていると、かなりの個体差があることがわかります。その中にはインファウスタの様な外見のタイプも見受けられます。私は当初、インファウスタは交配種なのではないかと疑っていましたが、E. falsaの名前で南アフリカで採取された標本があるため交配種ではないようです。個人的には、E. meloformisはあまりにも個体ごとの変異幅が大きすぎるため、将来的には独立種なり変種なりに整理されていくと嬉しいのですが、どうでしょうかね? バリダ(Euphorbia valida
)ですら、学術的には認められていない現状からすると望み薄でしょうか。


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デブリスピナはザンビア・タンザニア原産の多肉ユーフォルビアです。標高1200mという高度に自生します。その割には日本の蒸し暑い夏で弱る様な雰囲気はありません。
デブリスピナの特徴は、その渋い色合いとざらざらした感触の肌です。トゲは刺さるというよりは引っかかるといった感じで痛くはありません。分岐しながら節が連なるような面白い育ちかたをします。あまり背は高くならないようで、せいぜい20cm程度だそうです。むしろ、根元から分岐して叢生するタイプかもしれません。
その渋い肌色と、触った時の角質化した様な硬さを鑑みるに、かなりの強光線に耐えられる様な気がします。実際に私は真夏でも無遮光で栽培していますが、日焼けはしていません。逆に言えるのは日照が不足すれば、すぐに徒長してしまう可能性もあります。生長はゆっくりしているみたいですので、じっくりと硬く絞めて育てていきたいと思っております。


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デブリスピナ

デブリスピナの学名は1991年に命名された、Euphorbia debilispina L.C.Leachです。
L.C.Leachはローデシアの植物学者の、Lealis Charles Leachのことです。Leachはアマチュアでしたが、自己資金でユーフォルビアやアロエを研究しました。かなりの豪腕ぶりだったみたいです。

似た多肉ユーフォルビアの記事はこちら。


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我が家では、冬はパキポディウムは室内に取り込みます。植物用ライトをつけていますが、それでも生長は止まり葉も枯れ落ちて、葉がない状態となります。まだまだ寒い日が続いていますが、日中は暖かい日もあるようです。我が家のパキポディウムも、徐々に動き始めています。

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デンシフロルム(デンシフローラム)
 Pachypodium densiflorum

花芽が上がってきました。大型だと耐寒性も高いようで、動きが早いです。国内実生株。

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ビスピノスム(ビスピノーサム)
Pachypodium bispinosum
ビスピノスムは葉が落ちるのは早かったものの、葉が出るのは早かったです。右側の根元からも新芽が出て、枝が増えました。

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ウィンドゥソリィ(ウインゾリー)
Pachypodium windsorii

ウィンドゥソリィは何故か、葉が一枚残りました。まだ、動きはありません。

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ロスラトゥム(ロスラーツム)
Pachypodium rosulatum
ロスラトゥムは葉が割りと残りました。まだ、動きはありません。


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カクティペス(カクチペス)
Pachypodium cactipes
カクティペスはほぼ葉がありません。まだ、動きはありません。

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ホロンベンセ
Pachypodium horombense

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スクレントゥム(サキュレンタム)
Pachypodium succulentum

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マカイェンセ(マカイエンセ)
Pachypodium makayense
用土か鉢のせいか、乾きが悪いので困ります。早く植え替えたい。

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サンデルシィ(サンデルシー)
Pachypodium sandersii


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エブルネウム
Pachypodium eburneum


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ブレヴィカリクス(ブレビカリックス)
Pachypodium brevicalyx


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ブレヴィカウレ変種レウコクサントゥム
(ブレビカウレ変種レウコキサンツム)
Pachypodium brevicaule subsp. leucoxanthum

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エニグマティクム(エニグマティカム)
Pachypodium enigmaticum

最近、他の多肉植物の植え替えをしていますから、パキポディウムも植え替えしたいのですが、まだ我慢です。もう少し暖かくなってからにします。


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