2022年、五反田TOCで開催された夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールに行って来ました。昨日の続きです。

なんだかんだで、5店舗で10鉢+おまけ1を購入しました。置場所とか何も考えない大盤振る舞いです。名前はラベルの表記のまま示しました。
DSC_1452

さて、昨日の記事ではラフレシアリサーチさんでフォークィエリアを買ったというところまででした。その後は全体を広く見て回り、私のメイン多肉であるユーフォルビアを探しました。しかし、私の手持ちにないユーフォルビアはいやはやなんとも高額で、小指の先ほどのコーデックスが1万円を超えたりしていて中々手が出ません。
以前のビッグバザールでユーフォルビア・ギムノカリキオイデスを売っているブースがあり気にはなっていましたが、高額ゆえ断念していました。今回は出店していたら高額でも購入しようと決めていました。ギムノカリキオイデスは手持ちになく、割りとレアであまり見かけませんよね。そして、やはりギムノカリキオイデスは販売していたので、中々高額ですが購入しました。
帰ってすぐに植え替えたところ、ギムノカリキオイデスは挿し木株のようで弱々しい根がチョロりとあるだけでした。一緒に購入したロベッチーはなんと根元に双葉が付いている実生苗で、根はまだ未発達です。双方ともに根が動いていないので、しばらくは遮光下で乾かしすぎないように管理して、根を新しい根を生やす必要があります。今の時期の強光線に当てたらあっという間に干からびかねません。根が動いていないユーフォルビアは、特に小さいものは本当に干からびるんですよ。前に実際にやらかしましたから。

DSC_1458
Euphorbia gymnocalycioides

DSC_1459
Euphorbia robechchii(正確にはrobecchii)

お次は交配系ハウォルチアでお馴染みのRuchiaさんのブースへ。相変わらずフィールドナンバー付きのハウォルチアがあり心引かれますが、先ずはツリスタを見ます。以前、千葉のイベントでTulista pumilaを購入しましたが、恐らくその時と同じプミラがありました。これは、イボがあまり白くならないタイプでした。そして今回はプミラのイボが白いタイプもたあったので購入しました。
あと、Ruchiaさん関係では春のビッグバザールでDasylirion berlandieriを購入しましたが、Dasylirion quadrangulatumもあったのに購入しなかったことを後々になってから後悔しました。ダシリリオン自体あまり売っていませんから、その出会いは一期一会ですよね。ですから、今回D. quadrangulatumとまた再会できたので、購入させていただきました。
お次はH. fasciataです。一般的にファスキアタ=十二の巻と言われておりますが、これは間違いで十二の巻はアテヌアタ系の交配種らしく流通しているのは日本国内の話です。しかし、ネット含めファスキアタ=十二の巻という誤解がこれだけ広がってしまうと、H. fasciataという名札が付いていてもいまいち信用出来ません。というわけで、信頼出来る専門のRuchiaさんのH. fasciataも非常に安価で購入しました。本物のファスキアタはあまり手に入らないことを知っている人はあまりいないでしょうから、入手出来てラッキーでした。
一応、帰ってから植え替えしましたが、さすがに根の張りも実に良好で、素晴らしい状態でした。プロフェッショナルとはこのことだと感じましたね。


DSC_1457
Tulista pumila(ohkuwai) GM602
Vrede, NW of Anysberg

DSC_1455
Dasylirion quadrangulatum

DSC_1456
Haworthia fasciata fa.vanstaadenensis

次は前回のビッグバザールで、H. koelmaniorumとAstrolobaを購入したブースです。今回もアストロロバはありましたが、大変立派な3頭仕立ての大株でちと手が出ませんでした。ちなみに、今回のビッグバザールでアストロロバはこのブースでしか見ませんでした。
このブースにはサボテンも結構あり、前回はギムノカリキウムではバッテリーあたりでしたが、今回は武勲丸があったので購入しました。ハウォルチオプシスも豊富で髪を引かれる思いでしたが、予定していた軍資金が尽きたのでここまでとしました。
サボテンと言えばネジラミがつきもの。私も長い付き合いです。一応、万が一を考えて警戒して植え替えましたが、特に問題はありませんでした。これは肩透かし、いやいないに越したことはないんですけどね。

DSC_1461
ギムノカリキウム 武勲丸

最後に多肉植物やコーデックスを大量に栽培している、有名なブロガーさんの出しているブースを覗いてみました。ブログで沢山持っていくよとありましたから、これは一度見てみないとという気分でした。
ここは非常に安価でワンコイン投げ売り状態でした。そういえば、今回のビッグバザールで原種系ガステリアはほぼ壊滅的でしたが、なんと原種系ガステリアがあったので2鉢購入しました。G. ellaphieaeなどはガステリアらしい非常に美しい葉を持っており、これはいいものを手に入れました。最後に懐が痛まない良い買い物となりました。ちなみに、あまり見ないタイプのダイナミックで面白いオリジナル交配系ガステリアも沢山あったことも付記しておきます。
鉢から根がはみ出していたので、根詰まり気味と見て家に帰ってから植え替えましたが、ネジラミが蔓延っていました。普段園芸店で購入した場合など、まあよくあることなので最早お馴染みですから、慣れたもので対策は簡単です。鉢と土は廃棄し再利用は不可。根は流水でよく洗います。元の用土の赤玉の1粒足りとも残さずに丁寧に取り除きます。とにかく、物理的に落とすのが一番手っ取り早いので、手で直接根をごしごし洗います。目視で確認して、絶対に残さないようにします。サボテンなど根を切り詰められるものなら、それもまた一つの手です。効果があるか不明ですが、洗った根に殺虫剤をまんべんなく振りかけ、少し馴染ませます。あとは、植え付ける時に用土に浸透移行性殺虫剤のオルトラン顆粒を混ぜ混んでおくだけです。一応、この方法で今のところ防除出来ています。オルトランは直接は効きませんが、根から吸われて植物の水分自体が殺虫剤となるため、根に取りついて根を吸うネジラミには恐らくは効果ありでしょう。


DSC_1462
G. ellephieae(※正確にはG. ellaphieae)

DSC_1463
G. vlokii

以上で私の2022年の夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールは終了です。開場した9時から見て回り、10時ジャストに会場から出ました。いやはや、相変わらず会場は人の熱気で熱かったですね。汗を拭きながらでしたが、混雑にも関わらず今回は割りと落ち着いて見て回ることが出来ました。先に目的を設定したことがよかったのかどうかはわかりませんが、最近のビッグバザールと比較しても大変満足で充実したものであったと感じております。買えないにしろ、色々と珍しいものも見れましたし。何より、新型コロナでビッグバザールも中止となったり規模縮小したりと寂しい感じがしていましたが、未だ多肉ブームが健在であることが確かめられて嬉しくもありました。
今回はお馴染みのブース以外に、ブロガーさんのブースがあり面白いものが多かったので、次も色々変わったものを持ってきてくれたら嬉しいのですけどね。なんせ、ブロガーさんが出店していなければ、ガステリア入手ゼロになっていたでしょうから。
やはり、ビッグバザールを盛り上げるためには、プロの生産者さんだけではなく、サボテン・多肉植物好きな趣味家の方々も是非出店して欲しいですね。
ビッグバザールが終わったばかりですが、次のイベントが楽しみですね。




blog順位戦参加中。
下記横断幕押我歓喜的思有。
にほんブログ村 花・園芸ブログ 塊根植物・塊茎植物へ
にほんブログ村