ユーフォルビアの中でも屈指の強刺を持つ勇猛閣をご紹介。最近は寂しいことに勇猛閣ではなく、学名からフェロックスの名前で売られているようです。
ネットでは希少種とか言って販売していたりしますが、ホームセンターでも売っていたりする、昔から知られている普及種です。枝を切って挿し木すれば、無限に増やせます。


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Euphorbia ferox

最近、明らかに生長が鈍っています。おそらくは植え替えしていないせいです。最低、2年に1回は植え替えしたほうがいいでしょう。
しかし、強いトゲは出ています。直ぐに徒長してしまいますから、遮光はしていません。先端が先細りしたり、枝がモヤシみたいに細長く伸びたり、強いトゲが出なくなりますから、なるべく強光線に当ててやりたいものです。私は冬も室内で植物用ランプをガンガン当ててます。

分類はトウダイグサ科トウダイグサ属(=ユーフォルビア属)リザンチウム亜属アンタカンタ節フロリスピナ亜節メレウフォビア列です。
勇猛閣は紅キリンや笹蟹丸に近縁とされています。紅キリンと笹蟹丸は見た目は異なりますが同じ学名とする意見もあり、いわゆるEuphorbia pulvinataです。Euphorbia pulvinataは南アフリカの広い範囲に
ケープ州、オレンジ自由州、トランスバールからレソトまで分布し、姿はかなりの多様性があり、サイズやトゲの強さも様々です。紅キリンはEuphorbia aggregataとされてきましたが、現在はEuphorbia pulvinataの1タイプである可能性もあります。紅キリンも勇猛閣もケープ州のカルー原産で、よく似ています。勇猛閣もEuphorbia aggregataの亜種あるいは変種とされることもあります。

勇猛閣の学名は1913年に命名された、Euphorbia ferox Marloth.です。1915年に命名されたEuphorbia alternicolor N.E.Br.Euphorbia capitosa N.E.Br.は異名とされています。また、1941年には紅キリンの変種とするEuphorbia aggregata var. alternicolor (N.E.Br.) A.C.White, R.A.Dyer & B.Sloaneとする意見もありました。学名はあくまで現在の研究段階を反映したもので、研究の進展により変更されてきました。今後、学名はどうなるのでしょうか?



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