鶴仙園池袋店で「H. mucronata v. mucronata JDV90-111 SE of Gouritz Bridge」という表記のハウォルチアを入手しました。どういったハウォルチアなのでしょうか?

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ムクロナタの学名は、1819年にHaworthia mucronata Haw.と命名されました。これが、現在の正式な学名です。
また、1829年にAloe mucronata (Haw.) Schult. & Schult.f.、1937年にHaworthia altilinea var. mucronata (Haw.) Poelln.とする意見もありましたが、現在では認められていません。
ラベル表記のムクロナタ変種ムクロナタは、他の変種と区別するための名前なので、基本的にただのムクロナタでも構いません。

「JDV90-111 SE of Gouritz Bridge」の方を見ていきましょう。JDV90-111は採取時の情報を含む、いわゆるフィールドナンバーです。
JDVは採取者のJakobus D. Venterの略です。90-111と合わせて、採取者、採取年月日、採取場所がわかります。早速、調べて見ましたが、残念ながら情報がありません。フィールドナンバーを収集しているサイトを見てみましたが、JDVで登録されている436個の中にはありませんでした。しかし、すべてのフィールドナンバーを収集しているわけではないので、こういうこともあるのでしょう。一応、ラベルの表記ミスを考えて、実際に登録されていて一番似ているJDV91-111を見てみましたが、Haworthia marumiana var. dimorphaという全く異なる種類でした。
ただ、JDV90-111(=JDV90/111)を検索すると、Haworthia spinata n.n.がヒットしました。n.n.はいわゆる裸名で、学術的に認められていない学名という意味です。なにやら、余計にわからなくなってしまいました。
とりあえず、続きを見てみます。Gouritz Bridgeは、南アフリカのケープタウンからポートエリザベスの間にあるN2ルート上の、Gouritz Riverにかかった橋のことです。SEはおそらくはSoutheast、つまり南西を示しているのでしょう。だいたいの採取地点はわかりました。
とまあ、わかるのはこんなところです。相変わらずハウォルチアについては気になっているので、イベントの際には注視していきます。


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