硬葉系ハウォルチアのファスキアタは、一見して昔からある硬葉系ハウォルチアの「十二の巻」とよく似ています。実際、十二の巻の学名としてH. fasciataと書かれているブログや販売サイトが沢山あります。しかし、十二の巻は由来不明の交配種なので、学名はありません。ファスキアタとは全くの別種です。
Haworthiopsis fasciata DMC05265
ファスキアタは、葉の内側に白点は着きません。ファスキアタは国内ではあまり流通していないようです。ネット販売では、ファスキアタとして十二の巻を販売しているようです。海外でもファスキアタはあまり流通していないようですね。
十二の巻 Haworthiopsis hybrid.
十二の巻は葉の内側にも白点がつくことがあります。十二の巻は日本独自の交配種のようで、海外では話題にあがりません。
十二の巻は交配種なので様々なタイプがあり、写真の様に開いた形のもの、葉が閉じるもの、九輪塔の様に縦に伸びるものなどがあります。この系の交配種の総称の様なものなのかもしれません。
Haworthiopsis atenuata cv.
アテヌアタは十二の巻の交配元かもしれないとされているようです。海外では、アテヌアタとファスキアタの違いについて、趣味家の間で議論があるくらいです。写真は白点が目立つ選抜品。
十二の巻とアテヌアタについては、過去にまとめたことがありました。今回は、ファスキアタを入手したので追加記事の様なものです。
偽物に注意
しかし、十二の巻=ファスキアタという誤解がこれだけ拡がってしまっていると、売っているファスキアタが実際のところ何かはずいぶん怪しく感じます。H. fasciataとして手に入れたとしても、見分けるのが困難です。
一応、ファスキアタの葉は繊維質で、葉を折った時に葉の内側に繊維が沢山出てくるようです。しかし、これでは購入後でしか確認出来ないので困りますね。
私が今回入手したファスキアタは、産地情報ありのものなので、信頼性があります。ラベルには、「DMC05265 dospele semenace, N.Hankey」とありました。dospele semenaceはどうやら、スラブ語系の言葉で「完熟種子」という意味らしいです。「N.Hankey」は最初は人名かと思いましたが、Hankeyは南アフリカの地名でした。「N」はNorth、つまりは北を示しています。つまり、南アフリカのHankeyの北部で採取された完熟種子由来の個体ですよ、ということのようです。DMC05265はいわゆるDMCナンバーというやつで、フィールドナンバーなんですけど、認知度が低いのか調べても情報が出てこないので困ってしまいます。しかし、フィールドナンバーつきは由来がはっきりしていますから、信頼性が担保された個体と言えます。
学名
ファスキアタは始め、1811年にApicra fasciata Willd.と命名されました。1821年にはハウォルチアの仲間であるとされるHaworthia fasciata (Willd.) Haw.、1930年にはアロエとするAloe fasciata (Willd.) Salm-Dyck ex Schult & Schult.f.もありました。また、1891年にはCatevala fasciata (Willd.) Kuntzeとする学名も提唱されましたが、これは認められていません。
1997年には、現在はツリスタ属となったプミラの亜種とする、Haworthia pumila subsp. fasciata (Willd.) Haldaとされたこともありました。
結局、ファスキアタはハウォルチア属として長年扱われてきました。しかし、硬葉系ハウォルチアがハウォルチオプシス属とされたのを期に、2013年にHaworthiopsis fasciata (Willd.) G.D.Rowleyとされ、これが現在学術的に認められている学名です。
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Haworthiopsis fasciata DMC05265
ファスキアタは、葉の内側に白点は着きません。ファスキアタは国内ではあまり流通していないようです。ネット販売では、ファスキアタとして十二の巻を販売しているようです。海外でもファスキアタはあまり流通していないようですね。
十二の巻 Haworthiopsis hybrid.
十二の巻は葉の内側にも白点がつくことがあります。十二の巻は日本独自の交配種のようで、海外では話題にあがりません。
十二の巻は交配種なので様々なタイプがあり、写真の様に開いた形のもの、葉が閉じるもの、九輪塔の様に縦に伸びるものなどがあります。この系の交配種の総称の様なものなのかもしれません。
Haworthiopsis atenuata cv.
アテヌアタは十二の巻の交配元かもしれないとされているようです。海外では、アテヌアタとファスキアタの違いについて、趣味家の間で議論があるくらいです。写真は白点が目立つ選抜品。
十二の巻とアテヌアタについては、過去にまとめたことがありました。今回は、ファスキアタを入手したので追加記事の様なものです。
偽物に注意
しかし、十二の巻=ファスキアタという誤解がこれだけ拡がってしまっていると、売っているファスキアタが実際のところ何かはずいぶん怪しく感じます。H. fasciataとして手に入れたとしても、見分けるのが困難です。
一応、ファスキアタの葉は繊維質で、葉を折った時に葉の内側に繊維が沢山出てくるようです。しかし、これでは購入後でしか確認出来ないので困りますね。
私が今回入手したファスキアタは、産地情報ありのものなので、信頼性があります。ラベルには、「DMC05265 dospele semenace, N.Hankey」とありました。dospele semenaceはどうやら、スラブ語系の言葉で「完熟種子」という意味らしいです。「N.Hankey」は最初は人名かと思いましたが、Hankeyは南アフリカの地名でした。「N」はNorth、つまりは北を示しています。つまり、南アフリカのHankeyの北部で採取された完熟種子由来の個体ですよ、ということのようです。DMC05265はいわゆるDMCナンバーというやつで、フィールドナンバーなんですけど、認知度が低いのか調べても情報が出てこないので困ってしまいます。しかし、フィールドナンバーつきは由来がはっきりしていますから、信頼性が担保された個体と言えます。
学名
ファスキアタは始め、1811年にApicra fasciata Willd.と命名されました。1821年にはハウォルチアの仲間であるとされるHaworthia fasciata (Willd.) Haw.、1930年にはアロエとするAloe fasciata (Willd.) Salm-Dyck ex Schult & Schult.f.もありました。また、1891年にはCatevala fasciata (Willd.) Kuntzeとする学名も提唱されましたが、これは認められていません。
1997年には、現在はツリスタ属となったプミラの亜種とする、Haworthia pumila subsp. fasciata (Willd.) Haldaとされたこともありました。
結局、ファスキアタはハウォルチア属として長年扱われてきました。しかし、硬葉系ハウォルチアがハウォルチオプシス属とされたのを期に、2013年にHaworthiopsis fasciata (Willd.) G.D.Rowleyとされ、これが現在学術的に認められている学名です。
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