スキンネリーはアストロロバ属に属するアロエ類です。アストロロバ属はロゼットが縦に積み上がった形をしています。最新の研究では、アストロロバはアリスタアロエ・ゴニアロエ・ツリスタに近いそうです。
スキンネリーは天守閣という、あまり使われない名前もあるみたいです。

スキンネリー
スキンネリーは、1908年にAloe skinneri A.Bergerと命名されました。アストロロバ属が提唱されたのが1947年なので、最初はアロエ属とされました。
1919年にはApicra × bicarinata Haw.も提唱されました。このアピクラ属は現在は存在しない属ですが、種小名のビカリナタは継承されました。
"×" は交配種、あるいは交雑種を示しています。スキンネリーは原産地で発見された自然交雑種ではないかと考えられています。ただし、どの時点で交雑種と考えられたのかは良くわかりません。今言えることは、スキンネリー系とビカリナタ系の学名が共に使われたということだけです。ビカリナタは1825年にアロエ属とされ、つまりはAloe × bicarinata (Haw.) Spreng.です。
1943年には、Haworthia × skinneri (A.Berger) Resendeが提唱され、ハウォルチア属ではないかという考え方もありました。
前述の様に、1947年にはアストロロバ属が提唱されました。Astroloba Uitewaalです。Uitewaalにより、Astroloba bicarinata (Haw.) Uitewaal、Astroloba × skinneri (A.Berger) Uitewaalとされました。なぜ、同じ種に2つの学名がついたのか、詳しい事情はわかりません。単純に2種類あると考えられていただけかもしれません。
遅ればせながら、1971年にはビカリナタがハウォルチア属とする、Haworthia × bicarinata (Haw.) Parrもありました。
スキンネリーはAstroloba × Haworthiaであると考えられることから、1983年に× Astroworthia skinneri (A.Berger) Pilbeamとされました。実はこの学名が学術的に最も良く使われた名前となります。また、ビカリナタも1973年に× Astroworthia bicarinata (Haw.) G.D.Rowleyと命名されています。
スキンネリーの交雑親は、Astroloba corrugataとHaworthia pumilaであるとされました。
しかし、交雑親のプミラはツリスタ属とされたため、2017年には× Astrolista bicarinata (Haw.) Molteno & Figueiredoとされました。この学名が現在学術的に認められている名前となります。
しかし、なぜスキンネリー系ではなくビカリナタ系なんでしょうか。先に命名された名前が優先というルールからしたら、スキンネリー系が正当でしょう。交雑種として最初に命名されたのが、ビカリナタ系だったからかもしれません。
今後は、スキンネリーと呼んでしまうと語弊があるため、ビカリナタ(ビカリナータ)と呼ぶべきなのでしょう。しかし、スキンネリーの名前で流通していますし、過去の名前の変遷が激しいので、やや躊躇われます。天守閣の名前が流通していれば簡単なんですけどね。スキンネリーになろうがビカリナタになろうが、「天守閣」で通じてしまいますから。
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スキンネリーは天守閣という、あまり使われない名前もあるみたいです。

スキンネリー
スキンネリーは、1908年にAloe skinneri A.Bergerと命名されました。アストロロバ属が提唱されたのが1947年なので、最初はアロエ属とされました。
1919年にはApicra × bicarinata Haw.も提唱されました。このアピクラ属は現在は存在しない属ですが、種小名のビカリナタは継承されました。
"×" は交配種、あるいは交雑種を示しています。スキンネリーは原産地で発見された自然交雑種ではないかと考えられています。ただし、どの時点で交雑種と考えられたのかは良くわかりません。今言えることは、スキンネリー系とビカリナタ系の学名が共に使われたということだけです。ビカリナタは1825年にアロエ属とされ、つまりはAloe × bicarinata (Haw.) Spreng.です。
1943年には、Haworthia × skinneri (A.Berger) Resendeが提唱され、ハウォルチア属ではないかという考え方もありました。
前述の様に、1947年にはアストロロバ属が提唱されました。Astroloba Uitewaalです。Uitewaalにより、Astroloba bicarinata (Haw.) Uitewaal、Astroloba × skinneri (A.Berger) Uitewaalとされました。なぜ、同じ種に2つの学名がついたのか、詳しい事情はわかりません。単純に2種類あると考えられていただけかもしれません。
遅ればせながら、1971年にはビカリナタがハウォルチア属とする、Haworthia × bicarinata (Haw.) Parrもありました。
スキンネリーはAstroloba × Haworthiaであると考えられることから、1983年に× Astroworthia skinneri (A.Berger) Pilbeamとされました。実はこの学名が学術的に最も良く使われた名前となります。また、ビカリナタも1973年に× Astroworthia bicarinata (Haw.) G.D.Rowleyと命名されています。
スキンネリーの交雑親は、Astroloba corrugataとHaworthia pumilaであるとされました。
しかし、交雑親のプミラはツリスタ属とされたため、2017年には× Astrolista bicarinata (Haw.) Molteno & Figueiredoとされました。この学名が現在学術的に認められている名前となります。
しかし、なぜスキンネリー系ではなくビカリナタ系なんでしょうか。先に命名された名前が優先というルールからしたら、スキンネリー系が正当でしょう。交雑種として最初に命名されたのが、ビカリナタ系だったからかもしれません。
今後は、スキンネリーと呼んでしまうと語弊があるため、ビカリナタ(ビカリナータ)と呼ぶべきなのでしょう。しかし、スキンネリーの名前で流通していますし、過去の名前の変遷が激しいので、やや躊躇われます。天守閣の名前が流通していれば簡単なんですけどね。スキンネリーになろうがビカリナタになろうが、「天守閣」で通じてしまいますから。
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