タコものユーフォルビアの代表格、カプトメデューサを入手しましたので、少し調べてみました。

一般的にカプトメデューサの名前で流通していますが、天荒竜という名前もあるようです。すごい名前は多肉ユーフォルビアではお馴染みですが…
小種名である"caput-medusae"は、「メデューサの頭」の意味です。英語ではMedusa's-headですから、そのままですね。タコものユーフォルビアをメデュソイドと呼ぶように、名前からしてカプトメデューサは代表的な種なように思えますが、なぜかあまり売っていない様です。入手しやすいタコものは、金輪際(E. procumbens、※E. gorgonisはシノニム)、孔雀丸(E. franaganii)、九頭竜(E. inermis)あたりですが、何が違うのかわかりません。生長が遅いとか、タコものらしい姿になるまで時間がかかるとか、何か理由があるのでしょう。


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まだ小さな苗でメデューサの様な枝は出ていません。これからの生長が楽しみです。
ユーフォルビア属内分類は、当然の如くリザンチウム亜属アンタカンタ節のメドゥセア亜節です。しかし、メドゥセア亜節=タコものユーフォルビアの系統関係はどうなっているんでしょうね。気になります。

カプトメデューサの学名は、1753年に命名されたEuphorbia caput-medusae L.が正式名称です。かのカール・フォン・リンネが命名した由緒正しき多肉ユーフォルビアです。
1797年には、Euphorbia tuberculata Jacq.、1915年にはEuphorbia marlothiana N.E.Brと命名されましたが、カプトメデューサと同種であるとされ、現在では認められていない異名(シノニム)として扱われています。
ただし、Euphorbia tuberculataは緑仏塔の学名です。カプトメデューサは枝が垂れるくらい長く伸びますが、緑仏塔は枝が短く上向きに立ち上がります。現在、緑仏塔はカプトメデューサと同種であるというのが学術的な公式見解ですが、将来的には別種となる可能性もあります。今後の研究に期待しましょう。
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緑仏塔


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