私は多肉ユーフォルビアが好きで育ててきましたが、育てる中でとても不思議に感じた事があります。それは、多肉ユーフォルビアのトゲは、花が咲いた時の花柄であると良く言われている事です。本当でしょうか?

花とトゲの関係を語る際に、使われる代表的な例はバリダでしょう。
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Euphorbia valida
バリダのトゲは花柄の枯れた跡です。上の画像は枯れた跡で図鑑でもお馴染みの姿。下は花が咲いている所です。確かに、バリダではトゲは花が咲かないと出来ません。

しかし、次のこれはどうでしょうか?
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キリン冠 Euphorbia grandicornis
木質のトゲが連なるようにつきます。しかし、花が咲いていなくても、トゲは出ます。逆に、花は咲いても花柄は残りませんしトゲも出ません。キリン冠では、花とトゲに何の関係も無いのです。
実はこういった例は沢山ある、というよりも花とトゲが関係無いことの方が圧倒的に多いのです。
花キリン類や多くの柱状ユーフォルビアなど私の栽培している多肉ユーフォルビアは、ほとんど花とトゲは無関係です。

実はこの違いはユーフォルビアの分類に関係があるような気がします。
ユーフォルビア属は、エスラ亜属、リザンチウム亜属、ニシキソウ亜属、トウダイグサ亜属の4つに分けられます。多肉ユーフォルビアは、主にトウダイグサ亜属とリザンチウム亜属に所属します。

リザンチウム亜属のアンタカンタ節フロリスピナ亜節メレウフォルビア列には、E.ferox、E.mammillaris、E.polygona、E.meloformis、いわゆるバリダやホリダ、群星冠E.stellispinaも含みます。
トゲは、バリタは枯れ枝っぽい感じがしますが、ホリダや群星冠はプラスチックの様な質感です。
必ずしも花の時期にトゲが出るわけではありませんが、トゲが花の時期だけ出たりするものもあります。バリダ、群星冠は花柄が残るタイプで、花が咲かないとトゲは出来ません。ホリダは花は関係なくトゲが出ますが、花が咲いた時にトゲとなり残るものの他に、完成したトゲの先から急に花が咲いたりします。

トウダイグサ亜属のゴニオステマ節はいわゆる花キリンの仲間、トウダイグサ節は柱サボテン状のユーフォルビアは全て含まれます。
トゲは木質かガラス質で、花と関係なくトゲが出ます。花もトゲの先に咲くわけではありません。
恐らく、トウダイグサ亜属のトゲは花柄ではなく、托葉が変化したものなのかもしれません。

ユーフォルビアの属内分類は、あまり一般に知られていない様なので、今後まとめてみたいと思います。



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