フィリプシアエあるいはゴリシアナとは?
最近、ゴリシアナあるいはフィリプシアエの名前で売られている多肉ユーフォルビアを見かけます。鶴仙園さんでも、同じ種類に見えるものをゴリシアナ、フィリプシアエの名前で売っていました。栽培している業者が異なるのでしょう。国内ではだいぶ混乱しているようです。
また、フィリプシオイデスなるユーフォルビアもあり、情報の少なさからネットでも違いがよく分からないとの声が見られます。
そこで、フィリプシアエとフィリプシオイデスを入手することが出来ましたので、紹介したいと思います。

フィリプシアエ
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フィリプシアエ Euphorbia phillipsiae
1903年にEuphorbia phillipsiaeとして登録されました。ソマリア原産。ただし、1911年に同じ種類のものを新種のEuphorbia golisanaとして報告されました。しかし、これはフィリプシアエと同種であることが確認されたため、先に命名された学名が優先されますから、フィリプシアエが正式名称です。
ゴリシアナの名前で売られていますが、これはゴリサナから来た読み間違いでしょう。フィリプシアエの名前で統一しないと、混乱が広がったままになってしまいます。

フィリプシオイデス
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フィリプシオイデス Euphorbia phillipsioides
こちらは、フィリプシオイデスと呼ばれる多肉ユーフォルビアで、フィリプシアエと同様にソマリア原産です。ただ、原産地のソマリアでも、フィリプシアエと混同されてきたようです。1992年にEuphorbia phillipsioidesとして正式に報告されて、はじめてフィリプシアエとフィリプシオイデスが別種と認定されるに至りました。ちなみに、学名の語尾の「-oides」は「~に似た」という意味ですから、この場合フィリプシオイデスとは「フィリプシアエに似た」という意味になります。

フィリプシアエとフィリプシオイデスの違い
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フィリプシオイデス(左)とフィリプシアエ(右)
フィリプシアエとフィリプシオイデス、どちらもソマリア原産で名前も似ています。二本のトゲが下向きにつく特徴も同じです。
しかし、トゲの色はフィリプシアエは深い赤色、フィリプシオイデスは白色です。花はフィリプシアエは黄色で開いた形、フィリプシオイデスはクリーム色で筒形です。
似ていますが、違いもはっきりしています。私の記事が、国内の混乱状態が収まる一助となるといいのですが…


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