柱状ユーフォルビアは間違えやすい
柱状ユーフォルビアには、斑が入るものがあります。ネットで画像を検索していると、斑が入っているか入っていないかで種類を判別していることが多いようです。しかし、私の見たところ、名前が間違っていることが多いように感じます。
実はこの柱状ユーフォルビアは、同じ種類でも斑が入っていたりいなかったりしているのです。つまり、同じ斑があっても別種かもしれないので注意が必要です。斑の有無で識別しないようにしないと間違えてしまいます。
識別のポイントは、稜の数、断面の形、トゲのつきかた、幹の生長の仕方です。

ポイント
1,稜の数は生長により変わるので、生長しきった枝を基準とします。
2, 断面の形は、例えば稜が4つの場合、四角の場合と十字形があります。重要なポイントです。
3, トゲのつきかたは、真っ直ぐ一直線に並ぶものと、波打つ様にズレながらつくものがあります。
4, 幹の生長の仕方は、生長によりくびれながらか、真っ直ぐ寸胴か、はっきりとした違いがあります。
※特徴は小苗の内ははっきりしない場合もあります。

種類
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・グランデイアラタ Euphorbia grandialata
短く強いトゲが2本、直線的につく。幹はくびれながら伸びる。断面は十字。花は黄緑色。

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・瑠璃塔 Euphorbia cooperi
短く強いトゲが2本、直線的につく。幹はくびれながら伸びる。断面は星形で、6稜をこえる。花は黄緑色。

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・キリン冠 Euphorbia grandicornis
強いやや長いトゲが2本、互い違いにうねる様につく。幹はくびれながら伸びる。幹の断面は十字形。新しい枝は3稜だが、やがて4稜。花は黄緑色。

・トリアングラリス Euphorbia triangularis
著しい情報の混乱が見られ、沖天柱、キリン冠、グランデイアラタなどと、ネットでも画像が入り交じっている。大纒と呼ばれることもあるが、Euphorbia nyikae v. neovolkensiiを大纒と呼ぶことがあり混同される。
強いやや長いトゲが2本、互い違いにうねる様につく。幹はくびれながら伸びる。幹の断面は三菱形。稜は3つなので注意。花は黄緑色。

・水晶閣 Euphorbia nyikae
強いトゲは非常に長く2本、互い違いにうねる様につく。幹はくびれながら伸びる。幹の断面は三菱形。花は赤い。

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・リットニアナ Euphorbia × lyttoniana
トゲはほぼない。幹は真っ直ぐ育つ。幹の断面は四角形から五角形。プセウドカクタスの品種とされることが多いが、おそらく交配種。

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・春駒 Euphorbia pseudocactus
やや強いトゲは2本、直線的に並ぶ。幹はややくびれるか、直線的。幹の断面は四角形だが、辺はややへこむ。花は黄色。
トゲが強くうねるキリン冠と混同される。

それでも情報不足は否めない
上記7種類はよく混同されがちですが、間違いやすい種類はあと10種類くらいあります。
少しずつ情報を収集中です。いずれ、アップデートしたいと考えています。また、実際に現物も集め始めております。


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