縮れた暗色の葉と茎が特徴のマダガスカル原産の花キリン、チビ花キリン(Euphorbia decaryi)の生長記録です。

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2020年2月、購入

ホムセン多肉、しかも2月だったのですけれども、根がしっかりしている様子なので購入しました。水を遣らないでカラカラにしておいてくれたのが、寒さと多湿による腐敗に陥らず、逆によかったみたいです。一般的に、多肉ユーフォルビアは根が細いので、冬でも最低限の水遣りをしないと、根が干からびて死んでしまいます。しかし、チビ花キリンは、太い根が沢山あるので耐えられたのかもしれません。そう言えば土がえらく減っていましたね。それでも耐えるくらい強いのでしょう。
本来、チビ花キリンは根元に太い塊根があるはずですけど、この株にはありません。要するに挿し木株なんですね。太い塊根は種から育てた実生株の特徴です。しかし、出回っているチビ花キリンのほとんどは挿し木株みたいです。

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2021年12月

春に植え替えて、余分な枝をカットしました。思いの外、生長が早くどうしても密になってしまいます。こんな調子でトリミングしていると、挿し穂が沢山出来るわけです。挿し木で増やされている理由がわかった気がします。
チビ花キリンの仲間には、
筒葉チビ花キリン(Euphorbia cylindrifolia)、
アンボボンベンシス(Euphorbia ambovombensis)、
トゥレアレンシス(Euphorbia tulearensis)
がありますが、基本的に生長は遅くチビ花キリンほど丈夫ではない気がします。挿し木に向いているのは、やはりチビ花キリンくらいなものでしょう。
チビ花キリンは挿し木株では太い塊根を作るのは難しいでしょう。しかし、年数を経て徐々に太くなるはずです。生長は早いので、いつか実生株の様にはなりませんが多少は見られる塊根が出来るかもしれませんね。


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