ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

アデニア・グラウカ(Adenia glauca)は、トケイソウ科のコーデックスです。幻蝶カズラの園芸名があります。葉の形を蝶に見立てているのかもしれませんが、私にはヤモリの手の形に見えます。
アデニア・グラウカは南アフリカ原産で、枝はつる性となり長く伸びます。
私は500円玉くらいの小苗を入手して10年?くらいですが、塊茎の生長はゆっくりです。

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2020年11月。塊茎。これでもずいぶん大きくなってます。

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ツルはあまり伸びませんでした。

今までは室内栽培だったのですが、去年はよかれと思って外に出したら、塊茎が少し日焼けしてしまいました。そこで、玄関の窓の部分で育ててみました。

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2021年11月。夜に見るとおしゃれ

つるは真っ直ぐ育たず垂れてしまうので、つるが伸びるたびにテープでガラスに枝を接着しました。
結局、11月頃には、私の背丈を超す高さまで育ちました。
アデニアの仲間は寒さに大変弱いので、12月に玄関から自室に移動しました。つるが長過ぎて邪魔なので、大胆にカットしました。なんとなく、休眠すると思っていたのですが、新しいつるが伸びてきてしまいました。もう12月なので、そのうち生長は止まってしまうと思いますが…

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意外にも冬に新しいつるが出ました。

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2022年6月。玄関に移動しました。

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ツルを伸ばしたお陰か、塊茎が一回り大きくなった気がします。去年の日焼け跡はすっかり消えて、美しい緑色を取り戻しました。アデニア・グラウカはツルは徒長しても塊茎は徒長しないので、塊茎の日焼け防止とツルを伸ばすために軟光線で育てます。強光線だとツルもあまり伸びなかったりします。

アデニア・グラウカの学名は1892年に命名されたAdenia glauca Schinzです。異名として同じく1892年に命名されたModecca glauca Schinzがありますが、なぜ同じ年に同じ命名者によって別の属に命名されているのか不思議です。
 それぞれの属について調べてみると、Modecca Lam.は1797年、Adenia Forssk.は1775年に命名されているようです。正確にはわかりませんが、おそらくはModeccaとして命名されたものの、命名年の早いAdeniaが正当な属名となったため、Adeniaとして訂正されたのではないでしょうか。
ちなみにアデニア属はおおよそ100種類程度はある感じですね。1種類ずつ詳細を確認すれば正確な種数はわかりますが、さすがに手間がかかりすぎるため調べていません。
Schinzはスイスの植物学者・探検家であるHans Schinzのことです。Schinzは当時ドイツ領だった南西アフリカで調査と探検を行いました。
アデニア属の命名者であるForssk.は、フィンランドの探検家・東洋学者・博物学者である
Peter Forsskålのことです。なんでもForsskålはCarl von Linneの使徒なんだそうです。Forsskålはイエメンでの調査中、マラリアで亡くなったそうです。31歳のことでした。




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最近、というかここ数ヶ月、ハウォルチアを集めています。まあ実際にはハウォルチオプシスばかりですが。何故か好きなんですよね、硬葉系ハウォルチア。
そうなるとですね、ハウォルチアやアロエに近縁なアストロロバもなんだかんだで気になって来るわけです。しかし、気になってはじめて気付いたのですが、アストロロバはまず園芸店で見ないですね。ですから、2022年の春のサボテン・多肉植物のビッグバザールでは、アストロロバに注目して探してました。そんな中、見つけたのがアストロロバ・ハリーという名札が付いた多肉植物で、猛烈な勢いでゲットしました。結局、目を皿のようにして探して、アストロロバは3鉢しか見つけられませんでしたけど…


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"アストロロバ・ハリー"
大柄でダイナミックな感じのアストロロバです。
図鑑で見るハリーは白くてきれいですが、私の入手個体はすごく緑。


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今は植え替えて戸外栽培していますが、赤く色づいています。これは、日照が強い証拠です。やはり、ハウォルチアに近いので強光線にあまり強くないといわれますが、それでも日焼けしない限界まで日に当てています。しかし、よく日に当てていたらやや緑色が薄れてハリーらしい白みが出てきたようにも見えます。日照が足りていなかっただけなのでしょうか?

ここからが本題です。
実は"アストロロバ・ハリー"は調べても出てこない、学術的に認められていない学名です。よくよく調べてみると、学術的にはアストロロバ・スピラリスが正式な学名でした。しかし、スピラリスはどうやらバリエーションが豊富らしく見た目がかなり
異なります。系統ごとに、様々な学名がつけられてきた複雑な経緯があることがわかりました。


スピラリスの学名は1947年に命名されたAstroloba spiralis (L.) Uitewaalです。スピラリスの名前は最初は1753年に命名されたAloe spiralis L.でしたが、1809年にはHaworthia spiralis (L.) Duval、1880年のApicra spiralis (L.) Bakerとされ、1947年にアストロロバとなりました。2013年にはTulista spiralis (L.) G.D.Rowleyとする意見もありましたが現在は認められていません。
また、スピラリスの最初の命名者はL.、つまりはCarl von Linneです。しかし、同じ学名をつけた学者もいましたが、当然ながら認められていません。1804年に命名された
Aloe spiralis Haw.、1811年に命名されたApicra spiralis Willd.です。

スピラリス系だけではなく、スピレラ系の学名(異名)もあります。1812年に命名されたHaworthia spirella Haw.、1817年のAloe spirella (Haw.) Salm-Dyck、1819年のApicra spirella Willd. ex. Haw.があります。しかし、スピレラ系は古い学名で、アストロロバとしては提唱されていません。それ以前にスピラリス系に統一されました。スピレラはスピラリスと外見的にはほぼ同一です。

ペンタゴナ系もあります。1804年に命名された
Aloe pentagona Haw.、1811年に命名されたApicra pentagona (Haw.) Willd.、1812年に命名されたHaworthia pentagona (Haw.) Haw.、1947年に命名されたAstroloba pentagona (Haw.) Uitewaalの系統です。
ちなみに、私の入手した"ハリー"は、
Astroloba hallii nom. nud.です。この"nom. nud."は「裸名」と言われ、学術的に認められていない正当に発表や記載がなされていない、いわゆるなんちゃって学名、というか学名ではなく「学名風」なだけのあだ名みたいなものらしいです。アストロロバ・ハリーはペンタゴナ系と同一とされているようです。他にも、1783年に命名されたAloe cylindracea Lam.はペンタゴナのことらしいです。
ペンタゴナは大型で、一見してスピラリスとは似ていません。また、ハリーはペンタゴナの白みが強い個体につけられた園芸名みたいなものなのかもしれません。ペンタゴナとハリーは色意外はよく似ています。

最後にグウェネアナ=インブリカタ系。1971年に命名されたHaworthia gweneana Parrの系統です。グウェネアナは1804年に命名されたAloe imbricata Haw.の系統と同一とされます。インブリカタは1811年にはApicra imbricata (Haw.) Willd.、1812年にはHaworthia imbricata (Haw.) Haw.となりました。しかし、このグウェネアナ=インブリカタ系は現在では学術的に認められず、使用されていない学名です。

さて、Astroloba spiralisの学名の変遷を見てきましたが、図鑑ではどう扱われているのでしょうか。

まずはグランカクタスのオーナーである佐藤勉さんの「世界の多肉植物3070種」から。この本ではAstroloba halliiとAstroloba spiralisが記載されています。ハリーは大型で白みがあり、スピラリスは細長くスッキリして縦長で緑色です。


お次は今年出版された、「決定版 多肉植物図鑑」。こちらは、サボテン・多肉植物のビッグバザールでお馴染みのJ.A.C.S.A代表の小林浩さんが監修しています。こちらの本では、Astroloba spirellaとAstroloba halliiが記載されています。スピレラは縦長でAstroloba spiralisと同じように見えます。対するハリーはやはり大型で白みが強いものです。ちなみに、スピレラは学術的に記載されたのはHaworthia spirellaなので、アストロロバとして正式に記載されたことはありません。ですから、もしアストロロバとするならば、Astroloba spirella nom. nud.とするべきかもしれません。

まあ、このようにAstroloba spiralisについては、やや混乱が見られます。まとめてみましょう。
外見的特徴から見た場合、Astroloba spiralisAstroloba pentagona系があります。スピラリス系は細長く縦長に育ち、淡い緑色ですスピレラも同じ系統です。
Astroloba pentagona系は大型です。ハリーはペンタゴナの色が白みがかるタイプを表す俗称で、ペンタゴナの変異幅の中に含まれるものでしょう。しかし、ハリーにしろペンタゴナにしろ、学術的にはスピラリスと同一種とされます
では、外見上の違いをどう表現すればいいのでしょうか。これは、実際に外見的特徴は異なりますから、趣味家や生産者、販売店があくまで園芸上の区分として、スピラリス、ペンタゴナ、ハリーとタイプごとに呼称する分には問題はないでしょう。逆にタイプごとに区分けされないと、あまりに大雑把で混乱してしまうでしょう。
本質的な疑問として、外見が異なりにもかかわらず、同種とするのは何故かという疑問が湧きます。しかし、ハウォルチアにせよハウォルチオプシスやガステリアでも、産地や採取された個体ごとの外見上の違いはかなり大きいものです。それこそ別種に見えるものも、多く存在します。ですから、外見上の違いだけを問題とするわけにはいかないのです。それこそ、亜種subsp.や変種var.、最低でも品種cv.(正式には使われない)で分けてくれたほうが、わかりやすくて良いのですがね。現在、そのようにはなっていないことは残念なことです。誰か情熱的な研究者が研究してくれたら嬉しいのですが…

以上、長々と語ってきたわけですが、これらはあくまで現在の研究レベルを示したに過ぎません。今後、研究の進展によりガラリと分類が変わる可能性もあるのです。しかし、それもまた一つの楽しみです。これからの分類のあり方に注視して行きたいものです。

※購入時のラベルには"アストロロバ・ハリー"とカタカナ表記でした。私はこれをAstroloba halliiと判断したわけですが、まさかAstroloba herreiを"ハリー"って読んだなんてことないですよね?
というのも、A. spiralisとA. herreiは似ていてよく混同されるとか、葉で見分け方はあるが不確実だとか、割りと不穏な事が書いてあります。
最終的な見分け方は花だそうです。A. spiralisの花はスリムでシワがより、A. herreiの花は膨らんだように丸みがあります。というわけで花が咲けばわかるので、不安なので早く花咲かないかなぁ。




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ダシリリオン属 Dasylirionは、キジカクシ科のスズラン亜科の植物です。トックリランやノリナ、サンスベリアに近い仲間です。
生長すると太いソテツの様な渋い幹から、細長い葉が沢山伸びて独特の姿となります。

そんなダシリリオンですが、たまたまダシリリオンの一種であるロンギシマムを入手しました。

ダシリリオン自体が一般的ではありませんが、ロンギシマムはその中でもまだ流通しているほうです。他の種類は入手できないだろうと思っていたのですが、春のサボテン・多肉植物のビッグバザールで、ダシリリオンを2種類見かけて仰天しました。
そこで、ダシリリオンは何種類あるのかを調べてみました。以前、ダシリリオン・ロンギシマムを入手したときに調べた限りでは11種類を確認しましたが、詳しく調べると学術的に認められているダシリリオンは26種類ありました。まあ、議論はありますし、今後変更はあるかもしれませんが。
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Dasylirion longissimum

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Dasylirion berlandieri

ダシリリオン属は1838年に、ドイツの植物学者であるJoseph Gerhard Zuccariniが創設しました。この時に、はじめてダシリリオン属とされたのはYucca serratifoliaでした。Yucca serratifoliaの学名は1830年の命名ですから、命名後わずか8年でユッカ属ではないとZuccariniは気が付いたということになります。
正式な学名だけではなく、異名や旧名も併記していきます。

1, Dasylirion acrotrichum (Schielde) Zucc., 1843
アクロトリクムは異名が多いようです。このアクロトリクムという種小名は、1829年に命名されたYucca acrotricha Schieldeから来ているようです。さらには、1840年にはRoulinia acrotricha (Schielde) Brongn.とする意見もあったようです。
さらに、1840年に命名されたRoulinia gracilis Brongn.は、1845年にはDasylirion gracile (Brongn.) Zucc.とされましたが、現在ではアクロトリクムと同種であるとして認められていません。1880年にはBarbacenia gracilis (Brongn.) Bakerとする意見もありました。
さらに、1911年に命名されたDasylirion robustum Gorl. ex Trel.は、やはりアクロトリクムと同種とされています。

2, Dasylirion berlandieri S.Watson, 1879

3, Dasylirion bromeliifolium Lem., 1846

4, Dasylirion cedrosanum Trel., 1911
1911年に命名されたDasylirion palmeri Trel.は、ケドゥロサヌムと同種とされています。

5, Dasylirion durangense Trel., 1911
D. wheeleriの変種であるとする意見もあります。1991年に命名されたDasylirion wheeleri var. durangense (Trel.) Laferr.ですが、現在では独立種とされています。

6, Dasylirion filiforme, 1895
フィリフォルメはあまり情報がありません。やや不確実かもしれません。
 
7, Dasylirion gentryi Bogler, 1998

8, Dasylirion glaucophyllum Hook., 1858
異名として、1872年に命名されたDasylirion glaucum Carriere、1872年に命名されたDasylirion serratifolium Baker、1889年に命名されたBonapartea glauca (Carriere) W.Watsonがあります。

9, Dasylirion juncaefolium hort. ex W.Watson, 1889

10, Dasylirion leiophyllum Engelm. ex Trel., 1911
異名として、1943年に命名されたDasylirion heteracanthium I.M.Johnst、Dasylirion stewartii I.M.Johnstがあります。


11, Dasylirion longissimum Lem., 1856

12, Dasylirion longistylum J.F.Macbr., 1918

13, Dasylirion lucidum Rose, 1906

14, Dasylirion micropterum Villarreal,A.E.Estrada & Encina, 2016

15, Dasylirion miquihuanense Bogler, 1998

16, Dasylirion occidentalis Bogler ex Hochstatter, 2011

17, Dasylirion palaciosii Rzed., 1955

18, Dasylirion parryanum Trel., 1911
1879年に命名されたDasylirion acrotrichum var. parryanum (Trel.) Boglerから独立しました。

19, Dasylirion quadrangulatum S.Watson, 1879
異名として、1906年に命名されたDasylirion juncifolium Rehneltがあります。

20, Dasylirion sereke Bogler, 1998

21, Dasylirion serratifolium (Karw. ex Schult & Schult.f.) Zucc., 1838
1830年に命名されたYucca serratifolia Karw. ex Schult. & Schult.f.という旧名があります。また、1840年に命名されたRoulinia serratifolia (Karw. ex Schult. & Schult.f.) Brongn.がありますが認められていません。

22, Dasylirion simplex Trel., 1911

23, Dasylirion texanum Scheele, 1850

24, Dasylirion treleasei (Bogler) Hochstatter, 2011
1998年に命名されたDasylirion longissimum var. treleasei Bogler から独立しました。

25, Dasylirion viridiflorum Graessner, 1937

26, Dasylirion wheeleri S.Watson ex Rothr., 1878






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墨キリン(Euphorbia canariensis)は、多肉ユーフォルビアでは珍しいスペインのカナリア諸島原産。
多肉ユーフォルビアは南アフリカ、マダガスカル原産のものが多く、それ以外だとモザンビーク、タンザニア、ケニア、ソマリア、エチオピアとインド洋側の原産が基本で、大西洋側はあまりありません。モロッコ原産の大正キリン(Euphorbia officinarum=Euphorbia echinus)と墨キリンは普及種ですが、多肉ユーフォルビアの分布域では珍しいと言えます。


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2020年2月、購入。
初めて行った鶴仙園(池袋店)で購入しました。ホムセン多肉に慣れていたので、冬でも完全に管理されて状態の良い株ばかりで驚いた記憶があります。


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2021年12月。
2年近く育てて上の様に、整然と真っ直ぐ伸びました。暖かいと冬でも生長します。しかし、鉢が小さいなぁ…


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冬に出た新しいトゲ
11月に室内に取り込みましたが、12月になっても生長して新しいトゲが出来ています。アメリカのハーディネス・ゾーンであるUSDAゾーン は9~12らしいので、要するにマイナス6.9℃まで耐えられるはずですが、冒険はしない主義なので私は冬は室内です。過去に様々な多肉植物で手痛い失敗をしてきたもので…

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鉢が小さすぎてバランスが悪いので、2022年5月初めに植え替えました。今までは左の鉢に植えてあったわけで、よくもまあ倒れなかったこと。次の植え替えではバランスを考えて、重い焼き鉢である朱泥鉢ですかね。

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美しい新トゲ。渋い肌色との調和が見所。

墨キリンの学名は1753年に命名されたEuphorbia canariensis L.です。L.はスウェーデンの博物学者・生物学者・植物学者のCarl von Linneのことです。現在の二名式学名は1753年にリンネが「Species Plantarum」を出版し提唱しました。ですから、その1753年に命名されたユーフォルビア属、そして墨キリンは実に由緒正しき学名なのです。
ちなみに1788年に命名された
Euphorbia tribulioides Lam.がありますが、現在学術的には認められていません。また、1838年に命名されたTorfasadis canariensis (L.) Raf.、1882年に命名されたTithymalus canariensis (L.) H.Karst.も知られていますが、現在は存在しない属名です。

原産地では高さ3~4m、分岐して150本をこえる枝を出すそうですが、栽培状態だとどうなんでしょうか? 今のところ枝分かれする気配はありませんが…
墨キリンはカナリア諸島の溶岩の斜面に生えるだけあって、乾燥に強い上、なんと耐塩性があるそうです。なんでも、カナリア諸島では墨キリンを乾燥させて薪にしていたと言いますが、有毒のユーフォルビア燃やして大丈夫なんですかね?
そういえば、テレビでカナリア諸島について放映してましたけど、日本の遠洋マグロ漁船がカナリア諸島までいくそうです。日本の漁師たちも、巨大な墨キリンが斜面に生える不思議な光景を見てるんでしょうね。うらやましい限りです。観光地としても有名らしいので、一度行ってみたいものですね。



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昨日の続きです。
ハウォルチアとガステリアについて。まあ、ガステリアは勉強中であまり手持ちはないのですが…

③ハウォルチア属 Haworthia
ハウォルチア属は1809年に命名された
Haworthia Duvalです。Duvalはフランスの植物学者のHenri August Duvalのことです。Duvalはハウォルチアとガステリアの創設者です。ハウォルチアはイギリスの植物学者・昆虫学者・甲殻類学者のAdrian Hardy Haworthに対する献名です。
ハウォルチア属から分かれた属は以下の通り。

1809年 Haworthia Duval
1840年 
Tulista Raf.
2013年 Haworthiopsis G.D.Rowley

Raf.はオスマン帝国生まれでアメリカで活動した独学で多くの動植物を命名したConstantine Samuel Rafinesqueのことです。ハウォルチオプシスを命名したG.D.Rowleyはサボテン・多肉植物を専門とする、イギリスの植物学者で作家であるGordon Dougles Rowleyです。Rowleyは2013年にハウォルチアからハウォルチオプシスとツリスタを分けましたが、Rafinesqueが命名されたものの認められなかったツリスタを復活させました。

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Haworthia arachnoidea (L.) Duval

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Tulista pumila (L.) G.D.Rowley

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Haworthiopsis tessellata
           
    (Haw.) G.D.Rowley


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Tulista marginata (Lam.) G.D.Rowley

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Haworthiopsis viscosa 
               (L.) Gildenh. & Klopper

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Haworthiopsis fasciata
          (Willd.) G.D.Rowley DMC05265


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Haworthiopsis scabra var. starkiana
               
(Poelln.) G.D.Rowley

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Haworthia herbacea (Mill.) Stern

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Haworthiopsis koelmaniorum
       
(
Oberm. & D.S.Hardy) Boatwr. & J.C.Manning

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Haworthiopsis glauca var. herrei RIB0217

④ガステリア属 Gasteria
ガステリア属は1809年に命名された
Gasteria Duvalです。ガステリアはギリシャ語の胃Gasterに由来しますが、ガステリアの花の形が胃の様に見えるからです。

1809年 Gasteria Duval

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ガステリアの胃の様な形の花

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Gasteria baylissiana Rauh

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Gasteria carinata (Mill.) Duval

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Gasteria nitida
      var. armstrongii 
(Schönland) van Jaarsv.
                                                     GM07c-5

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狗奴子キリン、あるいは巌流島と呼ばれている多肉ユーフォルビアですが、あまり使われていない名前です。学名から来ている「クンチー」の名前のほうが一般的かもしれません。ちなみに「狗奴子」は「くなこ」読むみたいですが、意味はよくわかりません。魏志倭人伝に出てくる「狗奴国」から来ているような気もしますが、じゃあなんで狗奴国にちなんだのかと言われると、さすがに返答に窮しますけど。
地上は多肉質の枝が沢山出ますが、地下には太く白い根があります。鑑賞のために根が見える様に、少し浅植えして育てられます。
クンチーは南アフリカ、モザンビーク、スワジランド原産です。


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2020年1月、購入時の写真。枝は少な目。
某横浜の温室持ちの大型ホムセンで購入。あそこの古い多肉は死にかけばっかりで、ネジラミとカイガラムシが蔓延してます。当時は物珍しさに通ってましたが、今にして思うと我ながらアホでしたね。
あと、そこで買った珍しいアロエがアロエダニに感染していたようで、育てていたアロエにも感染して20種類くらいお亡くなりになるという恐怖体験があったので、行かなくなりました。まあ、今はどうなっているかわかりませんが…


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2022年2月、だいぶ枝が増えました。購入時に同じ鉢に植え替えてます。

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大根のような太い根が出ます。

クンチーを育てている人のブログを見ると、強光に当てると真っ赤になるとあります。しかし、私の育てているクンチーは、真夏に遮光しないで育てても、ほとんど赤くなりません。何故かは良くわかりません。
また、乾かし気味で締めて育てていますから、枝の伸びは良くありません。しかし、根の伸びは良いので根詰まり気味です。今年は植え替えしなくちゃ…、ということで2年振りに引っこ抜いて見ました。

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2022年5月。
塊根がえらく太ってました。地上部分はあまり伸びないのに、すごいですね。特に右の1本は鉢底に当たって曲がってしまいました。
枝が伸びないのに塊根が太るのは、もしかしたら冬でも植物用ライトを当てて、ミニ扇風機で強制的に乾かしているせいかもしれません。光合成の養分が全て塊根に行ったのでしょうか。


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植え替え後。縦長の鉢に植えたのですが、そのうちまた鉢底に塊根が当たりそうなので、塊根を出しました。塊根をカットする人もいるみたいですが、心情的に切りたくない…

クンチーの育て方は無遮光で雨に当てないで、週1回の水やりだけ。他にはなにもしません。いやあ、楽チンでいいですね。
と言いたい所ですが、逆にクンチーが、というよりは多肉ユーフォルビアは冬の管理の方が重要です。サボテンなどは断水することにより、耐寒性が大幅にアップしますが、多肉ユーフォルビアは断水すると根をやられてしまいます。私も経験があるのですが、枯れはしませんがほぼ生長が止まり新根も伸びずという状態になります。ですから、ユーフォルビアは断水で耐寒性アップ作戦はあまり期待できません。2週間に1回は水をやりたいところですが、冬は室内とはいえ気温は低く、空気の流れがないので中々鉢の水分が乾きません。特に塊根性の多肉植物は長期間の低温多湿で腐りやすくなります。ですから、私はミニ扇風機をタイマーに接続して、1日8時間くらい風を当てています。この場合、水やりから数日で鉢が乾きますから、根腐れのリスクは大幅に減らすことが可能です。

学名はEuphorbia knuthii Paxです。1904年にPax、つまりはFerdinand Albin Paxが命名しました。Paxはドイツの植物学者で、エングラーの分類体系で著名なHeinrich Gustav Adolf Engleと植物分類学に関する研究書を執筆しています。


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私のメイン多肉植物であるユーフォルビアについて、その学名の命名者を調べてみたりしました。多肉ユーフォルビアと同様に、ハウォルチアやアロエの仲間はアフリカ原産なので、命名者も古いものは重なる部分があります。
そこで、最近気になって集めているアロエ類についても、学名の命名者を調べて見ようということになりました。ここで言うアロエ類とは、アロエ属Aloe・ハウォルチア属Haworthia・ガステリア属Gasteria・アストロロバ属Astrolobaのことです。これらは遺伝子解析の結果から、近縁なグループと認められました。
さらに言うと、アロエ属Aloeとハウォルチア属Haworthiaは細分化されて、それぞれの属の近縁性も再編されています。アロエ属Aloeは、アロエ属Aloe、アロイデンドロン属Aloidendron、アロイアンペロス属Aloiampelos、ゴニアロエ属Gonialoe、アリスタロエ属Aristaloe、クマラ属Kumaraに分けられました。ハウォルチア属Haworthiaも、ハウォルチア属Haworthiaとハウォルチオプシス属Haworthiopsis、さらにツリスタ属Tulistaに分けられました。よって、これにガステリア属Gasteriaとアストロロバ属Astrolobaを含めた11属がアロエ類のメンバーということになります。

アロエ類の系統図
┏Aloidendron属
┃    ┏Kumara属
┃┏┃
┗┃┗Haworthia属
    ┃┏Aloiampelos属
    ┗┃┏Aloe属
        ┗┃    ┏Astroloba属
            ┃┏┃┏  Aristaloe属
            ┃┃┗┃┏Gonialoe属
            ┗┃    ┗┃
                ┃        ┗Tulista属
                ┃┏Haworthiopsis属
                ┗┃
                    ┗Gasteria属


①アロエ属 Aloe
アロエ属は1753年に命名された
Aloe L.です。LはスウェーデンのCarl von Linneのことです。現在の二名式学名は1753年にリンネが「Species Plantarum」を出版し提唱しました。ですから、その1753年に命名されたアロエ属は実に由緒正しき属名と言えます。
アロエ属から分かれた属の命名年と命名者は以下の通り。クマラ属Kumaraだけ命名が古いのですが、これはアロエ属が解体された時に、過去に命名されて認められなかった属であるクマラ属Kumaraを引っ張り出してきたからです。

1753年 Aloe L.
1786年 
Kumara Medik.
2013年 Aloidendron (A.Berger)
                       Klopper & Gideon F.Sm.

              Aloiampelos
                       Klopper & Gideon F.Sm.
2014年 Gonialoe (Baker) 
                        Boatwr. & J.C.Manning

              Aristaloe Boatwr. & J.C.Manning

新しく別れた属に所属する種は、すべて新しく命名され直されました。ですから、命名者もそれぞれの属の創設者になっているため、単純でやや面白みがありません。

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Aloe arborescens Mill.

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Gonialoe variegata
          (L.) Boatwr. & J.C.Manning


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Aloiampelos striatula 
        (Haw.) Klopper & Gideon F.Sm. 

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Aloidendron dichotomum
          (Masson) Klopper & Gideon F.Sm.


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Kumara pulicatilis (L.) G.D.Rowley

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Aloe parvula (A.Berger) P.V.Heath

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Aloe polyphylla Pillans

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Aristaloe aristata
         (Haw.) Boatwr. & J.C.Manning


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Aloe erinacea D.S.Hardy

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Aloe humilis (L.) Mill. 

②アストロロバ属 Astroloba
アストロロバ属は1947年に命名された
Astroloba Uitewaalです。Uitewaalはオランダの植物学者である、Adrian Joseph Antoon Uitewaalのことです。アストロロバ自体がアロエだったりハウォルチアだったりハウォルチオプシスだったりしたため、基本的にはアストロロバ属創設者のUitewaalが命名者となっています。

1947年 Astroloba Uitewaal

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Astroloba rubriflora
       (L.Bolus) Gideon F.Sm. & J.C.Manning


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Astroloba spiralis (L.) Uitewaal

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Astroloba foliolosa (Haw.) Uitewaal


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ユーフォルビアは傷付いたりすると、白い乳液をだします。この乳液は毒性があるので気を付けましょうというのは、ユーフォルビア栽培の基本情報です。
そんなユーフォルビアの中でも、その毒性が高いことで有名な2種類を紹介します。

①矢毒キリン
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2020年2月、鶴仙園にて購入。

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2020年5月。美しい新トゲ。

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大分生長しました。

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矢毒キリン Euphorbia virosa

矢毒キリンは、アンゴラ、ナミビア、南アフリカ原産で、アフリカのサン族が矢じりに塗って狩りをしたと言われております。だから矢毒キリンという名前なわけですが、ただ本当に矢毒に使われたのかどうかは、いまいちわかりません。毒性が強いのは本当のようです。
八大竜王という名前もあるそうですが、なぜ八大竜王なのかよくわかりませんが。

野生動物は基本的に矢毒キリンを食べないそうですが、クロサイだけは食べるらしいです。すごいなクロサイ。また、矢毒キリンの花の蜜を求めて蜂がよく来るそうで、その蜂蜜は当然ながら毒があり、口にすると口内や喉が焼ける様に痛むらしいです。まあ、日本でも蜂が野生のトリカブトの蜜を集めて…、なんてこともあるそうですから、さもありなんですね。
英語名はPoison Tree(毒の木)、あるいはPoisonous spurge(有毒のトウダイグサ)。割りと直球な名前で面白いですが、やはり海外でも毒性の高さは有名なんですね。

矢毒キリンの育て方は、かなり簡単。遮光しないで乾かしぎみに管理するだけです。雨には当てない方がいいかもしれません。柱状のユーフォルビアは生長が早いものが多いですが、矢毒キリンの生長は相対的にゆっくり。耐寒性はよくわかりません。私は戸外栽培する勇気がないので、冬は室内です。まあ、多肉ユーフォルビアは基本的に寒さに弱いので、冬は室内に取り込んだ方が安全でしょうね。

矢毒キリンの学名は1799年に命名されたEuphorbia virosa Willd.です。Willd.はドイツの植物学者・薬剤師・植物分類学者であるCarl Ludwig Willdenowのことです。Willdenowは植物地理学の創始者とされ、フンボルト海流やフンボルトペンギンでお馴染みのFriedrich von Humboldtの師なんだそうです。

②ポイゾニィ
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2021年10月、鶴仙園にて購入。

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2022年6月。
冬の間に葉は少しずつ落ちて、ついには坊主に。外に出しても動きがなかったのですが、ようやく新葉が出てきました。


ユーフォルビア・ポイゾニィは、ギニア~ナイジェリアまでの熱帯西アフリカが原産で、分布は不規則で局所的なんだとか。また、名前はpoison(毒)から来ている様に思えますが、植物学者のポアソン(Henri Louis Poisson)にちなんでつけられたということです。
ポイゾニィはユーフォルビアでも最強クラスの毒性を持つことで有名です。非常によく似たユニスピナ(Euphorbia unispina)、ベネニフィカ(Euphorbia venenifica)と合わせて、猛毒三兄弟と言われているとかいないとか。

その毒性にも関わらずアフリカでは有用植物として利用されており、乳液を集めて農薬として農家が使用するとか、家畜を囲む生け垣として利用するらしいです。毒性があって食べられないからこそ、生け垣になるというのも面白いですね。さらに、乳液を薬として利用するという話もありますが、猛毒なのに一体全体どうやって使っているのか気になります。
海外のWikiには、シナプス(神経の受容体)に結合して激しい痛みをもたらすとか、シナプスと乳液の成分が結合してシナプスが死滅するとか物騒なことが書いてありました。薬として利用するには、命懸けの様な気もしますが…
しかし、これだけ人に利用されているのなら、今の分布は本来の自然分布ではないかもしれませんね。ギニア湾沿いの国々に広く分布しておりますが、人から人へ伝播したのかも知れません。アフリカには遊牧民もいますから伝播も速そうです。さらに、あそこら辺は昔から交易も盛んな地域でしたから、文化の伝達もスムーズでしょう。

英語名はCandle Plant(ロウソクの植物)、Cylindrial Euphorbia(円筒状のユーフォルビア)。写真では茎はまだ短くて分かりにくいですが、白い木質の茎が特徴です。英語名もそれにちなんだものでしょう。

ポイゾニィの育て方はまだよくわかりませんが、まあ普通の多肉ユーフォルビアの育て方で行きます。私は基本的にユーフォルビアは無遮光栽培していますから、矢毒キリンに準ずることにします。

ポイゾニィの学名は1902年に命名されたEuphorbia poissonii Paxです。Paxはドイツの植物学者であるFerdinand Albin Paxのことです。

終わりに
そういえば、矢毒キリンもポイゾニィも鶴仙園(池袋の方)で購入しました。鶴仙園のブログを見て、ユーフォルビアが入荷したら休みの日に朝イチで買いに行きました。ユーフォルビアは大人気多肉ではないので、そんなに早く売れないとは思いつつ売れてしまわないか気が気じゃない感じでした。まあ、鶴仙園は回転が早いから油断するとあっという間に売れてしまうのが怖いところ。しかし、多肉植物の中でもユーフォルビアは、特に一期一会感が強いのでゲットできたことは実にラッキーでした。

ユーフォルビアの乳液は有毒なので、扱いにはやや気を付ける必要がありますが、基本的には乳液が付いたらすぐに洗い流すだとか、園芸用の手袋するだとかするだけで問題ありません。基本的に即効性の毒ではないし、乳液の付いた手で目をこすったり、傷口に乳液がついたりしなければ大丈夫。それほど神経質になる必要はありません。
しかし、矢毒キリンやポイゾニィは特に毒性が高いので、注意が必要でしょう。例えば紅彩閣なんかはトゲが柔らかいので、少し触れただけで乳液が出て始末に終えませんが。まあ、矢毒キリンはトゲも硬く基本的には乳液が出る場面には遭遇しないでしょうけど。もし、胴切りして丈を詰めるとかするならば、大量の乳液が出ますから、乳液が飛び散って目に入るといけませんから眼鏡やゴーグルをした方が安心です。
ポイゾニィは多肉質の葉がいずれ落ちますから、割りばしで回収するなどして、直接触れない様にします。私自身の経験では、多肉植物を移動したりしていると、他のユーフォルビアのトゲにポイゾニィの葉が触れて、傷がついて乳液が出ることがあるため要注意です。

こんな、脅す様な事を散々いっておいてなんですが、ユーフォルビア流行らないかなぁ。流行れば珍しい種類も入手しやすくなるんですけどね。実際、園芸店でも隅に追いやられ勝ちなので…


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ユーフォルビア・オベサは南アフリカ原産の、多肉植物です。サボテンのようでサボテンではない植物として有名です。最近では硬貨サイズの苗が園芸店に並ぶようになりました。

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Euphorbia obesa
オベサは若い内はやや扁平な球形ですが、やがて縦長に育ちます。このように木質化したオベサをオールドオベサと呼ぶらしいのですが、これは基本的にただの老化現象です。若い株の方のオベサの方がオベサらしさがあって美しいものですが、オールドオベサも貫禄があって良いものです。
ただし、あまり小さい内に老化現象が起きている株は、生長が鈍くなっている証拠ですから、根詰まりが起きているかもしれません。


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オベサはいかにもユーフォルビアらしい、目立たない緑色の花を条件が良ければ一年中咲かせます。しかし、多肉ユーフォルビアは、その多くの種類が雌雄異株なので通常は種は出来ません。オベサも同様で雌雄が揃っていないと種子は出来ません。ただし、オベサは非常に種子が大きいため、発芽率が良く、しかも生長が早く丈夫なので簡単に増やすことが出来ます。ですから、売っている1~2cmのオベサが数千円で売られているのは、さすがに高価過ぎるのではないかと思いますが…

オベサは非常に丈夫で、ある程度のサイズになれば氷点下にも耐えられます。しかし、オベサの冬の戸外栽培の最大の問題は水やりです。
多肉ユーフォルビアは冬でもある程度は水をやる必要があります。完全に断水すると根の動きが完全に止まってしまい、その後何年も生長しなくなったりします。だから、冬季に室内に取り込んで生長が止まった多肉ユーフォルビアでも、最低でも2週間に1回は水をあげます。
しかし、オベサは縦長になるくらい大きくなると鉢が大きくなりますから、なかなか乾きにくくなります。この冬の低温と多湿はオベサだけではなく、多肉ユーフォルビアに共通の弱点です。
私が育てていた初代のオベサは、これで根腐れを起こして枯れてしまいました。今のオベサは2代目ですが、苗のうちは冬は室内管理、ある程度大きくなってきたら冬でも霜除け程度としていました。しかし、さすがにこのサイズになると、そろそろ危ないので去年の冬は室内管理に戻しました。鉢の水分が無くなり乾ききったら、水をやるという管理方法です。部屋の温度によりますが、私の部屋では月に2~3回の水やりでした。

オベサの学名は1903年に命名されたEuphorbia obesa Hook.f.です。Hook.f.はイギリスの植物学者であるSir Joseph Dalton Hookerのことです。Hookerは南極やインドなどで調査を行い、植物標本を収集しました。進化論で知られるダーウィンの友人として知られており、資料の整理や情報提供をしたとされています。元々は自然選択説に対して批判的でしたが、ダーウィンが進化論を発表した時には、アカデミアで最初にダーウィンの自然選択説を支持したということです。
オベサには他に異名があり、1799年に命名されたEuphorbia cucumerina Willd.が知られています。また、オベサとは別種、あるいはオベサの亜種とされることもあるシンメトリカは、1941年にEuphorbia symmetrica A.C.White, R.A.Dyer & B.Sloaneと命名されました。1998年にはEuphorbia obesa subsp. symmetrica (A.C.White, R.A.Dyer & B.Sloane) G.D.Rowleyとする意見もありましたが、現在ではシンメトリカはオベサの品種とされているようです。

ここで一つ疑問が湧きます。学名にはルールがあり、先に命名された名前に優先権があります。命名された年はEuphorbia obesa1903年Euphorbia cucumerina1799年ですから、オベサの正式な学名はククメリナであるはずです。しかし、「The Warld Checklist of Vascular Plants」によると、正式な学名はEuphorbia obesaとされ、Euphorbia cucumerinaは異名と表記されています。これは一体どういうことなんでしょうか?
「A morphology based taxonomy revision of Euphorbia polygona species complex」(2013)によると、E. cucumerinaはドイツの植物学者であるCarl Ludwig Willdenowが、1781年12月から1784年6月までの2回の南アフリカ旅行中で作成されたメモとイラストのみで説明されました。E. cucumerinaは現在でも有効な種として引用されますが、結局のところその正体は不明です。Euphorbia cucumerinaとして採取あるいは撮影された個体は皆無で、記録は曖昧でスケッチから推測しか出来ません。要するによく分からないということです。一応は、Euphorbia obesaあるいはEuphorbia stellispinaのよく伸長した株ではないかという推測はされますが、それ以上のことは言えません。
ですから、その様な曖昧な情報だけで正式な学名とすることは出来ません。しかも、本当にE. obesaを指し示しているかすら怪しいとなると、命名が早くても正式な学名として採用するわけにはいかないというのは、正しいでしょう。
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Euphorbia stellispina
トゲは出たり出なかったりするので、トゲがないとオベサに似た雰囲気になるかもしれません。


さて、オベサについて少し調べて見ましたが、思いの外面白い情報がありました。オベサの様に珍しくもない、一般的なユーフォルビアであってもエピソードが満載となると、ユーフォルビアの収集と栽培も俄然楽しくなります。これからも、ユーフォルビアを楽しんでいきたいものです。


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マダガスカル原産のアロエ・ハウォルチオイデス(Aloe haworthioides)の花が咲きました。
ハウォルチオイデスは小型で華奢、トゲもなくて毛に覆われていて、アロエと言うよりも一見してハウォルチア(Haworthia, ハオルシア)と勘違いしそうになりますが、立派なアロエの仲間です。
2020年に購入。


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小さくて分かりにくいですが、一応咲いています

前から気にはなっていたのですが、ネット販売されているハウォルチオイデスにはアロエ・デスコイングシィ(Aloe descoingsii)との交配種が混在している様です。交配種は葉の幅が広く多肉で、アロエ感が強いのですぐに分かります。
交配種であると表示して販売するならまだしも、交配種をハウォルチオイデスとして販売するのは大問題です。偽物を掴まされない様に気を付けたいものです。


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Aloe haworthioides

ハウォルチオイデスは非常に丈夫で、弱々しい見た目に反して乾燥にも強いアロエです。マダガスカルでは完全に雨が降らない乾期がある地域に分布しますから、乾燥に強いのも納得です。逆にあまり頻繁に水をやると根腐れの原因にもなりますから、気を付けなければなりません。
ハウォルチアとは異なりそこはやはりアロエ、遮光なしの強光線にも耐えます。
ハウォルチオイデスはあまり耐霜性がないようですから、冬は室内栽培です。
ハウォルチオイデスは、根本から仔を次々と吹きます。あまり混むようなら株分けするか、面積のある鉢に植え替えします。


ハウォルチオイデスの学名は1887年に命名された、Aloe haworthioides Bakerです。
一見してアロエに見えないこともあり、アロエ属ではないという考え方もあります。1939年に命名されたAloinella haworthioides (Baker)  Lemee、1993年に命名されたLemeea haworthioides (Baker) P.V.Heathがありますが、現在学術的に認められている学名ではありません。
よって、ハウォルチオイデスは命名されて130年以上たった今もアロエ属の一員です。


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日本産のソテツがフラッシュしました。Zamia furfuraceaとDioon spinulosumに続いてのフラッシュです。しかし、海外産のソテツの方が早いとは…。


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5月28日。
フラッシュ開始。

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2022年6月4日
一気に新芽が伸びてきました。

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2022年6月12日
柔らかく美しい新葉。


日本産のソテツは九州が北限ですが、雪が降ることもある地域でも鑑賞用に植栽されます。ソテツの仲間は熱帯~亜熱帯気候に多いため、温帯域にも自生する日本のソテツはソテツの仲間でもトップクラスの耐寒性を持つと言えます。

ソテツの学名は1782年に命名されたCycas revoluta Thunb.です。thunbはスウェーデンのCarl Peter Thunbergのことです。ThunbergはCarl von Linneの弟子で、鎖国期の日本に滞在したことで有名です。
ソテツの異名は、1867年に命名されたCycas inermis Oudem.、1900年に命名されたCycas miquelii Warb.、1998年に命名されたEpicycas miquelii (Warb.) de Laub.が知られています。

過去に書いたソテツの記事はこちら。

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蘇鉄のすべて
栄 喜久元


海外ではコーデックスとして扱われている植物が、日本ではコーデックスとして扱われていなかったりします。その代表例がミラビリス・ヤラパです。

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ミラビリス・ヤラパ Mirabilis jalapa

ミラビリス・ヤラパとは何かというと、ただのオシロイバナのことです。実は地下に大きな塊根ができるため、海外ではコーデックスとして鑑賞されます。私は「世界の多肉植物3070種」の記載を見てはじめて知りました。日本ではあちこちに生えていて、勝手に増える帰化雑草ですから、わざわざ栽培するというのはなんとも不思議な気がします。原産地は熱帯アメリカのようですが、世界中の熱帯から温帯域に広がっています。
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しかし、こんなものでも売れるみたいですね。ネットでは、"ミラビリス・ヤラパ"の名前で1~2万円で売られていたりして驚きます。そこら辺に生えている大型のオシロイバナを掘り起こして売れば、大儲け出来そうですか…。まあ、実際のところ、オシロイバナの生長は早いので数年で見られる塊根になります。乾燥地の植物でもありませんし、多肉植物ではないので、普通の観葉植物とか野菜の土に植えて、肥料と水をドシドシやればぐんぐん巨大化します。根の生長が激しいので、毎年植え替えたほうが早く育ちます。私は丈夫なのをいいことに、何年も植え替えせずに、根詰まりで腐らせたりしましたが…

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オシロイバナは日本では一年草扱いです。しかし、道路脇にかなり繁って大きく育っているオシロイバナを見ますが、これは冬を越している様な気がします。もちろん葉や茎は冬に枯れますが、地下の塊根は枯れない株もあるのでしょう。やはり、種からではあれほどの急成長は難しいのではないでしょうか。とは言え、鉢に植えたオシロイバナを外で冬越しさせるのは、かなりリスキーです。地面に埋まっている方が、寒さの影響を受けにくくなります。
しかし、一般的に 鉢植えよりも地植えの方が育ちが良く、塊根の太りも良好です。また、塊根は亀甲竜の様に埋まっている方が早く大きくなるため、塊根が小さい内は地面に埋めて育てるのが良いでしょう。安全策を採るならば、冬は掘り起こして鉢に植えて室内管理した方がいいかもしれません。もちろん、最初から鉢植えで育てても良いのです。この場合、生長は遅くなりますが、オシロイバナは塊根の生長が早いので、鉢植えでも見られるようになります。私も鉢植えで、ゆっくり育てています。

そういえば、オシロイバナはMirabilis属ですが、この「ミラビリス」とは、「素晴らしい」という意味となります。「ミラビリス」は種小名で良くみますね。ネットで検索すると良くヒットするのは、Phyllanthus mirabilisみたいですが、一番有名なのはWelwitschia mirabilisでしょうか。まあ、意味が「素晴らしい」ですから、植物に限らず、様々な動植物の学名で使用されています。私はEchinarachnius mirabilisという学名のウニの仲間(スカシカシパン)の化石を思い出したりしました。
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Welwitschia mirabilis

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Echinarachnius mirabilis

オシロイバナの学名は、1753年に命名されたMirabilis jalapa L.です。異名は沢山あって、どうやら50以上ありそうです。基本的には属名の変更があったり、種を分けようとしたみたいですが、現在ではすべて認められておりません。代表的な異名をあげてみます。
カール・フォン・リンネの命名した正式学名Mirabilis jalapaは上記のように1753年ですが、1759年にやはりリンネがMirabilis dichotoma L.という学名を命名しています。これは、オシロイバナにも複数種あると考えたのでしょう。現在は認められていませんが、このMirabilis dichotomaは受け継がれます。1766年に命名されたJalapa dichotoma (L.) Crantzや、1802年に命名されたNyctago dichotoma (L.) D.C.です。Jalapa属やNyctago属は現在使用されていない属名ですが、Nyctago属はMirabilis jalapaから来ている1805年に命名されたNyctago jalapa (L.) D.C.や、Mirabilis属からきたとおぼしき1805年命名のNyctago mirabilis A.St.-Hil.が知られています。他にもMirabilis属やJalapa属として命名された学名は沢山ありますが割愛します。変わったところでは、1840年に命名されたTrimista leavigata Raf.がありますが、Trimista属もまた現存しない属名です。

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最近、何かと急用が入り勝ちで、鶴仙園へ行っていません。本当に久しぶりの鶴仙園で、3月に行ったきりでしたから、非常に楽しみにしていました。
今月は26日にTOCで行われる夏のサボテン・多肉植物のビッグバザールがありますから、軍資金に手をつけたくないのですが、我慢出来ませんでした。今年は鶴仙園でハウォルチアの仲間を買い漁ってきました。しかし、暖かくなってきましたから、そろそろ夏型や春・秋型の多肉植物やコーデックスが増えてきているでしょうか?
相変わらずハウォルチアの仲間が気になっているわけですが、やはり原点回帰で私のメイン多肉植物のユーフォルビアが最大の目的です。次点でGymnocalyciumやアロエ、ガステリアですかね。まあ、そんな事を言いつつも、ハウォルチアやらハウォルチオプシスを買い漁って呆然としかねませんが…

今までもそうですが、鶴仙園(池袋のほう)は朝イチで行ってきましたが、今回も同様です。
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さて、到着しましたがパキポディウムやらコーデックスも増えて、もう夏が来ているのを感じました。ユーフォルビアはまあまあありましたが、やはりユーフォルビアは地味な存在で、片隅に置かれる感じはいつも通りですが…。それはともかく、大型のユーフォルビアのコーデックスはお高いのでスルー。千円未満のミニ多肉がありましたが、一目で種類が判別出来たので、鑑定眼が上がった気がします。ミニ多肉ではお馴染みのEuphorbia aeurginosaやEuphorbia knobliiなどはありましたが、珍しいことにEuphorbia fruticosaがありました。言うほどレアではありませんが、人気が出る様なタイプではないのであまり売っていません。すでにここら辺は持っていますから買いませんでしたが、初めて見たユーフォルビアがありましたから買いました。
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我が家のEuphorbia aeruginosa

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我が家のEuphorbia knoblii

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我が家のEuphorbia fruticosa

さて、意外と目についたのはガステリアです。サボテン室(?)の入り口のいい場所に結構な数のガステリア、ほとんどが臥牛の選抜品種と臥牛の交配種ですが固めて並べてありました。
ハウォルチアやアストロロバを集め始めると、やはりガステリアも気になります。ついつい、買ってしまいましたが…。
そんなこんなで結局のところはガステリアとハウォルチオプシスというアロエ類(アロエとハウォルチア、ガステリアなどは近縁で同じグループ)ばかり買ってしまいました。まあ、珍しいものばかり入手できましたから、満足のいく久しぶりの鶴仙園でした。

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袋を縛って持参した紙袋に入れます。こうすれば、土がこぼれたり、ひっくり返ったりという悲劇を防ぐことが出来ます。

本日の購入品はこちら。名前はラベルの表記のまま。

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G. carinata
非常に美しいガステリア。臥牛以外の系統のガステリアはあまり人気がありませんが、美しく鑑賞価値が高いのでもう少し流行ってもいいと思うのですがね。だからあまり売ってないという悪循環…

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臥牛 GM07c-5
なんと臥牛Gasteria nitida var. armstrongiiの野生株です。はじめて見ました。栽培品の臥牛の特徴であるざらついた肌とは異なり、滑らかな肌です。この様に野生株は外見的にも個体差があります。栽培品は好まれる特徴を選抜して交配していますから、野生株と異なることは別に珍しいことではありません。ちなみに、まだ小さい苗ですが、同サイズの選抜系臥牛の倍のお値段でした。

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Haworthiopsis glauca var. herrei RIB0217
美しい青みがかった色合いのハウォルチオプシス。フィールドナンバー付き。ついつい買ってしまう…

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オンコクラーダ
現在、Euphorbia alluaudii subsp. oncocladaとされているユーフォルビア。今まで注目していなかったため、このタイプのユーフォルビアは持っていませんでした。しかし、このタイプのユーフォルビアは種類が沢山ありますが、どれも非常に似ています。ほとんど区別がつきません。今後、集めるかは微妙なところです。

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E. リカルドシアエ
Euphorbia richardsiae。
はじめて見ました。調べてみたらマラウイ原産とのこと。多肉ユーフォルビアは南アフリカとマダガスカル原産が多いので、それ意外の産地は珍しく感じてしまいます。とはいえ、多肉ユーフォルビアはアフリカ大陸のインド洋側が分布の中心ですよね。

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植物は葉緑体を持ち光合成をします。光合成は植物の基本的なエネルギー獲得システムであり、植物の緑色や赤色は葉緑体に含まれる光合成色素の色が現れたものです。そんな植物の中でも、乾燥地に生える多肉植物は、特別な光合成システムを獲得しています。簡単に解説して行きます。
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光合成の基本システムとC3植物
まず、光合成を簡単に説明します。水と光エネルギーからNADPに水素をつけてNADPHとする光化学系Iと、ADPにリン酸をつけてATPとする光化学系IIがあり、副産物としてできる酸素を放出します。この、光と水からNADPHとATPを作る反応を明反応と言います。さらに、NADPHとATPのエネルギーを用いて、二酸化炭素をカルビン・ベンソン回路に取り込んで、ブドウ糖を合成する反応を暗反応と言います。この時に光が必要なのは明反応で、暗反応は明反応で作られたNADPHとATPがあれば光がなくても作動します。これが光合成の基本ですが、二酸化炭素がカルビン・ベンソン回路に入ると3個の炭素からなる物質に変換されることから、このシステムで光合成する植物をC3植物と言います。日本に生える植物の多くはC3植物です。
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呼吸
注意が必要なのは、光合成で作られたブドウ糖はそのままではエネルギーにはならないということです。ブドウ糖は呼吸により最終的にATPに変換されます。ATPは植物でも動物でも共通のエネルギー源です。ブドウ糖を解糖系によってピルビン酸に変換し、アセチルCoAとなりクエン酸回路に入ってNADとFADに水素が渡されて、NADHとFADHとなります。この時に副産物として二酸化炭素が出来ます。水素伝達系によりNADHやFADHの水素が水と酸素と反応して、大量のATPが合成されます。
動物の呼吸は酸素を吸って二酸化炭素を出しますが、これはATPを合成するために呼吸していることになります。

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気孔と乾燥
光合成をする時の酸素の放出や二酸化炭素の取り込みは、葉の表面にある気孔と呼ばれる開閉する穴で行われます。しかし、乾燥地に生えることが多い多肉植物は、二酸化炭素を取り込むために頻繁に気孔を開くと、水分まで失われてしまいます。これを防ぐために、C3植物とは異なるシステムを進化させたものもあります。それは、C4植物とCAM植物です。
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C4植物
C4植物は、取り込んだ二酸化炭素を炭素が4つの物質に変換するC4回路があります。そのC4回路からカルビン・ベンソン回路に炭素が渡されて、最終的にブドウ糖を合成します。C4回路は低濃度の二酸化炭素でも働き、二酸化炭素を濃縮します。そのため、高温・乾燥時に気孔を閉じたまま、二酸化炭素不足にならないで光合成を効率的に行うことが出来ます。
では、C4植物はC3植物よりも有利なのではないかと考えてしまいますが、必ずしもそうとは言えません。C4植物は二酸化炭素を固定するのにC3植物よりも多くのエネルギーが必要なため、日本の様な温帯域ではC3植物の方が有利でしょう。特に太陽光が届きにくい林床などの日陰~半日陰の環境では、C4植物は圧倒的に不利です。あくまでも、C4植物は高温や乾燥に適応した方法なのです。
C4植物は必ずしも多肉植物ではありませんが、イネ科、カヤツリグサ科、アカザ科、トウダイグサ科(Euphorbia)やヒユ科、キク科(Othonna、Senecio)が代表格です。しかし、トウダイグサ科はC3、C4、CAM植物を含むなど、必ず分類群ごとに別れているわけではないので注意が必要です。
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CAM植物
CAM植物はサボテン科やパイナップル科(Tillandsia、Dyckia)で見られる乾燥に耐性を持つ植物に特有の光合成の方式です。ベンケイソウ科(Adromischus、Aeonium、Curassula、Dudleya、Echeveria、Sedum、Sempervivum)で典型的に見られるためベンケイソウ型有機酸代謝といわれ、頭文字をとってCAM(Curassulacean Acid Metabolism)植物と呼びます。また、CAM植物はマダガスカル島の植物に多いと言われているそうです。
基本的にCAM植物はC4植物と同じで、二酸化炭素をC4回路に取り込みます。CAM植物では日中は気孔を閉じて、気温が下がる夜間に気孔を開きます。そして、二酸化炭素をC4回路に取り込んで、リンゴ酸を合成します。このリンゴ酸は液胞に貯蔵されます。夜間も乾燥する場合は気孔を閉じて、呼吸により出された二酸化炭素を使ってリンゴ酸を合成します。最後は貯蔵されたリンゴ酸の炭素を用いてカルビン・ベンソン回路が働きます。
ちなみに、多肉植物の葉が分厚く水分を溜め込んでいるのは、リンゴ酸を液胞に貯蔵するためでもあるわけですが、あまり知られていない様に思われます。
この様にCAM植物はC4植物よりも水分の損失が少なく、乾燥への耐性が強いと言えます。しかし、最大光合成速度は小さく、CAM植物の生長は遅いとされます。ただし、ベンケイソウ科植物は、あまり乾燥していない場合にはC3植物の様に、直接カルビン・ベンソン回路に二酸化炭素を供給することもあり、必ずしも生長が遅いとは限りません。
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おわりに
光合成は寄生性や腐生性のもの意外のほとんどの植物にとって、その生の根幹を司るものです。ですから、光合成のシステムは植物好きならば知っていて当然とは言いませんが、知っておいてもいいのではないでしょうか。例えば光合成を促進するために、一日中光を当てていれば、それだけ植物は良く育つのかというと、そうは上手くいきません。もう、お分かりですよね?
植物についてそのメカニズムまで知ることは、意外と植物栽培に有用だったりします。例えば葉や根、茎の役目は何か、知ることはとても重要です。根毛は水分や栄養の吸収のためにありますが、太い根は水分や栄養の吸収には、まったく関係がないことはご存知ですか? ではなんのためにあるのでしょうか? こんなこと一つとっても、植え替え時の根の扱いが変わります。皆さんも植物学を学んでみてはいかがでしょうか。


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すっかり暖かく、というよりは暑くなってきました。しかし、早朝は少し肌寒い感じがしたりして、こういう寒暖の差がある時に多肉植物はよく生長します。ようやく室内から出した多肉植物が戸外に馴化して、植え替えた多肉植物も落ち着いてきた頃合いです。そんな多肉植物の具合をレポートしてみます。

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Pachypodium densiflorum
デンシフロラムは3月末から、断続的に開花が続いています。枝が30本以上あって、花が一斉に咲かないため花期は長くなります。


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Haworthiopsis koelmaniorum
かつての軟質系ハウォルチア、つまりは現在のハウォルチアは柔らかい光線で育てた方が綺麗に育てられるだけではなく、強光線では日焼けの心配があります。逆にかつて硬質系ハウォルチアと呼ばれていたハウォルチオプシスは、強光線に耐えるものが多い様に思われます。しかし、そんなハウォルチオプシスの中でも、コエルマニオルムは強光線に弱く敏感に反応します。私の所有株も直射日光に当てないで、西日が当たらない条件ですが、それでも真っ赤に色づいています。おそらくは日が強すぎるのですが、早く慣れてほしいものです。

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Euphorbia knobelii
閃光閣の名前を持つクノベリイですが、面白い実がなりました。ユーフォルビアではよくみる3つの種子が入っていますが、花茎が長く何故か曲がり、しかもユーフォルビアには珍しく実が赤く色づいています。最大の疑問は、通常ユーフォルビアは雌雄異株ですが、見ての通り花粉の跡がありますから、どうやら雌雄同株のようです。まれにそういうこともあると聞きますが、実際に見るのは初めてです。


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Euphorbia leistneri
2年前に出た葉が落ちないで、葉が古くなって白くなってきたのに、新しい葉が出ないので心配していました。去年の12月に、2年ぶりに古い葉が落ちたので、今年の5月に植え替えして様子を見ていましたが、新しい葉が2年ぶりに出てきました。


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Euphorbia poissonii
猛毒で有名なポイゾニイですが、新しい葉が出てきました。出始めの葉はとても美しいものです。


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睡蓮も咲いていました。

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Euphorbia glandialata
購入時はほぼ根がない挿し木苗でしたから、割りと心配していました。枝が出てきて一安心です。


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Pachypodium horombense
さすがにホロンベンセは葉が出てきてから、あっという間に葉が増えました。去年の秋に購入したばかりなのですが、生長は早そうです。

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Pachypodium windsorii
古い葉が1枚だけ残った状態で越冬しましたが、新葉が出るのはパキポディウムの中でも早いほうでした。まだまだ小さい苗なので、これから楽しみです。

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チビ花キリンはマダガスカル原産のユーフォルビアです。ユーフォルビア・デカリーの名前で売られていることが多いようです。
以前書いた生長記録の記事はこちら。
チビ花キリンは本来は塊根を持つコーデックスとされていますが、売られているチビ花キリンには塊根はありません。これは、売られているチビ花キリンは挿し木で増やされたものだからです。一般的にコーデックスは種から育てた実生株のみ生じるとされています。ですから、挿し木株のチビ花キリンには塊根は出来ないというのは当たり前の話です。
しかし、最近植え替えしたところ、面白いことがわかったので色々考えてみました。

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かなり繁っています。

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抜いてみると、太いうどんの様な節くれだった根が渦を巻くようにパンパンに詰まっていました。
しかし、このうどん根は茎から直接出ていて、本来の根とは生えかたが違います。うどん根からはあまり細い根は出ないので、栄養や水分を吸収する能力は低い様な気がします。しかも、うどん根の先から葉が出てきます。思ったのですが、うどん根は根ではなくて、根茎なのでは? ということです。基本的にこれ以上は太くならないので、生やしておく意味はありません。うどん根はバッサリ取り除きました。

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うどん根を除去した跡。うどん根は地上の茎から出て、地中に潜っていることがわかります。
うどん根を除去してから気がついたのですが、地下に塊根が出来ています。まだ小さいのですが、うどん根とは明らかに別物です。


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取り除いたうどん根。これを植えれば簡単に増やせます。

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植え替え後。
大分すっきりしました。塊根を大きくしていきます。

以上のことから、挿し木でも塊根は出来ます。とは言うものの、実生とは異なりパキポディウムの様な丸い塊根にはならないでしょう。しかし、丈夫で生長が良いので、数年で見られる塊根が見られる様な気がします。思ったより根の太りかたは良いようですから、楽しみですね。

チビ花キリンの学名は1934年に命名された、Euphorbia decaryi Guillauminです。Guillauminはフランスの植物学者である
André Louis Joseph Edmond Armand Guillauminのことです。そういえば、Euphorbia guillauminianaは、フランスの植物学者であるPierre Louis BoiteauがGuillauminに対する献名として命名しました。

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我が家のソテツでは、ザミア・フルフラケアが今年初のフラッシュを開始しています。そして、ザミア・フルフラケアに続いて、ディオーン・スピヌロスムがフラッシュを開始しました。

ディオーン・スピヌロスムはメキシコ原産のソテツの一種です。Giant dioonという英語名が示す様に、最大10mを越える高さとなる世界最大のソテツです。日本でも最近はたまに園芸店で販売していたりします。同じくメキシコ原産のザミアフルフラケアやザミア・インテグリフォリアが流通しつつあり、もしかしたらソテツ・ブームが来つつあるのかもしれません。

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2021年9月
購入時。葉は光沢がありますが、新しい葉は白い粉で保護されています。

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白い粉がとれた光沢のある葉。

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2022年5月22日
フラッシュが始まりました。
右下の丸いものは種子。

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2022年5月28日
ゆっくり展開中。
小葉の数は15枚位ありそうです。

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2022年6月4日

しかし、ディオーン・スピヌロスムは情報が少なく、しかも情報の質が良くないですね。
例えばディオーン・スピヌロスムで検索すると、モルッカソテツとか書いてあります。では、逆にモルッカソテツで検索すると、ディオーン・スピヌロスムがそこそこヒットします。しかし、モルッカソテツのモルッカは、インドネシアのモルッカ諸島のことですから、メキシコ原産のディオーン・スピヌロスムとは関係がありません。東南アジアのソテツ類をナンヨウソテツとかモルッカソテツと呼んだことから、それがやがて海外産のソテツの総称として使われて、いつの間にかディオーン・スピヌロスムを示すという勘違いが一般化したのではないでしょうか。

育て方は良くわかりません。販売サイトの言うところの"レースのカーテンごし"であるとか、"霧吹きで葉水"という、植物種に関係なくまったく同じ文言だったりする育て方は、まったく信用出来ません。
では、原産地の情報を見てみましょう。調べてみると、熱帯雨林だが石灰岩地の崖や岩の丘陵地帯に自生するとあります。ようするに礫地に生えるわけで、排水が良い土壌が良さそうです。しかし、熱帯雨林に生えますから、水を好むような気もします。水捌けの良い用土で植えて、極端に乾かしすぎない様に、といったところでしょうか?

原産地の写真を見ていると、大概はジャングルの中に生えており、他の樹木の陰になっている雰囲気があります。しかし、写真だけではでは、はっきりとはわかりません。崖に生えるものは強光線を浴びている可能性もあります。実際の日照条件はどうでしょうか。
一般的に広葉樹は、深い色合いの葉を持つ植物は日陰向きで、明るい葉色なら明るい場所に生えるという傾向があります。ディオーン・スピヌロスムは濃い緑色の葉を持ちますから、直射日光に当てない方がいい様な気もします。しかし、日本のソテツ(Cycas revoluta)などは、やはり崖地に自生しており強光線に耐えますが、葉は深い緑色です。ソテツは裸子植物ですから、広葉樹の傾向は当てはまらないのかもしれません。
次にディオーン・スピヌロスムの新しい葉は、白い粉に被われています。こうしたものは強い日照に耐えるためであったりします。ディオーン・スピヌロスムもそうなのでしょうか。まだ弱い新葉を保護するためのものであることは間違いありません。
ちなみに、温暖地の庭に植栽されたディオーン・スピヌロスムは、特に日よけもなく周囲に何もない芝地で育てられていたりします。日照を好むのかどうかとか、最適条件は何かはわかりませんが、強光線に耐性があることは間違いないようです。実際に私も遮光はしていません。

耐寒性については、これまた難しいところです。マイナス5℃までと書いてあるサイトもあり、結構耐寒性はありそうです。私が育てているディオーン・スピヌロスムは、明らかに苗なので、耐寒性は期待出来ないでしょう。植物は基本的に大なり小なり大型の方が耐寒性が上がります。逆に苗は耐寒性がなくてすぐにやられてしまいがちです。
海外のサイトの情報ではアメリカのhardiness zoneが書いてありました。hardiness zoneは農作物の育つ気温を地図上に落としこんだものですが、非常に便利なので観葉植物を育てる時の指標としても盛んに使われています。アメリカのhardiness zoneであるUSDA zoneよると、ディオーン・スピヌロスムは9B~11とのことです。9Bはマイナス3.9℃からマイナス1.1℃ですから、耐霜性はありそうです。しかし、私の住む地域はマイナス5℃以下になりますから、なかなか厳しいかもしれません。いずれにせよ、冬は家の中に取り込みます。

ディオーン・スピヌロスムの学名は1883年に命名された、Dioon spinulosum Dyer ex Eichlerです。
Dyerはイギリスの植物学者であるSir William Turner Thiselton Dyerのことで、キュー王立植物園の3代目の園長です。Eichlerはドイツの植物学者であるAugust Wilhelm Eichlerのことで、裸子植物と被子植物、単子葉と双子葉をわけたことで知られています。"ex"が付きますが、この場合はDyerが命名したものの正式に発表されていないだとか、命名の要件を満たしていないだとか何らかの事情があったのでしょう。そこで、Eichlerが正式に発表したということになります。


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私のメインとしてそだてている多肉植物のユーフォルビア属は、1753年にCarl von Linneが命名しました。つまりは、Euphorbia L.です。
現在の二名式学名は1753年にリンネが「Species Plantarum」を出版し提唱しました。ですから、その1753年に命名されたユーフォルビア属は実に由緒正しき属名と言えます。

多肉ユーフォルビアは、その多くが南アフリカやマダガスカル原産ですから、調査する学者も割りと決まった人が多いと思います。育てているユーフォルビアを調べていると、同じ名前を目にします。多肉ユーフォルビアを命名した代表的な学者を挙げてみます。あと、私が育てているユーフォルビアの学名も記してみました。

①L.
スウェーデンのCarl von Linne。
E. mammillaris、E. caput-medusae、E. officinarum、E. canariensis、E. heptagonaなど。

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Euphorbia mammillaris L.

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Euphorbia officinarum L.
(=Euphorbia echinus Hook.f. & Coss.)


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Euphorbia canariensis L.

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Euphorbia heptagona L.
(=Euphorbia enopla Boiss)


②A.Berger
ドイツのAlwin Berger。
E. submamillaris、E. cooperi、E. pseudocactusなど。
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Euphorbia cooperi N.E.Br. ex A.Berger

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Euphorbia submamillaris (A.Berger) A.Berger

③Boiteau
フランスのPierre Louis Boiteau。
E. neohumbertii、E. pachypodioides、E. guillauminianaなど。
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Euphorbia pachypodioides Boiteau

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Euphorbia neohumbertii Boiteau

④Rauh.
ドイツのWerner Rauh。
E. bongolavensis、E. tulearensis、E. ambovombensis、E. cylindrifolia、E. rossii
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Euphorbia cylindrifolia Marn.Lap. & Rauh

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Euphorbia tulearensis (Rauh) Rauh

⑤R.A.Dyer
南アフリカのRobert Allen Dyer。
E. tortirama、E. grandialata、E. inconstantia、E. curviramaなど。
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Euphorbia glandialata R.A.Dyer

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Euphorbia curvirama R.A.Dyer

⑥Marloth
ドイツのHermann Wilhelm Rudolf Marloth。
E. pseudoglobosa、E. ferox、E. pulvinata、E. susannaeなど。
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Euphorbia susannae Marloth

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Euphorbia ferox Marloth

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Euphorbia pulvinata Marloth

⑦N.E.Br.
イギリスのNicholaus Edward Brown。
E. phillipsiae、E. franaganii、E. clavigeraなど。
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Euphorbia franaganii N.E.Br.

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Euphorbia phillipsiae N.E.Br.

⑧S.Carter
イギリスのSusan Carter Holmes。
E. makallensis、E. phillipsioides、E. baioensisなど。
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Euphorbia makallensis S.Carter

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Euphorbia baioensis S.Carter

⑨Willd.
ドイツのCarl Ludwig Willdenow。調べていたら良く出てくる名前ですが、異名や旧名の命名者として出てくる名前です。
E. stellata、E. virosaなど。
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Euphorbia stellata Willd.

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Euphorbia virosa Willd.

⑩Pax
ドイツのFerdinand Albin Pax。
E. knuthii、E. schoenlandii、E. poissoniiなど。
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Euphorbia knuthii Pax

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Euphorbia poissonii Pax

⑪その他にも、Mill.、Haw.、Boiss、L.C.Leach、Sweetは、やはりWilld.と同じく旧名・異名として、良く見る名前です。
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Euphorbia inermis Mill.

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Euphorbia stellispina Haw.

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Euphorbia polyacantha Boiss

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Euphorbia debilispina L.C.Leach

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Euphorbia silenifolia Sweet


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今年は多肉植物の植え替えを一度にやってしまおうということで、100鉢以上をちまちま植え替えしてきました。とはいっても、植え替えるのは2年以上植え替えていない鉢と、窮屈そうな鉢のみですが…。しかし、ようやく今日でそれも終了です。
一鉢二鉢の植え替えは基本的に記事にしていませんが、一度に沢山植え替えた時は記事にしています。

2/27にハウォルチアの仲間を中心に、35鉢を植え替えました。
5/9にユーフォルビアを中心に、23鉢を植え替えました。
5/18にユーフォルビアを中心に、37鉢を植え替えしました。
まあ、そんなこんなで今日で終了。本日の植え替えは以下の通り。

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千代田錦 Gonialoe variegata(左)
綾錦 Aristaloe aristata(右)


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千代田錦は購入から1年とたっていないので、我が家の厳しい環境に慣れていないでしょうから、まあこれからでしょう。根には問題ないようです。仔が吹いていますが、まだ外しません。
綾錦は真夏でも無遮光で、冬はマイナス5℃以下の環境を数年耐え抜いただけあって、顔つきが違います。根の状態も非常に良く、仔を沢山吹いていました。


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植え替え後。
同じ鉢に新しい用土で植えました。綾錦は大きめで根が出ていた仔を2つ外しました。


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白磁ホリダ Euphorbia polygona var. horrida(左奥)
バリタ Euphorbia valida(右奥)
紅青玉 Euphorbia meloformis cv.
                        × Euphorbia aggregata(左手前)
貴青玉 Euphorbia meloformis cv.(右手前)

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植え替え後。
すべていままでよりも大きめの鉢に植え替えました。根は非常に良い感じでした。白磁ホリダは仔をすべて外しました。単頭でどっしりとした株を目指します。

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Euphorbia opuntioides(左)
Euphorbia makallensis(中央)
Euphorbia pseudocactus
                   cv. 'lyttoniana'(右)


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植え替え後。最後の鉢です。
生育が今一つの連中。マカレンシスは単純な根詰まりなので、回復は容易でしょう。オプンチオイデスも根が動き始めているので、おそらくは大丈夫です。生育環境の変化で、動きが止まっていただけかもしれません。'リトニアナ'は根の生育が完全に止まっていました。どうにも動きそうにないので、太い根は切断して発根を促します。さらに、半分に胴切りして挿し木しました。動いてくれないかなあ…

以上で今年の多肉植物の植え替えはすべて終了です。しかし、全体的に大きめの鉢に植え替えましたから、冬の室内スペースが足りそうにありません。今のうちに策を高じる必要があります。
そんなことを言いつつも、ビッグバザールや鶴仙園にも行きますから、まだまだ増えてしまいそうです。困った困った。



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怪魔玉は交配により生まれたユーフォルビアです。丈夫で育てやすいおすすめの入門種です。

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2020年1月
ホームセンターで購入。


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2022年5月
2年たって大分大きくなりました。根元の細い部分が購入時の太さですから、かなり太くなりました。


怪魔玉は鉄甲丸(Euphorbia bupleurifolia)と鱗宝(Euphorbia mammillaris)の交配種と言われていますが、峨眉山と鉄甲丸(Euphorbia bupleurifolia)の交配種とされることもあります。峨眉山は鉄甲丸(Euphorbia bupleurifolia)と瑠璃晃(Euphorbia susannae)の交配種とされています。しかし、これらはそう言われているだけで、本当にそうかはわかりません。何せ確認の方法がありませんからね。
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鉄甲丸 Euphorbia bupleurifolia

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峨眉山

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瑠璃晃 Euphorbia susannae

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鱗宝の斑入り品種の白樺キリン
Euphorbia mammillaris cv. Variegata

そういえば、怪魔玉には蘇鉄キリンというそっくりさんがあります。蘇鉄キリンは怪魔玉と鉄甲丸の交配種と言われています。
蘇鉄キリンと怪魔玉の違うは、葉の付け根が赤いとかなる葉の大きさが違うとか言われますが、育てかた次第な部分が大です。あと、どうやら蘇鉄キリンにしろ怪魔玉にしろ数系統ある様子ですから、これらの見分け方も正しいかはわかりません。そうなると、もはや見分ける必要がないような気もします。

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数年前から育てている蘇鉄キリンらしきユーフォルビア。


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サキュレンタムPachypodium succulentumは南アフリカ原産のパキポディウムです。天馬空という名前もあります。
パキポディウムはマダガスカル原産の種類が多く、デンシフロルムPachypodium densiflorum、恵比寿笑いPachypodium brevicaule、ロスラツムPachypodium rosulatum、グラキリウスPachypodium graciliusなど有名種はだいたいそうです。マダガスカル原産ではない、南アフリカなどアフリカ南部原産の種類はサキュレンタム、ビスピノスムPachypodium bispinosum、光堂Pachypodium namaquanum、白馬城Pachypodium saundersii、レアリィイPachypodium lealiiなどがあります。この中ではサキュレンタムに近いのは、遺伝子解析の結果ではビスピノスムです。
マダガスカル原産種のパキポディウムは枝は太く、花が咲くと3つに別れます。しかし、サキュレンタムやビスピノスムは細い枝がヒョロヒョロ伸びます。


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2021年10月
購入時。すぐに植え替えました。


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2022年2月
購入から4ヶ月後。葉が緑色のまま、パラパラ落ちるのでとても心配になりました。根腐れの恐れもありました。

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2022年5月
かなり心配していたのですが、根の状態を確認するために4月に植え替えました。良く見ると、鉢がひし形にゆがんでいました。抜いてみたところ、塊根が巨大化しており、鉢底に当たっていました。どうも、鉢がゆがんでいたのは、塊根が大きくなりすぎていたようです。葉が緑色のまま落ちたのは、それが原因のような気もします。大きい鉢に植え替えて、塊根も少し出しました。しかし、秋から冬の間にこんなに生長するとは想定外です。生長著しいので、来年も植え替える必要があるかもしれません。近縁種のP. bispinosumも育てていますが、こうなっていないか心配です。

サキュレンタムの学名が最初に命名された時はパキポディウムではありませんでした。1782年に命名されたEchites succulentus L.fil.です。ちなみにパキポディウム属は1830年の創設で、この時にPachypodium succulentum (L.fil.) Sweetとされました。これが、現在学術的に認められている正式な学名です。同じく1830年にBelonites succulentus (L.fil.) E.Mey.も命名されましたが、認められておりせん。また、Pachypodium succulentum Steud.も知られていますが、こちらは由来がよく分からない学名で、当然ながら認められていない学名です。
サキュレンタムにはその他にも、沢山の異名があります。命名から早い順に、1830年に命名されたPachypodium tuberosum Lindl.、1837年に命名されたPachypodium tomentosum G.Don、1840年に命名されたEchites tuberosus Haw. ex SteudBarleria rigida Spreng. ex Schultdl.、1932年に命名されたPachypodium griquense L.BolusPachypodium jasminiflorum L.Bolusが知られています。



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地むぐり花キリン(プリムリフォリア)の変種ベガルディイは、マダガスカル原産のユーフォルビアです。プリムリフォリアはいわゆるプリムラ、つまりサクラソウ属Primulaのような葉という意味です。プリムリフォリアは白花ですが、変種ベガルディイの花はピンク色です。

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2020年4月、ファーマーズガーデン三郷店で購入。地下の塊根はほとんど太っていませんでした。

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2022年5月。塊根は非常に太り巨大化していました。

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Euphorbia primulifolia var. begardii
咲き始めの花は色が薄い。

ベガルディイの学名は1984年に命名された、Euphorbia primulifolia var. begardii Cremersです。また、プリムリフォリアは1881年に命名されたEuphorbia primulifolia Bakerです。Cremersはフランスの植物学者である、George Cremersのことです。


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ソテツの仲間は、一年に1回しか新芽を出しません。場合によっては新芽が出ない年もあると聞きます。ですから、ソテツが新芽を吹く今の時期は、ソテツファンにとっては最も喜ばしいのです。そこで、ソテツ業界ではソテツが新芽を吹くことを、"フラッシュ"と呼んで祝福するのです。
私の育てているソテツの中ではザミア・フルフラケアが、今年で一番早い初フラッシュが始まりました。


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4月30日。美しい黄金の毛に覆われた新芽。

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5月15日。ゆっくり展開中。

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ザミア・プミラZamia pumilaとザミア・フルフラケアZamia furfuraceaはよく混同されますが、国内で流通しているのはフルフラケアです。残念ながら、国内ではフルフラケアはプミラという誤った名札付きで売られることがほとんどです。海外の園芸サイトではプミラとフルフラケアの混同はほとんどないので、日本国内特有の事情のようです。古い園芸図鑑を見ると、いくつかの図鑑ではフルフラケアの同じ写真が使われていて、解説にプミラと書かれているため、国内の混乱の原因はこれが元なのではと疑っています。

フルフラケアの葉は幅が広く先端は鈍角で、葉は厚みがあり黄色から褐色の毛が生えています。プミラの葉は細長く先端は尖りますから見分けは簡単です。
実際の自生地の写真を見てみれば一目瞭然です。
こちらはメキシコで撮影されたフルフラケア。
https://www.gbif.org/ja/occurrence/3760045938
こちらはプエルトリコで撮影されたプミラ。
https://www.gbif.org/occurrence/3759066079
まったく似ていないのに、なんで混同されているのかわかりません。とても不思議です。
ちなみに下の写真は、神代植物公園のザミア・フルフラケアという名札付きのソテツ。
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Zamia furfuracea(神代植物公園の大温室)

ちなみに、図鑑やサイトなどに小葉の枚数が書いてありますが、これは昔のいい加減な図鑑からの引用なので種類の判別には使えません。だいたい似た感じなので、伝言ゲーム方式で伝えられてきた秘伝情報みたいなものなのでしょう。
実際に育ててみればわかりますが、ソテツは大きくなると葉が長くなり、小葉も増えていきます。育てていれば、確実に言われているより小葉の枚数を越えます。これは、プミラにもフルフラケアにも言えることです。何でも実際にやってみないとわからないことって、この情報化社会でもまだまだあるみたいですね。

そういえば、最近良く見るザミア・フロリダーナZamia floridanaも実は異名で、ザミア・インテグリフォリアZamia integrifoliaが正式な学名だったりします。いったいどういったことなんでしょうね。いい加減な感じがして、嫌になります。


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姫キリンは学名をEuphorbia submamillarisとされるユーフォルビアです。一般的に自然に自生しない園芸品種あるいは交配種とされます。しかし、それは本当なのでしょうか? 

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姫キリン Euphorbia submamillaris

姫キリンの学名は1907年(publ. 1906)に命名された、Euphorbia submamillaris (A.Berger) A.Bergerです。これは、最初は1902年に命名されたEuphorbia cereiformis var. submamillaris A.Bergerでしたが、ケレイフォルミスの変種から独立して別種とされたわけです。

ここで、タイプ標本を見てみましょう。タイプ標本とは新たに学名をつけるための学術論文で使用された標本で、その種の学名の基準となる標本です。姫キリンの場合、イギリスのキュー王立植物園所蔵の標本がタイプ標本です。情報を見ると、South Africa, La Mortolaとあります。なんと普通に南アフリカで採取されているのです。ニューヨーク植物園の標本も、やはり南アフリカで採取されています。
自生地の写真は残念ながらなかったのですが、鱗宝Euphorbia mammillarisを調べていたときに、面白い写真を発見しました。以下のサイトのページを見てください。
https://www.gbif.org/occurrence/2860168244
これは姫キリンの写真ではないでしょうか? 明らかに、マミラリスとは特徴が異なります。
これは、2020年に南アフリカのSandra Falangaという研究者が、西ケープのWalvis street, De Bakko, Mossel Bayで撮影した生態写真です。マミラリス画像の中に紛れていました。撮影者が間違って同定したのでしょうか。まあ、マミラリスの変異の幅に過ぎないかもしれませんが…
以上のことから、姫キリンは南アフリカ原産のユーフォルビアであり、園芸品種や交配種ではないと私は考えています。いかがでしょうか?


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ミルクトロンと呼ばれる白いユーフォルビアを、最近よく見ます。白樺キリンとも呼ばれますが、いったい何者なのでしょうか。

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白樺キリン(ミルクトロン)
Euphorbia mammillaris cv. Variegata

白樺キリンは鱗宝の突然変異で生まれた斑入りの白化個体といわれています。鱗宝の学名はEuphorbia mammillarisです。ですから、白樺キリンはEuphorbia mammillaris cv.  Variegataとなります。cv.はcultivarの略ですが、学名では栽培品種を意味します。cv.は交配種の意味と書かれていることもありますが、これは間違いです。栽培品種は栽培していると現れる突然変異です。具体的には、斑入りになったり、花の色がかわったり、トゲが無くなったりします。ようするに、突然変異個体を固定した園芸品種ということです。また、野生状態で発見された突然変異はcv.ではないので注意が必要です。Variegataは斑入り品種のことです。見た目に反してアルビノではなく、内部には葉緑体があります。

白樺キリンを調べていたら、白樺キリンや鱗宝はEuphorbia mammillarisではなく、Euphorbia fimbriataであるというネットの記事を発見しました。マミラリスとフィンブリアタは分枝、トゲ、太さが異なり、混同されがちとあります。Euphorbia fimbriataで検索すると、海外のサイトでもマミラリスとは別種としてフィンブリアタが紹介されています。そこで、詳しく調べて見ることにしました。
調べた結果すぐにわかったこととして、Euphorbia fimbriataは現在学術的に認められている学名ではないということです。認められているのはEuphorbia mammillarisです。
しかし、別種とされていたという情報はどこから来たのでしょう。海外のサイトでは、Euphorbia fimbriata Scop.と書かれています。わざわざ学名を命名した発表者のScop.を表記したのには意味があります。実はEuphorbia fimbriata B.Heyne ex Rothという学名があるためです。同じ学名は存在し得ないので、どちらかが間違いです。さらに詳しく調べて見ました。

まず、Euphorbia fimbriata Scop.からです。どうもこちらは、Euphorbia nyikae var. neovolkensiiの異名とされることもあるようです。ニカエはタンザニアあたりに自生する柱状のユーフォルビアです。鱗宝・白樺キリンとは似ても似つかない姿の、高さ20mに達する大型種です。ではなぜニカエの異名が鱗宝・白樺キリンの学名とされたのでしょうか。ここら辺の詳しい事情はわかりません。しかし、どうやら学術的にも混乱しているようです。Euphorbia fimbriata Scop.で調べると、フランスの国立自然史博物館やイギリスのキュー王立植物園の所蔵標本では、標本の外見はニカエではなくマミラリスでした。さらに調べると、学術的にもマミラリスをフィンブリアタと呼ぶこともあったようです。フィンブリアタがニカエの異名という方が、どうやら何らかの誤記載なのではないでしょうか。まあ、いずれにせよ、Euphorbia fimbriataは現在では使われていない学名であるということです。
ちなみに、Euphorbia fimbriata B.Heyne ex Rothは、Euphorbia laciniataの異名です。ラキニアタはインド原産の草本で、多肉植物ではありません。ですから、Euphorbia fimbriataなる学名は存在しないのです。

さて、鱗宝・白樺キリンの学名がEuphorbia fimbriataではなく、Euphorbia mammillarisであることがわかりましたので、学名についてさらに調べて見ました。白樺キリンの原種である鱗宝の学名は、1753年に命名されたEuphorbia mammillaris L.です。マミラリスにはその他にも沢山の異名があります。
異名は1788年に命名されたEuphorbia fimbriata Scop.、1803年に命名されたEuphorbia enneagona Haw.、1814年に命名されたEuphorbia erosa Willd.、1902年に命名されたEuphorbia mammillaris var. submammillaris A.Berger、1932年に命名されたEuphorbia platymammillaris Croizat、1933年に命名されたEuphorbia latimammillaris Croizat、1940年に命名されたEuphorbia scopoliana Steud.が知られています。これだけ異名がある理由はわかりませんが、想像は出来ます。生息地の写真を見ると、マミラリスはかなり変異の幅が大きく、別種のように見える個体があります。ですから、この大きく個体差が複数の命名につながったのではないでしょうか。


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緑の太鼓(Green drum)はマダガスカル原産のツル植物です。葉が多肉質でコインの様な形をしており、Silver Dollar PlantとかDollar vineなどと呼ばれています。
ツルが増えて鉢が明らかに小さいので、植え替えました。


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ツルが暴れています。鉢が小さいのでバランスが悪く、風が吹くと鉢ごと転がってしまいます。

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抜くと根が回っていました。

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朱泥鉢に植え替えました。プラ鉢より重いので、多少は倒れにくいはず。

そういえば、緑の太鼓はウリ科植物です。ウリ科の多肉植物といえば、大きな塊根を持つGerrardantus やIbervilleaなどがあります。ここいらへんも好きなのですが、あえて買わないことにしています。なぜなら、緑の太鼓のツルは垂れ下がるだけなので場所を取りませんが、GerrardantusやIbervilleaはツルが長く伸びて絡まりつくので、それなりの置場所が必要だからです。残念ながらそんなスペースはありません。

緑の太鼓の分類は、ウリ科Cucurbitaceae、ザノニア亜科Zanonioideae、ザノニア族Zanonieaeです。
ザノニア族にはGerrardantusやZygosicyosも含まれます。ザノニア族は基本的にツル植物です。
ザノニア族は5属が含まれます。XerosicyosとZygosicyosはマダガスカル原産、Gerrardantusは南アフリカや熱帯アフリカ原産です。Zanoniaはインドからニューギニア原産でアジア域に分布します。Siolmatraは南米原産です。


緑の太鼓の学名は1939年に命名された、Xerosicyos danguyi Humbertです。Humbertはフランスの植物学者であるHenri Jean Humbertのことです。


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引き続きユーフォルビアの植え替え。
サボテンも植え替え。


DSC_1343
白樺キリン Euphorbia mammillaris cv.(左奥)
鯨髭キリン Euphorbia polyacantha(右奥)
Euphorbia debilispina(左手前)
Euphorbia polygona(右手前)

DSC_1345
デビリスピナは意外にも塊根状。

DSC_1346
植え替え後。全体的に根張りが良かったので大きめの鉢に植え替えました。

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噴火竜 Euphorbia viguieri(左奥)
噴炎竜 Euphorbia neohumbertii(左手前)
閃紅閣 Euphorbia furticosa var. inermis(右奥)
緑仏塔 Euphorbia tuberculata(右手前)

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植え替え後。噴火竜は非常に根が張っていました。閃紅閣は根張りもいいのと、仔株が大きくなってきたので広めの鉢に植え替えました。緑仏塔は枝がイマイチ少なくて気になっていたのですが、根には問題はないようでしたが…

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Fouquieria diguetii(左)
Operculicarya borealis(中央)
Fouquieria macdougalii(右)

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植え替え後。フォウクィエリアは乾きすぎるせいか葉がポロポロ落ちてしまうので、深い鉢に植え替えました。オペルクリカリアは塊根が思いの他長いので、深い鉢に植え替えました。ディグエッティイの鉢から出てきた逆鱗竜も独立させました。

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竜頭 Gymnocalycium quehulianum(左奥)
Gymnocalycium esperanzae(中央奥)
守殿玉 Gymnocalycium bodenbenderianum(右奥)
Gymnocalycium prochazkianum subsp. simile(左手前)
Gymnocalycium prochazkianum(左手前)
瑞昌玉 Gymnocalycium stellatum(右手前)


DSC_1339
植え替え後。

DSC_1340
プロチャズキアヌム亜種シミレやエスペランザエは、長い塊根があるので深い鉢に植え替えました。

本日の植え替えはこれで終了。しかし、まだ終わっていません。まあ、あと数鉢ですが。


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ユーフォルビアの植え替えの続き。以前の植え替えから2年以上たつものは、すべて植え替えます。

しかし、鉢が足りなくなったので、急いでシマムラ園芸に安いプラ鉢を買いに走りました。

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数年で駄目になりそうなペラペラの鉢ですが、安いので使い捨てします。私が育てている多肉植物は苗が多いので、植え替えで鉢のサイズを変えたりすることが多いため、使い捨ては非常に便利。使用済みの鉢は使い回しすると病原菌が心配なので、洗ったり消毒したり面倒ですからね。

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Euphorbia inermis(左)
Euphorbia primulifolia var. begardii(中央)
Aloidendron dichotomum(右)


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プリムリフォリア変種ベガルディイの塊根は巨大化。2年前に植え替えた時は、こんなに太っていませんでした。

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アロイデンドロンは根がかなり貧弱でした。葉は問題ありませんが、少し心配です。九頭竜(イネルミス)の根張りは良いみたいです。プリムリフォリア変種ベガルディイもいい感じです。すべて元の鉢に植え替えましたが、プリムリフォリアのベガルディイは以前より塊根を出して植え替えました。塊根の太りかたが非常に良いので将来が楽しみです。

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Euphorbia guillauminiana(左)
Euphorbia bongolavensis(中央)
Euphorbia inconstantia(右)


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植え替え後。ボンゴラベンシスは乾燥地に生えるとはいえ多肉植物ではないので、大きい鉢に植え替えました。水多目でいこうと思います。グイラウミニアナ(ギウラミニアナ)も根張りは良好で、明らかに根詰まり気味でしたから大きい鉢に植え替えました。インコンスタンチアはやや根腐れ気味でした。鉢が膨らんでいたので、完全に根詰まりだったのでしょう。

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Euphorbia susannae(左奥)
Euphorbia submamillaris(右奥)
Euphorbia submamillaris f. pfersdorfii(手前)


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瑠璃晃(スサンナエ)は植え替えしたのですが、思いの他根が多く、少し鉢が小さい様な感じでした。なので、深い鉢に再度植え替えました。サブマミラリスとプフェルスドルフィイは叢生するので、大き目の鉢に植え替えました。

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Euphorbia ferox(左奥)
Euphorbia officinarum(右奥)
Euphorbia pulvinata(左手前、紅キリン、E. aggregata)
Euphorbia pulvinata(右手前、笹蟹丸)


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植え替え後。叢生するので広めの鉢に植え替え。大正キリン(オフィキナルム)は根がパンパンに張っており、鉢から中々抜けませんでした。根鉢を崩すのも大変でしたから、数回り大きな鉢に植え替えました。

なんと、まだ植え替えは終わりません。続きます。

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今年は多肉植物の植え替えラッシュで、すでに90鉢以上の植え替えをしています。正直、疲れましたがまだ植え替えなければならない鉢が沢山あります。まあ、やれるときにやっておいた方が後々楽になることはわかっていますし、植え替えなくて枯れたりして後悔しても取り返しがつきませんからね。
インカのめざめ(ジャガイモ)やカキツバタの花を見ながら、今日も植え替えに勤しみます。


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インカのめざめ

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カキツバタ

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Euphorbia stellispina(左)
Euphorbia polygona var. horrida(中央)
Euphorbia polygona cv.(右、ゼブラホリダ)


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Euphorbia clandestina。いわゆる逆鱗竜ですが、自家受粉で種が出来てあちこちに飛んで、勝手に生えてきます。群星冠(ステリスピナ)の鉢に生えてきました。

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植え替え後。鉢のサイズはちょうどいいのでそのまま。生長も順調で、根にも問題なし。これ程嬉しいことはありません。逆鱗竜は独立させました。

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Uncarina roeoesliana(左1)
Euphorbia silenifolia(左2)
Euphorbia pseudoglobosa(左3)
Euphorbia bupleurifolia(左4)

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塊根が太ってきました。

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植え替え後。
冬型のシレニフォリアは根をやられていないのか心配していましたが、思いの他根張りが良くて安心しました。いつも葉がない鉄甲竜(ブプレウリフォリア)も根はパンパンでした。ウンカリーナも塊根は太っていましたが、深い鉢に植え替えました。プセウドグロボサは塊根が大きくなりすぎて、根が狭い感じでしたから、やはり深い鉢に植え替えました。

まだまだ終わりません。

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稚児キリンは南アフリカ原産のユーフォルビアです。玉鱗宝Euphorbia globosaと似ているので、pseudoglobosaという学名です。pseudo-とは、「偽の」という意味です。

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Euphorbia pseudoglobosa

稚児キリンの様なくびれを重ねて育つタイプのユーフォルビアは、非常に徒長しやすくきれいに育てることは難しいと言えます。
ユーフォルビアは寒さに弱いので、室内に取り込みます。サボテンなどは水をやらないことにより、耐寒性が上がります。ですから、ユーフォルビアもと考えてしまいますが、一般的に多肉ユーフォルビアは、完全に水を切ると根がやられてしまいがちです。そこで、冬でも最低、2週間に1回は水やりしたほうがよいといわれています。
しかし、問題は日中部屋が暖かくなったりすると、生長をはじめてしまいということです。冬の日照は弱いので、どうしても徒長してしまいます。冬は気温が低く室内は空気の動きも少ないので、水やりをするとなかなか鉢の水分が蒸発せず、ずっと湿りっぱなしとなることも徒長の原因です。
私は冬は植物用ライトを当てて、日中は扇風機で風を当てています。この方法だと3~4日で鉢は乾きますし、写真の様に徒長しません。

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塊根が出来ます。挿し木苗でも塊根が形成されます。

稚児キリンの学名は1929年に命名された、Euphorbia pseudoglobosa Marlothです。異名として、1931年に命名されたEuphorbia frickiana N.E.Br.、1935年に命名されたEuphorbia juglans Comptonがあります。


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カンガルーポケットはマレーシアからオーストラリア原産のツル植物です。葉は多肉質で乾燥に耐性があります。乾燥への耐性は、着生植物の特徴です。着生植物は樹木の幹に根で張り付いて育ちます。注意が必要なのは、着生植物は寄生しているわけではないので、樹木から栄養を貰っているわけではないことです。
じゃあなんで着生するのかというと、これは熱帯林に適応するためです。熱帯林は数十メートルの高い木がひしめき合って生えています。そのため、熱帯林の中は非常に暗く、日中でも日が差しません。日本の森林では、下生えで笹なんかが生えていますが、熱帯林は下生えがなく雑草すら生えることが出来ないのです。樹木の幹に着生すれば、地面と異なり日を浴びることが出来るのです。ですから、熱帯林の草本は着生植物が非常に多いのが特徴です。
着生植物は沢山あります。例えばランの仲間、胡蝶蘭をはじめとした洋ランのほとんどの種類は着生植物です。ラン科の約15000種のほとんどが着生植物です。他にもパイナップル科の植物、例えばチランドシアやフリーセア、ネオレゲリアなどが着生植物として有名です。また、熱帯林に生えるリプサリスや孔雀サボテンなどのサボテンも着生植物です。熱帯林ではオオタニワタリやビカクシダなど着生シダも多く見られます。


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やや多肉質の葉を持つ。

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中が中空の大きな袋状の葉も持ちます。袋の中には根が生えています。

ネットでカンガルーポケットを検索したところ、気になる記述が割と目につきました。それは、中空の袋を"貯水嚢"と呼んで、水を貯めるとかいい加減なことが書いてあることです。カンガルーポケットの袋に水を貯める機能はありません。育てている人も、水が溜まっている所を見たことはないはずなんですけどね。不思議です。
この袋の機能は、アリに巣を提供するためのものです。アリが袋の中に巣を作って、アリの出す老廃物から袋内の根で栄養を吸収します。また、アリは巣を守るために、カンガルーポケットの葉を食べる毛虫などの昆虫を攻撃します。熱帯林の着生植物では割とアリと共生するアリ植物は普通に見られます。
カンガルーポケットはアリ植物ですが、日本のアリは入りませんから、そこは安心です。


カンガルーポケットはフクロカズラという名前もあります。海外ではKangaroo pouch、Bladder vineなどの呼び方があります。ポケットではなくポーチですが、やはり袋状の葉からきた名前です。Bladder vineは膀胱のツタという意味ですが、ラグビーボールが豚の膀胱から出来ていた様に、膀胱は生活に利用されてきたことから付いた名前でしょう。日本人にはぴんとこないでしょうけど。

カンガルーポケットの学名は1886年に命名された、Dischidia vidalii Becc.です。学名はペクチノイデスと呼ばれ勝ちですか、これは1912年に命名されたDischidia pectinoides H.Pearsonから来ていますが、こちらは異名で正式に認められている学名ではありません。

そういえば、Dischidiaはガガイモ科とされて来ましたが、遺伝子解析による最新の分類体系であるAPG分類体系では、ガガイモ科はキョウチクトウ科となりました。ですから、現在Dischidiaはキョウチクトウ科に分類されます。


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多肉植物の植え替えの続きです。
ユーフォルビアばかりですが。


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Euphorbia stellatum(左)
Euphorbia leistneri(中央)
Euphorbia polygona var. horrida(右)


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植え替え後。レイストネリの根張りは良い感じでしたが、他の2つは問題ありでした。
ホリダは2株セットの片割れですが、何故かこちらだけ生長が止まっています。抜いたら根は腐っている感じはありませんでしたが、根は少なく貧弱でした。植え替えしても動かないようなら、胴切りして仕立て直します。
飛竜(ステラツム)は根腐れしていました。といっても、やられていたのは太い主根ではなく側根でしたが、かなり太い根をやられたので体力は削られているでしょうね。鉢が大きすぎるため、鉢内の水分が中々抜けない可能性もありますから、一回り小さい鉢に植え替えました。


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Euphorbia meloformis系3種類
Euphorbia pachypodioides(前列左)
Euphorbia curvirama(後列中央)


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植え替え後。後列のメロフォルミス系は、皆良い根張りでした。窮屈そうだったので、一回り大きな鉢に植え替えしました。
クルヴィラマの根はまあまあでしたが、パキポディオイデスの根はイマイチでした。パキポディオイデスの特徴なのか、育成環境がイマイチなのかはまだわかりませんが…

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Pachypodium cactipes(左)
Pachypodium brevicaule
           subsp. leucoxanthum(右)


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かわいらしいサイズのパキポディウムですが、これでも大分大きくなりました。前回の植え替えから3年目、しかも生長著しい若い苗ですから、植え替えました。共に根張りも良く、問題なさそうです。同じ鉢に新しい用土で植えました。

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Euphorbia cooperi(左)
Euphorbia virosa(中央)
Euphorbia canariensis(右)


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柱状のユーフォルビアは、生長著しいので植え替え。丈夫で生長が早いので、根詰まりが心配です。やはり根張りは良い感じ。墨キリン(カナリエンシス)は背が高くなってきたので、安定感があって重い朱泥鉢に植え替えた方が良かったかも。

しかし、まだ植え替えはまだ全部終わっていません。植え替えのための鉢はもうなくなったので、また買いにいかないとなりません。


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2月にある程度まとめて多肉植物、主にハウォルチア中心に植え替えたのですが、何かと忙しくまだ植え替えをしていない鉢が結構ありました。

2020年に植え替えた鉢は、さすがに植え替えないと根詰まりしかねないので、すべては無理ですが植え替えしました。
根の状態は健康のバロメーターですし、植物の種類によって根張りが違いますから、植え替えは情報が沢山得られますから大変勉強になります。


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Euphorbia ambovombensis(左)
Euphorbia cylindrifolia(右)


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植え替え後。共に塊根は地下で大きくなっていました。塊根は今までよりも少し出して植えました。共に根張りが良いので、今までよりも深い鉢に植え替えました。

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Aloe haworthioides(左)
Aloe erinacea(中央)
Aloe humilis(右)

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エリナケアは根がはみ出していたので、気になっていたのですが、抜いたら凄い量の根でした。あまり大きくなっていないのに、根ばかり伸びてもと思いますが、まあ健康の証でしょう。

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植え替え後。ハウォルチオイデスはやや幅の広い鉢に植え替え。フミリスは明らかに根詰まりでしたから、大きな鉢に植え替えました。最近、フミリスの調子が良くなかったのは、根詰まりが原因だったみたいですね。エリナケアはさらに大きな鉢植え替え。

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Euphorbia polygona var. horrida(左1)
Euphorbia knuthii(左2)
Euphorbia procumbence(左3)
Euphorbia knoblii(左4)
Euphorbia hybrid.(左5)


DSC_1300
クンチーの根は凄い太っていました。鉢底に当たってしまっていたようです。

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全体的に大き目の鉢に植え替えました。皆、根張りが良くて一安心。

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クンチーの塊根は少し出しました。植え替えごとに、少しずつ出していく予定です。

後編に続きます。

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ユーフォルビア・ボンゴラベンシスはマダガスカル原産の乾燥地に生える高さ1mほどになる低木です。
亜乾性林に生えますが、それほど乾燥に強いタイプではないようです。強光線も嫌うようですから、真夏は遮光したほうが安全でしょう。

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Euphorbia bongolavensis
節からのみ分岐する特徴的で面白い育ちかたです。日本のミツマタや沈丁花と似た枝振りです。この分枝の仕方はデニソフォルビア節の特徴みたいですね。ボンゴラベンシスは発見が割と新しい珍種ですが、長田カクタスさんが販売していますから、今後は国内では普及種になるかもしれません。
原産地のマダガスカルでは、生息群がたったの2つしかないらしく、自然状態の絶滅が危惧されています。ボンゴラベンシスの場合、園芸用の採取ではなく原生林の伐採が原因でしょう。環境の保護は、生息地に住む住民の生活域と重なる場合、とても難しいものとなります。


ボンゴラベンシスの学名は1993年に命名された、Euphorbia bongolavensis Rauhです。Rauhはドイツの植物学者であるWerner Rauhのことです。


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コエルマニオルムは南アフリカ原産のハウォルチアの仲間です。生長が遅いせいかわかりませんが、基本的にかなりお高いです。私はたまたまビニールポット植えの小苗だったので、安く買えましたが…

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一見して地味に見えますが、上面はすべて透明の窓。水やりの時に、非常に美しい姿が拝めます。

コエルマニオルムは現在ハウォルチオプシスに分類されています。ハウォルチオプシスHaworthiopsisは、かつて硬葉系ハウォルチアと呼ばれていた仲間です。一般的にハウォルチオプシスは、ハウォルチアよりも強い日照を必要とします。しかし、コエルマニオルムはハウォルチオプシスの中では窓が非常に大きいため、強光線に弱いようです。日焼けには注意する必要があります。
情報によると径15cmになるとのこと。現在は径5cm位なので、そこまで育つのにあと何年かかることやら…

学名は1967年に命名されたHaworthia koelmaniorum Oberm. & D.S.Hardyが最初です。1997年にHaworthia limifolia var. koelmaniorum (Oberm. & D.S.Hardy) Halda、つまりは瑠璃殿の変種とする意見もありました。また、2013年にはツリスタ属とするTulista koelmaniorum (Oberm. & D.S.Hardy) G.D.Rowleyもありました。しかし、現在学術的に認められている学名は、2014年に命名されたHaworthiopsis koelmaniorum (Oberm. & D.S.Hardy) Boatwr. & J.C.Manningです。いわゆる硬葉系ハウォルチアです。


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先のTOCビッグバザールで購入したユーフォルビア・スバポダが開花しました。植え替えしたにも関わらず、ノーダメージみたいです。

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Euphorbia subapoda

実は埋まっていてわかりませんが、地中に塊根があります。一般的に塊根は埋めておいたほうが早く太ります。ですから、まだ塊根が細いので、しばらくは埋めておきます。
さて、花を見ると明らかに花キリンの仲間ですね。分類としては、トウダイグサ科トウダイグサ属トウダイグサ亜属ゴニオステマ節となります。このとき、トウダイグサ=ユーフォルビアなので注意。スバポダは花に丸みがありますから、下向きで開かないチビ花キリン系とは異なる系統なのでしょう。
まあ、葉を見るだけで地むぐり花キリンEuphorbia purimulifoliaと近縁なのがわかります。

学名は1887年に命名された、Euphorbia subapoda Baill.です。1946年に命名されたEuphorbia quartziticola Leandriは、シノニム(異名)とされています。
Baillはフランスの植物学者・医師の、Henri Ernest Baillonのことです。Baillonはフランス植物学会の設立メンバーで、植物学事典の著者として知られています。


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神代植物公園の大温室の続きです。いよいよこれがラスト。


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Echinocactus grusonii
地植え温室につきものの巨大な金鯱。


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Copiapoa dealbata
黒士冠の大群生株。

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Carnegiea gigantea
いわゆる弁慶柱です。採取が禁止されており、生長が遅いため、このサイズは植物公園ならでは。


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Stenocereus eruca
入鹿と呼ばれるサボテン。地面を這いながら真下に根を生やして、古い茎は枯れていきます。ですから、常に移動しながら育つ珍しい生態を持ちます。


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Welwitschia mirabilis
奇想天外と呼ばれる、長命で知られる植物。葉は2枚で無限に伸びますが、先端が裂けて沢山の葉があるように見えたりします。


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Encephalartos leumannii

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Encephalartos horridus
ホリダスもこのサイズ。

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Xanthorrhoea preirssii
ススキノキですが、ブラックボーイの呼び方の方が有名かもしれません。開花中の模様。


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Astrophytum myriostigma
鸞鳳玉。これはデカい上、よく詰まっています。

以上で大温室は終了です。
バラはかなりの面積がありましたが、ほとんどがまだつぼみでした。一応、来週から春のバラフェスタが始まるそうです。
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本日は2時間ほど公園内を歩きましたが、半分も見れませんでした。またイベントがあれば、見ていない所も廻りたいものです。


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神代植物公園の大温室もいよいよ大詰め。最後の多肉植物ゾーンです。


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トックリラン
このサイズですよ。さすが地植え。


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Kalanchoe baharensis
うねるような幹を見ると何だかわかりませんが、これはカランコエです。見上げると見覚えのある葉が見えます。こんな巨大株ははじめて見ました。

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Aloe dorotheae
ドロテアエも群生すると、この迫力。

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Aloidendron dichotomum
このサイズは憧れます。苗を持っていますが、こうはならないというか、出来ないというか。


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Euphorbia horrida
太くよく締まっています。ここまでの群生株は地植えならでは。

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Cephalopendandra ecirrhosa
内部がやられていますが、枯れていないようです。塊根を持つウリ科のツル植物。


DSC_1228
Euphorbia gottlebei
花キリンの1種の大分岐株。細い葉が特徴。

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Euphorbia abyssinica
巒岳の名前で知られるユーフォルビア。

大温室は次でラスト。


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神代植物公園の大温室の続きです。
睡蓮池と小笠原ゾーンです。


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温室内の睡蓮は、熱帯睡蓮です。
これは"Midnight"。


DSC_1193
"King of Siam"

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Nymphaea colorata
この色彩で原種とは…
西アフリカ原産。
そういえば、池の中にグッピーらしき小魚がちらほらいました。

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よく見ると、壁にパイナップル科植物が沢山置いてあります。

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こちらはショクダイオオコンニャク。巨大な花(仏炎苞)を咲かせることで有名です。

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ムニンノボタン
小笠原の絶滅危惧種。


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オガサワラビロウが結実中。

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オオハマギキョウ
このサイズでキキョウ科の植物。
ここら辺の植物はまず見ることはないだけに、レア度は高いです。

続きはいよいよ多肉植物の部屋です。


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神代植物公園の大温室の続き。
ラン室の次はベゴニアの部屋。


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すごい種類がありますが、詳しくないので解説出来ません。

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花を水に浮かべてあります。

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葉も美しい垂れ下がるタイプ。

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細かいフリンジがあるタイプ。

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こういう原種系が好きだったりします。

DSC_1186
これは華やかで良いですね。

続きます。

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神代植物公園の大温室の続き。まだ、ラン室。


DSC_1175
Epidendrumの交配種。エピデンドラムは花茎が伸びて、花が固まって咲くので目立ちます。

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Bulbophyllum arfakianum
蛇の様な模様。


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Dendrobium cuthbertsonii
非常にかわいらしいデンドロビウム。確か夏の暑さにかなり弱かった様な…。この仕上がりは驚異的。


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Ascocenda系交配種。鮮烈な赤。

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Miltonia系交配種。ミルトニアは柔らかい感じの花で好きなのですが、やはり夏の暑さに弱いタイプです。

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Epidendrum schechterianum
みっちり詰まった様な形のエピデンドラム。


DSC_1173
Oncidium系交配種。

続きます。

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神代植物公園の大温室はまだまだ続きます。
温室植物の王者、蘭の世界です。



DSC_1134
ラン室。直球な名前の部屋です。

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Chilochista
ヒトデラン。いわゆる無葉蘭で、葉はなく根で光合成します。


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Bulbophyllum elegans
面白い形の花ですが、こういう系のBulbophyllumは、風が吹くと上の方のパーツが動いたりします。ちなみに、ハエを呼ぶために強烈に臭い種類もあります。

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Vrieseaかな? ランじゃありませんが存在感があったので。

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Vanda coerulea系交配種
着生植物なので、根はむき出し。


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Coryanthes mastersiana × Stanhopea reichenbachiana
バケツランとありましたが、なんで交配種なんでしょうね。Coryanthesの原種の、本当にバケツっぽい形のほうが面白いのに。


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根の方から垂れ下がります。

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素晴らしい斑が入ったモンステラ。サイズも巨大。

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Dracula polyphemus
ドラクラの花。ドラキュラに因んだ学名です。

まだまだ続きます。

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世界のラン大図鑑
ミレンダ,トム






神代植物公園の大温室の続きです。有名なヒスイカズラをはじめて見ました。感激!



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Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラと呼ばれるマメ科のツル植物。いやはや、自然とも思えない色合いです。なんでも、自然ではオオコウモリが受粉を担うとか。


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Zamia furfuracea
何故か日本ではZamia pumilaの名前で売られていますが、さすがに都立の植物公園だけあって学名も正式です。フルフラケアが正しいのです。


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フルフラケアは葉の幅が広く先端が尖りません。葉は厚みがあり革質です。葉の表面は黄色~褐色の毛が生えています。まあ、プミラなんて国内で売ってないから間違いようがないんですけどね。

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Encephalartos sp.
オニソテツ属の一種。


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立派な幹。

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バンジロウと呼ばれる熱帯果樹。鉢植えでも実がなります。

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こちらはカカオノキ。ココアやチョコレートの原料です。

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酸味を甘く感じさせるミラクルフルーツ。少し実がついています。

まだまだ続きます。

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神代植物公園の大温室はまだ続きます。図鑑でしか見たことがない珍しい熱帯植物だらけです。


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Jatropha integerrima
ナンヨウザクラ(南洋桜)、テイキンザクラ(堤琴桜)とも呼ばれるトウダイグサ科植物。ナンヨウザクラ科のMuntingia calacraもナンヨウザクラと呼ばれるので注意。


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Aristolochia salvadoensis
地面を見るとこんな花が咲いていたりします。ウマノスズクサ科は変わった形の花が多いですが、これは特に面白い形です。


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斑入りバナナ。実にも斑が入ります。

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Tacca chantrieri
ブラックキャットとか呼ばれるタシロイモ科植物。ある種、異様な形の花が咲きます。今回は花がなくて残念。


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Artocarpus heterophyllus
パラミツとかジャックフルーツと呼ばれるクワ科植物。実は最大50kgにもなることで有名。食用。


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ヘゴの新芽。シダなので、ゼンマイみたいな感じです。

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ヘゴは木性シダなので、背が高くなります。

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ヘゴの幹は気根で出来ています。

まだまだ続きます。


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神代植物公園の大温室の続きです。
広いので、多肉ゾーンまでなかなかたどり着きません。まあ、珍しい植物が多いので、目移りしてしまい私が立ち止まってばかりなのが悪いだけですけどね。


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ベニヒモノキの白花種。

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ベニヒモノキ。

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見上げると丸く巨大な葉。タデ科のCoccoloba pubescens。天井が高いので、見上げないとわからない樹木も多いようです。

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水性のシダであるミミモチシダ。学名はAcrostichum aureum。マングローブ林に生えるようです。

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プルメリアの枝にサルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)。やや、シュールな光景。

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チョウセンアサガオ(Datura)ではなく、キダチチョウセンアサガオ(Burgmansia)。

続きます。


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神代植物公園の多肉植物展へ行きましたが、せっかくなので公園内を散策しました。


特に大きい温室があり珍しい植物が沢山あるらしいので、楽しみにしていました。多肉ゾーンもあるとのこと。

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大温室の外観。とても広そうです。

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入るとすぐに、ビカクシダの塊がお出迎え。

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緋合歓かな?

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Solandra maxima "Warrimoo"
より派手な新葉。ナス科と聞いて納得。

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Petrea volubilis
シソ科のツル植物。ウィキではクマツヅラ科。


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オオオニバスとパピルス

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残念ながらまだつぼみと思いきや、左端は咲いてませんか?

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ふと目線を下げると、マニア心をくすぐるいい色味のサトイモ科植物があったりします。これは気が抜けない!

続きます。


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神代植物公園へは多肉植物展目当てで来ましたが、せっかく来たので、多肉植物もある大温室へ向かいます。

道中にも植物がいっぱいです。まあ、植物公園ですから当たり前ですけどね。

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ジャーマンアイリスの切り花を展示していました。

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販売もしていました。

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ツツジは少し遅かった感があります。

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睡蓮の池。

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シャクナゲが沢山咲いていました。

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シャクナゲも色々。

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こちらは牡丹。

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芍薬も満開。

さあ、いざ大温室へ!

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神代植物公園の多肉植物展の続きです。
多肉植物展は、5/8まで開催。



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会場の植物会館の常設展示品。

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海を漂って分布を広げます。

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最大の豆、モダマ。やはり、海を漂います。

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バオバブの実ははじめて見ました。

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植物会館の入り口に雅な山野草。

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と、思いきや、まさかのマンドレイク。いわゆる、マンドラゴラ。

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いかにもナス科といった実がなります。

さて、買い物はしないつもりでしたが、ついうっかり買ってしまいました。
多少の多肉植物を販売していたのでね。ついつい…


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Euphorbia opuntioides
ウチワサボテンOpuntiaの様な形のユーフォルビア。割とレア。塊根も出来ます。

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Pachypodium brevicaule
普通の恵比寿笑いの苗。何故か恵比寿笑いは巡り合わせが悪く、良苗が入手出来ずに困っていました。白花のleucoxanthumは早々と入手したのに。

神代植物公園の多肉植物展ですが、小規模ながらも楽しいイベントでした。レア多肉を見られましたから。
もちろん、神代植物公園の見所は多肉植物展だけではありません。温室にはレアな植物が沢山あります。ということで、まだまだ続きますが、疲れたので更新は明日。


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神代植物公園の多肉植物展の続きです。
多肉植物展は、5/8まで開催中です。

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Euphorbia maritae
レアもの感があります。


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有星類(Astrophytum)たち。

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Astrophytum asterias
ヒトデ型の兜丸。大型で美しい…


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Astrophytum myriostigma
var. strongirogonumかな? まん丸。


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これはいったい…なんでしょうか? 名札は埋もれて見えず。

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ホリダがこんなに小さなお洒落鉢(流木?)に。

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群星冠 Euphorbia stellispina

続きます。

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神代植物公園の多肉植物展の続きです。
多肉植物展は、5/8まで開催中です。


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ハウォルチアの仲間。

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皇帝
Tulista系の交配種かな? 花芽があがっています。

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十二の巻
これはお見事。十二の巻は普及種で安いので、ここまで立派できれいな株は見ない気がします。


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Haworthia lockwoodii

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Carnegia(Cereus) gigantea
いわゆる弁慶柱。はじめて見ました。原産地では採取が禁止されており、生長がとてつもなく遅いので、大型の株は出回らないそうです。まあ、個人が楽しむタイプのサボテンではありませんが…


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Trichocereus bridgesii "inermis"
天守閣のトゲがあまりない突然変異。珍棒閣、あるいは成程柱と呼ばれています。苗が売っているのは知っていましたが、ここまで巨大な株ははじめて見ました。


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素晴らしいアガヴェ。詳しくないので、種類はよくわかりません。エボリスピナかな?

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Commiphoraは気にはなりますが、入門種がわかりません。基本的にお高いので気軽に試すわけにもいきません。

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謎のユーフォルビア。名札が埋もれて見えません。

続きます。

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