ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

6月はこれと言った多肉植物のイベントはなさそうです。とは言え、植え替えばかりではつまりません。また、そぞろに植物園に行きたくなりました。というわけで、今年の植え替えは今回で130鉢となりました。


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Euphorbia f. rubrifolia
旧・フランコイシイ系のより葉が赤いタイプ。一般的にはE. francoisii var. crassicaulis f. rubrifoliaと言われているようです。室内から急に外に出したので、葉が日焼けして落ちてしまいました。ちなみに、2023年の春に開催された木更津C & Sフェアにて購入しました。

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塊根が太ってきました。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。塊根から出ていた細根を整理し、塊根を露出させました。


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Euphorbia crassicaulis
旧・フランコイシイ系のクラシカウリスは非常に勢いがあり、明らかに混んで来ました。ちなみに、2023年の春に鶴仙園にて購入しました。

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塊根が非常に発達しています。今の鉢では窮屈です。
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植え替え後。プレステラ90からプレステラ120 にサイズを上げました。塊根の生長が良く、これからが楽しみな花キリンです。


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Euphorbia boiteaui
E. decaryiの名前で売っている挿し木の花キリンです。二次的に塊根が出来ないか経過観察中です。ちなみに、2020年の冬にシマムラ園芸にて購入しました。

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根は非常に豊富です。挿し木苗は地下茎が出来やすいのですが、植え替えの度に取り除いています。約4年間の栽培ですが、見られるほどではないものの、塊根が太りつつあります。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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Euphorbia guillemetii
グイレメティイは購入時、塊根を見せるために浅植えされていました。しかし、細根があまりに少ないので塊根は埋めてしまい、根の充実を見計らっていました。ちなみに、2023年の秋に木更津C & Sフェアにて購入しました。

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細根がよく発達しています。思惑が当たりました。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。塊根を露出させましたが、根がちゃんとしているため安心です。


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Euphorbia beharensis
実はE. guillemetiiはE. beharensisの異名とされているため、上の個体と同種ということになります。しかし、葉の形が異なるため気になっています。ちなみに、2023年の秋にビッグバザールで購入しました。

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挿し木苗でしたから、塊根は出来ないと踏んでいましたが、塊根が形成されています。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。塊根はまだ若く木質化していないため、しばらくは埋めておきます。



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5月に行った伊奈町制施行記念公園のバラ園の記事の続きです。400種5000株のバラが咲き乱れていましたから、どこを歩いてもどこを見ても一面のバラの花でした。


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Candia Meidiland
2006年にフランスで作出された、S系統の花弁の裏が白いバラ。シンプルですが美しいですね。



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Summer Dream
1988年にアメリカで作出されたF系統のバラ。サイトにより1987年にイギリスで作出、あるいは1989年にアメリカで作出など、情報が混乱しています。



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Frau Holle
2006年にドイツで作出されたS系統のバラ。名前はグリム童話からでしょうか?



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Pashumina
2008年にドイツで作出されたS系統のバラ。花弁が非常に多く、房咲きで咲くと花束のようです。



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Alba Meidiland
1985年にフランスで作出されたS系統のバラ。小輪ですがポンポン咲きでかわいらしいですね。

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ものすごい蕾の数です。


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名前を見るのを忘れましたが、乱れ咲きです。


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Heritage
1984年にイギリスで作出されたS系統の強香バラ。



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ここは記念撮影スポットの1つみたいです。ちょうど満開で大変豪華でした。



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いつの間にら6月になってしまいました。そろそろ植え替えも終わりたいのですが、なかなか終わりません。ちなみに、今年の植え替えは今回で125鉢となりました。


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Pachypodium horombense
花が特徴的なホロンベンセですが、なかなか開花しません。ちなみに、2021年の秋に鶴仙園にて購入しました。
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根はまあまあですかね。
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植え替え後。そのままのプレステラ120に植えました。


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Euphorbia caput-medusae
どうしても日の方向を向いてしまうカプトメドゥサエです。ちなみに、2022年の冬にシマムラ園芸にて購入しました。

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根はちょっと少ない気もします。深植えで根域が狭いのかも知れません。
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植え替え後。やや朝植えしましたが、余計に傾く気もします。


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Euphorbia graniticola
グラニティコラの実生苗ですが、少し特徴が出てきました。ちなみに、2023年の春に開催された木更津C  & Sフェアにて購入しました。
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根の状態は良好です。勝手に増えているE. clandestinaのオマケつき。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。オマケも一緒に植えました。


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Euphorbia millotii
ミロティイはなかなか育ちも良く、将来が楽しみな花キリンです。ちなみに、2023年の秋にタナベフラワーにて購入しました。

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根は非常に豊富でした。実生のミロティイも元気。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。


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Gymnocalycium erinaceum WR 726B
フィールドナンバーつきのエリナケウムです。ちなみに、2021年の秋に鶴仙園にて購入しました。

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根はまあまあですかね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。よく育っています。


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今年の5月に東京都薬用植物園に行きましたが、その記事の続きです。薬用植物がメインですから、基本的に地味であまり見栄えしませんが、図鑑でしか見たことがないような植物が沢山見られます。


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ヒュウガトウキ(日向当帰) Angelica furcijuga
九州原産のセリ科植物。絶滅危惧II類(VU)。山人参と呼ばれ民間薬とされました。現在でもサプリメントなどにされているようですが、その効果は定かではありません。ちなみに、現在ヒュウガトウキはイヌトウキ(A. tenuisecta)の変種とされているようです。


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ニチニチソウ(日々草) Catharanthus roseus
(Vinca rosea)
花壇に植えられる園芸植物として一般的ですが、有毒植物でもあります。まさかのキョウチクトウ科でしたが、よく花を見ると確かにそんな感じですね。しかし、白血病や悪性リンパ腫などに利用する抗腫瘍剤の原料でもあります。マダガスカル原産というのも意外です。



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ライムギ Secale cereale
なぜ、薬用植物の区画にライ麦が栽培されているのか不思議でしたが、ライ麦に寄生する麦角が製剤原料という意味でした。麦角はついていませんが、納得です。麦角出来た麦は毒性が高く、食べてしまうと危険ですが、日本ではほとんど発生しないそうです。しかし、麦角からは様々な薬となる成分が分離されているのと同時に、幻覚剤である違法薬物LSDの原料でもあります。

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よく見ると雄しべが出ていました。要するにこれが開花の様子です。イネ科植物は風媒花なので、花粉媒介者を呼び寄せる必要がないため基本的に地味な花です。しかし、風媒花であるがゆえに大量の花粉をばらまく必要があるため、イネ科植物は花粉症の原因植物となります。


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ジギタリス Digitalis purpurea
「狐の手袋」の名前でも知られ、花壇に植えられるポピュラーな草花です。しかし、全体的に強い毒性がありますが、これは食べなければ問題はありません。

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頂点の花は開いて形がやや崩れがちです。
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こちらの頂点の花は奇形ですね。珍しいようにも見えますが、ちょっとした切っ掛けでこういうことは起きたりします。


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シュッコンアマ(宿根亜麻) Linum perenne
多年生の亜麻。ちらほら花が咲いていました。

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淡い青みがかるかわいらしい花でした。


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ベニバナトチノキ(紅花栃木) Aesculus carnea
アカバナトチノキとセイヨウトチノキ(マロニエ)の交配種。学名は交配種ですから、Aesculus × carneaとなっています。
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花色が濃く花穂も大きいですね。


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イチハツ(一初) Iris tectorum
中国原産のアヤメ科植物。根茎は有毒ですが、食中毒の時に吐剤や下剤として利用したこともあるそうです。日本への到来は室町時代と古く、茅葺き屋根の上に植える風習があったそうです。



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ソテツ類の新芽がふき始めています。ソテツは基本的に年に1回しか葉を出しませんから、特別な時期です。花キリンの美しい花とともに、我が家の多肉植物たちをご紹介しましょう。


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Dioon spinulosumの新葉が展開中です。遅ればせながら、D. eduleもフラッシュの気配があります。


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Euphorbia begardiiも開花が始まりました。咲き始めは淡い色合いですが、徐々にピンク色になります。


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Euphorbia gottlebeiも開花していますが、冬の間もずっと咲いていましたね。


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Euphorbia lophogonaも冬の間咲いていましたが、やはり咲き続けています。


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Euphorbia 'Groenefica'(E. groenewaldii × E. venefica)
交配系ユーフォルビアのグロエネフィカか開花しています。


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蘇鉄(Cycas revoluta)
「King Sago」、要するに日本の蘇鉄もフラッシュが始まりました。


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Haworthiopsis longiana
ロンギアナも開花しました。
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やたらに密に花がついていますね。


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Euphorbia fimbriata
E. mammillarisのタイプ違いとされるフィンブリアタですが、地味ではあるものの開花中。


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相変わらず多肉植物の植え替えの日々です。まあ、特に何もありません。ちなみに、今年の植え替えは今回で120鉢となりました。


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Euphorbia venefica
猛毒三兄弟のヴェネフィカを植え替えます。ちなみに、2023年の春の木更津C & Sフェアにて購入しました。
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根に問題は無さそうです。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。生長は実にゆっくりです。


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Euphorbia tortirama
トルティラマは、昨年よく枝を伸ばしました。ちなみに、2021年の冬に木更津C & Sフェアにて購入しました。

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根はかなり豊富です。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。


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Euphorbia clavigera
クラヴィゲラは生長が微妙です。日が強すぎるのかも知れません。ちなみに、2021年の冬に木更津C & Sフェアにて購入しました。

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根の形がおかしな感じなので、すごく植えにくくて困ります。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。塊根が長いので、鉢底に当たってしまいます。仕方がないので露出させましたが、この形はバランスが悪いですね。


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Euphorbia bubalina
ブバリナはよく育っています。1年で倍のサイズになりました。ちなみに、2023年の春にヨネヤマプランテイションのイベントにて購入しました。
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根は凄まじい量です。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。


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Euphorbia paulianii
パウリアニイもよく育っています。去年だけでやはり倍近く生長しました。ちなみに、2023年の秋に木更津C & Sフェアにて購入しました。
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根は鉢の形になるくらい詰まっていました。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。次回の植え替えはEG-135Lでも良いかも知れません。



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5月に行った東京都薬用植物園の記事の続きです。お目当てのご禁制品(ケシ)の花はすでに見たわけですが、とにかく気になる植物が沢山あります。かつて図鑑でみたあの植物が…! という感動で写真を撮りまくりました。


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フジバカマ(藤袴) Eupatorium fortunei
よく聞く植物ですが初めて見ました。秋の七草で、ありふれた植物でしたが、草地の減少により現在は準絶滅危惧(NT)となってしまいました。全草を生薬とし、「蘭草」と呼んだそうです。
古い時代に中国から渡来した帰化植物とされてきましたが、現在では日本の固有種で中国の個体は帰化植物とみなされているようです。学名はE. fortuneiが一般的でしたが、現在はE. japonicumとされています。



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ラフマ(羅布麻) Apocynum venetum
中国では古くから葉をお茶代わりに用い、ラフマ茶、ヤンロン茶(燕龍茶)と呼んだそうです。ただし、根は有毒とのこと。かの「さまよえる湖」たるロプノール(羅布泊)に多く、繊維を採っていたことから「羅布麻」と呼ばれたようです。



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スイカズラ(吸葛) Lonicera japonica
ケシの檻の隣にありますが、非常に強い甘い香りを周囲に漂わせていました。葉や茎を忍冬、花を金銀花と呼んで漢方に利用するそうです。

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なるほど、「金銀花」という名前に納得しました。


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クコ(枸杞) Lycium chinense
漢方の原料植物。杏仁豆腐に乗っているのがクコの実です。



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セイヨウニンジンボク Vitex agnus-castus
ヨーロッパでは果実を月経不順などに民間薬として利用してきたそうです。プリニウスの『博物誌』にも記載があるとのことで、その利用は恐ろしく古いようですね。


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リクチメン(陸地綿) Gossypium hirsutum
いわゆる「綿」で、もっとも一般的な綿です。アオイ科であるというのは知りませんでした。


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ノグルミ(野胡桃) Platycarya strobilacea
胡桃と言っても食用にはならない胡桃です。
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花穂が出ていました。
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古い実が付いていましたが、イガイガした形で一般的な胡桃のイメージとは異なりますね。


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イブキトラノオ Polygonum bistorta
根茎を「拳参」と呼んで民間薬として利用しているそうです。現在はBistorta officinalisとなっています。これは、旧・タデ属(Polygonum)が分割されたためです。園内には分割された属の植物もあり、ツルドクダミ(Reynoutria)がありましたね。


本日はここまでとしましょう。次回は製剤原料植物や海外の植物を見ていきます。



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5月に行った伊奈町制施行記念公園の記事の続きです。相変わらず写真をひたすらに並べます。


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Grafin Diana
2012年にドイツで作出されたHT系統のダマスクローズ。


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Cl. Yves Piaget
1988年にフランスで作出されたHT系統の強香バラ。ダマスク。


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Lavender Dream
1986年にオランダで作出されたS系統のバラ。花が多く華やかです。


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Maria Callas
1965年にフランスで作出されたHT系統の強香バラ。ダマスク。オペラ歌手のマリア・カラスに捧げられました。


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Friesia
1973年にドイツで作出されたF系統の強香バラ。



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Astrid Grafin von Hardenberg
2001年にドイツで作出されたS系統の強香バラ。深い紅色が印象的。



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紫雲
1984年に京成バラ園により作出されたHT系統のバラ。




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いつの間にやら6月になってしまいました。相変わらず植え替えに勤しんでいます。今のところ、これと言った多肉植物のイベントはなさそうなので、植物園や見頃な花を見に行ければと考えています。それはそうと、本日も植え替えをします。今回で植え替えは115鉢になりました。


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H. attenuata f. tanba
アテヌアタの矮性品種。鉢から溢れています。流石に植え替えた方が良いでしょう。ちなみに、2023年の春にタナベフラワーで開催されたイベントで購入しました。
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根は元気ですが短いですね。
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植え替え後。プレステラ90からプレステラ105に替えました。


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Euphorbia cap-saintemariensis
カプサイシンテマリエンシスはハダニがついて葉を落としましたが、最近ようやく復活しました。ちなみに、2023年の春のビッグバザールにて購入しました。
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塊根は思ったより太っていました。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。塊根を出しました。


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Euphorbia pachypodioides
パキポディウムっぽい花キリンのパキポディオイデスも植え替えます。パキポディウオイデスは根が繊細で、割りと水切れを嫌います。葉が出てこないので、たぶん根がアカンのでしょうね。

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やはりというか、まあそうでしょうね。冬に過湿になったのでしょう。
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植え替え後。そうままのプレステラ90に植えました。まあ、特に問題はないでしょう。


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Gasteria nitida
生長は良い方ですが、花茎が萎びてしまったので、異変を感じて植え替えました。ちなみに、2023年の秋に木更津C & Sフェアにて購入しました。

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根がやられてました。急に具合が悪化したので心配です。
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植え替え後。プレステラ105に植えました。しばらくは殺菌剤を撒いて様子をみます。


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Pachypodium enigmaticum
エニグマティクムはなかなか難儀しています。2021年の秋にビッグバザールにて購入しました。

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いやあ、根が少ないですね。
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植え替え後。そうままのプレステラ105に植えました。生長はしていますが、何やら鈍くて敵いません。パキポディウムの中では大きいという花を見たいのですが、今の調子だとしばらくは難しいかも知れません。



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6月に入りすっかり暖かくなり、多肉植物も元気です。久しぶりに最近の多肉植物たちの様子を見てみましょう。


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野ざらしにしてある平鉢の士童たちも元気そうです。遮光もしていませんが、雑草が生えて自然と遮光されます。もう、10年以上植え替えていませんが、自然更新して代替わりを繰り返しています。見えにくいのですが、奥の方にもポツポツと生えています。しかし、冬の降霜で枯れるものもあり、あまり大きくはなりません。


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瑞昌玉が咲きましたが、何故か花色がいつもと異なります。瑞昌玉は底が赤いのですが、不思議です。室内で咲かせたからかも知れません。


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Pachypodium densiflorum
デンシフロルムは外に出すのが遅かったため、ようやく開花です。



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ガステリアがちらほら咲いています。


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Gasteria verrucosaが開花しました。
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花は先端の緑が強く、膨らみが小さいタイプ。


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Gasteria ellaphieae GM 300も開花。花茎が2本同時に出ました。
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やや先端が黄色い、やや膨らむタイプ。


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Gasteria carinataも開花。花茎が非常に長いですね。
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花は先端の緑が強いタイプ。


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オペルクリカリアに蟻が来ているので、何かと思ったらアブラムシが湧いていました。殺虫剤をかけましたが、アブラムシがついたのは初めてです。


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Euphorbia primurifoliaはずいぶん長く咲いています。しかし、花ばかり咲いて葉が出てきませんね。


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Euphorbia ramenaは調子がよく、開花し続けています。


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Zamia furfuraceaのフラッシュが始まりました。美しい黄金の産毛に覆われています。


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Dioon spinulosumもフラッシュの気配。



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ユーフォルビアは有毒で、傷つけると出てくる乳液は皮膚につくとかぶれたり、種類によっては水ぶくれが出来たりします。ところが、ユーフォルビアは様々な用途で利用されており、Euphorbia resiniferaなどは蜜蜂の蜜源植物として有名で、その蜂蜜はモロッコの特産品となっているそうです。しかし、同じアフリカの多肉質なユーフォルビアである矢毒キリン(Euphorbia virosa)は蜜にも毒があり、矢毒キリンの花蜜由来の蜂蜜は食べると口内や喉が焼けるように痛むと言いますから、毒性は種類によっても異なるのでしょう。


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Euphorbia resinifera


さて、本日はそんなユーフォルビアの蜜源植物としての側面にスポットライトを向けましょう。参照とするのは、Nihad Sahriらの2023年の論文、『Euphorbia honey: a comprehensive compile of its traditional use, quality parameters, authenticity, adulteration, and therapeutic merits』です。


蜂蜜とは何か
蜂蜜はセイヨウミツバチ(Apis mellifera)が生産する甘味料でありあるいは栄養補助食品として、さらには治療目的で世界中で消費・取り引きされています。その成分は、乾燥重量の約95%を占める主成分である炭水化物(ブドウ糖、果糖)を始め、ビタミン、酵素、有機酸、アミノ酸、タンパク質、VOC(揮発性有機化合物)、各種ポリフェノール、ミネラル、花粉などを含みます。蜂蜜は栄養価が高いだけではなく、抗酸化作用や抗菌作用、抗炎症作用、創傷治療作用、抗変異原性作用、抗発癌作用、酵素阻害能があります。蜂蜜の物理化学的パラメーターや化学成分、その期待出来る治療効果は、産地や蜜源植物の種類、収穫時期、処理工程、保存期間により異なります。


単花蜜と多花蜜
蜂蜜の分類の1つとして、単花蜜(モノフローラル)と多花蜜(マルチフローラル)があります。後者は複数の種類花蜜からなり、特定の種類の花蜜が優勢ではない蜂蜜を指します。単花蜜は単一の種類の花蜜が主成分であり、他の種類の花由来の花蜜はわずかです。多花蜜は一般的に入手出来ますが、単花蜜はその洗練された味や読独特の風味、健康効果、及び植物由来の特性により市場における需要が高まっています。


ユーフォルビアの蜂蜜
ユーフォルビアの蜂蜜は、種類によっては「Daghmous honey」、あるいは「Zakoum honey」とも呼ばれ、地中海地域で一般的な産物です。モロッコは養蜂業への関心の高さと、固有のユーフォルビアの存在により、ユーフォルビアの蜂蜜の最大の生産国となっています。
ユーフォルビアの蜂蜜はもっとも高価な蜂蜜の1つで、モロッコやレバノン、トルコでは貴重品とみなされています。ユーフォルビアの蜂蜜は、甘味料というより医薬品と認識されており、特に喘息や嚢胞、癌などの治療において用いられます。



蜂蜜の歴史
歴史的に蜂蜜は健康維持のための自然療法に用いられてきました。エジプトやギリシャ、ローマでは、多くの病気の治療に蜂蜜が使われたという記録が残されています。古代ギリシャで人気があった非発酵の葡萄と蜂蜜の飲料である「Oenomel」は、痛風や様々な神経疾患の治療に民間療法として時に用いられました。医学の父として有名なヒポクラテスは、「oxymel」(酢と蜂蜜)を鎮痛に、「hydromel」(水と蜂蜜)を喉ね渇きに、蜂蜜水を他の治療薬と混合して急性の発熱用いるといった、シンプルな食生活を推奨しました。また、局所的な消毒、避妊、喉の痛み、咳、脱毛症、創傷治癒、下剤、眼疾患にも用いました。蜂蜜には豊かな薬効の歴史があり、西洋医学だけではなく、アーユルヴェーダや中国医学でも認められています。


モロッコの蜂蜜
モロッコの民間療法では、特にユーフォルビアの蜂蜜が広く利用されています。モロッコはEuphorbia resiniferaとEuphorbia officinarum、Euphorbia regis-judaeの3種類の蜂蜜を生産しており、機能性食品あるいは栄養補助食品とみなされています。これらの蜂蜜は、力強く際立つ味と刺激的な風味、穏やかな苦味、喉に残る胡椒のような後味が特徴です。伝統医学により、喘息や気管支炎、嚢胞を伴う腎盂腎炎、癌などの治療に頻繁に使用されます。


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Euphorbia officinalum


花粉学
電子顕微鏡により花粉を分析することで、種間の差異を区別することが出来ます。単花蜜の主要な花粉比率に関する基準が確立されましたが、一般的に単一の植物種の花粉頻度が45%以上のものは単花由来であると考えられます。また、花粉粒の含有量には過小と過剰があり、柑橘類の蜂蜜は最低10%以上の花粉含有量が求められ、菜種の蜂蜜には45%以上の菜種花粉の含有が義務付けられています。同様にユーカリの蜂蜜は90%以上のユーカリ花粉が必要です。アルジェリアやモロッコなどの北アフリカ諸国における調査では、最低25%の花粉がEuphorbia spp.に由来することが報告されています。


蜂蜜の成分
蜂蜜の主成分は炭水化物であり、乾燥重量の約95%を占めています。蜂蜜に含まれる糖類の大部分は単糖類で、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)で糖含有量の約75%を占めます。さらに、イソマルトース、マルトース(麦芽糖)、ツラノースなどの二糖類が約10〜15%を占めます。また、エルロースやテアンデロース、マルトトリオースなどの糖類は極わずかです。ユーフォルビアの蜂蜜では、スクロース(ショ糖)やマルトース(麦芽糖)、ツラノース、トレハロース、メレジトースが検出されましたが、データは不均一でした。


最後に
以上が論文の簡単な要約です。
実は論文は非常に長く、様々な成分について検討しています。しかし、ユーフォルビアの蜂蜜については、まだデータが少ないようです。成分分析は品質や純正品であるかを見極める重要なファクターのようですから、これから分析が進んでいくのでしょう。
しかし、ユーフォルビアの蜂蜜は北アフリカの特産品であることは知っていましたが、その用途が薬用であることは初めて知りました。そして、苦味や胡椒のような後味などの表現を見ると、やはりユーフォルビアの蜂蜜は普通の蜂蜜ではないことが分かります。
成分分析では、含まれるフラボノイドの種類により産地などが分かると言いますが、ユーフォルビアの蜂蜜にも多種類のフラボノイドが含まれているようです。しかし、その成分や効果については、まだまだこれからといったところのようです。



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東京都薬用植物園の記事の続きです。相変わらず漢方薬原料植物や民間薬原料植物の辺りを彷徨っています。気になる植物が多すぎて、なかなか抜け出せません。


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カイケイジオウ Rehmannia glutinosa forma huechingensis
漢方では根を「地黄」と呼んで利用するそうです。いかにもなゴマノハグサ科植物の花。カイケイジオウは基本種のアカヤジオウ(R. glutinosa)の異名扱いのようです。


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ニッケイ(肉桂) Cinnamomum okinawaense
楠(C. officinarum)は割りとどこでも見られますが、ニッケイは見ませんね。シナモンの仲間ですが、根の樹皮を民間療法で利用するそうです。説明によると沖縄・徳之島の原産ですが、C. sieboldiiとして中国南部・インドシナ半島の原産とする説もあるそうです。
しかし、Wikipediaでは中国・インドシナ半島原産のC. loureiriiとされたものの、C. sieboldiiとして独立したとあります。この学名は江戸時代にシーボルトが日本で採取したニッケイの標本を元に命名されたものということです。

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一応、キュー王立植物園のデータベースを確認しましたが、現在の学名はC. sieboldiiのようです。C. okinawaenseは「配置がない名前」とのことで、南西諸島の植物とされてはいるものの、何を指しているかは不明のようです。ですから、C. okinawaenseはニッケイの異名とされていません。また、C. loureiriiは出てきませんでしたがベトナム原産のC. loureiroiという種はあります。どうやら、C. loureiriiは誤記でC.loureiroiが正しいそうです。


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クララ Sophora flavescens
妙な外見と名前の植物ですが、マメ科と聞いて納得しました。近年、花木として流通しているニュージーランド原産の「リトルベイビー」と同じソフォラ属です。ただ、クララは樹木ではなく多年草です。「クララ」は「眩草(くららぐさ)」から来ており、根はクラクラするほど苦いことに由来するとのことです。漢方では「苦参」(くじん)と呼ばれるそうです。



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ハナスゲ Anemarrhena asphodeloides
中国原産で解熱などに利用される漢方原料。生薬としては「知母」と言うそうです。江戸時代に渡来した多年生です。
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複雑な花色の美しい花を咲かせますが、残念ながらまだ蕾でした。


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チャノキ Camellia sinensis
いわゆるお茶の木。実はちゃんとチャノキを見たのは初めてです。
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カメリア属、つまりは椿の仲間です。葉はそれほど椿感はありません。晩秋に椿に似た花を咲かせるそうです。


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ラシャカキグサ Dipsacus fullonum subsp. sativus
畑に植えられた野菜に見えますが、頭状果序で羅紗を起毛させるために利用した植物ということです。栽培種でオニナベナに由来すると考えられています。
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まだ蕾ですが、イガイガの頭状果序を予感させます。オニナベナのイガは直線的ですが、ラシャカキグサは鉤爪状とのこと。起毛させるのに便利な変異が選抜されてきたのでしょう。


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ベンケイソウ Hylotelephium erythrostictum
(Sedum erythrostictum)
「景天」と呼ばれ腫れ物や虫刺されに外用する民間薬としての利用があったそうです。

EcheveriaやSedum、Kalanchoeなどの仲間はベンケイソウ科に分類されますが、ベンケイソウ科の由来である実際のベンケイソウ自体は見たことがありませんでした。


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オオベンケイソウ Sedum spectabile
ベンケイソウの名札はHylotelephium属なのに、オオベンケイソウはSedum属なのはやや謎ですが、現在はHylotelephiumです。


漢方薬原料植物はそろそろ終わりで、次は民間薬原料や製剤原料植物をメインに見ていきましょう。



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天候が不安定で、植え替えもなかなか進みません。本日は長年の疑問の解消と、新しいムーブメントの提案(?)をします。


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Fouquieriaを腰水しました。休眠状態でしたから、強引に目を覚まさせます。


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Fouquieria purpusii
腰水してからわずか1週間で、葉が生えそろいました。他のFouquieriaも葉を急激に伸ばしています。



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Fouquieria macdougalii


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Fouquieria diguetii


さて、ここからが本題です。20年くらい前に、突然生えてきた謎の実生があったのですが、見慣れない雰囲気があったので、掘り上げて鉢で栽培してみました。当時は画像検索なんてなくて、手ごろな図鑑にも記載がなかったため、正にナゾの草でした。ツル性で葉はやや厚みがあり、一見してウマノスズクサの仲間、あるいはガガイモ科植物に似ているような気がしましたが微妙に特徴が異なります。花が咲いたのですが、ミリ単位の放射状の小さい花でした。どう見てもウマノスズクサ属ではありません。それから時間が経ち画像検索することすら忘れていましたが、最近行った
東京都薬用植物園で長年の疑問が解消しました。まったく同じ特徴の植物が育てられていたのです。


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ツルドクダミ Reynoutria multiflora
ツルドクダミでした。いやはや、これはわかりません。そもそも、ドクダミに似ていると思ったことすらありませんでした。まあ、ドクダミとは全く近縁ではありませんから、そんなものでしょう。
特徴的には赤い塊根というか芋があります。しかし、十数年植え替えていませんから、中がどうなっているかわかりません。本日はこの「ナゾの草」改め「ツルドクダミ」を植え替えてみました。


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鉢はボロボロです。抜けないというか、完全に固まっています。


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ハンマーで叩いて割りました。朽ちかけの鉢でしたから、簡単に割れました。


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赤い根がありますが、そのほとんどは地下茎でしょう。これがめちゃくちゃに渦を巻くように絡み合っていました。ハサミで切断しながら少しずつ切り開いていきました。まあ、あまりにも絡んでいたので、作業には1時間以上かかってしまいました。しかも、鉢全体がアリの巣になっており、なかなかに難儀しました。


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地下にはこのような赤い芋が沢山出来ていました。20年ものと考えると小さい芋です。葉は邪魔なので捨てました。


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よく見ると古い芋に沢山の穴が空いています。しかも、穴からアリが出てくるわけですよ。これはあれですね。芋の中にもアリの巣が出来ていますね。芋があまり育たない理由はまあ分かりました。


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これは、芋が出来かけている状態。芋はすべて殺虫剤を撒いてから、空いているプランターに植えました。


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多肉植物ではないような気もしますが、芋を育てたら塊根植物として通用しないかというのが、今回の企みです。以前、オシロイバナの塊根は割りと見栄えするという記事を挙げたことがありますが、ツルドクダミでもイケるのではないかと思うわけです。というわけで、プレステラに2つばかり植えてみました。


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赤みがあって面白い塊根になるような気がしますが、どうでしょうかね? 新たな塊根植物の火付け役になっちゃうかも知れませんねえ。いや、ないかな…


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この前、行ってきた伊奈町制施行記念公園のバラ園の記事の続きです。バラ園は広く3つに分かれており、自分がどこを歩いているのか早々に見失いました。まあ、とにかくバラの海で、これほどバラを見たのは初めてです。


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Sangria Night
2009年にアメリカで作出された半八重咲きのF系統のバラ。濃い紫は目立ちます。


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Knock Out
2000年にフランスで作出されたF系統の中輪房咲きのバラ。



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Apricot Drift
2009年にフランスで作出されたS系統のバラ。淡い独特のサーモンピンクが美しいですね。


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toi toi toi !
2014年にドイツで作出されたS系統の絞り咲きのバラ。
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複雑に絞りが入ります。


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Desiree
2019年にドイツで作出されたHT系統の強香バラ。


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Golden Border
1987年にフランスで作出されたF系統のバラ。
見渡す限り一面のバラの花に囲まれます。



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Laura
1981年にフランスで作出されたHT系統の、朱色がかる濃オレンジのバラ。非常に整った良い形の花です。


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2000年に京成バラ園で作出されたF系統のバラ。複雑に色が変わります。あまりバラ感はありませんが美しいですね。



というわけで、前回同様にただ写真を並べただけです。説明できるほどバラに詳しくないので、ご容赦の程を。ひたすら撮影しまくったので、まだ記事は続きます。



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さて、今年3回目となるビッグバザールが開催されました。例の如く五反田のTOCビルでの開催です。今回も開場時間より少し経ってからの参加となりました。

週間天気予報では雨でしたが、午前中は雨も降られずに済みました。さて、いつものように13階に到着すると、複数の行列があり慌てましたが片方はミキハウスのイベントだったようです。既に開場後ですから、ビッグバザールの列は短く10分程で入場出来ました。

しかし、今回のビッグバザールは過去最高レベルの混み具合で、かつ出店数が多く通路が狭いことが拍車をかけて身動きがとれない場合すらありました。一周するだけで1時間以上かかってしまいました。しかも、あまりに人が多く、ロクに見れないブースもありましたね。そんなこんなで、正直何があったかはよく覚えていません。まあ、あれだけの物量でしたから、大抵のものはあったのでしょう。私の好きなユーフォルビアは割りとありましたが、今回は食指が伸びませんでした。おそらく、珍しいものも結構あったのでしょう。一般的には見かけない珍しいタコものが何種類もあり、時代が変わったことを実感しました。今回もアデニアを探しましたが、結構大きい株がかなり安く販売されていましたが、育てたい派の自分としては断念せざるを得ませんでした。正直、予算的に3〜4株位は買えたのですがね。仕方がありません。
さてさて、というわけで今回の購入品です。まずは、カクタスブライトでアデニア苗を、そしてX-Plantでトリカデニアの実生苗を購入しました。最後にラフレシアリサーチで珍しいユーフォルビアを買うつもりがすっかり忘れてしまいました。


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Adenia fruticosa
南アフリカ、ジンバブエ原産のアデニア。


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Euphorbia trichadenia
トリカデニアはあまり苗を見かけないため、未だ未入手でした。小さい苗が入手出来てラッキーでした。

Dactylanthes亜節のユーフォルビアは珍しいですね。Dactylanthes亜節ではもっとも有名なE. globosaと似たような面白い花を咲かせますから、将来が楽しみです。


というわけで、3月以来の今年3回目のビッグバザールでした。しかし、今回はあまりの混雑に疲れてしまい、2周目を回る気力が湧きませんでした。いやはや、とにかく本当に疲れました。午後は所用があるため、昼前には切り上げました。しかし、ビッグバザールでこれだけ多様で色々入手可能ならば、わざわざ木更津まで行く必要がなさそうですね。今まではやや毛色が異なる部分がありましたが、今回のビッグバザールは本当になんでもありました。どうやら多肉植物ブームはさらに拡大中です。これからがさらに楽しみになりました。次回のビッグバザールを楽しみにしています。



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東京都薬用植物園の記事の続きです。前回はあへん法で栽培が基本的に禁止されているケシと、園芸用に栽培が可能なケシについてでした。今回は「漢方薬原料植物区」に戻ります。「民間薬原料植物区」や「製薬原料植物区」もごちゃ混ぜで撮影していますから、たぶん色々混ざっていますから悪しからず。


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ツルドクダミ Polygonum multiflorum
(Fallopia multiflora)
見た瞬間、少し驚いたのですが、それは私的な話ですので、また別に記事にします。
それはそうとして、日本薬局方に記載されているカシュウ(何首烏)で、塊根を利用する漢方薬原料です。中国や台湾が原産地。

ドクダミはドクダミ属(Houttuynia)ですが、ツルドクダミはタデ属(Polygonum)ですから、他人の空似ということになります。()に書かれたFallopiaはソバカズラ属で、かつてはイタドリ(F. japonica)を含んでいました。しかし、イタドリは現在Reynoutria属とされています。そして、ツルドクダミもまた現在はReynoutria属とされているようです。


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チュウマオウ Ephedra intermedia
いわゆる麻黄で、様々な漢方薬に使用されます。風邪の初期症状の発熱や寒気、筋肉痛、咳などに効果があるとされています。
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ちょうど花が咲いていました。


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オオバナオケラ Atractylodes ovata
中国原産の漢方薬原料。塊根は白朮という名前で様々な漢方薬に利用されます。種としてはホソバオケラ(A. lancea)と同一種扱いのようです。


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シオン(紫苑) Aster tataricus
花は咲いていませんが、花を見ればアスターであることがわかります。漢方としては鎮咳・去痰作用があるとのこと。絶滅危惧II類。


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ミシマサイコ(三島柴胡) Bupleurum falcatum
一見してなんてことはない草ですが、妙な名前なので名前だけ頭に残っていました。やはり、漢方薬として利用されます。



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サンシュユ(山茱萸) Cornus officinalis
いかにもなミズキ科の葉ですね。中国や朝鮮半島の原産。
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実がなっていました。果肉部分を漢方として強壮や収斂に利用されるそうです。


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シャクヤク(芍薬) Paeonia lactiflora
芍薬は芍薬甘草湯で知られる通り、漢方薬として利用されます。
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美しい花は牡丹が終わった頃に咲き始めます。


というわけで、東京都薬用植物園をダラダラ歩いて撮影して回っています。普段はあまり見かけない植物との出会いは、今まで行ったすべての植物園に共通します。しかし、東京都薬用植物園では、ネームプレートの立った圃場に一年草を植えて育成しているところは、他の植物園とは異なる特徴です。薬用植物を展示するという目的なためでしょう。個人的には面白くてなかなか進めずやたらに時間がかかりました。さて、次回も圃場をぶらぶらします。



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5月は春バラの最盛期なので、何処かに見に行こうと考えていました。都内にもバラの見どころはありますが、埼玉県内で探してみました。すると、伊奈町制施行記念公園のバラ園が良いらしいことが分かりました。なんでも、400種5000株のバラを見ることができる県内最大のバラ園とのことです。
土曜日は1日雨で当日も薄暗い曇天でしたが、日中は雨が降らないという天気予報を信じて行ってきました。


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大宮駅で埼玉新都市交通のニューシャトルに乗り換えます。改札前にはばらまつり関連の切符を販売していました。


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ニューシャトルの終点の内宿駅で下車します。
伊奈町はバラの町として売り出しているようです。駅前にもバラが植えられていました。


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マンホールがバラの絵柄です。


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水道のマンホールはカラーのバラが描かれています。


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会場に到着すると、何故か神輿がお出迎え。
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どうやら子供神輿をやるみたいで、地域のお祭り要素もあるようです。屋台も沢山出ていましたしね。


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まあ、とりあえずバラソフトを食べて一息つきます。バラ園はばらまつりの時期だけ入場料がかかります。


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満開のバラが絡まるウェルカムボードがまずお出迎え。記念撮影スポットです。


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バラのアーチもいくつもありました。
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非常に美しいですね。


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Novalis
2010年にドイツで作出されたHT系統の青バラ。まあ、青バラといわれるものは、大抵は淡い紫程度ですけどね。しかし、撮影すると何故かピンク色に写ってしまいます。実際にはもうちょっと青みがあります。


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Queen Elizabeth
エリザベス女王の戴冠に因んで名前を捧げた、1954年にアメリカで作出されたHT系統のバラ。



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Barock
1999年にドイツで作出されたCL系統のつるバラ。絶妙な色合いです。


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Blue Moon
実際には紫色のバラ。上手く撮影出来ません。1964年にドイツで作出されたHT系統の強香の大輪バラ。


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Oklahoma
1964年にアメリカで作出されたHT系統の大輪バラ。作出当時はもっとも黒みが強いバラと言われていたようです。しかし、やはり上手く撮影出来ていません。ダマスクの強い香りがあります。



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イナ姫
このバラ園のために作出されたバラ。房咲きで豪華ですね。



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黒真珠
1988年に京成バラ園で作出されたHT系統の黒薔薇。実際にはもっと深い色合いです。


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Hot Cocoa
2002年にアメリカで作出されたF系統のバラ。やや茶色がかり、目を引きます。これも、上手く色合いが再現出来ていません。



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Petit Trianon
2006年にフランスで作出されたF系統のバラ。近年、このような過剰な八重咲きのものが当たり前になりました。


というわけで、伊奈町制施行記念公園のバラ園に行ってきましたが、例によって記事は続きます。ただ撮ってきた写真を並べるだけになりますが、5000株ありますからなかなか写真を絞れなかったので長々と続けます。しばしお付き合い下さい。


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ゴールデンウィーク中に東京都薬用植物園に行ってきました。お目当ては5月が見頃のケシの花です。ケシと言ってもポピーではなく、あへん法で栽培が禁止されているアヘンやモルヒネの原料となる植物です。


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ケシを栽培している区画は、厳重な二重の檻の中にあり、監視カメラで監視されています。しかし、ケシの開花期だけは外の檻の一部が開放されます。


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檻越しに見るケシ畑。


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色とりどりのケシ(Papaver somniferum)が咲いていました。こちらは「トルコ種」とありました。蜜蜂が沢山来ていましたね。


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こちらは「一貫種」。一貫種は日本で作出されたアヘン収量が多いとされる品種。


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こちらは園芸種です。


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八重咲きの園芸種。


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こちらも八重咲きの園芸種。果実である芥子坊主が沢山見えます。芥子坊主を傷つけて出てくる乳液を集めて固めたものが生アヘンです。


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アツミゲシ Papavera setigerum
日本では渥美半島で初めて見つかった帰化植物。モルヒネやコデインといったアルカロイドを含み、栽培は禁止されています。しかし、繁殖力が強いため庭や畑地に生えてきて、たまにその駆除がニュースになります。


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東京都の運営ですから、違法な植物に対する啓蒙に力を入れているようで、見分け方のパネル展示がありました。説明によると、違法なケシの葉のあまり切れ込まず、葉柄が茎を抱き込み、ほとんど毛がありません。対する違法ではないケシは、葉は深く切れ込み、葉柄は茎を抱き込まず、剛毛があるとのこと。


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モンツキヒナゲシ Papaver commutatum
こちらは、檻の外にある違法ではない園芸で利用されるケシです。「ケシ比較植物」と書いてありましたから、わざわざ比較用に栽培されているということでしょう。
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「ポピー・レディバード」や「ピエロ」の名前で流通しているそうです。


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アイスランドポピー Papaver nudicaule
シベリアヒナゲシ。一般的なポピーです。当然、違法ではありません。学名は2021年にOreomecon nudic aulisとされているようです。


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ヒナゲシ Papaver rhoeas
別名、「虞美人草」とありました。違法ではありません。


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シャーレーポピー Papaver rhoeas 'Shirley'
ヒナゲシの園芸品種。違法ではありません。


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ハナビシソウ Eschscholzia californica
Papavera属ではありませんが、「カリフォルニアポピー」と呼ばれるケシ科植物です。違法ではありません。


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アザミゲシ Argemone mexicana
「メキシカンポピー」と呼ばれる熱帯アメリカ原産のケシ科植物。葉がアザミのように激しい切り込みます。違法ではありません。



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ナガミヒナゲシ Papaver dubium
ナガミヒナゲシはここ10年ほどで爆発的に増え、あっという間に帰化した外来種です。特定外来生物には指定されていませんが、厄介な植物です。花が綺麗なため、積極的に駆除されにくいような気がします。困ったものですね。


というわけで、あへん法で規制されたケシを見ることが出来ました。東京都薬用植物園は日本国内で唯一、違法ケシを見ることが出来る植物園なんだそうです。大変、貴重な体験でした。さて、次回は「漢方薬原料植物区」に戻り、「民間薬原料植物区」、「製剤原料植物区」も見ていきます。



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相変わらず多肉植物の植え替えをしていますが、本日は多肉植物の花をお届けします。

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Haworthia cooperi cv.
盆栽鉢に植えたコオペリ(クーペリ)が開花しています。周年屋外栽培ですが、非常に丈夫で霜が降りても平気です。
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みっちり詰まっていますが、あまり混みすぎると根腐れするため、たまに植え替える必要はありますが、基本的に放置栽培です。
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花は根元が膨らみ、全体的に赤みがかります。


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Gasteria nitida
ニティダが初めて開花しました。

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思ったより小さく地味な貧相な花でした。


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Gasteria baylissiana
バイリシアナが開花しました。丸みがあり鮮やかな色合いで美しいですね。


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「子持ちオーニソガラム」などの名前で知られる球根植物ですが、長い花茎が伸びています。学名は一般的にはOrnithogalum caudatumですが、実際にはO. bracteatumが正しく、2009年にはアルブカ属に移されAlbuca bracteataとなっています。
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まだ咲き始めです。
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耐寒性が強いので地植えしていますが、すごい勢いで増えます。
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このように子球根が親球根の球根表面に出来て、ある日ポロリと落ちて転がった先で増殖します。


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東京都下の小平市にある東京都薬用植物園に行ってきました。4月は忙しく植物園巡りは中断していましたが、ようやく再開します。
東京都薬用植物園は管轄が東京都保険医薬局なため、薬草や毒草、さらには御禁制品(ドラッグ)まで扱う特殊な植物園です。時期的に冬は何も生えてなさそうですから、暖かくなるのを待っていました。5月中旬は「あへん法」で栽培が禁止されているケシの花が見頃とのことで楽しみです。


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西武拝島線の東大和市駅から降りて直ぐに入口があります。


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入口には巨大な赤松がありました。黒松の方が一般的に植栽されますが、黒松は海岸沿いに生える植物なため、赤松が本来の植生です。しかし、黒松は枝ぶりや樹形、幹肌の荒れ模様が豪壮で良いため、植生されるのは大抵は黒松です。というわけで、赤松は市街地ではあまり見かけない樹木となりました。
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この赤さが赤松たる所以です。
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東京都薬用植物園では、このように成分や詳細な用途が書かれています。薬用植物園らしいですね。


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ナギイカダ Ruscus aculeatus
トイレの植え込みが、まさかのナギイカダです。ちょうど実がなっていました。地中海沿岸に自生し、明治初期に渡来したようです。



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アオノリュウゼツラン Agave americana
なんとなくアオノリュウゼツランがあります。



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キダチアロエ Aloe arborescens
キダチアロエは放置していても、いつの間にやら群生しがちです。


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クサノオウ Chelidonium majus var. asiaticum
クサノオウが開花しています。ケシ科の有毒植物。現在はC. asiaticumとして独立種になっているようです。

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花はアブラナに似ています。


さて、先ずは「漢方薬原料植物区」に向かいます。隣接する「有用樹木区」も一緒に見ていきます。


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フランスカイガンショウ Pinus pinaster
「海岸松」という意味のようです。
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葉が長く枝が繊細な松です。


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ヤマモモ Myrica rubra
まだ小さいですが、ヤマモモの実がなっていました。
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どうやら、漢方としての用途もあるようですね。


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アオツヅラフジ Cocculus trilobus
アオツヅラフジはブルームに覆われた青い実がなり、個人的には観賞に耐える植物だと思っています。漢方薬としては「木防已」と呼ばれますが、市場性はないそうです。
学名は2020年にNephroia orbiculataとなりました。日本の分類学ではCocculusは「アオツヅラフジ属」でしたが、その代表格たるアオツヅラフジが、別属となってしまったため今後どうなるのか気になります。


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アサクラザンショウ Zanthoxylum piperitum form. inerme
山椒のトゲがない品種。多肉植物でも「inermis」というトゲのない種類はありますね。
アサクラザンショウは、かの牧野富太郎が記載した植物ですが、現在サンショウに亜種・変種・品種は認められておりません。

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まだ若い実がなっていました。


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ブドウサンショウ
アサクラザンショウから派生した品種で、実が大きいとのこと。

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実はなっていましたが、まだ若いのでその違いは明らかではありません。


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ウド Aralia cordata
「うどの大木」と言いますが、ウドを見るのは初めてです。まあ、本当に大木にははなりません。

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若芽や根茎を食用にしますが、漢方としての利用もあるそうです。知りませんでした。


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フユアオイ(冬葵) Malva verticillata
見た感じはゼニアオイですが、フユアオイは初めて見ました。種子や葉を漢方として利用するそうです。
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花を見ると違いは一目瞭然ですね。


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カラスビシャク Pinellia ternata
カラスビシャクは畑地では割りとポピュラーな雑草です。「半夏」という名前で漢方として利用されるそうです。



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バショウ(芭蕉) Musa basjoo
中国原産と考えられているバショウですが、耐寒性があるため日本でもたまに庭に植栽されます。日本には江戸時代に入ってきたそうです。
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ちょうど花が咲いていました。小さなバナナがなっていますが、大きくはならず食用には向きません。生薬としての利用はあったようですね。


記事が長くなったので、続きは次回としましょう。しかし、この植物園は素晴らしいですね。気になる植物が多すぎて、なかなか進めません。「漢方薬原料植物区」で30分以上うろついてしまったため、このペースでは明らかに他を見る時間がなくなります。中断してケシを見に行きました。というわけで、次回はお楽しみのケシの様子を記事にします。



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天気予報も安定しませんが、夕方に雨上がりの後、なんとか植え替えをしている状況です。ちなみに、今年の植え替えは今回で109鉢になりました。


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Haworthia parksiana
我が家では珍しい軟葉系のパルクシアナを植え替えます。ちなみに、2023年の秋にタナベフラワーのイベントで購入しました。

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根は豊富です。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。実は最小クラスの葉を持つハウォルチアです。


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Haworthia chloracantha var. subglauca RIB 0099
個人的に気になっているクロラカンタ系のスブグラウカも植え替えます。ちなみに、2023年の秋にタナベフラワーのイベントで購入しました。

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地上部より地下の方が発達しています。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。しかし、フィールドナンバーつきのこのワイルドさがたまりませんね。


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星の林 Haworthia reinwardtii var. archibaldiae
「鷹の爪」系の星の林は、現在はHaworthiopsis reinwardtii var. reinwardtiiの異名扱いです。1937年に命名されましたが、Haworthiopsisに移行する提案はないので、Haworthiopsis reinwardtii var. archibaldiaeは誤り。nom. nud.です。ちなみに、2022年の秋にタナベフラワーのイベントで購入しました。
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根は絡まるくらいありました。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。非常に締まった良い形ですから、維持していきたいものです。


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H. coarcutata DMC 06356(IB 5850)
こちらは鷹の爪系ではなく、「九輪塔」系。ちなみに、2022年に鶴仙園にて購入しました。
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根はかなり豊富。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。一度、やや徒長してしまったことがあるのですが、今は良い葉が出ています。


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Euphorbia silenifolia
難物と言われることもあるシレニフォリアです。根が弱い印象ですが、どうでしょうか? ちなみに2021年にファーマーズ三郷店にて購入しました。
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根は大変良い感じでした。それにしても繊細な根ですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。去年くらいから、周年葉を落とさないで育てられるようになりました。生長は目に見える変化はないくらい遅いのですが、じっくり育てていきます。


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Euphorbia schoenlandii
いわゆる「闘牛角」。ちなみに、2021年の冬のビッグバザールにて購入しました。
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根は大変な勢いです。プレステラ120では小さく感じてしまいます。
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植え替え後。プレステラ120からEG-135Lに植えました。植え替えてから鉢が大きすぎることに気が付きましたが、プレステラ150でも合わないような気がします。なかなか難しいものです。


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Fouquieria purpusii
かなり寒くなるまで屋外に出しっぱなしだったので、すっかり葉が枯れたプルプシイです。あまり水やりをしていないので、まだ動いていません。雑草が蔓延っているので植え替えます。ちなみに、2024年の春のビッグバザールにて購入しました。
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根は良い感じです。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。生長は非常に良いので、これからが楽しみです。



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顕花植物の多くは、風媒花ではない限りは受粉に花粉媒介者を必要とします。植物と花粉媒介者との関係において、非常に特殊化した例として有名なのはイチジクとイチジクコバチでしょう。お互いに特殊化した関係性を持ち、これを絶対送粉共生と言います。イチジクコバチの例はよく植物関連の書籍でも取り上げられています。イチジク以外の例としては、コミカンソウとハナホソガや、ユッカとユッカガも稀に取り上げられることもあります。これらは非常に面白く気になっていたので、今回少し調べてみることにしました。
しかし、当ブログは広義には植物ブログであり、記事は必ずしも多肉植物に限らないわけですが、出来る限りは多肉植物を中心としておりますわけで、一応は多肉植物の範疇とされることもあるユッカについて取り上げげさせていただきます。まあ、イチジクとイチジクコバチについては、あまりに有名で今更ですからね。

さて、というわけで本日ご紹介するのは、Yaron Ziv & Judith L. Bronsteinの1996年の論文、『Infertile seeds of Yucca schottii: a beneficial role for the plant in the yucca-yucca moth mutualism?』です。

ユッカ・スコッティイ
Yucca schottiiはアリゾナ州の山岳地帯、標高1200〜2400mに自生する森林植物で、オーク林の低地から松林に生えます。Y. schottiiは多年生かつ多結実性で、花序は6月中旬頃に芽が出現し、花茎は12〜14日で急激に伸びて開花します。受粉後は25〜30日で果実は生長しますが、種子の成熟にはさらに1ヶ月かかります。

ユッカ蛾
Y. schottiiにはTegeticula yuccasellaとParategeticula polleniferaという2種類の蛾が共生しています。T. yuccasellaはほぼすべてのユッカと共生しますが、P. polleniferaはY. schottiiとY. elephantipesのみと共生します。
この研究が行われた場所では、T. yuccasellaが圧倒的に多く見られます。T. 
yuccasellaはユッカの開花期にユッカの近くの地中にある蛹から羽化し、ユッカの花の中で交尾をします。雌は開花したばかりの花で花粉を集めてから、別の花に行き子房に産卵し、集めた花粉を柱頭に付けます。
幼虫は6つある子房の房の1つで生育し、近くの種子を食べます。約4週間後に幼虫は果実から出て地中に繭を作り、翌年の夏まで地中に留まります

相利共生のベネフィット
ある種が単独で存在するよりも、他種と共存する方が利益が高い場合、その2種間の関係性は相利共生であるとみなされます。2種が完全に相互に依存し合う場合を絶対相利共生と言い、典型的な例としてユッカとユッカ蛾の関係性が挙げられます。
相利共生を維持するためには、互いが互いに対して報奨を与える必要があります。通常はエネルギーと栄養素の分配が必要であるため、何らかのコストを伴います。純コストと利益のバランスが、それぞれの純利益を決定します。よって、相利共生の関係性を評価するためには、それぞれの種のコストと利益を調べる必要があります。
コストをかけて花蜜を生産することにより、利益として花粉媒介者に花粉の散布と運搬を行う一般的な相利共生では、コストと利益が比較的無関係です。しかし、ユッカとユッカ蛾の関係性では、ユッカの種子がユッカ蛾の幼虫の食糧となるため、コストと利益は密接に関係しています。ユッカ蛾による受粉により生産される種子は増えますが、一方で幼虫が食べる種子が多いほど種子は減少します。これは、相利共生者間の根本的な葛藤を示しています。


調査
著者らはアリゾナ州ツーソンで、Y. schottiiのユッカ蛾の幼虫の脱出口のある果実を集めました。果実を解剖し、6つある小室の配置を調べました。つまり、ユッカ蛾に食害された種子と食害されなかった種子、受粉した種子(稔性種子)と受粉していない種子(不妊種子、infertile seeds)です。受粉した種子は厚みがあり黒く、受粉していない種子は薄くて白いため容易に区別がつきます。食害された種子は穴が空いています。また、他の昆虫の影響により枯れたり虫癭が出来た小室は解析から除外されました。採取した年によっては甲虫による食害が盛んだったため、ほとんどのデータを除外せざるを得ませんでした。さらに、見られたのはほとんどがT. yuccasellaであり、P. polleniferaは極わずかで、しかも甲虫による食害との区別が難しく正確に評価出来ませんでした。

稔性種子と不妊種子

ユッカ蛾の幼虫は別の小室に移動することは稀(約2%)であったため、データは小室ごとに分析しました。
ユッカ蛾が寄生と不妊種子は関係があるか調査しました。幼虫がいる小室といない小室で、不妊種子の割合を比較しました。結果、1992年の調査では有意差は見られず、1993年の調査では有意差が見られました。よって、ユッカ蛾の寄生により、不妊種子の割合は寄生されていない種子と同程度か、あるいはより多く見られるということです。
次にユッカ蛾の幼虫が、稔性種子と不妊種子のどちらを好むかを調査しましたが、不妊種子を好む傾向は見られませんでした。また、幼虫による不妊種子への損傷が稔性種子より大きいか調査しましたが、稔性種子をより多く食害しました。


不妊種子の意義
不妊種子の存在は、ユッカ蛾の幼虫が食べる種子の数を減らすのでしょうか。幼虫が稔性種子を好む、あるいは不妊種子を避ける場合、食害される種子の数は不妊種子の存在により左右される可能性があります。
幼虫に食害された種子の総数は、不妊種子が増えるほど減少しましたが、稔性種子が増えても減少しませんでした。このことから、不妊種子は幼虫の食害を阻害し、食害される種子の数を制限する役割があることが分かります。ただし、食害は減少しますが阻止しているわけではありません。
この、相利共生の根底にある「パートナーシップの葛藤」、つまりはパートナーが課すコストを削減すると、相利共生者の方がより利益を得られる可能性があり、この相互作用を安定化させるのかも知れません。こうした形質は、特に資源が限定され、消費により相利共生者の利益が減少する可能性がある場合には不可欠です。不妊種子の存在は食害される稔性種子を減らすことにより、Y. schottiiに有利かも知れません。

不妊種子の発生原因
不妊種子の発生原因はよく分かっていません。3つの仮説があります。Riley(1892)はユッカ蛾の産卵管が胚珠を傷つけたり、種子の発育を妨げることで、産卵部位の果実が狭窄する可能性を示唆しました。実際に狭窄部の両側に不妊種子が頻繁に見られましたが、全体的に見られる不妊種子とは明確に異なります。次に、Powell(1984)とAddicott(1986)は、花粉の輸送が不十分だと胚珠が発育しない可能性を述べています。しかし、Powell(1984)によると、ユッカ蛾の密度が高い場合でも不妊種子があるため、花粉が受粉の制限要因ではないのかも知れません。最後にもっとも可能性が高いAddicott(1986)の指摘で、種子の発育に必要な資源が不足するため発育が阻害される可能性です。

相利共生と進化
著者らは不妊種子がユッカ蛾の食害を避けるために進化したと主張しているわけではありません。しかし、不妊種子の発生原因が何であれ、不妊種子が散在することがユッカにとって有利になる可能性があります。さらに言えば、有益な効果を発揮するために、不妊種子が発生するならば無秩序に散在するように進化した可能性もあります。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
ユッカとユッカ蛾の関係についての内容ですが、相利共生における互いのコストと利益について深掘りしています。相利共生は一見して互いに協力関係を結んでいるように見えますが、進化論的に見るならばこれはたまたま互いに利益になるから偶然そうなっているだけでしょう。ですから、互いに相手を出し抜こうとし、最大限自身に有利な関係性を指向するのです。もちろん、片方が有利になり過ぎれば関係性が破綻してしまう可能性もあるでしょうし、場合によっては相手に従属を強いるかも知れません。共生関係は平和に見えますが、実は互いに競争があるかも知れません。このような視点から見れば、また世界が違った姿で見えることでしょう。非常に面白い論文でした。


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最近は天気が不安定で、出掛けるにしろ植え替えをするにせよ困ります。なかなか、植え替えが進みません。ちなみに、今年の植え替えは今回で102鉢になりました。

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H. glauca var. herrei RIB 0217
フィールドナンバーつきのヘレイを植え替えます。葉が短いタイプのヘレイです。ちなみに、2022年の夏に鶴仙園にて購入しました。
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根の発達はまあまあ。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。よく育っています。このような青白いタイプは流行っても良さそうな気もしますが、硬葉系自体が人気がないので無理かも知れません。


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H. limifolia
一般的なリミフォリアです。ちなみに、2023年の春にタナベフラワーにて購入しました。
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根の量は豊富です。
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植え替え後。子株が出ていますから、プレステラ90からプレステラ105に替えました。リミフォリア系は渋くて好きなハウォルチアです。


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H. fasciata fa. vanstaadensis
ファスキアタの矮性品種ヴァンスタアデンシスも植え替えます。ちなみに、2022年の夏のビッグバザールにて購入しました。

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太い根が割りとあります。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。株としてかなり充実しています。


250510145001116
スーパーゼブラ
「十二の巻」の選抜品種と思われるスーパーゼブラも植え替えます。一般的にはH. fasciataと書かれがちです。ちなみに、2023年の冬に世田谷ボロ市にて購入しました。
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根はまあまあ。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。非常に美しいハウォルチアですね。


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特アルバ
明らかにH. attenuata系である特アルバです。ちなみに、2022年の冬にヨネヤマプランテイションにて購入しました。
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根は少な目。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。


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Commiphora aff. orbiqularis
コミフォラも植え替え。ちなみに、2024年の秋に木更津C & Sフェアにて購入しました。
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根は割りとありました。
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植え替え後。プレステラ90に植えました。しかし、コミフォラは始めたばかりなので、イマイチ育て方がわかりません。乾燥地の植物と言っても灌木ですから、多肉植物や塊根植物と異なり水が好きなような気もします。育てながら探っていきます。


250510184057705
Fouquieria fasciculata
ファスキクラタは去年植え替えましたが、ちょうど良いサイズの鉢がなかったのでそのままの鉢に植えた経緯があります。ゆえに、根はかなり詰まっているでしょう。ちなみに、2023年の春のビッグバザールにて購入しました。

250510184223315
根はかなりの量です。しかし、丸々2年育てていますが、枝ばかり伸びて幹がまったく太りません。
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植え替え後。EG-135Lに植えました。そろそろ太ってきて欲しいところです。


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ゴールデンウィーク最終日、朝から晩まで多肉植物の植え替えをする予定でしたが、残念ながら朝から晩まで雨模様でした。植え替えが出来なかったので、急遽出掛けることにしましたが、あまり遠出は面倒なので、行き慣れた池袋の鶴仙園に行ってまいりました。鶴仙園は去年の11月のイベント以来、実に久しぶりです。

さて、11時くらいに到着しましたが、雨模様のせいか空いていてじっくり見ることが出来ました。まあ、しかし隣から謎の爆音が響いており、妙にうるさくはありました。
さて、売り場に入るとアガヴェコーナーがあり、最近流通し始めたAgave albopilosaが並んでいました。さらに、珍しいところではAloe florenceaeなんかもありましたね。やはり、最近流通し始めたEuphorbia cap-saintemariensisなんかもありました。サボテンの部屋では弁慶柱の苗がいくつかあり目を引きました。しかし、弁慶柱なんか手に負えなくなるのは確実ですよね。いつかは地植えする必要が生じ、植物園のような背の高い温室は一般人には厳しい気がします。まあ、育つのが遅いと言いますから、生きている間には問題にはならないのかも知れませんが…
ユーフォルビアも割りとあり、立派で高額な塊根も並んでいました。気になったのは、カクタス長田のE. lugardiaeです。小型でよく分岐し、細かい節だらけの奇妙なサボテン様ユーフォルビアでした。しかし、本来のE. lugardiaeは旧・モナデニウムで、リチェイのようなぶつぶつしたのっぺりしたあの感じなんですよね。一体、何者なのでしょうか。
まあ、このように一巡したわけですが、私が鶴仙園に行くと結局ハウォルチアを買ってしまいます。今回もハウォルチアを買ってしまいました。と言うわけで購入品です。

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H. limifolia v. ubomboensis GGS 5739
またもや、ウボンボエンシスを買ってしまいました。前にもやはり鶴仙園で購入していますが、なんとフィールドナンバーつきですよ。調べて見ると以下の如くでした。

Field number: ISI 1339
Collector: International Succulent Introductions (previously International Succulent Institute)
Species: Haworthia limifolia v. ubomboensi
Locality: Ubombo Mountains, near Stegi, Swaziland
Altitude:
Date:
Notes: Rooted offsets of plants from G.G.Smith5739

フィールドナンバーのGGSは聞き覚えがないと思っていたら、Gerald Graham Smithのことでした。しかし、「G.G.Smith5739」は標本ナンバーでありフィールドナンバーではないような気もします。G.G.Smithの採取した個体の子孫が「ISI 1339」ですから、フィールドナンバーで呼ぶならこちらが正しいのでしょう。

250506151505743
Haworthia zantneriana
妙に気になるハウォルチアです。というか軟葉系ハウォルチアに見えません。しかし、H. parksiana やH. chrolacanthaあたりの軟葉系ハウォルチアに見えない連中は大好物です。調べて見ると、案の定H. chloracantha var. zantnerianaとする意見もあったようです。

というわけで、ゴールデンウィークに久しぶりに鶴仙園を見てきました。売り場が広くなり、扱う鉢数もかなり増えていました。相変わらずハウォルチアばかり買ってしまいますが、やはり普段イベントでも見かけない珍品揃いなので、ついつい目がいってしまうのは仕方のないことですよね。そういえば、そろそろバラの季節になります。どこか近場で行けるところがないか調べてみます。


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ゴールデンウィークも過ぎましたが、休み中にようやく多肉植物をすべて外に出すことが出来ました。今回は冬の間も屋外に出しっぱなしの多肉植物を少し植え替えることにしました。本来は連休中に一気に植え替えるつもりでしたが、出かけたり雨が降ったため、それほどこなせません。というわけで、今年の植え替えは今回で95鉢になりました。


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オペルクリカリアの葉が、直射日光を浴びてストレスカラーで色づいています。


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臥牛 Gasteria nitida var. armstrongii
格安で入手した臥牛を植え替えます。ちなみに、2023年の夏にコーナン港北インター店にて購入しました。
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根はかなり強いですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。だいぶ貫禄が出てきました。


250504144601276
Astroloba rubriflora
Poellnitziaとして入手したルブリフロラです。現在はアストロロバですが、白い花を咲かせるアストロロバの中で唯一赤い花を咲かせるため、別属とされてきました。ちなみに、2022年の春に鶴仙園にて購入しました。

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根はすでに動いています。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。入手時からするとかなり育っていますが、まだ花を咲かせていません。今年は見られるでしょうか。


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Haworthiosis glauca var. herrei
長葉タイプのヘレイですが、下葉が枯れて顔色が良くありません。ちなみに、2022年の夏にコーナン港北インター店にて購入しました。

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根腐れではなさそうですが、根は枯れていました。茎も枯れてしまっています。
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よく見ると新しい根が出ています。
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植え替え後。プレステラ75に植えました。しっかりと根を張るまでは様子見します。


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Tulista pumila var. sparsa
かなり締まった良い形の変種スパルサです。ちなみに、2022年の秋に鶴仙園にて購入しました。

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根はよく動いています。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。


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Tulista pumila
こちらのプミラは徒長してしまいました。仕立て直す必要がありますが、ぐらつくためとりあえず植え替えます。ちなみに、2021年の冬に木更津C&Sフェアにて購入しました。

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頭が重いだけで、根には問題はなさそうです。
250504152123001
植え替え後。そのままのプレステラ120に、グラつかないように深植えしました。いつ切り戻すか悩みどころです。


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Haworthiopsis reinwardtii f. kaffirdriftensis
「鷹の爪」系のカフィルドゥリフテンシスも植え替えます。片方は何故か倒れてしまいます。ちなみに、2022年の春に鶴仙園にて購入しました。

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両方とも根は微妙。何故か縦ではなく横方向に根が出ています。植えにくいですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。やや深植えしています。


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Gasteria acinacifolia
アキナキフォリアも植え替えます。ちなみに、2023年の春にビッグバザールにて購入しました。

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根は浅く張っていました。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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Gasteria pillansii
ピランシイも植え替え。ちなみに、2022年の夏にコーナン港北インター店にて購入しました。

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根はまあまあ。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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Astroloba hallii n.n.
「ハリー」の名前で流通しているアストロロバ。おそらく、ペンタゴナ系のA. spiralisなのでしょう。ちなみに、2022年の春のビッグバザールにて購入しました

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根はかなり強いですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。最近は割りと見かけるようになりました。



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ゴールデンウィークに行ったあしかがフラワーパークの記事の続きです。

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「シャクナゲの小路」には沢山のシャクナゲが満開でした。大型種だけではなく、小型のシャクナゲも美しいものです。

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白メインは少し珍しく見えます。

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「白藤の滝」は満開。圧倒的な迫力があります。

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こちらは、「大長藤」。
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やはり巨木ですね。
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やはり圧巻の光景です。

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「きばな藤」も咲いていました。普通の藤ほどツル性が高くないように見えました。
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黄色い藤は見頃でした。

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「ハンカチノキ」
存在は知っていたものの初めて見えました。しかも、ちょうど花期で運が良かったですね。


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「ナンジャモンジャの木」
正式な名前は「ヒトツバタゴ」ですが、一般的にはナンジャモンジャの木で通っています。なかなかの巨木で花の数が凄まじいことになっていました。

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「うす紅藤」はすでにほとんど散っていました。よく見ると少しだけ咲いていました。

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あちこちに花壇があり、様々な花が植栽されています。

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池に置かれた花壇。単純な構成ですが、非常にゴージャスに見えます。

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「八重藤」は最盛期をわずかに過ぎたあたりで、まだ見頃でした。
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まるでぶどうの房のようです
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こちらも巨木。

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あしかがフラワーパーク内のレストランで昼食を取りましたが、かなり並んでいて私は1時間近く待つ羽目になりました。

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レストランの植え込みにも特徴的なバラが咲いていました。

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下野牛のステーキ丼。柔らかく美味。

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藤のクリームソーダ。まあ記念ということで。

あしかがフラワーパークは時期により入場料が変わりますが、藤の花の最盛期とあって一番の高額時期でした。しかし、藤だけではなく、バラやシャクナゲ、花壇の様々な花々が見られ満足度が高いテーマパークでした。天気もよく1時間半ほどかけてゆっくり見て回ることが出来ました。観光バスが引っ切り無しにやって来るくらいでかなり人は多かったのですが、屋外なので割りとスムーズに移動出来ました。混雑具合ではお土産店やJR両毛線の方が上ですね。
また、様々な花や藤の苗も販売しており、多肉植物もそれなりにありました。Adenia glaucaやジグザグの木なんかもありましたが、サボテンや多肉植物の寄せ植えがメインでしたね。何故か交配系のハウォルチアがそれなりにありました。まあ、結局のところ植物は買わず、佐野ラーメンやあしかがフラワーパークのお菓子類をお土産に買って帰りました。
気分転換にもなって、良い小旅行でした。というわけで、あしかがフラワーパークでした。



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ゴールデンウィークに何処か行けないかと調べましたが、調べるのが遅すぎて特急券やら宿泊先の手配が無理なことが判明しました。そこで、日帰りで行ける場所を探しましたが、今の時期、植物の開花はやや微妙な感じがします。薔薇は少し早いみたいですから、他にはと検索すると藤が出てきました。関東だと要するにあしかがフラワーパークですね。あしかがフラワーパークは知ってはいましたが、あまりにも遠いため基本的に守備範囲外でした。しかし、今回は奮起して栃木まで行ってきました。まあ、特急は予約出来なかったので、のんびり各駅停車の旅と相成りました。

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JR両毛線の新駅、あしかがフラワーパーク駅はあしかがフラワーパークの目の前です。歩いて直ぐの正面ゲートは、白藤に飾られ期待感が高まります。

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入場すると直ぐにお土産コーナーがありますが、お土産は帰りのお楽しみとして、とりあえず進みます。まず、藤ソフトを買ってみました。香りが良いソフトクリームです。

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バラのアーチは記念撮影スポットとなっていました。
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アーチのバラは、「Spanish Beauty」。スペインで1927年に作出された素晴らしい香りのCL系統の大輪バラ。20世紀を代表するつるバラとのこと。

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バラはあちこちに咲いていました。こちらは、「芳純」。日本で1981年に作出された香りの良いHT系統の大輪バラ。

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早速、白藤がお目見え。連休終わり頃は、紫の藤は盛りを過ぎており、白藤が見頃でした。
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下からも撮影。

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ツツジはもう終わりの気配。
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しかし、満開のものもまだありました。

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クレマチスが満開であちこちで咲いていました。

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フローティングフラワーも美しいですね。

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斜面を登って行くと、シャクナゲが咲き乱れていました。

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シャクナゲが満開で、ちょうど良い時期でした。
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実に美しいですね。ここから、一気に降りてローズガーデン方面に向かいます。

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途中にあったマロニエが咲いていました。マロニエ、つまりはトチノキ(栃の木)。
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これは、ベニバナトチノキで、マロニエとアカバナアメリカトチノキとの交配種です。昔、大学で実を拾ったことがあります。

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あしかがフラワーパークのメインである大藤に到着。花は花穂の根元、つまりは上から咲いていきますが、すでに半分以上が咲いた後でした。上の方は花殻ですから、見頃はすでに過ぎています。
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藤には見えない巨木です。樹齢160年を超えるだけありますね。
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600畳敷の藤棚な圧巻の一言。

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白藤のトンネルに向かいます。色とりどりのルピナス。シャクヤクはこれからですね。

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白藤のトンネルに入ります。
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どこまでも続くような白藤。甘い香りに包まれます。

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ローズガーデンに到着。こちらは、「Mysterieuse」。2013年にフランスで作出された、S系統の中輪房咲き品種。咲き始めでまだ房咲きになっていませんね。

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「Blue for You」。イギリスで2006年に作出されたFL系統の半八重咲きの中輪バラ。

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「New Wave」。2000年に日本で作出されたHT系統の大輪バラ。

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オニゲシでしょうか。全体的に粗大。

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Alliumの仲間。面白い花火のような花です。

ということで、あしかがフラワーパークに行ってきましたが、記事は続きます。


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最近は植え替えの記事ばかりでしたが、多肉植物たちもポツポツ花が咲いていますなら、本日は久しぶりに花を取り上げましょう。

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Euphorbia antisyphilitica
アンティシフィリティカが開花しました。北米原産のPencil-Stemのユーフォルビア。一見して花は見えませんが…
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拡大すると分かりますが、ミリ単位の花が咲いていました。

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Gasteria disticha
ディスティカが開花しそうです。

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まだ開いていませんが、ガステリア特有の花型です。

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Gasteria glomerata
グロメラタも開花。

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ディスティカより膨らんだ形で、色も鮮やかですね。

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Haworthia herbacea
ヘルバケアも開花しました。

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美しいロゼットです。株が充実していますね。
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花はハウォルチアにしては大型。ややピンク色がかる部分があるのは珍しいですね。

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Stephania electa
ステファニアも開花。
現在はS. pierreiとされています。


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皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。私は例年通り多肉植物の植え替えをして、と考えていました。しかし、少し遠出していつもは行けない植物園にでも行こうかとも考えましたが、連休の前週に思い至っても特急券やら宿泊先やらはすでに予約が満杯でした。普段、滅多に旅行はしないので、実にうっかりしていました。まあ、各駅停車かつ日帰りの旅に出かけましょう。
話は変わって、本日も我が家の多肉植物たちを少し植え替えしました。ちなみに、今年の植え替えは本日で86鉢になりました。本日はアロエ特集です。


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Aloe saundersiae
サウンデルシアエは子株が増えて、非常に元気です。
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根はまあまあでした。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。サウンデルシアエのようなアロエ感がないアロエは割りと好みです。

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Aloe fragilis
フラギリスは子株が沢山出来ています。
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子株はすでに外れていました。外れやすいのかも知れません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

250426173447793
Aloe spectabilis
巨大アロエであるスペクタビリスです。A. feroxやA. marlothiiと関連するアロエです。育て方が厳しいせいか、なかなか大きくなりません。まあ、大きくなれば手に負えなくなるのは目に見えていますが…
250426174515143
根は強いですね。大型のアロエは太い根はありますが、細根がほとんど出ないため貧弱に見えます。
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植え替え後。そのままのプレステラ120に植えました。枯れた葉が硬く、トゲが刺さるためニッパーで取り除きました。

250426173509809
Aloe florenceae
非常に美しい青い小型アロエであるフロレンケアエ(フローレンシー)です。
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根は非常に良いですね。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

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Aloe haworthioides
ハウォルチオイデスは下葉が枯れ込み、葉がベロンベロンに徒長しています。明らかに異常がある模様。
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どうやら、根腐れしていたようです。冬の間に過湿になってしまったようです。
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植え替え後。浅い鉢に植えた方が良かったかも知れません。
250426180709051
一部はプレステラ75に植えて、日当たりが異なる置き場に配置してみることにしました。

250426173532292
Aloe thompsoniae
トンプソニアエは鋸歯がほとんどない変わったアロエです。去年はよく生長しました。
250426174531711
根は強力。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

250426181345166
Aloe calcairophila
小型の2列性アロエのカルカイロフィラも植え替え。
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根は控え目。でも生長しているから問題ありません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。

250426173515497
Gonialoe sladeniana
スラデニアナは下葉がブヨブヨしていて、かなり危険な兆候があります。
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やはりかなり過湿だったようです。下葉は腐りましたが、根はなんとか無事でした。
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植え替え後。一応、新しいプレステラ90に植えました。

250426181342834
Aloe descoingsii
デスコイングシイの中でもかなり小型のタイプです。しかし、この枯れ方は危険ですね。


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根腐れしていましたが、すでに新しい根が出ていました。とりあえず、一安心。
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植え替え後。新しいプレステラ90に植えました。

250426181338097
Aloe bakeri 
去年は顔色が悪い感じでしたが、調子は良さそうです。
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根は問題がありません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。勢いがありますから、今年は花を見てみたいものです。

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白磁盃 Aloe pratensis
「白磁盃」Aloe pratensisとありましたが、白磁盃はA. pretriensisですから、誤記でしょうか。流通している白磁盃は何らかの交配種のような気がします。
250426174528921
根は少ないものの強いですね。
250426180727919
植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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3月に行った筑波実験植物園で開催されたつくば蘭展の続きです。蘭展の展示物を一通り見た後、サバンナ温室と熱帯雨林温室をさっと廻りました。

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温室の入口にあるAdenia glaucaが芽吹いています。
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よく見ると、蕾が出来ていました。

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吹上 Agave stricta
激しく分頭しています。


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瑠璃丸 Ferocactus alamosanus
花が終わった瑠璃丸。あまり聞かない名前のフェロカクタスです。


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Pseudobombax ellipticum
2月に訪れた時にも咲いていましたが、低い位置の枝にも花があったので撮影してきました。


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パンヤノキ Ceiba pentandra
パンヤノキも開花中でした。
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花はこんな感じ。見上げないとわかりません。
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パンヤノキの実からとれた綿。実はあちこちに綿が散乱していました。
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中央にある果実が熟すと開裂して、綿が出てくるわけです。

さて、サバンナ温室を出たら熱帯雨林温室に向かいます。

250320115434093
Michelia platypetala
中国原産のMichelia、つまりはオガタマノキ属です。オガタマノキ属はあまり見かけませんから、花を見ることが出来てラッキーでした。しかし、いつの間にやらオガタマノキ属はモクレン属(Magnolia)に吸収されてしまったようです。というわけで、現在の名前は、Magnolia maudiae var. platypetalaとなっているようです。

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柔らかそうな花弁がある大型の花です。美しいですね。

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Dendrobium palpebrae
こちらは熱帯雨林温室内のデンドロビウムです。着生させた生態展示となっています。

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ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
ヒスイカズラは満開で、あちこちに花がありました。相変わらずすごい色合いです。

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ミツマタ Edgeworthia chrysantha
以前来た時はまだ蕾でしたから、最後に見てみました。

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開花していました。リベンジ成功です。

というわけで、3月末から始まった筑波実験植物園のつくば蘭展の記事は今回で終了です。長々と1カ月もかかってしまいました。4月は植物園にはいけませんでしたから、5月は何処かに行きたいですね。


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今日は訳アリな多肉植物たちを植え替えます。しかし、この時期は生長が始まっていますから水やりはそれなりにしないといけませんが、なかなか屋外に出せないとなかなか乾かないため過湿になりがちです。ちなみに、今年の植え替えは、今回で75鉢になりました。

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Euphorbia gymnocalycioideis
ソマリアもの難物ユーフォルビア、ギムノカリキオイデスです。根が弱く冬の間になくなりがちでした。妙に明るい色合いですが、今年は根があるでしょうか?

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なんと、驚くべきことに根があります。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。見た目より元気そうです。しっかりと根を張って欲しいですね。

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Euphorbia columnaris
こちらもソマリアものの難物です。以前の植え替えでは弱々しい根しかありませんでした。

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根がありません。微塵が鉢底に詰まりがちで、過湿になっていた模様です。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。今年の植え替えは篩できっちり微塵抜きしていますから、あまり過湿にはなりにくいでしょう。

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Gymnocalycium friedrichii VoS 01-017
フィールドナンバーつきの、いわゆる牡丹玉です。この類はすべてG. stenopleurumに統合されてしまいました。それはそうと、なんだかずっと不調なんですよね。

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根は弱いものの、根腐れ等の痕跡はありません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。今年は順調に育って欲しいものです。

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Haworthia arachnoidea
軟葉系ハウォルチアはほとんど持っていない上、どうもこういうタイプは苦手です。ロゼットが鉢に蓋をしてしまい、過湿になりがちです。プレステラだとそれが顕著で、去年は根腐れしてしまいました。しかし、ご覧の通り復活しました。鉢の種類を替えましたが、根の状態はどうでしょうか?

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根の状態は良好です。
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植え替え後。そのままの鉢に植えました。

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羅星丸 Gymnocalycium bruchii
今年の4月頭に開催されたヨネヤマプランテイションのイベントで購入したものですが、まだ植え替えていなかったので植え替えます。

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太い立派な根があります。しかし、用土はだいぶジメジメしていたので、根腐れを起こしやすい状態です。
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植え替え後。プレステラ90に植えました。


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昨日に引き続き、川口緑化センター樹里庵で開催された「春の多肉植物・サボテン展示会」に行ってきたという記事です。

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パークレクチア
花が可愛らしいサボテンです。しかし、パークレクチアとはよく分からない名前です。名札にはスルコレブチア(Sulcorebutia)とありますが、どうでしょうかね? どうも、Rebutia perplexaと呼ばれているもののような気がします。この場合、一般的には「パープレクサ」、ラテン語読みでは「ペルプレクサ」でしょうか。まあ、現在はAylosteraになっています。Rebutiaは分割されて3種になり、Aylosteraは27種となっています。
ここからは蛇足ですが、Rebutiaが遺伝的に2群に分けられることが明らかとなって、Rebutia①にはWeingartiaやSulcorebutia、Cintiaが吸収され、Rebutia②はAylosteraに吸収されたことがありました。しかし、WeingartiaはSulcorebutiaとCintiaを含む属として独立し、現在33種からなります。

250427094045440
レーイ
Escobaria leeiですね。いやはや、エスコバリアも実に分類がややこしいサボテンです。EscobariaはMammillariaやCoryphantha、Pelecyphora、Neolloydia、Ortegocactusと同じグループに属します。しかし、遺伝的にはこれらは入れ子状になっており、再分類されました。Mammillariaは分割され、一部のMammillariaとNeolloydia、OrtegocactusはCochemiaとしてまとめられました。さらに、Coryphanthaの一部とEscobaria、EncephalocarpusはPelecyphoraとしてまとめられました。よって、現在Escobariaは存在せず、E. leeiはPelecyphora sneedii subp. sneediiとされています。

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超大型白星
白星(Mammillaria plumosa)の大型のタイプ。


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恩塚鸞鳳玉
Astrophytum myriostigmaの白点が大きな選抜品種。


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ガラパゴス
「ガラパゴス」としか書いてありませんでしたが、要するにガラパゴスウチワということでしょうか。Opuntia galapageiaですね。

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滝の白糸
「滝の白糸」はAgave schidigera、あるいはAgave × leopoldiiを指します。A. × leopoldiiはA. filiferaとA.schidigeraの交配種とされていますから、似ているのでしょう。そもそも、A. 
schidigera自体かなりの変異幅があり、本来のA. schidigeraとは何かはよく分かりません。

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黒法師
Aeonium arboreum。単純に育てるだけなら簡単ですが、このように綺麗に育てるのは難しいものです。

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ラウィー
Echeveria laui。美しい白いエケベリア。


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展示会はここまでで。そういえば、展示会の会場では、サボテンや多肉植物の販売もありましたね。まあ、買いませんでしたが。
あと、JAの農産物の直売所がちょうど開店する時間でしたから、行列に並びいくつか野菜や果物を買ってみました。その後、植木の圃場や販売所を見て回りました。椿が欲しかったのですが、流石に季節外れなせいかあまりありませんでした。さらに、
和菓子の売店で、いくつか和菓子を買いました

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立派な蘇鉄の鉢植え。

というわけで、川口緑化センターのイベントに行ってきました。私が行くのは基本的に即売会ばかりですから見るのは苗ばかりで、趣味家が育て上げた良品を見る機会はあまりないので良い刺激になりました。今後はこのような展示会も行けたら行きたいと思いました。さらに、実はイベントの規模はかなり小さいのですが、川口緑化センター自体を見て回るだけでも楽しいので、その点においても行って良かったですね。


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川口緑化センター樹里庵で開催された、春の多肉植物・サボテン展示会を見に行きました。しかし、最近忙しく出かけるのも憚られる状況ではあります。それでも、今回のイベントは割と近く時間がかからないため、買いものついでに行ってきました。実は木更津C&Sフェアも同日に開催されていたのですが、流石に時間的にしんどいので断念しました。
そうそう、昔、川口緑化センター樹里安に行った際に貰ってきたパンフレットによると、埼玉高速鉄道の戸塚安行駅から要所を巡りながら、ゆっくり歩いて20分ちょいとあります。まあ、めんどくさいので、バスで行きました。しかも、東武線の草加駅からです。

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草加駅からバスで15分ほどで到着。バス停の目の前が川口緑化センターなので便利です。

250427102353781
展示会の開催を告げる旗。主催は埼玉多肉・サボテン友の会です。

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正面の入口にはシャクナゲが沢山並んでいました。

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入るとエビネと山野草の展示会も開催されていました。ふらりと建屋内を見て回りましたが、売り物の多肉植物も少しあり、A. dichotomaなんかもありました。

さて、ここからは「春の多肉植物・サボテン展示会」の展示物を見ていきます。

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花牡丹
Ariocarpus furfuraceusですが、牡丹類のサボテンはイボがより大きい選抜品種が好まれます。A. furfuraceusは、現在「岩牡丹」(A. retusus)の異名とされています。

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姫春星
Mammillaria humboldtii var. caespitosa。「春星」の変種とされますが、M. humboldtiiに変種はなく、変種caespitosaは学術的に記載された名前ではないようです。


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黒王丸
Copiapoa cinerea。このように維持出来れば良いのですが、近年のブームではまったく維持出来ていない軟弱な株が目立ちます。


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太平丸
Echinocactus horizonthalonius。よく締まった太平丸。
 
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緋冠竜
Thelocactus hexaedrophorus var. fossulatus。天晃の変種ですが、T. hexaedrophorusの異名扱いで変種は認められていません。ずいぶんと強刺ですね。

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白条複隆鸞鳳
鸞鳳玉(Astrophytum myriostigma)の変異株。しかし、Vladimir A. Basiukの2013年の報告によると、高温の温室内の鸞鳳玉の蕾が生長障害を起こし、新芽に変わり、「複隆」が生じたとのことです。これは、綴化やモンストと同じように、遺伝的な突然変異ではなく、生長点の障害とA. Basiukは捉えています。
件の記事は以下のリンクをご参照下さい。




250427094015643
白閃小町
Notocactus rudibuenekeriが一般的ですが、NotocactusがParodiaに吸収されて消滅したことからParodiaになりました。しかし、どういうわけか、Parodia scopaが現在の学名です。ここいら辺の経緯はよく分からないですね。少し調べてみます。

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小人の帽子
Epithelantha bokei。エピテランサは整然とした美しい姿で憧れます。しかし、安定して育てられない性分なもので、私では綺麗に育てられそうにありません。

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マタンザヌス
Melocactus matanzanus。最近ではホムセンのイベントでも販売されることもあるメロカクタスです。花座が美しいですね。
そういえば、最近我がブログのメロカクタスの記事がやたらに閲覧されているみたいです。メロカクタスの果実をトカゲが食べるという論文を訳した記事なのですが、最近書いた記事でもないし不思議ですね。

件の記事は以下のリンクをご参照下さい。



というわけで、春の多肉植物・サボテン展示会ですが、疲れたので続きは明日にします。ということで続きます。


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いつの間にやら4月も終わってしまいます。4月は公私ともにバタバタしたため、5月は落ち着くといいのですが、まだわかりません。さて、植え替えはまだまだ続きます。今年の植え替えは、今回で70鉢になりました。

250420110908675
Kumara plicatilis 
プリカティリスは葉の枚数が増えて、かなり見栄えが良くなってきました。しかし、分頭する気配はまったくありません。ちなみに、2020年の春に二子玉川のプロトリーフにて購入しました。
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根が鉢の形に伸びています。
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植え替え後。そのままのリッチェルのスクエアポットの5号鉢に植えました。

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Aloe peglerae
ペグレラエはだいぶ育ちましたが、冬室内に入れると徒長気味になってしまうのが悩みです。ちなみに、2021年の冬に開催された木更津C&Sフェアにて購入しました。
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根はやや貧弱。深さがない鉢の方が良いかもしれません。
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植え替え後。そのままのリッチェルのスクエアポットの6号鉢に植えましたが、次回の植え替えでは考えます。

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Adenia kirkii
去年の夏のビッグバザールにて購入しましたが、植え替えた時に細根が少ないため、グラつかないように深植えしました。現在どうなっているでしょうか。
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細根が沢山出ています。ただ、縦に長いため、そのまま植えると細根の伸びるスペースがあまりありません。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。やや塊根を出して、細根の伸びるスペースを確保しました。

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Euphorbia waringiae
ワリンギアエは新葉が出てきましたが、何故か直ぐに落ちてしまいました。どうやら、ハダニがわいてしまったようです。しかし、根腐れの可能性もありますから、一応植え替えをします。ちなみに、2024年の1月のビッグバザールにて購入しました。

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根には問題はなさそうです。とりあえず一安心。
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植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。ハダニを早く駆除しないといけませんね。


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3月に行った筑波実験植物園で開催されたつくば蘭展の記事の続きです。記事の更新間隔が空き過ぎて、未だに終わりません。さて、熱帯資源植物温室の続きですが、つくば洋蘭会、水戸市植物公園蘭科協会、らん友会龍ケ崎といった愛好家団体の育てた素晴らしい蘭を見ていきます。

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Arpophyllum giganteum
一見して蘭に見えないアルポフィルムです。小さな苗から始めて、なんと16花茎も咲かせるまで育て上げたそうです。確かにお見事。

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よく見ると、一輪一輪は蘭の花の形をしています。

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Den. smillieae fma. album
大型の蘭ですが、実に奇妙な花を咲かせています。
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とても不思議な形状です。「fma. album」とありますが、「album」は白いことを表しています。「fma.」は「forma」の略ですが、一般的には「f.」の方が馴染みがあるような気がします。この場合、「fma.」は品種ですから、Dendrobium smillieaeの花が白い品種ということになります。

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Baptistonia echinata
初めて見る蘭です。垂れ下がり沢山の花をつける面白い蘭ですね。調べてみましたが、旧・Onc.系みたいです。しかし、Gomesaに吸収されてしまったようで、Baptistoniaは消滅した模様。

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Comp. Oberhausen
Onc.系の形の花は基本的に黄色いので、Comparettiaの紅色は非常に目を引きますね。OberhausenはComp.同士の交配種とのこと。


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こちら温室内のバナナの花。蘭展なので中々目線が上に向きませんが、見どころはあちこちにあります。

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中央の広場の樹木に花が咲いていました。
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トサミズキ(Corylopsis spicata)でした。

というわけで、3月に行った筑波実験植物園のつくば蘭展の記事は今回で終了です。しかし、蘭展とは関係ないサバンナ温室も見てきましたから、次回で最後です。今は忙しくて遠出は難しいのですが、手が空いたら植物園に出かけましょう。


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またまた植え替えです。あまりグズグズしていられないため、焦っています。のんびりしていると、あっという間に夏になってしまいます。というわけで、今年の植え替えは今回で66鉢になりました。

250420103512198
Euphorbia lophogona
ロフォゴナは冬の間、ずっと開花し続けていました。生長も良く丈夫な花キリンです。ちなみに、2023年の秋にタナベフラワーにて購入しました。

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生長が良いなあとは思っていましたが、根の量が凄まじいですね。
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植え替え後。プレステラ120からEG-135Lに植え替えました。

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Euphorbia flanaganii
いわゆる「孔雀丸」と呼ばれる小型のユーフォルビア。丈夫で安いため、タコものユーフォルビアの入門種です。ちなみに、2020年の春にコーナン港北インター店にて購入しました。
250420104403254
根はまあ普通です。
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植え替え後。プレステラ105にそのまま植えました。

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Euphorbia infausta
インファウスタはやや日焼け気味です。インファウスタはE. meloformisに含まれるものとされているようです。
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根はまあ普通ですが、生長が鈍りがちなので、植え替えで元気になって欲しいところです。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。

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Euphorbia fuscoclada
フスコクラダもだいぶ生長しました。根の状態はどうでしょうか。ちなみに、2023年の秋にタナベフラワーにて購入しました。

250420111818585
根は良さそうです。
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植え替え後。そのままのプレステラ105に植えました。今年は花が見たいものです。

250420110900514
Euphorbia phillpsiae
フィリプシアエは去年やや徒長気味でした。遮光の度合いに毎年悩みます。

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こちらもフィリプシアエ。根元から分岐するタイプ。
250420111828396
根の状態は良好です。
250420111831386
こちらも良好。
250420141825493
植え替え後。そのままのプレステラ90に植えました。


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相変わらず植え替えばかりしています。ちなみに、今年の植え替えは今回で60鉢になりました。

250420095607435
Euphorbia resinifera
「白角キリン」の名前で知られるユーフォルビア。生長が良いので、鉢が小さく感じます。
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根は見かけよりは少なく感じます。やや深植えしているせいで、根域が狭いのかも知れません。
250420102859330
植え替え後。プレステラ105からプレステラ120にサイズアップしました。

250420095631930
仔吹シンメトリカ
仔吹シンメトリカは見た目的にも窮屈そうですね。ちなみに、2021年の冬に木更津C&Sフェアにて購入しました。

250420100925220
根は大変な量でした。
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植え替え後。プレステラ105からプレステラ120に植えました。

250420095640176
貴青玉錦
こちらも仔が育ってきたので、窮屈そうに見えます。ちなみに、2020年の夏に鶴仙園にて購入しました。
250420100927730
こちらも根の量は豊富です。
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植え替え後。プレステラ105からプレステラ120に植えました。

250420103509413
Euphorbia moratii
モラティイは鉢がパンパンに張っており、根詰まりが心配です。ちなみに、2022年の冬のビッグバザールにて購入しました。
250420104345140
おっと、これはすごい根の量です。プレステラ120にギュウギュウに入っていたみたいです。しかも、塊根はかなり生長しています。これなら、徐々に露出させても良さそうですね。
250420105806581
植え替え後。プレステラ120からEG-135Lに変更しました。少しだけ塊根を出しましたが、地下部が多いため最適な深さです。
しかし、EG-135Lは塊根系には最適ですね。試しに5つ買いましたが、あっという間に使い切りました。プレステラは使いやすいのですが、90→105→120で深さはそれほど違わないため、地下部が長い塊根ではスケールアップに向かない場合もあります。ましてや、150や180は幅ばかり広くて塊根だと使いにくくて敵いません。



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もう4月も終わってしまいますが、室内の多肉植物を屋外の置き場に置くのが遅れに遅れています。今週末に最低でも半分くらいは出したいのですが、なかなか時間が取れません。それはそうと、植え替えを続けます。ちなみに、今年の植え替えは本日で56鉢目となりました。

250420095514980
Euphorbia erythrocucullata
塊根性花キリンですが塊根が丸まっており、根が少ないため塊根を露出しにくい形でした。あれからどうなっているでしょうか。2023年の秋にタナベフラワーにて購入。
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だいぶ根が伸びました。次回の植え替えでは、塊根周りの細根を整理して、塊根を出していきます。
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植え替え後。プレステラ105からプレステラ120にサイズアップしました。

250420095521622
Euphorbia quadrangularis
「氷河」の名前で最近流通しているユーフォルビア。しかし、「氷河」は同じユーフォルビアの初雪草(Euphorbia marginata)の品種名ですでに使われており、あまり良い名前ではないような気がします。ちなみに、2023年の春にタナベフラワーにてE. confinarisの名前で入手しました。同じ間違いが他でも見られるため、おそらく輸入種子の名前が間違っているのでしょうね。
250420100809086
根はイマイチでした。生長が良い割に寂しい感じがします。
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植え替え後。同じプレステラ105に植えました。

250420095540748
Euphorbia greenwayi
生長点が潰れがちです。根詰まり気味なのかも知れません。ちなみに、2023年の冬のビッグバザールにて購入しました。
250420100818163
根は大変な勢いでした。
250420102853692
植え替え後。プレステラ90からプレステラ105に植えました。今年はきれいに育って欲しいですね。

250420095557413
Euphorbia lonewtonii
あまり見た目が変わらないロネウトニイも植え替えます。

250420100824997
根は少なくだけではなく、細根がないのが気になります。あと、何やら妙な発酵臭がします。何かの菌に冒されているのかも知れません。根を切り詰めて、殺菌剤をかけておきました。
250423060306951
植え替え後。しばらくは様子見します。

250420095602950
Euphorbia imperatae cv.
斑入りの花キリンです。インペラタエとされていますが、ミリイの定義が変わったこともあり、こちらが本来のミリイで普及している花キリンがインペラタエなのかも知れません。ちなみに、2021年の秋にヨネヤマプランテイションにて購入しました。

250420100901942
根の状態は良好です。
250420102855711
植え替え後。そのままプレステラ120に植えました。枝を増やしたいので枝を切り詰めました。


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3月に行った筑波実験植物園で開催されたつくば蘭展の続きです。前回は研修展示館を見ましたが、今回からは熱帯資源植物温室に入ります。ここでは、つくば洋蘭会、水戸市植物公園蘭科協会、らん友会龍ケ崎といった愛好家団体の、丹精込めて育てた蘭を見ることが出来ました。

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入ると直ぐに蘭が目に入ります。まずはアイスキャスケード系の枝垂れるCymbidiumがお出迎え。

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Rth. Shinfong Little Sun
目を引く鮮烈な色合いです。Rth.はRhyncattleanthe、つまりはRhyncholaelia × Cattlea × Gualiantheの交配。

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C. intermedia
こういう淡い色合いのカトレアは結構好きですね。


250320123043065
Onchstele Wildcat
強烈な印象のオンコステレ。略号はOns.。RhynchosteleとOncidiumの交配。


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蘭の雛壇。

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Ren. imschootiana
Renantheraは巨大で花も大きく沢山つきますから、だの蘭展でもインパクトが強いですね。特にこの個体は花茎が沢山出ていて見事です。


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Den. Chantaboon Sunrise
小型のデンドロビウムですが、これは見事ですね。

というわけで、蘭愛好家の方々の育てた素晴らしい蘭ですが、すべてではなくこれは極一部に過ぎません。というわけで、もう少しだけ続きます。


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天気が崩れがちで、植え替えが少し遅れ気味かも知れません。少々、ペースアップしましょう。というわけで、今年の植え替えは今回で51鉢目となりました。

250412181501317
怪竜丸とエリナケウムが開花しています。

250412094723870
Pachypodium makayense
マカイエンセは何やら元気がありません。花芽も出てきません。ちなみに、2021年の冬のビッグバザールにて購入しました。
250412094732630
よく見るとハナキリンの実生が勝手に生えていたりします。
250412100215425
少し根腐れ気味でした。早く気付いて良かったですね。
250412101843566
植え替え後。そのままプレステラ120に植えました。排水が悪くなっていたのかも知れませんが、暖かくなってはきましたが、室内では乾きにくいので加湿状態が続いたせいかもしれませんね。
250412101908819
ハナキリンの実生も植えました。おそらく、Euphorbia ramenaでしょうね。

250412094741721
Euphorbia iharanae
イハラナエはよく生長しています。幹が回転し始めました。2023年の春に川崎市にあるタナベフラワーにて購入しました。
250412100221381
根は非常に多く今の鉢では小さく感じます。
250412101846733
植え替え後。プレステラ105でしたがプレステラ120に植えました。

250412094747279
Euphorbia griseola
E. richardsiaeの名前で入手したユーフォルビア。安いミニ多肉植物のシリーズでしたから、随分と育ちましたね。ちなみに、2022年の夏の鶴仙園にて購入しました。
250412100226358
根の状態は良さそうです。
250412101853561
植え替え後。そのままプレステラ105に植えました。

250412094757548
Gymnocalycium friedrichii LB 2178
有名なLB 2178です。現在では普及してすっかり安くなりました。ちなみに、2023年の夏にヨネヤマプランテイションで開催された多肉植物BIG即売会にて購入しました。
250412100233311
根は非常に多いですね。
250412101900857
植え替え後。同じプレステラ90に植えました。

250412094814625
Euphorbia primulifolia
プリムリフォリアが開花しています。

250412094827373
2023年の夏にコーナン港北インター店にて購入しました。
250412100229056
イモムシのような形です。
250412101857464
植え替え後。そのままプレステラ105に植えました。少しだけ塊根を出しました。


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蘇鉄は「生きた化石」と呼ばれることもあるように、起源が古く原始的な特徴を残した植物です。分類的には基本的に風媒花である裸子植物の一員です。しかし、蘇鉄類に関しては虫媒も行われていることが複数種で報告されています。日本に自生する蘇鉄(Cycas revoluta)は、雄株と雌株が近くにあれば風媒でも受粉しますが、驚くべきことにゾウムシが受粉に関与することがわかりました。風媒と言ってもせいぜい2mとのことですから、風媒花としてはあまり意味がないように思われます。本来的に風媒花は広い範囲に大量の花粉をばらまくことに意味があるわけですから、蘇鉄の花粉は拡散能力が低く、飛散する花粉の量も大したことがないのでしょう。さらに、ゾウムシは蘇鉄の花(=Corne)に産卵し、ゾウムシの幼虫は蘇鉄を食べながら育ちます。蜜や花粉で花粉媒介者を呼ぶ被子植物とは異なり、未熟な虫媒です。この中途半端は風媒と未熟な虫媒は、蘇鉄が風媒から虫媒へ移行しようとした最初の植物の1つなのではないかと想像させます。

さて、このように、植物と花粉媒介者が互いになくてはならない関係を結ぶことを送粉共生と呼びます。本日は日本の蘇鉄だけではなく、海外の蘇鉄、フロリダソテツ(Zamia integrifolia)について、送粉共生の様子を見てみましょう。ご紹介するのは、Avi Simonらの2023年の論文、『Behavior and feeding of two beetle pollinators of Zamia integrifolia (Cycadales): Rhopalotria slossoni (Coleoptera: Belidae) and Pharaxanotha floridana (Coleoptera: Erotylidae)』です。

花粉媒介者と偽装受粉
Zamia integrifolia(以下、フロリダソテツ)はフロリダ唯一のソテツ類で、国際自然保護連合連合(IUCN)のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。フロリダソテツは雌雄異株で、雄株と雌株のCorneが別の個体に出来るため、花粉媒介者が必要です。
フロリダソテツは2種類の甲虫、Rhopalotria slossoni(ゾウムシの仲間)とPharaxanotha floridana(オオキノコムシの仲間)に受粉を依存しています。花粉媒介者は雄株のCorneを訪れ産卵し、幼虫は雄株のCorneを食べて育ちます。受粉が起きるには、花粉媒介者は雌株のCorneも訪れる必要がありますが、雌株のCorneの胚珠は食物や幼虫の餌としては意味がないと考えられてきました。そのため、これは偽装受粉(deceptive pollination)であるという仮説があります。


なぜ雌株のCorneは拒否されるのか?
雌株のCorneに対する拒否は、β-Nmethylamino-L-alanine(BMAA)に対する毒素への回避行動である可能性が示唆されていました。雄株のCorneの場合はBMAAは特殊な異形細胞に隔離されており、異形細胞は昆虫の胃をそのまま通過しますが、雌株のCorneでは発達中の異形細胞が破裂しBMAAが組織内に分散します。近年の研究では、BMAAは鱗翅目昆虫の摂食障害物質にはならない可能性も示唆されています。しかし、実際の野外調査では雌株のCorneは2種類の花粉媒介者である甲虫に忌避されます。

実験
雄株のCorneと雌株のCorneの鱗片を用意し、2種類の花粉媒介者の成虫を放ちました。
ゾウムシは雄株の鱗片でより長い時間を過ごしましたが、3Dプリンタで作製した偽の鱗片を用いた場合、雄株や雌株の鱗片との有意差はありませんでした。また、ゾウムシが鱗片を食べた量においては、雄株と雌株に有意差はありませんでした。しかし、雌株の鱗片を食べた方が、実験終了時(30時間)に生存している個体が多く見られました。
オオキノコムシの場合は、鱗片上で過ごす時間に差はありませんでした。しかし、オオキノコムシは雄株の鱗片より雌株の鱗片をより多く食べていました。オオキノコムシは柔組織ではなく、鱗片表面の細かい毛を食べていました。雌株の方が摂取量が多いのは、雌株の鱗片の方がより毛が多いためかも知れません。


結論
試験結果からはフロリダソテツの花粉媒介者は雌株のCorneを利用しないという仮説に疑問を投げかけます。ゾウムシは雌株より雄株のCorneに多くの時間を費やしており、野外の行動観察の結果を裏付けています。しかし、雄株のCorneと雌株のCorneの消費量に違いはなく、野外での観察結果からの予想と矛盾します。
ゾウムシの生存率やオオキノコムシの消費量を見ると、フロリダソテツの雌株のCorneを食べることに利点があるようにも考えられます。フロリダソテツの受粉が欺瞞のみで成立するという仮説に疑問を投げかけます。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
フロリダソテツは雌雄異株で花粉媒介者による受粉が必要であるということですが、これは送粉共生にあたるということでしょう。日本の蘇鉄と同じですね。しかし、釈然としないのは雌株のCorneではなく、雄株のCorneに産卵するのかということです。なぜなら、花粉媒介者が欺瞞により雄株のCorneに行き花粉が体に付着し、さらに雌株のCorneに行くことにより受粉が完了するという流れが良さそうに思えるからです。種子にならない花粉が詰まっているだけの雄株のCorneが食べられた方が、無駄がなくて良さそうな気もしますが、かと言って雌株のCorneが忌避されているため受粉の効率があまりにも悪い気もします。実験結論のやや曖昧な感じも含め、何やらモヤモヤしますね。さらに突っ込んだ研究が望まれます。



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じゃんじゃん植え替えをしていきます。植え替えていなかった購入品以外のものも植え替えて行きます。ちなみに、今回で今年の植え替えは46鉢になりました。

250412091443023
Euphorbia curvirama
クルヴィラマは実によく生長していますが、流石にプレステラ90では窮屈に見えます。大きい鉢に植え替えます。ちなみに、2020年の2月にサカタのタネのガーデンセンター横浜(2023年に閉店)にて購入しました。
250412092839389
上モノに比べると根は貧弱でしたが、弱っている感じはありません。深植えしていたので、根圏が狭かったのでしょう。
250412094252017
植え替え後。プレステラ90でしたがプレステラ105に植えました。

250412091417252
Euphorbia gottlebi
冬の間、終始咲き続けてくれたゴトゥレベイも植え替えます。ちなみに、2022年の夏にヨネヤマプランテイションにて購入しました。
250412092836665
根は非常によく発達していますが、プレステラ120では窮屈そうです。
250412094311010
植え替え後。プレステラ120では小さいし、縦長に育っていますからプレステラ150では持て余します。というわけで、EG-135Lに植えました。

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Cycas cairnsiana
オーストラリア原産の青い蘇鉄であるカイルンシアナは、2024年の秋のビッグバザールにて購入しましたが、まだ植え替えていませんでした。
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塊根が長く伸びています。まだ実生1年目といったところでしょうか。
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植え替え後。同じ鉢に縁までぱんぱんに用土を詰めました。蘇鉄は長い鉢が必要です。

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武勲丸
G. ochoterenae系と言われる武勲丸ですが、鉢がぱんぱんに硬くなっており根が張っていることが分かります。ちなみに、2022年のビッグバザールにて購入しました。

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根はやはりかなりの量でした。
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植え替え後。プレステラ90でしたがプレステラ105に植えました。

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Pachypodium windsorii
ウィンドゥソリィは新芽が出てきたところですが、植え替えます。ちなみに、2021年の冬のビッグバザールにて購入しました。
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根はすこぶる良いですね。
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植え替え後。根が多くプレステラ90では狭いため、プレステラ105に植えました。


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3月に筑波実験植物園で開催されたつくば蘭展の記事の続きです。今回は研修展示館の1階の展示を見ていきます。

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Vanilla borneensis
念願のヴィニラの花です。あちこちの植物園でヴァニラを見ましたが、残念ながら花は見たことがありませんでした。蘭としては割りと地味な花ですが、ボルネエンシスは白い花茎が目立ちますね。

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よく見ると可憐な花ですね。

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Vanilla planifolia
もっとも一般的なヴァニラ。残念ながら花はありませんでしたが、沢山の果実がなっていました。黒く変色した果実は、強いヴァニラの香りを放っていました。


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様々な蘭が展示されています。

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チケイラン Lyparis bootanensis
ヒマラヤから東南アジア、日本まで広く分布する竹慧蘭です。花は咲き終わったようにも見えますが、小さな花が咲いています。
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不思議な形の花です。すでに受粉しているように見えますが、まだ花が付いているのでしょうか?

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Strongyleria pannea
非常に小さな花ですが、拡大すると密な毛に覆われていました。


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Phreatia vanoverberghii
蘭好きを名乗っておいて、お恥ずかしい話ながらフレティア属は知りませんでした。「lace orchid」と呼ばれるようで、非常に小さな白い花が密につきます。面白い蘭です。


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Bulbophyllum lemniscatoides
ブルボフィルムは非常に多様かつ印象的な風変わりな花を咲かせます。目立たない小さな花が房状に垂れ下がります。花からは長い毛が出ており、風が吹くと垂れ下がった花穂が揺れます。ブルボフィルムにはこのように風で動くものがあり、花粉媒介者のハエに対するアピールとされているそうです

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Bulbophyllum acuminatum
ブルボフィルムではメジャーな形態の花です。このタイプは、根元の花弁が風でぴょこぴょこ動いたり、毛の房がついていて風でチラチラ動いたりします。まあ、大抵は著しい異臭があり、冬に締め切った部屋にあると結構臭いです。

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Bulbophyllum sp.
これは一体どういう形の花なのか、よく分かりません。基本的な蘭の花の形状からすると、目立つ3枚は萼片でしょうか?よく見ると中央に小さなリップらしき構造があるようにも見えます。

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Kandelia candel
これは蘭ではなく、水生植物温室のマングローブです。水生植物温室は研修展示館とくっついていますからね。一応寄ったら咲いていました。メヒルギの花は初めて見ました。貴重な体験です。

研修展示館の展示はかなり多く、流石に撮りきれなかったため、撮影したのは極一部です。他の蘭展ではあまり見ることがないような珍しい蘭を沢山見ることが出来ました。さて、最後は熱帯資源温室に展示された蘭を見ましょう。


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さて、4月は植え替えに専念すると決めましたから、今回も植え替えをします。購入してからまだ植え替えをしていない多肉植物が残っていますから、そちらから片付けましょう。ちなみに、今回で今年の植え替えは41鉢となりました。

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Euphorbia sipolisii
Pencil-Stemのユーフォルビアですが、まだ植え替えていないため植え替えます。ちなみに、2024年の10月に開催された木更津C&Sフェアにて入手しました。
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根の状態は良さそうです。
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植え替え後。背が高いのでバランスをとってプレステラ105に植えました。

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Euphorbia biselegans
こちらも2024年の10月に開催された木更津C&Sフェアにて入手したものです。タンザニア原産の木質となる旧・モナデニウム。

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根は問題なさそうです。
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植え替え後。プレステラ105に植えました。

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H. attenuata var. radula MBB 6831
フィールドナンバーつきのアテヌアタ変種ラドゥラも植え替えます。3月にシマムラ園芸で開催された、JSS春の多肉市で入手したばかりのものです。
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これは非常に状態が良いですね。
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植え替え後。最初プレステラ75に植えるつもりでしたが、根が多いためプレステラ90に植えました。

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Agave stricta 'nana'
妙に色味が悪い矮性の吹上です。先日、横浜にあるヨネヤマプランテイションの多肉植物BIGフェアにて入手しました。

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根は見た目よりはしっかりとありました。
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植え替え後。プレステラ90に植えました。日照不足か間延びした感じがしますから、締めて育てていきます。

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Euphorbia cylindrifolia
2023年の12月頃にキリンドゥリフォリアの枝をうっかり折ってしまいました。室内とは言え真冬なので、挿し木は諦めてそのまま鉢の中に置いておいたわけです。しかし、2024年の4月に植え替えたところ、置いていただけなのに根がしっかり張っていて驚きました。というわけで、あれから1年でどうなったか見てみましょう。
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しっかり塊根が出来ています。実生苗のように1つの大きな塊根は出来ませんが、塊根の生長はかなり早そうです。
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植え替え後。生長を見込んで、プレステラ90に植えました。挿し木苗の塊根の育ち方も気になりますね。


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さて、本日も3月に筑波実験植物園で開催されたつくば蘭展の記事です。今回から研修展示館の展示を見ていきます。やはり、花のもっとも重要な役割である受粉のための、花粉媒介者との関係について取り上げられていました。

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これは、香りのある蘭で、嗅ぎ比べる企画です。カトレアのような甘い香りではなく、ややきつめの香りでした。

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Lycaste puntarenasensis
リカステは花弁が小さく萼片が大きい特徴的な花を咲かせます。リカステは交配系の大型花に見慣れているせいか、原種は逆に新鮮な感じがします。

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Miltoniopsis roezlii
ミルトニアではなくミルトニオプシスでした。ウェブ上では、黄色い花のロエズリィは変種xanthinaとされている雰囲気ですが、どうでしょうかね?

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Coelogyne cobbiana
これは、いかにもな旧・Dendrochilumですが、2021年にコエロギネ(セロジネ)に吸収されました。

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筑波実験植物園では、希少な蘭がこのように培養されて維持されています。ただのテーマパークではなく、研究施設としても重大な役割があるのです。

蘭もまた他の多くの顕花植物と同じように、花粉媒介者により受粉します。蘭に限らず、一般的には昆虫が多く、中でも花粉媒介者として汎用的なのは蜂でしょう。しかし、蜂だけではなく、蝶や蛾、ハエなどでも受粉するものもあります。さらに言えば、鳥やコウモリにより受粉する植物すらあります。蘭の多様な花粉媒介者を示す良い展示がありましたのでご紹介しましょう。
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Preptanthe rubens
こちらは、蝶により受粉するタイプの花です。このように長い距がある花は、蝶や蛾がメインターゲットです。距に溜まった蜜を吸えるのは、長い口吻を持つ鱗翅目の昆虫だけです。しかも、このように明るい色合いの花は基本的に昼咲性ですから、訪問するのは蝶ということになります。ただし、蜂は距に穴を開けて盗蜜しますが、反則技なので受粉には寄与しません。

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Dendrobium sp.
ニューギニア原産のデンドロビウム。

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鳥により受粉する鳥媒花です。鳥がクチバシを差し込める太さ長さの筒状の花です。鳥媒花の多くは赤やオレンジ色です。筒状で赤〜オレンジ系統の花を咲かせる多肉植物では、アフリカではアロエやガステリア、新大陸ではFouquieriaやCleistocactus、Oreocereus、Denmoza、Matucanaあたりも鳥媒花ですね。

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Bulbophyllum lobbii subsp. breviflorum
東南アジア原産の着生ラン。ブルボフィルムは赤褐色の花(腐肉色)が多く、腐敗したような異様な臭気を持つものが多くあります。これはハエを呼ぶためで、このような色合いの花は腐肉臭、あるいはキノコ臭を持ちます。巨大な花で有名なラフレシアやショクダイオオコンニャクも腐肉色で腐敗臭を持ちハエを呼びます。多肉植物では旧・ガガイモ科のStapeliaやBrachystelmaは強烈に臭います。


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Angraecum leonis
アングラエクム(アングレカム)は、非常に長い距を持つ白い花を咲かせます。長い距を持つ花の花粉媒介者は鱗翅目ですが、花色が白色や緑色、クリーム色の花の中には夜咲性のものがあります。この淡い色合いは、夜に咲くので花粉媒介者に色が認識されないため退化したのでしょう。つまりこれは、蝶ではなく蛾による蛾媒です。夜咲性の花は良い香りのものもあります。いつぞやの世界らん展日本大賞で、アングレカムの花の香りの香水が展示されていましたね。そういえば、Lophocereusの中には蛾媒のものがあるという記事を書いたことがあります。


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Dendrobium linawianum
中国、台湾原産のデンドロビウム。蜂により受粉します。蜂を花粉媒介者としていない花にも蜂は訪れ、蜜や花粉を集めます。日中に咲いている花なら何でも良いわけです。まあ一応、好みの花色はあるようですけどね。ただし、蜂は咲いていれば蜜がなくても花に来ますが、蜂がちゃんと花粉を媒介するとは限りません。花により適不適というものはありますからね。
そういえば、特にカトレアなどの蘭はリップの中央は濃い色合いですが、これを蜜標(nectar guide)と呼びます。花が花粉媒介者のために用意した、花の中心近くにある花蜜の目印です。


さて、つくば蘭展の企画展示はここまでです。あとは、研修展示館の1階の展示室の珍しい蘭の展示と、熱帯資源温室につくば洋蘭会の展示があります。というわけで、つくば蘭展の記事はまだまだ続きます。私のような蘭好きには堪らないイベントですね。


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性懲りもなく、またそぞろに植物園に行きたくなってしまいました。しかし、公私ともに忙しくそれどころではないので、4月は多肉植物を外に出したり植え替えしたりして大人しく過ごす予定です。というわけで、代わり映えなく本日も多肉植物をチマチマ植え替えます。ちなみに、今年の植え替えは本日で36鉢になりました。

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Euphorbia marsabitensis
あまり生長が見られないマルサビテンシスを植え替えます。ちなみに、2023年の秋に木更津C & Sフェアにて入手しました。
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あまりユーフォルビアらしさがないストレートな根でしたが、根はかなり充実しています。
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植え替え後。同じプレステラ90にそのまま植えました。今年はよく生長して欲しいものです。

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Euphorbia neorubella
ネオルベラは冬の間、長く開花していました。ユーフォルビア感がない見た目ですが、旧・モナデニウムです。Monadenium rubellumという名前の方が通りが良いかもしれませんね。ちなみに、2024年の10月にオザキフラワーパークで開催された「多肉大集合!」というイベントにて入手しました。

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塊根は非常によく発達していました。しかし、ピート主体の極めて水はけが悪い用土に植えられていました。冬の間によく腐らなかったものです。流水でよく洗い、用土を丁寧に取り除きました。
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植え替え後。塊根が大きいため、これから根が長く伸びると踏んで、EG-135Lに植えました。

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Aloe bowiea
ボウィエアは去年は地味な花を咲かせ、子株が2つ出来ました。ちなみに、ボウィエアは2020年の夏にコーナン港北インター店にて入手しました。

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根は特に問題はなさそうです。
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植え替え後。そのままプレステラ105に植えました。

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Euphorbia tulearensis
トゥレアレンシスも植え替えます。2020年の夏に鶴仙園にて入手しました。最近トゥレアレンシスはイベントでよく見かけますが、当時はそれほど流通していませんでしたね。

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根はかなり太く発達しています。
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植え替え後。トゥレアレンシスは枝の伸びは恐ろしく遅いのですが、よく開花し丈夫で育てやすい小型種です。

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Gymnocalycium ragonesei
国内実生感のあるラゴネセイです。2024年の11月に鶴仙園にて購入しましたが、植え替えはしていませんでした。

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根は問題なさそうです。
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植え替え後。プレステラ90に植えました。


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3月に筑波実験植物園で開催されたつくば蘭展の続きです。本日は教育棟の企画展示の残りを見ていきます。オーストラリアの地生ランとバケツランの奇妙な生態についての展示です。写真家の故・山口進氏の蘭と昆虫の関係を捉えた素晴らしい写真の展示もありました。

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Corybas diemenicus
オーストラリアの地生ラン。1cm程度の小さな花を咲かせます。種小名の「diemenicus」は「タスマニアから来た」という意味で、タスマニアにも分布します。英名は「Stately helmet orchid」ですから、「壮麗なヘルメット蘭」という意味です。そういえば、コリバス属自体が「ヘルメット蘭」と呼ばれており、やはり皆こんな感じの花です。


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Diuris magnifica
スラリとした草姿が美しいオーストラリアの地生ラン。「large pansy orchid」の英名の通り、パンジー的な配色です。
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非常に装飾性が高い面白い花です。

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Caladenia attingens
不思議な形状の花を咲かせるオーストラリアの地生ラン。「mantis orchid」、つまり「カマキリ蘭」の意ですが、カマキリが腕を上げた姿に見えないこともありません。
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花の構造的に、花蜜があるのは①の奥ですから、昆虫は②の花弁に止まって奥に頭を突っ込むことになります。すると、③の先端にある花粉塊が昆虫の背中に付着する仕組みなのでしょう。

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Pterostylis concinna
オーストラリアの地生ラン。風変わりな花ですが、筒状の花に昆虫が潜り込むことにより受粉する仕組みなのでしょう。


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Caladenia flava
一見して蘭に見えませんが、よく見るとリップがあって、典型的な蘭の花であることが分かります。長い2枚の萼片が特徴的です。オーストラリアの地生ラン。


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Caladenia serotina
オーストラリアの地生ランで、「Christmas spider orchid」と呼ばれています。山火事の翌年によく咲くと言われていますが、山火事が起きやすいオーストラリアらしい生態です。複雑な形状の花ですが、C. attingensと同じ仕組みがあるようです。


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Caladenia varians
オーストラリアの地生ラン。花弁や萼片の先端が糸状に長く伸び、とても面白い形状です。


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Coryanthes macrocorys
いわゆる「バケツラン」と呼ばれる蘭で、特殊な形状の花が咲きます。名前の通り、リップがバケツのように水を溜めます。まさにバケツですが、この水は自身で分泌するそうです。本物を見たのは初めてです。
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花を訪れたハチが水の溜まったバケツ部分に落ちると、翅が濡れて飛び立つことが出来ず、さりとて内壁はつるつるしていて登れません。バケツランは脱出口を準備しており、その狭い通路を通過すると花粉がハチに付着します。非常に凝った仕組みですね。

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蘭を訪問するハチたち。

今回までが企画展示でした。故・山口進氏の素晴らしい写真は是非ご紹介したかったのですが、撮影禁止でしたので悪しからず。つくば蘭展は、熱帯資源植物温室や研修展示館にも展示があります。次回からは、研修展示館を見ていきましょう。


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妙に寒い日が続きましたが、しばらくは暖かい日が続くようです。多肉植物の植え替えは始まっていますが、室内の多肉植物を外に出すタイミングを見計らっています。ちなみに、今年の植え替えは31鉢目になりました。

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Gymnocalycium erinaceum WR 726B
エリナケウムが開花しています。花が終わったら植え替えをしましょう。


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Pachypodium brevicaule
恵比寿笑いが開花しました。咲いていたのになかなか撮影しなかったので、終わりかけだったようでさわったらポロリと花が落ちてしまいました。2022年に神代植物公園にて開催された多肉植物展にて購入しましたが、生長が早く植え替えは2回目です。

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鉢が歪んでおり割りときつそうでしたが、根は非常に充実しています。
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植え替え後。プレステラ90からプレステラ105に植え替えました。このままぐんぐん育って欲しいものです。

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Pachypodium rutenbergianum
2023年の3月にルームズ大正堂八王子店にて購入しましたが、根がカリカリに干からびたものを掴まされてしまいました。まあ、捨て値でしたし、根腐れではないため簡単に発根出来ますから、特に遺恨はありません。

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あれから2年経ちましたが、根は豊富でかなり太い根も発達しています。
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植え替え後。同じプレステラ105に植えました。ルテンベルギアヌムは縦にひょろひょろ伸びますが、枝を切り戻して枝分かれさせる予定です。枝がもう少し伸びてからですかね。ケヤキの盆栽の箒作りのような形を目指します。

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Pachypodium saundersii
いわゆる「白馬城」ですが、なかなか勢いがあります。ちなみに、2021の冬のBBで入手したものです。

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思ったより根が深いですね。深型のプレステラでも少し浅く感じます。
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植え替え後。今回はプレステラ120に植えましたが、その先は考えものです。急に鉢サイズを増すと、乾きにくくなるため腐りやすくもなります。丁度良い鉢は難しいものです。

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Pachypodium brevicalyx
ブレビカリクスも植え替え。かなり太っていますが、そろそろ根が詰まってくる頃合いです。生長も鈍ってきたので植え替えます。2021年の秋にヨネヤマプランテイションのイベントで入手したものです。
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根は非常に発達していました。
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植え替え後。同じプレステラ120に植えました。今年はよく生長して欲しいですね。

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Stephania pierrei
いわゆるS. erectaと呼ばれているステファニアです。2020年に東京ドームで開催された世界らん展日本大賞にて購入しましたが、芋を夏の直射日光に当ててしまい、萎びれて枯れてしまいました。しかし、芋が分球しており、地中に数mmの芋があったので、大事に育ててきました。
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抜いてみると驚きの芋の太り具合でした。
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植え替え後。明らかに鉢が小さいので、プレステラ105に植えました。微妙に芋を出しましたが、トラウマがあるので慎重に徐々に出していきます。


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日曜日に横浜にあるヨネヤマプランテイションで開催された、「多肉植物BIGフェア」に行ってきました。年に3回ほど開催されるイベントで、ここ3年ほどは欠かさず参加しています。普段通うには遠いのでイベントでしか行きませんが、思わず結構面白いものがあったりします。

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雨の予報もありましたが、雨には降られずに済みました。また、おそらく初日の土曜日は混雑したのかも知れませんが、日曜日はゆっくり見ることが出来ました。
今回のイベントは割りと珍品揃いでしたが、運悪く手持ちと被りまくってしまいました。これは残念。というより、市場に流通する前の先触れをいち早く入手しているからかも知れません。まあ、価格的にはかなりお求めやすくなっており、私は一番高い時に買ってしまっているわけで何とも言えないものがありますが仕方がありません。その時点で入手しないと、いつ入手出来るか分かりませんからね。
さて、最近は各種イベントでもサボテンの存在感が増していますが、今回はかなり良いラインナップでした。ミラクル兜やスーパー兜があり、ヒトデ型のものは欲しくなりました。また、Turbinicarpus alonsoiや昇竜丸(T. schmiedickeanus)、姫牡丹(Ariocarpus kotschoubeyanus  var. macdowellii)、菊水(Strombocactus disciformis)、帝冠(Obregonia denegrii)、晃山(Leuchtenbergia principis)、Ortegocactus macdougallii(2021年にCochemiea属となった)、綾波(Homalocephala texensis)など非常にバラエティがありましたね。
ユーフォルビアは豊富で、E. spanringiiやE. woodii、E. hedyotoidesなどの今まで見かけなかったあたりが、当たり前のように並んでいました。しかし、すべてBBで入手済みでしたから、今回はユーフォルビアは買いませんでした。
アガヴェは今回それほどでもなく、オテロイなどの苗があったくらいです。パキポディウム苗は沢山ありました。後はセンナやAloe zebrinaあたりが目についたでしょうか。あとは、カクタス長田苗が沢山ありましたが、ラインナップが少し変わったようです。

さて、購入品です。それほど気になるものはなかったのですが、記念に2株購入しました。

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Agave stricta 'nana'
一巡した時はなんだアガヴェかとスルーしましたが、よくよく考えるとこれは吹上の矮性品種であることを思い出しました。吹上は新属Echinoagaveへの分類が提案されていますから、気になっている存在です。

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羅星丸 Gymnocalycium bruchii
カクタス長田苗。非常に安いので購入。丁度、花の時期でした。可愛らしいトゲが痛くない小型ギムノです。

というわけで、今年もヨネヤマプランテイションのイベントに参加してきました。例年通り硅酸白土も購入し、まあまあ悪くないイベントでしたね。しかし、往復の電車賃と多肉植物の購入費用があまり変わらないという、何とも無駄が多い感じはあります。しかし、移動時間はかかりますが、乗り換え1回で駅前に店舗がありますから面倒くさくないという点は助かります。
今回は正直なところ疲労が溜まっており、今日行くか割りと悩みました。ですから、ついでにいつもは寄るコーナン港北インター店や、帰宅路にあるタナベフラワーやプロトリーフに寄るのは諦めました。というわけで、2025年初のヨネヤマプランテイションのイベントでした。



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ほぼ毎年、東京ドームで開催される世界らん展日本大賞に行っていました。しかし、プリズムホールでの開催になってからは、会場が狭く異常に混むため、今年は行きませんでした。しかし、たまたま2月に筑波実験植物園に行った折、つくば蘭展の開催を告げるポスターがありました。蘭と昆虫との関係についての展示があるようでしたから、これは見に行かないといけません。当ブログでは、普段から受粉生物学の記事を挙げていますからね。ということで、つくば蘭展の記事が始まります。
本日はヨーロッパの地生ランを取り上げます。ヨーロッパの蘭は展示会でも基本的に見かけないので、珍しいものを見ることが出来ました。特に花をメスのハチに擬態させて、オスのハチを呼び寄せるOphrys属の蘭は地味ですがとても面白い蘭です。


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蘭展の開催を告げるポスター

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入り口付近に早咲きの桜が咲いていました。この日はよく晴れて、暖かく行楽日和でした。

さて、まずは教育棟の展示から見ていきます。教育棟は小さいのですが、しっかりとした企画展示がありました。ただ、沢山の蘭を並べがちな一般的な蘭展とは異なります。やはり、教育や研究に重点を置いている筑波実験植物園ならではと言えるでしょう。


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Ophrys speculum
地中海沿岸に自生する球根性の地生ラン。オフリス属の蘭は花のリップがハチに擬態しています。雌のフェロモンまで再現しており、騙されて交尾をしにきたハチにより受粉する面白い生態を持ちます。ですから、「bee orchid」と言う呼び名も納得ですね。ちなみに、このような擬態をPouyannian擬態と呼ぶそうです。

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Ophrys tenthredinifera
やはり、地中海沿岸に自生するオフリス属の地生ランです。「Sawfly orchid」と呼ばれますが、ハバチとの関係が深いのでしょうか? 

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Ophrys fusca subsp. iricolor
こちらも地中海沿岸に自生する地生ラン。亜種イリコロルですが、意味的には「虹色の」だとか「多色の」ですが、あまりそんな感じはしませんね。

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Orchis italica
オルチス属、つまりは蘭属ですから、これは蘭につけられた最初期の属名かも知れませんね。しかも、種小名がイタリカですから、直球で「イタリアの蘭」となります。

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しかし、美しい花ですね。そういえば、イタリカのリップは人型をしていると言われ有名です。
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なんとなく人型。
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やはり、地生ランのようです。それはそうと、実に装飾的な葉ですね。

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Himantoglossum robertianum
花色はかなりバリエーションがあるようで、この個体は割りと地味なタイプのようです。球根は食べられると言いますが、どのような料理にして食べるのでしょうか?

さて、本日はヨーロッパというか地中海沿岸に自生する地生ランを見てきました。基本的にあまり見かけない蘭で、今までの蘭の展覧会でも見た記憶がありません。まあ、単純に地味なので目に入らなかった可能性もありますけどね。
Ophrys属の蘭はある程度限定された相手をターゲットにして、花を特殊化させた面白い花です。つまり、種により引き寄せるハチの種類が異なるのです。このように、花粉媒介者との関係を特殊化させた花は蘭に多く、花粉媒介者と1対1の関係になるまで特殊化したものもあります。蘭の美しい花は、花粉媒介者を引き寄せるために生まれました。ただ美しいだけではなく、その自然の生態のあり方も面白く、知ればより蘭を楽しむことが出来るでしょう。


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