ユーフォルビア・オベサ・ドットコム

植物の繁殖形式は種によって異なりますが、そのすべてが明らかとなっているわけではありません。例えば、園芸的に著名なサボテンですら、実際に調査されたのは極一部です。当ブログにおいても、サボテンの繁殖に関する論文はそれなりの数を取り上げて来ました。しかし、まだ取り上げていない論文が沢山あります。と言うことで、本日はチワワ砂漠に広く分布する紫色のウチワサボテン、Opuntia macrocentraについて見ていきましょう。参照するのは、L. Eder Ortiz-Martinezらの2022年の論文、『Variability in mating strategies in a widespread cactus in the Chihuahuan Desert』です。

繁殖戦略
サボテン科の中ではウチワサボテン属(Opuntia)が最も成功し広範囲に分布する属です。ウチワサボテンはクローン性と多様な有性生殖システムを持ち、高い繁殖能力と分散能力を兼ね備えています。しかし、ウチワサボテン属のうち、繁殖に関する研究がされているようはわずか15%に過ぎず、しかもそのほとんどは1つの個体群のみの結果に基づいています。
多くの植物で自殖あるいは異系交配率が、集団間で大きな変動を示す証拠が増えています。そのため、単一の集団の研究に基づいて繁殖システムを一般化することは問題があります。
花粉媒介者(pollinator)による受粉は、場合によっては不確実で非効率的となることもあります。花粉媒介者の訪問頻度の変化は、花粉媒介者が豊富な状況では異系交配による遺伝的変異が起き、花粉媒介者が貧弱な状況なら自家受粉による生殖の保証との間にtrade-offを引き起こし、植物の交配システムの変異を促進する可能性があります。
花粉の量的あるいは質的な制限は自家不和合性でより起きやすく、自家不和合性から自家和合性への進化などの生殖システムの変化につながる可能性があります。Ariocarpus kotschoubeyanus(黒牡丹)は、厳密な自家不和合性であるAriocarpus属の中で唯一の自家和合性種です。A. 
kotschoubeyanusの自家和合性の進化は、花粉の制限、個体群密度の高さ、花粉媒介者の少なさの相互作用により説明されます。

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Opuntia macrocentra(下)
花はapproach herkogamyではないことに注意。
『The fantastic clan. The cactus family.』(1932)より


紫色のウチワサボテン
紫色のウチワサボテン(purple prickly pear)と呼ばれるOpuntia macrocentraは、チワワ砂漠とソノラ砂漠に広く分布するサボテンです。研究にはチワワ砂漠内で708km離れた2つの個体群を観察しました。1つは米国ニューメキシコ州立大学チワワ砂漠放牧地研究センター(CR)内にあり、もう1つはメキシコのDurango州Mapimi生物圏保護区(MBR)内にあります。この2つの個体群は、個体数が均衡していることが明らかとなっています。
MBRの個体群は密度、種子生産、新規加入率(recruitment rate)が低くなっています。CR個体群は混合交配システムと自律的な自家受粉、花粉媒介者の多様性の低さ(2種の蜂)、花粉媒介者の訪問頻度の低さが特徴です。しかし、MBRのO. macrocentraの生殖システムは不明です。


花への訪問者
MBRのO. macrocentraは昼行性で、ほとんどの花は1日(9:00〜20:00)しか咲かず、12:00〜13:00の間に最も花が開きます。10%未満の花は19:00に開き、夜間は閉じて、翌14:00頃まで咲くものもありました。
O. macrocentraの中から32個体を選び、5日間にわたり開花中の花を訪れる花粉媒介者を調査しました。

22時間の観察中にO. macrocentraの花には、287回の訪問者がありました。訪れたのは、8種類のハチとチョウ、ハエでした。一般に訪問頻度が高いのは、12:00〜15:00の間でした。この内、Diadasia rinconisとLasioglossum sp.の2種類のミツバチは、O. macrocentraの花への訪問の約70%を占めており、花粉媒介者であると考えられました。D. 
rinconisは大量の花粉を付着させる行動が観察されており、主な花粉媒介者であると考えられます。D. rinconisはチワワ砂漠の少なくとも17種類のウチワサボテンの主な花粉媒介者で、このハチはウチワサボテンと共進化したと考えられています。

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Opuntia macrocentra
『Transaction of the Texas Academy opsis Science』(1929-1937)より


異なる交配システム
人工受粉の結果から、MBRのO. macrocentraは絶対的異系交配であり、自家受粉しない自家不和合性であることが示唆されました。自家和合性および自殖性のCRの個体群と異なる交配システムが存在することが明らかとなったのです。
MBRとCRの個体群では、花の特徴が一部異なります。さらに、MBRの花は1日以上開花するものもあります。これは、一部の自家不和合性のサボテンに見られる特徴で、不十分な受粉率によるリスクを最低限とし、交配の機会を増やします。
MBRの個体群には雌雄離熟(※1)が確認されました。これはCRの個体群には存在しません。MBRの個体群では、柱頭が花糸の2倍以上の長さがあり突き出しています。つまり、近接性雌性受粉(※2)です。


※1 ) 雌雄離熟(herkogamy)とは、柱頭と葯の位置が離れていること。
※2 ) 近接性雌性受粉(approach herkogamy)とは、柱頭が葯の高さより上にあること。花を訪問した昆虫は花粉に触れる前に柱頭に接触する。


最後に
以上が論文の簡単な要約です。
同種のウチワサボテンでも、異なる個体群では繁殖システムが異なることが示されました。確かに、過去に読んだ論文では、1つの地域に生える個体群のみを調査したものばかりでした。しかし、この論文を前提とすると、1つの地域の個体群で、その種を代表してよいものか怪しくなってきました。繁殖システムの調査は、純粋に生物学的な資料の積み重ねだけではなく、植物の保護を考える上でも重要です。自生地で減少しているサボテンや多肉植物についての、このような地道な研究が増えることを願っております。


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今年の植え替えもそろそろ一旦終了ですかね。後は秋口に残りのサボテンを植え替えるのと、随時購入品を植え替えるくらいでしょうか。まあ、何だかんだで、今年の植え替えは今回で190鉢になりました。

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赤城 Ferocactus macrodiscus
赤城の勢いがないので植え替えます。

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根はまあ問題なし。
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植え替え後。同じ7号鉢に植えました。しかし、こういう形のサボテンは植えにくいですね。トゲが刺さらないのは良いのですが、真っ直ぐ綺麗に植えるのに難儀しました。

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Copiapoa hypogaea
色々失敗して団子になってしまったヒポガエア。しかし、手をかけていた時より、放置気味にしてからの方が好調なのはよくある話です。

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根は普通。
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植え替え後。プレステラ90に植えました。よく開花する丈夫なサボテンですが、水を切らないとすぐに間延びしてしまいます。

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獅子王丸
実生から育てた獅子王丸。用土がカチカチなので植え替えます。
獅子王丸は古い本を見ると鬼雲丸(Notocactus  mammulosus)の変種pampeanusとされています。鬼雲丸は非常に変異が多く、別種のような異なるタイプが沢山あります。しかし、変種はなくなりすべて異名となっています。さらに、現在ではノトカクタスはパロディアに吸収されたため、Parodia mammulosaとなっています。

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実生が育っています。
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根の非常に良いですね。半分くらい切りました。
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植え替え後。プレステラ120に植えました。最近はすっかり生長が鈍っていたので、復活して欲しいものです。

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純緋玉
こちらも実生から育てている純緋玉。
国内で栽培される純緋玉はG. oenanthemumと言われていますが、実際はG. tillanumかも知れないらしいとのこと。

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根は良さそうです。やはり半分くらい切りました。
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植え替え後。プレステラ90に植えました。まだ未開花なので、早くその「純緋」の花を拝みたいものです。


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あまりにも暑くて、外作業をする気になりません。ちょっと、写真撮りに行くだけで滝のような汗をかいてしまいます。さて、そんな猛暑の最中ですが本日も我が家の多肉植物たちを少しだけご紹介しましょう。

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Euphorbia gorgonis
「金輪際」などと言う名前もあるゴルゴニスですが、タコものユーフォルビアの中でも強光に強い種類です。そのため、日照はガンガン当てて、間延びしないように締めて育てていたら枝が枯れてしまいました。一応、開花中。


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Euphorbia globosa
「玉鱗宝」と言う名前もあるグロボサが、開花中です。まあ、グロボサはいつも咲いているわけですが。


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Haworthia tuberuclata v. subexpansa
ツベルクラタ変種スブエクスパンサが開花しましたしました。
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現在はHaworthiopsis scabra v. scabraの異名となっていますが、非常に個性的な姿です。
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花はほぼ白色でした。珍しいですね。花弁の内側に緑色のラインが入っていて、先端ではやや赤味がかるようです。

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Euphorbia sepulta
ソマリアもののセプルタが、暑さに負けず元気です。陵(rib)が増えて、仔を吹いています。


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Euphorbia boiteaui
いわゆるE. decaryiです。挿し木苗ですが、地下茎を取り除きじっくり育てています。

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疑似塊根が出来ています。ちょっとだけ、見られるようになってきました。

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Adenia kirkii
キルキイが沢山の蔓を伸ばしています。
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どうやら、葉の形と色は日照の強さにより変わるようです。日照が弱いと葉の幅は広く斑は少なく、日照が強いと幅は狭く斑が多くなります。


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一般的に植物の生育には適していないであろう乾燥地にも、驚くほど多様な植物が自生しています。これらの乾燥地に生える植物は、何かしらの乾燥への適応が見られます。我々が園芸植物として栽培しているサボテンや多肉植物、あるいは塊茎・塊根植物などは、体内に水分を溜め込むことにより乾燥地に適応しています。さて、このような乾燥地への適応は、どのようにして起きているのでしょうか? 当ブログでも、生態学的な見地から乾燥地への適応に迫った論文は、過去にいくつかご紹介しています。今回は視点を変えて、解剖学的な見地から塊根の成立を考えてみます。ご紹介するのは、Y. V. Aviekin, N. V. Nuzhyna, M. M. Gaidarzhyの2023年の論文、『Metamorphosis differences of caudiciform plants as an adaptation to arid conditions』です。日本では「火星人」の名前でお馴染みの塊根植物、Fockea edulisの多肉化の謎に迫っています。

キョウチクトウ科とCaudex
キョウチクトウ科(Apocynaceae)には約366属5000種以上が含まれ、5亜科に分けられます。多年生の多肉植物のグループは、Asclepiadoideae亜科、その中でもStapeliinae亜族に集中しています。このグループには30属以上が含まれ、Stapelia、Huernia、Hoodia、Pseudolithos、Orbea、Quaquaなどがあります。これらの植物の特徴は多肉質な茎を持つことで、サボテンやユーフォルビアに類似しています。樹木性、あるいはpachycaul(塊根)を持つグループは、Apocynoideae亜科のPachypodium属に代表されます。Pachypodium型のpachycaulは、Adansonia、Cyphostemma、Dendrosicyos、Dorstenia、Fouquieria、Moringaなど他属にもあります。このような多肉植物の形態を、「塊茎様多肉植物」(caudex-like succulents)と呼びます。これは、1948年にG. Rowleyにより初めて使用されました。
これらの植物は、皮層の柔組織(※1, ※2, cortex parenchyma)の生長に加え、形成層(※3)の機能により形成される「多汁質材」(juicy wood)も特徴です。形成層は導管要素(※4, tracheal element)に加え、多数の薄壁木部柔細胞(thin-walled xyleum parenchyma cells)を形成します。これらの柔細胞には皮層の柔細胞と同様に水と栄養が蓄積します。

※1 ) 皮層は茎や根の表皮と中心柱の間にある組織。主に柔細胞からなる。
※2 ) 柔組織は柔細胞からなる組織で、茎や根の皮層や髄、葉肉や果肉、地下茎をなど植物体の多くを占める。
※3 ) 形成層は茎や根の維管束の木部と師部の境にある分裂組織。細胞分裂し内側に木部、外側に師部を作り、茎や根の二次肥大生長を行い年輪を形成する。
※4 ) 導管は維管束の木部の主要部位で、根が吸収した水分を枝葉に送る。

Fockea edulis
Fockea edulisは1794年にC. ThunbergによりPergularia edulis Thunb.として記載され、1893年にK. SchumanによりFockea属が割り当てられました。F. edulisはFockea属6種類のうちの1つで、南アフリカの西ケープ州や東ケープ州の乾燥地帯、レソト王国の南部に分かれて分布します。F. edulisは多肉質な多年生半低木で、高さ0.5m、直径1mになる巨大な塊茎(tuber)を持ちます。塊茎は灰緑色で樹皮が割れて皺や突起があります。

植物のライフサイクル
Vasilivら(1978)によると、植物のライフサイクルは、潜伏期(latent)、前生殖期(pregeneration)、生殖期(generation)、老年期(senile)からなります。さらに、前生殖期は、実生(seedling)、幼植物(juvenile)、未成熟植物(immature)に分けられます。
研究はキエフ大学の植物園のコレクションから育った、F. edulisの実生、幼植物、未成熟植物を使用しました。


実生 seedling
F. edulisの種子は播種後8〜9日に発芽し、11〜13日目に種皮から実生が出てきます。子葉は多肉質ではありませんが、胚軸(※5, hypocotyl)は肥厚し円筒形で目立ちます。葉緑体は表皮に接する柔細胞にあります。
皮層の柔組織の厚みには、維管束(vascular bundles)の隣に不明瞭な乳液管(※6, latex duct)があります。また、F. edulisの実生には二次的な維管束が17〜18本あります。師管部(phloem zones)はあまり発達しておらず、一次木部の真上に位置します。


※5 ) 胚軸とは胚の主根(幼根)原基と子葉の付着部をつなぐ軸の部分。
※6 ) 乳跡(latex trace)は乳液を含んだ樹木、特にキョウチクトウ科の樹木の材に見られる、裂け目状の通路のこと。その起源は葉や脇芽に進入する維管束とされる。誤ってlatex canal、latex ductとも呼ばれることがある。

幼植物 juvenile plants
6〜7週の生長後、幼植物の兆候を示します。茎の上部は直交異方性(※7)で、断面は丸みを帯び草状(grassy)です。表皮層は壁が厚くなった立方体の細胞で、一部の表皮細胞は単純な被覆毛突起を有します。表皮の下には周皮(※12)が見られ、木質化した細胞壁を持つコルク組織細胞(※8, phellem cell)が1層と、単層のコルク形成層(※9, phellogen)、および葉緑体を持つ円筒形で薄壁のコルク皮層細胞(※10, phelloderm cell)の層で構成されます。
断面を見ると二次外皮(secondary integuments)の形成と表皮のほぼ完成な剥離が明確です。茎の基部の周皮は上部と比べて厚みが3倍あり、細胞層の数が多いだけではなく細胞のサイズも大きくなっています。皮層の柔組織はより発達し、10〜12層の大きな薄壁の等直径細胞からなります。実生と比べてサイズが大きい木部導管要素の増加により、維管束の面積が増加しています。維管束には茎の上部と比較してはるかに面積が大きい内部師部(※11)の領域があります。髄は他の部位と比較すると大幅に発達しています。


※7 ) 直交異方性(orthotropic)とは、互いに直交する3つの面に対して、弾性特性が鏡対称であること。
※8 ) コルク組織は細胞壁にコルク質を沈着した組織。
※9 ) コルク形成層は二次肥大生長を行う、茎や根の皮層に出来る後生分裂組織。分裂によりコルク組織を形成する。

※10 ) コルク形成層は、外側にコルク組織、内側にコルク皮層を形成する。
※11 ) 師部は維管束を形成する師管を中心とする部分。師管、師部繊維、師部柔組織、伴細胞からなる。同化物質(光合成産物など)の移動を行う。

未成熟植物 immature plants
F. edulisは発芽後11〜12週で成体と同様の特徴を獲得し未成熟植物に達します。幼植物と比較すると、すべての栄養器官な顕著に発達しています。茎の上部は幼植物と比較して10倍以上増加しますが、直径は2倍に過ぎません。未成熟植物では茎の上部が徐々に生長する多年生の木質部分と、植生サイクルの初めに再生する一年生の草本部分からなります。やがて、茎の木質化した部分が分岐し追加のシュートを形成します。木質化した部分の周皮(※12, periderm)の厚みは、草本部分と比較すると5倍に増加します。これは、木質化した6〜7層の細胞からなるコルク組織によります。
茎の基部は著しく発達し長さは幼植物の約2倍、直径は約4倍以上になります。表面はザラつきますが、これは周皮が厚くなり割れているからです。周皮の構造は変わりませんが、コルク組織は細胞が大きく11〜13層に増えているため厚さほぼ2倍になっています。幼植物と比較すると、皮層の柔組織の厚さは4倍以上なっています。


※12 ) 周皮は木本植物の肥大生長する茎や根の表皮下に形成される組織。コルク層、コルク形成層、コルク皮層からなり、表皮が剥離すると代わりに茎や根を保護する。

他のCaudexとの比較
以前に研究したPetopentia natalensisでは、苗木の胚軸に顕著な肥厚は見られず、活発な発達は発芽後2〜3週間に始まります。胚軸の形態は異なりますが、その発達は皮層と髄の一次肥厚の結果として起こり、同様の構成を示します。
Adenium obesumの実生の胚軸には、F. edulisやP. natalensisとは異なり、二次被覆組織が確認されています。これは、A. obesumがより厳しい環境への適応と考えられます。
これらの3種類の幼植物には、第一胚軸節(first hypocotyl internode)間の皮層と髄が活発に一次肥厚するため、多肉質の基部が形成されます。F. edulisやP. natalensisは多肉質ではない蔓を出しますが、A. obesumは茎の上部はより多肉質です。しかし、まだそれほど顕著ではありません。
未成熟植物では、茎の上部と基部が共に大きくなり、周皮が発達し根系にも顕著な変化が見られます。F. edulisやP. natalensisの茎の上部と基部は、最初の子葉節(cotyledon node)の領域で簡単に判別出来ます。A. obesumでは、維管束形成層(intervascular cambium)により通導要素の連続的なリングが形成されます。
F. edulisの太く多肉質な「ラディッシュ様の根(radish-like root)」は、木部柔組織の生長により形成されますが、P. natalensisは典型的な二次根構造が形成され、中央の大部分が木部導管(vessel xylem)により占められ柱状構造を形成します。強力な木部柔組織により「ラディッシュ様の根」が形成される点において、F. edulisとA. obesumは共通しています。

収斂適応
異なる分類群に属する3種類の植物は、茎の基部と髄の複合的な肥厚と言う形で、乾燥した気候条件への収斂適応(convergent adaptation)が見られます。この適応は多肉質の基部の大部分が土壌により保護され、水の輸送と蓄積にかかるエネルギーコストが削減されます。さらに、F. edulisとA. obesumは多肉質の根も形成します。このような根の変形は多くの多肉植物に見られ、特に原始的なサボテン(Pereskia, Pereskiopsis)で研究されてきました。J. Mauseth & J. Pateによると、研究された多くの多肉質に変形した根は、その水と栄養を貯蔵する機能は発達した木部柔組織によるものです。さらに、このような変形した根を持つ多肉植物は、ほぼすべての大陸の乾燥地域および半乾燥地域で発見されています。よって、主根の変形による多肉質化は、乾燥条件に対する収斂適応であることが分かります。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
解剖学的に実生からの生育を観察することにより、植物の多肉質化の様子を解き明かそうと言う意欲的な論文でした。異なる分類群の植物にも類似した形状の塊根・塊根が見られます。それらは、組織の発達の仕組みも基本的には同じです。乾燥した環境に適応するために結果的に類似したのは、組織の構成は同じですから、肥厚させて水分を貯蔵させるには同じ手段を取らざる得ないからなのでしょう。進化とは、何も無いところから何かを新たに生み出すというより、既存の構造を変形・転用させることだったりします。乾燥に対する進化は明らかにパターンがあり、葉や幹、根を肥大させます。ですから、まったく異なる分類群の異なる自生地の植物でも、サボテンとユーフォルビアのように驚くほど類似してくるのです。これらは収斂進化による適応、つまりは収斂適応と言えるでしょう。


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暑い日が続きますが、多肉植物たちは割りかし元気です。まあ、私が育てている多肉植物に
冬型はほとんどありませんから、遮光が適正ならばそれほど暑がりません。


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Gonialoe sladeniana
スラデニアナが開花中です。しかし、風で花穂が壁に擦れて、先端の蕾が取れてしまいました。

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基本的にはアロエ的な花ですが、G. variegataと比べると淡い色合いです。

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リップマンジャー
小型の四季咲き花キリンです。冬の間はやや日当たりが悪い場所にあったせいか、やや不調です。最近、ようやく花が咲き始めました。


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皇帝 Tulista cv.
皇帝も開花しました。ツリスタの花は初めてです。花茎は思ったより分岐するようです。

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ハウォルチア的な花ですが、やや詰まったように咲いていますね。

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Haworthia chrolacantha v. denticulifera
クロラカンタ変種デンティクリフェラも開花しました。撮影しようと棚から取り出したところ、ぶつけて花茎が折れてしまいました。しまったなあ。

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Euphorbia moratii
モラティイも開花中。大変丈夫で育てやすく、よく開花する花キリンです。しかし、E. moratiiで調べるとこんなに葉は波打っていないわけで、正体不明な花キリンです。画像検索するとE. decaryi(実際はE. boiteaui)やE. ambovombensisが出てきますが、ご覧の通り花が上向きに咲きますから違いますよね。E. cap-saintemariensisが花を含め一番似ているようですが、なんか育ち方が違うので微妙です。
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妙に寸胴に育っています。塊根と言うより、茎全体が太っています。葉が異様に詰まったように密につくのも特徴です。また、不思議なことに、小苗の時にはクリーム色の花を咲かせましたが、今の花はピンク色がかっています。

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Euphorbia geroldii
ゲロルディイが植え替え後、初めて開花しました。花キリンの中でも屈指の美しさです。


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Astroloba spiralis
花茎が出たのは初めてでしたから楽しみにしていましたが、残念ながら萎れてしまいました。


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大型鬼胆丸
何やらすっかりしぼんでしまっていた大型鬼胆丸ですが、植え替え後に甘やかしていたら復活しました。あまり厳しくしてはいけないようです。まあ、まだ小さな苗と言うこともありますが。


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Haworthiopsis longiana
ロンギアナに花茎が伸びて来ました。蕾の数がすごいですね。花茎はどれほど長く伸びるでしょうか? 楽しみです。



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長く続いた筑波実験植物園の記事も今回でラストです。乾燥地の植物を集めたサバンナ温室に長く居すぎたせいで、時間がなくなってしまいました。時間がないため、熱帯雨林温室は今回は行きませんでした。まて次回と言うことにしましょう。帰りは行きと順路を変えました。ゆっくりとはしていられないので、あちこち見られなかったのは心残りです。

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奇怪に枝を伸ばす樹木。地面に擦っていますが、気にせず枝を伸ばしていますね。

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ちょうどハンゲショウ(Saururus chinensis)が見頃でした。ハンゲショウはアジアの水辺に生えるドクダミの仲間です。小さい穂が花で、葉の一部が白く色付きます。
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それほど目立つ植物ではありませんが、一面見渡す限りのハンゲショウは見事でした。

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サワギキョウ(Lobelia sessifolia)が咲いていました。

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コウホネらしき植物。花はどうでしょうか?
240622120935630
ちょっと開花していました。オゼコウホネ(Nuphar pumila v. ozeensis)と言う変種のようです。

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そういえば、あちこちにホタルブクロが咲いていましたね。

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エチゴトラノオ(Pseudolysimachion ovatum ssp. martimum)の可愛らしい花。

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オウゴンオニユリ(Lilium lancifolium v. flaviflorum)が見頃でした。

240622121542774
こちらにもホタルブクロ。

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一見して食べられそうな赤い実があちこちになっていました。しかし、キンギンボク(ヒョウタンボク)の実には毒があるとのことです。
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警告標識がありました。

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ユウスゲ(キスゲ、Hemerocallis citrina v. vespertina)の儚げな花が咲いていました。
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まるで透かしのような繊細な花ですね。

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雰囲気の良い水辺。今度はゆっくり散策したいものです。

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何やらデカくて派手なキノコ。キタマゴタケかな?

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と言うことで、筑波実験植物園に行って来ました。植物のラインナップや充実ぶりは、さすが国立科学博物館の関連施設と言ったところでしょうか。しかし、今回は時間配分に失敗しました。次回はもう少しゆっくり見たいですね。まだ、回っていない場所が沢山あります。夏場はしんどそうなので、秋口に涼しくなってきたらまた来ましょうか。


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本日はこの前行ってきたヨネヤマプランテイションの多肉植物BIG即売会と、そのままハシゴしたコーナン港北インター店での購入品を植え替えました。ついでに葉が枯れた亀甲竜も植え替え。今年の植え替えは今回で186鉢になりました。

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ブロウウィンギアナム
「ブロウウィンギアナム」と言う怪しげな名前で売られていた硬葉系ハウォルチア。おそらくは、Haworthiopsis fasciata var. browniana。この手の「-ana」と「-anum」と言う間違いは良くあることですが、困ったものです。

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根の状態は非常に良好でした。
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植え替え後。結節があまり目立たないため、硬葉系の渋さがよくあらわれています。手持ちのH. fasciataはこれで3タイプになりました。

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Operuculicarya hyphaenoides
ヒファエノイデスとありますが、特徴的には異なります。ラベルによると去年の8月に播種していますから、まだ実生1年です。種類の判別は肥培してもう少し育ってからにします。

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塊根は先端が曲がりくねっています。鉢底に当たってしまっていたようです。
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植え替え後。まだ小さいのでプレステラ90にとりあえずは植えましたが、来年はロングポットに植え替えて本格的に育成を開始します。

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Euphorbia brachyphylla
ブラキフィラは葉が細い花キリンです。E. rossiiにも似ていますが、トゲの特徴が違うことは分かります。また、
E. rossiiは根元から分岐しますから、枝の出方も違いますね。
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根は豊富でしたが、鉢が小さかったようです。E. rossiiとは異なり塊根がありません。根元のトゲのない棒状の茎は実生の証ですから、挿し木苗ではありません。塊根性ではないことは明らかです。
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植え替え後。周年性ならそのうち咲きますが、ブラキフィラはどうでしょうか?

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Aloiampelos gracilis
グラキリスはいかにも窮屈そうです。

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根はパンパンに張っていました。
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植え替え後。プレステラ120に植えました。これぐらいがちょうどいいバランスですよね。根が良いので今年の生長はかなり期待出来ます。

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亀甲竜 Dioscorea elephantipes
亀甲竜は今回の購入品ではなく、10年以上ちまちま育てているものです。6月末まで葉が枯れませんでしたが、ようやく葉が落ちたので植え替えます。

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根はキツキツのパンパンでした。プレステラ120でも小さいようです。
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植え替え後。先日、ヨネヤマプランテイションで試しに購入したプレステラ150に植えてみました。プレステラ150はサイズに比べて相対的に厚さがないので、手で持った時にややフニャフニャしますが、別に頻繁に移動させるわけではありませんから特に問題ありません。どうせ、根が張ってパンパンになりますし。
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しかし、500円玉くらいだった亀甲竜もずいぶんと育ちました。
 

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これはいつもの事ですが、ヨネヤマプランテイションに行った際は、コーナン港北インター店にも寄ることにしています。毎度、それほど珍しいものがあるわけではありませんが、とにかく広くて数があるため、それだけで楽しみではあります。しかしまあ、その実態は巨大なホムセンに過ぎませんから、ヘタってる多肉植物も多かったりします。購入の際は注意が必要です。

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さて、今回のコーナン港北インター店は、正直イマイチでしたね。いつもの売り場はあまり変わっておらず、レジの後ろの方に多肉植物売り場が追加されていたくらいです。それでもせっかく来たのですから、1つ買って帰りました。

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ブロウウィンギアナム
何やら聞いたことがない名前です。検索しても出てきません。まあハウォルチアと言うかハウォルチオプシスなのは間違いありません。しかし、Haworthia browingianumやらHaworthiopsis 
browingianumで調べてもヒットしません。外見的な特徴をよくよく見てみると、どうもH. fasciataに見えます。
キュー王立植物園のデータベースでH. fasciataを検索すると、変種としてvar. brownianaがあることが分かりました。ウェブ上ではf. 
brownianaとされているものです。まあ、これでしょうね。随分とマニアックなものをと言う気もします。

そういえば、昨日のヨネヤマプランテイションの多肉植物BIG即売会の記事で書き忘れたのですが、新しく出たプレステラも買っていました。私は基本的にプレステラのロングを使っていますが、サイズは90と105、120です。新しいサイズは150と180ですね。アマゾンで試しに買おうとしましたが、30個だの50個だのと妙にセット売りなので躊躇していました。単純に試しに欲しかっただけなので、使わないかも知れないものをそんなにいりませんからね。

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一番小さいのがプレステラ90ですから、かなり巨大。少しだけ背が高くはありますが、なんだかずんぐりして見えます。オペルクリカリアなどの長く伸びる塊根向きではないようです。アガヴェなどは生長に従って使えるので便利かも知れません。



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さてさて、この三連休に横浜の新羽駅近くにあるヨネヤマプランテイションにて、「多肉植物BIG即売会」が開催されましたので、早速行ってまいりました。今年は4月にも開催されましたから、今年はこれで2回目の開催です。しかし、ここ3回のBIG即売会は、個人的にはやや期待外れ感がありました。今回はどうでしょうか?

思ったより早く着いたのですが、イベント仕様で室内売り場は本来の開店前から開いていました。店内はそれほどの混雑はありませんでしたが、9時半前なのに沢山の人が来ていました。
さて、今回の多肉植物BIG即売会は割と規模が大きく、多肉植物の量も種類も豊富でした。パキポディウム苗やらアガヴェ、エケベリアといったお馴染みの多肉植物も沢山ありましたが、今回はサボテンも沢山あり晃山などやや珍しいものも並んでいました。ユーフォルビアではE. pachypodioidesやE. guillauminiana、E. tulearensisあたりは沢山並んでいました。ここらへんは、最近のイベントではお馴染みですから、もはや普及種ですね。変わったところでは、Fockea multifloraが並んでいました。珍しいですね。しかし、すぐに手に終えなくなりそうなので、今回は見送りました。

と言うわけで、ここからは購入品。
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Aloiampelos gracilis
以前、ここでA. tenuiorを購入しましたが、今回はグラキリスが売っていました。アロイアンペロスはこれで3種類目です。アロイアンペロスはアロエから独立した藪を作る植物です。ただ、アロイアンペロスはなんだか頼りないヒョロヒョロしたアロエっぽい多肉植物に過ぎないので、観賞価値はイマイチですけどね。

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ユーフォルビア ブラキフォラ
Euphorbia brachyphyllaです。一見してE. rossiiかと思いましたが、トゲが違いますね。今回初めて見た多肉植物ですが、まあ要するに花キリンです。

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Operuculicarya hyphaenoides
ヒファエノイデスとありますが、それっぽくありません。ヒファエノイデスは葉が巻いて表面がボコボコしていて特徴的ですからね。しかし、何かと言われるとよくわかりません。
さて、過去にオペルクリカリア属の見分け方を示した記事を書きましたから、記事を参考に今回のオペルクリカリアを鑑定してみましょう。


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当てはめて見ると、葉軸に翼があり葉に毛が生えていないため、O. pachypusかO. decaryiが該当します。しかし、この2種は葉に丸みがあるあり、あまり似ていません。小葉は小さいのですが、まだ苗なのでこれが最大サイズではないと考えた場合はO. capuroniiが該当します。まあ、しかし日照をガンガン当てていけば、葉の形は変わるかも知れません。今は保留としておきます。

ヨネヤマプランテイションは20分くらいで引き上げて、そのままバスでコーナン港北インター店へ向かいました。これも毎度のことです。まあせっかくここまで来たのですから、ついでと言うやつです。明日に続きます。


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さて、本日も我が家にも多肉植物たちの様子を少しご紹介しましょう。

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Aristaloe aristata
綾錦がいつの間にか、ちらほら咲いていました。綾錦はアロエ属から独立し、1属1種の単型属であるアリスタロエとなっています。


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H. limifolia v. gideonii
リミフォリア変種ギデオニイが開花しました。

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花は典型的な配色ですが、ややすぼまったような形ですね。

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Euphorbia bupleurifolia
鉄甲丸が開花しました。目立たない花色ですが、ユーフォルビアとしては大きい方です。


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Pachypodium rutenbergianum(中央奥)
Pachypodium windsorii(中央手前)
人気が皆無なルテンベルギアヌムは、高さ9mにもなる最大のパキポディウムですが、栽培している限りはヒョロヒョロ伸びるだけです。それでは面白くないので、伸びたら切り戻して盆栽的に仕上げるつもりです。
ウィンドゥソリイ(ウインゾリー)は、去年出た葉は黄色くなりましたが落ちずに残りました。しかし、今年は良い葉が出ています。生長が期待出来ますね。そういえば、最近ウィンドゥソリイの人気がにわかに高くなっているようです。よく理由が分かりませんが、グラキリウスだのパキプスだのの現地球が人気になりましたが、業者の次の目玉商材がウィンドゥソリイなのかも知れません。


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Pachypodium brevicalyx
ブレビカリクスの葉がなかなか出てきません。ちょっと心配です。ブレビカリクスは現在はデンシフロルムの異名となり同一種扱いとなっていますが、デンシフロルムよりも全体的に粗大な感じがします。


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Euphorbia lophogona
花キリン特有の花から次の花が出るふしぎな咲き方です。こういう咲き方は、花茎が分岐して上向きに開花するタイプの花キリンに多い気がします。


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久しぶりに植え替えの記事となります。今年の植え替えは今回で181鉢になりました。しかし、最近は多肉植物の論文の記事を書けていません。あまり良い論文を見つけ出せていないのと、今読んでいる論文が割とややこしい内容で、なかなか進まないためです。と言うわけで多肉植物の論文については、しばらくありません。あしからず。

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Euphorbia stellata
飛竜ですが、ここ数年はあまり上手くいっていません。今年も古い枝が枯れてしまいました。2020年1月にオザキフラワーパークにて購入。

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根はとても多いようにまえますが、主根から出る根は少なく、地際から出ているものばかりです。これらの根は植え込む際に邪魔になるため、カットしてしまいます。
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スッキリしましたが、勢いはないですね。
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植え替え後。冬の間に過湿になっているような気がします。置き場所を考え直します。

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Euphorbia makallensis
やや日焼け気味のマカレンシスですが、去年の生長は順調でした。根の状態はどうでしょうか? 2020年3月にプロトリーフにて購入。

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根の勢いは良好です。
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植え替え後。そのままプレステラ90に植えました。根の量からするとワンサイズ鉢を大きくしても良かったかも知れません。

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Euphorbia confinalis ssp. rhodesica
非常に美しいユーフォルビアの、コンフィナリス亜種ロデシカです。2022年4月のビッグバザールにて購入。

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根はかなり太く木質化していました。しかし、少しネジラミがいたので、根を洗いました。
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植え替え後。古い鉢はネジラミの感染源になりかねないので捨てました。

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Euphorbia suzannae-marnierae
スザンナエ-マルニエラエの名前で流通しているアンボボンベンシスです。最近、本物とおぼしきスザンナエ-マルニエラエも見かけるようになりましたが、どう見てもアンボボンベンシスにしか見えませんよね。スザンナエ-マルニエラエは葉が細長く、花が明るい色合いなので割と違いははっきりしています。2023年5月の木更津C & Sフェアにて購入。

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塊根はまだまだですね。しかし、根の張り具合は良さそうです。
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植え替え後。まだ小さいので塊根は出しません。

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Euphorbia viguieri
噴火竜も植え替えます。今年、初めて花が咲きましたが、たった一輪だけと言う侘しいものでした。2020年6月に鶴仙園にて購入。

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根は凄まじい量でした。
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植え替え後。うっかり同じ鉢に植えましたが、鉢増しすべきでしたね。


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6月に行った筑波実験植物園ですが、実はまだ少しだけ続きます。今回はいよいよ温室から出て研修展示館に向かいます。

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道すがら、公開していないバックヤード的な温室がありました。立ち入ることは出来ませんが、沢山の植物が栽培されている様子が分かります。

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研修展示館の隣にある小さい水生植物温室に入ります。入って右側はマングローブ林が再現されており、ヒルギが植えられていました。

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左側には水生植物の池があります。
こちらは、Ottelia cordataと言う東南アジア原産のトチカガミの仲間だそうです。


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ガガブタ Nymphoides indica
ガガブタは毛の生えたような面白い花がを咲かせます。名前はよく聞きますが実際に花を見たのは初めてです。


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Cyrtosperma johnstony
赤黒い葉柄が目立つ大型のサトイモ科植物です。サトイモ科植物は水辺に生えるものが割と多い植物です。

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よく見ると、赤い毛に覆われていました。毛の生え具合がそのまま模様となっているようです。

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ショウジョウヤシ
緋色が鮮やかなヤシです。名前は猩々緋から来ているのでしょう。


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水生植物温室は研修展示館に繋がっています。一階には、いくつか展示がありました。

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ラフレシアの模型。ラフレシアは木性つる植物に寄生しますから、植物園といえど簡単に栽培出来ないでしょうね。そもそも、人工的に栽培出来るのか分かりませんが。

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ショクダイオオコンニャク
こちらも模型。神代植物公園にしろ筑波実験植物園にしろ、開花期間中に行っていないので、実際に咲いているところを見たことはありません。


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こちらは、ホルマリンかアルコールかわかりませんが、浸漬された標本です。光合成しないマヤランと言う蘭で、地下で育つそうです。どうやらとても珍しい植物のようです。生態上、発見しにくいだけかも知れませんが。

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二階は研究室で、ガラス越しに見学出来ます。

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このように、絶滅の可能性のある植物が培養器を中で維持されています。植物園が研究施設でもあることを実感しました。


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本日もまた我が家の多肉植物たちを少しだけご紹介します。

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ちょうどリアトリスが咲いていました。

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Dioon edule
エドゥレの新葉が展開中です。スピヌロスムはすでに新葉の展開は終えていますから、エドゥレは割と遅めでした。


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皇帝 Tulista cv.
皇帝に初めて花茎が伸びて来ました。ツリスタはどういうわけか花茎が途中で駄目になってしまいがちで、花を見た記憶がありません。無事に開花して欲しいものです。


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魔天竜
小さい実生苗ですが良いトゲが出ていますね。生長が楽しみなギムノです。


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Euphorbia handiensis
剣光閣が盛んに開花しています。剣光閣はあまり見かけないユーフォルビアですが、とても丈夫で育てやすいユーフォルビアです。


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Fouquieria splendens
スプレンデンスも勢いのある葉が沢山出て、見違えるようです。


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Euphorbia bupleurifolia
鉄甲丸は葉が繁っています。夏に弱いと言われますが、実際には水切れに弱いだけな気がします。


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H. tessellata IB 6776
テセラタの花茎は駄目になってしまいました。ハオではよくあることですが残念ですね。


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Euphorbia lophogona
ロフォゴナはようやく外環境に慣れてきたみたいで、ピンクの花が咲いています。


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Haworthia chloracantha v. subglauca RIB 0099
クロラカンタ変種スブグラウカですが、相変わらず野趣あふれる素晴らしい姿を見せてくれています。


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昨日に引き続き筑波実験植物園の熱帯林の温室(熱帯資源植物温室)にいます。

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Pandanus utilis
マダガスカル原産のビヨウタコノキです。気根が沢山出ています。


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Cocos nucifera
ココヤシはちょうど実がついていました。分かりにくいので下に拡大した写真を追加。
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Etlingera elatior
トーチジンジャーです。花は生食出来るそうです。


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Clusia hilariana
白く丸い蕾が面白いクルシアはあまり馴染みがない植物ですが、フクギ属(Garcinia)やテリハボク属(Calophyllum)あたりと近縁みたいですね。

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下向きに開く花は、多肉質でしっかりとしています。

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Durio zibethinus
ドリアンはなかなかの高さですが、実はありません。何やら温室栽培だと実がつきにくいらしいですね。


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Ravenalia madagascariensis
オウギバショウ、あるいはタビビトノキと呼ばれます。板橋区立熱帯環境植物館で初めて見ましたが、こちらの方が圧倒的に巨大です。

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全体を撮ろうとしましたが、逆光で上手く撮れませんでした。しかし、たまたまですがちょっとエキゾチックな感じに。

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Heliconia caribaea
ちょうど開花していました。見上げる高さの、オウムバナの仲間です。


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Carludovica palmata
パナマソウは以前から気になっていた植物です。古い分類体系であるクロンキストや新エングラーでは、パナマソウはパナマソウの仲間と言う謎の説明があったせいですが…。


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Mesua ferrea
セイロンテツボクです。テツボクは鉄のように硬いと言われていますが、材が水に沈むことでも有名です。


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Angiopteris evecta
ナンヨウリュウビンタイの巨大な葉が通路にまで伸びていました。

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根元の塊茎も抱えるような大きさでした。周囲には子株がいっぱい育っています。

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巨大なAnthurium?Philodendron? ネームプレートはありませんでした。
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ちょうど花穂が出ていました。

これで、温室は終了です。まあ、実際にはこの熱帯林は、熱帯資源植物温室で熱帯雨林温室は別にあるのですが、時間がなくて見れませんでした。残念。


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相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っていますが、いよいよ熱帯地域に移動します。長かった乾燥地も終わりです。しかし、乾燥地の温室に時間をかけすぎました。あまりゆっくり出来ませんでした。

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Cycas siamensis
アジア原産のシャムソテツですが、美しい樹形ですね。これで乾燥地の温室も終了です。


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Philodendron squamiferum
温室をつなぐ接続部にいくつか鉢がありました。こちらは、ワタゲカズラ。

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葉柄に毛が生えています。ゴワゴワしていそうですが、柔らかいそうです。

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Theobroma cacao
カカオの花が咲いていました。ここからは熱帯林に入ります。

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熱帯林の樹木は幹から花を直接咲かせるものがあります。

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Citrus limon 'Ponderosa'
赤子の頭くらいの巨大な実が沢山なっていましたが、なんと驚くべきことにレモンなんだそうです。


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鬱蒼としています。

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植物園の温室にはつきもののベニヒモノキ。

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Coccoloba pubescens
見上げたら巨大な葉がありました。ハマベブドウの仲間ですから、実は食べられそうですね。


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マンゴーのまだ青い実がなっていました。

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Musa chiliocarpa
よく見るとセンナリバナナがなっていました。

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非常に高い場所にありますから、バナナだと気がついて探さないと分かりません。ミッシリ詰まっていますが、あまり美味しくはないので主に観賞用です。

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Musa 'Morado'
アカバナナにも実がなっています。

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まだ赤くなっていません。

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Musa acuminata 'Dwarf Cavendish'
サンジャクバナナの花です。背が低いため、普段見ることがないバナナの花を間近で見ることが出来ました。
熱帯林は後編に続きます。


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最近の我が家の多肉植物たちの様子です。花キリンはあちこちで咲いていますが、まあいつものことですからまあ良いとして、少し開花あるいは開花しそうな連中をピックアップしました。

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Gasteria nitida
ニティダはすでに1本花茎が出ましたが、何だかこじれてしまい綺麗に咲きませんでした。しかし、また新しい花茎が出てきて綺麗に咲いたので良かったですね。

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ガステリアの独特の花が好きなんですよね。

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Haworthia  mucronata v. mucronata JDV 90/111
ムクロナタが開花中。
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花はポピュラーなタイプ。

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Haworthia chloracantha v. denticulifera
クロラカンタ変種デンティクリフェラにも花茎が出てきました。


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Haworthia parksiana
パルクシアナにも花茎らしきものがチョロっと見えています。


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H. limifolia v. gideonii(左)
H. tessellata IB 6776(右)
ギデオニイとテセラタが並んで花茎が出ています。


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Cycas revoluta
普通のソテツですが新しい葉が生え揃ったところです。今年もソテツシジミは付かなかったようでほっとしました。なんせ、小学生の頃に買った実生苗ですからね。思い出の品です。


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相変わらず筑波実験植物園の温室にいます。今日はマダガスカル島原産の植物を見ていきましょう。花キリンやディディエレアの仲間など非常に個性的です。

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Euphorbia geroldii
トゲなし花キリンのゲロルディイがよく開花しています。我が家のゲロルディイは、植え替えてからと言うもの、まだ花を咲かせてくれません。


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Euphorbia didiereoides
ディディエレオイデスは一見して花キリンには見えませんが、枝をみれば実に花キリンです。

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激しいトゲに覆われます。対して、我が家のディディエレオイデスはまだ分岐すらしていません。

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Euphorbia viguieri var. capuroniana
噴火竜の変種カプロニアナも巨大かつ実に太いですね。

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沢山開花していました。我が家の噴火竜は初めて一輪だけ咲いたばかりで、カプロニアナなどはまだ未開花です。

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Euphorbia pedilanthoides
枝が細いペディラントイデスも、ここまで育つと風格があります。

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幹がここまで太くなるとは驚きです。我が家のペディラントイデスはまだ爪楊枝レベルですからね。見られるようになるには、どれくらいかかるでしょうか?

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Alluaudia procera
プロケラも温室ならではのサイズです。キツネザルの飛び交うマダガスカル乾燥林を構成する代表的な植物です。


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Didierea trollii
地面を這う面白いディディエレアです。Alluaudiaに近縁なトゲトゲの灌木。


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Alluaudia dumosa
トゲのないつるつるした枝を持つドュモサですが、実に奇妙な姿の植物ですね。葉がまだないので余計に不思議な感じになっています。


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Operculicarya pachypus
人気のパキプスも剪定しないで育つと普通の灌木ですね。

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Operculicarya decaryi
デカリイが巨大に育っています。これを見ると、デカリイはちょっとコーデックスとは言うには微妙ですよね。


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Uncarina roeoesliana
ウンカリナが開花していました。ロエオエスリアナは小型の普及種です。我が家のロエオエスリアナはサイズ的には開花しても良さそうなのに、まったく開花の兆しが見えません。そういえば、ウンカリナはトゲトゲの果実がつきますが、これは足に絡まり踏みつけられることにより果実が壊れて、移動中に種子がこぼれると言う面白いものです。そして、果実が壊れるためには、踏みつける動物にはある程度の体重が必要です。ところが、マダガスカル島で大型動物と言えばキツネザルですが、足の裏が柔らかいのでウンカリナの果実を踏みつけるのは困難です。これは、絶滅した巨鳥エピオルニスが想定されています。ですから、現在は森の中に生えるウンカリナは大型のものばかりで、実生苗がまったくありません。むしろ、牛が踏みつけるため、牧場の周囲には実生苗が沢山生えているそうです。



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相変わらず筑波実験植物園の温室を彷徨っています。昨日はオーストラリアの植物でしたが、本日は多肉植物の本場である南アフリカの植物をご紹介しましょう。

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Encephalartos arenarius
「スナオニソテツ」とネームプレートには書いてありました。美しい新葉が展開していますが、何だかシダみたいですね。


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Encephalartos trispinosus
コンパクトで可愛らしいエンケファラルトスです。


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Encephalartos horridus
人気のホリドゥスも葉が混み合って美しいですね。


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Aloe ramosissima
ラモシシマ=ラモシシムムはディコトムムとは異なり低い位置からよく分岐します。現在はアロエ属から分離されAloidendron ramosissimumとなっています。


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Aloe plicatilis
プリカティリスも立派です。現在はアロエ属から分離されKumara属となっています。


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Adenia glauca
グラウカも立派です。


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Adenia globosa
グロボサは葉がすぐに脱落するため、トゲだらけの枝が繁り面白い姿になります。そういえば、多肉植物の即売会でも現地球らしき大玉は見かけますが、不思議と小さな実生苗は見た記憶がないですね。


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これは、アカンやつかも知れません。ネームプレートには「ハワーシア・ファスキアータ(十二の巻)」とありますが、まあおそらく誤りですよね。
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拡大するとこんな感じ。ファスキアタは葉の内側に結節がありませんから、これはアテヌアタ系ですね。まあ、十二の巻でしょうね。しかも、十二の巻は由来の分からない園芸品種ですから、純粋なアテヌアタかどうか分かりません。まあ、ただの結節がバンド状になる選抜品かも知れませんが。
せっかくですから、我が家のフィールドナンバー付きの由緒正しき栽培個体を見てみましょう。

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H. fasciata DMC 05265
こちらが本家本元のファスキアタです。分かりにくいのですが、葉の内側に結節はありません。ちなみに、野生由来だと結節は繋がらないことが多いように思われます。

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H. attenuata RIB 0060
こちらがアテヌアタです。葉の内側はザラザラしています。やはり、結節は繋がっておらずバンド状にはなっていません。



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7月に入りましたが、6月に行った筑波実験植物園の話の続きです。まだ、乾燥地の温室ですが、オーストラリアの植物がいくつかありました。オーストラリアの大半は乾燥地ですからね。他の大陸と地続きではないため、独自に進化した面白い植物が見られます。

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Callistemon pinifolius
ブラシノキの仲間が咲いていました。我が家にも赤い花のブラシノキがありますが、この種類は葉が非常に細長く花色も珍しいですね。

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ブラシノキはこのような面白い実がつきます。我が家でも沢山つきますが、枝にしっかりくっついており落果しません。中の種子も出てきませんが、火事になると出てくる仕様です。オーストラリアは山火事が多いため、このような変わった生態となったのでしょう。

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Banksia spinulosa
バンクシアは花が咲いていないと地味で目立たないですね。オーストラリア原産。

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バンクシアの風変わりな果実を見るのは2回目です。神代植物公園ではまだ緑色の若いB. integrifoliaを見たことがあります。バンクシアの種子も火災により飛び出すタイプです。

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Xanthorrhoea glauca
ブラックボーイは開花中ではなく、伸びているのは花がらのようです。オーストラリア原産。


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Brachychiton rupestris
ボトルツリーと呼ばれるブラキキトンも巨大です。こちらもオーストラリアの原産です。

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Cycas rumphii
立派なルンフソテツですね。がっしりとしています。オーストラリアからマレー半島の原産。


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Macrozamia communis
その美しさに息を呑むと同時に、その巨大さに圧倒されます。これも植物園の温室ならではです。しかし、自宅で育てるのはちょっと難しいですよね。オーストラリア原産。

長かった乾燥地の温室ももう終盤です。多肉植物の聖地である南アフリカとマダガスカルで最後ですかね。熱帯林の温室も楽しみです。



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以前※欄でサボテンの根の様々な働きについて、ご指摘いただいたことがあります。実に有り難いことです。しかし、なるほどこれは面白いと思い少し論文を漁ってみました。すると、アリオカルプスの根の働きについて書かれた論文を見つけました。それは、Tadao Y. Garretらの2010年の論文、『Root Contraction Helps the "Living Rock" Cactus Ariocarpus fissuratus from Lethal High Temperatures when Growing in Rocky Soil』です。

砂漠の酷暑と植物
砂漠では直射日光が強く、土壌表面の温度は70℃を超えることもあります。サボテンなどのCAM植物は日中に気孔を閉じるため、蒸散による冷却も最小限です。Lithopsなどのように小型の多肉植物は、大部分が地下に埋まるものがあり、受ける温度は低下します。しかし、サボテンは土壌と同じ高さ高さでははるかに高温となるからです。

「生きた岩」
Ariocarpus fissuratusは「生きた岩」(Living Rock)と言うあだ名が示すように、地面と同じ高さに生えます。このような小さな植物は、特に隠蔽色の場合には草食動物に見つかりにくくなるかも知れません。また、地表より下に体の多くを配置すると、蒸散による水分の損失を減らすことが出来ます。また、植物が地表より下にあると、水分が地表より長く存在する可能性が高くなり、水分の吸収が改善されるかも知れません。

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Ariocarpus fissuratus
『The Cactaceae Vol. III』(1922)より。

収縮根
収縮根はアスパラガス科やリュウゼツラン科など、多くの多肉植物にあります。サボテンではLeuchtenbergia principisやLophophora williamsii、Neomammillaria macdougali、Pediocactusなどで報告されています。A. fissuratusはその生態から収縮根を持つことが推測されますが、明らかとはされていません。

A. fissuratusの場合
A. fissuratusを栽培すると、秋〜冬と夏に主に根の収縮により地中に引き込まれました。根の収縮は夏よりも秋〜冬に大きくなりました。晩冬に90日間水やりを減らした時に最も収縮しました。A. fissuratusの原産地の冬は1.2℃になりますが、実験に使用した温室の最低気温は約5℃でした。低温と乾燥の組み合わせは、収縮のきっかけとなります。

仮説
野外で育つA. fissuratusは、根の収縮により地表面と同じ高さになります。その理由を説明ですために、
つの仮説をたてました。すなわち、より低い位置にあることにより、①水分が良好、②気温がが良好、③隠蔽効果です。

①水分が良好
低い位置にあることにより、水分の損失を減らすことが出来るかを試験しました。しかし、地上に剥き出しであるか、地表面と水平であるかは、水分の損失に関係していませんでした。Lithosでは土壌に埋め込まれている場合の方が水分の損失は少なくなります。これは、Lithosでは根が湿った土壌にあり自由に蒸散していたのに対し、A. fissuratusは乾燥しておりおそらく気孔を閉じていたからからかも知れません。いずれにせよ、A. fissuratusの根の収縮は水分の損失とは無関係です。

②気温が良好
根の収縮により適した温度に出来るかを試験しました。まず低温ですが、冬に最大の根の収縮が起きたことから可能性があります。しかし、ほとんどの場合、植物自体の方が気温より低温であることが分かりました。A. fissuratusは茎に含まれる粘液が低温に耐えるために重要で、根の収縮は関係がないと考えられます。
高温に対する根の収縮の効果は、砂質の土壌で鉢栽培した場合には、根の収縮に利点はありませんでした。つまり、地表面と水平の場合の方が高い温度(60℃)を記録したのです。しかし、岩石質がある用土の場合、わずか(56.5℃)に温度が下がりました。砂質土壌に植えられたA. fissuratusは真夏の8日間の猛暑の後に全て枯死しましたが、岩石土壌の場合は全て生き残りました。野外のA. fissuratusは根の収縮と土壌の岩石の組み合わせにより、芽を致命的な高温に達するのを防ぐことができます。

③隠蔽効果
この仮説は検証していませんが、岩の多い土壌に埋め込まれる利点は明らかです。しかし、A. fissuratusは豊富な粘液を持ち、アルカロイドによる化学的防御がなされているため、根の収縮による隠蔽は防御手段として重要ではないかも知れません。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
以前、論文を読んでいた際、鉄甲丸(Euphorbia bupleurifolia)はその特徴的な茎は自生地では地下に埋もれて見えないと言うことを知りました。鉄甲丸は乾燥時には縮んで地中に引っ込むと言うことです。まあ、厳しい環境に耐えるための収斂進化なのでしょう。しかし、その期待される効果は同じではないかも知れません。
さて、論文では根の収縮は温度上昇を抑える働きがあることを明らかとしました。とは言え、対して変わっていないようにも思えます。著者らはA. fissuratusの細胞の半数が死亡する温度(半数致死温度)を実験で確かめており、低温ではマイナス10.2℃、高温では56.8℃でした。すると、岩石土壌ではわずか0.3℃ではありますが、半数致死温度に達していません。逆に砂質土壌では半数致死温度より3.2℃も高く、実際に枯死してしまいました。また、白っぽい明るい色合いの土壌では光を反射しますから、温度が下がります。自生地ではそのような効果もあるかも知れません。
多少の疑問もあります。論文では夏期に高温となる温室内で試験が行われました。しかし、実際の自生地では半数致死温度に達するような環境なのでしょうか? これは自生地で確かめないと分からないでしょう。重要なのは温度の低下だけではなく、根の収縮による引き込みにより、実際にA. fissuratusの生存にどの程度の影響を受けるのかです。もしかしたら、温度の低下は起きていても生存率の向上には寄与しないかも知れません。冬期により収縮することを鑑みれば、単純に水分がないから縮んだだけで、特に意味はない可能性もあります。何かが発見されると何かしらの意味を付加したくなりますが、必ずしも意味があるとは限りません。むしろ、A. fissuratusが縮む乾燥期に水分を求めている動物からの隠蔽効果が一番重要な気もします。


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乾燥地帯の多肉植物を見てきましたが、今回は海外のソテツが登場します。日本のソテツは普及種ですから我々日本人は珍しく感じませんが、海外のソテツは大半が絶滅危惧種です。植物園では素通されがちですが、非常に珍しい植物なので気にしてあげて下さい。

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Washingtonia filifera
見上げる高さのワシントンヤシの仲間です。ネームプレートには「オキナワシントンヤシ」とありました。最初、「沖縄ワシントンヤシ」と読んでしまい混乱しましたが、「翁ワシントンヤシ」ですね。


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タチボウキ Asparagus myriocladus
タチボウキはアスパラガスの仲間ですが、調べると複数の種をタチボウキと呼んでいるみたいで、学名はよく分かりませんでした。と言うのもネームプレートが手書きで消えかかっていて読めなかったからです。しかし、筑波実験植物園のHPを見ていたら、タチボウキの学名があったのでA. myriocladusであると分かりましたが、一般的にタチボウキはA. macowaniiとされることが多いようです。

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う〜ん、読めない…。「タチボウキ、ユリ科、南アフリカ」くらいは分かりますが。

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Hura clepitans
幹がトゲトゲのスナバコノキです。妙な和名ですが、英名の訳だそうです。よく分からないのですが、羽根ペンなどを使っていた時代に、余分なインクを吸わせるために砂を用いたそうで、その砂を入れる容器としてスナバコノキの実を使っていたそうです。果実は完熟すると破裂することで有名です。

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見上げる高さまで枝があります。植物園の温室は見上げてナンボなのですが、同じ場所を行ったり来たりさしている私を追い越した方々は皆下ばかり見てましたね。

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Dracaena draco
龍血樹も非常に背が高いですね。しかし、マカロネシアに生えるあの奇妙な姿は、温室では再現出来ないのでしょうか?


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ソテツ地帯が始まりました。何故かネームプレートがありません。
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良い幹ですね。

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Dioon edule var. angustifolium
葉が乱れていますが、エドゥレの変種です。エドゥレは非常に長寿なソテツですが、代わりに恐ろしく生長が遅いことが知られています。通常は最大1〜1.5mほどの高さになりますが、過去の調査では2000歳を超える個体も確認されています。

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ボウチトセランが大暴れしています。学名はネームプレートでも一般的にもSansevieria cylindricaとされていますが、S. angolensisが正式な学名です。しかし、SansevieriaはDracaenaに吸収されてしまいました。ですから、2018年よりDracaena angolensisとされています。

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展開中の新葉が美しいですね。こちらも名前は分かりませんが、何だかDioonっぽいですね。

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やはり名前が分かりません。しかし、葉はコンパクトで面白い形をしています。まあ、Encephalartosのなんかでしょうね。

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Encephalartos fridrici-guilielmi
コーンが出ています。


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Sansevieria masoniana
葉の幅が広いサンセヴィエリアです。2000年に記載された新種ですが、やはり2018年にDracaenaとなりました。しかし、何やら非常口に並んでいるようにも見えますね。


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Encephalartos ferox
トゲオニソテツですね。「ferox」の名前の通り葉はトゲトゲしています。


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こちらは手書きのネームプレートがありましたが、ほぼ消えていて読めませんでした。立派なのになぁ。

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Encephalartos trispinosus
青白く美しいエンケファラルトスです。人気のホリドゥスより華奢で繊細な感じがします。

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Encephalartos ferox
こちらもトゲオニソテツです。実があったので雌株のようです。
ソテツの実を見ていたら、以前に読んだどこかの植物園に行った人のブログを思い出しました。うろおぼえですが、ソテツの実が沢山こぼれているので、植物園が売れば儲かるのになんて感じのことが書いてありました。しかし、ソテツは雌雄異株で花期が揃わないといけませんから、植物園では受粉はなかなか難しいでしょう。1種類1株と言うのも珍しくありませんし、複数株あっても雄株と雌株とは限りませんからね。そうすると、このトゲオニソテツの実は雑種かも知れませんね。発芽能力のない秕か、あるいは近縁種同士ならば発芽能力はあるかも知れません。しかし、いずれにせよ、そんな怪しげなものを植物園が売るのは問題でしょう。植物園は我々市民の憩いの場であると同時に、研究施設でもあるため責任があるのです。

さて、乾燥植物の温室はまだ続きます。外縁をほぼ一周したので、中心に入ります。どのような植物が見られるでしょうか?


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今日も筑波実験植物園の温室の続きです。乾燥地の温室から抜け出せません。

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Agave parryi var. huachucensis
吉祥天系の変種フアクケンシス(ホーチエンシス)です。このサイズは迫力がありますね。

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Agave filifera supsp. schigera
白糸の王妃系のスキゲラ(シジゲラ)ですが、なんかそれっぽくありません。ずいぶん葉が細長いですね。
Agave geminifloraとかAgave ornithobromaあたりに見えなくもないような…

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Euphorbia punicea
ジャマイカ原産の樹木状のユーフォルビアです。名前だけは知っていましたが、実際に見たのは初めてです。

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ジャマイカ・ポインセチアとも呼ばれます。花が咲いていてラッキーでした。

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ブーゲンビレアも巨大に育っています。

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Euphorbia leucocephala
園芸品種の「ダイアモンド・フロスト」の原種ですね。しかし、育ったらこんなに大きくなるとは知りませんでした。

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Bursera fagaroides
ブルセラも巨大。


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Simmondsia chinensis
いわゆる「ホホバ」と言うやつで、化粧品に使われるホホバオイルで知られています。砂漠の灌木。
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Agave attenuata
巨大物恐怖症の人が見たら卒倒しそうなアガヴェです。なんというか非常に粗大な感じがします。なんか苗をそのままの比率で巨大化したみたいな違和感がありますね。

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Dioscorea elephantipes
亀甲竜ですが、出ている茎が太いですね。

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ツルは見上げる高さまで伸びていました。

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Pseudobombax ellipticum
プセウドボンバクスは胴切りして仕立てがちですが、地植えだとこんな感じです。


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トックリラン(Beaucarnea recurvata)の群生地。
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地植えだと太り方が違いますよね。

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Ceiba pendandra
見上げるような高さのカポックです。しかし、一般的にはシェフレラの方をカポックと呼びがちですよね。

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幹は白く滑らか。

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Salvia discolor
割と珍しいサルビアです。

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じっくり花を探したら一輪だけ咲いていました。


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久しぶりに我が家の多肉植物の近況です。まあ、そんなに変わりませんが…

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Euphorbia guillauminiana
グイラウミニアナはコーデックスではなく、ただの花キリンなので割と甘やかしています。かなり水が好きですよね。


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Pachypodium saundersii
白馬城はパキポの中でも一等よく葉が出ています。

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Euphorbia fuscoclada
フスコクラダの新葉と美しい新トゲ。


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Euphorbia curvirama
クルヴィラマが生長を開始しました。しかし、何やら枝分かれの雰囲気がありますね。


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Operculicarya pachypus
ごちゃごちゃして分かりにくいのですが、パキプスが元気です。去年気がついたのですが、育ち方からしてこいつは多肉植物じゃあないですよね。結局パキプスはデカイ鉢に植えて、バンバン水やりしたらよく生長するんです。腐らせないように慎重に育てていたのがバカバカしくなります。


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Aloe fleuretteana
フレウレテアナが初めて開花しました。


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Gonialoe variegata
千代田錦が開花しそうですが、何だかこじれていますね。


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Fouquieria diguetii
ディグエティイは先週植え替えたばかりです。先週は葉がなかったのに急激に葉を出しました。


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Fouquieria macdougalii
こちらも先週植え替えたマクドウガリイです。やはり急激に葉が出てきました。


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引き続き筑波実験植物園の温室の話です。この乾燥地域の温室が一番広いので、じっくり見ると時間がかかります。

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Agave guiengola
グイエンゴラも美しいロゼットを作っています。


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Melocactus zehntneri
ゼウントゥネリの見事なCephalium。色合いも美しいですね。


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Melocactus macrodiscus
マクロディスクスのCephaliumは3分頭していました。マクロディスクスはゼウントネリの異名になっています。果実が飛び出していますね。そういえば、メロカクタスの果実はトカゲが食べるそうです。また、地面に落ちればアリが運搬することもあるそうです。


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Melocactus bahiensis
埋もれるように生えるバヒエンシスです。


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Fouquieria macdougalii
マクドウガリイもかなりのサイズです。

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少しだけ花が咲いていました。ハチドリが訪れる細長い管状の花です。通路から少し距離があったもので、拡大してもなお遠いですね。もっと近くで見たかったのですがね。

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Fouquieria fasciclata
ファスキクラタ(ファシクラータ)もワイルドに育っています。剪定しないで地植えならば、フォウクィエリアはこんな感じですよね。


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Idria columnalis
いわゆる観峰玉ですが、イドリア属になっています。現在はFouquieriaです。

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幹はなかなか太っていますね。

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名札を見忘れましたが、Fouquieria purpusiiですよね?

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Euphorbia poissonii
巨大なポイソニイです。アフリカでは家畜のための生け垣として利用されると言いますが、なるほどこれなら納得です。
まだまだ乾燥地の温室は続きます。


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昨日は温室に入ると言っておきながら、入口まででした。入口付近を30分くらいウロチョロしていましたから、なかなか進みません。写真を撮りすぎてスマホか過熱してしまい、カメラが強制終了するわシャッター速度が落ちてブレブレになるわで、スマホのご機嫌を伺いながらで時間がかかってしまいました。1時間以上温室にいたので、馬鹿みたいに汗をかいてしまいました。

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Portulacaria afra
いわゆる銀杏木ですが、なかなかこのサイズにはなりませんよね。斑入りの「神楽の舞」は園芸店でもお馴染みですね。実はポルツラカリア属はサボテン科に近縁な植物です。

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この多肉質でハート型の葉が特徴です。
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すっかり木質化しています。ちなみに、脇の葉は雑草と言うかただのコミカンソウです。

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Pereskia aculeata
杢キリンと呼ばれる樹木状の原始的なサボテンです。ぱっと見はサボテン感がありませんが、非常に鋭いトゲがあります。

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Pereskia guamacho
グアマコは現在はペレスキアではなくLeuenbergeriaになっています。ペレスキアは2つのタイプがあると言われてきましたが、遺伝的な解析を経て2013年に南アメリカ南部に分布するペレスキアをレウエンベルゲリアとして分離しました。レウエンベルゲリア属は茎に気孔があり樹皮形成が遅いなど、より原始的な特徴を持ちます。

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根本はこんな感じ。
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茎にはトゲがあります。
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よく見たら花が咲いていました。

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何やら巨大なオプンチアかありましたが、倒れています。

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Opuntia tuna
立派な金武扇です。


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着生サボテンがうねっていました。

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温室内にも金鯱。

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Ferocactus glaucescens
王冠竜は群生していました。


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Ferocactus schwarzii
ポツンと黄彩丸。

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こちらの黄彩丸は開花中でした。

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Mammillaria hahniana f. lanata
玉翁殿もワイルドな出来。しかし、このラナタはデータベースにない名前なんですよね。よく分かりません。


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リプサリスがぶら下げてありました。青柳(R. cereuscula)でしょうか?

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Pachycereus pringlei
武倫柱はやや危うい角度で育っています。
温室はまだ入口付近ですが、またもや長くなったので明日に続きます。



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さてさて、昨日に引き続き筑波実験植物園に行ってきた話です。いよいよ温室に到着しましたが、なんと地植えの多肉植物が温室前に沢山植えられているじゃないですか! まあ、ユッカとかアオノリュウゼツランはわかりますが、サボテンも地植えされているのは割と驚きでした。

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Yucca flaccida
先ずは満開のイトランがお出迎え。


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Agave americana
植物園にはつきものの巨大なアオノリュウゼツランです。なかなかのサイズでした。


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Hesperoyucca whipplei
ヘスペロユッカは知りませんでした。2種類しかない属のようですね。


240622104424196
Agave striata
アガヴェも沢山ありました。私はあまり興味がないので、ふ~んと言った感じでしが。


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Dychia aff. ibiramensis
ディキアも屋外に地植えされていました。aff.がついていますから、イビラメンシスに類似した種類と言う意味です。こういう正体不明の未記載種は沢山あります。

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ちょうど開花していました。ディキアの花は初めて見ましたね。

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巨大なユッカらしき植物が開花中。ここいら辺は詳しくないので、ネームプレートがないため何だかよく分かりません。Y. rostrata?

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まさかの屋外に地植えされた金鯱。
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金鯱は2014年にKroenleinia属となりEchinocactusから分離されましたが、分子系統解析ではFerocactusです。またそのうち名前が変わるかも知れません。

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枯れた花茎ですが…
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屋根を突き破っています。

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Agave franzosini
ネットではA. franzosiniiと呼ばれがちで、「i」が余計ですね。現在はアオノリュウゼツランの変種、A. americana var. franzosiniとされています。


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Jacaranda mimosifolia
温室脇に置かれた鉢植えのジャカランダが開花していました。美しい花です。

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温室の入口の小スペースに置かれたイポメア。
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ちょうど開花していました。ヒルガオと言うかサツマイモの花ですね。

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Aloidendron dichotomum
ネームプレートはまだアロエ属のままでした。


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Adenia glauca
これぐらい太れば貫禄が出ますね。


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Euphorbia tirucalli
青珊瑚だのミルクブッシュだの呼ばれているティルカリですが、頭が重そうです。

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根本はだいぶ木質化していますね。

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Fouquieria splendens
メキシコの砂漠ではお馴染みのOcotilloです。

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幹はなかなか太らないみたいです。まあ、根本から叢生するタイプの灌木で、コーデックスではありませんからね。
温室はまだ入口です。明日からは本格的に温室に入ります。



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今年は積極的に植物園へ行こうと決めていたのですが、まったく行けていません。予定ではすでに3〜4の植物園に行っているはずなのですが…。3月4月は外の多肉植物置き場を整備したり、多肉植物を外に出したり、植え替えたりと、とにかく週末はバタバタしていていました。5月は公私ともに忙しく、多肉植物のイベントにも参加出来ませんでした。と言うことで、6月に入り身動きがとれるようになりましたから、ようやく植物園巡りを開始します。しかし、もう夏ですよ。困ったことに。真夏の温室は地獄ですから、ちょっと躊躇してしまいます。今回だって6月末ですから、まあ危険な暑さです。まあ、7月8月はないとして、また秋口に再開する予定です。

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と言うことでやって来ました。筑波実験植物園です。

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入館前に巨大なソテツ(Cycas revoluta)がお出迎え。高さは何メートルあるでしょうか?

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入館すると「つくば夏の洋蘭展」を開催していました。ギリギリ開催期間中でした。つくば洋蘭会の協力とのことです。

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Den. treacherianum
デンドロビウム・トレアケリアヌムは私の好きな蘭です。なかなか見かけないので嬉しいですね。
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しかし、これだけの群生株はお見事。

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Rl. dygbiana
こちらも面白い蘭です。ちなみに、洋蘭は属名が略されますから、Rl.はRhyncholaeliaの略です。しかし、見た瞬間にB. (Brassavola)だと思ったのに違うので混乱しましたが、
現在Rhyncholaeliaとなっているそうです。蘭を調べていたのはもう10年くらい前ですから、情報がいちいち古臭いわけですな。

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Rlc. King Harold
交配系のカトレアです。大輪で実に鮮やかです。見応えがあります。このように、洋蘭は複数属を交配して新品種を作り出すことが出来ますから、交配が非常に盛んです。ちなみに、Rlc.は並びから推測すると、Rhy. × L. × C.でしょうか?


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Ren. 20th WOC Singapore 2011
レナンテラは鮮烈な赤で大好きですが、品種とか交配についてはまったく分かりません。

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レナンテラのこの強烈な赤はあまりない感じがします。

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C. purpurata fma. flamea
プルプラタ系のカトレアです。面白い模様の入り方ですね。

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C. tenebrosa
何やらえらく色がくっきり分かれています。非常に面白いですね。


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Paph. bellatulum
コンパクトで可愛らしいパフィオです。3花揃って綺麗に咲いています。


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Bulb. frostii
花を見なくても分かるBulb.ですが、花も典型的な形です。かつては、Bulb.じゃなくてCirr.とすべきなんて言われたりもしましたが、結局はBulb.で落ち着いたみたいですね。

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Bulb.は腐ったような臭いのものもあり、ハエを呼びます。だから、地味な腐肉色です。

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Mcp. tibicinis
背の高い蘭で13本も花茎があることもあり迫力があります。

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すごい迫力。

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C. purpurata fma. carlea
こちらもプルプラタ系のカトレア。リップの淡い色合いが美しいですね。交配系の大きく派手な色合いで見栄えするものが主流ですが、原種はまた別の美しさがあります。


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Phrag. Andean Fire
フラグミペディウムは捻れた花弁が垂れるものが主流ですが、こういう可愛らしいタイプの方が好みです。


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C. Aloha Case
絶妙な色合いのカトレア。


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Den. secundum fma. album
デンドロビウムは種類も多く、姿も非常に多様で面白い蘭です。

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さて、洋蘭もたっぷり堪能しましたから、ようやく外に出ました。鬱蒼としていますが、とりあえず温室を目指します。
写真はトチノキですが、こんなに背が高いトチノキは初めて見ました。街路樹として植えられているトチノキと言うかマロニエは、環境が合わないのか葉が痛みがちであまり見た目がよろしくないですよね。


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セコイアの並木はあまりに巨大。メタセコイヤと交互に植えられて比較できる仕様です。
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この激しい幹肌が良いですね。

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端の方に誰も気が付かないような小さな池があったりします。
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なにやら、花が咲いていますね。何でしょうか?
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Echinodorus grandiflorus subsp. aureus
エキノドルスはアクアリウムに利用される水生植物です。アクアリウムで使われる植物の多くは水中葉と水上葉を持ちますから、このように育てることが出来ます。と言うより、水嵩が増した時とかに一時的に水中葉を展開する場合が多いので、アクアリウムでは割と無理矢理に水中葉を維持しているだけですよね。


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Sarracenia leucophylla
食虫植物のサラセニアも開花中でした。食虫植物は貧栄養の湿地に生える植物です。


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巨大なカナリーヤシ(Phoenix canariensis)の脇に温室があります。長くなったので今日はここまで。いよいよ明日は温室に入ります。


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今年の植え替えは今回で176鉢になりました。本日はフォウクィエリアを中心に植え替えました。しかし、フォウクィエリアは葉がないとなんだか分かりませんね。

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Fouquieria diguetii
ディグエティイは入手から5年目になりますが、なかなか育たず、幹もなかなか太くなりません。2020年1月にヨネヤマプランテイションにて購入。

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根は絡まるようでしたが、結構太くなりました。
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植え替え後。プレステラ90からプレステラ105にサイズアップしました。

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Fouquieria formosa
フォルモサは去年、倍以上に伸びました。2022年7月のビッグバザールにて購入。

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根はやや貧相。と言うか深植えし過ぎて根域が狭いみたいです。
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植え替え後。こちらもプレステラ90からプレステラ105にサイズアップしました。

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Fouquieria macdougalii
ディグエティイも去年は倍以上に伸びました。2021年11月にヨネヤマプランテイションにて購入。

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根が非常に強いですね。
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植え替え後。プレステラ90からプレステラ120に一気に鉢増ししました。幹も太ってきてこれからが楽しみです。

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Euphorbia balsamifera
バルサミフェラは不調です。まったく勢いがありません。根の状態が気になります。

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なんと、根が菌に侵されていました。フカフカしている部分を除くと、残った根はこんなものです。
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植え替え後。殺菌剤を撒きましたが、復活してくれるでしょうか。心配ですね。

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Euphorbia geroldii
トゲなし花キリンのゲロルディイです。寄せ植えなので狭そうですね。2024年5月に鶴仙園にて購入。

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根はよく張っていました。
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植え替え後。プレステラ120でも小さいので5号鉢に植えました。花が楽しみですね。


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岩場に生える植物は、乾燥や土壌の不足、それに伴う栄養素の欠乏など、大変厳しい環境に生きています。岩場は基本的に乾燥しますから、生える植物は多肉化するものも多く見られます。多肉植物の代表格であるサボテンも岩場に生えるものがあり、岩のわずかな割れ目に根を伸ばし、岩上に張り付くように生えます。このような生態が可能な理由は何なのでしょうか? 本日は、岩場に生えるMammillaria fraileanaに着目した、Blanca R. Lopez、Yoav Bashan、Macario Bacilioの2011年の論文、『Endophytic bacteria of Mammillaria fraileana, an endemic rock-colonizing cactus of the southern Sonora Desert』を見てみましょう。

先駆植物と内生細菌
Mammillaria fraileanaは、高さ10〜15cm、直径3cmになる細い円筒形のサボテンです。このサボテンはバハ・カリフォルニア半島南部の東海岸沿いの岩場でよく見られます。多くの個体は土壌がなくても岩の割れ目や岩の表面に生育します。
M. fraileanaが岩場に先駆的に定着するサボテンであると仮定するならば、窒素固定し岩を風化させることが出来る内生細菌を有しているはずです。内生細菌は、植物の根に住む細菌で、植物の生育を支えています。内生細菌は大気の窒素ガスを固定し、酸を放出して岩石を溶かします。このような内生細菌の窒素を固定し岩石を風化させる働きは、植物の生長と土壌形成を促進し、M. fraileanaのような先駆植物の定着を助けると考えられます。


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Mammillaria fraileana
2021年にマミラリアから分離され、Cochemiea fraileanaとなりました。


M. fraileanaの採取と内生細菌の確認
メキシコのバハ・カリフォルニア・スル州、La Paz市の北約2kmにある海岸平野に接する丘陵の尾根に生えるM. fraileanaを採取しました。気候は亜熱帯性で高温で乾燥しています。M. fraileanaが生える岩は、流紋デイサイトや流紋岩からなります。
採取したサボテンの根を消毒し、表面に付着した細菌を除去しました。根を観察すると内部に内生細菌が確認されました。また、種子の内部にも内生細菌が含まれていました。さらに、根から取り出した内生細菌を実生に接種することにより、実生の根に内生細菌の侵入を確認しました。

内生細菌の能力
窒素固定能力
根に含まれる窒素固定細菌は人工的に培養出来なかったため、切断された根の窒素固定能力を試験しました。培地成分を分析しM. fraileanaの根に含まれる内生細菌が窒素固定能力を持つことを確認しました。
リンの可溶化
根から取り出した内生細菌を難溶性の無機リンを含む培地に接種したところ、10の分離株のうち5株はリンを可溶化しました。
岩石の風化作用

粉砕した流紋デイサイトを含む培地に内生細菌を接種したところ、培地に含まれる岩石の小粒子が9%から403%に増加しました。これは岩石の風化を示しますが、培地の酸性化により起こると考えられます。接種1週間後の培地のpHは1.68〜1.86低下しました。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
乾燥した砂漠地帯の岩場と言う極限環境に生えるMammillaria fraileanaは、内生細菌との共生関係により環境に適応している可能性が示されました。岩場は栄養が不足しますが、窒素固定細菌の働きと、岩石を溶かして風化させリンを可溶化する細菌の働きにより栄養を確保しているのです。また、岩石の風化は土壌の形成を意味しますから、サボテンの生長とともに根域と土壌は増加することになります。岩場に生えるサボテンはただ乾燥に強いのではなく、微生物の力も借りて極限環境を生き抜いているのです。



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今年の植え替えは今回で171鉢になりました。流石にそろそろ植え替えも終えたいところです。

240608185007783
Hawortiopsis resendeana
いわゆる「紫翠殿」です。H. resendeanaは、現在は九輪塔H. coarctata v. coarctataの異名となっています。2022年10月にタナベフラワーにて購入。

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株の根元の根は枯れて、新しい根が伸びていました。どうやら、古い根が前回の植え替えで取りきれなかった古い用土を抱え込んだまま、過湿になって枯れたようですね。
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植え替え後。古い根は駄目になっていたものの、生育自体は旺盛です。

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Hawortiopsis scabra var. starkiana
いわゆる「風車」のダルマ型です。一般的にはH. starkianaと呼ばれていますが、現在はスカブラの変種とされています。2022年3月に鶴仙園にて購入。
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根は非常に強いですね。
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植え替え後。ダルマ型だと「風車」具合がイマイチなので、普通のタイプも欲しいですね。

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H. fasciata DMC 05265
フィールドナンバーつきのファスキアタです。2022年3月に鶴仙園にて購入。

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根の勢いは大変なものです。
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植え替え後。国内ではファスキアタは割と貴重ですから、大事にしたいですね。

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Aloe somaliensis
ソマリエンシスは絶不調です。真夏は葉が枯れがちになりますが、この時期だと早すぎます。しかも、この激しい枯れ具合はヤバい気がします。2022年2月に鶴仙園にて購入。

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おっと、これは非常に不味い。根がまったくありません。別に過湿にした覚えはないのですが…
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植え替え後。と言うか植え付け後。根が出て復活してくれるでしょうか?

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Euphorbia magnifica
マグニフィカは末期です。冬の間に地際から枯れ始めました。Monadenium magnificumとされていましたが、モナデニウムがユーフォルビアに吸収されたため、今はユーフォルビア属です。2022年7月にシマムラ園芸にて購入。

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もうベコベコに凹んで、カスカスです。
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枯れ始めたのが真冬でしたから何も処置出来ませんでした。どういう訳か、枯れはここで止まり、なんと何本か根が出てきました。
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枯れてはいますが意外にも根の張りはよく、あまり根腐れ感はありません。一体何だったのかよく分かりません。
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植え付け後。枯れた部分をカットしました。葉も出かけていますから、意外と復活するかも知れません。


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最近の花キリンの様子です。本日は開花しているもののみ取り上げました。

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Euphorbia primulifolia
プリムリフォリアがいつの間にやら開花していました。プリムリフォリアは葉が大きく茂るため、葉が出てしまうと花が分からなくなります。学名は、葉がプリムラ(サクラソウ属)に似ているため、「プリムラ+葉」です。


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Euphorbia begardii
ベガルディイもよく咲いています。プリムリフォリアの変種とされてきましたが、ベガルディイは葉が小さく光沢があり葉脈が目立ちません。


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Euphorbia subapoda
プリムリフォリアに近縁と思われる花キリンのスバポダです。葉縁が少し波打ちます。

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Euphorbia decaryi
一般的にはEuphorbia francoisiiと呼ばれているデカリイが開花しています。まあ、冬の間もずっと咲いてはいましたが。ちなみに、一般的にE. decaryiと呼ばれている花キリンは、E. boiteauiとされています。


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Euphorbia crassicaulis
クラシカウリスも開花しています。デカリイ同様、咲き続けます。


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Euphorbia tulearensis
ツレアレンシスも周年開花するタイプの花キリンです。


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Euphorbia cylindrifolia
キリンドゥリフォリアもやはり周年開花します。


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Euphorbia delphinensis
デルフィネンシスは冬の間も開花していましたが、花はクリーム色でした。しかし、外に出したところ、花色にやや赤味が増してきました。


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今年の植え替えは今回で166鉢になりました。一昨年は約100鉢、去年は今頃の植え替えは136鉢で終了しましたから、毎年植え替える数が増えてしまっています。

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Gasteria bicolor
うっかり植え替え前の写真を撮り忘れました。ビコロルですが、G. obliquaの異名となっています。しかし、えらく縦長なタイプですね。ガステリアはこのように同種でも形が大きく異なる場合が良くあります。そのため、分類が非常に難しく、異なるタイプにいちいち名前をつけたため、後に大混乱を引き起こしました。

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根は悪くありませんが、非常に浅いですね。
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植え替え後。なかなか花が咲きません。ガステリアの花は好きなので楽しみにしています。

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Gasteria batesiana
こちらも植え替え前を撮り忘れました。回転しかかっているバテシアナです。2022年10月にタナベフラワーにて購入。

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根は非常に強いですね。
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植え替え後。こちらは花茎がでています。

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Gasteria carinata
カリナタも植え替え。非常に生長が早くよく開花します。2022年6月に鶴仙園にて購入。

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根は意外と浅いですね。
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植え替え後。よく育つのはいいのですが、葉が反り返るため、他の多肉植物と並べると邪魔になります。隙間なく鉢を並べたいのですけどね。

240608185139420
Gasteria verrucosa
ヴェルコサも植え替えます。現在はG. carinata v. 
verrucosaとされているようです。2023年6月のビッグバザールにて購入。
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植え替え後。やや葉が薄いような気がしますね。置き場所を変えてみます。

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Haworthiopsis koelmaniorum
コエルマニオルムがようやく見られるくらいに育ちました。。2022年4月のビッグバザールにて購入。

240608190737144
根はよく張っています。
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植え替え後。コエルマニオルムは均整がとれた美しい多肉植物で、私のお気に入りです。大事にしたいですね。


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サボテンや多肉植物も、自生地では周辺に住む人々の生活のために利用されていたりします。例えば、Bowieaのように薬用植物としての利用は一般的ですが、Euphorbia pulvinataのように多岐にわたる日常的な便利グッズとして日々の生活に溶け込んでいるものもあります。サボテンはその利用が活発で、ペヨーテやサン・ペドロの幻覚作用をシャーマニズムに利用したり、果実を収穫するだけではなく、枯れた柱サボテンの骨格を材として利用するなど様々な利用方法があります。このように、地域ごとに様々な植物を利用して人々は生活しているのです。本日はアフリカ大陸東岸のタンザニアにある、ザンジバル諸島の1つであるペンバ島におけるアロエの利用方法について見ていきましょう。参照とするのは、Salim Khamis Saidらの2023年の論文、『The uses and management of an endemic and endangered species of Aloe pembana in Pemba Island of Zanzibar』です。

ペンバ島のアロエ
ペンバ島(Pemba Island)は、タンザニア本土から役割56キロメートル離れており、40万人ほどの人口があります。ペンバ島にはAloe pembanaと言うペンバ島固有のアロエが自生しています。しかし、保全は行われておらず、絶滅する可能性があります。
海水面の上昇により海岸の侵食が激化し、A. pembanaの海岸沿いの岩場に生えるものが失われています。また、気候変動により降水量の減少や熱波、干ばつなどの異常現象が頻発し、A. pembanaを弱らせています。


人為的な問題
しかし、Aloe pembanaの最大の脅威は人間の活動です。それは、農業開拓や伝統医学のための採取であり、将来の世代のための保全は行われていないため、絶滅の危機に瀕しています。
調査では回答者の97%がA. pembanaを伝統医学に使用していると回答しました。

葉の利用
A. pembanaを外用薬あるいは内服薬として利用する場合、いくつかの調剤方法があります。
主な方法は、A. pembanaの葉を細く切り、煮込んでから冷まします。患者はこの汁を1日3回、伝統医の指示に従って飲みます。A. pembanaの葉は、煮込むか3時間以上水に浸しておく場合もありますが、煮ると苦みが軽減されると言われています。この処方では、マラリア、腹痛、月経、中絶、糖尿病、血圧、ヘルニア、便秘、インポテンツ、出産時の鎮痛などのために使用されます。
A. pembanaの葉を叩いたりすり潰したものを、患部に1日2回、これを1週間から3週間塗布すると、徐々に症状が緩和します。主に炎症の治療に使用されます。また、A. pembanaの葉の樹液を、そのままあるいはココナッツオイルと混ぜてボディーローションとして皮膚病の治療に用いることができます。


花の利用
A. pembanaの花は、コクシジウム症、ニューカッスル病、アスペルギルス症、さらには感染性の気管支炎などのニワトリの急性熱帯病の治療に使用されています。A.pembanaの花を水に浸し、その水をニワトリに飲ませます。

アロエとジェンダー
男女に共通したA. pembanaの利用目的は、腹痛、血圧、便秘、糖尿病、解毒、マラリア、皮膚病、腫れ、潰瘍の治療でした。また、男性はヘルニアやインポテンツ、女性は月経や出産時の痛みに対して使用されています。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
実に様々な用途にアロエが利用されていることが分かります。実際の薬としての有効性は分かりませんが、生活の中にこれだけ浸透しているからですから、ペンバ島民にとっては重要な植物であることは間違いありません。また、Aloe pembanaと言うより、アロエ自体の効能からして、いくつかの効能は期待できそうではあります。しかし、この手の野生植物の薬効については、あくまで薬草的なポジションですから、劇的な効果は期待すべきではありません。
さて、論文でも指摘されていましたが、葉を採取する時に古い下の葉から取ればまだ良いのですが、新しい葉も無選別に採取してしまっているため、植物へのダメージが強いようです。
Aloe pembanaは島の固有種であり、他に存在しない稀有なアロエです。現在の野放図な利用を続けていれば、やがて絶滅してしまうでしょう。これだけその利用が一般的なら、Bowieaや矢毒キリンのように家の周りで栽培して、必要量を賄う方が良さそうです。果たしてこの貴重なアロエは、将来的な絶滅を避けることが出来るのでしょうか? 


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植え替えばかりしていますが、よく見るといつの間にか花を咲かせていたりします。とは言え、本日はハウォルチアの花ですから、実に地味ではありますけど。

240608182920726
Haworthia scabra v. scabra JDV 95/17
フィールドナンバーつきのスカブラです。どうやら葉が渦を巻くタイプのようです。あと2、3年したらもっとはっきりするでしょうね。

240608182900914
絶賛開花中。
240608182955224
花はこんな感じ。ちょっと珍しい花色に見えます。
240608182955224~2
花弁の内側はやや紅色系で、外側は緑色ではなくて透き通っています。面白いですね。

240608183114584
Gasteria nitida
ニティダは今年2本目の花茎が伸びてきました。1本目は拗れてしまい少ししか咲かなかったので、これは楽しみです。


240608183130204
Zamia integrifolia
インテグリフォリアの新葉が美しいですね。去年はまさかのシャクトリムシに葉をやられました。


240608183159269
Haworthia arachnoidea
アラクノイデアは冬の間に根腐れを起こしてしまい、草姿が乱れていますが平然と開花しています。雑草のような強さです。
240608183217097
花は濃緑のラインが美しいですね。やや根元が膨らむようです。

240608183307876
Haworthia mucronata v. mucronata JDV 90/111
フィールドナンバーつきのムクロナタですが、花茎が伸びてきました。しかし、ムクロナタはとにかく増えて仕方がありません。少し整理してスッキリさせたいですね。


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相変わらず植え替えばかりしています。今年の植え替えは今回で161鉢になりました。今月はもうこれと言った多肉植物のイベントはなさそうですから、しばらくはのんびりしましょう。

240601171300486
Gymnocalycium bayrianum
バイリアヌムはあまり動きがないので少し心配です。2023年5月の木更津C & Sフェアにて購入。

240601171641285
根は弱いですね。しかし、新しい根も出ていますから、今年は期待しましょう。
240601180236217
植え替え後。

240601171311146
Euphorbia sapinii
去年のサピニイはあまり葉が出ませんでした。2022年4月のビッグバザールにて購入。

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根はかなり太っていました。問題はなさそうです。
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植え替え後。鉢底についてしまいそうでしたから、少しだけ浅植えしました。

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Euphorbia submammillaris f. pfersdorfii
プフェルスドルフィイはホムセンで弱っていたものを救出したものです。2020年3月にコーナン港北インター店にて購入。

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根は勢いがあります。
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植え替え後。ホムセン時代に出来た樹皮は治りませんが、もっと育てば目立たなくなるでしょう。

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Fockea edulis
いわゆる「火星人」ですが、育ちが良いので植え替えます。

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塊根はよく太っています。明らかにプレステラ120では小さ過ぎます。
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植え替え後。6号鉢に植えました。蔓と根ばかり伸びて、地面から出した塊根はあまり育ちません。埋めておいた方が太るのが早いのかも知れませんが、まあ焦る必要もないのでこのままいきます。


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最近、Aloe bowieaと言うアロエを植え替えました。なので、A. bowieaについての記事を書いたりしました。


この論文ではA. bowieaを命名したHaworthは、南アフリカで植物を採取しキュー王立植物園に送ったJames Bowieの植物を記載したとありました。しかし、A. bowieaを採取したJames Bowieについての記述はそれだけでした。もとよりJames Bowieはキュー王立植物園が送り込んだ2人目のイギリス人プラントハンターでした。しかし、キュー王立植物園の派遣したプラントハンターと言えば初代のFrancis Massonが有名ですが、何故かJames Bowieについては言及されません。ですから、このJames Bowieの半生を振り返って見ましょう。参照とするのは、Gideon F. Smith & A. E. van Wykの1989年の論文、『Biological Notes on James Bowie and the Discovery of Aloe bowiea Schult. & Schult. (Alooideae: Asphodelaceae)』です。

2代目プラントハンター
Francis Massonは1772年よりキュー王立植物園のガーデナーとして働きはじめました。南アフリカへの派遣はJoseph BanksによりGeorge3世を説得して実現しました。Massonの忍耐力と熱意は誰にも負けないものでした。
James BowieはMassonの後継者として喜望峰に派遣されました。Massonが去ってから22年後のことです。Bowieはロンドンの種苗業者の息子でしたが、21歳近くになったBowieはキュー王立植物園に就職し、4年間ガーデナーとして働きました。1814年、Bowieと同僚のAllan Cunninghamは、植物の収集のためブラジルに派遣されました。その後、Bowieは喜望峰へ、Cunninghumはオーストラリアに派遣されることになったのです。


喜望峰へ
1816年9月28日、Bowieは「Mulgrave Castle」号に乗り、11月にTable湾に到着しました。到着から18ヶ月はケープタウン周辺の収集に専念しました。Bowieは主に園芸的な植物を栽培し、キュー王立植物園に送っていました。Bowieは1818年3月23日に南アフリカ内陸部への最初の収集旅行を開始します。この旅では西はケープタウンとCaledonから、東はKnysnaとPlettenberg湾までを探索し、海岸沿いのコースを通り、10ヶ月後にケープタウンに戻りました。Bowieは1819年1月14日にケープタウンに到着し、おそらくは3ヶ月ほどかけて収集した植物をキュー王立植物園に送るのに費やしました。

2回目の収集旅行
1819年4月9日、BowieはKnysnaに向かい、町の公証人であり開拓者でもあるGeorge Rexのもとに滞在しました。ちなみに、このRexはGeorge王子(後のGeorge3世)の嫡子であると言う根拠のない伝説があります。さて、RexはKnysnaで多くの博物学者を迎えています。BowieがMelkhoutkraalで採取した植物の1つに献名されており、Streptocarpus rexiiがあります。BowieはRexの同行により1820年1月22日にケープタウンに戻りました。

3回目の収集旅行
Bowieの3回目の旅は、Bushmans川、KowieとGrahamstownまで東に向かいました。時期的にはBowieが2回目の旅から戻ってすぐと考えられます。1820年3月9日にはKnysnaに来ていました。RexがケープタウンからKnysnaまで同行しました。約1年間続いた3回目の旅はさらに東へ向かいました。1821年1月15日にAlgoa湾から出航し、1月29日にはTable湾に到着し5月23日まで滞在しました。

4回目の収集旅行
1821年5月24日、Bowieはケープタウンから出航し、6月5日にAlgoa湾に到着しました。当時、あまり知られていなかった植民地の東部と南東部をより徹底的に探索し、North-East Cape州にまで進みColesberg付近で植物を採取しました。
Bowieは1822年6月1日から9月22日までRexと共にKnysnaに住み、やがて陸路でケープタウンに戻りました。

訃報
1820年6月19日、Bowieらを支援していたBanks卿が亡くなりました。その2年後、下院においてBowieのような収集家への支給額を半減させることが決定されました。これにより、CunninghumかBowieのどちらかを呼び戻すこととなりました。どうやら、Bowieの節制を怠る癖と、収集任務なや対する忍耐力の無さから、Bowieが呼び戻されることになりました。
1823年5月23日、アフリカ大陸部への4回目の航海から6ヶ月後、「Earl of Egremont」号に乗りケープタウンからイギリスに向け出航しました。St. Helenaで休憩した後、1823年8月15日にロンドンに到着しました。


帰還
Bowieはキュー王立植物園に雇われず、収集した植物標本を作る作業に費やしました。夜はパブでケープやブラジルでの冒険などを自慢したと言います。こうした飲酒のせいで、Bowieはアルコール中毒になってしまいました。イギリスで無為に4年間を過ごした後、自然史標本の収集家になるべく1827年4月に「Jessie」号で南アフリカに向かいました。

再び喜望峰へ
ケープタウンに移住してから約9年後の1836年までに、BowieはKloof StreetのCarl von Ludwig男爵のガーデナー兼収集家として雇われたようです。この契約は5年と続かず、1841年までに園芸指導や検査、集めた植物の販売でわずかな生計を立てていました。
Bowieは南アフリカに戻ってからの42年間、ケープで非生産的な生活を送りました。自然史標本の輸出をしていたVillet and Sonの事業を継ごうとして失敗し、ケープの植物園の学芸員になる希望も叶いませんでした。その後、ケープバルブの販売で生計を立てようとするも失敗し、苗床のための土地取得すら出来ませんでした。
晩年は健康状態が悪化し、慈善活動としてケープタウンのRalph H. Arderneの素晴らしい庭園の庭師として雇われました。James Bowieは1869年7月2日に亡くなり、ケープタウンに埋葬されました。Bowieが収集した標本は、今でも大英博物館とキュー王立植物園に保管されています。

最後に
以上が論文の簡単な要約となります。論文ではJames Bowieに献名された、Bowiea africana(=Aloe bowiea)の命名に関する議論が展開されますが、今回は割愛しました。
しかし、当時は移動手段も限られており、植物を収集するために僻地に入るプラント・ハンターは命懸けでした。東アジアで活躍した有名・無名のプラント・ハンターたちについて書かれた本を読んだことがありますが、病気で客死したり、中にはトラブルに巻き込まれて殺害されるケースもありました。大抵は道なき道をゆく冒険的なもので、時代的なものを加味すれば大変な辛苦があったでしょう。James Bowieの旅については分かりませんが、舗装された道路を何の苦労もなく自動車で移動したわけではないはずです。その苦労の結果はと言うと、正直あまり明るいものではありませんでした。しかし、Aloe bowieaの学名の中にBowieの名前は残っており、この名前はこれからも使われ続けます。さらに、Bowieの残した標本は貴重な資料として、将来行われる研究を支えるはずです。Bowieの後半生は無念であったかも知れませんが、その名前はいつまでも語られていくでしょう。


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今日は何となくアロエ特集です。小型のアロエが好みなので、コンパクトなものがほとんどです。

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Aloe saundersiae (Reynolds) Reynolds, 1947
シャープな葉のサウンデルシアエです。群生するタイプのようです。最初は1936年にLeptaloeとされたアロエです。湿った草地に生えるそうですが、家畜の踏みつけなどにより減少しているそうです。南アフリカ原産の絶滅危惧種。

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Aloe parvula A.Berger, 1908
女王錦と言う名前もあるパルヴラです。トゲがなくニクイボに覆われますが、何となくクモヒトデを連想させます。ちなみに、異名としてA. sempervivoides、さらにLemeeaとされたこともあります。マダガスカル原産。


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Aloe calcairophila Reynolds, 1960
アロエは子苗のうちは
二列性ですが、育つと回転し始めます。しかし、カルカイロフィラは二列性のまま育つ珍しいアロエです。しかし、せっかくの強いトゲは内向きで、あまり役にたっていなそうです。そう言えば、多肉植物のイベントでカルカイロフィラは最近では割と見かけますね。ちなみに、Guillauminiaとされたこともあります。マダガスカル原産。

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Aloe fragilis Lavranos & Roosli, 1994
美しい斑が入るフラギリスです。ワシントン条約の附属書Iに記載されており、国際取引が規制されています。マダガスカルの小型アロエ。


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Aloe bakeri Scotto Elliot, 1891
バケリはやや生気がありません。強光や暑さにあまり強くない印象です。バケリは野生絶滅種ですが、栽培された個体が維持されています。石材採取のために自生地が破壊されてしまいました。Guillauminiaとされたことがあります。ちなみに、1902年にA. bakeri Hook.f. ex Bakerと言う同名のアロエが記載されましたが、これはA. percrassaの異名となっています。マダガスカル原産の岩性種。


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Aloe florenceae Lavranos & T.A.McCoy, 2004
マダガスカル原産の高地性アロエですが、特別に夏に弱いと言うわけではないようです。青白く均整のとれた姿の美しいアロエです。花は黄色で甘い香りがあります。2004年に記載された割と新しいマダガスカル原産のアロエ。


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Aloe descoingsii Reynolds, 1958
デスコイングシイは最小のアロエと言われていますが、葉が短いだけで幅はありますから何やら寸詰まりに見えます。我が家のデスコイングシイは葉が枯れがちなんですよね。もっと湿っぽくするべきでしょうか。ちなみに、Guillauminiaとされたことがあります。


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Aloe albiflora Guillaumin, 1940
アロエには珍しく白い花を咲かせるアルビフロラです。「雪女王」の名前もあります。このように細長い葉を持つ小型アロエはいくつかありますが、アルビフロラは葉が立ち上がります。
ちなみに、Guillauminiaとされたことがあります。

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Aloe haworthioides Baker, 1887
有名な小型アロエのハウォルチオイデスです。葉の長さではなく1枚あたりの葉の質量では、アロエの中でも最小かも知れません。トゲはなく毛に覆われます。とても丈夫で育てやすい小型アロエです。乾季には完全に乾燥するらしく、かなり乾燥には強いみたいです。
ちなみに、AloinellaあるいはLemeeaとされたことがあります。

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Aloe thompsoniae Groenew., 1936
トンプソニアエはやや萎みがちかも知れません。高地の雲霧林に生えるため、湿気を好む可能性があります。トンプソニアエはトンプソン夫人により発見されたアロエです。極僅かにトゲがありますが、目立たずあまりアロエに見えません。南アフリカ原産。


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Aloe fleuretteana Rauh & Gerold, 2000
フレウレテアナの花茎が伸びて来ました。日を浴びて美しく色付いています。2000年に記載されたマダガスカル原産の小型アロエ。

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Aloe bergerii?
こちらは正体不明の謎のアロエです。A. bergeriiなる聞いたことがない名札がついていました。1番近いのは、多分Aloe bergerianaですけど、これは旧コルトリリオンですから明らかに違いますよね。外見的にはA. albifloraに少しだけ似ていますが、調べるとA. albifloraに似ているアロエとして、Aloe bellatulaが挙げられていました。まあ、私の謎アロエと割と似ています。A. bergeriiはA. bellatulaの誤記かも知れません。しかし、謎アロエは葉の上面が割と平らで溝がほとんど入らないように見えます。まあ、生育環境や個体差がありますから、ちょっと判断が難しいですね。あと、Aloe perrieriも似ています。さらに言えば、A. perrieriに似たAloe aff. perrierはかなりそっくりです。まあ、写真映りが良いだけと言う可能性もあります。とにかく、開花したらわかるかも知れませんね。長々と迷推理を展開してきましたが、結局は交配種かも知れませんから、このような札落ち品に名前をつけてヤフオクとかに流すのはご法度。どれほど詳しくてもシロウトの鑑定なんて当てになりませんからね。


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先日、東京流通センターで開催された6月のサボテン・多肉植物のビッグバザールでの購入品を早速植え替えました。そう言えば、今回のBBは出店数が50オーバーと言うとてつもない規模だったようです。

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Euphorbia suzannae-marnierae
スザンナエ-マルニエラエらしき花キリンです。外で撮影したら意外と明るい花色なので、アンボボンベンシスではないかも知れません。

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塊根はまだでき始めと言ったところ。
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植え替え後。鉢はそのまま利用しました。我が家の環境と水やり頻度に合わせた用土に替えました。

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Dasylirion serratifolium
ダシリリオンも植え替えます。鉢が小さいですね。

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用土が少ないので根はこんなものです。
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植え替え後。プレステラ90に植えました。

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Aloe pseudoparvula
プセウドパルヴラは化粧砂の下が気になります。2004年に記載された割と新しく知られたアロエ。

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おっと、これはピートモス主体の排水性がない用土でした。気付かないで水やりしていると根腐れをおこしてしまいます。
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植え替え後。根を軽く洗ってピートを落としました。

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Euphorbia sepulta
おそらくは挿し木であろうセプルタの根はどうでしょうか? ソマリアものですから貧弱かも知れません。

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思ったよりしっかりしていますね。ギムノカリキオイデスより丈夫かも知れません。
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植え替え後。高地性のソマリアものですから、育て方に悩みます。接ぎ木が一般的なようですが…

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Haworthiopsis longiana
ロンギアナは割と大きいので、鉢が小さいかも知れません。
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根の張りは非常に良いですね。非常に強い感じがします。
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植え替え後。プレステラ105に植えました。

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Adenia kirkii
キルキイは芋感が強いですが、地下はどうなっているでしょうか?

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塊根が意外と発達しています。なんだか青首大根みたいですね。
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植え替え後。鉢が小さいのでプレステラ90に植えました。根が長いので、少し塊根を出しています。


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5月は忙しく多肉植物のイベントにはまったく行けませんでしたが、6月に入りようやく落ち着いてきました。と言うわけで、開催地が東京流通センターに変わって初のビッグバザールに参加してきました。
いつもと同じように開場後に到着しましたが、なんとまだ外に行列ができていました。今回は出店数も過去最高とのことですが、お客さんの入りも過去最大なのかも知れませんね。10時20分過ぎにセンタービルに入りました。会場を探すために彷徨うことはなかったのは良かったのですが、並ぶのは割とウンザリします。

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会場内は混雑していましたが、思ったほどではありませんでした。開場直後にしては余裕がありしたね。会場が広かったからかも知れません。全てを丹念に見るのは大変なので、1周目はまあ歩きながら流し見しました。それからは、結局はお馴染みのお店に行ってしまいました。まずは、X-PLANTSでユーフォルビアを物色し、お次もユーフォルビアを物色。店名を忘れましたが、過去に木更津C&FでFouquieria leonilaeを購入したことがあります。次に高見澤園芸で硬葉系ハウォルチアを購入し、最後はラフレシア・リサーチです。Operculicarya hyphaenoidesの実生の抜き苗が安かったのですが、ちょっとデカすぎました。もうちょい小さいうちから育てたいので購入せず。安くてお買い得でしたが…。また、小さなボレアリス苗もありましたが、最近はアデニアが気になるので、アデニアの実生苗を購入しました。
と言うわけで1時間もせずに退却しました。とは言え今回は割と安かったため、最近のBBでは珍しく沢山買ってしまいましたから大満足でした。

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ダシリリオン セラティフォリウム
Dasylirion serratifoliumですが、1838年に記載されたD. 
serratifolium (Karl. ex Schult. & Schult.f.) Zucc.と1872年に記載されたD. serratifolium Bakerがあります。後者はD. glaucophyllumの異名です。輸入種子は異名で流通していたり、近縁種が混同されがちです。葉の青白さはD. glaucophyllumに見えますが、もうちょっと育たないと分からなそうです。

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ユーフォルビア スザンナエマルニラエ
Euphorbia suzannae-marnieraeですが、どうでしょうね。国内に流通しているスザンナ-エマルニエラエは、基本的にアンボボンベンシスだと聞きましたが、この個体は葉が長めなのでそれっぽくあります。ただ、花の雰囲気がアンボボンベンシスなんですよね。以前もスザンナエ-マルニエラエ名義のアンボボンベンシスを買いましたから、なんだかアンボボンベンシスのタイプ違いを集めているだけのような気もしますが…。

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Euphorbia sepulta
ソマリアものです。国内では最近出てきましたが、割と高額でした。しかし、接ぎ木で出てきた子株を挿し木して増やしているのでしょう。ギムノカリキオイデスと同じパターンです。ギムノカリオイデスはなかなか値下がりしませんでしたが、セプルタはあっという間に価格が崩壊しましたね。まあ、人気が出なかったのでしょう。


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Aloe pseudoparula Clone D
ついにプセウドパルヴラを買ってしまいました。今日はアロエは無視するつもりでしたが、目に入ってしまったので仕方がありません。毎度、BBのとあるブースでプセウドパルヴラがあって気にはなっていたものの、結構なお値段でしたからついぞ買わないうちに、売れたのか見なくなりました。一期一会と諦めていましたが、ホムセンの名無しの交配アロエくらいの値段でしたから買っちゃったわけです。
しかし「クローンD」って何でしょうね? 家について名札を抜いてみたら、なんかそう書いてあったのですが。

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Haworthia longiana
2013年にHaworthiopsisとなった硬葉系ハウォルチアのロンギアナです。硬葉系ハウォルチアは19種類ありますが、手持ちはこれで16種類目になります。入手しやすい種類は大方入手しましたから、最近は変種やタイプ違いばかりでしたね。


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Adenia kirkii
まったくアデニアは詳しくないのですが、つい買ってしまいました。アデニアは葉が美しいので最近気になっています。残念ながら帰宅時の揺れで葉やツルをやられてしまいましたが、まあ大丈夫でしょう。

なにやら、いつも以上にはしゃいで沢山買ってしまいましたが楽しめました。今回の傾向はと言うとよく分かりません。出店が多すぎて私もよく把握出来ませんでした。しかし、まああれだけの物量でしたから、何でもあったかも知れませんね。と言うわけで、2024年6月のサボテン・多肉植物のビッグバザールでした。


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今年の植え替えは今回で151鉢になりました。そう言えば、明日はいよいよビッグバザールですね。五反田TOCビルではなく、東京流通センターで開催されます。寝ぼけて五反田に行かないように気を付けなければ。

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Euphorbia persistens
ペルシステンスは植え替える予定はなかったのですが、ウッカリして鉢をひっくり返してしまいました。慌てて植え替えました。
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植え替え後。ペルシステンスはE. clavigeraの異名となっていますが、特徴がやや異なるため園芸的には別種扱いされています。

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Euphorbia delfinensis
デルフィネンシスはどうにも窮屈そうです。水やりも面倒くさい感じです。2023年10月にタナベフラワーにて購入。

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根はミッシリと詰まっていました。
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植え替え後。5号鉢に植え替えましたが、ちょうど良いサイズですね。デルフィネンシスはクリーム色の目立たない小さな花を咲かせます。しかし、調べて出てくるデルフィネンシスの花色は赤色だったり黄色だったり、花のサイズも、大きかったり小さかったり、何が正解かよく分かりません。色々な種が混同されていそうですね。

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Euphorbia alluaudii
ちょっと日に当てすぎたアルアウディイです。2022年6月に鶴仙園にて購入。

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根は良さそうですが、何やら固まっていますね。
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植え替え後。去年は日に当てすぎたのか、生長はイマイチでした。今年は気を付けたいですね。

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Euphorbia clivicola
去年、菌核菌に感染してしまったクリヴィコラです。根が裂けて黒いつぶつぶ=菌核が出来ていました。根を根元まで切断するのが早いのですが、時期が悪く出来ませんでした。仕方がないので、冬の間は殺菌剤を繰り返し灌注していました。どうなっているでしょうか。

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根はきれいでした。根の裂けた傷跡はありましたが、菌核はなくなったようです。一応、根の先端を切断して死んだ部分を取り除いておきました。
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植え替え後。細根がないため吸水出来ずシワシワです。しばらくは経過観察ですかね。

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Euphorbia longetuberculosa
ロンゲツベルクロサはどういうわけか、冬の間に著しく生長しました。何やら妙に繊細な感じがするユーフォルビアです。2022年11月のビッグバザールにて購入。

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根は貧相ですね。しかし、弱っているわけではなさそうです。
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植え替え後。どうにもぐらつくので、やや深植えしました。

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Gymnocalycium berchtii TOM 6/481
フィールドナンバーつきのベルクティイです。埋もれるように育ちます。2022年9月にビッグバザールにて購入。

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根はよく張っています。塊根が出来ていますね。
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植え替え後。生長は緩やかですが根の状態が良いので安心しました。


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今年の植え替えは今回で145鉢になりました。今年の植え替えは大したことがないつもりでいましたが、思いの外多く中々終わりません。

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Euphorbia polygona
生長点が潰れたポリゴナです。子株がモリモリ出ています。2020年1月にシマムラ園芸にて購入。

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根は動きが鈍そうです。そろそろ子株は外して育てた方が良いかも知れませんね。
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植え替え後。少しづつ子株を外します。

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H. tuberculata v. subexpansa
現在はH. scabra v. scabraに含まれています。2024年5月に鶴仙園にて購入。

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根の状態は良好です。
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植え替え後。渋く実に美しい多肉植物です。

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Euphorbia anoplia
アノプリアは良く子を吹くため、如何にも窮屈そうです。現在、アノプリアやホリダは、すべてE. polygonaに含まれることになりました。アノプリアはトゲがなく小型の矮性タイプといった感じでしょうか。

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今回は子株はすべて外しました。
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アノプリアは子株が地下に出来るため、とんでもない形だったりします。
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植え替え後。スッキリしましたね。増やしても仕方がないので子株は廃棄と相成りました。

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新鳳頭
新鳳頭も植え替えます。2022年1月に鶴仙園にて購入。

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根はまあ悪くはないといった感じです。
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植え替え後。生長は非常に緩やかです。もうちょい頑張ってほしいですね。

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Gymnocalycium vatteri
近年よく見るタイプのバッテリーです。こちらも調子はイマイチでした。2020年11月に鶴仙園にて購入。

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根はまあまあ。
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植え替え後。

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H. attenuata RIB 0060
フィールドナンバーつきのアテヌアタです。開花中ですが植え替えます。2024年3月のJSS春の多肉市にて購入。

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根が非常に良いですね。同じブースで購入したものはみな根張りが素晴らしかったので、相当育て方が良いのでしょう。
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植え替え後。野生由来とは思えない非常に明るい色合いで、鑑賞価値が高いですね。


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久々ですが新刊案内です。植物関係ではありませんが、私個人の長年の疑問に答える良書が出版されたので記事にしたいと思います。それが、2024年4月に刊行された小林憲正 / 著、『生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか』(講談社ブルーバックス)です。これは簡単に言うならば、生命の起源と地球外生命体に関する本です。しかし、地球外生命体と言ってもオカルト的なものではありません。あくまでも、科学的な話です。

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さて、私が気になっていたのは、生命が誕生する確率の話でした。生命の誕生は恐ろしく低い確率であり、地球上の生命誕生は奇跡であるとよく言われていたものです。しかし、個人的にはおかしな話だと感じていました。なぜなら、生命誕生の確率と言ってはいるものの、それは実際には地球上で現在の生命が誕生する確率に過ぎないからです。同じように聞こえますが、生命の形は必ずしも地球型である必要はなく、構成成分などは異なっていても良いわけです。この議論の最大の問題は、我々が地球型生命しか知らないと言うことです。そのため、地球外生命体の話でも、何故か地球型の生命が地球外に存在するのかと言う、非常に狭く限定的な議論しか出来ません。しかし、本書では恐ろしく射程の広い議論が展開されております。

また、私が驚いたのは、アミノ酸生成の簡単さです。長らく原始地球を想定したアミノ酸生成は難しいと考えられていましたが、ミラーの放電実験によりアミノ酸の生成が可能であることが示されました。ところが、後にミラーの想定した原始大気は誤りであることが分かりました。ですから、振り出しに戻ったような気がしていました。しかし、ミラーの放電実験の後にも、様々な組成で原始大気からのアミノ酸生成実験は世界中で行われていたのです。その結果と言えば、様々な組成の混合気体でもアミノ酸はあっさりと合成されているのです。さらに、雷を想定した放電だけではなく、陽子線などの様々なエネルギーによってもアミノ酸が出来てしまうと言うのです。これは大変な驚きでした。思うに複数要因でアミノ酸は生成され、しかもその組成が変わってもアミノ酸は生成されうることが示されたのですから。

中心議題ではない部分ばかりをほじ繰り返してばかりで申し訳ないので、本書のキモについても少し述べさせていただきます。1つは化学進化の解説とRNAワールド仮説に対する疑問、そしてがらくたワールド仮説の提唱です。核酸とタンパク質のジレンマは、RNAが触媒作用を持つリボザイムの発見により解決したかに見えました。しかし、肝心のRNAの生成は困難であることが分かりました。著者は化学進化に着目します。アミノ酸生成により生体に使用されない大量のアミノ酸が生成されます。著者はこの「がらくた」を含んだ生成物の世界=がらくたワールドがアップデートされて生命に繋がったと考えています。この仮説は0→1でなはなく、中途段階を想定しています。著者はスペクトラムと表現していますね。

さて、長々とよく分からない感想をぐだぐだ述べて来ましたが、とにかく面白い本でした。私の感想以外の部分、例えば宇宙探査の話もありますし、生命の起源を巡る議論もあります。生命の始まりや地球外生命を考えるならば、逆に生命とはそもそも何者なのかを考えなければなりません。私は仮定の生命から生物を知ると言う逆説的な経験をしました。生物をより理解する契機として本書をお勧めします。


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6月に入りましたが、少し忙しさが和らいだ感があります。6月の主な多肉植物のイベントはビッグバザールぐらいなものでしょうか。木更津C&Sフェアはいけませんでしたから、BBは必ずいきます。しかし、今回からは東京流通センターでの開催です。会場はどんな感じなんでしょうかね?

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Cycas revoluta
ソテツの葉がぐんぐん伸びています。巻いていた葉が解ける様子が面白いですね。


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Zamia furfuracea
フルフラケアの葉が展開仲ですが、第二弾の葉が見えています。

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しかし、よく見ると花芽が見えています。まあ、相手がいないので種子は採れません。

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Euphorbia guillauminiana
グイラウミニアナも元気そうです。


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Euphorbia viguieri
ヴィグイエリが開花していますが、1つしか花がつかなかったのでショボくはあります。


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Euphorbia hedyotoides
ヘディオトイデスが、その名を冠したhedyotoides型分岐を始めました。
hedyotoides型分岐では短枝と長枝を交互に繰り返し出します。

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Euphorbia suzannae-marnirae(?)
E. suzannae-marniraeの名前で入手したユーフォルビアですが、国内ではE. ambovombensisらしき花キリンがスザンナエ-マルニラエの名前で流通しているらしいです。まあ、特徴的にアンボボンベンシスですよね。しかし、葉に厚みがあるタイプで、小さな苗なのによく開花します。


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Euphorbia ambovombensis
こちらのアンボボンベンシスはサイズの割にまったく開花しません。葉は薄いタイプです。


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Euphorbia gottlebei
ゴトレベイの特徴的な長い葉が出ています。花が楽しみです。


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Albuca bracteata
ブラクテアが開花中です。一般的には「子持ちオーニソガラム」と呼ばれている球根植物です。英名の「Sea Onion」から「海ネギ」と言う妙にダサい名前もあるようです。学名は、
Ornithogalum caudatumが一般的ですが、Ornithogalum longibracteatumを採用している場合もあります。しかし、正式にはOrnithogalum bracteatumが採用され、その後にアルブカ属に移動したため、現在はAlbuca bracteataとなっています。
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葉が茂りすぎて何だか分かりません。
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かき分けると、この通り球根が出てきます。子球が沢山出来ては外れて増えるため、一面球根だらけです。薄皮の下に子球が出来るため、「妊娠中の玉ねぎ」(Pregnant onion)とも呼ばれるようです。「子持ちオーニソガラム」も同じ発想でしょうね。

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Pachypodium densiflorum
今年は外に出すのが遅かったため、例年より開花が遅いですね。


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相変わらず忙しくバタバタしています。今日も植え替えの記事です。と言うより時間がなくてそれしか出来ません。とりあえず、今年の植え替えは今回で139鉢になりました。

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H. limifolia v. gideonii
ギデオニイの根の具合はどうでしょうか? このように化粧砂がある場合、化粧砂の下にどのような用土を用いているか分からないため、水やりの間隔も分かりません。2024年3月のビッグバザールにて購入。

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根の張りは良好です。割と排水の良い用土でした。
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植え替え後。根が良いので生長が良さそうです。v. limifoliaとの違いもよりはっきりするはずです。

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Euphorbia globosa
いわゆる玉鱗宝です。油断すると直ぐに徒長してしまうため、園芸店ではほぼ確実に徒長していますよね。我が家のグロボサは花ばかり咲いてしまい、なかなか新しい節が出ません。2022年9月のビッグバザールにて購入。

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地下に塊根が出来ていますね。
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植え替え後。飛び出しているのは花茎です。

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Euphorbia pseudoglobosa
他人が空似であるプセウドグロボサも植え替えます。プセウドグロボサは過湿にすると直ぐに根腐れしてしまいます。かつて、栽培棚の雨漏りで根腐れしてしまい、挿し木して何とか生き残りました。
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塊根はかなり発達していました。やや狭い感じもします。
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植え替え後。塊根を少し出しました。

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Haworthia tessellata 'mediate' IB 6776
フィールドナンバーつきの竜鱗ですが、見事に徒長してしまいました。室内で他の多肉植物の陰になっていたのになかなか気が付きませんでした。しまったなあ。2024年2月に鶴仙園にて購入。

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根は良さそうです。
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植え替え後。今後は締めていきます。

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H. scabra var. morrisiae VA 6451
モリシアエも植え替えます。2024年3月のJSS春の多肉市にて購入。

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根はまだ動いていません。
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植え替え後。撮影の設定を誤っておかしなことになりました。しかし、スカブラ系は外見的に多様性があります。面白いですね。


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アロエは種類が多く外見的にも非常に多様です。2010年代に遺伝子解析の結果から、樹木状のアロエであるアロイデンドロンやブッシュ状のアロエであるアロイアンペロス、二葉性アロエのクマラ、三葉性アロエのゴニアロエ、さらにアリスタロエがアロエ属から分離されました。しかし、それでもなお、アロエの多様性は失われておりません。特に小型アロエは非常に独特の形態のものがあり、あまりアロエには見えないものもあります。さて、そんな小型アロエの中でも、独特の進化を果たしたAloe bowieaについてのお話です。参照とするのは、Gideon F. Smithの1990年の論文、『Neotypification of Aloe bowiea (Aspbodelaceae: Alooideae)』です。タイプを巡る論考ですが、A. bowieaの経緯が分かる興味深い論文です。

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Aloe bowieb
一見してアロエには見えない小型のアロエです。強光は苦手でハウォルチアと並べて育てています。

Aloe bowieaの歴史
A. bowieaを初めて命名したのはHaworth(1824年)で、Bowiea africanaと命名されました。しかし、HaworthはB. africanaを記述した際(1824年、1827年)に、標本を引用しておらず、タイプ化されていません。その後、Schultes & Schultes(1829年)によりAloe bowieaと命名されました。さらに、Berger(1905年)は単系属であるChamaealoe africanaとしました。現在では、Aloe bowieaが正しく、B. africanaやC. africanaは異名とされています。

タイプ標本
ICBN(国際命名規約)によれば、科以下のすべての分類群には命名上のタイプが必要です。分類群を命名した著者(命名者)がホロタイプを指定しなかった場合、あるいは後に紛失や破損した場合はレクトタイプあるいはネオタイプを代わりに指定する必要があります。タイプは命名した資料の指定した標本や図版です。
しかし、Haworthの命名したBowiea africanaは、標本の引用や図解に対する記述はありません。さらに、Haworthの記述には、この種を確立した材料にも言及していません。そのため、この論文でAloe bowieaはネオタイプ化されます。

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根は根元が太くゴボウ根です。

資料探索
1700年代後半から1800年代前半にかけて、Adrian Hardy Haworth(1768-1833)はイギリスの多肉植物の第一人者でした。AloeやMesembryanthemumなどで沢山の新種を記載しました。Haworthが亡くなった時、チェルシーにあるコレクションには1000株あまりの多肉植物が栽培されていました。Rowley(1951)はHaworthのコレクションの一部は今日まで残っていると述べています。N.E. BrownとW.W. SaundersはHaworthのコレクションのクローンを多肉植物コレクターのJohn Thomas Batesなどに配布しました。Batesのコレクションは現在は科学的に管理されていますが、これらがHaworthの記述した植物であるかを証明出来ません。また、HaworthはオクスフォードのHenry Barron Fieldingに販売した植物標本についてもまとめられていますが、Fieldingは標本を研究に使用した後にそのほとんどを捨ててしまいました。このHaworth由来の標本はオクスフォード大学のFielding-Druce Herbariumに残っていますが、Aloe bowieaはありませんでした。また、Haworthは記載した植物を必ずしも標本としていたわけではないかも知れません。

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Aloe bowieaの花
アロエには珍しい白花です。大型のアロエの花は橙色系統で蜜を求めて花を訪れる鳥が受粉を担う鳥媒花です。しかし、小型アロエの中には白色や淡いクリーム色などの花を咲かせるものがあり、虫媒花である可能性があります。また、この雄しべが突き出す形状はアロエの中では特異的で、Section GraminialoeのSubsection Bowieaeと言うA. bowieaのみからなるグループに分けられています。


タイプを探す
Haworthはキュー王立植物園のW.T. Aitonの友人で、Haworthの記載した新種の多くはここに由来します。当時、喜望峰からJames Bowieが採取しキュー王立植物園に送った新種を受け取ったはずです。Bowiea africanaがキュー王立植物園に受け入れられた1822年に、エディンバラ王立植物園の若いガーデナーであるThomas Duncansonが、キュー王立植物園でまだ描かれていない植物画を描くことを目的とした画家に任命されました。1822年から1826年にかけて700点以上の植物画を描き、そのうち350点は多肉植物でした。Duncansonの植物画のうち、アロエ類の植物画は70枚以上あり、Bowiea africanaの絵を含んでいました。おそらくDuncansonにより「1822年に喜望峰でBowie氏から受け取った」と言うメモが添えられていました。
多くの場合、キュー王立植物園で受理された新種は記載される前に図版が描かれます。そのため、Haworthは記載前にDuncansonの描いたBowiea africanaの植物画を見た可能性があります。これらのことから、Duncansonの描いたBowiea africanaの植物画をAloe bowieaのネオタイプ(イコノタイプ)として指定します。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
古い時代に命名された植物は、タイプ標本が行方不明だったり、第二次世界大戦で焼失したり、類似種が混入していたり、今回のようにそもそも指定されていない場合もあります。タイプ標本が必要であると命名規約で決められましたが、それ以前のものにはタイプ標本があるかは分からないと言うことになりました。あまりに古いと、タイプ標本が指定されたのか否かから調べなくてはならない羽目になります。この論文もまずはタイプの指定の有無から調査され、タイプが指定されていないことが確認されました。そのため、著者は新たにタイプを指定しました。
しかし、考えてみれば、1753年のCarl von Linneから始まり、恐ろしいほどの種類の植物が記載されたわけで、タイプがあるか否か不明なものばかりでしょう。そのすべてを調査し、指定可能な古い資料が存在するかも調査し、それらをまとめて論文にして公表しなければなりません。非常に地道で時間がかかる作業です。このような論文は地味で退屈に思えますが、生物学的には重要です。私もこのような論文は毎度、頭が下がる思いでおり、積極的に記事にしています。今後も見つけ次第、記事にしていく予定でおります。


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いつの間にやら6月になってしまいましたが、まだ植え替えは続きます。今年の植え替えは今回で133鉢になりました。

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瑞昌玉
典型的な瑞昌玉ですが、トゲの根元に色が付かないタイプです。2021年12月の木更津Cactus & Succulentフェアにて購入。

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根の張りには問題はありませんが、ネジラミがいたので洗いました。
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植え替え後。この瑞昌玉はまだ萎んだままであまり膨らんでいません。

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瑞昌玉
こちらの瑞昌玉はホームセンターでよく見かけるタイプで、トゲがあまり湾曲せず肌に張り付きません。2021年1月にトマト園芸レイクタウン店で購入。

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根は微妙な感じでした。もっと伸びても良さそうなものですが。
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植え替え後。

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Euphorbia handiensis
ハンディエンシスは非常によく育ちました。枝も増え花も頻繁に咲きます。2022年11月のビッグバザールにて購入。

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鉢がパンパンに張っており、なかなか抜けませんでした。ご覧の通り太く絡まるような根がみっちり詰まっています。
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植え替え後。プレステラ90ではきついので、プレステラ120に鉢増ししました。

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Agave multifilifera
ムルティフィリフェラは根がはみ出してしまいました。オマケでいただいた小さな抜き苗でしたが、いよいよ特徴が出てきました。2022年9月のビッグバザールにて入手。

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根は非常に良好です。
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植え替え後。鉢増ししました。前回の植え替えでは、まだ小さいため葉がポロポロ取れてしまい難儀しましたが、今回はしっかりしていました。順調に育っているようで嬉しい限りです。

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H. reinwardtii f. chalmunensis
鷹の爪系のカルムネンシスも植え替えます。根元から何やら雑草が生えていますが…。2024年3月のJSS春の多肉市にて購入。

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根は問題なさそうです。飾り石も回収しました。
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脇に生えていた雑草(?)。球根がありますが何者でしょうか?
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植え替え後。飾り石も一応乗せてみました。化粧砂がないのであまり映えませんが。
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元の鉢に謎の球根も植えてみました。なんとなくネギっぽいので、ただのノビル(野蒜)かも知れませんが、まあ一応。


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5月は多肉植物もよく動く時期でした。色々と変化があり楽しい季節ですね。

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Stephania pierrei
ピエレイが開花しました。目立たない小さな花です。一般的にはS. erectaと呼ばれているステファニアです。


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Gasteria nitida
ニティダが初めて開花しました。
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残念ながら先端はこじれてしまっています。花穂が伸びている最中に室内から室外に移動させたのが良くなかったのでしょうか。

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Gasteria baylissiana
バイリシアナが満開です。

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ガステリアは面白い植物ですがイマイチ流行りませんね。

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Dioon spinulosum
スピヌロスムは葉が2枚同時に展開中です。

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Cycas revoluta
日本のソテツ、King Sagoもフラッシュを開始しています。小さな実生苗から40年育てていますが、鉢栽培なので生長は実にゆっくりしています。

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新しい若葉が美しいですね。ソテツシジミが来ないことを願っております。


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今日も植え替えの記事です。今年の植え替えは今回で128鉢になりました。今回はツリスタを中心に植え替えます。

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Tulista pumila var. ohkuwae GM 602
自分で名前を書いていて妙に思ったのですが、GM 602と言うフィールドナンバーに付けられた名前は、Haworthia pumila v. ohkuwai、あるいは
Haworthia pumila v. ohkuwaeのような気もします。フィールドナンバーが付けられた時には、プミラはまだツリスタ属ではなかったのではないでしょうか。変種オウクワエは変種オウクワイとされがちでしたから、そこも少し怪しく思います。これは、名前が変更されてもフィールドナンバーは記録された時の名前で表記されるべきだからです。まあ、GM 602の情報が見つけられないからこのようにグダグダ言ってるわけなんですけどね。2022年6月のビッグバザールにて購入。
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根はまあ普通でした。
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植え替え後。結節が立体的で非常に特異的なプミラです。大切に育てたいですね。

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Tulista kingiana
キンギアナがストレスカラーで真っ赤になっています。キンギアナはツリスタ属の中でもなかなか入手しにくい種類です。2022年7月にコーナン港北インター店にて購入。

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根は動いています。
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植え替え後。生長は実に緩やかです。

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Tulista pumila
割と普通のタイプのプミラです。2022年7月にコーナン港北インター店にて購入。

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根は割と良好です。
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植え替え後。プミラは大型になりますから、これからどう育つのか気になります。

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Haworthiopsis glauca var. herrei
変種ヘレイの葉が長いタイプです。2022年7月にコーナン港北インター店にて購入。

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根には問題がありません。
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植え替え後。変種ヘレイはすでに3タイプ入手していますが、それぞれ個性的です。青白い美しい葉は共通していますから、見かけたらついつい買ってしまいます。

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Gasteria glauca
グラウカは入手してからまだ2枚しか葉が出ていませんが、非常に良い葉が出ていますね。2023年7月にコーナン港北インター店にて購入。
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根は浅く表面を這うようでした。
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植え替え後。海外のサイトではガステリアは浅鉢に植えると書いていたりしますが、確かにグラウカの根は浅鉢に適していそうです。

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Aloe triangularis
Haworthia triangularisの名前で入手しましたが、ある種の園芸名で、実際に命名されたのはAloe triangularisでした。これは、ハウォルチア属が出来る前はハウォルチアはすべてアロエ属だったからですが、その後ハウォルチアに属が移されませんでした。しかし、どう見てもアロエには見えないわけですが、その正体はと言うとHaworthiopsis viscosaとなります。結節がなく色の明るいタイプと言うことなのでしょう。2022年10月にタナベフラワーにて購入。

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根は強く暴れています。
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植え替え後。名前の通り三角形の均整のとれた硬葉系ハウォルチアです。


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一見して不毛にも思える崖地にも植物は生えています。かなり厳しい環境であることは想像されますが、意外にも崖に生える植物は世界中で見ることが出来ます。日本でも崖地にはシノブなどの着生性のシダ植物が沢山ついていることは珍しいことではありません。日本の環境だと多雨で湿度も高く、着生シダだけではなく、岩の亀裂や積み重なる苔を土台に様々な植物が生えてきます。海沿いの陽光を遮ることのない崖地にはツメレンゲOrostachys japonicaが生えますが、日本では崖地の乾燥に耐える多肉質な植物は稀と言えます。しかし、海外の乾燥した崖地にも多肉植物は沢山生えています。サボテンでも菊水Strombocactus disciformisなど崖にへばりつくように生えるものもあります。南アフリカではGasteriaなど崖地に生える植物は豊富です。
さて、本日は先ずは序論として、崖地に植物が生えると言うことは一体どういうことなのかを見ていきたいと思います。今回はIsaac Lichter Marckの2022年の論文、『Plant evolution on rock outcrops and cliff: contrasting patterns of diversification following edaphic specialization』を参照にしましょう。

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dadleya arizoniaca
ダドゥレヤは北米の代表的な崖地植物の1つです。

崖地の困難
植物が崖の裸岩上で育つためには、風の曝露、基質の垂直性、紫外線の増加、乾燥、土壌の水分の減少、土壌や主要栄養素の不足など、複数の課題を克服する必要があります。さらに、草食動物の増加、花粉媒介者の減少、菌根の欠如などの生物間の相互作用も生育を困難なものとしています。
裸岩への適応として考えられるのは、ストレスに強い葉(密生した毛、小さく蝋質な葉、葉が少ないなど)、狭葉性、自家和合性への移行、抗草食動物防御の強化などです。


特殊化する種子の散布
崖に生息する植物の多くは、種子散布が低下する選択を受けているようです。これは、種子散布性の喪失により、風で拡散する風散布種子や動物に付着して拡散する付着散布種子に適応しない乾燥した果実が残ります。分散性の低下の極端な例として、北アメリカ西部の岩石特化植物は異なる系統でも、果実が成熟すると花柄が後ろに曲がり、親植物の後ろの岸壁に付着するものがあります。分散性の低下は拡散された種子の生存率が低いことに起因するのかも知れません。

Trade offの関係
裸岩への適応は長い議論の末、その説明としてtrade-offが浮上しました。trade-offはある環境への適応が他の環境における生長にコストをかける場合に発生します。裸岩に生える植物の場合、裸岩における生存に有利な形質に投資したため、エネルギーコストが高く生長が遅いため、裸岩ではない環境では他の植物により排除されます。その間接的な証拠として、裸岩上に生える植物は極めてゆっくりと生長し、驚くほど長生きなものもあります。また、他の生息地では不利なタイプの特殊な根を持ちます。

多様性のパターン
過酷な環境への特化が他の過酷な環境に適応する可能性があることは昔から指摘されてきました。例えば、Daniel Axelrod(1972)はブラジルの大西洋熱帯雨林を訪れ、裸の砂岩の露頭にAcasiaやOpuntiaなどの砂漠特有の干ばつ耐性植物が生えているのを観察しました。この観察に基づいてAxelrodは、北米の砂漠植物相は密集した植生の中の乾燥した微小環境に適応した干ばつ耐性植物から派生したものであると提唱しました。

進化の罠仮説と進化の行き止まり仮説
種レベルの分子系統から、岩石特化植物は主に2つのパターンが示されています。一方では進化的に隔離された、一般的な環境に生える種に近い系統があります。例えば、monkeyflower(ハエドクソウ科)の中には、western great basin(Diplacus rupicola)とコロラド高原(Erythranthe eastwoodiae)で、それぞれ独自に進化した岩石特化植物があります。それらは、近隣に生える通常種に近縁です。これは、進化の罠(evolutionary traps)仮説と一致します。進化の罠仮説は、裸岩への適応には不可逆的な複雑な表現型の変化が必要であるため、その進化は不可逆的となってしまいます。さらに、このパターンは進化の行き止まり(dead-ends)仮説とも一致する可能性があります。岩石への特殊化は、長い時間スケールでは絶滅率が上がる危険な戦略であり、系統学的に孤立します。

群島種分化仮説と生態学的開放
他方では裸岩環境に限定された近縁種を含むものです。例としては南アフリカのマンネングサ類(ハマミズナ科)やPitcarnioid Bromeliads(パイナップル科)、北アメリカ西部のrock daisy、Holarctic温帯環境(temperate enviroment)のユキノシタ属(Saxifraga)が挙げられます。これは、群島種分化(archipelago speciation)仮説と一致します。海洋島の植物で見られる(生殖的隔離の)パターンで、地理的な岩の露頭の断片化により進化が促進されます。さらに、競合しない仮説として、生態学的開放(ecological releare)が考えられます。裸岩の固有の土壌の性質は、過酷な砂漠や冷温帯バイオームなどストレスの多い環境への生態学的移行のための強力な進化的な前触れになる可能性があります。ストレス耐性を得たことにより、競争が少ないため放散の機会が多い、他のストレス環境への移行が可能となるのです。

最後に
以上が論文の簡単な要約です。
本日は崖地に生える植物の基本的な生態のメカニズムをご紹介しました。後半の生態学的開放とは、個体数の増加を制限している要素から開放された場合、爆発的に個体数が増加するパターンを指します。例えばニホンオオカミの絶滅によりシカの個体数の増加に歯止めがかからないといった場合が一般的です。崖地の植物の場合は、崖地の過酷な環境に適応した結果として、その他の過酷な環境への進出が可能になるかも知れません。その他の過酷な環境は、その過酷さゆえ生態的に空白となっており競争が少ないか存在しません。そのため、その空白地に進出することができれば、一気に個体数を増やすことが出来るかも知れないのです。
ただし、あまりに特殊化した場合、後戻りは出来なくなり進化的に袋小路に陥る可能性もあります。栄養や水分などが豊富な植物の生育に適した環境は、激しい競争の世界です。素早い生長や効率的な繁殖戦略が必要となります。この競争に勝ち続けるためには、常に進化の最前線にいなくてはなりません。対して、崖地に適応した植物は、緩やかな生長や特殊化した繁殖戦略をとるため、激しい競争の世界ではあっという間に滅びてしまうでしょう。しかし、激しい競争の世界では、少しの環境の変化で優劣は簡単に入れ替わり、種の構成は猫の目のように変わるかも知れません。対する崖地の植物は、競争の少ない環境で安定したニッチを占めることが出来るのです。


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久々の最近の多肉植物の様子です。

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噴火竜 Euphorbia viguieri
初めての開花しました。


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赤城 Ferocactus macrodiscus
赤城が開花しましたが、たった1つだけです。勢いがありません。長らく植え替えていませんからね。なんだかんだで30年くらい育てていますから、我が家では付き合いの長いサボテンの1つです。まあ放置気味でしたが…

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Uncarina roeoesliana
ロエオエスリアナは調子が良さそうです。ウンカリナはでかい鉢で水をジャブジャブやって乾かないように育てています。


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パキポディウムたち。

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Pachypodium rutenbergianum
ルテンベルギアヌムもやっと葉が出てきました。パキポディウムでは一番最後でした。


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Euphorbia leistneri
レイストネリは植え替えの効果か、葉の勢いが良いですね。ナミビア原産の希少種。


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Euphorbia hofstaetteri
ホフスタエテリの新トゲは美しいですね。


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翠眉閣 Euphorbia quadranglaris
最近は「氷河」と言う名前で流通しているようです。奇しくも同じくユーフォルビアのハツユキソウも氷河と呼ばれているため、初めて
翠眉閣に「氷河」のラベルがついているのを見て混乱しました。しかし、長く花が咲いています。


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